【拘束フェチ小説】奇妙な洋品店
- 2015/12/26
- 23:45
210 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/10(金) 11:08:37 ID:88Xblyjx0
学校からの帰り道に古い洋品店がある。
大きなアクリルのドアは飴色に変色し、時代がかった大きな円い押し手がついていた。
ドアに糊付けされていたであろう店名の文字の切り抜きは剥がれ、汚い痕となっていた。
古風な吊り電球の下がった、さして大きくもないショーウインドウのガラスは曇り、フェルトの捲れた床に2体のマネキンが立っていた。
そのマネキンが着ているのは古いデザインの洋服で、数字スタンプで値段の押された正札は、もう黄色くなっていた。
営業中なのに、人の出入りの無い店。
日常の風景の中で、まったく気にも留めなかったその店。
流れる通学風景の、ほんの一部だったその店。
しかし、ある日その店の前で、私はギョッとして足を留めた。
2体あったマネキンは、1体が片付けられ、残った一体には奇妙な革製の服が着せてあった。
ポーズはいままでと変わらないので、きっと中身は同じマネキンなのだろう。
しかしその服はマネキン全体を覆ってしまっていて、もうマネキンの肌色の部分は一切見えなかった。
本体はバイクに乗る人が着るような革ツナギに似ていて、踵の高いブーツと一体になっていた。
しかも顔をすっぽり覆うマスクがついていて、目の部分まで安眠アイマスクのような部品で覆われていた。
それぞれの部品は全部革ベルトで接続されていて、接続する他にも要所要所を締め込むベルトがたくさん付いていた。
私が手の部分の構造に気付いた時、心臓が暗い圧力でキリキリと締め付けられた。
その服の手の部分は、手袋のような指の区切りなど無く、ただ閉じた袋になっていて、先端に金属のリングがついていたのだ。
つまり、その服は、自分一人では着ることは出来ず、誰かに着せてもらうしかない、ということだ。
そしてもっと重要なのは、着せられたら自分の意思ではもう脱げない、ということだった。
その日から私は、その店のその服をチラリと一瞥しながら通学するのが日課になってしまった。
213 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/10(金) 22:01:00 ID:2KeTabc50
授業中もチラチラとあのショーウインドウのことが思い出される。
そのたびにドキドキと心臓が高鳴り、普段あまり経験したことのない、気持ちの悪い汗が体を伝う。
それは、悪夢の後の汗。
悪夢から解放された安堵の汗ではなく、目が覚めてもまだ悪夢が現実と平行して継続しているような、嫌な汗。
大した人生経験があるわけでもないのに、『これはヤバい』という直感がビンビン働く。
でも……
あの妖しい革の衣服は、私の心を捕らえて放さない。
だからといって、具体的にどうしたいかなんて、まるで思いつかない。
あの洋品店の古びた戸を開け、『あの…… ショーウインドウに飾ってある服を着てみたいんですけど……』とでも言うのだろうか?
バカバカしすぎて笑ってしまう。
試着したとして、今度はそれをどうするのだろう。
仮に買ったとしても、自分では着ることなどできないと言うのに。
―― スパーン! ――
「あだっ!」
「鵜ノ山(うのやま)ァ! ボーッとすんな」
「うあ、済みません……」
「26ページ5行目、Theyから3行分、読んで訳せ」
「はぁい」
218 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/11(土) 21:43:03 ID:Xt+NMO/W0
教科書のページを繰って立ち上がると、股間に違和感を覚えた。
股の中心がジットリと重い。
……濡れてる……?
こんな授業の真っ最中に、とんでもなく淫らになっている自分に気づき、突然パニックになった。
耳が焼けるように熱い。
視線が教科書の英単語の上を滑り、意味が頭に入ってこない。
「訳はどうした?」
「え…… あ…… う……」
濡れてる股間が死ぬほど恥ずかしい。
「おいおい、真っ赤だな。風邪か?」
はずみでコクリと頷いてしまった。
「保健室に行くか」
「大丈夫です」
「まあいい、座れ」
「済みません……」
座ると股間に不快な冷たさの、ネチッとした粘りを感じた。
休み時間にトイレへ飛んで行き、ティッシュで拭えるだけ拭って、少し湿ったままのパンツを戻した。
219 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/11(土) 21:44:14 ID:Xt+NMO/W0
その日の帰り道も、当然その洋品店の前を通る。
店に近づくと、あれはきっと夢で、今日覗けば昔通りのマネキンが立っているんだ、という考えが一瞬頭を過る。
恐る恐る覗き込むと、結局夢なんかではなく、依然としてあの革の服を着たマネキンが立っていた。
ドキドキしながら前を通り過ぎようとした時、店の扉が開いてエプロンを着けた女の人が出てきた。
慌ててショーウインドウから視線を逸らせ、足早に通り過ぎようとした時、その女性は私を見てニッコリと笑った。
「こんにちは。よく見て下さってますよね?」
絶対に近づいてはならない、ヤバい地獄の入り口が開いたような気がして、恐ろしくなった。
「あの、つッ、通学路だから……」
早口で言い放って、逃げるように去ろうとした。
「昔のお得意様ですか?」
「えっ?」
「以前こちらをやっていたご夫婦は体を悪くされて、北海道の息子さんのところへ越されたんです。私は遠縁の者なんですが、お店をそっくり引き継いだんです」
「はぁ」
私は完全に足を止めた。
223 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/11(土) 23:27:57 ID:I48v1Olt0
「引き継いだのはいいんですけど、何をどうしていいかわからず、とりあえず私の得意な物を置いてみたんですけど……変ですか? やっぱり」
「いや、変ていうか、まぁ、ちょっとびっくりしますね」
「やっぱり~ で、ご近所の昔からのお得意様でも来られたら、お話を伺おうかと」
「私の知ってるかぎり、この店に出入りしている人なんて見たことないです」
「はうあ! そそそそーなんですか? どおしよう~」
こんなきれいな人が妙にギャグっぽいリアクションをするので、なんだかおかしくなってクスッと笑ってしまった。
「あ、お引きとめしてしまいましたね! 申し訳ありません! よろしけばまたお話させてください」
「はぁ……どうも」
店の雰囲気や、あの革の服などから想像していた凶悪な雰囲気とはかけ離れた女店主に偶然出会い、授業中に股間を濡らしていたことがなんだかバカバカしくなった。
それと同時に、近寄り難かったお店が急に身近に感じられるようになった。
224 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/11(土) 23:28:38 ID:I48v1Olt0
翌日の帰り、思い切ってその店の扉を押して中に入った。
店の中は暗く、ところどころ割れたリノリウムの床に、埃を被ったショーケースがあり、壁際の棚には前のオーナーの時代の残りだと思われる、黄ばんだハンカチなどが袋に入ったまま残っていた。
入り口の旧態依然とした状態に反して、店の奥はガランと片付いていて、畳3畳ほどのスペースに新聞紙が何枚も広げられていた。
その上に並べられたものを見て、私はまたギョッとした。
革製の首輪や、何に使うのかわからない、見るからに禍禍しい革ベルトの塊が、所狭しと並べてあったのだ。
「あ、いらっしゃいませ! また来て下さったんですね?」
昨日の女の人が奥から出てきた。
同じようなエプロン姿だが、顔も服も埃で黒く汚れていた。
「い、いえ、通学路だから……」
「済みません、雑然としていて。やっとここまで片付いたんです」
「あの、それ……」
「ああ、マネキンが着ているのもそうですが、これが私の本業なんですよ。昔から革職人していた父を見よう見まねで手伝っていたんですけど、病気で亡くなってしまって。仕方なくその仕事を引き継いだんです。でも最近仕事も減っちゃったところへここのお話が来て」
「そうだったんですか」
「実は言われるまま作るばっかりだったので、用途を知ったのはつい最近なんですよォ、あはははは」
と言って、真っ赤になって笑った。
225 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/11(土) 23:30:08 ID:I48v1Olt0
「あ、ちょっと待ってて下さい」
その女の人は一度奥に引っ込み、汚れを落とし、少しこざっぱりした服に着替えて戻って来た。
古い食堂によくあるドーナツ状の座面の簡素な椅子を私に勧め、ショーケースの上にお茶を2つ置いた。
「まだ片づけ中だっていうのに店を開けて、やっぱり変ですよね」
「そんなことはないです」
「ショーウインドウのアレ、お好きなんですか?」
いきなり核心を突かれて、私は真っ赤になった。
「い、いえ、そんな、私、わかりません」
「あ、そうだ、もしよろしければお好きなもの一着お作りしましょうか? えーと、」
「鵜ノ山といいます」
「鵜ノ山さん。私、渕上時子(ふちがみときこ)とです。時子で結構ですよ」
「じゃ、私は未宇(みう)で」
「はい、未宇さん。どうですか? 一着。もちろんタダですよ」
「い、一着って、いいんですか?」
「はい、どうせ今の所仕事が無くてヒマですし、半分趣味みたいなものですから」
ゴクリと生唾を飲む。
ここで『是非!』と言ってしまうと、ずうずうしい淫らな女の子だと思われるかもしれない。
しかも、作ってもらうってことは、着るってコトだよね?
あのマネキンのようになる…… 私が……
あの革の服を着ることが急に現実味を帯びてきて、私は心底怖くなった。
「あの…… 考えさせてください」
私はお茶のお礼もそこそこに、店を飛び出した。
232 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/12(日) 19:52:36 ID:9KsgF/3J0
家に帰ってもドキドキが止まらない。
このままだと私、本当にアレを着るはめになる。
しかも無料だなんて話がうますぎる。
身動きできなくなったところで、仲間の男たちが出てきて、ひどいことされて、どこかで無理矢理働かされるんだ。
ぐちゅっ、ぐちゅっとアソコに蜜が溢れる。
本当の地獄の入り口が、目の前に口を開いて待っているというのに、逃げることより飛び込むことしか思いつかない。
自分がバラバラ壊されてしまうかもしれないことが、今のまま安寧に暮らすより千倍も魅力的に感じる。
ベッドの中で激しくオ○ニーをする。
頭の中が真っ白になる快感に浸り切り、3度ほども達してしまった。
やっぱりはっきり断ろうと思い、次の日の帰りもその洋品店に寄った。
「いらっしゃい」
昨日よりもさらに片付き、天井の照明も少し明るくなっていた。
床のリノリウムは剥げたままだったが、きれいに掃除され、ショーケースも磨かれていた。
昨日床に並べてあった革製品は、ショーケースに雑然と押し込んであった。
新聞紙の片づけられた店の奥のスペースには、鉄棒を溶接して作ったような、1辺180cmほどの立方体の枠が設置されていた。
枠には至る所に金具を取り付けるための環や突起があった。
枠で形作られた空間の中央に、小さな丸テーブルと、丸椅子が2脚置いてあった。
「少しは片付いたでしょ? こちらへどうぞ」
鉄枠の中の不気味な空間に置かれた椅子に座らされた。
233 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/12(日) 19:53:59 ID:9KsgF/3J0
「お茶どうぞ」
「あ、どうも……」
切り出しにくい話をするため、気を落ち着けようとお茶を一口飲んだ。
こんな時のお茶は、なんだかすごく苦く感じる。
「いかがですか? 昨日の話」
「そのことで来たんです。やっぱりお断り…… うッ……」
突然、便意を催し、油汗が流れた。
「どうされました?」
時子さんがにこやかに聞く。
私は真っ青だ。
「あの、お手洗いお借りできますか?」
「あ、どうぞどうぞ。奥の右手です」
「済みません」
情け無いなぁ、こんなところでトイレ借りて大きい方をするなんて。
腸が無理矢理縮んだような感じで、押し出されるように結構な量が出た。
さすがに汲み取りではなかったけれど、古めかしい和式の便器で、高いところにタンクがあり、チェーンを引いて水を流した。
トイレから戻ると、テーブルの上にあの革の服の手の部分だけが置いてあった。
243 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/12(日) 23:41:20 ID:uoDEcU/f0
私の背中を、嫌な汗が伝う。
「頭ぶつけないように気を付けてくださいね? この枠はトルソーで支えられない革製品を吊るためのものなんです。頑丈ですから、ぶつけると痛いですよー、あはははは」
「あの、さっきの話ですけど、私やっぱりやめておきます」
「えっ? どうしてですか? お好きだと思ったんですけど」
「あの、正直怖いんです」
「そうですか…… 私、試着を引き受けてくれそうな方が現れて、すごく嬉しかったんですけど……」
「すみません」
「うー、どうしても諦めきれないので、私のわがままに少しだけつきあって下さいますか?」
「まぁ、少しだけなら」
この時点で私は既に地獄の入り口の境界線を超えてしまっていたことに気づく由もなかった。
244 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/12(日) 23:42:07 ID:uoDEcU/f0
「ここにある、この手袋くらいなら試着してくださいますよね?」
「まぁ、これくらいなら」
「右手をどうぞ」
「はい」
時子さんはその袋状の手袋のチャックを開くと、私の右手にスポッと被せて、ジーッとジッパーを閉じた。
おどろおどろしい儀式など無縁の、あまりにもあっけ無い装着の手順。
「左手もどぞ」
「あ、はい」
心のどこかで『まずいよ、まずいよ』と誰かが叫んでる。
でも、ほんの僅かの冒険心が予兆の叫びを無視させた。
左手にも手袋が被せられ、ジーッとジッパーが閉じられた。
手首の革ベルトが閉じられると、急に怖さが襲ってきた。
「やっぱり怖いです。外してください」
「ちょっと立っていただけますか?」
「え?」
わけもわからぬまま椅子から立ち上がると、一瞬のうちに時子さんに手袋を掴まれ、この空間を囲んでいる鉄枠に両手をバンザイするような格好で繋がれてしまった。
「何を……!」
「ごめんなさい、未宇さん。さっきのお茶には即効性の便秘の薬を溶かし込んでいたんです」
「そんな、ひどい!!」
私は目の前が真っ暗になった。
248 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 01:00:17 ID:YZFAi70a0
「ちょっとごめんなさい?」
時子さんは私の背後に回ると、いきなりスカートを捲り、あろうことかパンツをずりおろした。
「キャーーーッ!!!」
私は絶叫した。
「ほら、やっぱり染みがありますよ?」
私は耳が痛いほど真っ赤になった。
「やめて! いやっ!」
突然、お尻の穴へ時子さんのヌルリとした指が触れた。
「ひーーーっ!! 何する気ですかっ?!」
「どんなにすぼめても、オイルを塗ればこのくらいの太さなら簡単に入っちゃうんですよ、ウフフ」
何かをベタベタとまぶしつけられた直後、冷たい棒状のものがヌルリと入って来た。
「いやーーッ!!」
直後、ガキンと重々しい音がしてお尻の奥が突っ張った。
「これで抜けなくなりました。実はあの服はお尻の部分に突起があって、ある程度拡張済みの方でないと着ることができないのです」
「拡張って!?」
「これから毎日、未宇さんのお尻の穴を拡げていきます」
「そんなのいやっ! 取って! 取って下さい!」
「だめですよ。『いやっ』て言いながらこんなに濡らしてたら、まるで説得力無いですよ」
「ああ……」
私は両腕を高く吊られたまま、真っ赤になってうなだれた。
お尻なんてもうどうでもいいから、濡れたまま晒されているこの状況を、一刻も早くなんとかしたかった。
254 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 21:23:50 ID:R82+nIqR0
すぐにパンツを戻され、吊り上げられた両手も外された。
革の手袋もその場で外してもらった。
濡れた恥部を晒すことからすぐに解放されて安堵する反面、お尻の穴の異物感を急に意識しはじめた。
「あの、ウンチは…… どうすればいいんですか?」
「さっき全部出ているので、明日の今頃までは平気でしょう? 待ってますから、必ずいらして下さいね」
「うう…… ひどい……」
「私、わかるんです。酷いことされて、自由を奪われて、壊されていくのが好きな人のこと」
「ひ」
短い悲鳴を上げるのみで、私は反論することができなかった。
頭が混乱し、全身を強ばらせて涙を流す私の顔を、時子さんは優しく上に向かせ、キスをした。
「むッ……」
ファーストキスだというのに、拒めなかった。
その優しい唇の感触は、まるで赤ん坊が母親の乳房に口を寄せるような安堵を私に与えた。
無限にも感じられる、僅か1分ほどのキスを終えると、私の頭の中の余分な瓦礫はどこかへ流されてしまった。
「感じるままに、好きなこと、しましょうよ」
無垢な笑顔の時子さん。
「……」
『はい』と言いたかったのだけれど、声が出なかった。
255 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 22:15:23 ID:Gd+oFoP70
店を出て歩きはじめると、お尻の違和感がますます気になってきた。
差し込まれた棒が細いせいか、痛みは無い。
そして、『拡げられる』という感じもあまりしない。
しかし、お尻の穴が完全に閉じてないという、体の異常を示す信号が、常に脳に送り込まれる。
それと、ヌルヌルする潤滑剤のせいで、常に抜け落ちそうな感じがして、恐ろしく落ち着かない。
家に帰って早速引き抜こうとしたが、奥の方で何かが引っかかっていて抜けない。
入り口付近は単なる棒の断面かと思っていたら、T字型をしていて、中に入り込まないようになっていた。
勉強机に座ると少し突き上げられる感じがする。
夜になって、このまま寝るなんてできないだろうと思っていたが、意外にもすぐに寝てしまった。
翌日の学校でも、着席の時の軽い突き上げだけが気になった。
幸い体育は無かった。
だんだん違和感が減っている……
お尻の穴が、棒を咥えた状態が正常な閉鎖位置だと思い込み始めてる……
帰る頃には、お尻の外に出ている部分を押さなければ、異物を差し込まれているとは感じないほどに慣れてしまった。
257 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 22:50:11 ID:Gd+oFoP70
今日も帰りにあの店に寄る。
今日はもう義務になってしまった。
「いらっしゃい。もう慣れました?」
「はい…… なんとか」
「では早速交換しましょうね。まず抜いてウンチしてもらいます。ここの机に手を突いて下さい」
言われるままに机に手を突き、お尻を突き出すと、パンツを捲られ、何かパチッと音がした。
「これで外せますから、おトイレで抜いてきて下さい。あ、お浣腸お使いになりますか?」
「い、いえ、結構です」
「抜いたものはこれに入れて下さい。破棄しますので」
小さな黒い袋を渡された。
トイレに入り、お尻の外に出ている部分を引っ張ると、奥で何かが萎(しぼ)み、棒全体が押し出されるように勝手に抜けてきた。
危うく便器に落ちそうになるのを掴み、黒い袋に入れた。
そのあと普通に大きい方を出して、良く拭いた。
目の前に、昨日はなかった除菌ティッシュが置いてある。
一応配慮してもらっているんだなと思い、自分で触れて汚いと思わない程度まで、お尻の穴を良く拭いた。
全部済ませて店内に戻る。
「どうしましょう。また手を吊りますか? ウフフ」
「いえ…… 机でもいいですか?」
「フフ、協力的で嬉しいです」
机に手を突くと、またパンツを捲られ、ベタベタを塗り込まれた。
再び冷たい物がお尻に触れる。
「う……」
ゆっくりと押し込まれる。
258 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 22:51:44 ID:Gd+oFoP70
突然、裂けるような痛みが走った。
「痛っ……」
「力を抜かないとだめですよ。その感覚がわからないなら、むしろウンチ出すときのように力を入れてみて下さい」
「そんな…… 漏れちゃいます」
「さっき全部出したんでしょ? 絶対大丈夫ですから」
「でも……」
「万一漏れたらちゃんと始末してあげますから。ほら、がんばって」
「う…… ん~~~~~!」
本当に出ちゃう!と思った瞬間、突然痛みが消え、激しい快感の渦がお尻から体内に逆流してきた。
「アッ!!」
「きもちいいでしょう? コツさえ掴めば簡単ですよ。ほら、もう全部入りました」
入り口の異物感は、最初の棒とは比べ物にならないくらいものすごい。
それでも痛み無く収まってしまった。
バチンとどこかが引っ張られてロックされ、奥のどこかが膨らんだ。
自分でパンツとスカートを戻す。
「あ、今日は採寸しますので、全部脱いで下さい。下着はそのままで結構です」
「採寸って?」
「あれを作るために、身体のサイズを測らせてもらいます。世界でただ一着、未宇さん専用ですから。未宇さんを閉じ込め、未宇さんの自由を奪うために存在する革の服です」
その言葉に恥ずかしげもなくドロリと濡らしてしまった。
言われた通りに服を脱ぐ。
頭の中は『私専用』という煽り文句と、お尻の異物感でボーッとしている。
操り人形のように、言われるまま腕を挙げ、足を開き、顔や頭を含め、身体のあらゆる場所のサイズを測られた。
259 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 22:53:52 ID:Gd+oFoP70
こんな感じで、毎日か1日おきに、お尻の穴の棒を4回ほど交換された。
そのたびごとに、狂ったようにオ○ニーした。
私の人生がもうすぐ終わっちゃうかもしれないのに。
誰にも知られず消息を絶つかもしれないのに。
最初に棒を入れられた日から何日も経っているので、家族に相談したり、警察に訴えたりする時間は充分にあった。
それを知っていながら淡々と事を進めているということは、時子さんは純粋に、私があれを着たいと信じているわけだ。
おぞましいはずのお尻の拡張も、過激なオ○ニーの快感に負けて、だんだんと馴染んでしまっている。
棒を交換される時の、少しだけ無理なサイズに拡大される、メリッと開く破壊感が、大量の冷や汗とめくるめく快感を私に与える。
「もう使い捨てのものでは無理ですし、そろそろ本来の括約筋の直径を超えますから、今日からこれにしますね」
時子さんが私に見せたのは、ゴム製の棒で、付け根に精密なネジが3つほどついていた。
「これはバルブです。よくある製品は空気で膨らますんですけど、これは水で膨らませます。弾力が無いので確実に拡張できるんですよ」
どういうことなのかさっぱりわからなかったが、容赦のない言い方にゾクリとした。
261 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 22:57:32 ID:Gd+oFoP70
いつもと同じようにお尻に挿入された。
挿入する瞬間の感じが随分違う。
お尻で全部呑み込んでしまうと、大きな注射器に黒いゴムチューブがついたものを持ってきて、私のお尻の棒に繋いだ。
私の位置からは、時子さんが何をしているのか見えない。
やがてお腹の奥がスーッと冷えて来て、何かが突っ張る感じがした。
「このバルブはこのピンが無いと開かないので、未宇さんには操作できません。これで抜けなくなりました」
「ひっ!」
「手をお尻に回して、そのバルブのあたりを触ってください」
恐る恐る言われた通りにする。
「そこ、窪んでるでしょう? そこにこのチューブを差して、これで水を入れます。1回カチッと握ると1cc入ります」
見せられたものは、大きな注射器に消火器の黒い握りが付いたようなもの。
握るたびにカチカチと少しずつピストンが進む仕掛けだ。
「今日からは自宅で拡張です。マイペースで好きなだけどうぞ」
「痛かったら、あまりやらなくても良いんですか?」
「そうです。ここから先は、無理すると括約筋を痛めてしまいますので」
「ああ、少し安心しました」
「そうでしょうか。ウフフ?」
「えっ?」
「気を付けて下さいね。入れすぎた場合、このピンが無いと水を抜くことができませんから、ここへ来るまで相当な苦痛ですよ」
「はい、気を付けます。ちょっとずつやりますから」
「そうですね。私はいよいよ本格的に作り始めます」
その特殊な注射器を預かって家に帰った。
262 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/13(月) 22:59:20 ID:Gd+oFoP70
私の目は血走っていた。
家に帰るなり、自分の部屋で全部脱いでオ○ニー。
破壊ギリギリで拡張し続けられる肛門。
お尻に触れると、信じられない太さの棒がお尻に嵌まっている。
ジャージを羽織っただけで洗面所へ行き、預かった特殊な注射器に水を入れた。
ピストンをセットし、グリップを何回かカチカチと握ると、黒いチューブの先端の金具からポタポタと水が出た。
急いで部屋に戻り、ジャージを脱ぐのももどかしくお尻の棒にチューブを接続する。
ガスのホースのようにカチリと音がして確実に接続された。
快感への期待で震える指で、クリトリスを円くなぞる。
のけぞるような快感が全身を駆けめぐる。
反対の手で注射器のグリップを握る。
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
急に、プクッと拡張される違和感が肛門に走る。
自分で自分をブッ壊すような快感に酔いしれて、続けてグリップを握る。
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
「ひいぃぃぃ!」
全身に冷や汗が浮く、ヤバすぎる拡張感。
オ○ニーの指が止まらない。
お尻の内部がパンパンだ。
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
メリッ!! と音がしたような気がして、全身が真っ二つに裂けたと思った瞬間、頭のてっぺんからつま先まで、快感の雷に撃たれたようになって、意識を失った。
270 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/14(火) 00:50:28 ID:XeE0/bWw0
ドンドンドンと扉を叩く音がうるさい。
「未宇! お夕飯よ! 居眠りしちゃったの?」
扉の向こうからお母さんの声。
目に映る天井の照明。
真っ裸の自分に気づいてパニックになった。
「あ! そ! 今行く!」
慌てて服を着ようとしたら、ゴムチューブでお尻に繋がったままの注射器が、ビーンと跳ねて腸が引っ張られた。
「はぐぅッ!」
やっと自分を取り戻し、注射器を外して部屋を片づけて、服を着て夕食を摂りに行った。
食事の間じゅう、ミチミチに拡がったお尻の穴が気になって仕方がない。
冷や汗が背中を伝う。
調子に乗って拡張しすぎた……?
この落ち着かない感じをどう例えればいいだろう。
半分舐めかけの千歳飴。
半分まで包丁を入れたにんじん。
どうにも抜き差しならない。
271 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/14(火) 00:51:23 ID:XeE0/bWw0
そのうちお尻の内側が熱くなってきた。
そして、『疲れて』きた。
筋肉が悲鳴を上げている感じ。
そして、痺れてきた。
永遠に治らないのではないかと思われる痺れ。
その夜は全く眠れなかった。
翌日は授業も上の空で、体育は体調が悪いと言って見学にした。
ところが、帰る頃になってすーっと痺れが抜けて楽になった。
放課後が待ち遠しく思っていたのに、なんだかどうでもよくなった。
そしていざ店に行ってみると、
『仕入れのため臨時休業』
という札が下がっていた。
今はぜんぜん平気なので、とりあえずウンチだけ我慢すればなんとかなる。
自分としては、便秘気味のこともよくあったので、食事を減らせばもう1日くらい平気だ。
漠然とした不安を感じながらも、家に帰った。
272 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/14(火) 00:52:25 ID:XeE0/bWw0
人間とは貪欲なもので、一度慣れてしまうとまた刺激が欲しくなる。
特に性欲がらみなら尚更だ。
私はあの洋品店と関わるまで、自分がこんなにエッチだなんて知らなかった。
あのメリッと来る超快感を味わいたい!
バカの一つ覚えのように、帰ったらすぐオ○ニー。
絶対大変な方向へ進んでるってわかってるのに、自分を止められない。
震える手で注射器に水をチャージして、チューブの先をお尻に繋ぐ。
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
きいいいいっ! きもちいい!
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
裂ける! 壊れる!
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
カチ、カチ、カチ、カチ、カチ
後戻りできないメリッとした感覚が全身を貫き、激しくオ○ニーしながら、また失神した。
273 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/14(火) 01:14:57 ID:0KD9Q+9x0
その夜、また地獄を見た。
どう寝返りを打っても眠れない。
脂汗がダラダラ垂れる。
2晩連続の寝不足は辛い。
翌日、朦朧として授業をやりすごし、放課後になって店へ飛んで行った。
「うわぁ、大丈夫ですか?」
「眠れませんでした……」
「ということは、随分拡げたんですね?」
「うっ」
快感を追求した代償であることが、既にバレている。
「……そうです……」
「すごーい! それなら、もうこの弁なんてすんなり入りますね!」
「エッ!」
「とにかく抜きましょう。これがバルブの解除ピンです。抜いたあとの棒は用済みですから、これへ入れて返して下さい」
「はい」
トイレへ行って解除ピンをバルブの辺りに手探りで差し込む。
グッと押し込むと、手に熱い液体がかかってびっくりした。
拡張用の水が抜ける。
体温と同じ温度の水なのに、こんなに熱く感じるんだ。
すーーっと、ウソのようにお尻が楽になる。
そして隣の穴にピンを押し込むと、また熱い液体が出て、太い棒がゆっくりと抜けて来た。
棒を掴むと、棒も熱かった。
たいして力んでもいないのに、棒のあとを追うようにして、2日ぶんのウンチがにゅーっと出た。
277 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/14(火) 22:16:51 ID:HIVCvT470
棒を袋に収め、お尻を拭こうとして驚いた。
指の2,3本軽く入りそうな大穴が明いていた。
拭くのもそこそこに慌ててトイレを出た。
「ああああ、お尻の穴が……」
「大丈夫ですよ、放っておけばちゃんと戻ります。でも、戻しませんよ。必要があってわざわざ拡げたんですから」
「必要って……」
「今日からこれを装着していただきます」
時子さんが見せたのは、金属製の相撲のマワシの股の部分に、大小の筒と、浅いコブのようなものが付いた代物だった。
「これは?」
「これは未宇さんの排泄を管理するものです。革にしろゴムにしろ、体温の問題の次に大切なのが排泄の問題なんですよ」
「はぁ…… って! まさかそれを私に?」
「そのために拡張したんですから。最後は御自分でたくさん拡張して下さったので、予定より早く装着できます」
「ひぃぃ……」
いよいよ身体の改造が始まるという恐怖に、私は消え入りそうな悲鳴を漏らした。
茫然と突っ立っている私に、時子さんは手早く手袋を装着した。
「……あっ」
手首のベルトまで巻かれてしまってからやっと状況を理解して、小さく悲鳴を上げたがもう遅かった。
肩を抱かれ、あの鉄製の枠の中に案内され、両腕を左右に吊られてしまった。
絶叫して逃げ出したいのに、時子さんにされるまま。
見苦しく暴れて、わめきながらでも店の外へ飛び出せば、どんなに恥をかいたって、絶望空間に閉じ込められる運命よりはマシなのに。
両手を惨めに吊られたまま、抵抗することもできずにスカートを脱がされ、パンツまで抜き取られた。
ネットリと恥ずかしい糸を引く。
どうにもごまかせない、淫らな私の心。
アリジゴクの中で、虚しく砂粒を掴みながら、一粒分一粒分の段差を少しずつ落ちて行くアリのように、確実に完全拘束への準備をされてしまう私。
278 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/14(火) 22:18:07 ID:HIVCvT470
「足、ごめんなさい?」
ギョッとして見ると、時子さんが私に足枷を嵌めていた。
「いやーーっ!!」
さすがに大声を上げて足をバタバタさせたが、すぐに鎖を付けられ、
華奢な時子さんの体つきからは想像できないような力で鉄枠の下の棒に繋がれてしまった。
「ウフ、こっちも」
「ひいっ!」
もうここまでされてしまったら、足1本自由のままなんてあまり意味が無いのに、反対の足を掴まれると怖くて反射的に暴れてしまう。
私の目には、さっき見せられた排泄管理の装置が映っているからだ。
「ほらぁ。拘束好きな人が何やってんですかぁ。あ、垂れた」
そんな状況でもどんどん濡れていることを指摘され、羞恥で頭が熱くなった。
その隙に反対の足にも枷を嵌められ、固定されてしまった。
「いやぁぁぁぁ…… グスッ…… グスッ……」
手足を伸ばされたまま無抵抗に吊られた惨めさで泣き出してしまった。
281 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 05:48:13 ID:7ftPVr/Z0
標本にされる昆虫のように無抵抗な私の所へ、時子さんが排泄の装置を持って近づいて来る。
まずマワシの腰ベルトを開き、私の腰に回しておへその辺りでカチリと留めた。
そしてお尻の方に垂れ下がっている、股間を覆う部分を股の下から回し、前のロックに合わせてカチリと留めた。
あれ? パイプが入って来ない。
まず土台だけを着けられたようだ。
実際に装着されてみると、マワシというより金属でできたTバックハイレグの水着という感じだ。
そしてお尻の穴付近と股間が、絞り出されるように圧迫されている。
お尻の穴にベタベタが塗り込まれた。
「入れる前にお見せしておきますね? ホラ、こんなに太いんですよ」
目の前に金属の筒を見せられた。
内径4cm程のステンレスっぽい材質の筒で、周囲に幅広いゴムのようなものが巻いてある。
「じゃ、入れますね」
いきなり先端から太い。
筒だから、たしかにその通りだ。
「忘れたんですか? ウンチ出すように……」
「グスッ…… はい…… グス……」
コツはわかってるので、すぐに力む。
282 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 05:50:00 ID:7ftPVr/Z0
コオオオとお尻から空気が腸に流れ込むような妙な感じがした。
「すごい! 上手です! これならすんなり……」
ズブッと押し込まれる。
「もうちょっと……」
ものすごい拡張感!
このままコリッと一山乗り越えれば、超快感で破裂しそうな予感。
そしてその予感は現実となる。
コリッ!
「ぐぶ……!」
瞬間に発生した津波に出会うように、何をどうしていいかわからず、潰れた悲鳴を残して悶絶した。
すぐに目が醒めた。
「あ、起きた。よかったぁ。いちばんいいところですよぉ」
「はうっ」
頭の中心には巨大な拡張感があり、まるでステンレスの魔法瓶をお尻に差し込まれているような異物感だ。
「今から固定液を入れますから。室温で固まるアクリル液ですよ」
「はい…… ……えっ? ……それって、固まったら外す時はどうするんですか?」
「アハハ、外すって? 二度と外せませんよ?」
「ひ! いやあああああああ!!!」
お尻の奥が熱くなってきた。
「熱い! 熱い!」
「レジンの硬化熱ですよ。すぐ収まります」
「いやっ! 取って! 取って下さい!」
「私にももう無理ですよぉ。この絶望感がイイでしょ? ほら、ここもこんなにドロドロになってます」
「ああ……」
283 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 05:54:15 ID:7ftPVr/Z0
「次はおしっこの穴です」
「ひいいいいいッ!! 助けて! もうゆるして!!」
半狂乱で叫ぶ。
「こっちは拡張必要ないので楽ですね。どうせ一回きりです」
時子さんはボールペンの芯より二回り太い棒に、トロトロのローションを塗る。
「ここは力を抜かなくていいです。抜いても抜かなくても同じです」
おしっこの穴に冷たい先端が触れる。
「ひいいいい!」
ゆっくり押し込まれると、じわじわ痛くなり、途中から激痛に変わった。
「ギャーーッ! ヒック! ヒック! 痛い! 痛ぁぁあい!」
無視してそのままビキビキと押し込まれ、あるところでストンと楽になった。
でもまだズキズキする。
286 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 21:55:14 ID:8bnoUzA/0
「ごめんなさい未宇さん。今ので尿道の内側が一層縦に裂けたんです。でも新しい太さですぐ治りますから。
このままでおしっこすると激痛ですが、もうおしっこは筒を通りますので大丈夫です」
「キヒイイイ!」
本当に狂いそうだった。
尿道をガバガバにされた気がした。
「こっちも抜けないようにアクリル流しますね」
「キヒッ! キヒッ! キヒッ!」
狂った猿のような悲鳴を上げ、涙をボロボロ溢しながら、しゃくりあげる。
見ている目の前で尿道の筒にもアクリルが流され、膀胱の中で膨らんだ部分は、二度と抜けなくされてしまった。
「あ・ あ・ あ・」
悪夢が現実となった瞬間、恐ろしいほどの快感が襲ってきた。
全身が痺れるような快感で満たされてゆく……
後戻りできない肉体改造。
さっき、逃げ出せばよかった。
もう、二度と元に戻れない。
でも、それだけじゃなかった。
287 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 21:56:42 ID:8bnoUzA/0
「ヒフッ…… ヒフッ……」
恐ろしさに煽られて、呼吸も変になって来た。
しかし、尿道のズキズキが収まった頃には気分も少し落ち着いて来た。
「がんばってください。あと2つ、やることが残ってますから」
「うう…… もうゆるしてください…… ヒック…… ヒック……」
「ここでやめることはできません。全部中途半端になりますから」
「あぁ……」
「そういえば未宇さんは処女なんですね。いいなぁ、永久に処女のままって。ロマンがありますよね」
「時子さん、狂ってる……」
「ひどいなぁ、これも煽りだから、快感に転換してくださいよぉ」
「ひどい…… シクシク……」
「まあいいや。この金属パンツはメンテナンス用におま○この所も穴が明いてるんですけど、もう男性が突っ込むことはできませんから。もし仮に処女を捨てるなら器具相手ですね」
「ワアアアーーーン」
「あ、そうだ。どれくらい濡れたかがわかるように、ここにポンプを付けましょう。最近の小型モーターってすごいですよね。こんなものも作れるんですから」
時子さんが見せたのは、スーパーボールを半分に切ったようなものに、金属の台座がついたもの。
「うわ、これじゃ作業できませんから、少し拭きますよ」
股間を拭われ、その半球形のものをおま○この入り口に当るようにねじ込まれて固定された。
289 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 22:29:33 ID:8bnoUzA/0
前後に突っ込まれた異物と、おま○こに押し当てられた異物のせいで、クラクラするほど興奮してる。
こんなにひどい目にあってるのに。
肛門も尿道も器械にされてしまったのに。
時子さんは細長いチューブと小瓶を持ってきて、周囲の鉄枠に小瓶を吊るすと、2mほどもある細いチューブを私の股に接続し、端を小瓶に繋いだ。
時子さんが私の股間を少しいじると、コココココと小刻みな軽い振動がしはじめた。
目の前のチューブを私から小瓶へ向かって液体が昇り始めた。
チューブの手前側50cm分くらいまで液体が来たところでコココという音が止まり、液体も止まった。
「すごいでしょ? その固定器具のお尻の上のバックル部分に電池が入ってるんですが、それを電源にしてさっきの超小型ポンプが動くんです。液体の動きを感じ取ると吸い出します」
「そんな……」
自分が興奮している様子を、計測できる形で晒されてしまう羞恥に真っ赤になった。
コココココココココ
その興奮でさらに濡れたらしく、液がどんどん昇ってくる。
「いやあああ!」
小瓶の直前で止まった。
私のみじろぎでチューブが揺れる。
液体をたっぷり含んで、重々しく揺れる。
290 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 22:30:32 ID:8bnoUzA/0
「はンッ!」
突然気持ち良くされた。
「未宇さんのクリトリスって、いい形してますね。少し太めなのでピアスしがいがあります」
「ちょ! ピアスって!」
「二度と外さない仕様の場合、いろいろと面倒な手順が省けて便利です。軽く消毒して、このマイクロピアッサーで、こんな狭いところでも…… んしょ……」
「キャアアアアアアア!!!」
クリトリスが挟まれてる!
「ウフフ、最高の一瞬を外しちゃダメですよ? どんどん身体を改造されて、最高に興奮してるでしょ?」
「そんなことありません!」
「嬉しさに声が震えてますよ」
ココココココココココココココココ
「それにほら、ポンプが止まらない」
「あ あ あ あ あ」
小瓶の縁を軽く突破して、チューブの断面から小瓶の底まで長い糸を引きながら、トロトロと液が溜まってゆく。
「うーーっ! うーーーーっ!」
興奮にブルブル震えだす私。
器具装着の絶望と、ピアスの恐怖が、私というジェットコースターを、超興奮の山のギリギリまで押し上げて行く。
「さぁ、ピアスしますよ? 素直に思い切りイッていいですから」
291 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 22:31:52 ID:8bnoUzA/0
「助け……」
バチン!と凄い音がして股間を竹刀で打ち据えられたような激痛が走った。
「ごぶっ! アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
吊られて引き伸ばされた四肢をガキンと縮め、お腹の底から全身に拡がる絶頂のうねりに耐える。
激しい快感が脳にまで達すると、人の手で徐々に壊されていく自分がたまらなくいとおしくなった。
激しい快感に代わって、甘い快感が全身を満たす。
私の表情が恍惚に変わるのを見計らったかのように、時子さんが唇を重ねて来た。
とうとう舌を入れられた。
好きでもない、しかも同性の人の舌の感覚をおぞましいと思ったが、くちゅくちゅ吸われるとその考えも蕩けて流れた。
恍惚のキス。
クリトリスがズキズキする。
そのズキズキも、ピアスの存在証明。
そして唇が離れた。
頭からスッポリと弾力のある布の網を被せられた。
「いやぁ…… 何?」
快感で朦朧としている。
「テビロンという特殊繊維のネットでできた目出し帽ですよ。口も出てますけど。汗の逃げる回路を作るのと、髪の毛巻き込み防止です」
「はう…… んん……」
「実は、もう頭部のパーツは出来ているんです。ちょっとテストさせてください」
返事もしないうちに、後頭部から何かを被せられ、次に顔にも被せられた。
これが…… あの革で出来たマスク……?
「ちょっと硬めに加工しました。普通の全頭マスクだと編上げたり面倒なんですが、未宇さん専用ですので、前後パーツのベルト留めで出来ますし、ちょっと硬めでもぴったりフィットします」
口も丸く明いている。
293 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/15(水) 22:52:29 ID:8bnoUzA/0
顔面拘束の感覚に戸惑いながらも、呼吸を制限されて興奮してきた。
すると突然、口にゴムの棒のようなものを押し込まれ、パチリと留められた。
「ンーーーーーーッ!!」
目の前で小瓶へ差したチューブを半分の長さで切り取られ、今口に入れられた棒に繋げられた。
「ンーーーーーッ!!」
頭を振っても、当然外れない。
ココココココココココココ
ポンプが振動し、トロッ、トロッと舌の上に粘液が垂らされる。
棒の長さは口の奥行き半分ほどなので、どんどん送り込まれる粘液が直接舌に載る。
ココココココ
どんどん粘液が溜まる……
飲み込まなくちゃ…… だめなの……?
そんな屈辱ってないよ!
ココココココココココココ
ココココココココココココ
ココココココココココココ
止まらない……
興奮の自虐的悪循環。
惨めになればなるほど、粘液が溢れる。
ゴクリ
とうとう飲み込んだ。
また一つ、私の何かが壊れた。
297 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/16(木) 21:39:31 ID:BLsTUyeT0
「いずれ全部着たら、ずっとこの状態ですから、今から慣れておいて下さいね」
「ンーーーーーッ!!」
屈辱と興奮にクラクラしているうちに、突然、制服を捲られ、ブラをずり上げられた。
まさか乳首にも?
そんな!
ムチャクチャだ!
死んじゃう!!
悲惨な快感に頭がグルグルする。
このまま乳首にまでピアスされるなんて信じられない。
「はいはい、またイキどころですよ。用意はいいですか?」
ボロボロ泣きながら頭を横に振る。
左乳首が挟まれた。
やられちゃう……
本当にピアスされちゃう……
恐怖の瞬間に、それを受け入れて脱力する、快感……
何?この快感!
バチン!
「ウウーーーーーーーーーーッ!!」
こもった悲鳴を上げて、私はまた達した。
298 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/16(木) 21:40:17 ID:BLsTUyeT0
ひどいことされる瞬間に達する感覚が、ついに理解できてしまった。
右も!
早くぅ、右もぉ!
ココココココココ
ゴクッ、ゴクッ
時子さんは私の目の光の変化を見定めたように、ゆっくりと右乳首を挟んだ。
「ウウーーーーーーーッ!」
フライングでもうイキ始めた私。
バチン!
ちゃんと期待に応えるように、無慈悲にピアスされた。
「ンゴーーーーーーッ!!」
歓喜の絶叫。
ビクンビクンと身体を大きく揺すって、快感を全身に満たす。
そのうちピクピクという小刻みな痙攣に変わり、意識が遠のいた。
299 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/16(木) 21:41:38 ID:BLsTUyeT0
肩がズキズキする。
気付くと床に敷いた毛布の上に寝かされていた。
全頭マスクは外され、チューブも無かった。
「あ、きがつきました? お疲れさまでした。今日はもう終わりです。いっぺんに沢山のことをしたので疲れたでしょう」
正直、反論や質問もできないほどにクタクタだった。
口の中が自分の粘液でべたべたする。
「ジャスミン茶どうぞ。口がさっぱりしますよ、ウフフ」
「時子さんは、どうしてこんなことするんですか? 私をどうしたいんですか?」
「私は…… たぶん、自分が未宇さんのようにされたいのかもしれません。だから未宇さんの求めるものを全部かなえてあげたいんです」
「……私……自分のことなのに、そんなこと自分ではわかりません。でも、もう体も改造されてしまった……ウッ…… ウッ…… 学校もやめて、家族とも会えないんですか?」
「服が出来上がるまで、普通に生活できますよ。幸いもうすぐ春休みでしょ? 宿題も出ないでしょうから、住み込みでアルバイトか合宿ということにして、時間を作って下さい。偽装するための書類でしたらいくらでも作りますよ」
「はふっ…… はふっ…… 本気……なんですね?」
「もちろん」
「ああ、イク!」
ブルッと震えが来て、前触れもなく軽くイッた。
「春休み中に未宇さんが壊れてしまったら、そのままここで飼ってあげます。捨てたりしませんから安心してください」
「ひいっ!」
「春休み終わっても壊れなければ、未宇さんの意思を確認してから、そのままにするかやめにするかを決めましょう」
このまま一生、というわけではないと聞いて少し安心したが、長期間自由を奪われて精神がまともなままで済むはずがないと思った。
304 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/16(木) 22:51:33 ID:m86ino3X0
「さて、重要なリモコンの話をしますね。未宇さん、これからはこのリモコンなしには暮らせませんから」
「ひいい」
「まずカバーを開けて下さい。誤作動防止のため、普段はカバーしてあります。電池は単4アルカリです。もう入れてありますけど、予備は絶対持ち歩いてくださいね」
「はい」
「このボタンを押すとおしっこが出ます。もう一度押すと弁が閉じます。全部出したからって安心して閉じるのを忘れると、漏れてパンツがぐちゃぐちゃになりますよ」
「はい」
「これがポンプのスイッチです。ONにしても濡れなければ動作しません。ちゃんとチューブを繋いで使わないと恥ずかしいことになります。まぁ未宇さんが自分で使うスイッチじゃないですね」
「はぁ」
「クリトリスのところ見ました?」
「えっ?」
慌てて股間を覗きこむ。
そこは既に銀色の蓋で覆われていた。
「ピアスを利用してクリトリスを剥いたままにして、内面にビッシリいぼいぼのついたシリコンのキャップを被せて、超小型のローター3個で囲んであります」
「いやぁああ!」
「オ○ニーに使って下さい。あ、でもここ3日は我慢です。ピアスが安定しないと本当に酷いことになりますから」
「は……い……」
「これがそのスイッチです。3つ別々にも動かせるんですが、この小型のリモコンではまとめてコントロールすることしかできません。こっちがお尻のローターです。きもちいいですよ?」
「ひいい」
305 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/16(木) 22:52:24 ID:m86ino3X0
「一番肝心なお尻ですが、これはリモコンで弁を操作できますけど、このままウンチ出しちゃうと、弁周辺が汚れて大変なんです。ですからここで専用の装置に接続して便を溶かし出すのが一番です」
「はい」
「はい、リモコン。鎖をつけて首から下げるといいですよ。ピアス、平気ですか? 歩けます?」
大股にしたり、飛び跳ねると引っ張られて激痛が走る。
ズキズキは仕方が無い。
「そっと歩けば、なんとか」
「よかった。私、がんばって残りのパーツ仕上げますから、未宇さんも早く慣れてくださいね?」
「はい…… あ、そうだ。お風呂は入っても大丈夫ですか?」
「平気ですよ。洗える範囲で良く洗ってください」
二度と外せない重いパンツを穿かされて、違和感と痛みのある股間、そしてズキズキする乳首を抱えて家に帰った。
306 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/16(木) 22:53:03 ID:m86ino3X0
「おかえり。遅かったわね。すぐお夕飯よ?」
「いらない。ちょっと具合悪い」
食べる気になんてとてもならなかった。
まだベタベタの残る口を濯ぎ、明日の学校の支度だけして、ベッドに入った。
きっと悪い夢だ。
一晩眠れば悪夢は消える。
……消えなかった。
朝の明るい光の中で、自分に取り付けられた凶悪な装置を見ると、なおさら惨めさが強調される。
重い体をひきずるようにまた制服を着て学校に行く。
家でトイレに行くのをすっかり忘れていた。
学校でトイレに行く。
スイッチでおしっこなんて……
もう何も考えず、スイッチを押した。
金属のパンツの下面から、勢い良くほとばしる。
全部出て、一息ついてから、スイッチで弁を閉じる。
ペーパーで拭って、いつも通り流す。
たったこれだけのことなのに激しく疲れた。
311 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/17(金) 21:43:03 ID:23B8AgpK0
帰りにお店に寄ってウンチを出させてもらう。
大きなコネクタのついたホースをお尻に差し込まれ、まずお湯が染み込んでくる。
しばらく腸内がふやけたところで、微量の浣腸液が入ってくる。
浣腸ってはじめてだ。
お腹はゴロゴロするけど、漏らす心配だけはないので、圧力に身を任せる。
張りがきつくなったころ、全部吸い出された。
これってきもちいい。
「やみつきになりそうでしょ?」
「わ、わかりません」
排便の快感が無いまま、お腹だけスッキリした。
「住み込みバイト募集の案内を作ってみました。ご家族を説得できそうですか?」
「一応OKもらってます」
「自分が失踪するための許可を取るのに努力するのって、不思議な気分でしょ? ウフフ」
時子さんの言う通り、まるで自殺する人が身の回りを整理するような気分だ。
自分が居なくなるための準備。
生きながら、モノに作り変えられるための準備。
社会的影響を最小限にして、身動きできない物体になるための準備。
ブルッと身震いがして、ゾクゾクと気持ち良くなった。
拘束願望って胎内回帰願望なのかな。
312 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/17(金) 21:46:30 ID:23B8AgpK0
「天文台の住み込みなんて、本当にやり切れるの?」
「だってパソコン欲しいんだもん。短期集中で手に入れられる滅多に無いチャンスなんだよ。アカデミックな場所だからいかがわしくもないし。募集がかかるのも珍しいんだから」
「電話くらいしなさいよ」
「観測の邪魔になるんで携帯電話は禁止だし、バイトには緊急時以外研究所の電話使わせてくれないんだって。共有のパソコンはあるそうだから、お母さんの携帯にメールするよ」
「まあ、仕方ないわね。それでいいわ。山は寒いから着るもの多めに準備しなさいよ」
「うん」
やっと完全にOKを取り付けた。
これで安心して……
安心して……
どうなるの?
……私、何やってるんだろう。
自ら地獄へ続く道の、地ならしをして。
あらゆる自由を奪われた、超拘束空間を、本当の本当に現実のものにしてしまいそう。
うーーーっ!
突然、猛烈にイキたくなってきた。
本当に自分がなりたいもの、非現実的なはずの拘束人形になれるんだ。
ところが、オ○ニーしたくなって指を伸ばすと、そこには非情なステンレスの蓋があった。
オ○ニーできないの?!
オ○ニーも拘束されちゃったの?!
ハヒッ!
ハヒッ!
ハヒッ!
とんでもないことに気が付いた。
自由を奪われるってことは、オ○ニーもできなくなるんだ!
本当になりたいものになって快感漬けになれるはずなのに、自分ではイクこともできないんだ。
315 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 00:37:55 ID:yHBI0Icj0
その時、リモコンのことを思い出した。
『オ○ニーに使ってくださいね?』
もうピアスの傷も治っただろう。
私は、ただオ○ニーしたいだけの獣のようになって、リモコンをまさぐり出し、蓋をあけるのももどかしくスイッチを入れた。
「アーーーーッ!!」
イキたい気持ちで既に高められていた私は、一瞬で昇天した。
快感にひきつって、指の動きがままならず、OFFのボタンが押せない。
「アヒッ! アヒッ!」
お母さんに聞こえちゃう。
やっと[ー]のボタンを押したら止まった。
ONにするとき押したのは[+]のボタンだから、これで一段階ってこと?
何段階あるのか知らないけど、MAXにされたら死んじゃう!
ゾクリとした。
さっきは自由にイケないことに恐怖した。
しかしそれは、その逆の、イカされっぱなしにされてしまう可能性も示唆してる。
快感すら自由に操られることになる、私。
毎日毎日、ちょっとの振動で煽られ、懇願してもイカせてもらえず、拘束されたままの体を揺するだけの存在なんて……
うれしすぎる!
アーッ!
またイキたいよう!
316 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 00:38:48 ID:yHBI0Icj0
頭がバカになってスイッチを入れる。
ピアスで貫かれたクリトリスは、もう包皮の奥に戻れない。
剥き出しのクリトリスを包むシリコンのイボイボ。
想像しただけでイキそうなのに、そこへローター3つだなんんて。
それぞれの微妙な振動差から発生するうねりが超快感を生む。
「おうっ! おうっ! おうっ!」
既に獣のおたけびを上げて、股の一点から全身に広がる快感を享受する。
失神する直前に、なんとかスイッチを切った。
ハァハァ
『うれしすぎる』なんてウソだ。
本当は震えが止まらないほど怖い。
怖いけど…… もう逃げられない。
317 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 00:39:33 ID:yHBI0Icj0
とうとう当日がやってきた。
早朝出発だとウソついて、朝5:00に家を出た。
中身を使う予定のないボストンバッグを抱えて、その奇妙な洋品店に向かう。
普段でさえ人通りの少ない道路に面しているその店に、ことさら慎重に辺りを伺ってから入った。
「ふあああぁ。おはようございまふ」
泣きそうな私の顔を見て、時子さんが真顔になった。
「ごめんなさい、緊張感なくて。でもそんなに思いつめてると身体がもたないですよ」
「早速やりましょうか」
心臓がどぎゅううんと収縮する。
頭に血が昇って熱い。
いよいよだ。
いよいよ本当にされちゃうんだ。
鉄枠の中央に引き出され、服を全部脱がされた。
時子さんはスプレーを持ってきて、私の髪の毛から足の裏まで全部にくまなく掛けた。
「銀イオンの抗菌スプレーです。ま、気休めですけど、極端にかぶれたりすることは無くなると思いますよ」
321 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 19:50:34 ID:yHBI0Icj0
「さぁ、どうぞ」
時子さんが、革製のツナギのジッパーを全部開け、腰の部分を拡げて私の前に立つ。
そこに見える黒い革の渦が、まるで次元の裂け目にできた異次元への扉のように見える。
背中開きのその服の、腰の部分から足を突っ込む。
私の足は、ズボン部分を通り抜け、ブーツと一体になっている部分に開いたジッパーの穴から出た。
その足を、ブーツ部分のソールに導く時子さん。
足をしっかりブーツの奥へ差し込むと、ほとんどつま先立ちに近い状態になった。
「こんなにヒール高いんですか?」
「未宇さん、ウインドウのこの服見た時どう思われました?」
「すごいなぁ、って……」
「そうですよね。ギチギチに包まれているのに、包まれてる中身なんてほとんど見えないのに、それでも中身が酷い目にあってるのが見た目にわかるからでしょ?」
「あ! あ…… あ……」
「このヒール、ただ立ってるだけなのに、未宇さんがもういっぱいいっぱいなのがすぐわかるんですよ」
「あふっ…… で、でも、歩けません……」
「うふふ、もう歩く必要ないでしょ?」
「あ! あぁ……」
322 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 19:51:54 ID:yHBI0Icj0
時子さんが、土踏まずで留まっていたジッパーの金具をジジジと引き上げると、私の足はブーツ部分に完全に包まれ、つま先から太腿までぴっちりと革で覆われた。
時子さんは、こちらの足で私を立たせ、反対の足もブーツの中へと導いた。
私の足を抱え、恍惚の表情でジッパーを上げる時子さん。
「はぁぁ…… 未宇さんの足、素敵…… 足首のくびれから、太腿のうしろまでのラインがたまらない。こんなスリムで、こんなエッチな足なのに、ふっと顔を見上げるとあどけない未宇さんの顔……このギャップだけで私、イキそうです」
太腿を抱く時子さんの体温を、厚い革越しに感じてドキドキする。
私に腰まで革ツナギを着せると、ブーツ部分の2つのジッパーの引き金具をバキンと折り取ってしまった。
「なにを……!」
「もう二度と開けないジッパーですから。こうすると内部のバネが引っかかってロックされる構造なんです」
「そんな……!!」
「あ、すごく濡れ始めましたね。折角の服が汚れますから、ポンプを起動させましょうか」
チューブと小瓶を持ってきて、股の部分に接続し、リモコンのスイッチを入れた。
コココココココココ
股間の熱い中心がスッと陰圧になる感じがして、粘液がチューブで送られ始めた。
323 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 19:53:14 ID:yHBI0Icj0
「呆然としているヒマはないですよ。ほらほらしっかり立って下さい」
「ヒック…… ヒック……」
背中開きの革ツナギを、前から左右同時に袖を通される。
手も、足と同じように一度ジッパーで開いた部分を通ってから、指をひとまとめにしてすぼめたような三角錐の手袋へ入れられた。
ジッパーを閉じられ、金具の取っ手をバキンともぎ取られ、二度と開けられなくなった。
両手を見つめ、呆然としていたら、背中の中心をジッパーが上がってくる。
「この腰…… 私、これ作ってて最高に楽しかったです。 未宇さんのこのくびれ方、芸術的です。でもさらに絞ってあるんですよ? もう少しお腹引っ込めて……」
「はうっ!!」
「上げますよ? ほら!よいしょ!」
「うぐっ!」
「通った通った。自分で見てみて下さい」
私の腰は、自分でも信じられないくらいコンパクトにくびれ、胸郭からなだらかに腰骨へとラインが続いている。
「コルセットもいいですけど、ちょっと極端ですからね。私はこのくらいが好き。未宇さん最高!」
時子さんは両手でするっと私の腰を撫でた。
自分のものではなく、マネキンの腰を触るのを客観的に眺めている気分になった。
「未宇さん、胸もしっかりあるから、ほら、ちゃんと左右分けて入れて……」
胸が左右に突き出た円錐形のブラの中にそれぞれ収められてゆく。
325 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 20:29:32 ID:yHBI0Icj0
ジッパーが上げられるにしたがって、胸郭が圧迫され、呼吸が苦しくなってきた。
おっぱいの肉がブラ部分の、円錐形のカップの中へ押し込まれてゆく。
そして、とうとうジッパーが首まで閉められた。
首もキツキツだ。
「あう…… その…… 取っ手とらないでくだ…… キャッ!」
哀願も空しく、首筋の後ろでバキンと割れる音がして、もう二度とこの服を脱ぐことが出来なくなった。
コココココココココココ
とめどなく溢れる粘液が、小瓶に溜まってゆく。
この革ツナギは股の部分が大きく明いていて、そこから排泄用の装置を収めた鉄パンツの一部が出るようになっている。
時子さんは私の前に屈んで、革ツナギの明いている部分の枠とパンツをドライバーでネジ留めした。
それを見て私は涙がボロボロ出た。
「ヒック…… ヒック……」
もうロボットのようにされてしまった。
もう二度と脱げないんだ……
「うふふ、おっぱいの部分だけはちゃんと開け閉めできるんですよ?」
胸の三角錐の周囲がジッパーになっていて、ぐるっと外され、おっぱいが飛び出した。
「乳首のリングが素敵。これもあとで使いますから、今は仕舞っておきましょうね」
左右の収まり具合を調節され、着せられた時よりはおっぱいは楽になった。
326 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 20:31:44 ID:yHBI0Icj0
「いよいよ顔です。未宇さんが未宇さんでなくなって、名前もない革人形になるんです」
「はぁぁ……」
「まず歯磨きです。いったん拘束されると、食事は流動食を喉に直接流し込みますので、虫歯の心配はありません」
歯を念入りに磨いてもらい、フロスまでしてもらって、仕上げに殺菌剤で口を濯いでバケツに出した。
時子さんが、金属の筒の上下にU字型の器がついたようなものを持ってきた。
小さな袋から青と黄色の粘土を取り出し、合わせて練って、緑色になったら細い棒状にして、半分に分けてU字型の器に詰めた。
「何か言い残すことはないですかぁ? って、コレも煽ってるだけなんですけど、ウフフ」
「ひいっ!」
「はいはい、『ひいっ!』ですね? ウフフ。 はい、あーんしてください」
太い金属の筒ごとU字型の器を突っ込まれた。
「ンーーーッ!」
「ぐちゅっと噛んで下さい」
「ングッ……」
妙な匂いのするガム状のものを噛み込むと、歯茎まで全部埋まった。
「それはシリコンゴムなんです。固まると二度と外れません」
私はパニックになった。
「ンイーーウ!! ンーーーーーーッッッ!! オホッ! オホッ!」
指の使えない手を口に近づけて、なんとか口に押し込まれた筒を掴もうとするけど、何もできない。
327 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 20:39:14 ID:yHBI0Icj0
「未宇さんは淡々と慣れてすごいなと思ってましたけど、最後はやっぱり絶望に泣き叫びながら閉じ込められるのがいいですよね」
叫んでいる間に髪の毛がムースのようなもので固められた。
「この前はネットを被せましたが、本番は直接です。革が皮膚に張り付く感じが味わえないとつまらないですからね。髪の毛の巻き込みを心配するのも、もうこれっきりですから」
「オウッ! ンオッ!」
時子さんが全頭マスクの前のパーツを持って、私に被せようとする。
目を剥き、ボロボロ泣きながら、正面を見据える私。
この世から私が消える瞬間。
皮膚にひんやり革が当たり、目と鼻と口の位置を合わされて、みっちりと押しつけられる。
後頭部で再び髪の毛が撫でつけられ、後ろのパーツが嵌められた。
口の位置を再度合わされ、円い口金がねじ込まれて、革に明いた口の穴と、口に押し込まれた金属の筒部分が完全に一体となった。
再度鼻の穴の位置と目の位置を確認してから、首の横のジッパーが上げられる。
ぴったりサイズに作ってあるのか、額と後頭部を何度も押し合わせながらジッパーを閉めてゆく。
試着の時とは比べ物にならないきつさ。
硬い革が、硬いなりにゆっくり馴染みながら顔に密着してゆく。
私はこの世から消えたのに、数ミリ分厚くなった私が存在する感じ。
ああ、この顔を自分の手で触ってみたい……
ジッパーはついに頭頂部部を超え、反対側に降りてきた。
残りはスピードが速くなる。
さらに密着度を増しながら、ついに反対の首の横まで降ろされた。
「ツナギの首部分と重なる構造なんですが、革が首の皮に食い込んだりしていませんか?」
動かない首でゆっくり頷く。
大きく開いたままの口の筒から、ダラリと唾液が落ちた。
328 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/18(土) 20:41:45 ID:yHBI0Icj0
「ああ…… とうとう革人形になっちゃいましたね、未宇さん」
「ホヒィッ!」
時子さんは私の顔をいとおしむように撫で回し、天使のような微笑みで私の両目を見据えたまま、全頭マスクのジッパーの取っ手をボキリと折った。
「ホヒィイイイイイイッ!!」
全身の毛穴が開き、振動も与えられていないのにイキはじめた。
「オウ…… ン……」
自分でも自分がどうなったか良くわからない。
オ○ニーによる尖った絶頂ではなく、嬉しさに満たされた緩い絶頂が続く。
本来は性刺激で出るはずの脳内麻薬が、状況の想いだけでドブドブ出まくっている感じ……
涙でぼやけた狭い視界から見る。
時子さんの解説も低い唸り音にしか聞こえない。
首に鋼鉄の首輪が嵌められ、手首と足首にも鋼鉄の枷が嵌められ、全部に大きな南京錠が掛けられた。
334 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 00:36:06 ID:ntkhvyE20
小瓶からチューブが引き抜かれ、棒状のゴム栓につながれた。
時子さんは私の顔を上げさせると、口の筒に小瓶の口を突っ込んだ。
ドロドロと口の中に流れ込む、自分自身の恥ずかしい粘液。
もう体温を失い、冷えて不快な液体と化している。
「オフ! ゴクッ! オフッ! ゴク!ゴクッ!」
泣きながら飲み下すと、小瓶を抜かれた口に時子さんがキスをした。
ゆっくり私の口の中を舐め回してから、チューブの刺さった栓を押し込んだ。
栓についている革ベルトが後ろに回され、うなじで留められた。
時子さんは、拘束の快感に酔っている私を、腰を抱えるように鉄枠の中心に立たせ、両手両足を大の字に開いた状態で留めた。
「ンフーー!!」
「ンフーー!!」
「ンフーー!!」
「ンフーー!!」
口が塞がれてしまうと、小さな鼻の穴からの呼吸が苦しい。
335 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 00:36:48 ID:ntkhvyE20
「少し落ち着くと楽に呼吸できるようになります。興奮すると苦しくなりますよ」
「ンフーー」
「ンフーー」
「ンフーー」
少し落ち着いてきた。
壁に掛けられたカーテンに向かう形で、鉄枠の空間に大の字にハリツケにされている私。
「うふふふふふ。これ、実は鏡なんです」
時子さんがカーテンを開けると、天井まである巨大な鏡が現れた。
正面に自分自身が映る。
「初日ですから、ゆっくり馴染んでくださいね。腕が痛くなるとは思いますが、しばらく放置です。痺れの向うにある拘束感を覚えて下さい。決して鬱血壊死させるようなことはしませんから」
時子さんは居なくなった。
336 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 00:38:29 ID:ntkhvyE20
ココココココココ
ポンプが私の粘液を吸い上げ、口の中へ運ぶ。
ゴクリ。
陶然と自分の姿に見入る。
首輪に『未宇』と真鍮のプレートが打ち付けてある……
これだけが、かつて私が私だった証。
自分の名前が、とても大切なものだったことに気づいて、涙がボロボロ出た。
もう、誰とも会えない。
誰に会っても、私はわからない。
ただ、『未宇』と名付けられた革の人形。
腕がしびれてきた。
永遠に続く拘束。
きつくて、痛くて、外したくて、座りたくて、楽になりたいのに、自分ではもう何も自由にならない。
とうとう腕は何も感じなくなった。
ただ吊られているだけ。
341 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 20:25:43 ID:ntkhvyE20
コココココ
愛液をすすり飲む。
腕が揉まれている。
腕に頬ずりされている。
「腕は慣れたみたいですね。鬱血もしていないようですから、当分このままでいきます」
腕はもう無くなったように感じる。
足も、超ハイヒールのおかげで甲がつりそうだ。
これから一生、与えられた不快に不満も言えず、ただ受け入れていかなければならないんだ。
これから一生……
いつまで生きられるのかわからないけど。
正面の鏡に映る、自分の惨めな姿に見とれる。
目だけ明いた、全身黒革の拘束スーツ。
引き締められた腰。
スリムな足。
三角錐に突き出たおっぱい。
股から口へ延びるチューブ。
制限された範囲で体を動かす。
鏡の中の革人形も動く。
確かに私だ。
ココココココ
私の肉体はもう無い。
ただ苦痛を感じる心と、エッチな欲望だけ。
342 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 20:26:45 ID:ntkhvyE20
しばらくしたら時子さんが来た。
「そろそろ本当に未宇さんが求めていたことが始まりますよ」
トロンとした目で状況を見守る。
まず、鉄枠全体を覆うような暗幕が掛けられた。
私は、外の明るさも時間もわからない空間へ閉じ込められた。
ゴムの棒を残したまま口のチューブが抜かれ、顔に何か重い塊を被せられた。
目の前にガラスの小窓。
ガスマスク?
「ガスマスクは初めてですか? 自分の呼気を再吸入しちゃうんで、無限に息苦しさが続くんです。発狂しそうにトリップできると思いますから、イキたければイッていいですよ。クリトリスのローターは初日限定のサービスです」
股間にピクッと感じたかと思うと、クリトリスのローターが超緩く振動しはじめた。
渡された小型リモコンだといきなり強かったのに、大きいリモコンだとこんな微調整もできるんだ。
後頭部でギュッと締め付けられたら、周囲が顔に密着し息が苦しくなった。
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
吸っても吐いても新鮮な空気にならない。
ガスマスクなんて初めてに決まってるゥ!
343 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 20:27:37 ID:ntkhvyE20
しばらく苦しんで、構造を理解した。
私の吐いた息は、ガスマスクの口に昆虫の嘴のように口に取り付けられた、長いジャバラチューブに溜まる。
先端は開放されているけど、そこから入る新鮮な空気は僅かだ。
結局、吐いた空気の大部分を、また吸う。
少しだけ新鮮な空気が混ざるので、死なない。
楽に呼吸したければ、勢い良く吐いて、深く吸わないといけない。
そうすれば、先端から出入りする新鮮な空気の量が増えるから。
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
無理だよう!
被せられたガスマスクの内側で、私に許された呼吸のための穴は、全頭マスクに明いた小さな鼻の穴2つと、さっきまで粘液を流し込まれていた、口に差し込まれた棒の穴1つだけだもの!
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
勢い良くなんて絶対無理!
呼吸に枷が掛けられている……
345 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 20:46:30 ID:ntkhvyE20
「ウーーーーーッ!!」
何もかも!
何もかも制限されている!
自由を奪われている!
呼吸まで!
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
「プスーーーッ!」
「ンーーーーーーーー!!」
頭を振ってもとれない。
全身の自由を封じられている私は、ゆるやかに、無抵抗に、死へ向かっているかもしれないと気づいたとたんに、パニックになった。
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「ンーーーーーーーー!!」
死の絶望が襲ってくる。
自分が何もできないのをイヤというほど思い知らされているので、死の恐怖は凄まじい。
346 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 20:47:00 ID:ntkhvyE20
過換気になりそうなほど呼吸が速くなったが、マスクの機能が過換気を許さない。
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「プスーーーッ!」
「コシューーーーッ!!」
「ンオオオオオオオオオ!!」
永遠とも思われる呼吸制限に苦しみ、脳の奥に超快楽物質が発生する。
348 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 20:50:45 ID:ntkhvyE20
イ! ク!
脳みそが混沌としてイキ続けている。
全身がガクガクする。
だけどだれもそれを調節してくれない。
とうとう失神した。
しかし目が覚めてもガスマスクの中だった。
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
解放されるあてなど無い。
351 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 21:14:59 ID:ntkhvyE20
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
快感の中で、眠るように失神し、失神しては目覚め、眠り、そして起きる。
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
ボーッとしてはまた眠り、また目覚め、無限の混沌をただただたゆたう。
いつのまにかクリトリスの振動は止まっていた。
352 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 21:16:09 ID:ntkhvyE20
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
時間の感覚はもう無い。
一度マスクを外され、口から流動食を流し込まれた。
そのままの姿で排泄装置を接続され、排泄もさせられた。
わずか5分ほどの生命維持の儀式。
今度は別なガスマスクに変えられた。
口のジャバラチューブが短く、呼吸がほんの少し楽だ。
粘液用と食事用のチューブが貫通していて、ガスマスクしたままでもずっと粘液を流し込まれ続ける。
食事の時間ももうマスクを外してもらえなくなった。
勝手に流し込まれ、勝手に排泄させられた。
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
発狂しそうな永遠の水平飛行。
手足の感覚なんてもう全く無い。
353 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 21:16:43 ID:ntkhvyE20
ずっと続く緩い快感。
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
食事・排泄・ずっと放置。
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
食事・排泄・ずっと放置。
354 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 21:25:00 ID:ntkhvyE20
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
食事・排泄・ずっと放置。
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
食事・排泄・ずっと放置。
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「プスーーーッ」
「コシューーッ」
「オウウウウウウンンン……」
355 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/19(日) 21:28:36 ID:ntkhvyE20
あるとき、ガスマスクが外された。
吊られた手も、足の拘束も外され、仰向けに寝かされた。
濁った目で正面を見る。
「フフフ、いい具合に壊れてきましたね。その曇った瞳がたまらなくいいです」
綿棒を持ってきて、目ヤニだけ取ってくれた。
「何も考えず、ただそこに居るだけの人形にあと一歩ですね。何日経ったかわかります? だいたい1回の食事と排泄で1日です。そろそろ一週間経ちますよ」
驚いた。
もうそんなに経っていたなんて。
「今日は筋肉を維持するEMSの日です。ちゃんと電極が編み込んでありますので、未宇さんはただ倒れていればいいです。いままで拘束優先にしてきましたけど、慣れてきたら毎日EMSをやって、体調を維持しましょうね」
首の後ろあたりにコードを繋がれた。
何をされても私はボーッとしたまま。
やがて全身の筋肉が、ピクピクと痙攣し始めた。
最初はマッサージのように軽く沢山。
プログラムが進むにしたがって、それぞれの筋肉を鍛えるように、強めの収縮と弛緩を繰り返す。
やがて全部終わると、再びマッサージのようになり、完全に終わった。
コードが外された。
364 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2006/03/20(月) 09:54:07 ID:L27PD7Z50
「立ってみて下さい」
多少ガクガクするけど、ちゃんと立てる。
「超長期拘束放置の練習はできましたので、こんどは少し楽しいプログラムにしましょうね」
私はすでに、時子さんの解説に反応する心を、もう持ち合わせていなかった。
時子さんは革製の拘束ベルトを出して来た。
それはアダルトビデオの広告などで良く見かけるタイプのもので、いくつかのリングを革ベルトで繋ぐ構造だ。
ハイヒールのブーツでグラグラ立つ私に、時子さんはその拘束ベルトを着せようとする。
革ベルトの塊をすっぽり頭から被せられると、一番上の部分がブラの肩ひものように、肩に掛かった状態で体の前後に垂れた。
時子さんは私の体の前後のベルトのパーツを、左右の脇で上から順に留めてゆく。
すでに三角錐として飛び出ているおっぱいを、絞り出すような枠だけブラ、腰をさらに絞るベルト、股の左右を通ってお尻を締めるベルト、お腹を圧迫する×字のベルトなど、それらを増し締めしてゆく。
革ツナギだけでも十分きついが、こうやって要所を締め上げられると、本当の拘束感が増す。
胴体を締め上げたら、手を背中で吊り上げられて、後ろ手に留められた。
両腕を高く吊られるよりは何倍も楽だが、これはこれで苦しい。
最後にガスマスクを戻され、また呼吸が苦しくなった。
溢れて止まらない粘液が、すぐに口の中へ垂れてくる。
365 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2006/03/20(月) 09:58:23 ID:L27PD7Z50
その状態で、鉄枠の場所からショーウインドウへ移動させられた。
外は真っ暗だった。
深夜?
時計を見せてもらえないのでわからない。
見せてもらえたとしても、こんな汚れたガスマスクの目の窓じゃ、読み取ることはできないだろう。
『少し楽しいプログラム』って何だろう?
ショーウインドウの中にはあのマネキンはもういなかった。
かつて私が毎日見ていた、そのマネキンの場所に、今度は私が立たされた。
首輪の後ろに鎖が繋がれ、どこかに固定された感じがする。
「しばらく自力で立ってがんばってくださいね。今日からはちゃんと1日がわかるはずです。マネキンのお仕事ができたら、夜は横になれますよ」
「ン……」
足首同士を短い鎖で繋がれた。
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
相変わらずガスマスクの呼吸は厳しい。
366 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 10:01:05 ID:L27PD7Z50
やがて周囲が明るくなってきた。
朝が来たんだ。
こんなキツキツな状態で1日なんて、立ったままでいられるか不安だけど、選択の余地なんてない。
すると、突然、お尻のローターがプルッと振動しはじめた。
あ。 なんかイイ……
意識の濁った革人形から、人間に戻った気分。
しばらくプルプルと心地よい振動をしてから、フッと止まった。
ああん…… もう少しぃ……
こんどはクリトリスのローターが超ゆるく振動しはじめた。
しかも3つのローターの強さが微妙に違うらしく、緩いうねりとなってすごく気持ちいい。
腰がムズムズ動いちゃう。
コココココ
とうとう、おつゆが口の中に溢れ出した。
370 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 13:20:27 ID:L27PD7Z50
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
ガスマスクの呼吸制限や、追加されたギチギチの拘束具も手伝って、頭がクラクラするほど気持ち良くなってきた。
フッと全部止まる。
そんな……!
ひどい……!
しかし、またすぐに緩い振動がはじまる。
お尻、クリトリス、そしてポンプの部分にもローターが内蔵されているようだ。
また全部止まる。
一瞬、このまま放置されそうな予感がしたが、すぐに動き出してホッとした。
『立つ』というマネキンの仕事さえこなしていれば、快感に身を任せて腰を揺すっていても咎(とが)められることはない。
吊られて放置され、革人形の虚無をどっぷりと染み込まされた私が、魔法で人間に戻れる時。
お願い…… 魔法、消えないで……
間欠的にきもちいい振動をもらって、だんだんと快感が蓄積されてきた。
371 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 13:21:41 ID:L27PD7Z50
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
トロトロと粘液が舌の上に溢れる。
イケそう……
あっ……
イク……
フッと振動が止まる。
えっ?
そんな……
あとちょっとだったのにぃ……
早く
早くゥ!
振動来て……!
お願い……
外が暗くなるまで、そのまま放置だった。
残念だなぁ……
火照った体を持て余す。
372 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 13:22:28 ID:L27PD7Z50
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
とっぷりと日が暮れると、首の鎖だけが外され、ショーウインドウから店内へ移動させられた。
流動食を流し込まれ、排泄をさせられ、手足の拘束もなにもかもそのまま、ゴロリと横にさせられた。
そしてEMS。
全身の筋肉を強制運動させられる。
それが終わったら、そのまま放置された。
低反発マットレスらしいその寝心地は、手を縛られたままでも鬱血しないので、さほど悪くはなかった。
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
「コシューーッ」
体がきつくないと余計なことを考える余裕が生まれる。
イケなかったことが残念で仕方ない。
フル装備のまま、ガスマスクも外してもらえず、ただ転がされている私自身が、とんでもないオカズだというのに。
あーーっ!
あーーっ!
あーーっ!
オ○ニーしたい!
足首が短い鎖で繋がれたままの足をバタバタ動かす。
しかし、長期両手吊りの疲労が出たのか、いつのまにか眠ってしまった。
374 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 13:51:40 ID:L27PD7Z50
翌日、早朝に起こされ、またマネキンのお仕事。
また緩い振動が与えられ、どんどん気分が昂ぶる。
イキそうになると振動が止まる。
ぼやけた私の脳みそでも、さすがにこれがわざとだということに気付いた。
ひどい……
イカさないように煽り続けてるなんて……
ココココココココ
突然、口の中ににドロリと大量の粘液が出た。
むちゃくちゃヒドイことされてる……
イク自由も無いんだ……
あああああそのことでイクかも……
私あたまおかしいよね? よね?
下半身が突っ張る。
イケる。
イク!
ドーーーッと幸せな興奮に包まれ、ビクンビクンとイク。
375 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 13:52:58 ID:L27PD7Z50
ビイイイイイーーーーーン!
突然、すごい振動音がして股間が熱くなった。
ローターが全部全開?
何かを認識するヒマすら与えられず、快感を超えた苦痛の振動に全身を痙攣させて悶える。
うそ! こんどはイキ続け?!
「オーーーーッ!!」
「オーーーーッ!!」
「オーーーーッ!!」
「オーーーーッ!!」
「ホヒッ!」
「シュコーッ!」
「ホヒッ!」
「シュコーッ!」
「ホヒッ!」
「シュコーッ!」
「ホヒッ!」
「シュコーッ!」
止めてえええええええ!
狂っちゃううううううううう!!
酸素も足りないよぉおおお!!
絶対発狂したと思いつつ、意識が混濁した。
376 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 13:53:42 ID:L27PD7Z50
「シュコーッ」
「シュコーッ」
「シュコーッ」
目が覚めると苦しいガスマスクの中。
「ウ……」
相変わらず身動きできない。
イクことも、イカさないことも、全部コントロールされている私。
わざと気分から外すように操作され、あまりのもどかしさとイカされっぱなしのきつさに、拘束放置の時とは別な部分が壊れてきた私。
ビイイイイイーーーーーン!
いやっ!
また?
一度イッて敏感になったクリトリスに、振動が痛い。
「ホヒッ!」
「シュコーッ!」
「ホヒッ!」
「シュコーッ!」
「ンーーーーーーーーーーーー!!」
逃げようとしても逃げられない絶頂。
「ンーーーーーーーーーーーー!!」
死んじゃう……
380 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 17:28:22 ID:L27PD7Z50
コココココココ
目が覚めると口中が鉄臭く、血生臭い……
「ゲーーーッ! オゴーッ!」
い、いやっ!
どうもここ数日下っ腹が突っ張ると思ったら、生理になったんだ。
あの生臭い血糊を飲んじゃった!
「あ、大変!」
時子さんが気づいてくれた。
久しぶりにガスマスクを外してもらい、携帯用のビデで口の中を洗われた。
「アハハ、このビデ新品ですからご心配なく」
おまん○のポンプを外してもらい、付近を洗浄してもらう。
「ちょうどいいチャンスですから、また吊りに戻します。こんどは少し狭いですけど我慢してくださいね」
春休みももう後半に入ったはず。
いまさら解放されるとは思っていないけど、なんとなく気にはなる。
いつのまにか鉄枠は片づけられていて、私がちょうど大の字で収まるサイズの巨大なアクリルの水槽が置いてあった。
水槽といっても、奥行きが私の体ぶんほどなので、映画に出てきたモノリスのように、大きな分厚い板といった感じだ。
口の辺りとお尻の辺りと天井に直径5cmほどの穴が明いている。
片側に不思議な形の大きな蝶番がついている。
381 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 17:29:27 ID:L27PD7Z50
時子さんが水槽を開く。
背後の板が、本を開くように手前に開いた。
中には同じアクリル板で作られた、斜めの板が四隅に取り付けられていた。
その板には切り欠きがあり、まるで……
「その四隅の切り欠きに、ちょうど未宇さんの手首と足首が入るんですよ」
やっぱり。
促されて、水槽の背後から中に入る。
まず足を切り欠きに入れると、足は底につかない高さになっていた。
手を入れると、完全に宙に浮いている私。
背後の板が閉じられると、まるで分厚いアクリル板の中に浮いているように見える私。
鋼鉄の手枷と足枷が引っかかって、絶対に引き抜くことはできない。
股の真下にはアクリルの広口花瓶が置かれ、ポタポタと私の血が溜まる。
月経血を直接見られるという羞恥に、もう死んでしまいたいくらい恥ずかしい。
アクリルの箱に閉じ込められていても、口の正面に大きな穴があり、ガスマスクもなく、口の棒も入れられていないので、呼吸は超楽だ。
「生理がピークの間はしばらくこのままです。今新しいポンプを用意してますから、それが出来たらいよいよアクリルディスプレイですよ」
「オフ?」
口は筒が入っているだけなので、声は出る。
「この水槽は全部アクリルでできていて、その蝶番も吸盤式ですから、痕を残さず外せるんです。手足を固定してある部分もアクリルの材質ですから、上から同じアクリルを流し込めば、未宇さんは浮いているような姿のまま固まるんです」
アクリル……?
固まる……?
何の話か理解するまでに数秒かかった。
私をアクリル漬けにして固めちゃうつもりなんだ!
382 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/20(月) 17:30:16 ID:L27PD7Z50
「ホヤアアアアッ!! ヒヤッ! オヤッ! ヒイイイイイイ!!」
ガキンガキンとムチャクチャに暴れる。
しかし、全く抵抗できない。
長期拘束されて、筋力だってもう小学生並みだろう。
「ウフフフフフフ。恐怖にひきつった未宇さんて最高にかわいいです。もう死ぬまでアクリルのなかで過ごすんですよ」
「ヒヤア! アウイウイヤアァ!!」
心が壊れた状態にずっと慣らされてしまい、久しく忘れていた恐怖が甦る。
アクリル怖い!
革に包まれるのとは異次元の、絶体絶命な不可逆感がものすごい。
手足を切り落とされてダルマにされるのにも等しい恐怖。
ダルマはまだ生への希望があるが、アクリル漬けは、何かあったら時子さんでも私を助けることができないだろう。
無機質の中に生きながらに埋められる恐怖。
開かれた股の間から、生温かい血がボトリボトリと落ちる。
血じゃなかった。 ……と思う。
386 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2006/03/21(火) 01:04:05 ID:QohyBu9AO
大量の樹脂を硬化させるとなると、触れないくらい激しい硬化熱が発生するし、完全硬化すれば胸郭が抑えつけられて、呼吸が出来なくなる。
これは時子の、不安を煽るブラフだといいな…
387 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/21(火) 10:22:06 ID:YFX8hvEp0
>386
チョトマジレス
長期拘束して髪の毛は?爪は?瑕疵は?皮膚の代謝は?炎症は?
でたらめなEMS記述で筋力維持なんて不可。
女子学生一人称の脳内がなんでこんなにカタイの?等
ツッコミどころ満載なので、それと同程度にお考えくだちい。
>樹脂
ちなみにガレキ10年やってる人より長くPMMAいぢってますので知識はあります。
海外のGORD等や2ちゃんの他スレでの報告などを見ると、実際にやっちゃう人たちは、なまじっか知識がある人間より大胆で、無茶を通してしまうようです。
ウレタン固めや人間FRPケース、石膏人形化など、乱暴でもそれなりの対策をして実現しちゃってます。
人が埋まるほどの大量のアクリル樹脂となると硬化熱も膨大だと思いますし、歪みもすごいと思いますが、それこそファンタジーってことでヨロ。(゚∀゚)
388 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/21(火) 10:23:02 ID:YFX8hvEp0
「エフッ…… エフッ……」
久々に恐怖の感情が頭を占め、アクリルの箱の中に大の字に固定されたまま泣いていた。
また腕が抜けそうな痺れが続き、やがて腕の感覚が無くなった。
途中、泣き寝入りしたり、また目が覚めたりしたりを繰り返し、ダラダラと時間が過ぎて行く。
箱から出され、排泄と食事を与えられ、またアクリルの箱に戻された。
しばらくしたら時子さんが新しいポンプとチューブを持ってきた。
「チューブの径を太くして、切替えバルブを付けましたから、生理中でも大丈夫になりました」
新しいポンプを取り付けられ、そこへいつも排泄に使っているホースとコネクターが繋げられた。
しかしホース単体だけで、器械に繋がっていない。
「アクリル…… いいなぁ…… わたしのされたいこと、全部未宇さんにしてあげます。生きながら固められるのってどんな気分でしょうね。透明な生き埋め…… ああ、私イキそう」
「ホヒッ! ヒヒウエ、ヒヤァ!」
「だめですよ。あの時、ここのショーウインドウに惹かれた時から、未宇さんの運命は決まってたんです」
「ヒヤァ! ヒヤァ! ヒヤァ! ヘフッ…… ヘフッ……」
流動食用の口の栓がついたガスマスクを持ってくる時子さん。
手に持った糊チューブのようなものをブチュッと絞って、縁にぐるっと一周塗りつける。
「瞬間接着剤が目に染みるかもしれませんが、最初だけですから」
「ヒイイイイイイ!!!」
怯える間も与えられず、ぐちゅっと装着されてしまった。
389 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/21(火) 10:23:44 ID:YFX8hvEp0
後頭部でベルトが締められ、ガスマスクが完全に固定されてしまった。
「シュコーッ」
「シュコーッ」
「シュコーッ」
もう、二度と外せない……
「ずいぶんほったらかしにしてしまいましたが、おっぱいもイジメましょうね」
「ンーーーーー!!」
おっぱいのジッパーが開けられ、乳首を何かで挟まれた。
う!
あ!
ピアスが引っ張られてる!
おっぱいを覆うように何かヒンヤリするものが貼り付けられ、ジッパーを閉じられた。
「ローターと電極パッドです。本当に乳首をつまみ出されたように感じるので、すごくイイですよ」
ただ取り付けられただけなのに、乳首がもうジンジンして、不思議な気持ちよさが昇ってきた。
395 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/21(火) 22:47:09 ID:YFX8hvEp0
次に頭から人型のフイルムを被せられた。
何箇所か開いている所を接着剤で止められ、カサカサ言う大きな包みにされた。
時子さんが大きなドライヤー?を持ってきた。
頭から順番に熱を当てられると、フィルムがキシュキシュと縮まり、ピッタリとフィットした。
手足も同様にきれいにパックされてしまった。
私をここに残し、時子さんは苦労してアクリルの箱をショーウインドウに据えた。
そして全身キシュキシュと音を立てる私を曳き立てて、アクリルの箱に案内し、ガスマスクのホースを正面の穴から出した。
フィルムを破らないように手足を切り欠きに掛けると、本当に標本にされた気分だ。
背中で板が閉じられ、お尻のホースが穴から始末されたようだ。
周囲でキリキリと音がする。
万力で板を抑えるような音。
周囲何箇所もキリキリと押さえられている。
きっとアクリル液が漏れないように、何かで板を密着させているんだ……
本当に…… 本当にアクリル漬けにされちゃう……
396 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/21(火) 22:47:42 ID:YFX8hvEp0
ショーウインドウの正面は明るかった。
人通りは無かったけれど、ガスマスクの目の窓からでも前の通りの様子が見えた。
目の窓の汚れは少しきれいにしてあり、人の顔くらいは充分判別できる。
ガラガラとシャッターが下ろされた。
ここのシャッターが閉まるのを初めて見た。
するとウインドウのガラスに反射して、私の姿と、準備を進める時子さんの姿が映った。
無力に手足を拡げて固定された、黒い革の塊。
ガスマスクの目の窓は反射して、私の瞳すら映っていない。
気色悪い昆虫のような顔。
今気付いたが、股間から粘液を送る細いチューブが、ガスマスクの給餌のチューブとは別に口へ直接バイパスされている。
泣き叫びたい恐怖を追い越して、ものすごい快感が襲ってきた。
私はシャッターの暗闇を通して、ショーウインドウの向こう側に私の幻影を見た。
学校帰りに、アクリル漬けになった黒い拘束革人形を見つけた私を。
ガスマスクの目の穴の、反射するガラスの奥に、虚ろに光る目を、かすかに見出した私を。
股間から口へ細いチューブが繋がり、少しずつ液体が移動しているのを見て、本当に人が中に居ると判る衝撃を。
397 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/21(火) 23:06:26 ID:YFX8hvEp0
私はウインドウの前から駆け出し、家に帰ってアクリル漬けにされた女の子を思い出してオ○ニーするんだ。
手の指をまとめられちゃって、おっぱいを尖ったブラに押し込まれて……
その子が、今の私。
閉じ込められているのも、今の私。
「ウーーーーッ!!」
気持ちの昂ぶりを見透かしたかのように、おっぱいに電気が流れ、優しく揉まれはじめた。
ククク
ククク
小刻みに縮む感じがぎこちないけど、優しく愛撫されているようで、クリトリスの刺激より甘くていい。
「シュコーーーーーーーーーッ」
「シュコーーーーーーーーーッ」
「シュコーーーーーーーーーッ」
想像力も手伝って、絶対拘束空間の中で、甘い気持ちに蕩かされる。
目の前には、ガラスに映った最高のオカズ状態の私。
はうううううん
はうううううん
はうううううん
今までに無かった新たな気持ちよさ。
401 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/22(水) 00:21:05 ID:M8khbB7N0
尖った刺激による失神や、寸止めの生殺しではなく、いつまででも浸っていられる、淫らな甘い世界。
時間の感覚がだんだんなくなってきた。
規則的な給餌と、排泄と、EMSで、およその1日を知る。
丸一日絶頂漬けにされたり、丸一日寸止めだったり、ずっと閉じ込められていても退屈しない。
退屈しないほど、悲惨な毎日なのだけれど。
まだアクリルは注がれていない。
アクリルなんて流されなくても、このままでも充分絶望している私。
もう、店の奥に戻されることもなく、手足を大の字に伸ばされた姿のまま、ずっとショーウインドウの中で過ごす。
目の前の人通りは、もう人間ではなくなってしまった私の心を和ませる。
春休みなんてとっくに過ぎ、目の前の通りを、うちの制服を着た子たちが通り過ぎる。
ああ、お母さん、お父さん、心配しているだろうなぁ……
そのうち警察沙汰になって、発見されてしまうのかしら。
どうかみつかりませんように。
ずっとこのまま気持ちよく過ごせますように。
万一発見されても、アクリル漬けにされてしまったら、生きたまま私を取り出すなんて無理だろう。
そしたらその姿のまま、家で過ごすだけ。
単に飾られる場所が変わるだけ。
402 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/22(水) 00:22:16 ID:M8khbB7N0
給餌・排泄・EMS・快感漬けの繰り返し。
快感で失神していない時は、歩道を見て過ごす毎日。
ある日、うちの制服を着た女の子が目の前で立ち止まった。
しばらくじっと私を見て、嫌悪とも憧れともいえない目をしていた。
その時、たまたまローターが振動しはじめて、全身をビクビク動かして堪えた。
目の前の女の子の表情が見る見る変わる。
瞳が潤み、眉毛が下がり、何かを押し殺すような顔になって、さっと行ってしまった。
革人形が生きているってわかったんだ。
あの目……
知ってる……
あの気持ち……
次の日もその子はやってきた。
潤んだ目で一瞥して立ち去る。
次の日、目の前に時子さんが来た。
掃除をしている。
そこへあの子が来た。
なんだか最初の出会いを思い出す。
時子さんが私を指差す。
その子も私を見る。
顔が真っ青だ。
時子さんがニッコリ笑って、口を大げさに形づくり、「あ」「く」「り」「る」と言った気がした。
……えっ?
403 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/22(水) 00:23:29 ID:M8khbB7N0
真っ青な顔をした女の子をそこに残し、時子さんが消えた。
背後でゴトゴトと音がする。
突然、ものすごく臭い液体が流れ込んで来た。
いやあああああああ!!!
ついにアクリル漬け?!
密閉されているはずの私にも臭く感じるほどものすごい臭い。
どんどん注がれ、ついに私の全身はアクリル液に没した。
女の子の顔が歪む。
そのまま泣きそうな顔で走り去った。
どんどん身体が熱くなる。
低温やけどしそうなほどの熱さ。
苦しい……
だんだん呼吸が苦しくなる。
胸が圧迫されている。
なるべく息を吸って止める。
胸郭の広さを確保しないと。
404 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/22(水) 00:26:23 ID:M8khbB7N0
気が遠くなりそうなほどの熱さが引いたら、とうとうアクリル漬けが完成してしまった。
首も手先も足先も全く動かない。
辛うじて手袋の中とブーツの中で指先が動かせるだけ。
「ウーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
死に隣接する凄まじい快感!!
きいいいいいいいい!!
狂いそう!
自分の死を、生きながら客観的に見るような気分!!
ものすごい興奮で酸素が足りない!
「コシューッ!」
「コシュッ!」
「コシュッ?」
「コシュッ コシュッ コシュッ!?」
胸郭が制限されてて息が吸えない!!
パニックに襲われ、身体を揺すろうとしたけど、ピクリとも動かない!!
「ヒュ! ヒュヒュ? ヒュ……」
白目を剥いて失神しそう。
それと同時に、恐ろしいほどの快感に襲われた。
全身脱力しながら、痙攣に包まれてイク……
普通なら失禁して脱糞してそうな状況。
もちろん今は出ないけど、拡張された肛門も緩み切っている。
405 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/22(水) 00:39:34 ID:M8khbB7N0
興奮に混濁した意識のまま、目覚めても、失神しても、ずっとアクリルの中。
興奮で気が狂いそう……
ずっとキモチイイ……
その気持ちを後押しするように、オッパイの電気刺激が加えられ、乳首のローターが振動する。
アクリルに生き埋めになった死の世界の底で、刹那的に加えられる強制的な性刺激に、淫らに反応してしまう。
「コシュッ!」
「コシュッ!」
「コシュッ!」
浅いなりにも呼吸は安定してきた。
制限された胸郭いっぱいまで、吸っては吐く。
体温が篭って、とて暑い……
やがて、アクリル漬けになる前と同じように、淡々と給餌・排泄させられていることに気付いた。
琥珀の中の虫のような姿のまま、淡々と生き続ける私。
406 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/22(水) 00:58:59 ID:M8khbB7N0
意識が混濁していたのは半日くらいのようで、翌日の昼くらいには、前の日と同じに近い状態まで戻っていた。
ただ違うのは、もう二度と外気には触れられない状態に堕とされたことと、状況に興奮し切っていて、ずっとイキっぱなしにも近い快感の中に居るということだ。
その目の前にあの子が来た。
そして、私の有様を見るなり、その場に倒れた。
そこへ時子さんが現れ、その子を店内に運び込んだようだ。
あとはこの狭い視野では見ることができなかった。
とりあえず介抱されたようなので、安心した。
そのまま、淡々と時間が過ぎる。
息が浅く、いつも苦しい。
それでもたまに清々しい感じがして、呼吸が楽になることがある。
酸素でも混ぜてるのだろうか。
規則的に給餌され、排泄させられる。
そういえば、排泄の時のお浣腸がひどく苦しく感じるようになった。
407 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/22(水) 01:03:24 ID:M8khbB7N0
翌日もアクリル漬けの日常が続く。
こんな状態でも生きてるから不思議だ。
視界の歪みがすごくなったが、前の人通りの様子は見ることができる。
今日はあの子は来なかった。
あんなショッキングな出来事があったあとでは、当然だろう。
そんなことをこんな状況で普通に考えている自分も、かなり異常だとは思うけど。
翌日も来なかった。
今日一日はクリトリスのローターで死にそうにイカされっぱなしだったから、見落としたのかもしれない。
イキながらも、ガタガタと周囲がうるさかったのを覚えている。
あるとき、急に恐ろしい考えが浮かんだ。
『だめですよ。あの時、ここのショーウインドウに惹かれた時から、未宇さんの運命は決まってたんです』
まさか……
まさか……
その夜、またショーウインドウのシャッターが下ろされた。
そして私は、ショーウインドウのガラスの反射の中、アクリル漬けの私の隣に、ビクンビクンと蠢く革人形を見つけ、心臓が潰れそうになった。
412 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/23(木) 22:08:51 ID:akzbzpw10
イキっぱなしに近い興奮が、ドクドクとさらに加速する。
あの子…… 時子さんに拉致られたか説得されたか知らないけど、もう人生が途切れてしまったんだ。
あう、あう、あう。
私と同じ身の上になった彼女に、本来なら同情するはずなのに、なんでこんなにゾクゾク興奮するんだろう。
私と同じような革の全身スーツを着せられた彼女は、手首をまとめられてショーウインドウの天井から吊られていた。
足首も繋がれているようで、太ももを擦り合わせるようにもじもじさせている。
スーツには多くの調節ベルトが付けられ、私のようなぴったりのオーダー品ではないことがわかる。
顔を覆う全頭マスクは、目にも黒いアイマスクが締め込まれ、視界を奪っている。
口には穴明きゴルフボールが革ベルトで留められていて、ダラダラと唾がこぼれている。
股にはコードのついた小さなリモコンが2つ、ガムテープのようなもので留めてあった。
足首から先のブーツの様子や、手首の細かい様子は、視界の外なのでわからない。
413 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/23(木) 22:10:14 ID:akzbzpw10
耳を澄ませば、低い唸り音と、絶え間無いあえぎ声が聞こえてくる。
私がたまに落とされる、ローター絶頂地獄に落とされているんだ。
振動で感覚が麻痺してきても、振動を止めてもらえず、麻痺の向うに細胞が壊されそうな絶望の快感があることを教えられる地獄。
一日責められると、2日くらいは感覚がおかしくなる。
麻痺したクリトリスに感覚が戻り始めると、何もされていないのに、常にお湯が掛けられているような快感を覚える。
そして、ほんのわずかの刺激も数千倍に増幅される。
つらくて、苦しくて、キモチイイ、地獄。
私は今まさに昨日の絶頂地獄の揺れ戻しが来ている最中で、過敏になり切った私のクリトリスは、貫いているピアスのテンションまで手に取るようにわかる。
そんな自分と、責め真っ最中の彼女を重ね合わせ、興奮している上にもさらに興奮する。
ふと目を正面に移すと、アクリル漬けの革人形、今の私の姿が映る。
想像と状況で脳内に吐き出される、自分自身の生体麻薬の量に驚く。
「ン……!!」
自分の姿を見たとたん、一瞬で達してしまった。
ここまで興奮すると、酸素たりないよ。胸郭狭すぎるよ。
耳に響くあの子の声を聞きながら、絶頂の中をずっと漂いながら進む。
しばらくしたら静かになった。
417 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/25(土) 00:23:38 ID:4fHZlLb90
翌日。
周りがうるさいけれど、私には目の前の通りしか見えない。
隣にあの子がいるのかさえわからない。
……少し興奮も覚めてきた。
普段と変わらない、給餌・排泄・筋肉の強制運動。
そして放置。
ヒマをもてあましているので自分の体を自己チェックする。
頭も首も、当然動かない。
目には目ヤニがたまってくるけど、絶頂地獄で目を見開きながら涙をハラハラ流させられると、全頭マスクと頬のすき間や、全頭マスクとガスマスクの隙間に流れてゆく。
その先、水分や目ヤニがどうなっているのかは全くわからない。
目がベタベタするのは、もう二度と拭えないし、拭ってももらえない。
尖った手袋の中で指を擦りあわせると、ボロボロ垢が落ちるのがわかるけど、これも一生どうにもならない。
足の指も、ブーツの中でザラザラネチョネチョする感じ。
爪も伸びている感じ。
腕も、腰も、太ももも、ピクリとすら動かせないのがこんなに辛いなんて……
胸は、注がれた時に気づいて、めいっぱい広げた状態で固められたつもりだったけど、アクリル液の重さに負けて、必要最小限の隙間しかない。
隙間部分は革スーツがアクリル側に張り付いていて、皮膚とスーツの間に隙間がある。
これがなんとなく体温や換気の余裕になっている気がするけど、本当のところはわからない。
汗も理屈の上からは溜まる一方、体温も上昇する一方のはずなのに、一応なんとかなっている。
アクリルの外側でガンガン冷房でもかけているのだろうか。
418 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/25(土) 00:24:41 ID:4fHZlLb90
アクリル漬けのこんな姿のまま、まったりボンヤリしている自分が笑える。
大した人生経験もないうちから、こんなにマゾでどうしよう。
その気持ち良さを追及したために、亡霊のような状態で、手足を大の字に伸ばした、人として最も無抵抗な姿で、アクリルの中に固められている私。
突然、目の前に時子さんが来た。
私の顔を覗き込み、目が開いているのを確認してから、ニッコリ笑って私の目の前に小さな液晶モニターをペタリと貼った。
モニターは既にONになっていて、中心には鉄フレームに大の字にはりつけにされたあの子が映っていた。
全頭マスクや革スーツの様子は横に吊られた時と変わっていない。
時子さんが視界から消えてしばらくしたら、モニターの映像を撮っているカメラのフレームの中に時子さんが現れた。
手に短い鞭のようなものを持っている。
微かに音が聞こえる。
「フヒッ…… フヒッ…… フヒッ……」
あの子の悲痛なあえぎ声。
「今から鞭でうちますよ。革越しなのでそんなに痛くはないと思います。今日はあの子も見てくれてますから、いっぱい跳ねてくださいね」
「フヒッ! ムヒ、ムヒ、イヤアアア!!」
無言で太ももを打ち据える時子さん。
ピシッ、ピシッと短い乾いた音が響く。
「イアイッ! イアアアアイイッ!!」
体をのけぞらせて、ひねって、痛さから逃れようともがく彼女。
音声はモニターから聞こえるのではなく、直接室内から響いて、アクリルの奥の私の鼓膜に届いている感じ。
422 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/25(土) 18:57:36 ID:4fHZlLb90
時子さんは、私にはこんなことしなかった。
本人の嗜好を見極めているのかしら。
ピシピシという鞭は太ももから下腹部へ、そして腕へ、そしておっぱいへと移ってゆく。
「ア~~~~ア~~~~ア~~~~」
声が次第に意味不明になり、快感にブルブル震えるようになってきた。
イッてるんだ…… 鞭打ちだけで……
私がアクリル漬けにされて、無機質に囲まれて拘束に追い込まれると脳の快感神経が直でONになるように、彼女は痛みなどの刺激で体を追い込まれると快感神経がいきなりONになってしまうんだ。
鞭が止んでもまだビクビクイッている彼女を見ると、私も興奮が止まらなくなってしまう。
う~~ う~~
きつくて、きもちいいよ。
消滅するはかなさが、きもちいいよ。
画面が消され、音も静かになった。
423 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/25(土) 19:05:14 ID:4fHZlLb90
しばらくの間、快感の中で眠ったり目覚めたりを繰り返していた。
「ヒフッ! エブッ! オゴホ! ゴホ!」
むせる声の妙な響きで我にかえった。
「ゲハッ! オホッ! ヒューーッ! ヒューッ!」
正面のモニターに、また映像が映っていた。
手足を折りたたんだ人が、ちょうど一人入れるほどの大きさの透明な水槽がテーブルの上に置いてあり、あの女の子が沈められていた。
水槽の天井は檻の格子になっていて、顔はおろか手足すら出せないようになっていた。
しかも手は後ろ手に手錠のようなもので繋がれ、足は折りたたんだ状態で革ベルトで留められていた。
彼女は仰向けに沈められていて、背中を丸めると辛うじて水面から口と鼻が出るように水位が調節されていた。
しかし口にはあの穴明きゴルフボールが嵌められているので、息を吸おうとすると水を飲んでしまい、非常に苦しそうだった。
拘束された手足を可能なかぎり突っ張って、体を安定させ、続けて息をしようとするが、微妙に届かない位置で手足を繋がれているため、虚しく水槽の内面を膝や肘が滑る。
彼女は拘束ベルト以外は裸だったが、股間には大きな大人のオモチャが前後に刺さっていて、ゴムベルトのようなもので腰に固定されていた。
小さいモニター画面でもはっきりわかるほど彼女の顔は紅潮していた。
「ゲフッ! ヒウッ! ン~~~~~~~!」
あえぎ、もがきながらイッてる……
既に処女ではなく、おま○こにオモチャを突っ込まれている彼女がひどくうらやましく思えた。
自分はもう処女を失うチャンスすら抹消されているんだ……
436 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/26(日) 22:20:27 ID:4sH33PoQ0
前後もわからないほどイキながら、生きるために規則的に体を曲げて呼吸をする女の子。
頭の中には渦巻く快感しか無いはずなのに、心の片隅の冷静な部分の力を振り絞って体を曲げている。
ああ……
また私、イク……
酷い目にあってるあの子の様子が私を絶頂へと誘(いざな)う。
あれ?
あっ!
あの子、様子がヘンだ!
おぼれそう!
死んじゃうよ!
時子さん!!
うーーーー! うごけなーーい!!
自分が死の一歩手前でずっと固められているくせに、ヒトの心配なんて笑える。
さっと時子さんが現れて、向う側にあるらしい栓を抜いた。
水位はみるみる下がったけれど、女の子はケイレンして動かない。
4,5秒の間があって、女の子はガホッと水を吐き、それから荒い呼吸が戻った。
ゼーハー、ヒューヒューと、聞いているこっちが苦しくなりそうな呼吸を繰り返す。
自分だってまともに呼吸できないっていうのに。
そんな苦しそうな彼女を、時子さんは解放もせずに放置している。
「アッ!アッ!アッ!アッ! アアアアアーン!!」
水がなくなり、呼吸も楽に出来るようになったとたん、わめくような大声を水槽に響かせてイク女の子。
その女の子の声を聞きながら、私は少し眠くなった。
437 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/26(日) 22:21:39 ID:4sH33PoQ0
気が付くと、目の前に人が居てギョッとした。
すでに夜中になっているようで、ショーウインドウにはシャッターが下ろされていた。
目の前のモニターは外され、ショーウインドウのガラスと、私のアクリル水槽との間にあの女の子が立っていたのだ。
女の子は、私のガスマスクの視界から見える範囲では全裸で、髪の毛はやや濡れていた。
その子は私がウインドウ越しに路上を歩く姿を見た時と雰囲気が少し変わっていて、純真そうな瞳の色は消え、ドロドロに蕩けた瞳に少し悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
私は、そのやや悪意を帯びた目にゾクリとした。
その子は潤んだ瞳でニヤーッと笑うと、口から真っ赤な舌を出して、私のアクリル水槽を舐めた。
私のガスマスクの口の辺りのアクリル面をゆっくりと淫靡な舌つきで嘗め回し、キスをした。
これが時子さんなら、私は少しドキドキしただろう。
だが、直接正体を知らない女の子の行動に、私は少なからず嫌悪感を覚えた。
それが私を興奮させようとする行動なのか、見下している行動なのかわからない。
やがて彼女の手が私の腰の方へ伸び、視界から消えると、急に息苦しくなった。
「フヒッ!」
「フヒッ!」
「フヒッ!」
呼吸に抵抗がある。
まさか! 私の呼吸穴を塞いでいるの?! やめて!!
438 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/26(日) 22:22:22 ID:4sH33PoQ0
苦痛に顔を歪める私の目の表情を確認するように覗き込み、彼女は私の前にリモコンのようなものを差し出した。
また蕩けた目でニヤーッと笑う。
何?!
彼女のふやけた指が、リモコンのスイッチを押す。
急におっぱいがギューンと掴まれた。
「ホヒイッ!!」
そのリモコン!
まさか私の……?!!
恐怖で全身が強ばる!
私が驚愕の目で注視する指先で、彼女はボタンをさらに押した。
「グギイ!!」
おっぱい千切れちゃう!!
荒々しい電撃が大胸筋を激しく収縮させ、乳首も捻り千切るほどの強烈すぎる電撃が走る!
逃げたくても避けたくても、ピクリとも動けない超恐怖!!
「ヒッ!!!」
「ヒッ!!!」
とうとう呼吸穴が完全に塞がれた!!
この子に殺される!!
そう思った瞬間、この子の瀕死の映像が脳裏をかすめ、それに自分を重ねながら激しい快感に包まれた。
アクリル漬けにされる瞬間の恐怖にも等しい快感が、何度も何度も私を襲う。
超拘束されて瀕死の目にあわされる超超超快感!!!
激しくイキながら気を失った。
446 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/28(火) 01:00:08 ID:UnA24avx0
目が覚めると、昨晩イカされた瞬間の恐怖が蘇り、アクリル漬けにされた革拘束衣の内側にビッショリ汗をかいた。
信頼している人以外の人間に、自分の命を弄ばれる恐怖……と、自分でも理解できない、超快感。
そして、安心しきった拘束漬けの生活から、いますぐにでも逃げ出したいという気持ちが芽生えた。
突然、目の前に人影が現れ、ドキッとしたら時子さんだった。
あの子が舐めまわして汚したアクリルをキュッキュッと拭いて、優しくニッコリ笑う。
こんどは安心してブワッと涙が出た。
ひどいよう……
時子さぁん……
ヒック…… ヒック……
いつも通りの給餌・排泄・筋肉の運動。
EMSでブルブルしているときに、目の前の通りを、制服を着たあの子が通り過ぎてゆく。
エッ!?
なんであの子、自由なの?
通いでこんなことやってるの?
身動きできず、ただ飾られて晒されている自分が、とんでもなく惨めな存在に思えてきた。
……いや、そんなことは初めからわかっていたのだけれど……
447 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/28(火) 01:01:49 ID:UnA24avx0
時子さんの意図なのか、アクリル漬けから解放されたいという気持ちがつのる。
解放されてどうしたいんだろう、私。
放置ではなく多様な責めを受けたい……?
あの子が羨ましい……?
夕方。
ゾロゾロと制服の波が目の前を通り過ぎる。
その中で立ち止まる女の子がいた。
あの子だ!
笑って友達に手を振り、その集団から離れると、ショーウインドウの前まで来た。
店に、入らないの……?
スカートのポケットをまさぐり、リモコンを掴み出した。
私の全身の血が凍る。
「ホヒィイィィィィィィッ!!!」
無造作にスイッチを入れる女の子。
……何も起こらない……?
ちがう!
オッパイが!
オッパイが優しく揉まれてる!
きいいいいいいい!!
恐くて気が狂いそう!
絶対オッパイだけなんてことないはず!
そして彼女は冷たくニヤリと笑った。
449 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/28(火) 01:36:57 ID:UnA24avx0
膣口のモーターが作動し、溢れる粘液をどんどん吸い上げ、私の口へ送り込む。
こんなに……
こんなに濡れるなんて……
彼女の指先の数ミリの動きが恐くて仕方ない。
彼女は、哀れむような、涙を流すような、不思議な笑みを浮かべて、グッと指を押し込んだ。
「ゴプ!!!!!!」
全身硬直。
しかしもちろんピクリとも動けない。
続いて鼻の奥がキナ臭くなって、目から火が出た。
アクリル漬けでなければ1mほども飛び跳ねていただろう。
クリトリスが引き千切られる痛みの中から、クリトリスをつまんで私の霊体をそこから引き抜くような、幽体離脱しそうな快感と浮遊感が走った。
5,6秒してから、メチャクチャな電撃を受けたんだとわかった。
顔も脳も強ばった私を、その子は許さない。
すかさずクリトリスのローターを最強で動かされた。
「イッ!」
絶句したまま昇天。
そしてすぐ昇天。
また昇天。
快感の絶頂の上積みが出来ることを、今日初めて知った。
450 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/28(火) 01:38:22 ID:UnA24avx0
普通ならすぐに気を失うのに、電撃で全身を硬直させられた後なので、気持ちよく倒れるような気分にならない。
耳年増な友達が話していた、電動マッサージ器の無限快感のような、覚醒したまま自分の失神する瞬間を観察するような、さらにそれを3段重ねにしたような、とても言葉では表わせない快感の連続波。
彼女の姿さえ霞む視界。
彼女は私がどんな様子なのか確かめる手段は無いと思うのだが、狂ったようにイキ続ける私をしばらく見たあと、その場を離れた。
リモコンの電波が届かなくなったのか、フッとローターが止まった。
昇りつめた階段を、後ろ向きに下りるような、快感の揺れ戻しが来た。
「アアン……」
ブルッと身震いして1段降りる。
「アアン……」
さらに降りる。
「アアン…… アアン……」
最後にやっとおちついた。
ものすごい疲労感。
酸素足りない……
457 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/28(火) 20:21:53 ID:UnA24avx0
だんだんと流れが読めてきた。
拘束放置の『安心』の部分を消し去り、常に恐怖のテンションを与え続けるつもりなんだ。
残酷で、とても普通の神経ではできない行為。
毒を盛られ、息も絶え絶えになった状態で、標本にする板に貼られた蝶を、殺さぬようにいたぶり続ける行為。
でも……
その蝶は……
その蝶は感じまくってイキまくっている……
イク姿を観察されてしまうという、一番の恥辱は免れているものの、興奮に量が倍増する愛液を自分に飲まされることで、鏡に映った濡れるアソコを見せられるほどの恥辱を常に与えられ続けている。
快感の崖っ淵で、無理矢理踊らされるダンス。
アクリル漬けは、ギロチンの刃先が首に触れる瞬間までの行為。
そこから責めを上積みされ、1mmずつ首に刃が食い込んで行くような状態だ。
このままだと本当に殺される。
1mmずつ。
ゆっくりと。
首を刃が切り裂く痛みを、新鮮に毎日味合わされながら。
458 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/28(火) 20:23:34 ID:UnA24avx0
気づくと夜になっていて、目の前にモニターが貼ってあった。
少し休ませて……
本当に死んじゃう……
虚ろな目に、映像が飛び込んで来た。
すごく荒い画面で、よく見えない。
これは……何?
手術台……?
いや、銀色のステンレス……
解剖台……!?
激しい悪寒が走る。
手足を一まとめに縛られた犬が乗せられた。
バンバン跳ねるように暴れている。
お尻のあたりにチューブが刺さっている。
画面の中へ手術用の手袋をした手が現れ、チューブに大きな注射器を繋いだ。
注射器はピストンが全部押された状態で、それが引かれると、中に黄色い液体が溜まってゆく。
オシッコ……?
その注射器が外され、次に独特なデザインの金属製の注射器が画面に現れた。
その注射器はピストルのような形をしていて、まるで注射器を二本束ねて、下にピストルの握りをつけたようだった。
銃身を切り詰めた、極太の猟銃のようにも見えた。
注射器1本は子供の腕くらいの太さがある。
画面の手はその注射器をバクンと開くと、本当に猟銃に弾を込めるように、液体の入った太いカートリッジをゴトンゴトンと2つ入れた。
459 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/28(火) 20:25:50 ID:UnA24avx0
猟銃と違うのは、先端がなだらかに1つにまとまっていることだ。
そこへ尖った透明な部品が差し込まれた。
その部品は内部に細かな突起が螺旋のようになった構造だった。
その先端へさっきのオシッコのチューブが繋がれた。
ピストルのようなグリップが握られると、透明と淡いピンクの液体が、さっきの螺旋で混ぜ合わされ、オシッコのチューブを逆流していく。
暴れまくる犬。
画面はそこで切れ、すぐに次の映像が映った。
な、なにこれ……?
一面、血の海……?
画像が不明瞭でよく見えないが、さっきの犬が解剖され、腹の中から血のべっとりついたフーセンのような塊が取り出されるシーンに見えた。
一瞬で激しい吐き気に襲われた。
「オゲーーッ!!」
しかし給餌から時間が経っていたので、胃液が少し戻ってすぐ下がった程度だった。
あれって、膀胱にアクリル流された……?
まさか……!
恐怖に全身がひきつる。
463 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 09:44:20 ID:6T6cqrOW0
やらないよね……?
本当に死んじゃうものね……?
それとも、もう、私に飽きたのかな……
膀胱やお尻や胃や肺に、アクリル流されて殺されちゃうのかな……
突然、吸う息がアクリル臭くなった。
ひいいいいいいい!!
シャッターが下され、目の前に、全裸のあの子が……
また、私を見て、アクリル面を舐め回し、キスをした。
そしてニヤーッと笑ってから、手に持った物を目の高さまで上げた。
ショックで気を失いそうだった。
あの、注射器だ。
それを一旦どこかへ置いてから、目の高さで手にしたチューブと、ピストンの押し切られた太い注射器を見せた。
目の前でそれを繋ぎ、ゆっくり引く。
あ あ あ あ あ!!
オシッコが吸いだされる!!
本当に繋がってるんだ!!
彼女の手の中で、私の恥ずかしいオシッコが注射器に溜まる。
お腹の奥がツーンと引っ張られたところで、注射器が外された。
464 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 09:45:41 ID:6T6cqrOW0
ねぇ……
いやだよ……
本当に……やるの……?
1mmずつ殺される。
全身から油汗が吹き出て、また、めくるめく被虐の快感が襲ってくる。
今回は本当に怖い。
空気を止められるよりも、行為内容の残酷さが恐怖を数倍に増幅する。
おぞましい犬の解剖の画像。
なんとなく合成っぽいところもあるように見えたけど、真っ赤な肉の中から取り出されたアクリルの塊の映像の衝撃は凄まじかった。
私の膀胱には、もう抜くことのできないチューブが入ったままだから、本当に紐の先にフーセンがついたみたいな状態になるはず。
それとも、アクリルを入れてから空気を入れられ、膀胱の中に巨大なアクリルの玉を作られちゃうのかも。
一生おしっこ行きたい気分が続き、膀胱結石のように、わずかに角が触れただけでも激痛地獄。
あの子が半べそをかきながら注射器のグリップを握る。
ゆるやかな死。
猛烈なアクリル液の臭い。
「ギーーーーーッ!!」
膀胱が焼ける!!
熱い!
痛い!
しみる!!
オシッコしたいいいいいぃぃ!!!
472 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:13:51 ID:6T6cqrOW0
死ぬより苦しい!
暴れたいのに、動けない!!
膀胱の超激痛と破裂しそうな尿意が、死ぬまで続く無限の苦痛を暗示してる。
ああ、イクーーーー……
まぬけなほど脱力しながら、死を受け入れてイクーーー……
いぢめられすぎてこわれそう~~~ アハ?
激痛に負けまいと、脳が麻薬をバラまいている。
激痛が恍惚に変わる。
アハ~~~~~
アハ~~~~~
アハ~~~~~
……
あの子の姿も見えなくなり、快感と激痛を残して静寂が訪れた。
アクリルが固まっちゃうよぉ~~
この期に及んでも、まだ助けてほしいと思ってる。
殺すなら一思いにやってよぅ~~
473 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:15:44 ID:6T6cqrOW0
激痛に眠れない夜が明けた。
朝になったら時子さんが来た。
ゴソゴソと何かをしたら、膀胱がスーッと楽になった。
温かい液体が下腹部に流れ込み、すぐに抜かれる。
何度かそれを繰り返され、チリチリした痛みも消えた。
洗浄されたの?
うそ……
ハッタリ……?
ブラフ……?
疑似体験……?
はじめて『ひどい』って思って、オイオイ泣いた。
もちろん、死を免れた安堵感も混じってるし、すごく驚かされたという恨みも混じってる。
でも、心の隅に『本当にしてはくれなかった』という気持ちがあるのは何故?
少し正気に戻って考えると、可逆性の責めの場合、『またやってもらえる』楽しみもあるわけだ。
そう考えると、このアクリルも、脱げない股のベルトも、一応あともどり出来るってこと?
474 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:16:32 ID:6T6cqrOW0
全身がグラグラ揺れる。
そのまま少し持ち上がり、ショーウインドウの景色がだんだん離れてゆく。
後ろ向きに移動している。
こんどは方向が変えられ、ゴトゴトと店内を移動し、最初にアクリル漬けにされた店の奥の広いスペースについた。
正面に時子さんが来て、天井から下がったチェーンのようなものをガラガラ引いたら、だんだん仰向けに倒れた。
完全に仰向けに倒れたら、目の前に映画の1シーンのような時子さんが……
作業用のツナギを着て、電気溶接の時のお面みたいなものをして立っている。
持ってるのは……チェーンソー?
ガガガガガと耳に響く凄まじい音。
どこをどう切ってるのかはわからない。
雰囲気としては、手と足、足と足、頭の上の、アクリルの量が一番多い部分を切り取っているような感じ。
実際、顔の前やお腹のあたりの表面からの深さは数センチだから、一番頑固な部分は今切り取っているあたりだろう。
しばらくして静かになったら、こんどはギプスを切り取るような小型の丸い電動ノコギリが見えた。
幾分軽いガガガガガガという音が体の周りを一周する。
今度はガキンバキンとすごい音がして、何かを無理矢理裂く感じ。
とうとうバッカン!とすごい音がしてアクリルの一部が割れた。
そのまま全部割って、とうとうアクリル漬けから掘り出された。
手枷や足枷の周囲が一番面倒そうだったが、大きなペンチのようなものでバキンと割って外された。
胸の辺りに隙間があると思っていたら、それは最初に包まれたフィルムとの隙間だった。
全身がフィルムに包まれていたので、割れさえすれば簡単に取り出すことが出来た。
しかし、全くうごけない。
いくら電気で刺激していても、筋肉はヘロヘロで、力が入らない。
股から排泄用のチューブセットが抜かれ、ガスマスクのホースも外された。
しかし口にはまだゴムの棒が刺さっているので鼻からしか呼吸できない。
476 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:36:51 ID:6T6cqrOW0
ぐったりした私を放置して、時子さんは大量のアクリルのごみを片付けた。
一度マットのようなものを敷きなおしてから、そこへ私を乗せた。
後頭部のベルトが外され、金属のヘラのようなものをガスマスクの周囲から突っ込まれ、ギシギシと剥がされた。
やがてガスマスクがゴトリと剥がれ、新鮮な空気を直接鼻で吸うことができるようになった。
溶接のお面のようなものはもう外して作業する時子さんの顔を、直接見られるようになった。
相変わらずニッコリ笑いながら作業する時子さんを見てボロボロ涙が出た。
口に突っ込まれたゴムの棒が抜かれ、やっと口でも呼吸できるようになった。
手足や首輪の南京錠が外される。
中にグリスでも詰めてあったのか、鍵の入り口にシールでもしてあったのか、アクリル漬けのあとでもちゃんと解錠できるのですごいと思った。
首輪が外される。
自分の名前が彫られたプレートが名残り惜しい。
金具を折られたジッパーは、時子さんが専用の工具のようなごつい掴み手を噛み込ませ、強引に引くとちゃんと開いた。
そこもグリスか分離剤かワセリンのようなものが塗ってあったのかもしれない。
いよいよ、マスクが外される。
形にすっかり顔の方が馴染んでしまっているので、プリンを型から出すように、パカッと外れた。
臭い。
自分が。
477 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:37:29 ID:6T6cqrOW0
「オフオフ」
口枷を早く取ってもらいたくて、意味不明のことを言ってみる。
「無理矢理口を開けて下さい」
そんなこと言われても……
顎に力が入らない。
時子さんに顎を掴まれ、無理矢理開かされた。
ゴムのようなものはもうボロボロになっていた。
自分の口ってこんなだっけ?
このやたら邪魔なゴツゴツは…… 歯?
自分の歯列が、異物に感じてスゴイ変だ。
唇が感覚が無く、開いてるのか閉じているのかわからない。
手で触ろうとしたら、まだ手は手袋に包まれたままだった上に、重くて持ち上がらない。
手足のジッパー全て同じ様に特殊な工具で開けられた。
1箇所だけどうしてもアクリルが染込んで開かないところがあり、そこはさっきの電動カッターで切った。
皮ツナギから取り出された私は痩せていた。
ガリガリというほどではないが、筋肉はかなり落ちていた。
そしてすごい体臭と、垢。
手足の爪も伸びていた。
不思議なことに皮膚炎などは無かったが、一部角質化が進んだところがあった。
478 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:39:11 ID:6T6cqrOW0
時子さんは、股間のベルトだけ残したまま汚い全裸を晒す私を抱き上げ、風呂場につれて行った。
昔ながらのタイル張りのお風呂場に敷かれたマットの上に置かれた。
お風呂はすでに沸いているようで、心地よい湿気が充満していた。
時子さんは全部脱いで入って来た。
「……」
いろいろ言おうとしたけど上手く喋れない。
あれだけ絶叫したりしてるので、声が出ないなんてことはないんだけど。
丁寧にお湯を掛けられ、まず垢が流された。
もうそれだけで排水口が詰まっちゃった。
時子さんは汚い塊を手ですくってビニール袋に捨て、また身体を流してくれる。
やっと少しマトモになったところで、石鹸を付け徹底的に洗われた。
皮膚が過敏になっている部分と、角質化している部分が入れ混じっているので、至極丁寧だ。
そっと湯舟に入れられ、やっと人間に戻った気分だ。
風呂から出されたら、全身にローションを塗られた。
高湿度でふやけ切った皮膚が割れるのを防ぐためだそうだ。
店の奥の畳みの間にふとんが敷いてあり、そこに寝かされた。
479 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:45:09 ID:6T6cqrOW0
それから一週間ほど寝たり起きたりの生活をして、やっと普通の身体に戻った。
食事はもちろん口から。
排泄は未だにパイプ経由だけれど。
時子さんはあの女の子を私に会わせてくれない。
きっと考えがあるのだろうけれど、気持ちを同じくする仲間のような気がして、早く紹介してほしい。
私がアクリルの中に居たのは、1ヶ月とちょっと。
前後の期間を入れて2ヶ月近く失踪していたことになる。
今度はお父さんやお母さんのことが心配になってきた。
「今日はおうちに帰ってくださいね」
いきなり時子さんが言う。
「ええっ? 大丈夫なんですが?」
「未宇さんは、バイト先で崖から転落して入院していたことになってます。学校には病院名の入った偽の書類で説明済みですし、おウチには何度かお邪魔してイロイロ操作してきましたから」
「お、お父さんやお母さんに何かしたんですか?」
「最初はお薬を少し。それから暗示を少し。治療で使う薬や暗示法なんで、実害はゼロですよ」
「はー」
「お友達も最初は戸惑うと思いますが、うまく話を合わせていればそのうち忘れるでしょう。どうしても何かを聞き出そうとしつこいお友達がいたら、私に言ってください」
「ひー!」
480 : 奇妙な洋品店[sage] 2006/03/29(水) 15:45:42 ID:6T6cqrOW0
「私、これからどうすればいいんですか?」
「ここへ来ないと排泄できないでしょ? 一応毎日来て下さい。未宇さんものすごいスキルですから、これから色々勉強して、拘束専門の仕事ができるといいですね」
「……将来なんて漠然としか決めてませんでしたけど、私に合ってるかもしれません」
「是非医学の道に進んで下さい」
「えっ? どうしてですか?」
「未宇さんがされたようなことを本当にして欲しいと思う人は世の中にたくさん居るんです。でも実際には1ヶ月が限界です。しかし、本人が意識を失っている時に、こっそり取り出して、メンテナンスして戻せば、本人は永久に拘束されていると思うでしょう。それには医学的知識が必要なんです」
「なるほど。でもそれってダマしてることになりませんか」
「未宇さんは今回のこと、ダマされたと思いましたか?」
「いいえ、結果的に元に戻れましたけど、毎回もう殺されたと思いました」
「可逆と非可逆は紙一重なんです。今未宇さんが嵌めている股間ベルトも、手術を視野に入れれば簡単に外せます。歯医者の知人は、強度の受け口の患者さんに『手術するとスッキリ治りますよ』とにこやかに説明してますが、その知人のように手術すら簡単なものという感覚なら、ピアスも含め、大抵の拘束はみな可逆的でしょう。だから、信じたことを本人の知識の範囲で維持できればいいんです」
私はしばらく俯いて考え、顔を上げて時子さんを見た。
「……私、なります! 拘束のプロフェッショナルに!」
「素敵です、未宇さん。私の知っていること、全部お教えしますよ。それに……」
「それに?」
「『ずっと関わっていれば、また実験台にしてもらえるかも』って思ってるでしょ?」
「はうっ!!」
<<終>>
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1102889870/
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