【拘束フェチ小説】檻姫
- 2016/05/20
- 23:04
11 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:01:20 ID:iAKAI22/0
父上は私が男でないことを嘆き、母上は好きにおやりなさいとニッコリ笑う。
聞けば母上も小さい頃はお転婆だったと聞く。
いずれ私も母上のような女性に成れるなら、せめて今だけは好きなことをさせてもらおう。
王女として生まれて十数年、私はなぜ王子に生まれなかったのかと何度も悩んだ。
悩みつつも母上の言葉を頼りに大好きな剣術に勤しみ、今では戦となれば甲冑に身を包み前線に赴く。
今の時代、王といえど絶対君主ではなく、常に覇権を狙う諸侯が内乱を起こす。
その度にそれを収めて王国の体勢を維持している。
地方領主の城に対する石弓などでの攻城が多いこともあり、直接敵と剣を交える機会が少ないので、私は女だてらに剣を振るいつつも、あまり危険な目に遭うこともなく常に勝利を収めてきた。
しかし白兵戦とて私は負けない。
女ゆえ私の剣は軽いが、常にスピードで勝り相手を倒して来た。
捕らえた領主はすぐに処刑、妻や娘は晒し者だ。
戦の度に城下の広場で行われる晒し者や処刑は、幼い頃は私も心を痛めたが、今は仕方ないことと割り切っている。
その不幸な出来事がもし我が身に降りかかれば、女の身で、ましてや王女の身分であれば、ただでは済まないことなど考えもせずに。
12 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:02:02 ID:iAKAI22/0
今日は、先日の戦で敗れたドイルド候の娘が晒される。
ドイルド候は既に処刑され、妻は舌を噛んで死んだそうだ。
「ムーーーーッ! ムゴーーーッ!!」
太い木切れで轡を噛まされた、私と同じくらいの年の娘が、半狂乱の状態で広場に引き立てられる。
広場にはX架があり、その前に引き立てられると、刑吏の手で瞬く間に全裸に剥かれ、手足を鉄の拘束具でそのX字架に繋がれてしまった。
股の下には汚い桶が置かれ、涙を撒き散らしながら振る頭を、左右から鋼鉄の棒を耳に差し込まれて留められてしまった。
広場の四隅に兵士が立ち、晒し刑が始まった。
王国に刃向かう者の娘であるから、悪人の一味という立場ではあるが、個人的に不義を働いたり盗みをしたりしたわけではないので、物を投げつけたりする群衆も居ず、ただひたすら衆目に晒されて辱められている。
はじめは四肢の枷をガチャガチャ鳴らして暴れていた娘も、次第に脱力して静かになった。
いつもこのまま3日ほど晒され、その間、僅かの食事を与えられ、糞尿は下の桶に垂れ流しだ。
裸のまま晒されて死ぬ気候ではないが、雨が降ってもそのままにされる。
13 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:02:43 ID:iAKAI22/0
何日か経ち、瞳から完全に光が消えた頃に、専門の娼館が引き取りに来た。
娼館の使用人達は兵士に金を渡し、娘をX字架から下ろすと、その場に水の入った桶を運んで体を清め、革でできた人型のサナギのような服を娘に着せ始めた。
脱力した娘に着せるのは難しいように思われたが、そこは専門にしているだけあって、編み上げを全部解いてあるその服を、さながら皮を剥いたエビに再び皮を戻すが如く、開いた服で娘の体を押し包むと、ぐるりと裏返し、手早く編み上げを閉じて締め上げて行く。
口に嵌められた轡はそのままに、首まで全身黒革に締め上げられたところで、やっと木片が口から引き抜かれ、私は喉まで届きそうなその長さに驚いた。
しかしもう娘の口からは安堵の息すら漏れることもなく、だらしなく口を開いたまま、専用の口枷を新たに押し込まれ、そのまま黒革のマスクを被せられ、完全に締め上げられてしまった。
娘を包む革の鞘には所々ベルトが付いていて、使用人達は娘を胎児のような姿勢にすると、ぞれぞれのベルトを繋ぎ合わせ、胎児の姿勢のままぎちぎちに固定し、小さな木箱に入れてしまった。
使用人達はその場を払い、兵士達に無言で会釈すると、木箱を台車に乗せてその場を去って行った。
14 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:05:55 ID:iAKAI22/0
ある日、私は父である国王に呼ばれた。
「スレイよ。そなたはバルベロッテ候のことを知っておるか」
「はい、最も西側の領主で、何人も奥様を亡くされたと聞き及びます。『赤ひげ』というあだ名で呼ばれ、医術にも長けておられるとか」
「うむ。この5年で10回も結婚し、数ヶ月するとすぐに葬式だ。遠方の領主のことである故、その理由については関知せずに置いたが、半年ごとの結婚・葬式の度にそれなりに祝儀や香典を渡しておるので、さすがに何か良からぬ企みでもあるやと疑いたくもなる」
「仰せの通りです。医術に長けるとのことから、奥様は何か妖しげな薬にでも触れられたのかもしれませぬ」
「うむ。そこで今まではわしの代理として大臣を遣わしておったが、この度の11回目の結婚式にはそなたが出席してほしい。そして謀反の動きがあるようならすぐに討て。王女が赴くのであれば一個師団引き連れても怪しくはなかろう。楽隊科部隊を混ぜておけばより理由が立つ」
「承知しました。支度出来次第出発致します」
「うむ。我が娘ながらそなたの腕が立つのは承知しておるが、毒やまやかしにもくれぐれも気を配り、決して危険なことに深入りをするでないぞ」
「ありがとうございます、父上」
私はいつもの鍛冶屋を訪れ、ドレスの下に隠せる太腿の長さの剣を2本と、刃を仕込んだ指輪を作らせた。
軍隊を連れて西へ10日ほどの旅に出発する。
いつも遠征の時は殆ど男として、男の中で生活し、戦って来た。
それが今回王女の姿で馬車に乗り、いつもの部隊の戦友に護衛されると、なんだか頬の脇がピクピクする恥ずかしさを感じる。
馬車の脇にちょうどグレンドルの馬が来た。
「やっほー!グレンドルー!久しいのぉ! 相変わらず女の尻追っかけてるのかー?」
身を乗り出してただ声を掛けただけなのに、真っ赤な顔をして隊の前の方にパカパカと行ってしまった。
「ゴホン! 姫様、今回はお控え下さい」
「え? いやしかし…… ……済まぬ」
侍従に諫められてしまった。
16 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:32:26 ID:duaJra4B0
慣れないドレス姿での長旅を終え、ようやくバルベロッテ領に着いた。
婚礼まではまだ日があるので、しばらくはゆっくり休める。
「姫様にはご機嫌麗しゅう。遠いところをわざわざお越し下さいまして誠に光栄です。姫様は武勇伝の方を多く伝え聞きます故、どのような逞しき方かと想像致しておりましたが、どうしてどうして、こんな美しいお顔・お姿の方と、かの武勇伝はまるで重なりませぬな」
バルベロッテ候は、その名の如く見事な赤毛の髭を貯えた物腰優しそうな人物で、とても意図的に妻を次々と手にかけるような人物には見えない。
「この度は誠に目出度いことで、国王より祝儀を賜っております。また多くの兵の受け入れ、大儀であります」
「婚礼前故おもてなしも手薄になりがちですがお許し下さい」
「なんの。むしろ気を遣われない方が心易い。自身の支度に専念されますよう」
「恐縮致します」
気を遣われて連夜晩餐会などでは自由に動けない。
あてがわれた部屋に、気の知れた仲間を2人呼び寄せ、早速身代わりの女の子を立てて、私は男装し、出入りの業者に紛れて3人で城を抜け出した。
町中で聞くと、バルベロッテ候の最初の妻はこの領地の貴族の出で、結婚してからしばらくは普通に公の場に姿を見せていたが、1ヶ月ほどするとあまり公の場に出なくなった。
何人かのメイドの話では、黒革のぴったりした衣装を着た妻を城内で何度か見かけたそうだ。
やがてそれも無くなったころ、奥様がご病気との噂が流れたが、ご領主様が治すだろうと皆思っていた。
しかしその甲斐もなく3ヶ月後に亡くなったとの発表があり、葬儀が営まれた。
そして喪を払うという理由で、その数ヶ月後に再び結婚。
以後、これの繰り返し。
2回目の結婚式以降は式典はやや地味になったが、それでも多くの人の出入りがあり、領地の産業は潤ったという。
また兵士によれば、地下室では夜な夜な亡くなった妻たちの呻き声が聞こえるというお決まりの怪談もあるそうだ。
17 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:33:32 ID:duaJra4B0
再び城内に戻り、今度は噂の地下室を調べる。
式典のため手薄になっているのか、見張りは誰も居なかった。
地下はかなりの広さがあり、古びた通路には最近使われた様子のない空っぽの牢が幾つかと、すえた匂いのする拷問部屋があった。
反対側の通路は人の出入りがあるようで、大きな地下工房が目を引いた。
ここでは甲冑のようなものを作っているようだったが、そのどれもが美しい曲線を描く女性的なもので、とても奇妙な印象を受けた。
甲冑と同じ素材で、女性の彫像のようなものもある。
この領地には私のように、女だてらに戦に加わる者が多いのか?
また、加工中の墓石のようなものや、木製の十字架のようなもの、ストックのような木枷も作られていた。
さらに奥に進むとすすり泣きが聞こえて来た。
その部屋の鉄格子の隙間から覗くと、腰くらいの高さの小さな檻に、美しい女性が裸でぎっちり詰め込まれていた。
その女性も私のことに気付いた。
「あなたは…… バルベロッテ候の奥方か?」
「んーー! んーー!」
口枷を嵌められているので声にはならないが、動かせる範囲で首を縦に振った。
「亡くなったのではなかったのか?」
「んーー! んーー!」
やはりそうか。
亡くなったと偽っては次々に結婚と葬儀を繰り返していたようだ。
妻に対する仕打ちについては口出し出来ないが、領地繁栄を目論んでか虚偽の重婚を繰り返し、城下に人を集め、いたずらに国費から金品をせしめたのは重罪だ。
早速部屋に戻ってバルベロッテ候への申し入れの支度を始めた。
18 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:34:45 ID:duaJra4B0
翌日、バルベロッテ候の部屋を訪れた。
「バルベロッテ殿! 貴公は領地繁栄のため偽りの婚礼と葬儀を繰り返しているのではないか! どう申し開きをされるおつもりか!」
「ははは、これは姫様、朝早くから何の騒ぎですかな?」
「とぼけないで頂きたい、地下の檻を見たのだ」
バルベロッテ候はあまり顔色を変えず、部下を呼んで何か言付けた。
「そうですか。しかしそのおかげで当地も潤い、それなりの税を納めておるのですがね。放っておいてくださればよいものを…… 時に姫様、私の奴隷剣士にはなってくださらんか。あなたのように美しく、剣も立つ者を傍に置いておきたい」
私は全身の血が逆流するほどの怒りを覚えた。
「ぶっ、無礼な! 何を申す! 仮にも王女に対して奴隷になれなどと!」
ドレスの裾を捲り、仕込んだ剣を抜き放った。
「ふふ、さすがですな。ちょうど良い機会です。もっと先の計画のために準備しておいた者ですが、お引き合わせしましょう」
私は剣を握ったまま息を呑んだ。
連れて来られたのは私にうり二つの少女だった。
「国王も姫様も剣が御自慢のお方故、奸智謀略は苦手のご様子。私も領主として我が領地を守るため、王国に対しても一応何かの保障が必要ですから、いずれ何かの役に立つかと姫様の替え玉を用意しておりました。勿論、こんな事が無ければ日の目を見ることもない計画でしたが」
「ばかな。剣の腕までは真似できまい。すぐに見破られるぞ」
「その時はその時。こちらには本物の姫様が居られますからな、人質となって頂きましょう」
バルベロッテ候が袖で自分の口もとを押さえると同時に、左右の脇から霧吹きのようなもので、不快な甘い香りのする飛沫を浴びせられた。
侯爵の顔が歪み、膝の力が抜ける。
「卑怯も…の…」
せめて一太刀なり浴びせようと力無く降った剣が空を切り、そのままバランスを崩してどうと倒れた。
19 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:38:49 ID:gTXRjQs+0
不快な熱気と目に染みる脂汗で目が覚めた。
頭がガンガンする。
横倒しの姿勢で目に入ったのは、赤々と燃える炉と、頭巾を被った2人の男。
ぐるりを囲む石積みの壁や、床に雑然と置かれた作りかけの甲冑や木枷。
あの工房だ。
ハッと起き上がろうとしたが、ジャリンと引き戻された。
後ろ手に手首が繋がれていて起き上がれない。
足首もまた鉄の枷を嵌められ、短い鎖で繋ぎ合わされている。
「ムオフッ!」
咄嗟に『これは!』とか『ここは!』とか言おうとしたが、喉の奥までヘラ状のものが伸びる木製の口枷を噛まされ、言葉を発することができない。
やられた。
あれだけ父上から毒に気をつけろと言われていたのに、剣への慢心と不埒な行為への憤りから軽率に動いてしまった。
本来なら部下を配置し、軍を城外まで集めておいて、もっと人目のある公の場で追求すべきだった。
しかしもう遅い。
いずれ剣のことで露見するとはいえ、しばらくは皆、私の偽物のおかげで何事も無かったようにだまされてしまうだろう。
その間に私は……
王国の城下で目にした光景が蘇る。
全裸で晒される領主の娘。
衆人環視の中での無力な排泄。
革の人型の鞘。
小さな木箱。
20 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:40:02 ID:gTXRjQs+0
「起きろ」
頭巾の奥から目だけぎょろつかせ男が叫ぶ。
きっとこの者達には私が王女だとはわからないのだろう。
生まれて初めて侍女以外に晒した全裸に羞恥する間もなく、虜囚の辱めを受ける屈辱に全身が震える。
ますますあの広場での娘が思い出される。
娘は突然の身分の変化に狂乱し、それを仕方ないことと眺めていた私。
グッと心臓を突き上げられた気がした。
仕方ないこと…… 今のこの虜囚の身分は自分の判断の甘さ…… その代償…… 戦場ならば死んでいたかもしれない。
たった今まで心を支えていたものがポキリと折れそうになった。
一人の男に引き起され、髪の毛をまとめられ、布の袋を被せられた。
いきなり処刑かと思ったが、しかしそのまま引き摺られ、頭を何かぐちゃっとしたものに押し当てられた。
右側半分が済むと、今度は左半分。
布を外されると一旦手鎖と足鎖が外され、壁際に立たされ、壁の環に四肢がそれぞれ繋がれた。
激しい槌音が響き始め、鎧の部品が出来上がってゆく。
男達はそれぞれの部品を私の体にあてがっては、叩いて調整してゆく。
無骨な風体とは裏腹に男達の技は繊細で、みるみる私の体にぴったり合う美しい鎧が出来上がっていった。
作業が終わると上を向かされ、口枷の脇から漏斗のようなものを差し込まれ、何かドロドロしたものを飲まされた。
鋼鉄の首輪を嵌められ、手枷は再び後ろ手に繋がれ、足枷も歩けるほどの長さの鎖で繋がれ、亡くなったはずの妻が檻に入れられていたあの牢に移動させられて繋がれた。
22 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:40:37 ID:gTXRjQs+0
明かりの無い、真っ暗な牢の奥には、すでに何者かが居た。
私の周りだけは廊下から漏れる光で薄明るい。
「ハァ……ハァ…… 新しい、奥様ですね?」
「ウーーッ!」(ちがう)
「大丈夫です、バルベロッテは……決してあなたを殺したりしません…… はう。でも、もうあなたに自由は無いんです……この狭い檻の中か、革製の全身衣装の中か、中庭の彫像の中か、ガラスの燭台にされたことも……ああ……」
「ウーッ!」
「でも早く慣れなさい…… 最初は…… 狂わされます…… バルベロッテのやり口なのです…… 何日も……固定され…… そうして生かしておく方法を彼は知っています…… その中で…… あああああ! おんなを……女を責められ…… でも逝けない…… そうして狂わされます…… あれに耐えられる女はいない…… ああ……ピクリとも動けず…… 狂わされ…… やがてああ!! はふ! ハフッ! あの快感が! いやっ! イヤッ! やああああ~~!」
暗がりでガチャガチャガガガと激しい音がしたかと思うと、すぐ静かになった。
「ハァ…… ハァ…… あなたも…… 逃げるなら…… この器具を入れられる前に…… お逃げなさい……最初は痛いだけでした…… でもずっと不自然な姿で…… 責められ続けるうちに…… しびれがきれ……」
「絶望に襲われ…… 手足の感覚が無くなると…… コレが…… これが動くのです…… 中を擦って……コブを噛みしめて…… お腹の奥にある幾つかの泣き所を…… 女の急所を…… 容赦なく突起が突くのですああああああ! ごめんなさい、また、また、ああ! まあああああああ!!! ……んんん……」
「ウーーッ!」
耳が熱くなる程の淫らな艶を含む言葉を受けて、私はわけもわからず叫ぶしか出来なかった。
23 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:42:34 ID:XYjKEDyE0
「ごめんなさい…… 何の仕掛けもない、突起のついた金属の太い棒なのに…… 自分の力で…… 締める力で…… 動かして……しまうのです…… 何人かの新しい奥様に…… ここで会いました…… 私は…… 自分が何人目か…… 知りません……でもみんな生きています…… バルベロッテは…… 私たちを長い間拘束して…… 放置しては…… 順番に取り出して楽しむのです……」
「できれば…… あなたには…… 逃げて欲しい…… でも…… はう! でも…… あなたのような美しい方が……ぎちぎちに固められ…… 狂わされ…… 私の仲間になると思うと…… か、感じてしまうのですぁぁごめんなさいあああああ!!」
「ウーーッ!!」
「ああ、時間が…… 口枷のゼンマイが……もう…… やっぱりお逃……ムゴッ! ムーーーッ! ンーーーッ!!」
それっきり呻き声しかしなくなり、私は太腿を摺り合わせている自分に気がついて真っ赤になった。
「ムーーーーーン!!」
「ムムーーーーン!!!」
暗がりから響く淫らな呻き声は止まず、すすり泣きと切ない吐息が周期的に混じる。
私の数日後の未来が、すぐ目の前の暗がりの中にある気がして、今まで感じたことのない感情に襲われたまま眠り込んだ。
24 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:43:24 ID:XYjKEDyE0
激しい金属の音で目が覚めると、牢の中にあの小さな檻が運び込まれていた。
それと同時に、奥の暗がりに居た者を、檻ごと台車に載せて運び出して行った。
檻は真新しく、私のために、私の体格に合わせてわざわざ工房で作られたもののようだった。
また得体の知れない感情に襲われた。
そこに自分の体を収めることが、策に負けて虜囚となった私への当然の罰のように思われたのだ。
檻は蝶番によって上面と全面が一体となったまま大きく上に開き、底にはU字型をした申し訳程度の座面が付いていた。
『何日も固定して生かしておく方法を知っています……』
なまじ鉄格子が尻に食い込む構造よりも、長期間解放される見込みの無い仕掛けに、背筋を冷や汗が流れた。
私は抱えられ、檻の中に座らされた。
手は後ろ手の鎖のまま檻の背面に固定され、足を曲げて檻の中に引き込んだところで足枷の鎖が外され、少し股を開いた恥ずかしい姿で固定され、檻が閉じられた。
尻は少し楽だが、背中も肩も腕も腰も脛も、全部が檻の格子でぎちぎちに押されるほど、狭く不自然な姿勢だった。
男達は檻ごと私を掴んで、牢の壁際にある腰ほどの高さの石台に乗せた。
男達が去り、牢の中に小さい檻いっぱいに詰め込まれた私だけが残った。
王女の身ながら体の丈夫さには自信があったので、そう簡単に音を上げるつもりはなかったが、そんな私の甘い考えは、この「檻詰め刑」とでも呼ぶべき処刑が始まった直後から、あっさりと打ち砕かれた。
27 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:53:09 ID:XYjKEDyE0
全身の肉が軋み、鬱血の痺れに脳が焼かれる。
ほんの僅かな身じろぎすら許され無いことが、こんなにも辛いとは。
外見はただ静かに檻の容積のままに、ミチミチと身を預けているように見えても、私は一秒たりとも安らぐ事を許されず、動けぬ身体の内の筋肉に力を込め続けて、叶わぬ落ち着き所を求めて蠢いている。
やがて、恐れていた便意も襲って来た。
こんな姿で排泄するなど、想像もできな…… いや、あの処刑の娘だ…… あの姿だ……体位は違えども、私はアレになるのだ…… されてしまうのだ……
この檻詰め処刑に組み込まれた、私を壊すための恐ろしい術式。
まだ公衆の前でないのが幸いだ。
気が遠くなるほどの時間が過ぎ、 ……私は自分の体の生理に屈し…… 抵抗も虚しく、大も小も屈辱の排泄をしてしまった。
石台の下は便壷になっているらしく、檻の中を汚す事は無かったが、無抵抗な自分が急に激しく惨めに思えて、涙と嗚咽が止まらなかった。
あの娘の目が思い出された。
尊厳に見捨てられたような、普通の人間の生活を諦めたような、そんな目を、今私もしているのだろうか……
皮肉にも、屈辱の排泄によって腹の容積が減り、少しだけ体が楽になった。
28 : 檻姫[sage] 2008/10/30(木) 23:55:04 ID:XYjKEDyE0
排泄の問題は一時的に過ぎ去ったが、鬱血による痺れはまだまだ凄まじく、肉の周囲に余裕の無い部分の方が先に感覚を失っていった。
「コフ…… オオウ……」
声を出すと幾分楽な気がして、意味もない声を絞り出す。
全身の辛さは、普通の生活をしている者には想像もできないだろう。
風邪などを引いて、床に伏せっている時に、仰向けでただ真っ直ぐ寝ているだけでも辛いのに、あのやり場の無い身体の退屈さが全身を襲い、それが無限に続くのだ。
きついよう……
つらいよう……
母上……
父上……
王女としての、剣士としてのプライドが、あの屈辱の排泄とともに、半分以上、体から流れ出て行ってしまった気がした。
気が遠くなる程の時間が過ぎた頃、全身の痺れは麻痺し切り、とうとう私の体は、自分自身では丸い肉の塊にしか認識できなくなった。
最初にこの牢で会った、あの檻詰めの女の人の居た世界……
体が肉塊にされ、心だけが妙に澄んだ世界……
ここにずっと、あの人は居たんだ。
……
ちがう…… ちがう、ちがう! ……喘いでた! あの人はずっと喘いでた!
今の時点での私には、何かが激しく足りない!
そしてその足りないパズルのピースこそ、私を、もうこの世界から抜けられなくさせられてしまうような、恐ろしい罠に思えた。
34 : 檻姫[sage] 2008/10/31(金) 23:38:53 ID:TShBMpIr0
ガチャガチャと音がして、バルベロッテと頭巾を被った男二人が入ってきた。
「ムーーーッ!!」
憤りと、全裸の股間を正面から見られる恥ずかしさと、排泄物の匂いを嗅がれる羞恥とで、私は真っ赤になり、口枷の奥で叫んだ。
「ご気分は如何ですか、姫様。さすがに壮健な姫様といえど、もうお体の感覚はありますまい。おお、うんちも出されましたな」
「ムギーーッ!」
男の一人が石台の下の便壷を新しいものと交換したので少しホッとした。
次に、男二人で檻の格子の間から手を入れ、私の頭を押さえつけ、口枷を交換しようとする。
舌を噛んで自害する隙も与えられず、木製の嵌みを嵌め込まれ、その上から金属の筒が押し込まれて固定された。
「少しは喋れますかな? しかし今度は恥ずかしい声を漏らされぬようにお気を付けください、ククク」
「ワルヘロッヘ! わらひは、こんらころれは、くっふくへぬお!」
「おお、勇ましい。しかし、姫様はこちらの方は如何ですかな?お得意か?」
物心ついてから一度たりとも他人に触れさせたことの無い、秘所の入り口にいきなり触れられた。
「ひあ!!」
他人に、男に、しかも敵に、恥ずかしい所を触れられ、私は屈辱と羞恥で真っ赤になって睨んだが、それでもバルベロッテは手を止めず、ピリッと痺れる私の何かを摘んだ。
「ひイッ!!」
「ククク、そのご様子では全くご存知無いようですな。女だてらに剣ばかり振り回して、肝心の「おんな」を放ったらかしですか? 大丈夫です、ちゃんと取り返して差し上げますよ。充分に…… そして後悔するほどにね…… ククク」
38 : 檻姫[sage] 2008/11/01(土) 22:10:24 ID:HfIhI0tX0
バルベロッテは金属の棒を取り出すと、私の秘所に押し当てた。
「ひッ!」
気力が半分尽きかけている私は、何をされるかわからない恐ろしさに、気丈に振る舞う術もなく、情けない悲鳴を上げた。
バルベロッテは、私の悲鳴など微塵も気にせず、棒を押し込んで来る。
嫌…… 嫌……
生まれて初めてそこに物を、しかも異物を受け入れる恐ろしさに息が止まりそうだ。
しかし噂に聞く破瓜の痛みもなく、それを根本まで受け入れてしまった。
「おや、出血しませんな。まれにお転婆な女性で、膜が自然に縮退してしまう方がいると聞きましたが、まさか姫様がとは! ハハハ」
自分の性器が普通ではないと笑われた悔しさと、女にとって大事な一瞬を金属の異物に捧げてしまった悔しさからボロボロ泣いた。
「姫様お気持ちはわかりますが、百万歩譲ってよしんば姫様がここから逃げおおせ、城にお戻りになったとして、将来国の執政に携わるとき、何も知らないネンネな姫様と、何もかも経験してご存知の姫様では、下々の者の気持ちの理解も違おうというもの。何事も経験ですぞ?」
だめだ…… この屈辱の空間に詰め込まれた極限の状態で言われると、詭弁だらけの屁理屈にも納得してしまいそうだ。
「こんどはこちらです」
バルベロッテは今度は細い金属棒を取り出し、いきなり小用の穴に突き立てた。
「ひーーッ!」
出すべき所に押し込まれると、心を砕かれるほどの屈辱感がある。
「そしてここ」
最初にいじられた、ビクッとする突起に何かを挟み付けられた。
「ホあぁっ!」
緩く挟まれているが、体の奥まで一本の紐で引っ張られているような不思議な感じがする。
39 : 檻姫[sage] 2008/11/01(土) 22:11:05 ID:HfIhI0tX0
男達が牢内に、ハンドルのついた大きな木箱を持ち込んだ。
そこから延びる3本の線を、私の秘所に付けられた3つの金属に繋ぐ。
バルベロッテが木箱のハンドルをギリギリと何回も回し、レバーをガクンと引いた。
ジジジジジジとゼンマイの戻る音がする。
「ハウ!!」
わけもわからず、私は飛び上がった。
いや、飛び上がることはおろか、身じろぎすらできないのだが、筋肉の反応としてはまさに飛び上がる感じだ。
「ハウ! アウ! やああァ!」
「如何ですかな? これは私が作りましたゼンマイでエレキを起こし、歯車の歯数に従って、小刻みに断続的にエレキを流す機械です。姫様以上に何も知らぬ妻も何人も居りましたが、固いつぼみもこれで緩くほぐれ、私を素直に受け入れてくれるようになりました」
「ハウ! ハウ! ハウ! ハアアアア! つよい! ひょっろつよいよぉ!」
「歯車が細かい歯、緩い歯、エレキ流しっぱなしなど、自動で噛み合わせが変わり、緩急自在に責める仕掛けです」
バルベロッテはそう言いながら私の尻にも何かを押し込んだ。
「ひゃあああ! らりをいれら!?」
「これはお尻の中をきれいにする薬です。体内で泡立ち、大きな固まりとなって、便のカスを全て押し出します」
「やあああ!」
たちまちのうちに治まっていた便意が再び渦を巻く。
このままバルベロッテの目の前で排泄してしまうなんて、想像したくもない!
44 : 檻姫[sage] 2008/11/02(日) 21:38:51 ID:UUBlzWTf0
ジジジジジジジというゼンマイの音に混じり、カッタン、カッタン、カタカタと不規則に回る歯車の音がするたび、私の体は檻に密着したまま、ビクンビクンと無理矢理爆ぜさせられる。
首から下はもう身体が無いようにしか感じないのに、股を中心とした一部の器官の感覚は、かえって鋭く生きていて、私に全く初めての感じを呼び起こす。
き、きもちいい……
生まれてから今まで、一度も意識したことの無い器官が、ゆっくりゆっくりと解(ほぐ)し融かされてれてゆく。
月に1回、血や下り物が出る面倒な穴にしか思っていなかったソコが、私をおかしくする。
気恥ずかしい火照りに、全身が焼かれる。
小用の穴がエレキでクンッと引かれると、小用の後の放心する甘気持ち良さが連続して襲ってくる。
そして前の方の不思議な突起が、もうカチカチに硬いのが自分でわかる。
こんな部分が私にあったのか?
どこに仕舞われていたのか、自分でもわからない。
これが刺激されると、真剣に、気持ちいい……
カタカタと歯車が回り、またこの突起にエレキの刺激が来た。
「ああン……」
トロンとした目で正面を見たとたん、バルベロッテのニヤついた顔が目に入り、気持ちが急に醒めた。
何をしてるんだ、私は!
敵の面前で、暗い地下牢で、ぎちぎちに檻に詰め込まれたまま、こんな妙な気持ちに心を奪われて!
45 : 檻姫[sage] 2008/11/02(日) 21:40:21 ID:UUBlzWTf0
しかし私の女の部分の肉は勝手に刺激され、バルベロッテの言葉通り、私の「おんな」が寛げられて行く。
只の肉の割れ目としか認識していなかったそこは、恥ずかしい程に赤くほぐれ、粘液にまみれて輝き、今まで見たこともない程淫らな有様だった。
はっきり認めよう。
きもちいい。
敵にこんな目に遭わされていることと、この気持ちよさとが、どうしても結びつけることができないが、きもちいいのは事実だ。
腹の奥が突っ張り、股の内側が締まる。
檻に密着させられているくせに、腰が物欲しげに円を描くような筋肉の動作をする。
与えられる刺激に合わせて、女陰の淫らな肉がゆっくり膨らみながらはみ出し、そしてまたゆっくり収縮する。
それが繰り返される度、どんどん快感が増し、次第に頭の中に霞がかかってきた。
「オあああぁァ……」
「オあああぁァ……」
「オあああぁァ……」
情けない喘ぎ声が出てしまう。
バルベロッテに見られている……
何かを期待するような、成果を確認するような、冷ややかな、それでいて嘲笑を含んだ目で。
悔しいのに、悔しいのに、快感で頭がもっともっと霞んで行く……
48 : 檻姫[sage] 2008/11/03(月) 20:42:14 ID:2myksCSr0
快感に責め苛まれているうちに、一時忘れかけていた便意の波が来た。
それは既に自然な便意と言えるものではなく、檻いっぱいの私の、もう余裕のないお腹を、内部から強引に膨らますものだった。
全部排泄したはずなのに、腹の中で新たに人工の便が大量に作られている。
「あアう! れりゃう! れりゃうよぉ!」
敵の面前でなり振り構わぬ恥ずかしさ。
私に残る最後の尊厳と誇りを振り絞って窄めていたお尻の穴が、エレキを3点同時に浴びせられた瞬間に、ついに緩んだ。
極太の固形物が肛門を強引にすり抜けはじめる。
「アーアーアーアーアーアー!」
目を閉じてしまいたいのに、何故か閉じる気になれない。
涙に滲む視界でバルベロッテを睨みながら、ムリムリと極太の人工便を排泄し続ける。
薬の効果なのか殆ど臭わないのがせめてもの救いだが、恐ろしい固さで、肛門を締めて区切ることができない。
自分で排便を止められない、肛門を閉じ合わすことのできない無力さを、嫌というほど味合わされながら、敵に見つめられ、改めてこれが自分自身の敗北の罰なのだと思えてきた。
これが私の運命なのだと。
それに気付いた時、私の心の中心に、ポッカリと大きな、諦めの空洞が出来た。
その空洞に、敢えて理性と誇りで脇へ押し退けていた快感の大波が、怒涛の如く流れ込んで来た。
「あああああああん!」
そうだ…… 私…… 辱しめに身を任せても良いのだ。
『辱しめを受け入れるという恥』を我慢することも、きっと私への罰なのだから。
私の心の、最後の支えが、ポキリと折れた。
62 : 檻姫[sage] 2008/11/04(火) 22:55:32 ID:is75vsmm0
私の秘所3箇所の快感が、強く小刻みになってきて、檻の中の肉塊の私は全身痙攣しはじめた。
鬱血の痺れではなく、快感に全身がガクガクと勝手に震えているのだ。
下腹部の奥がきゅううっと締まり、体内の金属棒を握りしめてしまって、大きな声が出た。
「あァーーーーーーーーッ!?」
嫌だ、なんて切なげな悲鳴を上げるんだ、私は。
敵の策に嵌り、死にも値する負けを喫し、地下牢の中で、小さな檻に手足を畳まれてぎちぎちに詰め込まれ、肉の塊にされ、尻から極太の人工便を長く垂れ下げたまま、女性器を機械の発する怪しげな刺激で陵辱され、勝手に快感を詰め込まれているというのに。
快感の熱はすでに私の全身を犯し、屈辱的に折り畳まれた姿勢の肉塊のまま、どんどん温度が上がって行く。
いよいよ頭も犯され、もう霞のかかっていた脳は完全に快感に漬け込まれた。
「ンはぁ……」
やっとお尻の物を出し切った……
永遠とも思われる永い永い極太人工便の排泄を終え、経験したこともない排便の達成感と安堵に襲われた瞬間、熱と痙攣の果てから、ものすごい何かがやってきた。
「アアアアッ! らんか、くる! きひゃう! いやッ! いく! アアアアアアアアアアア!!」
頭の中が真っ白になり、意識を失った。
63 : 檻姫[sage] 2008/11/04(火) 22:56:20 ID:is75vsmm0
気がつくと、私は静かな牢内の檻の中にただ一人、性器の陵辱や排便の屈辱を受ける前と変わらず、そこに居た。
あれは夢だったのか?
違う……
まだ静まり切らない全身の火照りや額に浮いたままの脂汗、股間に入れられていた器具の感覚がまだある。
そして、あの快感の残滓……
あれが「おんな」の快感なのか……?
快感が頂点を極めた瞬間の、例えようもない気持ち良さがまだ鮮明に記憶に残っている。
体の奥には、その時芽生えた快感の火種が、まだ完全に消えずに残っている。
身体自体はといえば、鬱血の痺れもとうに通り越し、窮屈な姿勢を続けさせられていることの不快感だけだ。
あれだけ檻内で爆ぜさせられたのに、もう手足の区別が不鮮明になっていて、意識は首から上だけしかない。
折り曲げた手足の不快感は、その発信元が混じり合ってしまい、どこがどう辛いのかという区別できなくなっている。
私がここに入れられてから、どれくらい経ったのだろう。
この檻に詰め込まれてからは、どれくらい?
時間の感覚も不鮮明になってきている。
このままずっと放置するつもりなのか。
76 : 檻姫[sage] 2008/11/05(水) 23:04:56 ID:Ll1zLMdL0
手足のきつさの他に、ヒマで退屈になってきた。
暇であることが、また余計に手足のきつさを意識させる。
これは処刑であり、一種の拷問だから、こんなことは我慢せねばならないのだろう。
あの王国の広場で見た娘もまた、こんな気分を経験したのだろうか。
いっそ早めに狂ってしまえば楽なのか。
ふと視線を落とすと、自分の股が目に入った。
今はもう何も取り付けられていないので、見慣れた自分の割れ目が見えるだけだが、随分寂しい。
なんと、薄くこぢんまりしながらも生えていた飾り毛が、きれいに剃り落とされている!
あまりの破廉恥な行為に、一瞬破裂しそうに血が昇ったが、虜囚である我が身を思い出し、そんな事すら勝手にされてもどうすることもできない我が身を情けなく思いながら、すぐに諦めた。
諦めると、急に股間が熱くなった。
自分で見つめている目の前で、割れ目の中央から、ほんの僅か、何かが顔を覗かせた。
これが、あの突起なのか?
バルベロッテに受けた仕打ちの事をを思い出すと、更に硬くなり、先端がよく見えた。
しかしズキズキと激しい痛みがある。
股間の割れ目の中央に、薄暗い牢に差し込む明かりでもはっきりわかるほどに、光り輝くピンクの尖りが見えていた。
ズキズキが強くなる。
ここも何か弄られてしまっているような気がする。
77 : 檻姫[sage] 2008/11/05(水) 23:05:42 ID:Ll1zLMdL0
暇に任せて自分の身体観察をしていると、急に小用を催した。
下に便壷がある安心感と、もう極限まで恥ずかしい排泄を見せてしまった諦めから、あまり抵抗なく用を足し始めた。
「はあああン!」
なんということだ!
小用を足すと、先ほど受けた数々のエレキの刺激と同じような快感があるではないか。
あの気を失ったほどの刺激に憧れて、もう出もしないのにキュッキュッと絞り出して見る。
ああああ、なんかきもちいい……
用が無いのに、お尻も窄めてみると、やっぱり同じ様にきもちいい……
手足の辛さも紛れる。
生まれて初めて、排泄以外の目的で股間のあちこちに力を込める。
これを自ら行っていることを誰かに見られたら、恥辱のために死んでしまうかもしれないほど恥ずかしい行為だが、暇と辛さを紛らわすために、知ってしまった以上もう止められない。
「ハアッ! ハアッ!」
口枷の穴から、獣のような声を漏らしながら、私は自らの股間を締め続けた。
78 : 檻姫[sage] 2008/11/05(水) 23:06:36 ID:Ll1zLMdL0
しばらくそんなことをしていたが、絶望的に刺激が足りないということを思い知らされた。
目の前に突き出た、小さなピンクの真珠。
これに触れることができたらどんなに気持ち良いだろう。
檻に入れられて初めて、自由に動きたいと思った。
檻詰め処刑の影響なのか、まともな時よりもこらえ性が全く無くなっている。
自由になりたいと思い始めたら、もう我慢なんてできない。
「られかー! らひれはもらえんかー! ふこひれいい! らひれくれー」
恥も外聞も無く、出してくれと連呼する私。
何の返事も無い。
「らのむー! ふこひのあいられいい! りゆうにしれくれ!」
少しの間でいい、自由にしてほしい。
気持ちよくなりたい!
気持ちよくなりたいよ!
もう我慢できないよ!
私はこれがバルベロッテの策だということにも気付かず、未経験の愚かさ故、どんどん募る快感への欲望を鎮めることが出来なかった。
79 : 檻姫[sage] 2008/11/05(水) 23:07:58 ID:ZC7S1VaH0
一度与えられ、それがもう二度と手に入らないと思い込んだ時の焦りは凄まじい。
剣の上でのかけひきなれば、私とて誰にも負けぬつもりでいたし、そのような場面でも一度退いて機を待つくことぐらい、すぐに思いつく。
しかし未知の快感に初めて染められ、その舞台で操られると、経験も策も無い私には抗う術が無かった。
「グスッ…… グスッ…… おれがいひまふ…… らひれふらはい……」
……
「グスッ…… グスッ……」
……
「おれがいひまふ…… らひれふらはい……」
……
「らひれふらはい……」
「グスッ…… おれがいひまふ…… らひれふらはい……」
呪文のように何度も何度も繰り返し、憔悴してグッタリした頃、足音が近づいて来た。
バルベロッテと男2人が牢内に入ってきて、涙でぐちゃぐちゃの私の前に立った。
「これはこれは姫様、檻からお出になって何をされるおつもりですかな? ククク……」
「ふこヒらけ、ここをハわりらいろだ」
「きもちいいのがお好きになられたのですか? ご自害されるよりも大事なことが出来たのなら、口枷をお外ししてもよろしいのですが」
そうだ…… 仮にこの領内で処刑されなかったとしても、おめおめ城には戻れない。
殺されるか、いずれ自害する運命なら、もう少しあの気分を味わいたい。
檻の奥でコクコクと頭を縦に振った。
85 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 08:35:59 ID:WsE286F30
男たちの手で口枷が外され、嵌みを抜き取られた。
「ぷあッ! かたじけない…… 笑われてもかまわぬ。きっとこの檻に戻るから、この牢内で少しだけ自由にさせてはもらえぬか」
私は恥を忍んで言った。
「自由になって何をされるおつもりですか?」
カーッと真っ赤になる。
「その…… あの…… 自分で慰めたいのだ……」
「ククク、それはできぬ相談ですな。しかし姫様がご興味をお持ちになったのは大変嬉しいことです。ですからこれを差し上げましょう。先ほどのエレキほどではありませんが、随分近い気持ちにはなりますぞ」
「え? い、いや! そのようなものは結構だ!」
檻の中の身動きできない私の肉は、格子の隙間から手を突っ込む男たちによって易々と微妙に位置を変えられ、腰回りに鉄のベルトを巻かれ、その背中側から出た鉄の棒を尻の下に回された。
バルベロッテが銀色に光る金属の棒を握っている。
その棒は、先が丸く尖り、周囲に不規則な疣が並び、途中に波型の複雑な凹凸が刻んである。
最初にここで話に聞いた、あの棒に違いなかった。
86 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 08:37:01 ID:WsE286F30
「嫌だってば……! ふああああ!」
トロトロのソコにその棒を押し当てられると、自由な口からあられもない嬌声が出てしまった。
「んくっ、んくっ、きつうい…… はあああ! やだ……ああああああ!!」
棒を女陰に押し込まれ、尻を回ったベルトで女陰を塞がれ、そのベルトは腰のベルトに錠前で留められた。
「これは銀製の特殊な張型です。効能は……もうお聞き及びですかな? クククク。そのベルトはこれが飛び出さぬようにするためのもの。ちゃんと排泄の邪魔にならぬ構造になっておりますのでご安心を。 では、ごゆっくり……」
男がビスケットのようなものを私の口の前に差し出す。
それを口に入れてもらい、ボリボリと食べた。
1枚、2枚、3枚食べた。
小さい水差しのようなもので私に水を飲ませると、男達とバルベロッテは出て行った。
すぐさま体内に差し込まれた棒が気になりはじめた。
銀の塊に見えたそれは、内部は空洞になっているのか、さほど重くなく、すぐに体温に馴染み、金属の異物感は消えた。
しかし……
放って置くと、棒の尻の方が絞られている構造になっているようで、私の穴の肉が自然に緩く締まる力で、少しずつ奥へと入ってくる。
同時に側面のイボイボが肉の内壁を擦り上げる。
そのイボが私の中のある点をコリッと掻いた瞬間、パアッと頭の中が明るくなるような快感が走った。
「はあああん!!」
すごい気持ちよさ。
87 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 08:38:33 ID:WsE286F30
しかしそれでは終わらなかった。
その刺激を受けた私の肉は、私の意志などお構い無しに、突っ込まれた銀の棒をぎゅうんと握り締めた。
私の中の奥の子袋が、一瞬ぐいと下がるような動きをし、銀の棒を吐き出そうと収縮する。
ところが中くらいまで入りかけていた銀の棒は、勢い良く押し出されるが、出口のベルトに阻まれてコツンと止まる。
するとまた肉全体の収縮で、棒は奥に引き込まれて行く。
今度はうねりの弾みがついているので、最初よりも速く。
するとまた中のどこかをイボが擦り、前より激しく棒を握り返す。
「はああああん!!」
そしてまた棒は押し出され、そしてまた中に引き込まれる。
私の女肉が勝手に棒を動かしている。
止められない。
どんどん気持ちよくなる。
あ、あ、あ、来た! ついに来た!
上り詰める!
さあ! さあ! さあ! あの頂点へ!
あれ?
一番気持ちよく握り締めた時、棒はスルリと抵抗の無い空間へ逃げてしまった。
88 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 08:40:42 ID:AijNtJuY0
これはきっと私が初心者のため、うまくコツを掴めなかったのだろうと思い、ゆっくり引き込まれ始めた周期から、再度気持ちを乗せ始めた。
肉壷内にたくさんの粘液が溢れ、さっきよりももっときもちいい。
引き込まれては押し出され、引き込まれては押し出され、快感の波が幾重にも襲う。
きもちいい……
きもちいい……
これなら……
あ!
あ!いやあ!
最大の収縮に、いよいよ快感の頂点を極められると思った時、やっぱりヌルンと逃げられた。
どっと汗が出た。
ひょっとして、無限にこのままなのか……?
このままだった。
私はこの恐ろしい生き地獄に落とされ、そのままずっと生殺しのままにされた。
拘束され檻に詰め込まれていることなど忘れるほど、気も狂わんばかりの中途半端な快感を与えられ続けている。
思考などとっくに停止し、ただイキたいとしか思わなくなった。
『おんなを…女を責められ…でも逝けない…そうして狂わされます…あれに耐えられる女はいない……』
『逃げるなら…この器具を入れられる前に…お逃げなさい……』
もう、手遅れだった。
89 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 08:43:08 ID:AijNtJuY0
クタクタで何も考えられなくなった頃、バルベロッテが来た。
私はもう抵抗力も思考力も無く、何もかもぐちゃぐちゃだった。
「イキたい…… イカせて……」
「これはまた姫様は随分と素直におなりですな…… では、最初に申し上げた奴隷剣士になって頂けるのなら、逝かせて差し上げます」
「奴隷……剣士…… どうすれば、良いのだ……」
「『奴隷』などと言葉が良くなかったですな。いやなに、私の傍に居て、常に護衛して下されば良いのです。いつでも姫様の大好きな剣と一緒ですよ」
「隙を見て…… 貴様を殺すやも知れぬぞ……?」
「ククク、姫様には私は殺せません。それに特別の甲冑を着て頂きますので、用の無い時は広間でお休み頂く事になりますから、その機会はありますまいな」
何か条件を付けられようとも、私にはもう選択の余地は無かった。
「わかった…… 奴隷剣士になろう」
私は快感の欲望に屈服した。
「ではお約束通り、逝かせて差し上げましょう」
「ああ、かたじけない……」
「私はあまり堕ち切って呆けた奴隷は好まないので、姫様には言葉遣いについてあれこれ申し上げませぬが、一応私こそが姫様を逝かせて差し上げることの出来る、唯一のマスターであると認識して頂けますかな?」
「……わかっている……」
「では失礼して……」
ベルベロッテが檻に手を入れ、私の腰ベルトの錠前を外して、股を覆う鉄のカバーを外した。
「あ! んっ!」
期待と興奮で締めた肉で、激しく押し戻され飛び出そうとする棒を、バルベロッテは手で受けて、優しく前後に出し入れする。
敵の手で与えられるえもいわれぬ気持ち良さに、私の自我と尊厳がどんどん削られてゆく。
90 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 08:47:14 ID:AijNtJuY0
「おお、姫様のクリトリスは僅かの間に随分ご立派になられましたな。弄った甲斐があるというもの」
「な、なにをした……」
「殆んど何も? 御毛を除いて、皮を多目に剥かせて頂いただけです」
「そんな! 勝手に!」
「でもこうして、普通の何倍もの快感を受けられるのですぞ? そら!」
「ふわああああああ!!」
粘液をたっぷりまぶされ、指で直接『クリトリス』と言っていたそこを擦り上げられると、ついに求めていた刺激を貰うことができた。
「そこォ! それェ! いい! ああああ!」
じっくりたっぷり煮込まれ続けていた私は、欲しかった刺激を送り込まれ簡単に頂点に向かう。
金属棒も、一番気持ちよく当たる所で、心おきなく締めつけることができて幸せだ。
「あああああ! イク!」
窮屈な全身を極限まで引きつけて、快感を身体の隅々まで染み渡らせる。
「んくゥ……」
波状に広がる快感の余韻に浸る。
バルベロッテに逝かせてもらった。
興奮の頂点から降りて来る間も、バルベロッテは巧妙な手技で私の股間を丁寧に慰め続ける。
嫌だ……認めたくない。
でも、もうバルベロッテの技無しでは、私は心と身体の満足は得られないような気がした。
95 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 22:47:13 ID:xDjU6nON0
「では、姫様もお約束をお守り下さいますよう。しかしその状態からいきなり剣士として働くのはお辛いでしょうから、徐々に慣れて頂きましょう。我が城のことなども知って頂かねばなりませぬ故」
バルベロッテは私の中に再び金属棒を押し込むと、股間を塞ぐベルトを戻して腰ベルトに施錠し、男達に何か言いつけて地下牢を出て行った。
男達は檻の鍵と私の手足の鍵を外し、檻の戸を大きく跳ね上げ、檻を石台に載せたまま、檻の中から私を抱え出した。
冷たい牢の床に横倒しに転がされたまま、手足が固まっていて全く動かせない。
男達は、私の手足をさすったり叩いたりしながら、全く無感覚の私の身体を勝手に引っ張り伸ばした。
そのまま手足を持ってふわりと近くまで移動させられ、敷物の上に寝かされた。
男達はその敷物を丸めて私を包もうとする。
気付くと、それは敷物などではなく、あの城の広場で見た娘が、最後に押し込まれた革製の衣装だった。
「や、やめろ……」
力なく抗ってはみたものの、全く動かない手足は、枷も外されているのに、包まれるに任されるだけだった。
まず手足が鞘のようなものに突っ込まれ、腕や肩まで順々に締め込まれる。
そして胸が革のカップに収められ、背中でベルトが絞られる。
腰がありえないほど細くくびられる。
鉄の股ベルトはそのまま包み込まれ、前の錠前の厚みもきちんと革に収まった。
96 : 檻姫[sage] 2008/11/06(木) 22:48:05 ID:xDjU6nON0
全身締め上げられると上半身を起され、口にまた嵌みを入れられ、首から垂れたマスクを顔に被せられた。
マスクには嵌みの間から口に侵入する柔らかめの棒と、小さな鼻の穴と、網目状の目の穴が明いていた。
「オグッ!」
口の棒は喉の奥まで達し、呼吸と呻き声以外、全く発音できなくなった。
鼻の呼吸穴は小さく、口で補助的に呼吸していたら、口の穴には何かを詰められて、鼻からしか呼吸できなくされてしまった。
目は網目状と言っても小さい穴が数えるほどしか明いてないので、視野は非常に狭く、転ばずに歩けるだろうという程度だ。
髪の毛もまとめて折り込まれたらしく、頭も締め上げられて顔が突っ張った。
手は袋状になっていて指の区別が無く、掴むことは出来そうだが、自分でこの服のベルトを緩めて脱ぐことはできない。
足はブーツ状になっているので、歩くのに不自由無さそうなのは有難いが、足の甲が真っ直ぐ突っ張っていて、バレエシューズのようだ。
首周りは何か入っているようで、異常に硬くゴワゴワする。
男達は私に鋼鉄の首輪だけを戻して施錠すると、手足も自由なまま牢内に放置して出て行った。
何日ぶりなのか何時間ぶりなのかはわからないが、私は久々に手足を伸ばすことができた。
しかし感覚はまだ戻らないので、楽になったという実感は無い。
呼吸が小さな鼻の穴からだけだので、プピー、プピー、とおぼつかない。
これでは抵抗して暴れたら、きっと空気が足りなくなる。
そんなことを考えていたら、疲れに負けてウトウトし始めた。
107 : 檻姫[sage] 2008/11/07(金) 23:28:10 ID:V7lhtDTP0
しばらく眠っていたら、全身が猛烈な痛みと痒みに襲われた。
目が覚めた瞬間マスクの中だったので、自分がどこに居るかすらわからず焦った。
目を剥くほどの痺れの中で、しばらくはピクリとも動けなかったが、革に全身締め上げられているせいか過剰に弛緩することもなく、しばらくしたら徐々に収まってきた。
これが締め上げられていなかったら、きっとまだまだ痺れが続いていただろう。
締め上げの影響で手足の感覚はまだ鈍いが、力を入れるとキツイながらもギシギシと動く。
時間が経つにつれ、そのぎこちなさも次第に消え、だんだんと普通になってきた。
恐る恐る体を起こす。
体の奥では、あの銀の筒が休まずに蠢いている。
「ン……」
喉の奥からしか声が出ない。
手が自由なので無意識に股間に添えてしまったが、腰には鋼鉄の枷が嵌められている上、腰も手も革に包まれているので、自分で慰めることは全く出来ない。
檻から出されても、あの頂点に達せない快感の苦しみは続くのだ。
またバルベロッテに逝かせてもらう屈辱を味わなければいけないのだ。
108 : 檻姫[sage] 2008/11/07(金) 23:29:02 ID:V7lhtDTP0
座ったままだと快感の火照りが募り、どんどん切なくなって、何かをせずにはおられなくなってきた。
まだ膝が笑うほど力の入らない足に手を沿え、なんとか立ち上がる。
しかし足のブーツは甲と脛がほぼ一直線になっていて、つま先立ちしか出来ない。
それを支える踵も細くて高く、慎重に歩かないと牢の敷石の溝に嵌って転びそうだ。
それでもなんとかよろよろと立ち、牢の格子に近寄り、バルベロッテに懇願する。
「ァン…… ……!」
「コ…… ! ン!」
全然声が出せない!!
また逝けない絶望に襲われるとわかって、青くなりながら牢にへたり込みそうになった。
身体が不自由なもどかしさから少し狂乱しかけて、滅茶苦茶に牢の格子をドンドンと叩いていると、バルベロッテが来た。
「おおさすが姫様、もうお立ちになれるのですね? ならば少し城内を散策されるが宜しい」
男達が牢の戸を開け、私を外に出した。
「奴隷甲冑の準備が整うまで、今しばらくはここが姫様のお住まいです。手洗いもここでしか出来ませんから、催されましたらこちらまでお戻り下さい。この者達のどちらかが交代で控えておりますので、下のお世話を致します」
「ウ……」
「あとは本当にご自由にされて構いませぬ。城内の者は姫様の正体こそ存じませぬが、この黒衣は見馴れております故。そうそう、くれぐれもお立場だけはわきまえて頂きますよう。……くれぐれも。ククク」
バルベロッテと男の一人が去り、一人は戸を開けたままの牢内に木製の椅子を持ち込んで残った。
109 : 檻姫[sage] 2008/11/07(金) 23:30:01 ID:V7lhtDTP0
えーと……
本当に勝手に見て回って良いのか?
完全に扱えないまでも、剣ぐらい握って、刺すことぐらいできるぞ?
牢内の男をチラリと見ると、全く無表情だった。
私は向き直って、慣れない踵高の靴で、コツ、コツ、と一歩づつ確かめながら歩き出す。
静かな地下室に、プスー、プスーと、マスクに包まれた自分の呼吸音がうるさい。
螺旋の石階段を昇り、厚い戸を押し開けると、城内の一角に出た。
早速侍女らしき者が通りがかり、私はすくんだ。
しかし侍女は軽く会釈して通り過ぎた。
城というものの構造はだいたいわかるので、中心に向かって歩き出す。
地下室のある区画から離れてしまうと、とたんに城は豪華な内装に彩られた華やかな空間に変わる。
王城ほどの規模は無いが、一領主の城の中では一番贅沢かもしれない。
ええい、このバレーシューズのようなつま先立ちは歩きにくいな。
まさか私を奴隷剣士とやらに仕立てる時も、こんなものを履かすのではなかろうな。
これでは戦えぬぞ。
118 : 檻姫[sage] 2008/11/08(土) 08:46:18 ID:ut4L/0/r0
途中、大きな鏡があった。
鏡に映った自分の姿を見て息を呑んだ。
自由に歩ける構造かどうかの違いこそあれ、鏡の中に居たのは、まさに我が城下の広場で見たあの娘だった。
きっとあの時、あの娘も、全身をぎちぎちに締め上げられ…… ハアッ……!
腹の奥の棒が激しく蠢く。
まずい……
全身を締め上げられることが快感へ繋がるように仕込まれてしまった。
調教……?
私は…… 調教されたのか?
革で全身を拘束された鏡の中の自分を、うっとり眺めてしまう。
あの娘が革で包まれるのを目撃した時に、私に何かが芽生えたのか。
あの娘と同じように革の中に閉じ込められたらどんな気持ちだろうと思ったのか。
今の私はあの娘と同じ虜囚だった。
ただ手足が動かせるというだけで、この革の服はあの四肢を畳まれぎちぎちに詰め込まれた檻と等価なのだ。
急に目の穴が檻の鉄格子に見えてきた。
檻であれ服であれ、私はもう二度と、このような格子越しにしか外を見ることが出来ないのだ。
119 : 檻姫[sage] 2008/11/08(土) 08:47:06 ID:ut4L/0/r0
一度極限の締め上げの中での快感を教え込まれてしまった私には、今の自分の身体すら完全に性的な曲線を描くオブジェに見えるようになってしまった。
剣を振るうのに邪魔だった大きな胸は、黒い革に締め上げられ、ドクドクと高鳴り、施錠されてしまった腰ベルトが、甘い被虐の快感を呼び起こす。
私の頭を締め上げる昆虫のようなマスクが、すでに私を人間ではない生き物に仕立て上げている。
自分の異常な姿に興奮が止まらない。
窄まった手で胸の先に触れたら、中で乳首が尖っていて、ビリビリと感じてしまった。
体内の金属棒が激しく動き、快感が頂点の手前まで押し上げられる。
だめだ、ここに居てはおかしくなる。
自分の姿を目に焼き付けて、鏡の前を離れた。
よろよろ、ぎしぎし、プスープスー、コツコツと、異様な革人形が城内を行く。
武器は無いのか。
装飾用でも良い、何か獲物が欲しい。
小さなホールに出た。
幸い、壁に古い剣が飾ってある。
それを手に取…… 取れない!
革が厚くて、握ろうとしても逃げてしまう。
手先を拘束するためか、大きなリングが付いているのも握るのを邪魔している。
今の自分の無力さと、虜囚の立場を改めて思い知らされ、マスクの中で涙を流しながらその場にへたり込んだ。
122 : 檻姫[sage] 2008/11/08(土) 22:57:12 ID:7kHdIwm90
「奥様、奥様、ご気分がお悪いのですか?」
声を掛けられて見上げると一人の侍女が屈んで私を覗き込んでいた。
首を横に振る。
「バルベロッテ様に内緒で、お紅茶などいかがですか?」
突然の申し出に、俄然首を縦に降った。
侍女に案内され、食堂に着いた。
侍女のまかない用ではなく、この城の正式な食堂だ。
広いテーブルの端の肘掛けのある席に、黒い革に包まれたまま座ると、恐ろしく場違いな感じがする。
小さくなりながらポツンと座っていると、侍女がワゴンを押してきた。
ティーポットから豪華なカップルに紅茶を注ぎ、そのカップを高々と持ち上げて、もうひとつのカップにだばだばと滝のように移す。
これを交互に繰り返す。
そのたびに香しい紅茶の香りが辺りに広がる。
「遙か遠くの印度の地では、このように交互に移して紅茶を冷ますと聞き及びます。どうぞ」
充分にぬるくなった紅茶を、侍女はガラスの筒に移し、私の口のコルクせんを抜いて、その先端を差した。
温かい紅茶が舌の奥と喉に流れ込んで来る。
「ンク…… ンク……」
お腹が解れる。
マスクの中でまた泣いた。
123 : 檻姫[sage] 2008/11/08(土) 22:59:58 ID:7kHdIwm90
急に気分が鬱になり、私は礼も述べることができずに食堂を後にして、ずっと歩いて地下牢に戻った。
疲れた。
牢内に居た男に股間を手で示すと、股を覆う革の一部を開けてくれたので、便壷に大小とも排泄した。
硬い紙で股間を拭われ、革を戻された。
「またお出になりますか」
男がぶっきらぼうに尋ねるので、私は力無く首を横に振り、その場に横になった。
男は私の様子を見て、牢から出、牢の戸に鍵を掛けて去って行った。
なんだか精神的に疲れてしまって、また眠くなった。
少し眠ったところで、バルベロッテが怒りながら入って来た。
「姫様、お立場がお分かりにならぬようですな? だからあんな罠に簡単に引っ掛かるのですぞ!」
「ン?」
「勝手にお紅茶飲まれましたな? お仕置きですぞ!」
「ンー?」
そんな!
あれは許されぬことなのか?
125 : 檻姫[sage] 2008/11/08(土) 23:01:01 ID:7kHdIwm90
私は首輪に鎖を繋がれ、手を後ろで施錠されて、再び牢から引き摺り出された。
ぎちぎちの全身、おぼつかない足元、苦しい呼吸のまま、ずっと歩いて城の中庭に引き出された。
そこにはピロリー(首と手を一緒に木枷に嵌めて罪人を晒す晒し台)が設置してあった。
私は男達の手でピロリーに嵌められた。
このピロリーには足枷も付いていて、股を大きく開いた不安定な姿勢で固定された。
「ンー!」
不当な仕打ちを受けている気がして、喉の奥からか細い声を出して抗議したが、そのままバルベロッテ達は城内に引き上げてしまった。
ゴトゴトと木枷の隙間の範囲で暴れてみたが、手首足首が痛いだけだった。
中庭を通る者が奇異な目で見ている。
恥ずかしくて死にそうだ。
私はまたあの娘を思い出した。
そしてあの娘に自分を重ねた。
ああ…… 処刑されているんだ、私。
王女の尊厳も剣士の誇りも滅茶苦茶にされているのが気持ち良くて仕方ない。
顔はマスクに隠されているとはいえ、この屈辱的な姿勢や衆人からの嘲笑は、私には耐え難いものだった。
強くて高貴なはずの私が、革に包まれ、こんな公開晒し刑に処せられている。
高貴な生まれも、努力して手に入れた強さも、すべて否定された、本当の弱い私を晒して。
大きく開いた股の奥で、金属棒が止まることなく蠢いている。
こんな恥辱の中でも感じてしまう自分が情けなかった。
逝けない興奮の波に何度も襲われ、私はまたマスクの中で涙した。
126 : 檻姫[sage] 2008/11/08(土) 23:02:24 ID:7kHdIwm90
暗くなりはじめた頃、バルベロッテと男達が来て私は牢に戻された。
私の内なる不発の花火に何度も火を着け、晒し刑は終わった。
「姫様少しは懲りましたかな? このようなことさえ無ければ、明日もまたご自由にされるが宜しい」
排便をさせてもらい、ガラスの筒で口の穴から粥のようなものとスープと水を流し込まれて寝かされた。
バルベロッテ達が出ていったあと、暫く自分で股をさすって悶々としていたが、やがて眠ってしまった。
翌朝、排便と朝食もどきをもらって、あとはまた自由時間。
武器は諦めるとしても、いざ反撃するときのために、城の構造くらい頭に入れておこう。
ぎしぎしの不自由な体、不馴れな高い踵、強い意志もたちまち挫(くじ)く腹の金属棒などを抱えたまま城内へ出た。
侍女達の控えの間に近い通路を歩いていると、横から声がした。
「奥様、奥様」
紅茶はもうごめんだと思いながら振り向くと、その顔を狭い視界に捉える間もなく、通路脇に引き込まれた。
「ンーー!」
「ンーー!」
嫌がる私の反応を楽しむかのように、革に包まれた私の胸を揉みしだく。
「ンーー!」
腕を回して振りほどこうとしたら、どこだかをカチッと繋がれて抵抗出来なくなった。
「ンーー!」
優しく、そして強く胸を揉まれ、乳首が革の裏地で擦れる。
だめだ……そんなにされたら……またあの逝けない地獄が……
革の上から乳首まで摘ままれ、体内を金属棒でかき回し尽くされ、メロッメロにされ、一番切ない際で解放された。
127 : 檻姫[sage] 2008/11/08(土) 23:04:25 ID:vkeDXBU20
ドロドロの気分で、もうそれ以上城内を散策する事など出来ず、牢に逃げ帰ったら、またバルベロッテが来た。
「姫様はまだお分かりにならないのですか? 今のお立場で気持ちを昂らせる行為をすることがどれだけ罪なのか。今日もお仕置きとは、嘆かわしい!」
「ンー!」
そんな…… いいががりだ。
私、何もしていない……
ハッと気付いた。
わざとだ。
侍女に言いつけて、わざと私に関わらせ、お仕置きの理由を無理矢理作っているのだ。
132 : 檻姫[sage] 2008/11/09(日) 21:02:42 ID:RDn4E7cg0
また中庭に引き出された。
そこには人の背ほどもある水槽と思しき細長いガラスの筒が置いてあった。
その上にはやぐらが組んであり、大きな滑車と太いロープが吊るしてあった。
ロープの先は2股に分かれ、先端に2つのフックが付いていた。
男2人が私を後ろ手に施錠し、私の左右の肩のベルトにリングを取り付け、ロープを下ろして左右のそれにフックを掛ける。
「ンーー!」
何をされるかわからない恐ろしさに声を上げたが、周囲のざわめきに掻き消された。
口の栓が抜き取られ、代りにL字に曲がったガラスの管が上向きに取り付けられた。
男がロープを引くと、ギリギリと無抵抗に吊り上げられ、皆が見上げる。
ロープの撚りでゆっくり体が回転する。
そのまま水槽と思しきものの中へ下ろされてゆく。
もう一人の男が、私の回転を止めて、城を背に正面を向かせる。
底に足が着くと、一度ロープが余分に送り込まれ、フックが外れたところでロープが筒から抜き取られた。
私は自分の体より一回り大きいガラス筒に閉じ込められた。
ジャバッと冷たくなった。
気付くと、大きな柄杓(ひしゃく)と桶で水が注がれていた。
133 : 檻姫[sage] 2008/11/09(日) 21:03:29 ID:RDn4E7cg0
衆人の奇異な視線の中、私は本当に水槽に沈められてゆく。
口に差されたガラス管のおかげで、呼吸だけはなんとかなりそうだ。
水位が腰、胸、首と上がって行き、とうとう頭まで沈んだ。
革衣装の中までどんどん水が染み込み、全身が気色悪い。
ゴボゴボと水を入れる音が止み、静かになった。
水を吸った革衣装と鋼鉄の首輪やリングのせいで、息を吸っても浮くことは無い。
歪んだ視界の中で皆に見られているのがわかる。
少しまったりとした感じがして姿勢が緩んだら、口の管から水が入って来た。
「ゴボッ!カハッ!」
肺に入る直前でなんとか胃に飲み込んで、姿勢を正して管から呼吸する。
みんな笑っている。
ジョボッと水が足される音がする。
今度は体内の銀の棒がぐにょりと動き、その気持ち良さに体が少し前屈みになった。
「ゴボッ!カハッ!」
「ゲフ!!」
この残酷な処刑の仕掛けがわかった。
私の口に繋がっているガラス管ぎりぎりまで水を満たし、少しでも姿勢が崩れると水を飲まされる。
水中で蠢く黒革の人形を、僅かな水位の差で水責めにして、筒の中で踊らせ続けるのだ。
134 : 檻姫[sage] 2008/11/09(日) 21:04:27 ID:RDn4E7cg0
真っ直ぐ立っているつもりなのに、体内でアレに動かれると微妙に腰が曲がってしまう。
そのたびにガラス管の切れ口が水面下に潜り、少しの水が流れ込む。
水の量は僅かでも、それは私を苦しめ藻掻かせるのに充分な量だ。
銀の棒が発するぬるい快感と呼吸制限の狭間で、革でぎちぎちに締め上げられたまま、ガラス筒の中で不規則に踊り続ける私。
見せ物にされているという意味不明の興奮も私を襲い、余計に棒が体内で蠢く。
「ゴボッ!カハッ!」
朝から始まった責めは昼前まで続き、ようやく筒から引き上げられた。
グッタリした私は休む間も与えられず、口のガラス管を抜き取られるとすぐに栓を戻され、直ぐ近くに設けられていた大きな木枠に、立ったまま大の字に繋がれた。
手は服についているリングで左右斜めに鎖で繋がれ、足もくじかない程度に開かされて金属の枷で繋がれた。
無抵抗なまま、四肢を引き延ばされるとすごい屈辱感がある。
ピロリー以上の惨めさだ。
が、今の私はただされるまま。
呼吸制限が無い分、ただじっとしていればいいので、首をうなだれて少し休んだ。
冷たい水で冷え切った体も、真昼の太陽に照らされて、次第に温かくなってきた。
140 : 檻姫[sage] 2008/11/10(月) 22:56:33 ID:kMIJbQxC0
恐ろしい呼吸制限の疲れから、吊られたまま少し眠ってしまったらしい。
あの娘もこうして不自由な姿勢のまま、つかの間の眠りを貪ったに違いない。
全身に異常を感じ始めて急に目が覚めた。
きつい……
きつい……!
濡れた革が、太陽に照らされて乾くにつれ、猛烈に縮んでいる!
「プスッ! プスッ!」
胸が締まって呼吸が苦しい!
首だけは中に何か入っているのか、ほとんど締まらないが、顔も顎も恐ろしく突っ張ってきた。
「フヒ! フヒ!」
温かいを通り越して全身熱くなってきた。
周りをずらりと城の人間に囲まれている。
直接触れられて悪戯されることは無いが、皆私に何が起きているのかわかっているらしく、私の苦しむ様子を見てニヤニヤ笑っている。
どうやらこの黒革の姿がバルベロッテの妻であると知る者と、そうでない者がいるようだ。
今周囲に居る者は、この黒革衣装の者をバルベロッテの妻とは知らず、本当に卑しい奴隷か何かだと信じているのだろう。
141 : 檻姫[sage] 2008/11/10(月) 23:00:58 ID:kMIJbQxC0
「フヒューー…… プヒューー……」
日が傾く時刻まで苦しみ抜いた頃、バルベロッテが来た。
周囲に私の正体がばれないよう気遣っているのか、顔を近づけ耳打ちする。
「ククク、随分こたえたようですな。私もこれで姫様を飼い慣らす自信がつきました。甲冑の用意が出来ましたので、城内にお戻り頂きましょう」
手足の鎖を外されたが、革が縮み切っていて曲がらず、歩くことが出来なかった。
「フヒ! フヒ」
息が苦しい状態はまだずっと続いている。
男2人に抱えられるようにして、処刑台を後にした。
私が運び込まれたのは中くらいの広さの浴場だった。
豪華な内装、掘り下げ式の磨き込まれた石の浴槽に溢れる湯。
もう一生見ることもないと思っていた光景だった。
男達が私をうつ伏せに寝かせ、背中の革の一部をギシギシと押している。
私からは見えないが、何かをブツリと切り取ったようだった。
すると私を包む革衣装の一部が解れたらしく、そこを手掛かりにどこかをブツンブツンと切り進む。
背中の一部が楽になった。
たちまちその開放感が腰、尻、腿、腕と広がり、手足の手袋とブーツも脱がされた。
首から下が楽になってもまだマスクは脱がされなかった。
143 : 檻姫[sage] 2008/11/10(月) 23:01:46 ID:kMIJbQxC0
男達とバルベロッテが去って行く。
え? このマスクのまま湯に浸かれというのか?
マスクの後頭部に手を伸ばすと、大きな塊に触れたのでグイと引いたら、ベルトが解け、あっけなくマスクが外れた。
一応私が全裸を見られて恥をかかぬよう配慮したつもりなのか?今更。
長い口枷を抜き取り、嵌みを吐き出す。
「ふーーーーっ……」
ため息しか出なかった。
バサッとマスクを放り投げ、とりあえずこれは湯を使っても良いのだと判断する。
まさか、また罠か?
いや、バルベロッテ直々にここへ連れて来て、それは無いだろう。
我が身の浅黒さ、汚さ、臭さに自分で閉口してしまった。
気付くと、まだあの金属の腰ベルト股ベルトはそのままだ。
もちろん、中の銀製の金属棒もそのままだ。
この腹に埋め込まれた棒こそが私を隷属させるための鍵なのだから、そう簡単には解放してくれぬか。
湯を汚すのが申し訳なくて、何度も掛け湯をして汚れを落としてから、心からの安堵を伴ってどっぷりと湯に身を沈めた。
眠るように湯の中でまどろんでいると、今までの鬱血が全部ほぐれてきた。
拘束される前の体にようやく戻った気がした。
145 : 檻姫[sage] 2008/11/10(月) 23:05:30 ID:kMIJbQxC0
壁には鏡や石製の椅子があり、いくつかの香油やせっけんが置いてあった。
おお、これは愛用していたオリーブ油石けんに近い。
こちらはマルセイユ産の高級品ではないか。
なんだかまた泣けてきた。
体を洗える範囲で洗い、髪の毛も念入りに洗って、また湯船に浸かった。
さすがにのぼせそうになったので、湯船から上がったら、バルベロッテ達が入って来た。
「キャッ!」
らしからぬ悲鳴を上げて胸を隠す。
「おお姫様、地下牢でも美しさは褪せなんだが、磨けばいよいよお美しい。奴隷甲冑が出来ましたのでお持ちしました」
男達が美麗な布袋を幾つか湯殿の端に並べる。
「その前に、お体に我が所有の証を入れさせて頂きます」
「所有だと? ぶ、無礼な物言いも大概に……」
「はて? 檻に詰め込まれて気をやる姫様が、今更何か仰りたいことがおありか? それともまだお仕置きが足りませぬか?」
バルベロッテの目には、有無を言わさぬ凄みがあった。
全身拘束の仕置きの凄まじさにも気が遠くなりそうだった。
特にあの水責めと天日干しは思い出すだけで身の毛もよだつ。
「一度は死んだ気になった身だ、……好きにしろ」
150 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 00:01:32 ID:XPXOy8o/0
湯殿に木製の鞍馬のような物が運び込まれ、私はそこに仰向けに縛り付けられた。
腰ベルトの錠前が外され、あまり洗うことの出来なかった股間が露わになった。
「あ! や、み、見るな!」
暗い地下牢と違い、明るい湯殿で、しかも大股開きで晒されると、さすがの私とて恥ずかしい。
「はあん!」
金属の棒が一旦引き抜かれ、クリトリスをバルベロッテに摘まれた。
「良い具合に尖っておられますな。ククク」
「あ、くっ! そのように直接ッなどッ! ビリッと! はあっ!」
「ここも一応私の物ということになります故、私の手でお清めしても宜しうございますな?」
「好きッにッ ああン! しろ」
酒をどばどばと掛けられ、手拭いで拭き上げられた。
「あ! ばかもの!そこは尻の……! ひゃ!?」
こんな恥辱は無いと思ったが、やはり立場を思い起して諦めた。
151 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 00:02:14 ID:KzeG4Wnr0
「ククク、これで綺麗になりましたぞ。では失礼して……」
「あっく! そんなに摘んでは! や! やだ! やだやだ! え? 」
ぶつんと肉が爆ぜる音がしたような気がしたとたん、腰がガクンと跳ねた。
「ガフッ!!」
前の戦争で左肩に矢を受けた時がこんな衝撃だった。
「ぎいいいい!」
あれだけ敏感なクリトリスを、ちょん切られてしまったと思った。
「あぐうううッ!!」
その傷口を何か細い物でこね回されている。
痛みに失神しそうになったら、ぼってりとソコに違和感を感じたまま終わった。
「さすが姫様、悲鳴も一瞬でしたな」
「な、何をした? わああん!」
大事な物を切り取られたと思い、少し泣いてしまった。
「姫様の美しい肉の芽を、ピアスで飾らせて頂きました」
「ピアスう?」
「はい、次はこちらに……」
乳首を指さす。
「ひっ!!」
真剣に怖かった。
若輩の身なれど、幾多の戦闘で死線を潜り抜けた私が、自らの体の、僅かな部分に触れられて悲鳴を上げるとは。
153 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 00:04:55 ID:XPXOy8o/0
乳首もどぼどぼと酒で清められる。
「ひ! ひいいいい!!!」
「おや、姫様、普通は皆クリトリスで悲鳴を上げるもの。クリトリスがこの程度で済んでいる姫様には、こちらは蚊ほどにも感じますまい」
「やあああ! 怖い! やめてぇ!!」
「ククク、これはまた、歴戦の戦姫様の斯様(かよう)な悲鳴が聞けるとは、冥利に尽きますな。しかし決まりは決まり、お覚悟を」
ブツンと右の乳首が太い針で貫かれ、鮮やかな手際でリングを通され、大きなメダルを下げられて、リングが閉じられた。
「くあああああ!! グスッ…… グスッ……」
「そんなにお痛みか?」
「痛みは……矢傷刀傷ほどではない…… グスッ…… 先のクリトリス程でもない…… グスッ……」
肉に穿たれたリングによって、私の魂も肉体も本当にバルベロッテに所有され、精神的にとどめを刺された気分になり、涙が止まらなかったのだが、ついにその事を口にすることが出来なかった。
「では、こちらも……」
追い打ちを掛けるように左の乳首を摘み上げる。
「ああああああああ!」
情けない悲鳴しか出なかった。
ブツン。
王女としての私は、今、死んだ。
157 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:31:31 ID:wbBAqUsQ0
「このまま少し支度することが御座いますので、今少しこの姿勢で我慢なさいませ」
「グス…… グス…… ヒック…… ヒック……」
「最初にエレキの棒を入れたことがあります故、この程度のものは易々と入るでありましょう」
バルベロッテがそう言いながら、先に矢尻のような返しが付いた銀の細い棒を見せる。
「私が持つこの細い針金状の鍵を差さねば、返しは閉じぬ仕掛け。当領随一の宝飾細工師による銀細工でございます」
それを小用の穴に押し込んでくる。
「ちょっと待て! そんなもの挿されて、小用はどうすれば良いのだ」
「心配ご無用。中は筒になっております故、用は足せます。もっとも締め口の肉もこじ開けます故、垂れ流しっぱなしですが、ククク」
「いやあああ!! や、やめろ!」
バルベロッテは答えず、私はその禍々しい銀細工の筒を小用の穴に完全に差し込まれてしまった。
「ああ……」
バルベロッテの言葉通り、何もしないのに股間が生温かくなり、恥ずかしい匂いが立ちこめてきた。
どう力んでも止めることが出来ず、無理に締めたら股の奥がキリキリと痛んだ。
「グスッ…… グスッ…… どこまで辱めれば気が済むのだ……」
「ご心配には及びませぬ。あと一カ所にござります」
尻の穴に何かを塗り込まれ、太い棒が押し込まれた。
「痛い! やめて! それ痛いの!」
尻の穴が裂けるかと思われるほどの物を中途半端に咥えさせられ、少し窄まったところにぬるんと嵌まり作業が止まった。
キリキリとネジが巻かれると、尻の穴の内側が膨らんで痛い。
「これは……? 抜いてくれ! 気持ち悪い!」
「それは姫様の排便用の筒でございます。収まりが悪いのも当然、姫様はこれからずっとその筒を咥えたまま生きて行かれるのです。これもこの特製の鍵ネジが無ければ抜くことは出来ませぬ、ククク」
「そんな……」
「最後に奴隷甲冑の下の部品を嵌めれば、姫様の下半身の支度がほぼ完成しますぞ、ククク」
158 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:32:05 ID:wbBAqUsQ0
ピアスされた場所と異物を埋め込まれた付近に、膏薬のようなものが塗り込まれた。
鞍馬に仰向けの状態から解放され、ズキズキ痛む股と胸を手で押さえながら、私が目にしたのは金属性の下穿きのようなものだった。
形は前がV字に切れ上がり、後ろは殆ど尻が丸出しになるような形であった。
バルベロッテが正面に鍵を差し込むと、左右の腰の部分が外れて前後に割れた。
それを開くと、前後の部分と股部分の3つの部品に分かれていて、それぞれは蝶番で繋がっていた。
前後の部分には美しい装飾が施され、股の部分には大小4つの穴が縦に並んでいた。
どの部品も見惚れるほど上品な曲線を描いていて、とてもそんな禍々しい仕掛けを持つ甲冑の一部とは思えなかった。
痛む胸と股を押さえていた手を、男たちに持ち上げられ、抵抗を封じられた。
私が体を捻ると、股間でクリトリスがズクンと引っ張られ、乳首でチャリンとメダルが跳ねた。
改めてピアスされてしまったことを実感し、真っ青になった。
「いやだ! はなせ!」
バルベロッテがその金属の下穿きのようなものを私の下腹部に当て、股を潜らせ、尻に合わせ、腰の部分で前後をガチリと合わせた。
「これこれそのように動かれると合わせられませぬぞ。本当に垂れ流しのままで良いのですかな?」
「えっ?」
「そうそう、そのように素直に股をお開きいただけば…… こちらが排便の位置合わせリング、こちらが小用のリング、こちらが……ククク」
予め体内に差し込まれた筒と、穿かされた甲冑の一部の穴の位置を合わされ、リングが2つねじ込まれた。
その上から、また別の鍵付きの蓋のような部品がねじ込まれ、タラタラと垂れ流しになっていた小水は止まった。
「これで下(しも)の始末のご心配も無くなりましたな。姫様はこの後、この鍵がないと用が足せぬ体になったのです。なぁに、これで姫様を困らせるつもりはございませぬ。言って頂ければちゃんと下のお世話をして差し上げますよ」
「なっ!」
この期に及んで、ようやく排泄の自由を奪われたのだと知った。
159 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:32:39 ID:wbBAqUsQ0
「こっ! このような状態で戦えるわけがないではないか! どっ、奴隷といえど、剣士だと申すなら、もっと身軽な格好……」
「おっと、まだまだ調節致す部が御座いますので、全て済んでから仰って下さい。ククク」
男の一人が湯殿の端に並べられた袋から、甲冑の胸当てのようなものを出した。
プレートアーマーの胸部前後部品キュイラスと脇部品ペサギュを一体化したような構造を、腹上から首までの袖無しシャツのように成形してあった。
しかし、背中部分は中央に絞られて狭くなり、前部の守るべき肝心の胸部分には、大きな2つの穴がぽっかりと並んで明いていた。
これも豪華な装飾が施されていて、嫌味なほどはっきり鍵とわかるような部分が胸の中央にあり、そこにバルベロッテが鍵を差し込むと、脇の部分が開いた。
左右の肩の部分が蝶番になっているので、頭から被るように着せられる。
並んだ2つの穴から私の乳房が引き出され、甲冑が胸板を直接圧迫する。
背中側は肩甲骨が剥き出しになる構造なので、腕の不自由さは全く感じない。
胸板側の部品と背中側の部品が合わせられるとかなり胸が締め付けられて息苦しい。
「痛くはありませぬか?」
「すこし、息苦しい……」
「それは奴隷の身分を思い知らせる仕掛け故、我慢なさいませ」
「くっ…… わかった。しかしこれで甲冑なのか? 乳が隠せぬではないか」
「最初のうちは姫様はこのお姿で、そのお美しい御身体を晒して頂きます」
「ええっ? 嫌ぁ……」
「ククク、ちゃんとお体を覆う他の部品も御座いますので、ご安心下さい」
160 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:36:30 ID:dXfTOHoi0
次に首輪を嵌められた。
通常、フルプレートアーマーと呼ばれる全身完全装甲甲冑では、喉を守るゴルゲットというスカート状の詰襟部品を装着するのだが、それがそのまま内部まできっちり首を拘束する構造になっていた。
奴隷の首輪と言うだけあって、きらびやかな彫金と金箔の飾りを施してあっても、厳(いか)めしい鍵部分を正面に据え、前後左右に折り畳み式の鉄の環が取り付けられていた。
これも嵌められると少しきつめに出来ていて、幅広であることも手伝い、かなり息苦しい。
首の血管も軽く圧迫されているので、暴れて鎖でも引かれようものなら、容易に気を失ってしまいそうだった。
次は足だった。
あの黒革衣装の足部ほど不自由そうではないが、爪先が細く踵の高い、ふくらはぎ側に編み上げのあるブーツが目の前に置かれた。
向こう脛側にはこれまた装飾を施された甲冑の一部が取り付けられていて、かたびらのような可動構造で爪先まで覆われている。
上は膝まで伸びていて、楕円形の膝当てポレインが実戦的で頼もしいのに対し、踵は針の如く細く、恐ろしいほど頼りない。
踵にまで装飾が施されている。
膝を守るポレイン、脛を守るグリーブ、そして鉄靴ソールレットと、ようやくいつもの甲冑らしい部品を目にした気がするが、踵を見る限り、これも私を剣士としてではなく奴隷として、バルベロッテ自身を飾る装飾の一部として取り扱う気なのだということが分かる。
足を丁寧に拭き上げられ、左右の足ともブーツの中に押し込まれ、くるぶしから徐々に編み上げを締められると、履かされた瞬間に感じた不安定さは消え、こんな爪先立ちに近い姿勢でもしっかり立てるのだと思えた。
左右とも編み上げ終わると、ふくらはぎの形をした後ろの部品が嵌められ、これも施錠され、自分では脱ぐことが出来なくなった。
162 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:37:15 ID:dXfTOHoi0
「如何ですかな?姫様」
これは…… 密着度が気持ちよくて、重いのにその重さを感じない。
過剰な装甲と装飾のせいで、履き慣れた戦靴より重いはずなのに、その重さを感じない。
しかしやはり戦靴は戦靴、今の私では鈍重にしか動けない。
しっかりした内部の構造により、不用意に足をくじくことは無さそうだが、高い踵だとやはり速くは歩けないだろう。
まるで私を逃がさないために作られたかのようだ。
手も似たような構造だった。
まず手甲(てっこう)から肘まで装甲の付いた革の編み上げグローブに手を通される。
これはちゃんと指が5本に分かれている、やや厚手ながら普通の手袋だった。
指の節々もかたびら構造で甲の側が覆われ、手のひら側は手袋のままなので、細かい作業は普通に出来そうだ。
肘を守るコーターまで一体となっているが、いつものガントレットという部品と大差無い。
しかし甲冑はすべて嫌味なほど厳重に施錠されているので、たとえ指先が自由でも、全てを脱ぎ捨て我が身が解放される望みは既にない。
内側の編み上げが終わると、足同様に内側を覆う対の部品が嵌め込まれ、施錠されて、手の甲冑も脱げなくなった。
こんな重い装甲のままで剣を振るうことなどできるのか?
163 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:37:48 ID:dXfTOHoi0
靴にも手甲にも、何カ所かに大きな環が付けられていて、鎖で繋がれてしまいそうなことが容易に想像できた。
短い鎖と大きな錠前が用意され、私は早速手の環を後ろ手で留められ、それをうなじまで引き上げられて首輪に施錠された。
「ククク、美しい! 実にすばらしい! いつかはこのような奴隷剣士を傍に侍らせたいと思っておりましたが、まさか姫様になっていただけるとは!」
「くっ…… 好きに申せ! 私に貴様は殺せぬと申したが、この程度の甲冑で自由を奪ったつもりか? 慣れれば自在に動けようぞ。見ていろ」
「クククク! 実に頼もしい! 我が領ではこんなすばらしい女剣士など探すあてすら無いですからな。まだまだ奴隷甲冑の肝心の部分を身にお着けになっていらっしゃいませぬぞ。手を縛らせて頂いたのは、これから御暴れになると危のうございますからな」
「なっ……」
「おっと、御髪もお邪魔ですな」
長い髪を革紐で束ねられた。
「まずは腰の物の始末からですな。姫様は戦えぬと申されましたが、それは逆に緩くて股の部品が引き攣れるからで御座いましょう? これでは如何か」
バルベロッテは私の後ろに回り、尻の直ぐ上に何かを宛がい、ギリギリと巻き上げた。
下履きのような形の甲冑が、特に縦方向に締まり、股間の肉がまだ塞がれていない2つの穴からはみ出すほどに密着した。
股の関節部に摺れる程度たるんでいた甲冑が締まり、身体の動かない部分に密着したため、突然腰回りが軽やかになった。
しかし……
「あ……?」
4つの穴はそれぞれ、排便用、小用、それに……多分、銀製の金属棒をまた入れるための穴、そしてもう一つ……これは?
股の前の方で、ピアスされてしまったというクリトリスが何か変だ。
まだズキズキはしているが…… 根本が……?
気になって仕方なく、肩を押さえる男の手を、後ろ手のまま振りほどき、ぐっと前傾して股間を覗き込んだ。
164 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:39:23 ID:gAa4Fn+40
何だこれは!
甲冑に明けられた小さな穴から、ピアスに貫かれ、メダルを下げられたクリトリスが覗いている!
ま、まさか、これを衆目に晒すつもりか?
こ、これはいかな私とて死んでしまいたいほど恥ずかしい!
「な、なにを…… まさか……」
「ククク、やはり美しいものを私一人が眺めるのも勿体無うございます故、こうして……」
バルベロッテは小さな2つの部品を器用に摘むと、私のクリトリスに下がったメダルを引っ張った。
「あぐっ! 痛ッ!」
「申し訳ありませぬな、まだ痛みまするか。しかし明日には痛みも退きましょう」
リングに貫かれた私のクリトリスが驚くほど引き延ばされ、穴から飛び出した。
本当に、肉に金属の環を通されてしまっている。
そのリングの根本と、甲冑の穴との隙間に、摘んだ部品を半分ずつ押し込み、カチリと嵌め込むと、甲冑の穴のサイズが小さくなり、リングが穴に引っかかるようになった。
「嫌ああ!!」
私のクリトリスはリングから先を飛び出させたまま、甲冑に固定されてしまった。
167 : 檻姫[sage] 2008/11/12(水) 23:41:00 ID:gAa4Fn+40
「最後は姫様の大好きな、これでございます」
案の定、それはあの銀の棒だった。
我が身が破壊されてゆく興奮が止まらず、さらに地獄へ進むとわかっていても、さらなる刺激が欲しい。
ぬるんと殆ど無抵抗に侵入してきたそれは、早速奥へとまっしぐらに突き進み、途中であの気持ちいい疣が内部を擦り上げる。
「ああん!!」
反動で締め付け、また飛び出て行こうとする。
それをバルベロッテが押さえ、鍵付きの蓋のようなものをねじ込んだ。
「ああん!!」
また内部へ突き進む。
あれ? 何か変だ。
え? いいっ! これいいっ!!
違う! 最初に入れられていた物と、形が違う!
きゅううううっと内部が締まると、一番良い位置に配置された瘤が内部を突き上げる。
「ハ! はアアアアアア!!!」
逝ける!
逝けてしまう!
「い、いっちゃう!! アアアアアアアアア!!!」
湯殿を振動させる程の大声を上げて、激しく気持ちよくイッた。
182 : 檻姫[sage] 2008/11/13(木) 23:25:27 ID:6rutW12/0
「ハァ…… ハァ……」
「気に入って頂けましたかな?」
「なん…… で……?」
「これから姫様に奴隷剣士としてお勤め頂く、ささやかなご褒美でございます。もう焦らされる恐怖を味わうこともなく、いつでも逝って良いのですよ。ククク」
その時はバルベロッテの言っている意味を完全に取り違えていた。
「さ、お立ち下さい。最後の甲冑です」
バルベロッテが手にした物を見て息を呑んだ。
それは通常ヘルメットと呼ばれる鉄仮面だった。
しかし、普通のそれとは違い、開閉出来る前面のシールドを跳ね上げても顔を出すことは出来ず、顔の形にぴったり成形された鉄板に、2つの目の穴と、小さな鼻の穴があるだけだった。
口の位置にシールドごと貫く形の小さな穴が明いていて、それは細い管のような物だったから、きっとまた言葉も奪われる。
全体が異様に小さく、普通のヘルメットのようにスッポリ被る構造でないのはすぐわかる。
額に設けられた鍵穴に鍵が差し込まれ、回されると、鉄仮面が前後2つに分かれた。
後頭部には直径5センチほどの穴が明いていて、髪の毛を出すことが出来るようだ。
頭頂部に折りたたみ式のリングが付いていて、やはり奴隷用として作られているのだとわかる。
183 : 檻姫[sage] 2008/11/13(木) 23:27:56 ID:6rutW12/0
再び嵌みを噛まされ、マスクの中に生えた金属の棒を口に差し込まれ、鉄仮面を被せられる。
「オグッ!」
今度は金属棒なので喉の刺激が容赦無い。
しかしそれもマスク全体がきっちり嵌め込まれると、微妙に位置が安定して、幾分吐き気が和らいだ。
穴から髪の毛が引き出され、後ろの部品が合わせられ、頭が鉄の檻に閉じ込められる。
鍵が回されるとガッチリと密着し、もう脱ぐことが出来なくなった。
シールドが下ろされ、それも施錠されて、自力では跳ね上げることが出来なくなった。
折角目の穴は明いているというのに、視界はやはり鉄格子の中。
今度は縦に細いスリットが並ぶ視界だ。
黒革のマスクは明らかに自由を奪う目的の狭い視野だったが、この鉄仮面は実戦でもこの視界なので、多少マシだろう。
「さあさあ姫様、広間でお披露目に致しましょう」
首輪の環を引き起こされ、鎖を繋がれて、湯殿から出た。
ガチャ、ガチャ、ガチャと、重々しい響きを立てて歩いて行く。
あのバレーシューズで少し慣れたせいか、この程度の高い踵如き、ゆっくりならちゃんと歩ける。
後ろ手に拘束されたままなので、胸もクリトリスも隠すことが出来ない。
腹の中では金属棒が蠢いている。
184 : 檻姫[sage] 2008/11/13(木) 23:28:47 ID:6rutW12/0
城の広間に連れてこられ、領主の座の脇にある金具に繋がれた。
後ろ手くらい解いてもらえるのかと思ったら、このまま晒し者にする気らしい。
バルベロッテは満足げに自らの席に着いて執務を始め、私はしばらくこのままだった。
ここは城内の中枢なので、中庭のように色々な身分の者が居るわけではないから、皆じろじろと私のことを眺めたりはしない。
しかし奇異な目で一瞥をくれていく。
奴隷甲冑と言われた鍵だらけの装備を身に着けさせられ、乳首とクリトリスにピアスされ、バルベロッテの紋章を下げられて、その胸も、クリトリスすらも晒されている私。
ゾクゾクと全身を甘い痺れが走る。
覚え込まされてしまった、虜になることの快感。
不自由な姿のままイクことの快感。
虚飾を捨て、一番弱い自分を剥き出しにする快感。
そんな異常な性的興奮が一度に襲って来て、こんな扱いを受けているのに、腹の中の物が激しく蠢き始めた。
187 : 檻姫[sage] 2008/11/13(木) 23:31:22 ID:oNlR/jfr0
「ンフー! ンフー!!」
鼻息が荒くなり始めた私に気付き、バルベロッテがニヤリと笑う。
金属棒の動きは止まることを知らず、瘤が勝手に中をかきまわす。
あ! そこハ!
「クンンーー!!」
仮面の中で精一杯切ない顔をして、ドロ甘の快感をやり過ごす。
もう、また、逝っちゃうよう!
そう思い始めてからイクまで数分と持たなかった。
「ンーーーーーーーー!!」
息が詰まりそうなのを必死でこらえて、鉄仮面の中に涙を散らしながら、腹をくの字に折って快感に震える。
「ンフーー! ンフーー!」
余韻の呼吸すら追いつかない。
そうこうしているうちに、また気持ち良くなってきた。
まさか……
こんどは逝き続け責めなのか……?
くあああっ!
また逝く!
ううあああああ!
また!
身体が傾いたら装備の重さに負け、後ろ手のままガクリと膝を着き、鉄仮面を石の床にしたたかに打ち付けてその場に倒れ込んだ。
197 : 檻姫[sage] 2008/11/14(金) 23:05:01 ID:SbsscvGe0
ざわめきの中で目が覚めた。
私は後ろ手のまま無様に倒れ込んだままだった。
快感の波がやや退いて、気分も少ししっかりしていたので、その場でガチャガチャと起き上がった。
後ろ手なのと、甲冑や鉄仮面の重さで、起き上がるのに手間がかかる。
胸には、捩れて胸の肉に食い込んだピアスの痕が妙な位置に残り、まるで居眠りの頬杖の痕のようで恥ずかしい。
クリトリスはどう倒れても周囲に空間の出来る位置なので無傷だった。
ざわめきは私に対する嘲笑ではなく、単に広間の日常の騒音であった。
一応、何事も無かったかのように真っ直ぐ立ち、首をバルベロッテの方に向けると、椅子に座ったままこちらを見、ニヤリと意味ありげに笑った。
ぞくりと背中に冷たい汗が垂れる。
お仕置きだ。
お仕置きする気なんだ。
夕刻まで何事もなくそのまま過ぎた。
しかしずっと食事をもらっていないので腹が減った。
ベルベロッテが執務を終えたらしく、席を立って私の傍へ来て耳打ちする。
「スレイ=テストステラ王女様。皆の前で御名前でお呼びすることができませぬ故、お名前の頭文字『エッス』と呼び捨てにさせて頂いて宜しいか」
私はこくりと頷いた。
「ではエッス、食事に致すぞ」
198 : 檻姫[sage] 2008/11/14(金) 23:05:44 ID:SbsscvGe0
いつもの男2人がやってきて、バルベロッテの執務机を片付け、椅子の前に不思議な形をした木製の台を据えた。
まるで背の低い小型のピロリーで、それに木枠の斜面が付いている。
男達は私の首輪と手枷を繋ぐ鎖を外し、後ろ手の鍵も外すと、私をその台の前に引き据えた。
「ンフー!」
首と手を固定する木枷の部分が開かれると、私はあの晒し台を思い出して身がすくんだ。
城内とはいえ、こんな広間でも屈辱の姿勢を取らされるなんて。
私が身を硬くしていると、男達は私を跪かせ、ぐっと前屈みにさせ、木製の台の木枠部分に胸を押しつけた。
すると中央を縦に走る梁(はり)に胸板の甲冑が支えられ、乳房は梁の左右の空間へ下向きにぷるんと垂れ下がった。
「ンフッ!」
メダルの重さで乳首が引っ張られ、甘い痺れが乳首に走る。
首は自然と首枷の位置に嵌り、男達が私の手を手枷部分に載せる。
首の後ろにカタンと軽い衝撃を感じ、枷が嵌められたのだと分かった。
ピロリーと少し違うところは、首がただ穴に嵌るだけでなく、顎に当たる位置に木の突起が台状に突き出ているため、首がうつむきにならず、正面を向かされる所だ。
跪かされ、木枷によって四つん這いから少し斜め上を見上げたような姿勢に固定された、惨めな姿の私の前に、バルベロッテが立つ。
後方で何かガタガタやっている音がするが、視界が狭い上に顔が固定されているので見えない。
199 : 檻姫[sage] 2008/11/14(金) 23:07:24 ID:7KPA9yjH0
突然、お尻の奥が冷たくなった。
「ンーーーー?!」
暴れて腰を横にずらそうとするが逃げられない。
お腹が痛くなってきた。
何をされたのか全く分からなかった。
「エッス、少し我慢しなさい。薬草の汁ですっきりお通じがあるぞ。ククク」
真っ青になった。
幼いころ腹痛を起したときに、オリーブ油を尻から入れられたのを思い出した。
尻に栓をされたまま浣腸されている。
このあとすぐやってくる排泄の屈辱よりも、幼い子供のように取り扱われているのが恥ずかしく、鉄仮面の中で真っ赤になった。
ややあって、尻と小用の栓が外された。
自分では全く見えないが、壁を背にしたバルベロッテの椅子に対して跪いているので、広間中の人間に私の股間を晒しているはずだ。
「ンンン!」
柔らかく解れた便が、ゆるゆると通過する排泄の快感がたまらない。
尻の穴を広げられたまま鉄の筒を嵌められているので、絞り出す排泄感には乏しいが、その少し奥にある敏感な部分で排便の快感を感じる。
小水は、排尿孔付近がカーッと温かくなる妙な感じと、勝手に尿意がすっきり解消する感じだけで、排尿の気持ち良さは取り上げられてしまった。
200 : 檻姫[sage] 2008/11/14(金) 23:08:08 ID:7KPA9yjH0
「うわ」
遠くから小さな声が響いて来た。
自分としては目の前のバルベロッテと男2人に弄られているという意識しか無かったが、広間の奥から届いた声に、本当に排便を見られているのだということが実感されて、心がひしゃげた。
羞恥に俯くことすら禁じられ、鉄仮面の中でハラハラと涙した。
注入された薬草の汁のせいなのか、与えられている食事のせいなのか、排泄の匂いは殆んどしない。
湿った布のようなもので尻と股を拭き上げられ、栓を戻された。
後方でゴトゴトと人が去る音がしたあと、今度は侍女達がワゴンをバルベロッテの傍らに運んで来た。
その上には野菜や果物やパン等がぎっしりと並び、ハンドルの付いたガラスの筒が見えた。
バルベロッテがワゴンの上の物を吟味しながら指差すと、それを侍女が少量切り分け、ガラスの筒に入れる。
最初はパン類だった。
侍女がガラスの筒についたハンドルを回すと、中で金属の羽が回り、たちまちのうちにパンが粉々になった。
そこにミルクのようなものを加え、幾つかの野菜と果物を加えて、更にハンドルを回し、びちゃびちゃの粥状にした。
それを侍女がガラスの細い筒に移し、押し棒を差して恭しくバルベロッテに渡す。
201 : 檻姫[sage] 2008/11/14(金) 23:08:42 ID:7KPA9yjH0
私の口の栓が外され、完全にバルベロッテに餌を与えてもらう姿勢だ。
グーー。
食べ物を目の前にして、私の剥き出しのお腹が、恥ずかしげもなく鳴った。
くそっ、くそっ、くそっ。
我ながら情けない。
でも……
その手に持った食べ物を、早く流し込んでくれ!
もう、奴隷でも何でもいいからぁ!
排泄と食事と性欲、人間としての全てをバルベロッテに握られ、涙が止まらない。
「エッス、そのように泣いておっては、気管に詰まって死んでしまうぞ。そんなに食事が嬉しいか。ククク。これからは日に2度、朝夕に食事と排泄だからの、心得ておけよ」
「ンー」
なんとか涙を呑み込んで、返事とも呻きとも言えない声を出した。
んぐ、んぐ、んぐ。
今までの流動食と違い、香りもはっきり分かるし、原料も見せて貰える。
量もそれなりにあって腹に貯まる。
こんなに惨めな扱いで、餌のような食事を与えられているのに、あらゆる生理的自由を封じられ、懲罰も味合わされてしまった私は、反抗する気力などとっくに削ぎ落とされてしまった。
泣きたい程の憎しみはあるのに、その敵から与えられる餌がもう嬉しくて美味しくてたまらない。
そんな私の心を読んだかのように、バルベロッテはニヤリと笑い、空になったガラスの筒を抜き取った。
202 : 檻姫[sage] 2008/11/14(金) 23:10:33 ID:PURU2u1B0
最後に水を口に注がれて給餌が終わると、私はこの屈辱的な姿勢からようやく解放された。
だが、そのまま男達の手で壁際まで移動させられ、そこに取り付けられていた鎖に、手と足と首と後頭部の環を錠前で繋がれた。
「エッス、御披露目初日からあのような無様な姿、許されると思うか。今日は吊られたまま眠るが良い。ククク」
中庭での天日干し晒し刑の時のように、手足をいっぱいに引っ張り伸ばされた状態で繋がれ、乳もクリトリスも隠せない。
男達が私の前に剣の刺さった台座を置き、傍らに甲冑一式を飾った。
どうやらこれが、私の甲冑の他の部品らしい。
肩当てのスポールダーは背中の剥き出し部分も覆ってくれそうな形だし、今胸板を圧迫しているキュイラスの乳当て部分も見える。
なんだ、ちゃんと乳も隠せる仕様ではないか。
腕のヴァンブレイス、ふともものキュイッスも見えるが、異常にぴっちりした形をしている。
腰はあまり見かけない身体に沿った部品で、これはきっと今丸出しの腹部を覆ってくれるものなのだろう。
一応、鎖かたびらのスカート、チェーンメイルスカートも付いているようだ。
203 : 檻姫[sage] 2008/11/14(金) 23:11:21 ID:PURU2u1B0
広間の天窓も夜空の暗闇となり、城内が炎の明かりで照らされる頃になっても、私はずっと同じ格好で大の字に磔にされたままだった。
鎖の長さが微妙に調節してあるらしく、腕と首の力を抜いても、鉄仮面が先に吊られ、首輪には余り負担が掛からないので、窒息することは無かった。
あまり態度が悪いと追加の懲罰が加えられるのではという心配から、広間に出入りする人間が殆んど絶える時刻まで、痺れる腕を堪えて真面目に吊られていたが、バルベロッテまで寝室に引き上げてしまった後は、ガックリと力を抜いてうなだれた。
壁に吊られる哀れな甲冑人形。
というか壁飾りの甲冑に、私という中身が入っている状態。
それが今の私だった。
シャンデリアの灯明も落とされた頃、やっと睡魔に襲われた。
しかし眠ってはすぐ醒め、眠っては醒めを繰り返し、頭の中に鉛の棒を押し込まれたような睡眠不足のまま朝を迎えた。
腹の奥の銀の棒は、体位があまり変化しなかったことと、広間でお披露目された緊張からか、あまりその存在を示さなかった。
210 : 檻姫[sage] 2008/11/15(土) 21:54:52 ID:yOzyUb9H0
朝になってまた広間が騒がしくなった。
ぐったりしたまま鎖から解放され、昨晩同様、私専用の食事台となる枷が準備され、そこに引き据えられた。
また屈辱の姿勢を取らされ、バルベロッテの前でただひたすら受け身の姿を取らされる。
まず排泄だ。
そしてバルベロッテが夕食より軽めのレシピーで侍女に指示し、それをまた流動食にして与えられる。
飲み終わると枷が外された。
「エッス、本日より城内や城外を自由に歩いて良いぞ。城外に居る時はラッパを鳴らす故、速やかに帰れ。ククク心配するな、もう侍女や侍従が仕掛けたりはせぬぞ。皆の前であまり問題のある態度を取れば、昨晩のように仕置きもあるがな。それと、チェーンメイルスカートと剣は自由に使って良いぞ」
私は立ち上がり、了解したという意味で一礼すると、昨晩吊られた壁の所へ行き、鎖帷子(くさりかたびら)のスカートを腰に着け、台座から剣を抜き取った。
こ、これはすごい!
チャキッと握り直し、刃を鉄仮面に近づけてつぶさに見ると、私が愛用する剣にも勝るすばらしい業物。
護衛など名ばかり、どうせ保身のため、なまくらを渡してくるだろうと思っていたのだが。
傍らのベルト付き鞘に収めて腰に下げ、広間を後にした。
しばらくはゆっくりしか歩けぬ身、以前途中のままになっていた城内の探索にでも行こう。
211 : 檻姫[sage] 2008/11/15(土) 21:55:46 ID:yOzyUb9H0
しかしクリトリスは辛うじて帷子スカートで隠せたとは言え、相変わらず乳丸出しではあまり表に出る気にならない。
この剣のこともあり、慣れたと言うにはあまりに苦々しい思い出の地下牢へと向かった。
腹の奥の銀の棒は、未だ慣れぬ姿のせいかまだ異物感のみだが、いつ変な気分にさせられるか分からない。
つい数日前のことなのに、紛いなりにも剣士としての姿で入ると、檻に押し込められていたことがウソのようだ。
ガツンガツンと歩いて、真っ直ぐにあの工房へ向かう。
勝手に戸を開けて入ると、以前見た時より当然物の配置は変わっているが、置いてあるものの種類は大差なかった。
私が身に着けさせられている甲冑と、かつて戦の時によく使っていた一般的な甲冑とが並べて置いてあった。
今の甲冑が重く感じるので、かつての型のヘルメットを手に取ると、持ちきれない程重い。
斯様に重いものであったか?
今身につけているタイプの物を持つと、羽のように軽い。
今のタイプの他の部品を持っても、かなり軽く感じる。
「ご用かな」
「フヒイッ!!」
熱心に比べていたので、背後の人の気配に気付かず、驚いて飛び上がった。
体つきからいつもの男の一人とわかったが、今は顔が出ていて、職人気質のいかつい面構えだった。
「エッス殿、鎧は如何かな。自慢の逸品ですから、軽くて丈夫のはず。鋼も稀少鋼より叩き出し、極東より伝わりし秘伝の焼き入れ技により、そこらの刃物は一切受け付けぬはず。鍵がなければ御身切り裂く覚悟でないともう外れませぬ」
そんな……
212 : 檻姫[sage] 2008/11/15(土) 21:56:25 ID:yOzyUb9H0
絶望の呻きを飲み込んで、常々鎧が重いと思っていたので、頭を横に振った。
「それはエッス殿の力が落ちたせいでありましょう。少し動けば取り戻せるでしょう。それが証拠に、もし普通の甲冑ならば、その程度の装甲でも、倒れたら自らは起き上がれぬはず」
そう言われればそうかも知れぬ。
「姫様にはご無礼の数々、お許し下さい。私も侯爵に仕える身故。 失礼、私、城の鍛冶、モリス=ランドルフと申す。城下に店も持っております」
私は無言でチャッと剣を抜いて構えた。
「その剣がおわかり頂けるとは重畳。甲冑と同じ極東の鋼の技で鍛造し、焼き入れと叩きを繰り返し、落ち葉の下に差し入れれば、刃の左右に分かれて落ちるほどの代物。私は技と質では宮廷の鍛冶殿にも負けぬつもりです。どうです、試しにこの甲冑叩き切ってみては」
飾ってあった普通の甲冑のヘルメットを指さす。
まさかと思ったので顔の前で手を振ると、モリスは真剣だった。
モリスの言う通り、力に自信が無かったが、構えて一閃、正面から振り下ろした。
ガーンという激しい手応えに腕が痺れ、柄から手を離してしまったが、見るとヘルメットの脳天を割り、前面のシールドの途中まで真っ二つになっている。
この状態ですでに敵は絶命だ。
「フヒイ!」
すごい、と言ったつもり。
剣は刃こぼれ一つしていない。
モリスは満足げに会釈して出て行った。
甲冑と剣の性能を思い知り、私はなんだか嬉しくなってしまった。
我が身を奴隷の身分に戒める奴隷甲冑であるはずなのに、一級品に触れた武人の性か、何だか愛おしく、バルベロッテに少しだけ感謝すらしてしまった。
ふと今体内に埋め込まれている銀の棒も、材質こそ違え同じ技の冴えかと思いつき、鉄仮面の中で赤くなった。
216 : 檻姫[sage] 2008/11/16(日) 20:37:42 ID:eZImEuHl0
城内を歩いているうちに、かなり身体も馴染んだのか、少しずつ身が軽く感じるようになってきた。
探索はほどほどにして、城の裏手に周り、手頃な広さの芝生を見つけて、剣の素振りを始めた。
とても自由に振ることなど敵わないと思っていた剣も、次第に速く振れるようになってきた。
無心で振る。
無心で振る。
ンあっ……!
ま、まずい……
落ち着いて来たら、乳首のメダルの振れをすごく感じるようになった。
くそう、無心で振る。
無心で振る。
ふあああぁぁん!!
ちょ、クリ、クリトリスがっ!
このメダルは悪魔のメダルだっ!
身体を動かす度にこんな心地良い引っ張り強さを与えられたら……
うあああああ!
来た!
来てしまった!
お腹の奥が熱いよぅ……
217 : 檻姫[sage] 2008/11/16(日) 20:39:35 ID:eZImEuHl0
ズシャッと四つん這いになってしまった。
体勢が変わっても、お腹の奥は止まってくれない。
その時、ものすごいことに気付いてしまった。
今なら、クリトリスに、触れることが、できる。
ゴクリ……
腹の奥はリズミカルに棒が移動していて、もう股からは見たくないほど淫らな液が溢れている。
クリトリスは穴に嵌ったままカチカチだ。
四つん這いのまま、帷子スカートの下に手を入れ、革の指先でチョンと触れる。
「ンフーーッ!!」
っぎっ、ぎもぢいいいい!!
もう止められない。
イグウウウウゥゥゥ!!
指で数回こねくったら、全身引きつけて気持ちよく逝き、その場に突っ伏した。
218 : 檻姫[sage] 2008/11/16(日) 20:40:47 ID:eZImEuHl0
ハッと気付いて飛び起き、周りを見回したが誰も居ない。
まだ淫らな気持ちで頭がいっぱいだが、罰が悪く感じ、淫水にまみれた手で、申し訳なく剣を握った。
くそう、くそうくそう!
無心はどうした! スレイ=テストステラ!
しかし剣を振り回せば振り回すほど、乳首のメダルが跳ね、胸からきゅんと甘い毒が体に流れ込む。
中の棒の動きにスパイスを添える如く、クリトリスがクンクンと引っ張られる。
再び周囲を見回して剣を置き、跪いて、今度は乳房もいじりながら、クリトリスをつまんでイッた。
これが……
これが奴隷剣士というものなのか……
もう、私は普通の剣士としてはダメなのか。
わああああん、悩んでるのにまた逝きたくなったよう!
気持ちいいのが好きにされちゃったよう!
乳房を揉み、乳首を捻り、クリトリスを摘む。
ダメだ、ダメだ私!
うわっ、気持ちいい! とまんない!
お腹の奥の筒を力一杯握ってまたイッた。
225 : 檻姫[sage] 2008/11/17(月) 23:06:55 ID:pjGefJb10
夕刻まで無駄な抵抗を繰り返し、役に立たないヘロヘロの素振りをしては、何度も何度もイッた。
鉄仮面の中は涙と鼻水とよだれでぐちゃぐちゃだった。
そのまま城の広間に戻ると、丁度夕食の時刻だった。
枷に据えられ、羞恥の排便と給餌。
餌が終わると昨晩の壁際の位置まで移動させられたが、今日は吊られなかった。
そこに置かれた甲冑の残り部品が一つ一つ取り上げられ、次々に嵌められる。
帷子スカートが一旦外され、まず下腹部を覆う部品が嵌められた。
これで腹から背、そして尻やクリトリスまでがカバーされ、胸の部品と一体になった。
胸当ての乳カップ部が装着され、ついに乳も隠れた。
どの部品も密着度がかなり強く、あの狭い檻を思い出させる。
両乳首の先とクリトリスの先に違和感を感じたが、この時はピアスの圧迫か何かだと勝手に思っていた。
上腕も覆われ、肩当ても嵌められると、それらは最初から嵌めている腕や胸当て部と一体となり、上半身キツキツのまま肌が出ている所が無くなった。
太腿も前後から完全に装甲され、最後にスカートが戻された。
これぞフルプレートアーマー。
全身隙間無く金属で覆われ、どの方向から矢を射掛けられても刺さる隙間はなく、精密なかたびら状の関節部はナイフの先すら入らない。
帷子も一つ一つが堅固で精密なリングの組み合わせなので、帷子殺し専門の槍も突き通らない。
226 : 檻姫[sage] 2008/11/17(月) 23:07:48 ID:pjGefJb10
私は戸惑っていた。
重い。
確かに重いのに、自分が着たことのあるどんな鎧よりも身軽に感じるのだ。
そして、今までの鎧の、のしかかられるような違和感が無く、その…… あの檻のような…… 甘い密着感があるのだ。
これは最初に手足の甲冑を着けさせられた時から感じていたが、全体を覆われてますますその密着度を実感する。
モリス達が私にポーズを付け、関節部ごとに次々何かを締めて行くと、もう完全に身動きが取れなくなった。
はうっ!
これは…… 自由な形にさせられてしまうところが違うだけで、私はあの檻に入れられたのと同じなのか……?
転倒防止のためか、背中のどこかに壁からのチェーンをゆるく繋ぐと、私は放置された。
満足げにバルベロッテが前に立つ。
「エッス。剣の修練大儀であった。ゆっくり休め」
昼間勝手にイッたことは咎められなかった。
完全に全身を金属鎧で固定されてしまった。
立ったまま眠るのは辛いが、力が全身に分散しているので、吊られて眠るよりは遥かにマシだった。
しかし、今日はまた別の問題があった。
快感が…… イクのが止まらない。
自分の肉が、身体の奥で咥えた棒を、こね回し、なで回し、ちょうど良い瘤が当たる所でぎゅうと締め込む。
深い絶頂は来ないが、代りに絶え間ない浅い絶頂が繰り返しやってくる。
227 : 檻姫[sage] 2008/11/17(月) 23:08:42 ID:pjGefJb10
そして、乳首とクリトリスの違和感の正体に気付いた。
鎧の内面に何か貼ってある。
きっと麻布か何かの粗い繊維でケバの多いものだ。
僅かな身じろぎで、悪魔的な触感を発生する。
どっちへどう動いても、チクチクがら逃れられない。
刺激で乳首もクリトリスもカチカチに尖ってしまって、ますます布で擦られる。
嫌っ!
だめっ!
腰も胸も、勝手にもぞもぞ動いちゃう!
やあああああ!
また棒が蠢く!
下腹部に力を入れれば入れるほど、中が擦られて快感の波が押し寄せる。
こんな状態では当然バルベロッテを討つなどど考えることは出来ない。
正気を保つだけで精一杯。
深夜眠りに落ちると一応性感は消失するのか、ガーーッと一気に眠ることができる。
眠りが浅くなるとまた緩くイキ続け。
ドロドロの気分のまま朝を迎えた。
このドロドロが私の日常になるなどとはついぞ思わずに。
229 : 檻姫[sage] 2008/11/17(月) 23:10:54 ID:jiNH8Skb0
一旦フルアーマーから解放され、スカートだけ戻して、また排泄と給餌。
シールドが明けられ、ぐちゃぐちゃに泣いて目脂の溜まった目を拭われ、鼻水を拭かれた。
今日も自由行動だ。
フルアーマーから解放されても、体内の金属棒やピアスの重さによって、私は快感の酔っ払いのままだった。
気が触れないのが不思議だった。
それでも正気の瞬間はやってくる。
その時に剣の練習をするのだ。
だがまた乳房が揺れ、クリトリスが引かれ、無様な絶頂を迎え、倒れ込む。
そして夜は密着する甲冑を全部着けられ、抗えない快感の檻に閉じ込められて過ごす。
体位は毎度変えられる。
剣を持つポーズ。
礼のポーズ。
佇むポーズなど。
しかし血の巡りの問題からか、ここ2日ほどは仰向けで寝かせてもらった。
237 : 檻姫[sage] 2008/11/18(火) 23:05:48 ID:P+tJp0w80
一週間程が過ぎた頃、私は風呂を許された。
股の甲冑以外、手も足も首輪も全部外され、鉄仮面も脱がせてもらった。
嵌みを吐き出し、久しぶりに口が自由に動く。
体内の物は抜いてもらえないので、ずっと淫らな気分でふわふわしたままだ。
そして、なぜか突然、恐ろしい喪失感に襲われた。
あんなに自由になりたかったのに、私を堅固に全身を保護していたものを、剥かれて奪われた気分になったのだ。
湯殿にバルベロッテが来た。
「御気分は如何ですかな?」
私はもうずっとメロメロのままだった。
「うふふふ! いいれすよぉ! はう! んまいにちぃ、きもちいいれすぅ! んあっ! こんなきもちいことおしえてくれてぇ、あふ、バルちんにはぁ、んああ! かんしゃしてんのぉ! ひうッ!」
だめだ、正気のつもりなのに、わざと『バルちん』とか幼児語を連発すると、貶められた自分を再認識してしまい、被虐感にゾクゾク感じてしまう。
鼻にかかった声でぇ語尾を延ばすとぉ、真面目剣士のはずの私がぁ、阿呆になり切ってどんどん堕ちて行くみたいでぇ、うあゾクッとくるぅ!
「風呂の間も、ご自分で触っても良いのですぞ?」
「はふッ!ほんとおぉ?! ああ! 自分の指イイ! いつも金属の指先だったからぁ! ちょとキツくて! んあっ!んあっ! ああああああ!!」
いやもう真剣に気持ち良いのだ。
無垢でダメダメな私が剥き出しになってしまう。
淫乱に成り切ると本当に楽だな。
演技が皆無かといえば嘘になるが。
私が完全に呆けてしまったのを見て、バルベロッテが満足そうに出て行った。
238 : 檻姫[sage] 2008/11/18(火) 23:06:28 ID:P+tJp0w80
風呂は侍女が一人世話に付いた。
「あなたは……剣士様だったんですね?」
侍女に優しく話しかけられ、私はふっと正気に戻った。
「貴女は? ……ああ! あの時の! すると貴女は侍女ではなくバルベロッテの奥方か。これは失礼した」
「あの時はお恥ずかしい姿をお見せしました」
「なんの、私とて同じだったのだから。それよりも色々と教えて頂いて心強かった。感謝する」
「お仲間に…… なって下さったのですね?」
私は真っ赤になった。
「え? あ、い、いや、その、私は…… 一応、剣士として……だな、」
「『奴隷剣士』様でございましょう?」
「う…… きゃっ!」
湯船の縁で、後ろから抱きかかえられた。
「やめろ! はなせ! はなして…… いやっ……!」
「バルベロッテは時々こうして私達同士の絡みを許します。きっと次のお風呂では、また違う者がお世話すると思いますから、今だけ私の好きにさせて下さい。一応これでも私バルベロッテの妻ですから、剣士様より立場が上ですのよ」
この人は私が王女だとは知らないのだ。
「……はい……」
だめだもう、言いなりになるのがゾクゾク気持ちよくて。
239 : 檻姫[sage] 2008/11/18(火) 23:08:31 ID:h+LB6DJD0
湯船から引き上げられ、なだらかに磨かれた大理石の背もたれのような部分にまず奥方が腰掛け、そこに重ねて私を座らせ、後ろから抱えた。
乳房を揉まれ、乳首のリングに左右とも指を通された。
「あう…… そんなことされたら……」
乳首を乳房ごと自在に引っ張られる。
「素晴らしいですね、これ。バルベロッテは私達にはしてくれません。少し嫉妬します」
「そんな…… 好きでされたわけでは…… あああんっ!! やめてぇ!」
引っ張られる瞬間の、乳首がピンと緊張する、痛みに近い甘い刺激。
敏感な肉に内部から力が加わるという、普通ではありえない犯され感が、張り詰めた快感をばんばん乳房内に送り込んで来る。
片手を乳房から離し、股間に這わせる。
「ちょ! そこは! さっきからずっと敏感…… やめっ……!」
ぐきーんと全身がのけぞった。
温かく、柔らかな指で刺激されるクリトリスの発する快感は、瞬時に私の全身をとろとろに蕩かす。
「んハああああぁぁっ!!」
あれだけバルベロッテの前で気をやったばかりだというのに、私は内腿を摺り合わせ、腰をゆるゆると回し、もっともっととおねだりしてしまう。
奥方は、女の体を知り尽くした指技で、クリトリスの表皮を触れるか触れないかの圧力でなぞる。
「んあああああん」
金属棒が体内で激しく蠢き、瘤が内部をごりごりに摺り上げる。
まるでその動きを完全に把握しているかのように、クリトリスを弱く撫で、あるいは強く摘み、そしてピアスごとクンと引っ張る。
「きゃあああああ!!」
悲鳴に近い嬌声を上げてしまう。
240 : 檻姫[sage] 2008/11/18(火) 23:09:19 ID:h+LB6DJD0
まるで時間が無限に止まってしまったように、微妙な指遣いでビキビキの絶頂直前とドロドロの弛緩との間を無理矢理何往復もさせられる私。
クリトリスの快感の強弱で、私の奥の子袋付近の棒の動きを操られている。
クリトリス刺激が弛緩すると、内部が快感を求め、勝手に蠢き、勝手に締め、瘤に内部が突き上げられる。
「あううぅぅんん……」
体をくねらせ、緩くイク。
子袋快感とでもいうのか、全身がドロドロに蕩ける、甘い汁に深く沈むような快感。
フルプレート甲冑がくれる快感と同質なものの、もっと安堵した中での快感。
「ううううぅぅん……」
「ああふ……」
「あああああああああんんんんんん……」
たっぷりと自在にそれを味合わされてしまう。
「ン…………」
私の声が眠りに落ちたように小さくなるのを確認すると、奥方は私のクリトリスをまた引っ張る。
「ひううッッ!!」
こっちは飛ぶ快感。
エレキが全身に走る。
軽いタッチと執拗なこね回しで、目の裏が真っ白に光るような快感の頂点に連れてゆかれる。
「あ・あ・あ・いっちゃう……」
そしてまた、直前で弛緩。
「ヒぁぁ! い、いぢわるゥ……!」
241 : 檻姫[sage] 2008/11/18(火) 23:10:32 ID:h+LB6DJD0
奥方は、自分がバルベロッテにされていることを私にしているのか、手口がそっくり同じだ。
自分が女である分、より執拗で、より深い。
「やめぇ…… らめぇ…… ハアッ…… ハァッ……」
執拗に繰り返される寸止めで、私はもう発狂寸前だった。
風呂場でまた墜とされるとは思わなかった。
「おくひゃまのぉ…… おくひゃまの、どれいでいいれすからぁ…… イカせてくらさあぁぁい……」
息も絶え絶えに言った。
「あ、あら! あら、ごめんなさい! 私、自分が焦らされてから逝くのが好きなので…… はいどうぞ~」
わあ! いきなり!
「きゃあああああああああああああ!!」
どういう指技だか知らないが、ちょうど子袋の口辺りが棒でごりごりされているところで、クリトリスをころりんと転がされ、目の前が真っ白になって絶叫し、ガックリと弛緩した。
頭の中がからっぽになった状態のまま、体の隅々まで洗ってもらい、腰の甲冑も隙間に布を通して可能な限り洗ってもらった。
手足の爪を切ってもらい、前髪だけ切りそろえてもらった。
全部終わったらモリス達が入ってきて、元通り甲冑を着せられ、鉄仮面も被らされた。
こ、この安心感は何だ。
お風呂でとりあえず爽快感に浸り、未だ淫らな気分ではあるが、また少し何かを試してみようという気力も生まれた。
244 : 檻姫[sage] 2008/11/19(水) 22:42:48 ID:8OcJJYR20
私は自由時間に書庫に入ることも出来るので、書物を沢山読ませてもらった。
そして、自分がいつも戦の最中に感じていた、戦闘中にふと心の澄み渡る瞬間があることについて、いくつかの書物からヒントを得た。
再び、私は素振りを始めた。
折角の良い剣なので、この手頃な重さを生かし、私の元来のスピードを添え、居合い中心とした技を幾つか考えた。
これなら乳首もあまり振れずに敵を倒すことができる。
動きにも、東洋の武術の技を取り入れ、無駄な上下動を極力抑え、流れるような水平移動で敵の懐に入ることを考えた。
かといってその道に詳しい師範が居るわけでもないので、せっせと自分で試す毎日だった。
そうしているうちに、生活にメリハリがついてきた。
昼間稽古をしているうちはあまり金属棒の影響を受けなくなった。
夜間は、恥ずかしい話だが、快感を貪りまくっている。
毎度どんなポーズで固定されるのか、鎧を着せられる瞬間がドキドキしてたまらなくなってしまったのだ。
もし今戦があって、この鎧を全部着るなら、私は快感のために立ち止まってしまい、もう戦えないだろう。
むしろ軽装のアーマーのみのほうが戦果が上がるはずだ。
245 : 檻姫[sage] 2008/11/19(水) 22:43:56 ID:8OcJJYR20
ある日、城の裏手でいつもの如く稽古をしていると、軽装甲冑を着けた男が数人やってきた。
「これはこれは! 領主様の覚えも目出度い奴隷剣士殿ではござらぬか!」
全員ニヤニヤ笑っている。
「申し遅れました。私は親衛隊隊長、プロイツ=スークルード。いやなに、隊の者が申すには、随分お強くあられるそうで。お手合わせ願えれば幸甚」
私は手を横に振って、頭を下げて辞退した。
「これはこれは…… 奴隷のくせにお高くとまりやがって! グウの音も出ねぇほど打ち据えて、そのオッパイ揉みまくってやるから覚悟しろ!」
バルベロッテもこんなやつが親衛隊長とは、大したことないな。
上段に振りかぶる相手の剣より先に、やっとコツを掴んできたこの剣で、アーマーの胸部分を斜めに切り落とす。
あっけにとられ、振り下ろす速度の鈍った剣を、僅か下がってかわし、その上からこの剣ごと地面に叩き付けて半分に折った。
折れ飛んだ刃がプロイツの前髪をざっくり持って行った。
「ひいいーーー!!」
紙細工のように切り落とされたアーマーを見て真っ青になり、尻餅をつくプロイツ。
チャッと喉もとに剣を宛がうと、泣き出した。
「あわわ、わ、悪かった! すごい! 強い! たすけて!」
私が剣を引くと、そのまま隊の者達と逃げて行った。
246 : 檻姫[sage] 2008/11/19(水) 22:44:35 ID:8OcJJYR20
これは仕返しが来るなと思っていたら、夕刻に城内へ引き上げる刹那に上から袋を被せられた。
視界が狭いのでどういう状態にされているのかわからない。
乳房をしたたか揉まれた。
ずっと女として快感を貪り続けているのに全くおかしな話だが、私は今まで自分が女だということを忘れていた。
ところが突然、乳房の痛みに悔しくなり、完全に女の子の気分でキレた。
「ンフーーッ!!」
袋の中で剣を抜きざまに切り開き、そこらじゅうのアーマーを手当たり次第にバラバラにした。
袋を払い、起き直って身構えると、昼間の奴らが全員真っ青になって尻餅をついていた。
「おた、おたすけ…… もうしねぇ…… あ、あんたすごいよ」
今度ばかりは懲りたろう。
怒りの弾みで、切り落とされたアーマーを更にズダンと真っ二つにしてからその場を去った。
また屈辱の排便と給餌。
しかしだんだん自分の居場所が掴めて来た。
これならバルベロッテの警護も充分役が果たせる。
明日からはなるべくバルベロッテの傍に居よう。
というか、もう殺せるぞ?
247 : 檻姫[sage] 2008/11/19(水) 22:45:57 ID:8dI6xkpX0
「ククク、随分と頼もしい噂を聞くようになったぞ、エッス。そろそろ近くで警護の任に着いてもらおうか」
私にとってもバルベロッテを殺すチャンスなので、素直に頷いた。
壁際に連れて行かれ、フルアーマーを着せられる。
え?夜でもないのに?
いや!
いやっ!
それを着せられたら……!
昼間からそんなもの着せないでぇ!!
折角、軽装の時は体内の棒の動きも影響されにくくなってきたのに、フルプレートを装着されられると、ずっと淫らな気分のままにされてしまう。
僅かな抵抗も虚しく、夜の淫夢に浸る姿にされてしまった。
剣もまた振るい難くなってしまったが、基本は変わらないのでなんとかなるだろう。
首輪に鎖を付けられ、犬のようにバルベロッテの傍らで立つことになった。
248 : 檻姫[sage] 2008/11/19(水) 22:46:27 ID:8dI6xkpX0
はふっ……
ハフッ……
もう、警護なんてどうでもいい……
ミシミシと締め付ける甲冑が、昼間っから気持ちいい。
乳首やクリトリスの麻布の刺激も手伝って、腰が勝手に動いてしまう。
傍らに立ちながら、時折ふらふらと腰が動いたり、ピクンと緊張したりを繰り返す私を横目で見て、バルベロッテは満足そうだった。
そうだ、これこそがバルベロッテの究極の目的。
檻で快感を覚えさせ、ピアスで快感を固定し、軽装の状態で私が奴隷甲冑に慣れるまで待ち、ついにフルアーマーで拘束する。
多少動くことも出来、それなりに警護の役にも立ち、女人を永久拘束して楽しむバルベロッテの趣味も満足させられる。
ある程度の戦闘力さえあれば、護衛としての実用性なんてどうでも良かったのだ。
うぶだった私を調教して快感を覚え込ませ、剣士としての腕も上げさせ、その上でこの世から金属板一枚隔てた拘束空間に私を閉じ込め、快感奴隷人形として傍に侍らせる。
見事に嵌められた。
そして思惑通りの奴隷剣士にさせられてしまった。
この国の王女が、この奴隷甲冑の中で、一日中快感漬けにされているとは、誰も想像すらしないだろう。
でも、気持ちいいから、もうこれでいいの。
貶められて、詰め込まれて、拘束されて初めて得られるこんな快感、誰も教えてくれなかったもん。
極上性能のフルプレートアーマーにぎちぎちに締め上げられて、超一級の剣を毎日振れて、剣士としても悪い気しないもん。
私はついにバルベロッテの正式な奴隷剣士となった。
251 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 08:41:49 ID:GOzSBv3A0
数日が過ぎた。
昼間立ちっぱなしが多くなったので、夜は仰臥位の状態で、関節を固定されて寝かせてもらえるようになった。
『らひて…… らひてくらひゃい…… きもぢよすぎて…… きがくるっちゃう……』
夜中に決まって見る夢。
この奴隷甲冑を脱がして下さいとバルベロッテに懇願する夢。
口を封じられて喋れないはずなのに、メロメロのろれつで媚びるようにすがる。
実際、肌のかゆみなどで無性に脱がせてもらいたくなる時はある。
だが……
昼間から堂々と気をやっても咎められない仕事が他にあるだろうか?
しかも恥ずかしながら、歩きながらでもどわーんとイケてしまうのだ。
だからもう脱がせてもらおうなんて考えなくなってきている。
排泄と給餌の屈辱にはこの期に及んでも未だ慣れないが、きちんと腹が満たされるというのはいいものだ。
そしてこれでも一応、7日から10日には一度、最初に腰に着けられた甲冑以外は全部脱がせてもらい、風呂に入れてもらい、髪と爪のケアをしてもらえる。
その祭、必ずバルベロッテの奥方の一人の慰み者になるという対価を払わねばならないが……これには参った。
みんな上手すぎだよう。
風呂の時、バルベロッテは必ず様子を見に来て、私が快感にラリラリ言っているのを確かめて満足するのだ。
もちろん、ラリラリの半分は本気だが、半分は演技だ。
完全に自我が壊れるほどの状態になれば、すべて呆けてまともな行動など取れなくなる。
今の私はまだまだ自我を温存している状態だ。
きっといつかバルベロッテを殺してやる。
252 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 08:42:33 ID:GOzSBv3A0
月に3~4回の入浴以外、この世から金属一枚隔てた空間に囚われて暮らす私。
月のものの期間数日だけはあの金属棒から解放されるが、当然そういう日は体調が悪いのでバルベロッテを殺す気分になどならない。
風呂で甲冑を脱がされる度に、すごい喪失感と不安感に襲われ、ギチギチに着せられると安心するようになってしまった私。
もう随分慣れた。
私の日常。
朝、関節の固定を解かれる音で目覚める、というよりドロ甘の夢心地からすこし正気に戻り、フルアーマーのまま枷に固定され、排泄と給餌。
私を見るバルベロッテの目も少し変わって来たような気がする。
油断ならぬ相手を調教する慎重な目から、愛しい所有物を見るような目に。
こうして私に関わる以外にも、あの地下室で妻達を入れ替わりに弄り回し、檻に詰め込んだり革の拘束衣を着せて楽しんでいるのだろうか。
きっと妻たちに対してもこんな目で見ているに違いない。
んぐ、んぐ、んぐ。
おお、今日の果物はまた珍しい風味だ。
おお、紅茶までくれるのか?
大サービスだな。
こういった馴れ合いが混じるのも、バルベロッテが私を完全に堕とし、手中に収めたと認識して、安心しているからだろう。
給餌が終わって、またバルベロッテの執務机の少し後ろで、控えて立つ。
今なら、本当に殺せる。
試しに殺気を放ち、剣を握ってみる。
このまま抜きざまに水平に振れば、甲冑すら両断する剣なれば、椅子ごとバルベロッテの首を飛ばせるだろう。
253 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 08:44:31 ID:GOzSBv3A0
そして私は晴れて自由の身。
バルベロッテの死体から鍵を奪い、甲冑を脱ぎ、ピアスは王城に戻ってから切断するとして、下半身を戒める甲冑も脱ぎ去り、屈辱の排泄を強いてきた用便の筒を抜き去り、ずっと私を責めさいなんできた銀製の金属棒を抜き取り、もう快感に囚われることもない。
この領内にも私の顔を知るものが居よう。
事情を説明して、ドレスを纏い、他の者には咎めなど無いからと言って、堂々と王城に帰還しよう。
おめおめ帰れぬと思っていたが、まず帰還し、報告し、身の処し方は父に委ねよう。
それでいい。
そしてもし許されたのなら、その後はこんなギチギチで、ヌルヌルで、戒められ、貶められ、辱められ続けの生活とは無縁に暮らすのだ。
淡々とした日常で、好きな剣でも振るって。
そうだこの甲冑一式と、剣は土産に持ち帰ろう。
そして、グレンドルに自慢してやる。
おっと乳あては最初から着けておかねば目の毒かな、ははは。
は……
着たら……
着たら…… また淫らになる……
254 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 08:46:25 ID:V5Zj+MJB0
着せられた経緯を逆にたどると、この甲冑の性能をちゃんと出すには、下半身のあの甲冑部分が不可欠だ。
しかもそれをちゃんと着るには、排泄の筒も、全部一式装着せねばならない。
ピアスのこともあるので、固定用のリングも不可欠だ。
結局、銀製の金属棒を入れないというだけで、あとは今と同じ姿になってしまう。
それにもし甲冑を全部脱いでしまったら、きっとまたあの喪失感の禁断症状に襲われる……
一度覚えさせられてしまった、このドロ甘い快感の無い生活に、私は耐えられるだろうか。
バルベロッテを殺さなければ、全てが今のまま。
ぎちぎちながら気持ちいい日常。
好きな剣。
食事も結構好きになってきた。
儀礼や勉強ばかりの王女の生活より数倍面白い。
もともとそんな退屈さが嫌いで剣術を始め、戦に加わるようになったのだから。
殺せば、面倒が増え、楽しみが減るだけ。
バルベロッテを殺せない……
というか、いつでも殺せるから、とりあえず今のままでいいか。
どこでどう回路がすり替ったのか、『私のにせものがんばれ。バレたら私が王城に連れ戻される』という結論に達してしまった。
255 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 08:47:23 ID:V5Zj+MJB0
昼。
バルベロッテはもっぱら午前中しか執務しないので、午後から私は自由になる。
少しでも腕を戻すため、このフルアーマーのままひたすら剣を振るう。
少し飽きると城下に出て、あちこちの店を見て回る。
胸のでっぱりと鉄仮面の後から飛び出した長い髪のせいで女剣士だとわかり、私もすっかり有名人になってしまった。
外出に際し金子(きんす)をもらっているわけではないので、買い物を楽しむことは出来ないが、店の修理をしている店主を手伝ったり、カボチャが切れなくて困っているおかみさんを手伝ったりして、パンやら果物やらをもらうことがある。
それはそのまま帰ったらバルベロッテに渡し、夕飯に混ぜてもらえたりする。
たいていラッパ前に城に戻るのだが、モリスの店で武具を見ていると長居してしまい、城の方からラッパが聞こえてくることがある。
がちょん、がちょんと歩いて帰城。
排泄させてもらい、夕食。
おお、あれは豚の血の腸詰めではないか。えっ、剥いちゃうの? なるほど、腸の膜は給餌の管に詰まるかな。
おお、鴨だ鴨。
混ぜられると味は滅茶苦茶だろうが、栄養にはなりそうだ。
給餌が終わり、またしばらく傍で警護の任をしてから、いつもの場所に寝て、手足の関節を固定される。
今日も殺せたけど、殺さなかった。
この生活がつまんなくなるまで、これでいい。
258 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 11:09:34 ID:HpUdhfa70
ここはバルベロッテ領のコロッセオ。
私はその真ん中に一人で立っている。
フルプレートアーマーは外され、乳とクリトリスは剥き出しだ。
そのうえ、尻の穴の蓋が外されてしまっている。
排便は済ませているので便が垂れることはないが、お尻の奥まで風が入ってきて、心許ないこと甚だしい。
「エッスよ、今日は私の作った薬を試した獣どもを相手してもらうぞ。コロッセオも大事な収入源だからのう。尻を犯されぬよう、せいぜい頑張ることだ、ククク」
兵士を強化する薬だったと言うが、実験に使われる獣どもが不憫だ。
ゲートが開き、大型犬が多数と、ヒョウと…… 熊ァ? 殺す気か?
どのような薬でどうなっているのかは知らないが、皆発情した様子で一気に私めがけて突進してくる。
まずは、熊とヒョウだ。
数匹の犬を蹴り飛ばし、立ち上がった熊の首を切り落とす。
抜きざまにヒョウの背骨を叩き切り、最凶の2匹を葬った。
こんなことができるものこの剣のおかげだが、大型動物の血糊をべっとり吸って、もう切れない。
手足の装甲を生かして、犬は殴る蹴るで多少は抑えられる。
しかし取り憑かれたように発情して、グイグイと押してくる、数が多すぎる。
剣で突いて10匹ほど葬ったが、敏感な所で激しく揺れるピアスに神経を歪められ、体内で暴れる棒に、時折膝の力を奪われる。
股間を狙って突進してくる数頭の荒い鼻息がかかり、今にも舐められてしまいそうなクリトリスが気になって腰が退ける。
その瞬間、ドンと背中に数匹同時にのしかかられた。
259 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 11:10:06 ID:HpUdhfa70
胸を庇って砂地に倒れると、もう剣はどこかへ飛んでいってしまった。
「ンフーーーッ!!」
背をのけぞらせ、鉄仮面で天を仰いで悲鳴を上げる。
犬の! 犬のを入れられてしまった!!
入り口が金属筒で明けっぱなしにされているので、瞬時に奥まで熱い塊が到達する。
金属筒を邪魔げにしながらゴンゴンつつかれると、そのうちものすごくうんちしたくなった。
犬のモノが内部で膨らんでいる。
金属筒よりさらに奥で、無理矢理パンパンに腸が拡げられている。
犬の先端で、お尻の奥の、きもちいいところときもちわるいところの間のドアをつつかれている。
ドアが、こじあけられる。
ビリビリと全身の毛穴が開いて、完全に犯された気分に堕とされた。
そこへビュービューと熱いものが注がれている。
熱い……
止まらない……
出口をコブで塞がれ、腸内になみなみと溜められる。
はねのけて立ち上がりたいのに、背中や腕に何匹も乗っていって、そいつらが待ち切れないようにドスドス足踏みしている。
まだ出てる……
止まらない……
犬に犯されて支配されてしまう……
獣の性交の容赦無さに……ブルブル震えるほど…… 昂ぶる……
260 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 11:11:10 ID:HpUdhfa70
無限とも思える時間注がれ続けて、やっと離れた。
と思ったら次が……
熱い液体がどんどん腹に溜まる。
10匹ほどに代わる代わる犯された後、大量の犬の汁を排泄した。
もう、クタクタだった。
いきなり手足と腰を掴まれて持ち上げられた。
た、蛸ーーッ?!
いいかげんしろ。なぜここに?
何をどうしたらこんなに育つんだ!
手足を開かされ、恥ずかしいM字に股を開かされて、観客に晒される。
尻からはドボドボと残りの犬の汁が垂れ落ちる。
どう調教されたのかその蛸は、私を晒しものにして、吸盤で乳首とクリトリスを執拗に吸う。
そんなことされたらひとたまりもない。
「ンンンーーーーーーーッッ」
私は地上5m程の空間に晒されたまま、激しく気をやってしまった。
263 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 23:52:59 ID:owa3Gl3s0
今日はモリスの頼みで、城下の彼の店まで出向き、武具のデモンストレーションを手伝う。
領主おかかえの女剣士を見ようと、店の前は人だかりができた。
路上に武具を並べ、一つずつ私が試しに使う。
どれもこれも一級品だが、町剣士用に若干品質が落としてある。
だが結構高いな。
これでこの値段なら、私の剣など買えばいくらになるのだろう。
「エッス殿、実は甲冑の注文も入っているのですが受注分で手一杯故、見本が無いのです。其処にお見えの騎士殿に頑丈さをお見せしたいのですが…… 関節を留めさせて頂いても宜しいか? あと、売り上げに繋がりそうなポーズもお願いしたいのですが」
モリスには公私ともに世話になっているので快く引き受けたい…… が。
駄目っ、絶対に駄目!
モリスはこんな混んだ店先で私に気をやれというのか?
そもそも売り上げに繋がるポーズとはどうすれば良いのかわからない。
え?
ちょ、放せ!
あ、もう脚部の関節を留められた。
264 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 23:53:28 ID:owa3Gl3s0
ポ、ポーズって、こんなの?
手を後ろに回し、胸を突き出し、上半身を少し捻り、首をかしげ……
ちょっと! やめてくれこんな少女っぽいポーズ!
それを甲冑で?!
正気かモリス!
こんなことされたら私がどうなるか知らない訳じゃないだろう!
折角店を手伝ってやったのにぃ!
この裏切り者ぉ!
結局、こんな甲冑姿の剣士なら絶対やらないようなポーズで関節を固定されてしまった。
少女ポーズの恥ずかしさから甲冑内で全身が火照り、即座に淫らな反応の連鎖が始まってしまった。
ふあっ……
こんなことさせてぇ、こんどお前の造った剣の先で、お尻をちくんとつついてやるからなぁ。
だめだ、強がりまでなんだか少女っぽい。
ああああああ、もう来ちゃった。
うあうあイク!
こんな店先で、こんなポーズでイクの嫌ああ!
265 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 23:54:12 ID:owa3Gl3s0
「こちらでございます」
「む、何やら可愛らしいではないか。こんなもので戦の時役に立つのか?」
「お持ちの剣でお試しになられては?」
「良いのか? 見れば女剣士ではないか。大怪我をするぞ?」
「そんなヤワではございません」
「それでは、ほれ」
しゅりんと剣を抜く音がして、胸の辺りをコンコンと突く。
ああん!
そんな振動与えられたら!
「ンフーーーーッ!」
「むっ、何やら怪しい吐息。これではどうじゃ、ほれほれ」
いやっ!
くそっ!
動けないので好き勝手に剣でつつかれる。
無抵抗なポーズの私を、カンカンと切りつけて見たり突いてみたりする。
そのたび甲冑の振動がピリピリと敏感な部分に伝わる。
ああ、またイク!
「ンフーーーーッ!!」
「おおおお! なにやら艶めかしい雰囲気ぢゃああ!! それにしても素晴らしい甲冑ぢゃああ、全く傷一つつかん! 店主! 是非この甲冑を仕立ててくれ! 部下の分も合わせて5着だ! ハァハァ!! ついでにこの者が着ている甲冑も買い取るぞ!」
「まいど。 しかしこの甲冑はだめでございます。こちら、バルベロッテ様お付きの奴隷剣士殿。本日はご本人と侯爵様の特別のおはからいにてお手伝い賜っております」
「うむむむ、ならば仕方ない。採寸よろしくな」
266 : 檻姫[sage] 2008/11/21(金) 23:56:08 ID:y9I+Usv/0
くそ! とんでもない奴だ。
しかし自ら甲冑を仕立てて参戦するのは大金持ち商人にしか出来ぬこと。
尊大なのも致し方なしか。
腹立たしい見世物からやっと解放された。
全部で4回も逝かされた!もうっ!
「エッス殿、いやもう大変助かりました。5着ですぞ5着! お礼と言っては何ですが、新しく心を込めて作りましたこのイボッイボでゴリッゴリのコブ8割増しの新型ディルドーを姫…もといエッス殿に! しかも金鍍金(きんめっき)でアソコの御粘膜にも優しい仕様ですぞ! 今夜にでも侯爵様にソレと入れ替え……」
バーーン!
鉄仮面の中で茹で蛸のように真っ赤になった私は、反射的に甲冑のままの手でモリスを店の奥まで張り飛ばしていた。
騒ぐ店の人混みを掻き分けて、そのまま城に戻った。
夕食の世話に来たモリスはいつも通り顔を布で覆っているが、頬から膏薬の匂いがプンプンする。
鉄仮面の中まで匂ってくるので相当なもんだろう。
ざまみろ。
イボッイボでゴッリゴリなんていりませんよーだ。
よーだ……
あうん。
なんか枷に嵌める動作が乱暴だなぁ、モリス自業自得だろ?
270 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 10:54:47 ID:VdYy9GQA0
_________________
俄に城が騒がしくなった。
国王より剣術大会開催の御触れがあり、開催地としてここが選ばれたのだ。
大会には王と王女も来るという。
本来なら王女様も大会に参加なさるのに、今回は見送るということだった。
何かの方法で上手く誤魔化しているな偽者め。
別に大会を意識しているわけではないが、益々修練に熱が入る。
最近は新しく覚えた自己流ばかりを鍛錬していたが、試合となればある程度の型も必要だから、少し昔の剣法もさらっておこう。
やがて剣術大会が近付いた。
領内は王を迎える準備で大変な騒ぎだった。
いよいよ王が到着した。
王と王女が入城するとき、私は私の偽者の姿を見て息を呑んだ。
両腕が! 無い!
なぜだ!
271 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 10:56:28 ID:VdYy9GQA0
大会当日。
参加者の中にグレンドルの姿を認めた。
懐かしさと、今の自分の情けなさ恥ずかしさで涙が滲んだ。
グレンドルは別人のように強くなっていて、以前のような詰めの甘さと隙が無くなっていた。
正規軍の面目躍如か、グレンドルは勝ち進み、ついに優勝してしまった。
私は結局出場する資格すら無かったらしい。
「グレンドル、よくぞ戦った。すばらしかったぞ。儂も鼻が高い。褒美は何が良い」
「では、あの者と試合ってみたいと思います」
私を指さす。
これには真剣に驚いた。
「バルベロッテ候、よいか」
「もちろんでございます。若輩もの故、お手柔らかにお願いします」
「グレンドル、女剣士と見受ける、いたわってやれよ」
「お言葉ですが、それでは私が負けてしまうでしょう、ははは」
272 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 10:56:59 ID:VdYy9GQA0
試合なので当然刀身には革カバーが着けられ、寸止めが基本だ。
両者抜いたままで挨拶して、いきなり試合開始だ。
私はすぐに間合いに入り、水平に一撃目を払う。
寸止めといっても多少の衝撃はお互い覚悟の上だ。
しかし、グレンドルは難なくかわし、力で私の剣を払う。
引いてもう一撃。
これはかすったが、かわされた。
審判は一応得点としてカウントしている。
グレンドルが不自然な押しで迫ってきて、ガッキと鍔迫り合いになった。
面と面が近付く。
「姫!」
えっ?
「シッ! 試合中しかお話出来ません。上手く組むふりをしてチャンスを」
「ン。」
ギャリンと鍔が鳴って、お互いに離れる。
273 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 10:57:56 ID:9mryJVpO0
再び組む。
「やはり姫様でしたか。試合うまでは確信がもてなかったのですが、この太刀筋は一緒に戦い慣れた姫様のもの。それに惚れた女の髪の毛くらい見分けられないわけありません。もう皆偽者の正体に気付いております。あとは姫様を安全に救い出すだけ。今夜宴会の席で王が発表なさいます」
ギインと離れる。
そこから狂った様に右に左にと叩き込んで来る。
力任せの剣撃をただ受けるだけで精一杯だ。
私は剣を下ろして、降参のポーズ。
「すばらしい、さすがは優勝者じゃ」
グレンドルは勝者の面目躍如、私は善戦したのでバルベロッテの面子保持といったところだろう。
274 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 10:58:49 ID:9mryJVpO0
優勝者の祝賀会で、いきなり王が言った。
「バルベロッテよ。そなたの忠誠、経済発展の手腕、いずれもすばらしいものと思う。しかしな、趣味が昂じすぎたようじゃの。偽者まで使い、王女を拐(かどわ)かすとは恐れを知らぬにも程がある。しかも剣が扱えぬことが露見せぬよう、間者によって事故に見せかけ、偽者の両腕を切り落とすとは、鬼畜の所業じゃ!」
なんだって!?
怒りに我を忘れた私は、首の鎖をたぐり寄せ、バルベロッテを殴り飛ばしていた。
フラフラと立ち上がったバルベロッテに、私は無言で剣を向けた。
「わ、私を殺せば、後悔することになりますぞ!ククク」
バルベロッテはひきつった笑みを湛えながら命乞いの言葉を吐いたが、私が思考を働かせるより速く私の剣が走り、上下真っ二つになったバルベロッテは、腸(はらわた)をぶちまけながら絶命した。
私はベルベロッテの死体をまさぐり、私の戒めを解き放つ鍵束を取り出した。
鍵の種類を見よう見まねで確かめ、全部揃っているのを確認した。
別室にモリスを呼んで鉄仮面とフルプレートを外してもらった。
甲冑用のマントを羽織る。
モリスを部屋から追い出して、苦労して股の蓋を外し、モリスがディルドーと呼んでいた銀の金属棒を抜き取った。
軽装甲冑にマントの姿のまま帰り支度を進め、私はバルベロッテの妻たちやモリス一家と弟子を連れて都に戻った。
275 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 10:59:56 ID:9mryJVpO0
私は城に戻ったところで全てを父上に報告した。
私の身体のことも、目覚めさせられてしまった性癖のことも、すべて。
「父上、お願いがございます」
「此度大儀であった。何なりと申してみよ」
「バルベロッテ侯爵の妻達と鍛冶屋を城に引き取りたいのでございます」
「ふむ、まあ、部屋は足りるな。よいぞ」
「それと、廃止された城の地下牢を一つ私に下さいませ」
「そのようなもの、どうするつもりじゃ」
「先程申し上げた通りでございます…… えと、ちょっと私用で……」
「そ、そのようなことが…… ま、まあよい。 わしは娘に理解のある父でいたいからのぉ」
「もったいないお言葉。では早速5日ほどおいとまを頂きます」
「う、うむ。 あ、あ、あのな、母には話したのか?」
「アハ、きっと倒れちゃいますから、言ったらダメですよ父上」
「う、うむ」
276 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 11:03:41 ID:xuOcpX8m0
宮廷用ドレスのまま地下に下りて行く。
ドレスの下はもちろん、あの甲冑の一部を着けている。
手足の装甲と首輪が無いのが残念だが、ドレスでは仕方ない。
城の地下牢の入り口が、場違いなほど艶(あで)やかな装いで埋まっている。
「あ、姫様! お待ちしておりました」
「ええっ? 全員揃っているのか?」
「はい、姫のおかげで私達皆、永らえることができました。感謝を込めて、全員で。」
私の背中を冷や汗が流れる。
「さあ、姫様、ご準備を」
私はゴクリと生唾を飲む。
頭がボーッとなり、言われるままにドレスのリボンをその場に落とした。
左右から華奢な手が何本も伸び、私のドレスを手際良く剥ぎ取って行く。
「ちょっとまて! やっぱり自分で脱ぐから!」
「だーめ」
「ああう」
長靴下も靴も脱がされて、あっという間に全員の手で、奴隷甲冑だけの裸にされた。
裸の私の前に、ズラリと妻達が並ぶ。
皆手に手に金属の枷や鎖を持っている。
うやうやしく一人ずつ進み出、私の手足に冷たい枷を嵌めて行く。
私はもう興奮が止められない。
277 : 檻姫[sage] 2008/11/22(土) 11:04:20 ID:xuOcpX8m0
首輪に鎖を繋がれ、きらびやかなドレスを着た妻達に囲まれた中で、只一人枷を嵌められた私は、牢の中へと引き立てられる。
乳首と股間には、モリスに王家の紋章に交換させたピアスが揺れている。
牢の中にはあの檻が……
私の股間がどろどろと淫らな汁を吐く。
「姫様、陛下には何日と仰られたのですか?」
心臓がきゅうっと絞まった。
何気なくサラリと父上に申請した日数が、急に現実のものとなった。
「5日……って言っちゃった」
言いながら真っ青になる私。
「やった! 姫様、5日間もぎっちり檻の中ですね? では私達、毎日交代でお邪魔します! 私達の番になったら、姫様にもいっぱいお手伝いいただけるように、今からたっぷりご奉仕しますね?」
「い、嫌! 別に5日全部檻の中なんて言ってな……ホゴア!」
口枷嵌められたぁ!
5日……
全身鬱血の痺れの嵐を思い出す。
そしてそれを通り越した先の、甘い甘い快感漬けの気持ち良さも。
他人任せの食事、自分で始末出来ない排便。
肉塊にされ、無限とも思える時間の中で、ただ快感だけを注入され続ける存在。
そんな存在に、また、なれるんだ……
性癖を知り尽くされた仲間の手で、イキ狂わされても許されるんだ……
股間と胸を甲冑で拘束されたまま、沢山の華奢な手で檻に押し込まれ、枷を錠前で檻に固定されながら、私は期待の快感だけでもう逝きはじめていた。
(終)
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