【拘束フェチ小説】鷹美(4)「完全拘束学園・前編」
- 2016/08/12
- 22:53
858 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/08(月) 11:28:56 ID:vyzY8n9I0
ついに『私立洽則(こうそく)学園』へ転入することになった。
それまでの間も鷹美の貞操帯は外されることはなく、寛貴とも毎日会えるわけではないので、排泄も自己管理だった。
それでも寛貴が遊びに来た時は自慢のお口で奉仕し、自分も緩いオーガスムをもらうのだった。
転入の面談のために、鷹美と寛貴はそれぞれの両親と連れ立って学園を訪れた。
最寄駅は新幹線の停車駅という便利さであったが、その駅からはタクシーか学園のバスしか便が無かった。
鷹美たちは学園の準備したマイクロバスで学園に入った。
山一つまるまる学園施設となっているため、県道から私道、そこへ設けられた学園名の掛かったゲートを通過してもまだ校舎は見えなかった。
やがて大きなフェンスのある野球グランドやテニスコートを通ると休日だというのに生徒たちが猛然と練習をしていた。
どのグランドやコートも広く、照明など設備もも充実しており、そこらの市民グランドなど到底及ばないほどの規模だった。
「あちらの奥に見える建物は体育館で、アリーナの他柔道や弓道、少林寺といった各武道専用の道場が入っています。その隣の建物は科学棟で、文科系のクラブと研究施設で、電子顕微鏡とCTとMRIは最新のものが入っていますので近隣の大学や個人病院の撮影などにも使ってもらってます」
「ハアーー」
教頭だと名乗った人が運転しながら説明すると鷹美たちの両親はただ感嘆の声を上げた。
やっと本校舎の玄関に着き、カウンセリングルームに通された。
しかし、同時期にたまたま転入を認められた2人が友達だったというだけで、あくまでも2家族別々の手続きとなるり、寛貴たちは待合室で待たされた。
校長と名乗る人間と先ほどの教頭が入ってきて親子3人揃って座った机の向かいに座った。
しかし、鷹美はこの人に自分の痴態を見られた上に、体臭のひどい汚れたウレタンなどを片づけさせてしまったのかと思うと俯いてうつむいて硬くなるしかなかった。
859 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/08(月) 12:07:23 ID:vyzY8n9I0
「本日はようこそお越し下さいました。形式的儀礼の手続きはともかくとして、まずなにより学園を見て頂きたいと思います」
「はい」
両親と一緒に挨拶した。
「妃埼(きさき)さんは曾根芝(そねしば)君とはお友達だそうですね」
「は、はあ、小さい時から近所だったので、いっしょに居ました」
「寄寓ですね。あ、でも同じ時期に模試を受けたから、あながち寄寓でもないですね」
「それにちょっとした事故がありまして、転入を決意した次第です」
母親が申し添えた。
「それは大変でしたね。その件についてこちらから詳しく調べることはありませんが、逆に何か対応上の御要望があれば遠慮なくどうぞ」
「ありがとうございます」
「では書類をお預かりしましたので御両親はこれで終了です。御本人は別室で形式上の簡単な転入試験を受けていただきます」
「はい」
校長室を出ると今度は校長室に入る寛貴たちとすれ違った。
「どうだった?」
「話だけ。でもあたしたちは別室で試験があるみたいよ?」
「マジかよ」
苦笑して寛貴たちは校長室へ入った。
860 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/08(月) 12:09:54 ID:vyzY8n9I0
鷹美たちが待合室で待っていると寛貴たちが戻って来た。
「では、お二人はこちらへ」
「はあ」
教頭に連れられて廊下を歩き、理事長室と書かれた部屋に入った。
重厚な内装の古めかしい部屋の机に初老の紳士が居た。
「ようこそ。そこに机が2つあるから、それぞれ座って下さい」
普通の教室にあるような机が2つ、離して置いてあって、問題用紙と筆記用具が置いてあった。
鷹美と寛貴が着席する。
同時に教頭が出て行った。
「いいかね? カンニングはダメだよ。 では、はじめ」
豪華な装飾のついた機械式のストップウオッチをカチリと押す。
2人が問題を開けると、各教科少しずつの総合問題だった。
簡単すぎるということは無かったが、大して難しくもなかった。
「はい、やめ。鉛筆を置きたまえ」
二人は既に解き終わっていたので、そのまま鉛筆を置いた。
「持って来て」
二人は黙って席を立ち、理事長らしき人物に解答用紙を渡した。
二人を立たせたまま、理事長はさっと見ながらどんどん○×を付けてゆく。
「うん、採点するまでもなく、二人とも合格だ」
「ありがとうございます」
861 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/08(月) 12:11:17 ID:vyzY8n9I0
「さて、彼から聞いてるかね?」
「あ、はぁ、少しだけ」
いきなり核心の話となり、鷹美が緊張して答えた。
「うむ、よろしい。学力も問題ないので転入は決定だが、聞いての通り、特殊な学級に入ってもらうことになるので、ある程度の気配りと常識を持ち合わせていないと困るのだよ。曾根芝君は資質充分だが、やはりまだ知識が足りないね」
「はい、分かっています。しかしネットで学ぶにしても、真贋を見極めるのが難しいです」
「よくわかってるね。ネットは真の経験者の書き込みと、伝聞を大量に溜め込んで極めた気になっている者との書き込みを区別しなければならないからね。それに悲しいかな、経験者でありながら他の知識が不足しているために、危険なことを平気で書き込む人もいるからね。本人には可能なことでも、医学上、一般の人に『できる』と伝えるには危険すぎる情報もあるから」
「はい」
「妃埼さんとは直接顔を合わせるのは初めてだよね」
「あ、はい! その節は……」
「ごめんごめん、やっぱり気にするよね。しかし同じ趣味のよしみで許してくださいよ」
「あ、べ、別に、気にしてません」
「ふふふ、普通の反応の子で良かった。で、貞操帯してるという所までは聞いてるけど、今もしてるの?」
鷹美はボンと真っ赤になった。
「あ、そ、えと……」
「見せてもらえる?」
「えーーーっ! ああ…… はぁ…… ちょっと一瞬時間を下さい……」
「アッハッハ! いや、意地悪して申し訳なかった。いいんだよその反応で。そういう君たちだから逆に想像できないだろうけど、もう滅茶苦茶なコも居るんだよ。それはそれで否定しないけれど、この学園では面倒見ることができないんだ。だから試したの」
理事長は傍にあった書類2つにボンボンと続けざまに大きなハンコを押した。
「おめでとう。では、入寮を待っているよ」
「はい、ありがとうございました」
864 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/08(月) 12:26:12 ID:vyzY8n9I0
両親の所へ戻り、再び教頭の案内で校舎内を見てまわる。
かなりの自慢を含んだ説明で校舎内を見たあと、科学棟の前に来た。
芝生の上にかなりリアルな石膏の人物像が何体か並んでいて、その前に製作した生徒の名前が書いてあった。
裸のままポーズをとるもの、制服のまま座ってほほ笑むもの、よくわからない衣装を着ているもの、さまざまだった。
「これは君たちが編入するクラスの生徒の作品です。私は一般課の方の教頭をやっているので詳しくは知らないのですが、君たち特進課の生徒の何人かは美術造形クラブに入ってるので、こうやって作品を飾っているんですよ。展示期間が1~2日と短いのが不思議ですが」
「いやこればプロはだしの出来ですな」
寛貴の父親が驚嘆の声を上げた。
鷹美は自分の経験から、この石膏像はヤバいと直感したが、呼吸用のパイプがあるわけでもなく、排便用の装置があるわけでもないので、やはり気のせいだろうと思った。
音楽室前の廊下に巨大なコントラバスのケースばかりがなぜか5つも置いてあった。
ここまで本格的志向の学校だから、当然オーケストラもあるのだろう。
でもなぜバスのケースだけが並んでいるのだろうか。
まあ、他の楽器ならいざ知らず、このケースは教室内で保管するには確かに大きいかも知れない。
鷹美たちが通り過ぎたあと、ケースの1つが触れもしないのに音を立てて倒れた。
870 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/09(火) 08:50:54 ID:vexH0yjR0
一通り学内を見て回ったあと、保健室のようなところで制服や体操着のサイズ合わせが行われ、最後に学食に通された。
時間帯がずれているので人は少ないが、休日のクラブ練習の合間の子たちが何人か訪れている。
歴史ある学校だけに、もともと洋館風のホールといった趣で、まるで超一流ホテルの宴会場にそのまま長テーブルがぎっしり並んでいるような雰囲気だ。
外観や天井の趣をよそに、テーブルや椅子は学生向きにシンプルで機能的、近代的なものが使われていて、大きな間口の厨房や食堂との接点であるカウンターも洗練されていた。
「当学院では入学時に必ず保護者の方の食事会を設けて、学食のメニューをいくつか召し上がっていただいてます。子供がどんな食事してるかお母さまなどはご心配でしょ?」
「そうですね」
「特に保護者向けのメニューというわけではありません、普段のメニューそのままです。献立はもちろん日替わりで基本は全員同じですが、所属クラブの違いなどによって品数や内容が微妙に変わります。今からお出しするのは今晩のメニューです。お手数ですがカウンターに各自で並んでお取り下さい」
たぶんこれが日常になるのであろうと思いながら、クラブの子たちに混じって寛貴も鷹美もカウンターに並んだ。
学食のおばちゃんたちは勝手知った手際で、鷹美たちには夕飯の膳プレートを、クラブの子たちにはドリンクやポテト、菓子パンなどを渡してゆく。
家族で席に戻り、メニューを見ると、シンプルなロールキャベツだった。
「ふーん」
あまり食事には興味無さそうな寛貴がフォークで潰すように切り分けて口に運んだ。
「あふぉあ! あふッ! あふい! れもンまい!」
「すっごい、これ、キャベツがすごいのよ」
「なんせこんな田舎ですからね、地元の契約農家から朝とれたものを仕入れてますんで、野菜、肉、米、くだものは自慢です。魚はまぁ都会と変わりませんが」
「一見ほんとに学校給食そのままですけど、お味は最高ですね、これなら安心です」
ちゃんと地元農家のヨーグルトまでデザートとして付いてきた。
食事が済み、また教頭の運転するマイクロバスに乗って学園を後にした。
新幹線の中では全員眠っていた。
871 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/09(火) 09:13:10 ID:vexH0yjR0
次の日曜が正式な転入・入寮の日なので、それまでに今の学校の友達と別れなければならない。
金曜日の晩はクラスの有志で送別会だそうだ。
鷹美は根掘り葉掘り聞かれるのが面倒なので、体調不良を理由に学校には行かなかった。
ロッカーや引き出しの中の物は母親に頼んだ。
家にいる間に出発の荷造りをした。
荷造りをしながら、鷹美はあの石膏の彫像や、人が押し込められていそうなコントラバスのケースが気になった。
リーダーの話では拘束趣味の人たちばかりではないようだから、石膏像やコントラバスが満員だったら、クラスの半数が拘束中で不在ということになる。
それともまとめてそのような行事を行うのだろうか?
また、土日だから1日半ほどあのような状態にされているのか。
または…… 懲罰?
『懲罰』という言葉にドキリとする自分が妙だと感じた。
本来名残惜しいクラスメイトとのお別れ会も、出席はしたが、転校の不安と期待であまり気持ちが乗らず、体調があまり良くないと言ってごまかした。
主役がいなければと懇願されて行ったカラオケでも、ボーッとしたまま拡張された肛門で金属筒をグニグニと握りしめていた。
そんな自分が申し訳なくて少し悲しくなったが、なぜか涙は出なかった。
家に帰り、明日出発するための荷物をベッドの中から見つめ、ぼんやりとしているうちに眠った。
878 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/10(水) 02:26:23 ID:YI3aIaXx0
ついに新生活の始まる日が来た。
今日は入寮手続きだけなので午後からだ。
だが、それまでに到着するためには早めの新幹線に乗らねばならない。
普通に学校に行くぐらいの時間に起きて、しばらくは口にすることのないであろうお母さんの作った朝食を食べ、制服を着て、スーツケースをトローリーにしてガラガラと駅に向かった。
駅にはもう寛貴が待っていた。
真新しい、今までと違う制服がまぶしかった。
それでも友達と会うとなんだか気まずいので、鷹美はキョロキョロと周囲を見回した。
「オッス」
「おはよう」
「浮かない顔してんな」
「だって…… なんか人生の分岐点みたいで」
「ずばりじゃねぇの? 分岐点」
「まあそうだけどさ」
いつもの電車から、あまり乗らない線へ乗り換え、新幹線の駅へと着いた。
スーツケースを引っ張りながら行楽客の間を縫うように歩いて行くと、鷹美は不思議な既視感を伴った茫然とした気分になった。
笑いながら通り過ぎる親子連れをちょっぴりうらやましく思うと、急に自分が宇宙空間に放り出されたような孤独な気分になった。
そして、その孤独感が自分の求めている絶体絶命感の入り口だということに気づいた。
突然、鷹美は自分が刑場へ曳かれて行く罪人のような気分になり、耳の後ろがカアッと熱くなった。
ホームへ上がるエスカレーターも処刑台の階段に見えた。
乗車位置に着くと、列車はまだ居なかった
突然寡黙になった鷹美を寛貴が気遣う。
「おまえ、大丈夫か?」
「あ、あたし…… 合法的に長期拘束可能な処刑環境に、自らの足で向かってる…… よね?」
「今ごろ気づいたのかよ」
「うん……」
貞操帯の内側が熱くなった。
883 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/10(水) 23:09:52 ID:YI3aIaXx0
入線してきた列車はゴーという猛烈な補機音をまき散らしながら二人の会話をさえぎった。
停車すると乗客が降り、清掃となり、やがて扉が閉まった。
アナウンスのあと扉が開き、鷹美たちはスーツケースを押しながら乗り込んだ。
スキーや荷物を置くスペースがあるので、そこへスーツケースを押し込み、きっぷに記載された席についた。
「さーて、長期休暇帰宅申請しなければ、一年間彫像にされたって誰も心配しない環境へ向かう奴隷ちゃんにプレゼント。新幹線の中だけだけどな」
「何よう」
寛貴は紙袋を鷹美に渡し、首から貞操帯のカギが下がったチェーンを外した。
「付き添うわけにいかないから、自分で仕込んで来いよ」
「ええっ?」
渡された紙袋を持って、まだ出発前の列車のトイレに入る。
紙袋を開けると、除菌ティッシュと、ビニール袋に入った黒い砲弾型の淫具?と、コンドーム1袋と、小さなローションが入っていた。
「ひ!」
ウレタンの時は淫具を無抵抗にどんどん取り付けられてしまって、もう成り行きに身を任せていたが、自分にまだ選択の余地がある時に自らの意思で携えていると、こんな小規模なものでも猛烈に生々しい。
884 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/10(水) 23:13:07 ID:YI3aIaXx0
ゴクッと唾を呑み、手をティッシュで拭って、預かったカギで貞操帯を解錠すると、内面はローション不要なほどドロドロだった。
ビニール袋の中身を取り出すと、それは直径3cmほどで長さが5cmほどの短い砲弾型をした黒い塊で、しっぽのような短い電線が付いていた。
胴体の中央に一周取り巻く細い筋があり、そこから上下に別れる様子だった。
筋の上側には下向きの▽が、筋の下側には上向きの△と「ON」の文字があり、すでにその上下のマークは一致していた。
コンドームなど初めて手にする鷹美は、取り出したモノの粘り気に顔をしかめた。
ちょっと考えてから、先端を中央にあてがって被せるということはなんとか思いついた。
唾を呑んで、そのゴムに包まれた先端を自分の膣口にあて、目をつぶってグイと押すと、指が溶けそうにドロドロのソコは、それを指先ごと一気に呑み込んでしまった。
行使する側の気分しか考えなかったのに、挿入によりいきなり受け身の快感が走って思わず声が出た。
「んあッ!」
どやどやと乗り込む人の足音がすぐ外に聞こえ、ここが新幹線のトイレだと思い出し、あわてて口をつぐんだ。
尿道の栓の下からはみ出したゴムの端が間抜けに見えた。
短い電線とそれをくちゃくちゃとまとめて膣口付近に集め、そのまま貞操帯を戻した。
カチリと施錠すると、鷹美にはもう膣内のものは取り出せなくなった。
890 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/12(金) 07:33:20 ID:vUN9iAip0
ウレタン以来ずっと尻に無機質な金属筒を咥えたまま暮らしているので、異物への慣れはあったが、やはり膣は膣で異物が入ったままだと落ち着かない。
服を戻し、紙袋にティッシュやコンドームの袋などを入れてギュッと潰し、鷹美はトイレを出た。
トイレわきのゴミ箱に手に握ったゴミを捨て、寛貴のいる席に戻る。
「……」
鷹美は色々反論してやりたかったが、押し黙ったまま赤くなって席にゆっくりと腰を落とした。
「どう?」
「なんかありがちなSMまんがみたいだよね」
「俺は入ったままって感覚わかんないんだけど、どうなの?」
「今んとこ異物感だけ」
「じゃ、ぽちっとな」
寛貴がリモコンをいじると、鷹美の膣内でローターが緩く振動し始めた。
「あっ!」
「どうよ」
「きもちわるい」
「ええっ? そうなの?」
「ひろき、まんがの見すぎだよう。事前にハイになってないと無理だよう」
「処刑台に向かう気分でハイになってねぇの?」
「そんなの入れる時の緊張でしゅるしゅるって気分落ちちゃうよぉ」
「そうなんだ。でも止めねぇから。きもちわるいでもいいや。少し不快感にもだえてみな」
「あうぅ。はい……」
893 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/13(土) 08:38:34 ID:U86GwWa10
鷹美の秘肉の入口すぐ奥でムワーンと振動するローター。
まじめな顔で下腹部に手を添え、他の乗客に知れないように何食わぬ風を装う。
いよいよ電車が発車し、車窓をビル群が流れてゆく。
鷹美は窓側だったので、窓の方に顔を向け、背もたれに側頭部を押しつけて、そのビル群を呆然と眺めてから、眉間にシワを寄せたまま目を閉じた。
キモチワルイ。
ツマンナイ。
鷹美は努めてそう思うようにした。
しかし、食べ慣れたものがスルリと胃に収まるように、気分が緊張から少しでも離れると、いかに微細な振動といえどもも過去に刷り込まれた調教の快感の記憶を呼び覚ます。
しばらくの後、電車の振動や膣の蠕動などが絡み合い、好きなポイントにコロリと触れた。
「あっ!」
窓の方を向いたままカッと目を見開き、あまり望まない快感なのに耳の根が熱くなるのを感じた。
最初の停車駅はすぐ近くのターミナル駅で、地下ホームのため、車窓はトンネルで真っ暗だった。
声に気付いて振り向いた寛貴と、窓ガラスの反射を通して目が合った。
気持ち良くなったのが寛貴にバレて、鷹美はぷーっと頬を膨らませて、また目を閉じてしまった。
だが鷹美はもう気分もカラダも、元の緊張状態に戻すことなどできなかった。
閉鎖された空間での性感責めばかり与えられて来たが、こんな公共の空間で同じような刺激を与えられる別次元の快感の入口を覗いている。
超拘束。
そして露出。
鷹美の背中を冷や汗が流れた。
万が一この2つが同時に行われたらどうなってしまうのだろう。
突然、あの石膏像のことが思い出されて愕然とした。
そして自分は刻々とその空間へと、自ら向かっているのだった。
897 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/14(日) 00:57:39 ID:d35VyVuj0
意識し始めてしまったローターの快感を元に戻す術はなく、次々と蠕動のうねりによって膣内で微妙に位置を変え、何度もポイントを通過する。
「ふっ…… ふあッ!」
慌てて口を押さえる。
寛貴はそんな鷹美の様子に気付いていたが、まさに狙い通りだったのでわざと眠ったふりをした。
「(はうっ! あうっ!)」
声を抑えて呻きながら、寛貴を揺り起こす。
「(ちょっと! そんなに強くしないでよ!)」
「バカ、俺最初の時以来リモコンいじってねーぞ」
「ええ~~?」
自分でどんどん気持ち良くなってるのだと知って鷹美は真っ赤になり黙ってしまった。
「ばかぁ~」
力なく言って、くるりとまた窓の方を向き、肩を震わせた。
地下駅で乗客を乗せたあと、列車はいよいよ加速して走り始める。
最初は不快だった微細な振動も、いつしかリズミカルな快感のうねりとなって、施錠された性器の奥から鷹美を焼き焦がす。
次の大きな駅に着くころまでには、鷹美はもうトロトロに出来あがっていた。
それを見て寛貴はリモコンのスイッチを切る。
プルプルと震わせていた鷹美の肩がスッと安堵したが、直後、愕然とした涙目で寛貴を見た。
鷹美の脳裏の調教の悪夢がよみがえる。
また同じパターンなのかと。
だがまだこの方がましだと考えた。
イク時は絶対に声が出てしまうので、このままこの席でイカされでもしたらそれこそ変だと思われてしまう。
901 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/15(月) 01:05:41 ID:Ame2Qrko0
そのうち列車は全行程の半分を過ぎ、車窓はトンネルばかりとなった。
汗の浮く額で、への字の口をしながら、鷹美は目を閉じたまま正面に向き直る。
後席を気にせず少しだけリクライニングを倒し、そしてじっと耐えた。
状況からイカされない方のルートを歓迎したが、かといって火照りがそう簡単に鎮火するわけではなかった。
また…… このイケない絶望を快感に転化させなければならないのか。
蕩けた眼差しでチロリと寛貴を見ると、今度は鷹美を見つめて意味ありげに笑っていた。
「ま、ムチばっかりでもアレだから、今回は、アメ。 ……ほい、タオル」
バサッと厚手のハンドタオルを握らされた鷹美が怪訝に見つめると、ニヤニヤ笑いの寛貴はリモコンを眼前に掲げていて、鷹美の目がその行為を認識するより早く、ボタンをコキ・コキ・コキと3度押した。
表示のLEDがMAXを示し、その電波信号から僅かに遅れて本体が反応した。
――ヴィィイイイイイイイイ!!!――
902 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/15(月) 01:06:41 ID:Ame2Qrko0
弾かれるように鷹美は席を立ち、足をもつれさせながらトイレへ向かった。
幸い空いていた個室に飛び込み、ドアを閉めて施錠する。
小刻みに鋭い横揺れを繰り返す新幹線のトイレ内で、最後の意識を振り絞って、束ねて筒状にねじったタオルの端を口に押しこみ、余ったタオル地を口に押し当てて、ワアッと絶叫する。
トンネル通過中の轟音に紛れて、鷹美の声はかき消された。
暴れる砲弾は膣内を蠕動で上下し、重力の影響もあって浅い範囲ではあるが、それはもう踊るように内ヒダを刺激しまくった。
「(ふあッ!ふあッ!ふあッ!ふあッ!)」
キカイでイカされる日常に居た者には、同じ作法で似た刺激で身体に問いかける者に対し、返答を拒むことなど出来ない。
平衡感覚の歪む中で昇り詰める鷹美。
(イッちゃう! こんな公共の場でイッちゃう!)
そのことを自分自身が肯定して受け入れたかどうかなどわからぬまま、片手でタオルごと口をしっかり押さえ、もう片手で幸い設置されていた手すりを千切れんばかりに握りしめ、身体を硬直させて絶叫した。
ぐったりして席に戻る鷹美の膣内はもう振動していなかった。
「ほら、もうすぐ着くぜ。降りる支度しろよ」
「え”~~~」
ものすごく恨みがましい目で睨む鷹美に、寛貴はただ苦笑して見せた。
908 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/16(火) 00:20:59 ID:AePWQ9w10
駅に着き、2人はガラガラと荷物を押して改札を出た。
親と来た時と同様、教頭が迎えに来ていた。
鷹美はまだ膣内に異物を入れたままで落ち着かない様子だった。
「一斉に入学式を迎える時は名々の顔を見ていないけど、転入生は特進クラスの子ってみな緊張してるねぇ、特に女子が。あはははは」
「はぁ」
寛貴たちの席から少し距離のある運転席から他愛ない話をする教頭に、寛貴はぞんざいな返事を返した。
鷹美は、それって女の子が皆何か仕込まれたままココへ来たからだろうと勝手に想像した。
ある者は縄だったり、ある者はボンデージだったり、ライトめにノーパンということもあったかもしれない。
鷹美は今の自分に重ね、会ったこともない子たちに同情した。
今回は本校舎での手続きも見学も無いので寮に直行だ。
寮もやはり古い洋館のような建物で、古めかしい玄関の前に女性が立っていた。
寛貴たちがマイクロバスから降りると、教頭も運転席から降りてきた。
「本日入寮する曾根芝(そねしば)くんと妃埼(きさき)さんだ。よろしくたのむ」
「はい」
その女性は清楚なワンピースと薄いカーディガンを羽織っていたが、顔立ちはギリシャ彫像のように彫りが深くて美しく、まるで海外のBDSMサイトに出てくる女王様そのものだった。
「君たち、早く生活に慣れるといいね。ではこれで」
教頭はその女性に会釈をするとバスを回送して帰って行き、その場に寛貴たち3人が残った。
909 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/16(火) 00:26:09 ID:AePWQ9w10
「こんにちは」
軽くルージュを引いた薄い唇が、一語一語区切るように鮮やかに動き、口角をキュッと引いて作り笑いっぽくにこやかに笑うさまは、ドイツ第三帝国の将校の残酷な微笑みにも似ていた。
「あ、こ、こんにちは、妃埼鷹美です、よろしくお願いします」
「曾根芝寛貴です。今日からお世話になります」
「ん。では早速だが部屋に案内しよう。中は木製の廊下に絨毯敷きなので、キャスターはだめだ。スーツケースは抱えてくれたまえ。なぁに、それほど距離はない」
服装と言葉遣いから、この人は学生ではないようだった。
寛貴も自分の荷物があって鷹美を手伝えないので、鷹美はふうふう言いながら二階の奥までスーツケースを運んだ。
「ご覧の通り、この寮は男女の部屋の絶対的区別が無い。つまり男性用の区画、女性用の区画というものは無いのだ。もちろん、トイレや風呂、シャワーはちゃんと分かれている。男女分けずとも、まぁこの寮に入るような連中はいちいち男女間でちょっかい出したり悪戯したりすることとは無縁だからな。もっともっと他の複雑な事情で忙しい」
「あはは」
「だから君らも、そのところはちゃんとわきまえてもらわないと困る」
「大丈夫です。たぶん」
「曾根芝くん、『たぶん』というのは?」
「自分らも気をつけますが、やっぱ至らないと思いますんで、そん時はビシッと言って下さい」
「フフ、もちろん遠慮しないよ。仮にマスターでもね」
「気をつけます」
「そちらもね」
「ヒイッ!! はいっ!」
鷹美は必要以上に緊張した声を出した。
913 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 00:18:03 ID:ZoCF+BNy0
「ここが君たちの部屋だ。おっと申し遅れた。私は寮監の直多 差絵子(なおた さえこ)だ」
名乗りながら差絵子はドアをノックした。
「はい」
ドアを開けてジャージ姿の男子生徒が顔を出した。
「こっちが曾根芝の部屋だ。徳位(とくい)、案内してやってくれ」
「はい」
「あれ? 男女別々なんですね」
「バッカ。いくら特進課でも男女同室は有り得んよ。部屋の配列は男女入り混じっているが、それぞれ同性の先輩後輩でペアというのが通常の組み合わせだ。聞き及んでいるとは思うが、もちろんパートナーと色々なことを試す時はそういった専用の部屋があるし、自室の部屋自体の門限のようなものは無い。だからあくまでも基本となる規律正しい生活を実践するための組み合わせだ。そこまで混ぜてしまうともう秩序などないからな」
差絵子は更に隣の部屋をノックした。
「はい」
今度はおとなしそうな女子が出てきた。
少し物憂げな顔だち、真黒なストレートのロングヘア、学校の体操着の上に体操着の短パンといった姿だ。
「妃埼はこっちだ。佐納(さのう)、頼む」
「はい」
「夕方まで何もないからな、それまでに荷物の整理などしておけよ。夜は歓迎会だそうだ。あ、それと日曜の昼は自力調達なので、学食で食べるもよし、仕送りの持ち込み材料で調理するもよし、寮の食堂で好きに食べるもよしだ」
914 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 00:21:24 ID:ZoCF+BNy0
寮監が去ると、早速各部屋で支度が始まった。
「やあ、僕は徳位 毅(とくい つよし)だ。来年卒業しちゃうんで1年も一緒に居ないけど、宜しく頼む」
「あ、曾根芝(そねしば)寛貴と言います。宜しくお願いします」
「隣に入ったコはパートナーだよね?」
「はぁ、一応」
「いやー、かわいい子だねぇ。曾根芝くんうらやましいね」
「どうも。あの黒髪の人は徳位先輩のパートナーさんですか?」
「うん、まあ、こっちも一応。ここはパートナーいるやつとそうでないやつともうバラバラだから。君らみたいに最初からパートナーと一緒に入学や編入するやつ、僕らみたいにここでパートナーになるやつ、ずっと単独で自己研鑽しつつ、パートナーとしてではなく単純に行為の凸凹がかみ合うから一時的にペアになるやつだね。分類すると」
「なるほど」
「スワッピングってほどヘビーな交換じゃないけど、それが面白いと思えば固定パートナーがいても別な子の相手したりね」
「あーそれ勉強になりそうですね」
「でもみんな表ヅラ、笑っちゃうほどフツーにしてるから」
「そうなんですか? なんで?」
「それこそが面白いからじゃない? 多分そういう性癖じゃないとここに入れないはずだよ。君も校長や理事長の面接受けたろ?」
「そういえば」
「じゃなきゃ単なる乱交学校になっちゃうだろ。理事長言うところの『そのような方の否定はしませんが、それはうちの学校でお引き受けする方ではありません』ってヤツさ」
「ああ、なんかやっと掴めた気がします」
「さあさあ、君のロッカーはそっち、ベッドは上段を使ってくれ。すべて重厚で高品質らしいけど、新築当時の話だからね。無理に開閉すると蝶番が飛ぶぜ。壊したら弁償だからね。ここで使ってる真鍮の蝶番は高いぞ~」
「あはは、気をつけます」
915 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 00:25:13 ID:ZoCF+BNy0
「私は佐納 あびる(さのう あびる)。あびるでいいですよ。あなたの荷物はそこに入れて。上に洋服掛けられるから。ハンガー足りますか? 無ければ私の少しあげます。クリーニング屋さんのワイヤーハンガーだけど」
「はあ、ありがとうございます」
鷹美は荷物を押し込めてやっとホッとした。
スーツケースを開けて、学用品を机に、衣類を古めかしい洋服箪笥にしまう。
この洋服箪笥にワイヤーハンガーは全く似合わないが、あびるは気にしない様子だ。
机の上にはこの学校で使う真新しい教科書がすでに載せてあった。
「日曜日は校内でも好きな服装でいいのよ。ただ、学校指定のもの以外だと目立つから、あまり着る人はいないわ。特に校舎まで行く場合は一般課の生徒も多いからね」
「はい。じゃぁ、早速体操着でもいいですか?」
「いいわよ。私はこの格好が一番楽だわ」
「あたしもそう思います」
あびるの前で鷹美はパパッと制服を脱いでハンガーに掛け、ハッと凍りついた。
「あら? まあ、素敵ね」
下着に隠れる仕様とはいえ、じっと凝視されれば、何かがパンツの下にあるのは厚みですぐわかる。
「触ってもいいかしら?」
「ヒイイッ!!」
「あらあら、あなた、この特進課に入っておいて何を気にしているの? あ、なら私のを先に見せましょうか」
あびるが体操着の短パンを下すと、そこにはチェーンと南京錠があった。
「あっ!」
まるで貞操帯のように、太めのチェーンが腰の低い位置にぐるりと巻かれ、そこから降りた縦の鎖が下着を股間に食い込ませながら尻のほうへまわっていて、鎖の合わせ目には南京錠が掛かっていた。
「ね? こんどはあなたの番」
鷹美は電車の中で下着も激しく汚していることを思い出し、ますます凍りついた。
917 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 11:12:49 ID:ZoCF+BNy0
「えと…… あの……」
「さあ、こちらを向いて」
ブラとパンツ、靴下とローファーだけを身に着けた姿のまま、優しく腰に手を回され、くるりとあびるの方へ向かされる。
「あら、下着も濡れてますのね? 心配しないで、ここは下着くらいすぐ洗えますから」
鷹美は真っ赤になった。
地下室では誰に見られても自分がモノになっていたので羞恥までは感じなかった。
今は下着を見られるだけで恥ずかしい。
屈んだあびるはそのまま鷹美のパンツを下してしまった。
「あ!や!」
「すごーい! 妃埼さん、これどうなっていますの?」
「あ、ちょ、せ、説明は…… 許してください……」
「うふふ、あなたを羞恥責めにしているわけではないので、話したくなければ結構よ。でも素敵、あこがれちゃう。ひょっとして妃埼さんてとても経験値お高い方?」
「し、しりません、ごめんなさい」
「あらあら、ごめんなさい、いじめるつもりではなくて、本当に興味からだったのですけど。これ脱いで、新しいのになさったら?」
「はい」
鷹美は体操服のビニールをバリバリと開封し、下着も新しいのを着けて、体操着と短パンを着た。
靴も運動靴に替えた。
「そしたらその下着を手に持って、こちらにいらして?」
あびると鷹美で部屋を出た。
共同トイレ、共同の浴室、個室風呂などが並んでいる一角に大きなランドリーコーナーがあった。
「洗濯はここでします。男女交代制で、それぞれの全自動洗濯乾燥機が1部屋分ずつ割り振られているの。だから個人から見れば洗濯は一日おきということになるわ。でも下着や靴下、体操着など急に汚れてサイクルから外れると困るようなものはこれで洗えるのよ」
コーナーのさらに片隅にタライと洗濯板が置いてあった。
「分かる? 使い方」
「はい」
918 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 11:13:09 ID:ZoCF+BNy0
鷹美は傍に準備してあった石鹸を取り、下着を濡らしてよく石鹸をまぶした。
洗濯板に下着をべちゃっと置いて、手のひらの手首近くで揉むように板の上を転がした。
「あまり強くやると痛むんですよね」
今度は下着を広げて、一番汚れの強い部分が平らになるようにして、手を被せて板の上を往復させる。
これで浮いた汚れが波状の凹凸で繊維から叩き出される。
洗濯機では絶対出来ない洗い方だ。
「あらあら、お得意ですのね。おみそれしました」
「エヘヘ、あたしが使ってたのは百均のビニール製のやつですけど」
下着を漱いで、流しを片して部屋に戻って干した。
「これなら安心ですね。それにしてもあびる先輩のアレって…… きいてもいいですか?」
「私は平気よ。私はね、鎖が大好きなの。もともと成績でここに入ったのだけれど、特進課を知ってからこちらに移ったのよ。お隣の毅(つよし)とはここで知り合ったのだけれど」
「そうだったんですか」
「だから、あなたのソレにはかっこいいという憧れはあるけれど、私はこれが気に入っているの」
「なるほど」
「良ければお隣誘ってお昼でも如何?」
「あ、いいですね。少し落ち着いたらお腹減りました」
鷹美とあびるで隣室へ行くと、中から毅と寛貴が出てきた。
「おう、今誘おうとしてたんだ」
寛貴も上下ジャージを着ていた。
「あはっ、寛貴がそんなカッコしてるとなんかヘンだね」
「笑うなバカ。まだ新品だから浮いて見えんだよ」
「そかもね」
919 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 11:15:43 ID:ZoCF+BNy0
学食の説明を受けながらそれぞれ蕎麦やうどんを注文した。
そこに居た学生何人かはチラチラと寛貴たちの方を見てはニコニコと話をしていた。
「ま、今どき特進に転入ともなれば、一般課のやつらでも気になるわな」
「そうねえ、よほどのカネかコネか技能かだからね」
「えー? あたしたち、なんだかピンクの封筒が来て、たまたま転校した方がスッキリする状況だったんで……」
ガタッと毅たちが椅子を引いた。
「君たち、そういうヒトだったの? おうちがすごいお金持ちかと思ってた」
「あ、いや、フツーだと思います」
「あー、あのね、その話は他の人にはしない方がいいよ」
「どうしてですか?」
「一目置かれすぎちゃうから。君らの実力と違うところで評価されちゃうから」
「あ、はい、わかりました。御忠告感謝します」
「そうかぁ、それで鷹美ちゃんのソレなわけね。鷹美ちゃんから見たら私のなんて子供の遊びのようでしょ?」
「そ、そんなことありません! あ、あたしなんて何もかもなりゆきで……」
「何の話?」
「あ、寛貴くんはまだ知らないか。僕らは鎖好きのペアなんだ。僕は鎖で拘束するのが好き、あびるはされるのが好き」
「なるほど」
「寛貴くんたちは何系?」
「えー? 何系だろ? 革系? あ、いや、金属も出てくるか」
「さっき鷹美ちゃんの見せてもらったけど、すごいわよ」
「そんなにすごいの? ピンクの封筒が来るのもわかる気がするよ」
「そんなことないですよ」
「どちらかというと僕らが教わることになりそうだね」
「そんな、俺らの知ってることなんて超限定的ですよ」
「じゃ、僕たちはこれで先に戻るから、君たちはまだ居たまえ。そうそう、ここコーヒーもおいしいよ」
「ありがとうございました」
922 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 23:34:59 ID:ZoCF+BNy0
「ねぇねぇ、歓迎会って何すると思う?」
「この雰囲気だと普通のパーティーってことは無さそうだな」
「闇鍋でヘンなもの食べさせられるとか」
「もっとイジメっぽいものかもよ。俺も下着くらい替えておくか」
「アハハ寛貴も奴隷になるのォ?」
「ちげぇよバカ。それはないだろけど、皆の前で鷹美となんかさせられるかも知れないだろ? 一応脱ぐ覚悟はしとくぜ」
「そ、それだったらコレ、抜いてよ~」
「おう、そうだったな。 ……ちょっと待て。 ……いや、抜かない方が多分楽だ」
「え~~~~?」
寛貴たちが寮に戻ると、すでに食堂では飾り付けが始まっていた。
「おー! 君たちがそうかー! 紹介はあとでなー! 楽しみになー!」
脚立の上で作業していた先輩らしき人が声をかけた。
「はい、お世話になります」
寛貴と鷹美で頭を下げ、一度部屋に向かった。
「とりあえず明日からもう授業だから、時間割のチェックと、そうそう教科書に名前な」
「うん」
寮の各部屋の戸に鍵などなかった。
寛貴は荷物の位置が少し変わっているような気がしたが、毅が気を利かせて揃えてくれたのかと思った。
寛貴はふと思い立って鷹美の部屋をノックした。
「なに?」
「トイレも行っておけよ」
「あ、そうか」
923 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 23:35:41 ID:ZoCF+BNy0
夕方になって毅たちが部屋に戻って来た。
「お疲れ様です。俺らのためにありがとうございます」
「あはは、お礼は終わってから言った方がいいよ。まぁよくある通過儀礼だからね」
「はぁ」
生返事しながらも寛貴は一応自分の考えが正しかったと思った。
食堂からいいにおいが上がってくる頃になると、毅はゴソゴソと着替え始めた。
革のピッチリしたズボンに軍用っぽい革ブーツ、革のベスト。
それにジャラジャラと鎖を下げ、南京錠と鍵を取り付けた。
良く見るとベストには色々なものを下げるリングが付いていて、そこへナスカンで鎖を下げ、南京錠を留めていた。
寛貴は南京錠の数と鍵の数が合わないのを不思議に思った。
「フフフ、南京錠の数、すごいだろ? ここのは全部同じ1つの鍵で開くんだ。こっちの3つはそれぞれ別鍵。同時にたくさん使うときは共通キーの南京錠って便利だよ」
「そんなものがあるんですか。勉強になりました」
毅はその革ファッションの上から無理矢理ジャージを着込む。
ジャージに革の軍用ブーツが異様な感じだ。
ここは普通のホテルと同じく、室内まで外靴で入れる仕様だから、靴の取り回し的には問題ないのだろうが、とても食事に向かうとは思えなかった。
「さて、あびるの仕込みに行かないとな。君は普通にジャージだけ着て出たまえ」
「あ、はい」
924 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/17(水) 23:36:31 ID:ZoCF+BNy0
毅について鷹美たちの隣室に行くと、あびるが競泳水着姿になっていた。
あまり大きくはないが形の良いバストがくっきりと浮き上がっていて、スポーツのためのコスチュームなのにとても淫媚に感じる。
それというのもあびるの乳首が他の三人が見ても恥ずかしくなるほどきつく尖っていたからだ。
鷹美は着替える途中のあびるの全裸の美しさに当てられたのか、真っ赤で蕩けた目をしていた。
毅はさっとあびるに近寄ると、長さ40cmほどのチェーンの両端にまだ施錠していない状態の南京錠をそれぞれぶら下げ、あびるの首に掛けた。
そして別なチェーンを2本取り出すと、それを南京錠に繋いで鎖を延長した。
さらに首に掛けたチェーンの真後ろ中央のコマに南京錠を通し、そこへ少し長めのチェーンを尻の上まで垂らした。
さらに幾つかのチェーンを2本づつの組み合わせで取りだし、前に垂らした2本のチェーンと南京錠で繋ぎ、さながら菱縄縛りを鎖と南京錠で平面的に形作ろうとしているようだった。
平面的というのは、縦の縄に横の縄を絡めるように潜らせるではなく、そのような部分には南京錠を介在させてチェーン同士を繋ぐ形で交差部分を表現しているということだ。
これが毅の、そしてあびるのこだわりなのだろう。
手慣れた手つきでみるみるあびるの肉体は鎖と南京錠で出来た籠の中に閉じ込められてゆく。
「すげえ」
寛貴が感嘆の声を上げた。
しかし寛貴はまだ一部の南京錠が施錠されずに残っているのに気付いていた。
腰まですべて鎖掛けが終わると、毅は首、肩、胸までの鎖の走行をチェックし、左右均等に微調整し、あびるの背中に回った。
ジャリッ!と鎖の締まる音がした。
「ンはァッ!!」
あびるが蕩けそうに甘い吐息を漏らした時、あびるの背中でカチリと施錠の音がした。
縄の弾力を鎖で近似するため、工夫を凝らした角度で菱形に張り巡らされたチェーンを、肌を傷めない限界ぎりぎりの最大の拘束力で締め込まれたあびる。
淫らなテカリを放つ競泳水着に絶妙に食い込んだチェーンのコマの様子が、ただ見ているだけの寛貴や鷹美にもあびるの感じている快感を視覚から伝えていた。
あびるの目は寛貴達を見ていたが、その網膜にはもう何も映っていなかった。
931 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/18(木) 23:10:20 ID:y0BlymbZ0
こんどは腰までのチェーンを調整し、毅がまたあびるの後ろに回る。
再びジャリッと鎖が背中に引っ張られ、スレンダーな腰に太いチェーンが食い込む。
「やあああ!!」
また蕩けた悲鳴をあげるあびる。
鷹美は寛貴にドンと寄りかかり、寛貴の手を握った。
「すごいよぅ……」
寛貴の肩に顔を埋めて鷹美が呟いた。
「はふ…… あふ…… あぁ……」
あびるは立っているのがやっとといった位に全身がグダグダになっている。
腰に水平に食い込むチェーンの下に、少しだらりと垂れた水平のチェーンがあり、毅がその中央のコマに最後のチェーンを南京錠で留めた。
「あ!いやぁぁ! 今、そんなことされたら、私! 私!」
今までの清楚な雰囲気からは想像もできないくらい取り乱すあびる。
その恐るべき効果を確実なものとするため、毅はあびるの股の前に屈む。
鷹美は寛貴の手を更に強く握る。
毅はあびるに股を開かせ、競泳水着のクロッチ部を指でなぞり上げた。
「ふぁああっ!!」
ビクンと硬直するあびる。
「ふふふ、恥ずかしい形がはっきりわかるよ。こうやって水着にスジを付けてヒダを左右によけると、目標地点がはっきりするね。もっとも、ここまでいやらしく飛び出していたら、こんなまわりくどいことなんて必要なかったかもね。ほら、寛貴くんたちの位置からだってはっきり見えるよ」
「いやああああああああ!!!」
ゴクリと唾を飲んで寛貴達が目を凝らすと、暗く染みの拡がった競泳水着の生地を、しかもクロッチの裏地すらも持ち上げて、あびるのやや普通よりも大ぶりな、女性の小指ほどもあるクリトリスがぷっつりと飛び出ているのが見えた。
毅が縦に垂れた冷たいチェーンをジャリリと掴む。
あびるはもちろん、鷹美と寛貴もこれから目の前で起こることが想像できて心臓が破裂しそうだった。
932 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/18(木) 23:12:02 ID:y0BlymbZ0
「ひ! あ! ゆるして!」
「恥ずかしいなぁ、君はさっきまで純潔チェーンを股間に食い込ませていたんだろう?」
「あ、あれは、緩いし…… ビニールが巻いてあって…… 厚手の下着の上から……」
「同じだよ」
「同じじゃないですう! ひいいいいい!!」
そこにいる全員が、トロトロの淫水にまみれた競泳水着のクロッチ部の裏地が、オブラートのように程よくクリトリスの粘膜を包み、金属の硬質な刺激を絶妙な甘美な性感に変換して、しかし容赦なく敏感な芽を責める様子を想像した。
しかして刹那の後、それは現実となった。
「わ!きゃああぁぁぁぁあああああ!!」
毅はその鎖をあびるの股に潜らせ、尻まで垂れた背中の鎖の端に、まずは可能な限り近づけた。
「あひぃッ!!」
しかしまだ南京錠で施錠できるほど端同士が近付いていない。
「さぁ、鷹美ちゃんたちにイクところを見てもらいたまえ」
「い、いやっ! いやぁぁぁああ!!」
鷹美は真っ赤になって寛貴にしがみつき、手を握り締めている。
毅はそれがいつものことのように、容赦なく鎖の端をジャリッと引き寄せ、南京錠でカチリと施錠した。
ただチェーンを押し付けられただけでもギリギリの状態だったのに、その上を鎖が3~4コマも滑ったのだからたまらない。
極限まで尖り切った敏感な突起は、激しく摺り上げられ、一瞬で膨大な性刺激をあびるの脳に流し込んだ。
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
あびるは硬直し、全身の鎖をチリリと軋ませながらブルブルと痙攣し、静止した。
そしてやがて脱力し、がっくり倒れそうになったところを後ろから毅に抱きかかえられた。
「すごい…… 大丈夫ですかあびる先輩!」
「あー、大丈夫、いつものことだから。これが気持ち良くてあびるは鎖好きなんだからね」
鷹美はモノにされた子がイクところは何回か目にしたが、現実味のある先輩のしかも女性がイクところは初めて見たのだった。
950 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/20(土) 01:19:20 ID:Jptr5/Iw0
毅はグダグダのあびるにジャージを着せ、素足にそのまま運動靴を履かせた。
「ふう…… あぁ、ごめんなさい、もう大丈夫。 あ! おしっこ漏らしませんでした?」
「平気だったよ、今日は」
「ああ、良かったです。ごめんなさいね、支度だけでこんなことになってしまって」
「い、いえ、べ、勉強になりました」
「さ、会場に行こう」
あびるもフラフラだったが、鷹美も膣内の砲弾型ローターがきゅんきゅん上下してもう下半身トロトロだった。
「寛貴い、リモコン、ちゃんと持ってるでしょうねぇ?」
「ああ、部屋にあるはず」
毅があびるに肩を貸しながら、ピクリと眉を震わせた。
「ああんっ!!」
一歩一歩確かめながら歩いていたあびるが、食い込む快感の残照に貫かれ、ガクリと膝を折る。
その様子にハラハラする寛貴たちは毅のリアクションには気付かなかった。
951 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/20(土) 01:20:28 ID:Jptr5/Iw0
普段あまり人が寄り付かない寮の食堂も、今日は賑やかだった。
模造紙に書かれた歓迎の文字やティッシュで作った花などで飾り付けられ、クリスマス用の流用と思しきLEDの派手な電飾もカウンターに巻きつけてあった。
「あー、静粛に。皆も知っている通り、宮前と本郷がアメリカに去ってからしばらく2名欠員となっていたが、本日から2人の転入生が加わることとなった。皆で仲良くしてやって欲しい」
寮監の差絵子が紹介すると皆が拍手した。
「それぞれ、何か一言」
「あ、皆さんはじめまして。曾根芝寛貴です。こんな時期に転入なんてやっかいなヤツと思われるでしょうが、自分なりに一生懸命やりますので宜しく御指導ください」
「妃埼鷹美です。宜しくお願いします。右も左もわからないですが、ちゃんとやっていけるようがんばります。上級生にはかわいい後輩、下級生は寮生活ではみなさんが先輩ですが、他のことでは先輩として見てもらえるようにしたいです」
「むう、月並みすぎるが、まあいいか。では食事をはじめる」
寛貴たちの席は同級生となる学年のところにあった。
「これから同じクラスだから、よろしくな」
「よろしくね」
「よろしく」
「よろしくな」
周囲の席の人間が2人に次々と声を掛ける。
「いつもは学食で夕食なんだけど、今日は特別にこっちに運ばせてるんだ。内容は他のクラスと同じさ。ただし、このあとケーキがつくけどね」
「へぇ」
「ねぇ、どっから来たの?」
「幼馴染なんだ! いつから? 幼稚園?」
「クラブ入んない? 俺、野球部なんだけど。甲子園行けるぜマジで」
「ねぇねぇ、カレシとはどこまで行ってるの?」
「パートナーって言いなよ。ねぇねぇ、パートナーすごい?フフ」
952 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/20(土) 01:21:31 ID:Jptr5/Iw0
クラスメイトと他愛ない会話をしながら食事が進み、宴もたけなわになったころ、数名がキコキコと大きな古めかしい木製の木枠を運んできた。
鷹美はそれに気付きギョッとした。
四隅から錆の浮いた鋼鉄製の手枷足枷が下がっている。
少し遅れて、これもまた古くて硬そうな木の椅子が台車に乗せられて運ばれて来た。
木枠も椅子も、寮食堂の配膳カウンターとは反対の壁側の、ステージのように一段高くなっている場所に設置された。
ステージと言っても寮内の狭い食堂だから、スナックなどのカラオケステージのように20cm程の高さで畳2枚を縦に繋げた程の広さの木製の台なのだが、これも寮が建てられた当時からあるようで、角は自然に丸く削られ、表面は磨き上げられて光沢を帯びていた。
光沢の下には幾筋ものキズが見られ、傷ついてはメンテナンスされ、磨き上げられてきた歴史が感じられた。
あるいは古い教壇をここへ運ばせ、繋げて使っているのかもしれない、
1学年7クラスの内訳は、一般課6クラスと特進課1クラス、それら1クラスは20名で男女半々が基準、一貫6学年分で特進課総勢120名。
どう考えてもあの木製の枷枠は、鷹美たち以外の残り118名のうちの誰かが、この歓迎会のために何か出し物をやるため準備されたようには思えなかった。
いや、出し物はあるはず。
木枠1つ、椅子1つ、計2名分をわざわざ出して来たのだから。
今ここにいる120名と寮監1名の中で、今日の特別な存在は2名。
私と、寛貴だ。
鷹美は配られたケーキが全く味がしなくなった。
寛貴があの枷にはめられるとは考えにくい。
寛貴はきっと椅子の方だろう。
だとすれば木枠の方は間違い無く私……
あの錆びた鉄枷を手足に嵌められて…… 晒される……
961 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/21(日) 00:04:37 ID:Jptr5/Iw0
「さーて、ここからショウ・タアアァイム!」
寮監である差絵子がマイクを握って叫ぶ声が、古い建物の天井に巧みに配置されたスピーカーから流れる。
すると食堂の照明が急に暗くなった。
スポットライトが一条、ステージ上の差絵子を照らす。
「では先にマスターに登場してもらおうか。曾根芝ぁ! 前へ出ろ~」
「マ ・ ス ・ ター!」
「マ ・ ス ・ ター!」
「マ ・ ス ・ ター!」
「マ ・ ス ・ ター!」
「マ ・ ス ・ ター!」
「マ ・ ス ・ ター!」
寛貴と鷹美以外の会場の全員がマスターコールをする。
苦笑いしながら寛貴がステージに出る。
「ビ ・ キ ・ ニ !」
「ビ ・ キ ・ ニ !」
「ビ ・ キ ・ ニ !」
「ビ ・ キ ・ ニ !」
「ビ ・ キ ・ ニ !」
「ビ ・ キ ・ ニ !」
マスターコールがビキニコールに変わった。
戸惑うステージの寛貴とまだ座席にいる座席の鷹美の目には、周囲のみんながコールしながらジャージを脱いでいるのが映った。
寮監の差絵子は割烹着を着ていたが、ズバッと脱ぎ去るとその下は女王様コスチュームだった。
すでに会の始まった時から割烹着の下にブーツが覗き、カツカツと細いヒールがうるさかったのだが、着席している皆に紛れて寛貴たちには見えていなかった。
「ヒュー!ヒュー!」
寮監のコスチューム姿に歓声が上がる。
962 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/21(日) 00:05:21 ID:Tc6/0e9N0
差絵子が手に男性用のマイクロビキニ水着を握り、高く掲げた。
男同士の趣味の人達が好むようなサイトで良く見かける、イチモツがギリギリ隠れ、サイドもバックも殆どヒモ状、後ろは尻の割れ目の上に僅かな面積の二等辺三角形の布地が存在するだけのシロモノだ。
生地は普通の水着と同じナイロン・ポリウレタンだが、裏地など無い。
「さあ、曾根芝、このビキニに着替えて、その椅子に座るのだ」
「えー? 俺、Mっ気ゼロっスよ?」
少し緊張しながらもニヤニヤ笑って応対する寛貴。
「いいから着替えろ。バイなマスターもいるが、お前や私のようにこんなチャンスでもなければ片鱗すら垣間見ることのない世界だ。やられる側の視点をマスターも理屈抜きで認識するのだ。私だってなぁ、その昔なぁ、まさにココでなぁ、これだけ根っからのドSなのになぁ、全裸で鉄の枷で拘束されてなぁ、女体盛りの皿に…… くうッ!」
悔しそうに顔を伏せ、どこから取り出したのか、差絵子は一本鞭をヒュンと鳴らし、ビシイと台の床を打った。
「差・絵・子・ちゃーん、カワイイよー」
「愛してるー」
暗い座席側からヤジが入る。
「ウ・ル・サ・ぁああああイ!! 曾根芝!早くしろッ!」
またビシイ!と鞭を鳴らす。
「はいっ」
ちょっと真顔に戻って、ビキニを受け取り、スポットライトの中で運動靴とジャージの下を脱ぐ寛貴。
さらにブリーフに手を掛けそれも脱ぐ。
「ヒュー!」
「すごぉい……」
一番ステージに近い席は下級生の席だったが、そこではモロ見えになっているので、男子も女子も驚嘆の声を上げていた。
寛貴自身も多少の自信はあったが、評価されたことなどもちろん無かったので、あからさまに言われて少し驚いた。
上はジャージを着たまま、ビキニを穿く。
前のモノをただ膜で覆っただけのような存在の水着。
サイズがちょうどいいのか、サイドやバックのヒモはその存在すら感じない。
ちょっと肛門がカユイなと寛貴は思った。
966 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/22(月) 00:22:05 ID:cDeCrhWP0
寛貴は勢いに任せてジャージの上を脱ぐ。
特に鍛えているわけではないので、やや痩せ型の標準的な上半身だ。
寛貴の脳内ではSMというより、毅の漏らしていた「通過儀礼」としての認識だったので、あまり恥とは思わなかった。
「はふっ」
不意にチャリリと言う音と共に、耳元で女子の甘い吐息が聞こえ、寛貴は驚いて振り向いた。
「本日のアシスタントはぁ、同室の徳位と佐納だ。最上級生として皆の手本にもなるように」
差絵子が紹介する。
「曾根芝くん、こちらにいらして。 ンっ」
あびるに導かれ、寛貴は皆の方を向いて置いてある木製の椅子に座らされた。
素肌に硬い椅子が冷たかった。
この椅子そのものには特に枷がついているわけではなく、拘束機能は無い。
あびるは寛貴の腕を背もたれを抱くように後ろ手に回し、白い鉢巻のような布で縛った。
そして左右の足を、椅子の前脚にそれぞれ同様の布で固定した。
最後にまた同じ布で寛貴に目隠しをした。
「あんんっ」
あびるは体を動かすたび、鎖と南京錠に戒められた自分自身が感じてしまい、声が漏れる。
椅子にやんわり拘束され目隠しされた寛貴の傍に、あびるが跪いて寄り添い、寛貴の股間に手を添えた。
寛貴は意外な展開に少し驚いた。
「ド ・ レ ・ イ ・ !」
「ド ・ レ ・ イ ・ !」
「ド ・ レ ・ イ ・ !」
「ド ・ レ ・ イ ・ !」
「ド ・ レ ・ イ ・ !」
マスターが拘束されると、今度は奴隷コールが起きた。
967 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/22(月) 00:23:02 ID:cDeCrhWP0
「今度は妃埼ッ! 前へ出ろ」
寛貴が拘束される様子を呆然と見ていた鷹美は、次は自分の番だとわかってはいたが、それが現実感と結び付かなかった。
しかし名指しで呼ばれると、もう逃げられない現実感の中に一瞬で引きずり込まれた。
「ヒイイイッ! はいっ!」
すでに鷹美の周囲はジャージを脱いで個性的なコスチュームになっていて、まだジャージを着ているのは会場で鷹美ただ一人だった。
暗い会場を、長テーブルに座る人の隙間を縫うようにステージに出ると、鷹美にもスポットが当てられまぶしかった。
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
露骨な裸コールに鷹美も覚悟を決めた。
「もまいら、もうすこし自重しる!」
ピシイと鞭を鳴らして叫ぶ差絵子も笑っていた。
鷹美はジャージのチャックに指を掛けたが、急に固まってしまった。
「妃埼、ここにいるみんなが通った道なんだ。お互いの性癖を晒して、円滑な寮生活をだな……」
「わ、わかっています…… でも……」
鷹美はいまさら裸を晒すことに抵抗はなかった。もちろん、死ぬほど恥ずかしいが、ここまで躊躇するほどのことでもなかった。
しかし、股間を覆う貞操帯が激しく恥ずかしかった。
性器が見えるわけでもないので見せても気にならないはずなのに、今、似た性癖の集まりとはいえ、後輩になる子も大勢いるこれだけの衆目の前に晒すのは、自分がありえないほどハイレベルの変態であるという烙印を押されてしまいそうで怖くなったのだ。
968 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/22(月) 00:23:34 ID:cDeCrhWP0
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
ますます熱を帯びる裸コールに、鷹美も覚悟を決めた。
尿道が異物で貫かれてるのも、肛門が開きっぱなしなのも、みんなに知られてしまう。
一時的な異物挿入なら、今は授業中だから入れてないのね、とか善意の解釈もしてもらえるが、貞操帯で封印されているのは明白、そして永久固定された肛門のことなんかもそのうち皆の知るところとなるだろう。
そうしたらもう一生24時間責められっぱなし、発情しっぱなしなのだと思われてしまう。
恥ずかしい……
それでも鷹美は、会場中から在学中永遠の辱めを受ける覚悟で、ジャージを脱ぎ始めた。
974 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/22(月) 23:41:38 ID:cDeCrhWP0
寛貴に寄り添ったあびるは、寛貴の耳元で囁く。
「鷹美ちゃん、とっても嫌がってますわよ? 今更なぜかしらね。でも覚悟決めていただかなくてはね。フフフ、寛貴くんは何も出来ずにただ我慢するだけ。あんっ……」
あびるが尖った爪で寛貴の乳輪をツーッとなぞる。
「うっ!」
「NTR(寝取られ)とまではいきませんけど、たまには無力なマスターもいいものですわよ。大事なパートナーが他人にメチャクチャにされるのって、萌えませんか?」
「俺は…… 無理ッす……」
「まぁ、それもわかりますわ。ではもう単なる通過儀礼として、パートナーの悲鳴を聞きながら、僭越ですが私の手でたっぷり出してくださいな」
同じ爪先で、寛貴の股間のモッコリした先端をツツッと擦る。
「はうッ!!」
ガタンと椅子から腰を浮かす寛貴。
あびるはかまわず寛貴の腰に手を回す。
「んハァッ! だめぇっ、私、寛貴くんのおちんぽいじってると、お豆が鎖の目にきゅんきゅん食い込んで……」
あびるは真っ赤に蕩けた顔で寛貴のビキニの上から寛貴のモノをさする。
「うくっ。せんぱい…… やめてください……」
「それはだめですわ。今夜は寛貴くんのいちばんカッコ悪いところ皆にみせないといけないのです。フフ、何回出ますかしらねぇ」
鷹美はすがるような視線を壇上の寛貴に向けたが、目隠しされてビキニの股間をあびるになぞられているのを見て諦めた。
リーダーや寛貴の助けの全く及ばない孤立無縁の空間で、まだ馴染みの無い人たちにいじられることに、鷹美は本当の恐怖を感じた。
どんな恐ろしい超拘束も、信頼できる人たちの中でなら、いくらでも耐えられるのに。
975 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/22(月) 23:42:07 ID:cDeCrhWP0
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
未だ続く裸コールの中で、ジャージも運動靴も脱いで、とうとうブラとショーツだけになった。
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
まだ観衆の要求に満たぬので、裸コールは止まらない。
鷹美がブラを外して手ブラになると、コールの勢いがバラつき、数名が口篭るように唱えるだけとなった。
「妃埼、ちゃんとやれよ?」
「はい」
掛け声など関係無く儀式の要件を満たすよう、差絵子は鷹美にクギを刺した。
ウン、と自分自身に頷いて、鷹美は胸を覆う手を下し、ショーツを脱いだ。
金属の拘束具が露わになる。
「もいっちょ、 ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「それ ハ ・ ダ ・ カ ・ !」
「ハ ・ ダ ・ ぅわ…… すげぇ……」
最初下着を二重に穿いているのだと勘違いして、再度コールを始めた数名が、それが何なのかに気づき、急に押し黙ってしまった。
「鷹美ちゃん、その中に立って」
毅に言われ、半分べそをかきながら、片腕で胸を、片手で貞操帯の股間を隠す。
自分の排尿行為がただの栓の開閉にされてしまっているのを皆に見られたくなかった。
見ただけでそこまで判別できる者は皆無のはずだが、鷹美にとっては全て知られてしまうのに等しかった。
976 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/22(月) 23:44:22 ID:cDeCrhWP0
その姿で木製の枷台の中央に立つ。
内股でもじもじと体を手で隠し、目を伏せている鷹美。
寛貴の所ではあびるが寛貴に鷹美の様子を逐一聞かせていた。
「鷹美ちゃん、とうとう脱ぎましたわ、素敵なプロポーション…… あの食い込む金属がたまりませんわね。おや、ココは正直ですわね、はげしく同意ですか」
寛貴のモノは裏地のない伸縮性に富んだ生地を激しく持ち上げ、ほとんどその形が血管までもクッキリとわかるほどだった。
先端に相当する部分は、小さく黒い染みを作り、その中心から透明な粘液の玉がぷっつりと表に染み出し、スポットを浴びて光り輝いていた。
あびるがそれを指先で容赦無く潰し、亀頭相当部に塗り広げる。
「はうあ!!」
「鷹美ちゃん今度は枷を恥ずかしがっていますわね。そんなにご経験少ないのですか? それならピンクの封筒はなぜなのでしょう」
鷹美の様子を聞いて寛貴の尿道はまた勝手に粘液の玉をビキニの表面に送り出した。
「あらあら、どんどん出ますね。どうです? 自分のパートナーが辱められるのをどうすることも出来ない感覚は。それともパートナーの快感をテレパシーのように自分の感覚として感じてますの?」
「はうっ!」
ステージの流れに合わせ、あびるは寛貴のモノをビキニの上からリズミカルに擦り始めた。
980 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/24(水) 00:23:36 ID:djF+yMY20
「鷹美ちゃん、手をここへ」
毅(つよし)が鷹美の様子に気を遣いつつも、アシスタントの義務的な厳しさで鷹美に告げる。
鷹美はまた自分自身に気合いを入れてから、胸を隠していた腕を枷まで掲げた。
片手はまだ股間を隠し、うつむいて顔をそむけていたので、手首の位置が遠かった。
毅はその手首を掴み、ぐいと身体ごと引っ張るようにして枷に嵌め、自分の革ベストから南京錠を取り出してその枷に施錠した。
片手を高い位置に吊られた鷹美。
古めかしい枷に真新しい南京錠がアンバランスだった。
「そっちの手もね。 ……ほら、早く」
「はい……」
鷹美は答えてから股間から手を離し、ぎこちない動きで悔しそうにバンザイして、反対の手も枷に近付けた。
スポットライトの中で貞操帯だけを身に着けた美しい裸身が、最も無抵抗な姿に拘束されようとしている。
「もう半歩右へ」
毅は鷹美を木枠の中心へ誘導修正してから手枷を留め、こちらも南京錠を掛けた。
鷹美はとうとう恥ずかしい姿で木枠に吊られてしまった。
「大丈夫だよ、ここの女子はSの子も含めて、皆経験してるんだから。力を抜いて」
「ぐすっ…… はひっ……」
気丈に答えてはみたものの、鷹美は羞恥に全身が焼け焦げそうだった。
その鷹美の気持ちに追い打ちを掛けるかのように、毅が鷹美の足首を掴んだ。
「ひいいいいい!!!」
真剣に真っ青になる鷹美だが、もうどうすることもできない。
引かれるままに股を開き、もう一方の足でバランスを取りながら、とうとう引かれた足首を足枷の中に収められてしまった。
981 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/24(水) 00:24:02 ID:djF+yMY20
重い鋼鉄の足枷が閉じられると、まだ施錠されてもいないのに、激しい惨めさと恥ずかしさが足首から身体へと染み込んで来る。
足が開かされた分、肩の位置が下がり、手首に枷が食い込み、バンザイの姿勢を強制される無力さに打ちひしがれる鷹美。
反対の脚はもう、まるで大根でも運ぶかのように鷹美の意思に関係なく毅の手によって引かれ、その足で微妙に支えられていた体重が一瞬、全部
手首に掛かる。
「あぐぅっ!!」
手首が軋む。
引かれた足首が枷に嵌められ、固定されて位置が決まると、再び足で体重を支えることが出来、手首は少し楽になった。
鷹美の身長から鎖の長さが割り出されているのか、過剰に関節に力は掛からず、ピクリとも身を隠せない羞恥を最大限に引き出して、ついに全身を引き延ばされた状態で鷹美は木枠に固定されてしまった。
「準備出来たようだな」
「寮監! 妃埼くんの場合は直接触れることが出来ないので、これを」
毅が差絵子に差し出したそれを見て、鷹美は真っ青になった。
寛貴が持っていたリモコンだ!!!
鷹美は今自分の膣内に挿入されたままになっている砲弾型ローターのリモコンが、なぜここに、目の前に、しかも他人の手の中にあるのかわからなかった。
「い、いやああああっ!!」
鷹美の目の前で、そのリモコンが、毅の手から寮監の差絵子のエナメルグローブを嵌めた手に渡る。
鷹美には自分の全てが受け渡しされているように見えた。
982 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/24(水) 00:24:24 ID:djF+yMY20
リモコンを手にした差絵子の目は寛貴ですら殆ど見せない、真のサディストの目だった。
リモコンを握り、ニヤリと笑って鷹美を見る。
「ひ!」
何の予告も無く差絵子はリモコンのボタンをカチカチと押した。
一瞬の間を置いて、鷹美の膣内で砲弾が暴れはじめた。
「きゃああああああ!!!」
手足の鎖をガチャンと引いて、鷹美は突然の性感に跳ねた。
しかし、それはまだ単なる強すぎる性刺激で、緊張と恐怖のど真ん中にいる鷹美には、よそよそしい苦痛だった。
「電池は…… まあままというところか」
カチカチとリモコンを止め、差絵子はマイクを握る。
「あー、見ての通り、妃埼は貞操帯しているので直接いじってやれないから、みんなコレを使え。電池は充分持ちそうだが、全部挿入できるタイプだから、仮にリチウムが電源でもMAX連続だとすぐ切れてしまうぞ。効率良くたのむ」
解説しながらリモコンを毅に渡すと、毅はそれを押しボタンの部分を残して木枠の柱の中ほどの高さに、ガムテープでぐるぐるに固定した。
「フフフ、鷹美ちゃん、ここに来るまでずっと仕込んだままだったんですってね。毅はすぐ見抜いたようよ?」
寛貴のモノをヌルヌル擦りながらあびるが囁きかける。
ビキニの前はもうかなりの面積が暗いシミとなっていた。
984 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/24(水) 00:46:24 ID:djF+yMY20
「さて、今回の二人だが、見ての通りすでにペアだ。学園からの招待による転入だそうだぞ」
会場中が激しくどよめいた。
「あーあ、寮監さま、しゃべってしまわれましたよ?」
指先で寛貴のカリ部分をなぞりながらあびるが笑う。
「あー、静粛に。どうせ放っておいてもいずれウワサになることだ。はっきりさせておくから、無駄な嫉妬などせぬように」
まだザワザワと皆しゃべっている。
「この恒例の儀式で、その片鱗でも見せてもらっておけ。今日は出席番号の若い順でな。よし、はじめ!」
ザワついた会場が静かになり、一番低学年のテーブルの端からゾロゾロと人の列が出来た。
「そうそう、妃埼の金属の栓は一生モンだそうだ。スゴイぞ。良く見せてもらえよ」
「い、いやああああ!!!」
できれば一番隠しておきたいことを全員に公開されてしまい、鷹美は悲鳴を上げた。
先頭の男のコは、まだ初々しい。
性癖の傾向が定まらないのか、普通の革ジャンとGパン姿だ。
まず寛貴の前に行き、指先でビキニの前をちょんとつつき、「よろしく」と小声で言った。
「んっ!」
想像でしか様子のわからない寛貴はどう答えていいかわからなかった。
その子はそのまま鷹美の前に行き、おっぱいをぺったりと掴んでフニフニと揉み、また「よろしくおねがいします」と言った。
「あ、よ、よろしく」
鷹美も戸惑いながら答えた。
そしてその子は屈んで鷹美の股間をじーっと見つめ、「すごい」と言って立ち上がり、そのまま歩いて自分の席へ戻った。
ゾロゾロと列は続き、ブルマーと体操着の女の子や、水着の子などもいた。
もう性癖が決まっているらしく、革製の首輪や手枷の子もいた。
みんなだいたい前の子を真似て、寛貴と鷹美の身体をちょっとずつ触っては挨拶をしてゆく。
16 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/24(水) 00:51:52 ID:djF+yMY20
中には個性的な子もちゃんといて、鷹美のローターのスイッチを遠慮がちに1つ押し、鷹美がピクリと反応するのを見て、すぐ戻したりした。
「素敵ですね。よろしくお願いします先輩」
「ありがとう、よろしくね」
寛貴にとっての個性的な子はワンピースを着たスレンダーな子だった。
足にはサンダルを履いていたが、やおら脱ぐと、素足で寛貴のビキニの前を踏みつけた。
「ぐあっ!」
寛貴は何が起こったか分からず、突然の乱暴な刺激に悲鳴を上げた。
「先輩、妃埼先輩のためにココをカタクしてるんですね?」
「ま、まあな、あうっ!」
「妃埼先輩、乳首つままれて気持ちよさそうみたいですよ…… あ、もっとカタくなりました。愛してるんですね。これからよろしくお願いします」
「はっ…… あぁ…… よろしく」
椅子に拘束されたり木枠に磔にされた惨めな姿のままだが、鷹美にも寛貴にもやっと流れがわかってきた。
17 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/24(水) 00:58:25 ID:djF+yMY20
しかし、学年が進み、同級生たちの列になると様子が一変した。
男子も女子も、それぞれ遠慮なく、寛貴や鷹美に思ったことをし始める。
一人あたりの時間も長めだ。
しかも同時に数人が取りつくシーンもある。
「僕はね、おっぱいフェチなんだ。まだ特定のパートナーはいないけど、女子には人気あるよ」
そういった男子の一人が木枠の後ろに回り、背後から鷹美の胸を掴んだ。
寛貴にもあまり丁寧に触ってもらったことが無いのに、いきなり面識の無い人間に触られて一瞬不快な気持ちになったが、次の瞬間、不快さと裏腹に突然気持ち良くなってしまった。
「ほうら、この揉み方、女子自身だってみんな知らないんだぜ」
まるで胸の中の乳腺を一粒一粒刺激しながら先端に集めてゆくような揉み方。
母乳が出るわけでもないのに、何か昂(たかぶ)った汁が先端に集中してくるような感覚がして、鷹美はゾクゾクした。
ゾクゾクが乳首に集中すると、ピクーーンと驚くほど乳首が尖った。
「はああっ!!」
左右でニヤニヤ見ていた女子2人が、鷹美の乳首に起こる事を知っていたのか、待ち構えたように左右からその超敏感になった乳首をつねった。
「アヒイイイィィッッ!!!」
ガシャーンと、目を剥いて鷹美が跳ねた。
これくらいの力でつねられると、普通は飛び上るほど痛いだけなのに、何故か未知の甘美な気持ち良さが乳首から胸に流れ込んできた。
「ハアッ!ハアッ!ハアッ!」
まだ目を剥いてあえぐ鷹美。
キュミキュミと左右から乳首を甘くつねられ、全身を捩(よじ)って避けようとするが当然敵わない。
左右から女子二人にそれぞれの乳首を吸われた。
「キヒイィィィ!!」
もう、このまますぐにイキそうだった。
「フフ、宜しくね」
突然、3人とも鷹美から離れ、挨拶して次へ順番を譲った。
「よ……しく……」
鷹美はうまく口が動かなかった。
23 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/25(木) 00:37:40 ID:UVhb42ZL0
寛貴は男女5人に全身を触られていた。
「すごい、うらやましい、僕も大きいと自負していたが、ちょっと負けたかな。僕もSオンリーなんで、この儀式にはまいったよ。せっかくだから君も楽しんだ方がいいよ。僕も事前にわかっていればもっと楽しめた」
寛貴のちんぽをまるで自分のをしごくように、もう布地の形など関係なく生地ごと掴み、激しくしごくSの同級生。
他の女子は爪の先で寛貴の全身をキリキリとなぞっている。
「あたし革拘束好きなんで、きっとお手伝いお願いすることもあるかも。よろしく」
そう言った革のボンデージを纏った女子も、寛貴の乳首をつまんで一時のS気分を味わっている。
「フィニッシュは男の僕じゃイヤだろうから、佐納先輩、お願いします」
「フフフ、はい、わかりましたわ」
男子がネトネトになった指を離すと、あびるが寛貴のモノを握った。
「もう出そうですわね」
小指方向に力を入れ、寛貴の付け根近くを絞めて、人差し指でカリ下をキュリキュリと激しくなぞると、寛貴がガクンとのけぞった。
「うううっ!!」
苦悶とも快感ともつかぬ声を出して、ビキニの前がブワッと膨らみ、辺りに精液の匂いが拡がった。
少ししてビキニの表面に白濁した汁が染み出した。
24 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/25(木) 00:39:29 ID:UVhb42ZL0
5mほどの距離にいる寛貴のうめき声が耳に届き、鷹美は寛貴が射精させられたのに気付いてギョッとした。
しかし鷹美自身もそれどころではなかった。
かつてないほどのおっぱい責めに合い、もうおっぱいだけでイキそうだったのに中断されてしまった。
あまり触れ合うのが得意でないのか、スキルがまだ低いのか、ただ触り、ただ揉むだけの子が数人続き、鷹美のモヤモヤは頂点に達していた。
「ハァッ…… ハァッ…… ハァッ……」
次の人が来た。
「辛そうだね。俺は君らの一こ上だ。よろしくな? 道具マニアだからきっと君のマスターのお役に立つぜ。あはは、マスターくんも大変だね。俺もやられる側はぜんっぜん興味なかったから大変だったわ。でも3回も出しちまった。 お、このリモコン……マスターくんさすがだね。お眼が高い」
そう言うなりその先輩男子はリモコンのボタンを1回だけ押した。
おっぱい責めからずっとドロドロだった鷹美は、じわじわとイキそうな所まで昇り詰めた。
「アッ! アアアアッ!! ンアッ!!」
ガチャガチャと鎖を揺すって身を捩る。
「おっと、そのままダラダラ昇りつめたらもったいないよ。この機種はね、こうやってUPボタンを5秒押し続けると……」
一瞬、フッと刺激が止んでから、突然MAXになった。
眼も眩む猛烈な快感が鷹美を襲う。
「アーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
ガシャーン!
ジャリーーーン!!
動けない体をぐちゃぐちゃによじって鷹美が暴れる。
(イク! いっちゃう!!)
あらがうすべもなく、直線的に鷹美はイッた。
鷹美はもう自分がどうなっているのかもうわからなかった。
25 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/25(木) 00:39:55 ID:UVhb42ZL0
「アーーーーーーーーッアッアッアッアッ!!!」
あられもなく全員の前でまだまだイキ続ける鷹美。
「おっと、MAXはあまり使うなって寮監のお達しだっけ」
その先輩は今度はDOWNボタンをぐーっと押し続け、鷹美の膣内のローターをOFFにした。
「あううぅぅ……」
まだガクガクと余韻に痙攣する鷹美。
「じゃ、よろしくね」
「はひッ」
また鷹美はまともに答えられなかった。
休む間もなく、別な先輩たちが取り付いた。
「あーら、いい反応ねぇ。でもちょっと胸まわりが寂しいかしら? マゾならもう少し呼吸制限の中でイカないとね」
使い慣れて目地が照り輝く麻縄をしゅるしゅると鷹美の胸の上下に回し、背中でキリキリと絞り、それを首に回し、胸の谷間で絞って、手際良く鷹美の胸を縛り上げる。
四肢は四方に引き伸ばされているので、さながら穴明きブラのように単に胸の上下を絞めるだけの縄掛けだが、鷹美は胸郭が圧迫されて息が苦しくなった。
「フヒッ…… ハヒッ……」
とても軽い呼吸制限ではあるが、鷹美はまさにあのウレタンを思い出した。
「愛用の縄だけど、今だけ貸してあげる」
27 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/26(金) 00:02:49 ID:Pq/EP7t60
「じゃあ、あたしはこれ。みんなキツイって言うけど、あたしは好きだなぁ」
別な先輩女子が取り出したのは、鈴のついた洗濯バサミだった。
「ヒイッ!!」
その痛さを想像して引きつる鷹美。
「大丈夫だって。ちゃんと弱くしてあるから」
容赦無く鷹美の乳首にパチンと取り付ける。
ガキーーーン!!
ジャリーーーーーン!!
ちりーーん
激しい鉄枷の擦れる音と木枠の軋む音に涼しげな鈴の音が混じる。
「ギイイイ!! 痛! いっ、いっ、 とっ、とっ、 とってえぇぇぇぇ!!!」
責め方によってはクリトリスの数倍も痛く感じる女の乳首を、バネを弱めてあるとはいえ硬いプラスチックが容赦無く挟む。
見ている女子の中には、我が事のように顔を背ける者もいる。
女子の乳首責めは、ただその瞬間の激しい痛みだけではない。
ズキズキする拍動に乗せて、どんどん絞め込みが強くなってゆくと錯覚するような絶望感を伴って、胸を反らして激しく逃れたいパニックに陥る。
その痛みは日常の他の痛みとの対比で説明できない、ゆっくりと食いちぎられるような痛み。
しかしいくら胸を揺すってもがいても、目の前で揺れる胸の先は自由にはならず、それをあざ笑うかのような涼しい鈴の音を響かせながら、もっともっと食い込んでくるような恐怖と刺激を送り込んで来る。
28 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/26(金) 00:03:40 ID:Pq/EP7t60
「フフフ、痛い? でもあたしのは痛いだけなんてそんなに甘いモノじゃないわよ、はい、こっちも」
反対の乳首も容赦無くパチンと挟んだ。
「キャアアアアアアアア!!!」
ガキーーーン!!
ジャリーーーン!!
ちりーーん
ちりーーん
涼しげな音が増えたが、鷹美は音の涼やかさに反して2倍の苦痛に焼かれた。
「ひぐっ、あぐうっ!」
「ちょっとー、まだかかるー?」
次の順番待ちをしている女子が声を掛けた。
「ちょいまち。もう効くころだから」
「う? アーーーーーーッ!!」
急に鷹美が目を剥いて、胸を突き出し、絶叫した。
チリッ…… チリッ…… チリッ…… チリッ……
小刻みに錫が鳴る。
「キターーーッ!」
つままれた初期の痛みが通りすぎると、鷹美の乳首は突然ドクンドクンと熱い拍動を伴って、むずがゆいほどの気持ち良い熱を持ち始めた。
「フフフ、そのむず痒い気持ち良さ、その洗濯バサミを外すまでは逃げられないわよ」
「あ・あ・あ・ いやぁ!」
鷹美の顔は快感に震えてぐちゃぐちゃだった。
「おっまたせー! 次、いいわよ。 ふふふ、良かったわね、弾き飛ばして外してもらえるかもよ? あたしの番はここまで。よろしくねー」
「よ……ろ…… あひいいいっ!!!」
ちりーーん!
突然パシーーンと鷹美は腹をバラ鞭で叩かれた。
29 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/26(金) 00:04:02 ID:Pq/EP7t60
「くくく、いいい具合に煮えてるわね。あたしはやっぱSだなぁ。でもMもできるのよ? だからこの縄・乳首・鞭・そしてローターのコンボ、あなたにも味わって欲しい」
鞭を振りかざした先輩女子は、木枠に貼り付けてあるローターのスイッチを2回押した。
「あううーっ!!」
チリーーン!
「もうわけわかんないでしょ? 苦しくって、痛くって、気持ち良くって」
パンパンパーン!!とバラ鞭で鷹美の下乳を叩く。
「ハヒイイィィッ!」
ガシャーーーン!!
ちりーーん!
ちりーーん!
鷹美はすでに快感と苦痛のハーモニーによるトランス状態はウレタンで毎日のように経験しているので、耐性は充分であったが、どんな方法で何度やられても、苦しいものは苦しく、気持ちいいものは気持ち良かった。
ローターで快感閾値にバイアスを掛けられ、縄と乳首責めで激しく高められ、鞭でトリガーをひかれてしまう。
パンッ!
パンッ!
パンッ!
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
ちりん!ちりん!ちりん!ちりん!ちりん!ちりん!ちりん!ちりん!
「ほら、鞭で打たれてイキなさい! 痛くても気持ち良くなっちゃうマゾだって思い知りながら!」
鷹美は本当に恍惚へと導かれてゆく。
ついに痛みでイク。
パンッ!!! パンッ!!!
ちりちりーーーーーーーーーん!!!
「がフッ!!! んーーーーーーーーーーーーーっ!!」
鞭で左右の乳首を弾かれ、洗濯バサミが2つとも弾け飛んだ。
鷹美は激しくのけぞって、ウレタンの中を思い出しながらイッた。
32 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/27(土) 00:40:03 ID:3Xyj4HCx0
ぐったりした鷹美から、最初の子が縄を外し、次の子は飛んで行った洗濯バサミを回収して、その3人は席へ戻った。
縄の食い込んでいた胸の肉が軋む。
乳首がありえないほどズキズキする。
鷹美は四肢を伸ばしたはりつけのまま、肩で息をして一瞬の安らぎを貪るだけだった。
寛貴は今の鷹美の乳首責めをあびるに耳元で実況中継され、手コキで2度目の射精をさせられていた。
あびるは残りの人数をチラッと見た。
「あらあら、残念ですわね、この調子だと3回出したぐらいで終わりかしら」
次の先輩男子は全身ピアスだらけだった。
鷹美と寛貴双方に歩み寄り、それぞれの乳首のサイズをノギスで測った。
そして持っていた道具箱を開けると細い金属棒を取り出し、大きな二ッパーのような工具でガキンと切断し、工具箱につけた万力に挟み、ゴリゴリと切断面を研磨した。
そしてネジ切り工具を棒にあて、ギリギリとネジ山を切ると、片側を金属球にねじ込んだ。
これをあっと言う間に大小2組作り、小さなパッケージ数枚とともに綺麗な箱にしまうと寛貴の椅子の脇に置いた。
「僕からのささやかなプレゼントだ。君とパートナーの乳首用バーベルピアスだ。初心者にはちょっと太めの12G(ゲージ)だけど、君と彼女なら大丈夫だと思うよ。消毒済み二ードルも入れておいた」
寛貴はお揃いの乳首ピアスで感覚を共有するというシチュエーションに突然感じてしまい、あびるの指で3度目の射精をした。
そしてついに全員との挨拶が終了した。
33 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/27(土) 00:40:35 ID:3Xyj4HCx0
「よーし、全員終わったな。じゃあ、明日からまた普通に授業だからな、みんな身支度して早く寝るんだぞ」
全員、特に返事もせず、ぞろぞろと引き上げ始めた。
「コラコラ、妃埼に着けたやつ、回収しておけよ」
「あーそれもう使わないんで、妃埼にあげます」
「あ、そうなのか? ならよし」
「あり……はフォ…… ……まフ……」
鷹美は終了時点で腹をコルセットで締めあげられ、口には一般的な穴明きボールギャグ、そして鼻フックで鼻を吊られていた。
誰かに精液を掛けられ、胸と下腹部がドロドロだった。
寮監の差絵子は2人に声も掛けず、そのまま明りを消して出て行った。
窓から差し込む月明かりや外灯の明かり、そして非常灯の緑の仄暗い明りの他、真っ暗になった食堂に2人拘束されたまま残された。
「カフッ…… ひろヒ…… らいじょウ?」
「ああ、なんとかな。ふぅ…… マジまいったぜ。 何人かの先輩も言ってくれてたけど、最初で最後のいい経験だと思えばな」
「フフフフフフ」
「お前、何笑ってんだよ」
「えー? ひろヒ、そんらけひろいコトされれんろに、あらヒから見ウと、なんかカッコ良く見えウから、なんかおかヒくって」
「カッコいいわけねぇだろ、バカ」
「あらヒのらめに、からラ張ってくれたんれひょ? ありあとう」
「バカ、体なんか張ってねぇよ。儀式だ儀式。通過儀礼だ。 てか、お前のその言葉責めが今日一番の酷い責めなんですけど?」
「アハハ。 ア、きゥにオヒンホおっきくなってゥよー、暗くてもわかウほろ」
寛貴は真っ赤になったが、それが怒りなのか羞恥なのかよくわからず、言い返す言葉を呑み込んだ。
34 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/27(土) 00:41:07 ID:3Xyj4HCx0
「どうでもいけど、いつまでこのままなんだ?」
「ヒらない。れも、あヒらのりゅぎょうのよういとか、ろうすればいいのよ」
手足を伸ばして磔にされたまま、鷹美はギシギシと身体を揺する。
「そっちはどんな状態? 抜けられない?」
「ムい。まるれムい。鋼鉄のかへらよ? まら、ひろヒの方が、そのまま手をマヘにまわヒれ……」
「ぜってー無理。 ……仕方ないな、待つか……」
会話するもの億劫なほど二人は疲れていたので、そのまま押し黙ってしまった。
この時点で時間は9時、風呂に行く者などで階上や廊下はまだ騒がしい。
鷹美は手首が真剣に痛くなっていたが、どうすることもできないので、吊られたまま居眠りし始めた。
寛貴も結び目を探ってみたりしていたが、とても解けぬとわかって、目隠しの下で目を瞑り、少し休んだ。
時計が深夜0時を回ったころ、食堂の戸が開き、寮監の差絵子が入って来た。
もう、ワンピースにエプロンという姿に戻っていた。
「ふふふ、御苦労だったな、二人とも」
差絵子は床にタオルを敷くと、まず鷹美の鼻フックとボールギャクを外し、毅から預かった鍵で鷹美の手足の南京錠を解錠した。
そしてふらつく鷹美を抱えるようにしてタオルの上に座らせた。
「紐だけ解いておくから、コルセットは自分で外せ」
「はい……」
36 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/27(土) 00:58:28 ID:3Xyj4HCx0
次に差絵子は寛貴の背中に回り、手を縛っていた布を解いた。
「足は自分で取れるか?」
「はい」
寛貴は自分の精液の匂いに顔をしかめながら、前屈して自分の足の布を解いた。
寛貴は木枠のリモコンを外し、先輩からもらったピアス一式を持った。
鷹美はコルセットとボールギャグ、鼻フックをまとめた。
「明日の朝食は本食堂だからな、ここは散らかったままで気にするな。 そうそう、もう風呂も誰も居ないからな、二人とも汚れを落とせ。フフフ今日は特別だ、妃埼も男湯を使え」
「ええーーーーっ? 混浴ゥ?」
「なーに、女湯は清掃のためもう湯を落としたのでな。消灯時間はとっくに過ぎてるから、誰も来ないぞ」
「はぁ、まぁ、それなら」
「それと、廊下を汚されてはかなわんからな、これを着て一旦部屋に戻れ」
バスローブ2着とぺらぺらのスリッパを渡された。
「明日、遅刻するなよ。ま、同室の先輩が起こしてくれるだろうがな」
「はい」
「じゃ、おやすみ」
「おやすみなさい」
「おやすみなさい」
「ほどほどにな」
差絵子の最後の一言が意味不明で、二人とも早く寝ろという意味に取った。
二人は明りの落ちた廊下を無言で部屋まで戻った。
寛貴が部屋に入ると、すでに毅はいびきをかいて寝ていた。
着替えのジャージと洗面用具と鷹美の貞操帯の鍵を持ってすぐに部屋を出た。
46 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/28(日) 00:16:49 ID:muCCO+vf0
廊下で鷹美と合流し、そのまま風呂場へ行った。
バスローブを洗濯機に放り込み、スリッパは使い捨てだったのでそのままゴミ箱へ入れた。
「ちょ、二人でお風呂なんて、マジ照れる~」
鷹美が笑う。
「お前、言葉で言うなよ。こっちもテレるだろ」
「いいじゃん」
「入る前に良く流さないとな。自分で自分が臭ぇ」
「ねぇ、あたしのってこのまま入ってもいいの?」
「普段はその貞操帯のまま入ってもらうつもりだけどな」
「うん、いままでずっとうちではそうしてきた。でもここみんなで入るわけでしょ?」
「もともとそういう寮じゃん。一応、仕様としては大丈夫って聞いてるけど、今日はちょっとヘビーだったからな、カギ持ってきた」
「やった! ありがとう」
「ローターも抜けよ」
「うん」
47 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/28(日) 00:18:23 ID:muCCO+vf0
洗い場で体を簡単に洗うと、寛貴は鷹美の貞操帯を解錠した。
貞操帯を外すと濃密な淫臭が香る。
「いやぁ、嗅がないで……」
「いまさら。それより、出せよ」
「うん…… ……んぁっ……」
入り口付近まで降りてきていた砲弾型ローターは、鷹美が少しいきむと簡単に飛び出した。
「熱ぅい」
自分の手で受け止めた鷹美が驚く。
「体温って体表温度よりかなり高いからな、そう感じるんだよ。それにモーターも随分回ってたしな」
鷹美はドロドロのローターを寛貴に渡し、身軽になった体を屈めてせっけんをつけた。
「直接洗うの久しぶりぃ」
「貞操帯が主な趣味の人は自分で触ったらダメなんだとさ」
「なら寛貴洗ってよ」
「バーカ、自分でやれよ」
「アハハ。 ……うん、ちょっと今回はヒトに触らせたくないな」
寛貴も自分で体を洗うと貞操帯も洗った。
「しまった! そっちやらせちゃった!」
「べつにいいよ」
「じゃ、おっ先にー!」
湯船までの数歩を歩く鷹美の股間に見え隠れする、2つの金属の栓が淫靡に見えた。
48 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/28(日) 00:19:47 ID:muCCO+vf0
鷹美がドブンと湯船に漬かり、貞操帯とローターを一旦脱衣所に置いた寛貴が後から入った。
「ふーーー」
「おまえ、ほんとにタフだな」
「だれかさんのおかげでね。無理矢理鍛えられましたから」
「感謝しろよ」
「ふ・ざ・け・ん・な! 全部自分のわがままのくせに」
「男ってそーゆーもんだろ」
「ひひひひひ!」
「なにがおかしい?」
「エラそうなこと言ってるくせに、寛貴が本来の目的を達成したのって、たった一度きり~! ひひ。しかも他人に誘導されてじゃない」
寛貴は虚を突かれて狼狽した。
「そっ、そんなもん、いっ、いくらでもチャンスあるだろ、これから」
「なら、一瞬でもチャンスあったらモノにしろよー、ばーか」
「あ」
寛貴が気づいた時には、もう鷹美は湯気の中で目を閉じて唇を尖らせていた。
68 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/28(日) 22:53:06 ID:+Du1r0nE0
うまく鷹美に乗せられてしまったと寛貴は思ったが、回りまわって今ようやく最初の目的にたどり着いた気がした。
唇を重ねる。
ちゅむっと鷹美に吸われると、一瞬で寛貴の後頭部がカアッと熱くなる。
舌技では鷹美にかなわないのはわかっていたので、鷹美の動きに合わせる。
すると、鷹美が力を抜いた。
寛貴はちょっと馬鹿にされたような気もしたが、鷹美なりに気を遣ったのだと思い、好きなように吸った。
鷹美の舌は相変わらず、性器そのものと言っても過言でないほど淫らな舌触りで、舐め合うだけで寛貴のモノは硬くなった。
風呂場の窓枠や天窓などは築当時のものらしく、飾り模様の入った鉄枠に古めかしい擦りガラスとステンドグラス風の組み合わせだったが、浴槽は比較的新しい檜(ひのき)の枠をはめ込んだタイル張りの浴槽だった。
檜の枠は浴槽の角が鋭利にならぬ配慮のようでもあった。
その効果を現すように細かな傷がたくさん付いていた。
寛貴は一度口を離し、洗い場の畳一畳ほどの大きなスノコの上に鷹美を寝かせた。
そして鷹美の首筋にキスをした。
「はあぅっ!」
鷹美は調教上の快感ポイントばかり教え込まれていたので、このような愛撫の性感ポイントによる本格的な刺激は初めてだった。
鷹美は、動く寛貴の頭頂を見つめながら舌先でつーーっと首筋を舐められると、全身の産毛が鳥肌立ち、その後で肌にお湯が染み込むように温かい性感で満たされた。
69 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/28(日) 22:53:27 ID:+Du1r0nE0
寛貴は鷹美の首から胸までをまんべんなく舐めると、今度は鷹美の手を取り、指を舐めた。
「はあっ! なんで、指先が、感じる、のォっ?!」
指を吸われただけなのに、鷹美は蕩けた。
手の甲から肘まで舐められると、股間の蜜が止まらなくなった。
今度は寛貴は大きく移動し、鷹美の脚を持ち上げ、足の指を口に含んだ。
「やだ、汚いよぅ!」
「ちょっと臭いな」
「やだやだやだためてよう! ふわあああっッ!!」
指の股から足の甲をゾロリと舐め上げられると、あらがう言葉も流された。
寛貴はまるで、股の部分に絞り出し口の付いた人型をしたハチミツのチューブでも絞るように、鷹美の体を股に向かって舐めてゆく。
脛から膝、内股へと舌が這うと、もう鷹美は限界だった。
「入れて……」
鷹美は顔を真っ赤にしながら寛貴を見据えて哀願した。
「がまんしろ……と言って貞操帯戻すのが本当なんだろうけど、今日は特別だ」
寛貴自身ももう限界と思われるほど煮えたぎっていた。
3度も出させられたのに信じられないくらい元気だった。
70 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/02/28(日) 22:53:49 ID:+Du1r0nE0
スノコの上の鷹美の身体に自分の体を重ね、ペニスの先端に鷹美の尿道栓を感じながら膣口を探り当てた。
「ふわっ」
「うわっ」
入り口と先端が互いに触れただけで、蕩けるような気持ち良さ。
僅かの引き攣れもなく粘膜同士が滑り合い、鷹美の内ヒダを心地よく滑らかに味わいながら寛貴は肉棒を押し込んだ。
鷹美は鷹美で、どんな責め具にもディルドーにも計測装置にも再現できない、愛ある肉の塊を突き入れられる喜びに震えていた。
シリコンでは再現できない、熱い体温のあるまろやかなカリを膣奥に受け入れる幸せ。
たったわずか十数センチの長さの円筒形の面同士の触れ合いなのに、全身同士が蕩けて融合したようにも感じる。
寛貴がゆっくりとピストン運動を始めると、その気持ち良さが波状に全身に広がり、大きなうねりとなって脳に集まる。
大量の麻薬が脳内で生成され、恍惚のなかで互いを抱きしめる。
寛貴は鷹美の安全日を知っていたので、そのまま思う存分子宮へと注ぎ込んだ。
「ああーーーーーーーーッッ!!」
鷹美の絶頂を迎えた声が耳に心地よい。
「ハァハァ…… 今度は尻の栓見ながら」
「やぁだぁぁ」
「いいから四つん這い」
「やぁだってばぁ」
「あーコホン。ほ~ど~ほ~ど~に~なぁ~」
「え?」
「ひ!」
「お前たち、こっちはお前たちが出てから湯を落として清掃なんだ、ほどほどにと言ったろう!」
「ひいっ! ごめんなさい!」
「うわ、すみません」
二人は早々に身体を洗い、鷹美は膣内に何も入れずに貞操帯を戻して部屋に戻った。
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