突き刺すような寒さと腕の痛みと陽子は戦っていた。
- 2015/03/01
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555 : 名無し調教中。[sage] 2008/01/20(日) 23:09:01 ID:c2/rcziW
突き刺すような寒さと腕の痛みと陽子は戦っていた。
夕飯の支度をしているのか、学校の隣の家からおいしそうなカレーのにおいがする。
ただでさえ普段からまともなものを食べていない陽子には食べられないご馳走だ。
今朝から何も食べていないので、空腹で目が回りそうになるが腕を放すことはできない。
(白井先生、早く来て……)
白井は陽子のことなどすっかり忘れてすでに帰宅した後だった。
白井だけではない。生徒も教師も誰一人陽子を助けようと思っていなかったのだ。
このままここで一晩を過ごすことも陽子は考え、絶望感に襲われた。
一晩も家を留守にしたらどんな罰を受けるのだろうか……?
考えただけで恐怖が陽子を支配する。それに、もう家にも着替えはないのだ。
次第に寒さを増す風が容赦なく陽子の体力を奪っていった。
556 : 名無し調教中。[sage] 2008/01/20(日) 23:19:11 ID:c2/rcziW
「君、大丈夫かい?」
陽子の朦朧とした意識に若い男の声が飛び込んできた。
(助けて!!)
陽子はガムテープ越しに助けを求めた。腕の筋肉がもう悲鳴を上げている。
温かい腕が鉄棒から陽子を解放した。
寒さでこわばった陽子を男は暖房のきいた校舎の中に運び、毛布で包み込んだ。
「寒かっただろう、もう大丈夫だ」
顔のガムテープをはがされ、陽子は助けてくれた人物の顔をしっかり見た。
新任教師の木武――直接陽子と関わりのない教師だった。
寒さによって失われた感覚が徐々に陽子に蘇ってきた。
それは一筋の涙となって陽子の頬を伝った。
557 : 名無し調教中。[sage] 2008/01/20(日) 23:30:01 ID:c2/rcziW
「時間も遅いからお腹もすいただろう、飲みなさい」
陽子に手渡されたのは温かいココアだった。湯気と涙で視界が滲む。
ココアを一口飲むとそれまでせき止められていたものが一気に流れ出た。
大声を上げて泣き出した陽子を木武はじっと見つめていた。
実父からの、継母と連れ子の虐待。学校での教師からの虐待。生徒からのいじめ……。
それまで我慢してきたものを吐き出すかのように陽子は泣き、木武に訴えた。
「そうか、それは大変だったね」
木武は陽子の頭を優しく撫でた。
「現状が嫌なんだね?」
陽子はしゃくりあげながら頷いた。
「じゃあ、僕が何とかしてあげよう。君は何も心配しなくていいんだよ」
陽子は何度も声にならない声で礼を言った。
まだ、優しい人がいたんだ……。
ココアを全部飲んだ陽子は疲れのせいか、毛布に包まり眠り込んでしまった。
それが陽子に対しての、本当に「最後の」優しさになるとは知らずに……。
559 : 555[sage] 2008/01/25(金) 01:33:22 ID:0XmkSGa4
目覚めた陽子には周囲の状況が理解できなかった。
目が覚めたらきっと暖かいところにいるはずだ。
きっと痛みを伴うくらいの水を被っているなんて夢だ。
体がうまく動かせないのも気のせいだ。
まさか息もうまくできないなんてそんな……まさか……。
「やっと起きたか」
上を見上げた陽子の目に入ったのは実父、継母、木武とプールのシャワーだった。
それぞれが分厚い防寒着を身につけバケツを持ち、陽子を見下ろしている。
それに対して陽子は冷たいプールサイドにうつぶせに寝かされ、両手両足を拘束されていた。
身に着けているのは拘束具のみで、あのガムテープも剥がされていた。
継母が陽子の髪を掴んで頭を起こすと、上を向いた陽子の顔に冷水を浴びせた。
「この恥知らずが!!」
560 : 555[sage] 2008/01/25(金) 01:49:02 ID:0XmkSGa4
「お前がそのような奴だったとは……」
実父は陽子に2枚の写真を見せた。
「これは……違うわ!!」
「口答えをするな!!」
実父は陽子の頬を思い切り張った。
「これは木武先生が持っていたものなんだぞ!」
その写真は陽子が保健室のベッドで里中に舐められているものと、誰もいない教室で武田に奉仕をしているものであった。
「全く破廉恥なお子さんですね。親御さんとしても大変でしょう」
木武の顔はもう陽子の体を温めた優しい顔ではなかった。
それは陽子のよく知っている、にやにやした意地の悪い顔だった。
「朝からピチピチの水着姿で男子生徒を誘惑し、ほぼ裸の状態で外に出て隠れてはこのような淫行を行っている生徒なんて前代未聞ですよ」
「まあ……なんとお恥ずかしいことで……」
継母以上に陽子の顔は恥ずかしさで真っ赤になっていた。
「このような生徒には親御さんのほうからよく叱ってもらえればと思いまして」
「いえとんでもない。先生こそしかるべき罰を与えてください。淫乱の女から生まれた子供なんですから体でわからせないと駄目なんです」
「それはそれは……」
561 : 555[sage] 2008/01/25(金) 02:13:12 ID:0XmkSGa4
時刻は既に午後9時を回ったところだった。
防寒着を着ていても風が凍みる季節であるが、陽子は風から身を守る術を奪われていた。
もぞもぞと体を動かしてなんとか体を温めようとしている陽子を3人は仰向けにひっくり返した。
「その淫乱な根性を叩きなおしてやるよ!」
「いやぁっ!!」
身動きできないところで胸にデッキブラシを振り下ろされ、陽子は悲鳴をあげた。
更に追い討ちをかけるよう、下腹部にまた冷水をかけられた。
何度もガムテープを張り剥がされたせいで陰毛はだいぶ抜けて痛々しい姿を風にさらしていた。
そこにもデッキブラシや冷水が容赦なく襲い掛かる。
「騒ぐんじゃないよ!」
声を出そうとするとデッキブラシか冷水が顔面を襲った。
陽子にとって永劫と思える時間がすぎるのをひたすら待つしかなかった。
「ごめんなさい!もう二度としません!許してください!」
教育的指導に飽きたのか、陽子がその言葉を発せたのはずいぶんと後になってからだった。
陽子の体は責めを受けた部分は真っ赤に腫れ上がっていたが、他は血の気を失った色だった。
「何でもします!許してください……」
陽子はまた性的奉仕を強制されるだろうと思った。
それか食事抜きも覚悟した。
今は一刻も早く楽になりたかった。
562 : 555[sage] 2008/01/25(金) 02:29:43 ID:0XmkSGa4
「またそういうことを……」
継母が更なる指導を加えようとした。しかし、それを止めたのは意外にも実父であった。
「陽子もそう言っている。反省の色を見よう」
木武はにやけた意地の悪い顔でこう続けた。
「じゃあこうしましょう。罰らしく、どこかに一晩つないでおきましょう」
陽子はどこに持っていたのか木武の取り出した首輪をつけされられ、拘束具をとってもらったのはよいが四つんばいを強制された。
「せめて風の当たらない場所にしてあげよう」
陽子は犬のように歩かされ、玄関の前まで移動されられた。
そこの手すりに首輪につながれた鎖を固定すると、3人は陽子を置いて行ってしまった。
563 : 555[sage] 2008/01/25(金) 02:37:35 ID:0XmkSGa4
屋内であるため風はないものの、冷たい床が陽子の体温を奪っていった。
なるべく身を小さくして寒さをしのごうとしたが、無駄であった。
玄関についている大きな鏡が裸の陽子を写している。
陽子には今の寒さも深刻な問題だが、明日以降のことも考えると心まで震え上がってしまうのだった。
(明日から、どうしよう……)
全校生と全教職員にあられもない姿を見られている。
それに、着ていく服もない……。
(このまま死んじゃえればいいのに……)
心の底から、陽子はそう思った。
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