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【拘束フェチ小説】鷹美(2)「完全拘束調教屋・後編」

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271 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/14(土) 23:39:21 ID:0P659WpZ0

「長時間の拘束のためには排泄の管理が必須だからね。これを取り付けるよ」

 鷹美は覚悟を決めた面持ちから再び目を開けた。

 

 リーダーが鷹美に見せたのは革でできたパンツのようなものだった。

 厚手の革で、腰の左右がベルトとバックルになっていて、後ろはTバックに近く、前はかなりきわどいカットだった。

 それよりも鷹美がぎょっとしたのは、股間部分に光る金属の金具類だった。

 細かい調節ネジのついた部分や、精密そうなネジ山の切られたリング部分が並び、その部分だけを見るとまるで医療器具のようだった。

「先に準備をするから」

 男2人が鷹美の背後に回り、手術の時に使うような緑色をした布敷き、鷹美をそこへ寝かせた。

 寛貴も近寄って覗き込む。

 

 男たちは鷹美の足をM字に開かせ、股間をあらわにした。

「いやああ! 恥ずかしい!」

 反射的に足を閉じようとするのを左右から押さえつけた。

 

 リーダーは手袋をして、滅菌された袋を開封すると、特殊な接続金具のついたカテーテルを取り出した。

「鷹美ちゃん、もう自力でおしっこ出来なくなっちゃうけど、いい?」

「ひっ!」

 いきなりの肉体改造宣言に、鷹美は恐怖し戸惑った。

「いいです。やってください」

 寛貴が割り込んで言った。

 リーダーと鷹美はぎょっとして寛貴を見たが、その覚悟の表情を見てその言葉を受け入れた。

272 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/15(日) 23:20:47 ID:pV/06O270

「ひーーーっ!」

 尿道にカテーテルが差し込まれると、異物感と疼痛で鷹美が悲鳴を上げた。

 ゴロゴロした小石のような異物が、最高に敏感な扁平上皮を擦りながら侵入してくる。

 ゴロゴロ感がポロリと通過したあとは、拡張感を伴う緩い異物感だけが残った。

「このシリコンを注入すると、もう抜けなくなるから」

「!!…… うあ、うあ、うあ、うあ」

 鷹美は涙を浮かべて二度と抜けないカテーテルを受け入れようとしている。

 リーダーはカテーテルのバルーン用のチューブに、注射器で水の代わりに常温硬化シリコンを注入した。

「ひーーーっ!」

 鷹美が絶望の悲鳴を上げるが、それはまだ作業の入り口でしかなかった。

 5分ほど、時が止まったように皆動かない。

「あ、あ、あつ、あつうい! 奥、熱うい!」

 シリコンの硬化熱で、ただでさえ挿入の刺激で敏感になっている尿道が焙られ、鷹美が悲鳴を上げる。

 リーダーは特殊な接続金具を鷹美の尿道口近くまでスライドさせ、そこでカテーテルを切断した。

「あっ、あっ、あ、おしっこ出ちゃってるぅ、膀胱が軽くなるぅ」

「そうだよね、物が減る感覚しかしないはず。もう排尿の快感は二度と味わうことできないんだよね、鷹美ちゃんは」

「いやあああ!」

 カテーテルの切断面は、2つのチューブが合わさっているうち、確かに一方にシリコンが詰まっていて、もう鷹美の膀胱からはこのカテーテルを抜くことが出来ないとわかる。

 尿の出終わったもう一方のチューブを、口金のネジに被せ、さらにリングで留めて、尿道カテーテルを革パンツの金具にぴったりの長さに調整し終わった。

 鷹美は全裸の尿道口に金属の飾りがついたような姿になった。

278 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/16(月) 23:22:48 ID:U5JfFu6l0

「次はココだよ。まだ充分には寛貴くんとヤッてないトコロだけど、しばらくは異物に犯され続けるんだよ」

 寛貴の生の快感を知ってしまった鷹美にとって、異物という言葉が耳に刺さった。

 大事な寛貴を受け入れる場所なのに、異物に占領されてしまう。

 だがそれを命令したのは寛貴だ。

 まっすぐな愛情と歪んだ愛情の絶妙な配合に、これから異物に犯される筈なのに鷹美は激しく濡れた。

 

 リーダーの手に、よくあるバイブを少し恰好良くしたものが握られている。

 たっぷりローションを絡められたそれが今、まだ少し染みるお○んこに冷たく侵入してきた。

 温かみの無い異物。

 しかしそれは鷹美に戒めとしての意識を持たせるのに充分だった。

「いやああ! 太いよぉ!」

「フフフ、これを入れられ続けたら、寛貴くんのこと忘れちゃうかもね」

 寛貴は内心ドキリとしたが、鷹美の眉間に浮く辛そうなシワを見てそんなことはないと思った。

 

 まだモノを出し入れすることに慣れていないので、鷹美は挿入感覚にパニックになりそうだったが、ローションなどの助けにより、とりあえず全部飲みこんだ。

「はふうっ!」

 緊張の中に僅かに安堵の混じった嘆息を漏らす。

 だが鷹美はまだソレをただ膣に飲み込んだだけでは済まないことを知らなかった。

281 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/18(水) 00:03:22 ID:SfT40cRj0

 ソレの先端は鷹美の子宮口に達していた。

 ただ男性器の形を模造しただけではなく、鷹美の子宮口を微妙に突き上げ、鷹美が体を動かすとゾクリとその縁をなぞった。

 そしてまだ経験の浅い鷹美は、膣が不随意に蠕動することを知らなかった。

 膣内のディルドーそのものだけでなく、視覚や触覚、言葉や雰囲気などから煽られた鷹美の性欲快感によって鷹美の膣の筋肉は、鷹美の意思にかかわらず切なく膣を収縮させる。

 その動きがディルドーの緩やかな形状によって微細な前後運動へと変化し、コツコツと子宮口をノックする。

 もちろん、ボルチオ性感調教というほど積極的ではなく、前後運動の幅も数mmだが、このディルドーを嵌められている間は、鷹美はただ挿入の苦痛や屈辱を味わうだけでなく、膣内の性感のバリエーションを勝手に増やされてしまうのだ。

 

「あ、やああ! なんか、なんか勝手に動くゥ!」

「そりゃ人間の膣だから、少しは勝手に動くさ」

 リーダーは仕掛けのすべてを知りながら、わざとはぐらかすように答えた。

 あまりそのことを強調すると、鷹美がそれに溺れたり、そのことばかりが気になってしまうのを恐れたからだ。

 リーダーの心配をよそに、鷹美はその刺激を自分の肉体が徐々に未知の感覚に慣らされてゆく漠然とした恐怖としてとらえていた。

284 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/19(木) 00:14:18 ID:arXpyAfJ0

「最後はココだでも実はココが一番慣れてるでしょ?」

 尻の穴に触れられて鷹美は真っ赤になった。

「なっ……慣れてません……」

 語気は弱いが、ちょっとだけ反論しようとする鷹美。

 ここまで調教されてもまだ排泄に関わることについては微妙に嫌悪と羞恥が先に立つようだ。

 

「四つん這いの方がやる方もやられる方も楽だから、鷹美ちゃんちょっと四つん這いになって」

「うう…… はい……」

 股間に銀色の円盤状の部品を2つも着けたまま鷹美が体勢を変える。

 

 寛貴は鷹美の汚れた足の裏や、ローションの飛沫でヌラヌラと光る鷹美の足首やふくらはぎに一瞬嫌悪を覚えたが、それはそれで本当に目の前で鷹美が調教され拘束されているという現実を認識する材料となり、こんどは急に興奮を覚えた。

 

「さあさあ、ボールを入れた時みたいに、排泄するつもりでね」

「うう…… はい……」

 突っ張った腕の間に頭を垂れるように押し込んで、体の下から籠った呻きを上げる鷹美。

 

「はう!」

 短いが力強い気合いとともに、リーダーの持つ極太のアナルチューブの先端を飲み込んだ。

286 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/20(金) 00:23:25 ID:EHYd6sKY0

「ぐあああ、太いぃぃ! 穴がさけるさけるうう」

 排泄が係留される、にっちもさっちもいかない感覚にパニックになろうと、それが無理矢理押し込まれて来る。

「フフフ今回は前にも入っているからね、2つの入口が8の字に引っ張り伸ばされてきついでしょ」

「いたいいい」

「少し我慢しなきゃ。あんたはこのまま3つの穴を開きっぱなしにされたままギチギチの状態で寛貴くんを待つんだから」

「ひいっ!」

 

 鷹美は内容バラバラのまま順番に施されている行為が、ある恐ろしい一点に向かっていることをようやく認識した。

 なし崩しに認めさせられてしまったが、もう元の身体に戻れないのではないか?

 少なくとも、おしっこ排泄の自由は一生無くなってしまったようだ。

 

 拘束の快感の興奮に押し流されて、どんどん壊されてゆくような気分になった。

 不安になって寛貴を見たが、この状況を自分の目に焼き付けるという勢いで見つめているので少し安堵した。

 

 油断していたら、最後に一番太いくびれをズドンとお尻に飲み込まされて目に火花が散った。

「はぐあっ!!」

「こっちもシリコン流しちゃっていい?」

「ひっ! やだ! お尻をこんな広げたままで学校なんて行けない! ぜったいやだ!」

「思ったより邪魔にならない仕様だからそれは平気。ちゃんと栓もあるし。あーTバックのパンツは履けないかな。丸見えになっちゃう、ぷぷぷ」

 

「やって下さい」

 再び寛貴が口を挟む。

 

「ひいぃやあああああああ!!」

 鷹美は尿道を封印されてしまった時よりも、自分のみじめな日常の姿が容易に想像できて、心底絶望した。

288 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/20(金) 23:57:23 ID:IXhUf3Ht0

「やだ、やだよう! やめてくださいいい!」

 暴れる鷹美を男たちが押さえつける。

 基剤と硬化剤が2つ並んだ筒を同時に押す構造のピストルのような器具で、先端のスパイラル状のノズルで2つのシリコンが混ぜ合わされながらアナル栓の脇の孔から流し込まれる。

 

「ひぐっ! ふぐっ! 裂けるぅぅ!」

 内部のストッパー部がどんどん膨らむのか、鷹美が悲鳴を上げる。

 リーダーはそんな声も聞こえないかのようにカチカチとピストル状の引き金を絞りながら高圧でシリコンを流し込む。

 引き金はラッチになっているので、一度注入したシリコンが逆流することはない。

 やがて基剤カートリッジまるまる1本分のシリコンを流し込み終わったところで注入器具を抜いた。

 

「えうっ…… えうっ…… ああ…… また熱い、 熱いよう」

 高加熱にもだえる鷹美。

「ひ、ひろきぃ、本気……なの? こんなこと……」

「大丈夫だ。どんな状態になっても俺は鷹美のことかわいがるから」

「ああ……」

 鷹美はそれが寛貴の本心かは確認するよしもなかったが、真剣な様子にまた安堵すると同時に、鷹美は自分の肉体が改造されていってしまったのに、全身にトリハダが立ち、新たな別次元の快感に浸っているのを感じた。

326 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/11/26(木) 23:06:11 ID:ep8/aDvi0

「一度立って」

 男たちの手で立たされる。

 そして最初に見せられた金具付きの革製のパンツを穿かされた。

 リーダーが左右の腰のベルトを緩く留め、リングの位置合わせをしながら尿道、膣、尻の穴と、それぞれ接合用のリングをねじ込んで股間を固定した。

「あ?」

 鷹美はクリトリスに違和感を感じて真っ赤になった。

 リーダーが腰のベルトを調整し、股間が食い込むほどにピチピチに革パンツを締め込むと、その違和感はさらに増した。

「また寝て」

 ゴッテリギッチリ、内部も外部も違和感がすさまじい下腹部を気にしながら横になろうとすると、クリトリスがコロリと引っ張られた。

「ひゃう!」

 

 またM字に股を開かされ、リーダーがドライバーのような器具を持って股間を覗き込む。

「ここにね、クリトリスを責めるリングがついてんの。このスポイトみたいな器具で……」

 それを鷹美のパンツに明いた金属の大ぶりなリングの中に突っ込む。

「はい命中~」

「ひあああ!」

 鷹美は自分のクリトリスが吸い取られたのを感じた。

327 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/11/26(木) 23:08:27 ID:ep8/aDvi0

「これで引っ張り出しておいて、根元を3方向からやんわりを締めつけると、クリトリスが固定される仕掛け」

「ひいいい!」

「大丈夫、固定金具は先端がシリコン球だからソフトな締め付けだよ」

 リーダーは左手でスポイトを引っ張りながら、右手で金属リングの3つのネジを少しずつ回し、中心にクリトリスを捕えるように調整する。

「あ! あっ! あっ! あ! そんなにしたら!」

 鷹美は膣に挿入されたディルドーに明いた穴からドロリと蜜を吐いた。

 

「これで中心かな。もう半回しずつ増し締めしとこ」

「きひいっ!!」 

 鷹美は男たちの手をはねのける勢いで仰け反った。

「こっ、これ? このまま? うそでしょ? クリトリスがつまみ出されたまま固定されてる!」

「そうそう、その金具以外でクリを固定するのって、あとはピアスしかないよ」

「ひいいい! ピアスぅ?! 無理! 絶対無理!」

「ま、いずれやっちゃってもいいけど、ピアスはクリの状態にかかわらずただ引っ張られるだけだから。ぷっくり膨らんだまま固定されちゃうってところがこの金具の利点」

「こ、こんな強い刺激のまま固定されるなんて無理ですよぅ! もう少し楽にしてぇ」

 

「えと、鷹美ちゃん、あんだけ全身拘束されてもまだ理解できないの? てか、まあ、パニックになっててそこまで認識しながら拘束されてるわけじゃないから、仕方ないか」

 

「へ?」

 

「全身拘束って、ただ安静にしたまま固定され身動きできなくなるのとは違うんだよ。性器・排泄・呼吸・手足・目・口・指、全身のあらゆる部位を超ハイテンションでしかも為害性があるかもしれないギリギリのところで拘束され、そのテンションたちを上乗せされ、寄せ集められた上で全く身動きできなくされる。外から見たら唯の塊、場合によっては人の形ですらない塊なのに、内部ではコンマ一秒の安息も与えられないピキピキの状態にされちゃうのが魅力なんじゃない」

「ひいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

 鷹美は改めて拉致からこっち一連の自分に行われて来た行為を思い出し、そして自分が今どんな気分なのかを認識した。

337 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/11/27(金) 22:57:54 ID:hGkqBSOe0

「もうちょっと後のお楽しみにしょうと思ったんだけど、先に見せた方が鷹美ちゃんの調教にプラスになりそうだから、もう持って来ちゃって」

 男たちが台車に乗せてガラガラと四角い箱を持ってきた。

 分厚い透明アクリルで出来ていて、中央下方に小さな丸い穴があり、上が蓋になっていて、頑丈な留め金があり、蓋には4か所、何かを注ぐような丸いキャップが付いていた。

 

「これは鷹美ちゃんが逆エビの姿勢になった時にちょうどぴったり入れるサイズになってる。鷹美ちゃんは革製の全身拘束衣でギチギチに締め上げられたあと、この中に逆エビの姿勢で入れられるの。この下の小さな穴にちょうど口が来るようになるわけ。そして蓋をして、ウレタンを流し込む。海外のサイトでも何回かやってるけど、それの高圧タイプの手法を使うよ」

「う、ウレタンってどうなっちゃうんですか?」

「普通は発泡させたあと圧力を逃がすために蓋の一部を開放しておいて、わざと余剰を溢れさせて、固まったらカットするんだけど、鷹美ちゃんの場合は発泡中に蓋を全部閉めて高圧にするんだ」

 

「ひいいい! ウレタンいやああ!」

 

 鷹美は透明な箱が運ばれて来た時、ただ閉じ込められるだけかと思ったが、何かを流し込まれると聞いて真っ青になった。

 しかしリーダーの説明を聞いても具体的な様子すら想像できず、ただ語尾を取らえて嫌だ嫌だと叫ぶのみであった。

344 : 鷹美 ◆t8x8UmmWyA [sage] 2009/11/28(土) 22:31:28 ID:Ht+A+POB0

 金具固定パンツが腰できっちり締め上げられると、左右のベルト金具は施錠されてしまった。

 シリコンで固められてしまったプラグ類と相まって、鷹美の下半身はまるで永久貞操帯で固められてしまったようだった。

 

 そして股の金具部分がくりぬかれた全身拘束革ツナギが持ってこられた。

 

 足は一体型のブーツになっていて、まずはそこに足を入れるところから作業が開始された。

 鷹美の足は床の汚れで汚くなっていたので、丁寧に拭きあげられてからブーツ部を履かされた。

 ツナギ内部は所々ゴムのような薄板が貼ってあって、ふくらはぎ、ふとももと通すに従い、かなり冷たく感じた。

 左右の太ももまで完全に着たところで、ブーツ部のジッパーが引き上げられ、左右の足はなかりピッチリとした圧力の中に閉じ込められた。

 

 股は内部に革パンツを内臓することになるので、楕円形に開いた金具用の穴が露出する位置に合わせさえすればあまり気を遣う部分は無かった。

 

 そのまま腰まで引き上げられ、そこで先に左右の手を先端まで通す。

 

 手の先は一体型の手袋になっているが、今回は指先まで固定するような仕掛けは無かった。

 袖を肩まで通し、初めて体の前面を覆う構造が目に触れて、鷹美はギョッとした。

 おっぱいを覆う2つのカップの先端に、先ほどクリトリスを固定されてしまったような金具を見つけたからだ。

 

「これって……」

「あ、もちろん乳首もクリと同じように固定するから」

「いやあああ!!」

351 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/11/29(日) 23:13:41 ID:aWyHzY050

「自分で少し起たせておいてもらわないと入りにくいから。それとも、ココも吸引する? こっち用の吸引機はスゴイよ」

「いやああ!やります!自分で!」

 鷹美は半分ベソをかきながら、革で覆われたばかりの手を左右から胸の部分を覆う革に潜り込ませ、まだ完全にカップに収められていない乳房をいじって、先端の乳首をつまんだ。

「ひうっ!」

 革手袋が胸に冷たい。

 感覚の鈍い指先で乳首を探り当て、こんどは革のゴリゴリした縫い目の感触に眉をしかめながら乳首をしごいた。

「ひうっ、ああ…… いや……」

 自分で刺激しているのに、指先の触感と乳首感覚の一致しない違和感に、恐ろしい変態行為の真っただ中にいると認識して激しく自己嫌悪になった。

「起ち…… ました……」

 自分の口から出た言葉の異常さに鷹美は真っ赤になった。

 

 革ツナギから手を抜くと、リーダーが胸のカップを外から掴み、鷹美のおっぱいの全体の形に合わせるように押しつけ、金具の穴から乳首を出させた。

「ああ……」

 乳首が金具の穴にはまる感覚に、鷹美は軽い快感を覚えてしまった。

 

 もうひとつの乳首も同様に穴から顔を出された。

「あう……」

 敏感な部分が周囲を金属に囲まれた中に囚われるのはそんなに嫌な感覚ではなかったが、これからされることを考えると恐怖せずにはいられなかった。

354 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/01(火) 00:07:09 ID:muPUwMGb0

 背中のジッパーが引き上げられ、首の後ろまでがギッチリ革に包まれると、胸郭が圧迫されて息が苦しい。

 これもさっき言ってた呼吸の拘束なのだと鷹美は思った。

 いよいよリーダーがドライバーのようなものを持って胸に近づいて来た。

 

 すでに下腹部にすさまじい内外の圧力を感じ、お尻のことだけでも気もそぞろになりそうなのに、このまま乳首までつまみっぱなしにされるなんて信じられない。

 金具にドライバーが当てられ、ネジが3方から締められてゆく。

 

「はう!!!」

 乳首の付け根に痺れるような違和感を覚え、それが鷹美の絶望の予測と一致してゆく。

 刺激によって硬さを増した乳首は、自ら絞首台の踏み板を蹴るようにシリコン球の突起へと食い込んでゆく。

 

「はひぃ! やぁ! らめれぇ! 早い、ドライバ早いれすぅ! ドライバーやあぁぁ!」

 胸板から何かが吸い出されるような喪失感を伴う乳首の快感に、鷹美の思考はあっという間に霞みがかかったようになってしまった。

 ねじ回しのような工具によって自分の身体がモノのように調製されてゆくのが怖いのか、鷹美は朦朧としながら『ドライバー』という言葉を連発する。

 

 リーダーは完全拘束中に仕掛けが外れることの大変さを熟知しているので、手を止めず、冷徹な目で締め込みを調整してゆく。

356 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/02(水) 00:05:05 ID:WkSFay0l0

「ぎいいいッ! ちぎッ! ちぎれちゃうッ!」

「はいはい、大丈夫だから」

「……」

 不意にリーダーの額に水滴が落ちてきた。

 リーダーは見上げてギョッとした。

 鷹美は無言でリーダーを見つめ、ボロボロと泣いていた。

 

「そんな泣かなくても平気だよ、ズキズキした感じはすぐに治ま……? ! 寛貴くん! 鷹美ちゃんを支えて!」

 鷹美は泣いてはいたが、顔が紅潮していて瞳が虚ろだった。

「あ……! こんらとこれ…… 立ったまま……」

 寛貴はそれまで腕組みして食い入るように見ていたが、状況を察して男たちの間に入って鷹美を後ろから抱いた。

 

 鷹美の脳内には激しい快感が渦巻いていた。

 性器や肛門、尿道の拘束ですでに身体の芯が熱く火照っていた上に、両乳首をつまみ出されて固定され、無限に続くとも思える甘い喪失快感に晒されてしまい、鷹美の全身の快感受容器は全て快楽物質で満たされていた。

 

「らあぁぁ…… 立ったまま、イクぅ! いやああ、見ないでぇ! はずかしいい!」

 

 あれだけ拘束されてさんざん痴態を晒したにもかかわらず、鷹美は拘束もなく自分の足で自立したままイクことに猛烈な羞恥を感じていた。

 否、自分で自分を制御できる条件下では真の快感に辿り着けなかったからこそ、拘束され、他人に自分の制御を奪われた状況で快感に溺れることに目覚めたのだろう。

359 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/02(水) 23:08:15 ID:WkSFay0l0

 寛貴の腕の中に、快感にのたうちまわる華奢な肉体があった。

「ああっ! はあっ! こんなもの着せられただけでイクなんてぇぇ! ああ、お腹の中の動いてるゥ! やだ、止めてよひろきい! いじわるゥ!」

「鷹美ちゃん、それ自分でやってんだよ。入れるとき経験したでしょ? 鷹美ちゃん自身の膣の収縮で子宮口が突き上げられるの」

「きひい!」

「もちろん、バイブにもなってるよ? いまコード繋いで動かそうか?」

「きゃあああああ! 今そんなことされたらしんじゃうぅ!」

「はいはい、そんなら、それはあとでのお楽しみね。ほら、寛貴くんも何か気の利いたこと言って」

 

「えっ!? ……えと、鷹美、自由があるのにイクのが恥ずかしいんだね?」

「ええううぅ…… そうぅ……」

「じゃ、自分で止めてみなよ」

「……エッ!?」

「鷹美は、まだ身体が多少動かせるけど、もう自分では快感を止められないじゃん。もう鷹美は既になにもかも奪われてるんだよ。そのイキっぱなしのまま箱詰めにしてもらおうね」

「ヒッ!」

 鷹美は革手袋に包まれた両手で口を押さえ、涙を撒き散らしながらカッと両目を見開いた。

 

 そうだった。

 もうこの革のツナギを脱ぐことすら難しく、股間の器具を抜き取ることもできない。

 

「あ……! あ……! あ……!」

 

 まさに失禁しそうな状況だったが、カテーテルに阻まれ、尿道括約筋がパクパクと虚しく痙攣しただけであった。

 鷹美の目がぐるりと裏返ったようになり、ガクンと瞬時に全身脱力した。

 それをグッと抱き締めて支え、男たちに手伝ってもらって、寛貴は鷹美をそっと床に横たえた。

362 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/03(木) 23:55:12 ID:91dvCRd60

「えううぅ…… あううぅ…… あーー あーー あーーー」

 床に横たわった身体を丸めて、まだ痙攣を続けている鷹美。

 

「さて、まだまだやることあるよ。次は気道の確保と給餌装置のチェックだよ」

 男たちが床屋のような安頭台のついたパイプ椅子とワゴンを持ってきて、グダグダの鷹美をそこに座らせ、頭を台に乗せた。

 ワゴンの上からまるで片側だけのクスコに取っ手がついたような、鎌に似た器具をリーダーに渡した。

 リーダーはそれを手に取ってスイッチを操作してライトを点けると、鷹美の口を開けさせ、そこにクチバシのような構造を突っ込んだ。

「オエ!!」

 鷹美が叫ぶ。

 リーダーが何も言わずとも男の一人がワゴンの上から滅菌された袋を破り、女性の小指ほどの太さのカテーテルを取り出し、何かの薬液に浸してからリーダーに渡した。

 

 リーダーはそれを躊躇なく鷹美の鼻の穴に突っ込み、ズルズルと押し込んだ。

「いたあああい!」

 鷹美が叫び、暴れるのを男が押さえる。

 

「ゲホ! ゲホ!」

 鼻の穴に異物を押し込まれ、鷹美は目を白黒させて暴れた。

 ヒリヒリする刺激に、目頭からは涙が飛び散り、喉の奥が異物に擦られて咳が止まらない。

「『あーー』言って、鷹美ちゃん」

「ハぁぁ、ああぁぁーー」

 泣きながら喉を開いて声を出すと、口にピンセットを突っ込まれ、鼻から降りてきたチューブをつままれ、喉の奥に押し込まれた。

 

「う!! ケホ!!!」

 それが拘束前の鷹美の最後の言葉だった。

368 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/05(土) 00:18:59 ID:uIeH2WRC0

「ひゅ! ヒューーーツ!!」

 叫び声がただの呼気の通過音に変わる。

 そこでリーダーが手を止めた。

「ひゅーーっ、ひゅーーっ」

 鷹美は泣きながら息を吐くだけ。

 薬液が声帯付近に浸潤するのを待って、リーダーはさらにチューブを押した。

「シューーッ、シューーーッ」

 もう鷹美の口からは声も呼吸音も聞こえず、こんどは鼻の外に残っているチューブの断面から、空気の通過音がしはじめた。

「バルーン膨らませて」

 リーダーの指示で男が鼻の外に残ったチューブの分岐部に注射器を繋ぎ、気道に挿入されたチューブ先端のバルーンを膨らませた。

「シューーッ、シューーーッ」

 鷹美はパニックになってわんわん泣いているようだったが、鳴き声は無音で、チューブ断面の空気の通る音しかしなかった。

 

 リーダーはすかさず指示を出し、もう一つチューブの滅菌を開封させた。

 それをもう一つの鼻の穴に刺す。

 鷹美は両方の鼻を塞がれることで呼吸ができなくなる気がして激しく暴れたが、一方の鼻のチューブから全呼吸が通過するので息苦しさには何の影響も無かった。

 

 リーダーは先ほどと同じようにチューブを喉まで入れると、また片側だけのクスコのような装置を鷹美の口に突っ込み、チューブの先を誘導して、今度は食道に突っ込んだ

「シューーッ、シューーーッ!」

 胃の中でバルーンが膨らまされると、鷹美はもう呼吸も食事も、鼻の穴に突っ込まれた細い管を通してしか出来ない体にされてしまった。

 

「……!! ……!!!」

「シューーッ、シューーーッ」

 やっと椅子から解放されると、鷹美は口をパクパクさせながらリーダーに食ってかかった。

 しかし、涙を撒き散らしながらの叫びも、全く言葉にならなかった。

375 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/05(土) 23:53:18 ID:uIeH2WRC0

「鷹美ちゃん、落ち着いて。これから色々最終チェックをするから、もう少し我慢してよ」

「立ってるのがつらいなら、ほら、座れよ」

 寛貴に促され、鷹美は力なく再び椅子に腰かけた。

 座っていても股の器具が突き上げてくるので結構つらい。

 そうしてる間にリーダーたちは機械類を準備した。

 

 小型の配膳用のワゴンほどにコンパクトにまとめられたそれは、自立した電源部といくつかのタンクとポンプ、そして電気的に筋肉を刺激するEMS装置と、それらを統合する制御用のコンピューターからできていた。

 早速鷹美の革ツナギの尻のすぐ上にあるコネクターに電線類が繋げられ、鷹美の股間の金具類にはチューブと電線が繋げられた。

 また鼻から伸びた2本のチューブも器具から伸びたチューブと接続された。

「! ……!!! ……!!」

 鷹美が無言のまま目を白黒させている。

 電源がONになるとすぐに鷹美に安堵の色が浮かんだ。

「あー、ごめんね、電源入ってないと息ができないんだった」

 ワゴン側面に液晶モニターがあり、そこに鷹美の体温や呼吸数、心拍数、その他の状態が表示された。

 機器が電池電源で動作したまま、リーダーがACコンセントを壁に差し、チューブと電線の束を手で掴み、ニヤニヤ笑う。

「フフフこの状態なら、鷹美ちゃんはこっから先を全部コンクリートに固められたって何日も生きていられるんだよ」

 鷹美の口が『いやああ』というように動いたが、声は出なかった。

379 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/07(月) 01:56:14 ID:zZCrYF7u0

「さて、完全に固定するまでに各部の試運転をするよ。残念だけど寛貴くんはもう時間が遅いから送るよ」

「えっ? 今何時ですか?」

「夜の九時」

「ええっ?!」

 朝ここに来てから、飲まず食わず休みもせずであっという間に12時間近くが経過していた。

「このまま鷹美が閉じ込められて完成かと思ったけど、まだテストやら何やらがあるみたいだから、がんばれよ」

「固める時はちゃんと寛貴くんの居る時にするから」

 鷹美がトロンと上気した顔を寛貴に向けると、既に機能を失った口に寛貴がキスをした。

 ドロリと流し込まれた唾液を鷹美が飲み込むと、それはチューブの脇を伝って胃の腑に落ちた。

 呼吸管と違って、胃の方は口からの割り込みが可能なようだった。

 

 寛貴が男の一人に連れられて地下室を去ると、リーダーは革製の新たな拘束具を持ってきた。

「……! ……!」

「ほらこれ、素敵でしょ?」

 口をパクパクさせる鷹美の目に映ったのは、革製のセーラー服だった。

 とはいっても着やすさのためか上着は前チャック方式で、チャックを革製のタイで隠すタイプ、スカートは相当なミニで、チューブの取り回しを考えてか巻きスカートタイプになっていた。

 

 スカートを腰に巻かれ、サイドのジッパーを合わせて引き上げられると、ちゃんと閉じたプリーツスカートになった。

 普段では絶対穿かない短さに、全身を革で拘束され、別に何が見えるわけでもないのに鷹美は恥じらいを感じた。

 上着を背中側から背負うように袖を通され、前でチャックが留められた。

 鷹美は露出しっぱなしだった乳首の先端が隠れて少し安堵した。

388 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/07(月) 23:49:29 ID:zZCrYF7u0

「我々も今日はこれで引き上げるから、鷹美ちゃんはここで機械の試運転を受けててね」

「……! ~~!!」

 鷹美はいつの間にか機械の傍に用意された背もたれの高い椅子に座らされた。

 股間部分はU字に切り取られていてこの椅子ならば突きあげの心配もチューブが不用意に圧迫されて潰れる心配もなかった。

 

 キシキシと軋み音のうるさいラップが足の先から巻かれてゆく。

 椅子の前2つの足に、ハイヒールブーツ構造の足が左右それぞれ巻きつけられ、動かぬようにラップて包まれてしまった。

 そして太ももは椅子の座面ごと包むように巻かれ、そのまま移行的に腰まで巻かれ、やがて背もたれへと続いた。

 チューブの周囲はハサミで適当に切り取られ、機能に影響がないように取り回された。

 

 カサカサ、キシキシと何重かに巻かれてゆく。

 手は背もたれを背中で抱えるように後ろ手に革手錠でつなげられ、可愛らしい革のセーラー服に包まれた体も胸も、背もたれごとキシキシと巻かれてゆく。

 

 首で一旦端が始末され、顔だけ別にキシキシと巻かれた。

「~~!! ~~!!」

 鷹美はまた窒息しそうな感覚に囚われて暴れたが、すでに呼吸をコントロールされているので関係なかった。

 ただ呼吸チューブが潰されないか心配だった。

「表情見たいからまだ全頭マスクしないんだけど、このくらいはいいでしょ」

 

 リーダーが巻き上がりをチェックし、業務用の大型ドライヤーを持ってきた。

 大風量の熱風が足の先から順番にあてられてゆくと、多少の余裕を持たせてあったラップは面白いように急激に縮み、しかも何層にも巻かれたラップが融合して透明な分厚い一枚のラップに変わった。

 鷹美は文字通りまるでシュリンクパックされて売り場の棚に並ぶ人形のように、首までを全身を椅子に固定されてしまった。

397 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/08(火) 23:19:06 ID:WqSgEL3T0

 まだ動く顔を左右にキシキシと振って、涙目でイヤイヤをする鷹美。

 リーダーは温風の当て具合を加減して、あまり極端に顔が潰れないようにラップを収縮させた。

「~~!!」

 拘束経験値はどんどん高くなっているはずの鷹美だが、全頭マスクとはまた違ったエキセントリックな包まれ感覚に、顔を引きつらせてイヤイヤをしている。

 ドライヤーの騒音が止むと、地下室には鷹美の拍動を表すあわただしい電子音と、ワゴンの機械に内蔵された呼吸バッグの伸縮する音だけが響いた。

 リーダーが機械を操作し、さらに流動食のようなもののパック、水のペットボトル、他の薬液のボトルなどをワゴンの装置にセットした。

 ゴゴゴと低いモーター音が響き、鷹美の尻から冷たい液が侵入してきた。

「~~~!!!」

 さんざん経験させられた浣腸だが、こんな身動きすらできない状態でされると、自分がどうにかなってしまいそうな絶望感がある。

 乳首まで拘束された瞬間からずっと続いている性感のテンションに、絶望の味付けが加わり、イクところまではいかずとも、ゆるゆると上り詰めてゆく。

 

 おなか苦しい!

 浣腸液の注入は止まっているが、全く膨らむことのできない全身拘束のお腹に、発生したガスだけがどんどん溜まってゆく。

 装置がテストモードのためか、苦しさは2,3分で解放された。

 排出弁が開き、ガスで押された軟便が同じチューブを戻って出てゆく。

 腹圧でだいたい全部出たところで、今度は水のような刺激の無い液が入ってきて、今度はポンプの吸引する力で全部吸い出された。

 さらに下腹部がスッと楽になる感じがして尿も排出されたようだった。

 

 排泄物を吸い出されて身体が少し軽くなったように感じたところで、急に胃が膨らんだ。

 かなり苦しくなったので、鷹美はゲップを出すような仕草をしたら、本当にラップの中にゲップが出た。

 どうやら動き始めたばかりの装置なので、給餌チューブの一部に大量の空気が残っていたらしい。

401 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/09(水) 00:52:58 ID:a8KAR8+30

 胃が満たされると少し落ち着き、急に疲れが出た。

 キシキシとうるさいラップの奥の視界で、改めて自分の様子を見まわす。

 首までギッチリ固定されてしまっているので、ほとんど目玉を動かすくらいしか出来ないが、それでも自分の胸を覆う革製セーラー服や、ラップに包まれた膝先、脇で煌々とモニターの光る自分の生命維持をしている装置などが見えた。

 

 口や耳以外の身体のあらゆる穴がチューブや栓で犯され、性の機能はおろか、排泄や呼吸や食事の自由まで全て奪われてしまった。

 まるで貞操帯のような股間の装置類を固定する革パンツの上から、さらに全身を締めつける革ツナギを着せられ、慣れない高さのヒールで、仮に拘束されていなくとも走って逃げだすことなど不可能だろう。

 指はまだ動かす自由はあるが、厚い皮に覆われ、細かい作業はできない。

 仮に鍵が手に入ったとしても股間に食い込む拘束パンツを脱いで、性器や尿道を貫くカテーテルを抜き去るなんて無理だ。

 そこで鷹美はハッと思い出した。

 カテーテルは全てシリコンでバルーンを固められてしまい、大手術でもしなければ取り去ることは不可能なのだった。

 

 ズキーンと甘い痺れが乳首とクリトリスに走る。

 もう戻れないということを思い出すだけで、なんでこんなに感じてしまうんだろう。

 甘い痺れはだんだんと強くなり、乳首やクリトリスの根元を挟む突起にどんどん食い込んでゆく。

 

 全身拘束・完全拘束、その本当にきもちいい部分に今、まさに鷹美は居た。

 テストモードのせいなのか、それとも鷹美の様子を何かのセンサーが検知したのか、膣・アナル・尿道に仕掛けられたバイブレーターが一斉に動作しはじめた。

404 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/09(水) 23:19:09 ID:a8KAR8+30

 バイブレータの動作チェックでもするかのように、あまり鷹美の気分の乗りに関係なく、直線的に振動が強くなってゆく。

「~~~~!!! ~~~~~!!」

 目を剥いて暴れるが、鷹美はピクリとも動けない。

 電動マッサージ器によってもたらされるような、快・不快を無視した人工的な強制絶頂へと一気に連れて行かれる。

 あの調教されている最中の時のような、快感無視の強引な超絶頂への一本道。

 鷹美の全身がガクガクブルブルと痙攣し、カシューカシューと呼吸バッグが激しく収縮する。

 ピコピコという脈拍の電子音の間隔が、ピピピピとありえないほど短く詰まって来た。

 しかし鷹美の脳は、まだイクことのできぬまま、全身を貫く強すぎる超振動にのたうちまわっていた。

 

 鷹美の眼球の動きの異常さにリーダーが気づき、ワゴン上のコンソールを操作した。

 ガクンと鷹美は緊張から解放された。

 しかしこれら一連の緊張も弛緩も、鷹美の表情以外の変化ではわからなかった。

 この最終チェックのためにリーダーは鷹美に全頭マスクを被せずにいたのだ。

 しかし、逆にここが見極められてしまったからには、想像を絶する容赦ない頭部の拘束が施されるのかもしれない。

 バイブレーションが全部停止した鷹美は、歪んだ悲痛な絶頂感を回避できた安堵と、イケなかった無念さを味わっていた。

 

 疲労からくるまどろみとも失神ともつかぬ意識低下の中、鷹美の手足が勝手に収縮しはじめた。

 EMSによる筋肉のマッサージが始まったのだ。

 これは性感を高める効果とは関係の無いもので、単にエコノミークラスシンドローム回避のためであるから、EMSが暴走して強すぎになる懸念はない。

 EMSの動作を少し確認したところで、鷹美だけを残し、リーダーたちも地下室を出た。

409 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/10(木) 23:26:02 ID:+WI2JjKa0

 拉致されてからこっちの一連の拘束生活で骨が軋むような日々だった鷹美は、今、性的快感とはまったく別の全身が蕩けるような心地よさに浸っていた。

 筋肉を大きく掴んで揉むような動きから、振動させるような動きに変わり、末端から中心へと刺激が移動する。

 後ろ手に回された腕は、関節が痛まないように筋内での微細な運動で血流を良くしたあと、微細な曲げ角の関節運動を繰り返し血管の詰まりを防止する。

 拘束されているのを忘れるほどプルプルに筋肉がほぐされたあと、ぞわぞわと皮膚表面を撫でるような動作が指先から肩へ、つま先から膝関節、膝関節から鼠径部へと繰り返し繰り返し行われ、所謂リンパマッサージまでもが行われた。

 

 やがて呼吸も排泄も全て機械に制御されたまま鷹美は眠りに就いた。

 椅子に拘束され完全ラッピングされているとはいえ、鷹美は久しぶりの安堵感に満たされていた。

 もう学校も日常もどうでもいい。

 寛貴が私にのことを気にかけてくれていて、私を見守っていてくれて、私がこんなになることを望んでいてくれて、そして私はそれを受け入れた。

 そして今、ここにいる。

 それでいいんだ。

 

 グッと深く何時間か眠ったあと、少し眠りが浅くなった。

 うるさい振動の正体が夢見心地の脳にはっきり認識された瞬間、鷹美は真っ赤になった。

 乳首やクリトリス、アナルのバイブが緩く振動している。

 起きぬけからいきなり性感を刺激されて、鷹美はやはり異常な生活を送らされていることを改めて認識した。

412 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/11(金) 23:29:48 ID:BZo5oKja0

 体躯の窮屈さがEMSによって洗い流されてしまった今、性感に集中できる。

 いや性感に集中することしか、鷹美には許されていなかった。

 一番敏感な突起3点の、軽めの刺激がずっと続く。

 そのうち同じ刺激のはずなのに、快感のタイミングが鷹美の性感リズムに合い始めてきた。

 

「ン、シュッ!」

 呼吸バッグの動きが一瞬大きくなると、膣内に留置されたディルドーを自分自身が締めつけ、そしてそれによってディルドーの先端が子宮口を突き上げる。

 もちろん、膣の方向と子宮頚部の向きは角度が違うから、ドーナツ状の子宮口に侵入するように突き上げるわけではないが、硬い無機質の塊で子宮口付近が擦られるだけでも、鷹美は自分が心の底まで支配されてしまったような気分にさせられていた。

 寛貴のためとはいえ、肺や胃や膣などの身体の奥の奥まで異物の侵入を許し、ましてやいびつに膨らんだバルーンによって施錠されてしまってさえいる。

 アナルは排便焦燥ギリギリ超えるところまで膨らまされたバルーンにより、いつもうんちしたいという感覚からもう一生逃れることができない。

 寛貴のためにこんなことまでされてしまっているが、鷹美はまだ完全に寛貴の意図を理解しかねていた。

 

 ああでも、『なにもできない』は『なにもしなくていい』こと。

 マシンに操られるまま少しずつ快感に浸ってゆく。

 

 自分の身体が、無数の器具にまとわりつくただの肉片になり下がったように感じながら、鷹美は本当に気持ちの良い快感へと上り詰めていった。

414 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/12(土) 23:35:11 ID:HjGFKU+U0

 突然、カッと目を見張る鷹美。

 

「い、いく」

 

 口は確かにそう動いたが、もちろん声は出なかった。

 何時間もかけて緩やかに高められた快感は、拘束されているということなどお構いなしに鷹美を心地よい絶頂へといざなう。

 今の今まで半分眠ったような状態で高められ、クリトリスの振動が僅かに閾値を越えたところで、絶頂感がドッと押し寄せ覚醒する。

(あ~~ あ~~~ あああ~~~~っ!!)

 丸く開いた鷹美の口が、切なく寄った八の字の眉が、とめどない絶頂の連続を物語っている。

(ああ~~あああ~~~っ!!)

(あ~~~~~ あああ~~~~っ!!)

 

 それはかなり長い間続き、途中から鷹美は歯を食いしばり、眉をしかめて首を振りはじめた。

 本当の快感でも長く続くとやはり苦痛になってくる。

 カシューカシューと息も続かない。

 苦しい。

 しんじゃう!

 やがてセンサーが働き、刺激は徐々に止まったが、鷹美は完全に気を失っていた。

 

 鷹美の覚醒を待って、再び最初から再施行される。

 鷹美は真っ青になった。

 こんなこと無限に続けられたら、本当に死んでしまう。

 

 でも無慈悲にも本当に続けられた。

 

 優しく、優しく、快感を高められ、絶頂の縁に追い詰められ、僅かな刺激の強弱で、ずっと絶頂を維持される。

 完全拘束に憧れる者の極楽に今鷹美は居た。

 しかしそこは極楽ではなく地獄であった。

417 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/13(日) 23:54:41 ID:+Be/0LLM0

 もう何日も快感漬けにされているという感じがあったが、実際には半日も経っていなかった。

 鷹美の顔は歪み、目は開いていたが何も見ておらず、ただハラハラと涙だけがこぼれていた。

 全身はガクガクと痙攣していた。

(あ~~~~~ あああ~~~~っ!!??)

 

 何十回かの絶頂のあと、呼吸リズムの明らかな異常を検知してシステムは急停止した。

 装置は回復モードに入り、装置内のボンベから酸素が混入され、鷹美の回復を助ける。

 

 鷹美が気を失ったまましばらくするとリーダーたちが入ってきた。

 寛貴の姿は無い。

 リーダーはコンソールを操作してログをチェックし、静脈の確保までは必要ないことを確認した。

 特殊なカッターでラッピングが切り裂かれ、鷹美の顔は久々に外気に触れた。

 長時間密閉と連続絶頂にもかかわらず、体温が問題あるほど上昇していないのは、ツナギに仕込まれた水冷システムのおかげだろう。

 長期密閉拘束には体温のコントロールも必要となる。

 リーダーはそのログも確認して満足した。

 

 拘束を外して椅子から降ろすと、鷹美はぐったりと床に倒れた。

 鷹美をそのまま放置して、リーダー達は鷹美の全頭マスクを準備した。

421 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/14(月) 23:38:16 ID:hrm+a3ha0

 その全頭マスクは開口用の金属筒がついたタイプで、外周と頭頂を取り囲む何本ものベルトが付いていた。

 普通の全頭マスクと少し変わっているのは、まず目の部分で、一見小さな穴がいくつもあいた視野制限タイプだが、リーダーがその革カバーをめくると、下は分厚いビン底のような真っ黒いガラスレンズだった。

 リーダーは全頭マスクのうなじ部にあるコネクタに電線を繋ぐと、コンソールを操作した。

 すると真っ黒だったレンズの色が薄くなり、ほぼ透明になった。

 液晶によるシャッターが内蔵されているようだ。

 リーダーは透明の状態を確認すると電線を抜いたが、どこかに小さなバッテリーが内蔵されているのか、透明なままだった。

 その上から革製の視野制限アイパッドカバーを戻す。

 被装着者の顔をまるで昆虫のような異生物に変えてしまうこの穴明きパッドはリーダーのお気に入りであった。

 

 さらにこのマスクが普通の全頭マスクと異なるのは耳の部分であった。

 耳の部分は耳介分の厚みが膨らんだように加工され、ベルトを締めない状態では、まるで薄いヘッドホンを装着しているように見えた。

 そしてその膨らんだ部分を外すと、超小型のアーマチャユニット(振動子)を使った極小のカナルイヤホン(外耳道に突っ込んで聴くタイプのイヤホン)が、5cmほどの細いコードの先にプラプラとぶら下がっていた。

 

 さらに奇妙なことに、この全頭マスクには、紐を通す必要の無い場所に何か所も穴明きハトメが取り付けられていた。

 それはまるで何かの注入口のようであった。

426 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/15(火) 23:52:54 ID:vjnhmTyW0

「鷹美ちゃん、鷹美ちゃん、起きて」

「(シュ、シュコーーッ)」

 大きな呼吸を一つして、鷹美は目覚め、パクパクと口を動かしたが言葉にはならなかった。

 鷹美の呼吸が安定しているのを確認してから、鼻のチューブ2本がワゴンの装置との接続を外された。

 胃に通っているチューブにはクリップが付けられ、胃液が逆流して溢れだすのを防いでいる。

 リーダーは鷹美の口を大きく開けさせ、歯医者が歯型を採る時に使うようなU字形の部品を持ってきた。

 そこに、鷹美の尿道や肛門のバルーンを固めるのに使ったシリコンを注入するピストルのような器具でドロドロとシリコンを流し込んだ。

 恐怖に顔を背ける鷹美を押さえつけて上下の歯にそれを被せると、バルーンの中と同じように、鷹美の口の中でシリコンが固まった。

 歯を上下覆われてしまった鷹美は、呼吸音もチューブに奪われているので、ただカタカタと上下の部品を鳴らして怯えることしか出来なかった。

 

 鼻の2本のチューブを、それぞれ全頭マスクの鼻の部分の2つの穴に通され、ついに鷹美に全頭マスクが被せられた。

 髪の毛を後ろでまとめられ、ヘヤピンで固定され、すべてマスクの後頭部に収められてしまった。

 まだ締めが緩い状態とはいえ、鷹美はもう肌の一部すら露出していなかった。

 リーダーがチューブを引っ張り、口枷の金属筒を押し込み、鷹美の顔に全頭マスクを合わせてゆく。

 編み上げをすこしずつ締められながら、鷹美は人間としての存在をどんどん消し去られてゆく気分になり、オイオイ泣いていた。

 小さい穴から、分厚いガラスを通した歪んだ景色が断片的に見える。

 レスラーマスクに覆われているが、真剣な目のリーダーの顔が近付くと、少し安堵したが、ぺしぺしと頭を叩かれ、モノのように扱われている気分になってまた泣いた。

427 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/15(火) 23:55:14 ID:vjnhmTyW0

 はじめからわかっていたことなのにわんわん泣いているのは、悲しいからではなく感情の昂りが制御できないからだった。

 やがて顔の皮膚がめちゃくちゃにズレるかと思われるほど引っ張られ、位置が修正された。

 すると鼻の穴の引っつれが急に楽になった。

 やはり鼻チューブは文字通り命綱だから、余分なテンションは排除しないといけないのだろう。

 編み上げが最終調整され、すでに鷹美の顔はパツンパツンだったが、まだベルトは締められていなかった。

 

 昆虫のような目をした真っ黒いマネキンになった鷹美に、リーダーはシリコンを注入するピストルを持ち、マスクに何か所も設けられたハトメ穴に突き立てた。

 キューーーッとシリコンが注入されると、未知の感覚に鷹美は真剣に慌てた。

 全頭マスクの内面の形態と、実際の鷹美の顔の凹凸の差がシリコンで埋められてゆく。

 実際には薄いバルーンの中に流れ込んでいるので、直接顔の皮膚に塗りこまれるわけではないが、僅かの隙間も許さない固定感覚にいまさらながら鷹美は激しい被虐快感を覚えて激しく濡れた。

 

 もう、鷹美の頭のどこかで完全に確信に変わった。

 寛貴が迎えに来るまでなんて言われたけど、もう一生このまま固められてしまうのではないかと。

 

 興奮してきて呼吸が追いつかなくなったのを見て、リーダーは一度手を止め、鷹美の鼻の2本のチューブをワゴンの機械に接続しなおした。

 呼吸が補助され、酸素も少し追加されて鷹美はちょっとだけ楽になった。

 リーダーは作業を再開する。

 恐怖に暴れる鷹美を男たちに抑えさせ、残るハトメ穴にシリコンを流し込む。

 ブンブンと首を振る鷹美。

 しかしその強圧の全頭マスク内部は、次第に鷹美にマスク内で表情をつくることすらできないほどに厳しく固まってきた。

432 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/17(木) 01:25:01 ID:690pyIAV0

 排出口のない涙がレンズ内に溜まったものが鼻涙管を通して鼻へ、鼻が塞がれているのでそのまま喉に落ちるのを鷹美はコクリコクリと飲み下した。

 顔の表面が全部固められると、金属筒口枷の脇の穴にピストルが差し込まれ、これは直接口の中に流し込まれて来た。

 口の中といっても、金属筒の周囲と歯を固めた部品の周囲限定で、金属筒と上下一点で接触していた歯の部品が、金属筒ごと大きなシリコンの一塊となったかのようであった。

「(ほォォォォーーー!!!)」

 出ない声で絶叫する鷹美。

 

 鷹美の顔を完全に固めてしまうと、リーダーは顔を縦横に走るベルトを締め込んだ。

 もう鷹美には抗う気力すら残っていなかったが、ベルトの圧迫によって魂の最後のひとかけらも消滅した気分だった。

 だが、まだ終わらなかった。

 

 全ての位置決めが固定されるのを待っていたかのように、リーダーは鷹美の全頭マスクの耳の部分を左右ジッパーで外した。

 まるでお菓子の最中の殻のような状態で外れたが、細い電線がついているので蓋は鷹美の左右にぶら下がった。

 リーダーが鷹美の右側に来て、男たちに鷹美の顔を傾けさせた。

 綿棒でワセリンを鷹美の耳の穴に塗り込む。

 そしてピンセットで超小型イヤホンをつまみ、鷹美の耳に押し込む。

 そして、マジックで赤いマークのついた麺棒で、そのイヤホンを耳の奥へと押し込み、マークの深さで止めた。

 通常耳かきされる位置よりもさらに深く、鼓膜の直前まで異物を押し込まれ、鷹美は気が狂ったように暴れた。

 顔を反対に傾けさせられ、こんどは左の耳にもイヤホンが押し込まれた。

 もう鷹美の耳には何も聞こえなかった。

 

 ふと見ると、リーダーがシリコンの注入ピストルを持っているのが狭い視界に映り、鷹美はこれから何をされるのか察して空気の通らない声帯を強張らせて、無音の絶叫をした。

440 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/18(金) 01:26:09 ID:Pg5Z2NVM0

 『いやっ!』と言おうにも、もう口は筒状に固められて、コンマ1ミリすら動かせない。

 涙がガラスいっぱい溜まった目には、細かい穴を通してリーダーの作業服の生地がどアップで映っていた。

 耳にゾグリと冷たい物が触れ、それがズズズと侵入してきた。

(ひいいいいい!!!!)

 拘束慣れした鷹美にも耐えがたい未知の犯され感。

 やがて耳の奥底から冷たい物を満たしながら、それがせり上がって行く。

 鷹美は外耳道にシリコンを充填されてしまった。

 

 そのままぐるぐると耳介にシリコンを盛られ、ジッパー式の蓋が戻された。

 そしてさらに蓋の穴からシリコンが流し込まれ、耳は完全に蓋とシリコンで一体に覆われてしまった。

(あひっ! あひっ!)

 鷹美は狂気の叫びを上げるが声にならない。

 やがて頭の傾きを逆にされ、反対の耳にもノズルが侵入してきた。

「(もおいやああああ!!)」

 無音の絶叫をしてもどうにもならない。

 チューーッと冷たいシリコンが流し込まれ、耳介にどっぷりと盛られ、蓋をされ、さらに蓋ごと固められてしまった。

 普通全頭マスクといえど、僅かな筋肉の動きくらいは見てとれるものだが、鷹美はもう完全に固められ、人間としての反応を全て封じられてしまった。

 

 口枷の筒から覗く、ピンクの愛らしい舌先を除いては。

454 : 鷹美 ◆t8x8UmmWyA [sage] 2009/12/20(日) 10:19:28 ID:d/4bUD1I0

 小一時間したところでストラップが増し締めされた。

 充分慣らされていたのできつさは無いが、固定された姿勢をとらされていることの不快感は当然あった。

 しばらくして更に増し締めされた。

「(うぐぐぐぐ)」

 もちろん、声は出ない。

 カチャカチャと音がして、圧迫されるようなストラップの感覚が消えたが、姿勢はそのまだ。

 鷹美の姿勢が本来の予定位置に達したので、リーダー達が外付けのストラップを外し、革ツナギにあらがじめ準備されていた金具同士の接続に変えたのだ。

 もちろん、この方が均一なテンションとなるため、鬱血しにくい。

 鷹美の姿勢は膝同士着くほどコンパクトにされ、踵はもう耳の脇に密着していた。

 鷹美は自分の呼吸に合わせて僅かに形が変化する黒いリングと化していた。

 

 鷹美の口に何かが押し込まれた。

 それは寛貴のモノから形を採られたゴムのペニスだった。

 薄甘い味のするローションが塗ってあり、何の遠慮もなく喉の奥まで押し込まれた。

「(オゲエエッ!)」

 気道と食道を完全管理されてしまっているので、鷹美のこの姿勢で嘔吐反射が起きても窒息死することはない。

 しかし口に溜まったものが飲み込めるように食道のチューブには僅かの余裕があるので、胃液が少し逆流した。

 喉が熱くなる。

 一度ゴムペニスが抜かれ、水を飲まされた。

 そして再び挿入。

「(ゴゲエェエ!!)」

 食道チューブのバルーンが少し調節されたのか、今度は逆流しなかった。

「(ゴゲ! ゴゲッ ゴエェエ!!)」

 だが、慣れるまで反射は止まらない。

「(ゴゲッ! ゴエエッ! グゲエェエ!!)」

 鷹美は涙を流しながら喉の奥でゴムペニスの先端をしごくような反射を繰り返していた。

「(グ……! ……!! …… ……)」

 そして疲れすぎて意識が遠のき、反射運動さえも諦めの心で脱力するコツを覚えさせられてしまった。

 喉に異物を押し込まれても、緊張もせずに、自分の心を消し去るように全て相手に委ねる、究極服従の心を。

458 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/20(日) 23:54:15 ID:PMdanhax0

 コンパクトにまとめられてしまったが、逆エビ姿勢は、関節の曲げ角としては必要最小限である。

 とはいえ、やはり長時間拘束の初期のつらさが出始めた。

 身体の位置を変えて少し楽になりたいだけなのにピクリとも動かせないつらさ。

 仮にベッドに仰向けという状態だとしても、同じつらさを味わうことにはなる。

 

 身体的なきつさが頂点に近付くと、凄い惨めさが心を支配しはじめる。

 しかし調教されてしまった鷹美にとっては、その気持ちは甘美な快感であった。

 惨めで無抵抗に固められてしまった自分の様子を考えると、今の姿勢では頭上数十センチのところにある自分自身の子宮の奥がカアッと熱くなるのであった。

 性器が自分の頭より高い位置にあるのが何とも奇妙な感じだったが、確かにそこで生産された被虐快感が、さながら天井から壁へと伝う雨漏りのように、ドロリドロリと全身に染みわたってゆく。

 

 (ンク…… ンク……)

 喉の奥でホンモノの寛貴のモノを受け入れるのを夢見ながら、まだ残る軽い嘔吐反射の咽頭部の動きで、亀頭をしごくような練習をしてしまう鷹美。

 自分の姿勢が把握できない摩訶不思議な世界の中で、ほとんどの感覚を奪われ、静寂の中で、ただ念じるように寛貴のモノをしごく。

 いや、静寂ではなかった。

 完全に包まれたまま興奮に火照る身体の出す、関節の軋み音、激しい心音、血流のノイズなどが直接鼓膜に届く。

 

 やがて身体の拘束感覚が次の段階、つまり固定のきつさの段階から、圧迫など馴染みによる全身の激しい痺れの段階へと移行したころ、寛貴が地下室に入って来た。

464 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/22(火) 00:38:27 ID:mAaYGDRc0

 寛貴は鷹美のすさまじい拘束の状態に驚いたが、自分の求めていた鷹美が更に究極の拘束を受け入れたことに激しく興奮した。

「スゴイですね」

「でね、寛貴くんは今回は『迎えに来た』わけじゃないわけでしょう」

「もちろんそうです」

「なら、ちょっとお芝居して欲しいんだけど」

「どういうことですか?」

「コレを鷹美ちゃんじゃないと思って欲しいわけ」

「は?」

「つまり得体の知れない、モノ扱い」

「……あ、なるほど。わかりました」

 ここで初めてリーダーはコンソールのマイクのスイッチを入れた。

「鷹美はどうなりました?」

「あー、鷹美ちゃんは今、別室で逆エビの訓練中」

「ああ、そうですか」

(うそ!? 寛貴、わたしがわかんないの?)

「で、ここに準備中の別のサンプルがあるんだけど、ちょっと試してみる?」

「すごいですねコレ」

「ほら、いずれ鷹美ちゃんもこうなるんだよフェラマシーンに」

 ズボオ!と喉まで届いていたゴムペニスが抜かれた。

 むせて咳き込みたいのに、ただ不快なだけのケイレンが喉に走り、そして収まる。

 どう考えたって、そんなに何人も同時に調教している様子は無いわけだから、自分のことがわかりそうなものなのに、なんで寛貴はカン違いし、リーダーは急にうそをつくのだろうと鷹美は不思議だった。

 うそと知ってて付き合っているのか、それとも本当に自分のことがわからないのか、鷹美はちょっとムッとした。

468 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/23(水) 00:00:56 ID:mAaYGDRc0

「少し暖めないと本来の機能が出ないから待ってて。 ……スゴイよ? 寛貴くん鷹美ちゃんの仕上がりに期待しちゃうよ?」

 自分のことをきちんと認識してから口に突っ込んで欲しいのに、誰でもOKというような2人の態度が嫌で、鷹美の気持ちは少し殺げていた。

 

 リーダーがコンソールを操作すると、鷹美の身体に取り付けられたバイブレータが順番に作動し始めた。

 最初は乳首から、アナル、膣、クリトリスと振動し、鷹美の逆海老リング状にさせられた身体が小刻みに震える。

 この革スーツ内での完全拘束絶頂を、椅子の姿勢で何度も味合わされている鷹美は、例え姿勢の空間把握が曖昧な状態でも、あっという間に興奮の波に飲まれてしまう。

 

 全身が火照り、絶頂を渇望する。

 そしてお約束のお預け……

 フッと振動が弱くなる。

 

 鷹美はこの手順になるだろうことは薄々気付いていた。

 自分に調教が施される時の毎度のパターン。

 処女だった自分に快感を植え付け、快感を餌に寛貴をご主人様として認識させ、そして今またフェラマシーンとして他人のものかもしれないペニスでもしゃぶりたくなるようにさせられようとしている。

 完全拘束奴隷に堕ちたとはいえ、まだこれはプレイなんだ、だから寛貴が私だと認識してくれないと嫌だ。

 快感に支配されて誰のおちんぽでもいいから舐めたくなるなんてありえない。

(今の寛貴が突っ込んで来たって押し出しちゃうもんね)

 快感でぐちょぐちょに蕩かされながらも、鷹美はぐるぐると思いを巡らせていた。

471 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/23(水) 23:50:08 ID:Mp67p/cM0

 3度目の生殺し絶頂寸前を味合わされた時、鷹美の切なさは気も狂わんばかりだった。

 膣内を勝手に動くディルドーが、締めても締めても掴み所なく逃げる。

 刺激を!

 もっと刺激を!

 自分が消滅しそうなほどの、徹底服従の抑圧感を!

 

 そしてついさっきまで犯されていた喉のことを思い出した。

 ……おちんぽでのどをえぐられたい……

 

 細かい穴と分厚いガラスを通した不自由な視野が涙で霞む。

 その不自由な目で鷹美は寛貴がズボンからペニスを取り出しているのを見た。

 そこで急にイヤホンの音が途切れ静かになった。

 

 チュイイイイイ、チョロチョロと音がして、まぶたが急に重くなった。

 ちょ!?何?

 抗うことも騒ぐこともできないまま、レンズの上の縁から迫ってきた真っ黒なモノでまぶたを閉じる方向に圧迫され、目を開くこともできなくなった。

 更に液晶シャッターが閉じられたのか、まぶたの裏に感じていた僅かの光さえ全く感じられなくなった。

 今更の視覚剥奪に鷹美は恐怖した。

 

「ゴーグルのガラスの内面にまでバルーンが仕込んであるなんて、すごいですね」

「ゴーグルの上の縁に畳まれた状態から、ゴーグルの内面の形に沿って円柱状に膨らむ仕掛けだよ。上から降りてくるから、まぶたも勝手に閉じられちゃうし。しかもバルーン内はナノカーボン液が注入されるから本当に真っ暗になるよ」

「すごいですね、ナノカーボンですか」

「墨汁だけどね」

477 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/25(金) 00:13:48 ID:pd3tklFt0

 ―― ブイイイイイイ ――

 

 鷹美の寛貴に対する嫌悪感と、視覚剥奪の恐怖が、再び開始された快感刺激で押し流される。

 もう、だれのでもいいから喉を犯して欲しいと鷹美は思った。

 相手が誰であれ、突き込まれた時に自分が取るであろう超脱力服従態度の瞬間のことを想像しただけで、鷹美は生殺しを飛び越えて、この姿勢のままイキそうであった。

 

 鷹美の口の中に熱いモノが入ってきた。

 わざわざ視界を奪ったってことは、まさか寛貴ではなく、リーダーか他の男性?

 

 嫌ぁ!!

 

 寛貴のだったらさっきのお返しに、もし違う男性のだったら嫌悪感から押し戻さなきゃと鷹美は思った。

 しかし最後に残された身体の自由な部分、舌さえ押さえつけんばかりに押し込まれて来た灼熱の肉棒に、漆黒の闇の中で不自然な姿勢で心の落ち着きどころすら剥奪された鷹美は、もう抗うことができなかった。

 

 開かぬまぶたの奥で涙を流しながら、覚え込まされた究極服従の喉の姿勢を取る。

 押し込んで来た相手はその蠢きを受けて、更なる快感を得ようと喉の奥の奥に突き込んで来た。

 反射をこらえる涙がまぶたを押し破らんばかりだ。

 行き場の無い涙が鼻涙管を落ちて鼻水になり、それが更に喉に落ちる。

 

 脱力した舌を暫くリュッ、リュッ、リュッと擦られたら、そのうち鷹美は喉の奥に熱湯を注がれた。

 射精されたのだ。

 ペニスは舌で清めることを要求するかのように舌の上をこじりながら引き抜かれた。

 

 朦朧としたまま鷹美はその粘りのある熱い液体をゴクリと飲んだ。

 匂いすら判別できぬほど知覚を奪われてはいたが、苦くて塩味のある独特な味を舌先に感じた。

482 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/26(土) 00:14:07 ID:3ne2pSFT0

 ゾクゾクゾクゾクゾク!!

 鷹美は慙愧の念と恥辱の恍惚とに襲われていた。

 エラそうに考えていたけど、結局おちんぽ舐めたい、突っ込まれたいという欲望に勝てなかった。

 寛貴のモノかも定かでないモノで口を犯されただけで凄く気持ち良くなってしまった。

 そして……精液まで、飲まされた……!

 鷹美の頭の回路がついに絶頂へと達するレールに切り替わり、膣内を責めるディルドーや、乳首やクリトリスや肛門のバイブが全力でハーモニーを奏ではじめた。

 まるで黒い環のようにされてしまった革の全身を軋ませ、おまけで着せられた革製のセーラー服の裾を揺らして、ガクガクブルブルと昇ってゆく。

 ペニスをまだ出したまま見下ろす寛貴には、このワンテンポ遅れた絶頂の意味がわからなかった。

 

 鷹美の目の拘束が解かれた。

 チョロチョロという音とともに瞼が軽くなり、目の裏が明るくなった。

 涙の塩分で張り付いたようになっている瞼を開けると、眼球が圧迫されていたために、すべてがぼやけていた。

 

 まだ完全な絶頂を迎えていない鷹美の目に、ようやく寛貴のペニスが結像し、その先端に白い汚れを認めた時、それこそ『パチーーン』という発光音が頭に響いたように感じ、目も眩むほどの絶頂に到達した。

 

 必死で目を開けているのに何も見えないほど真っ白で、無限に続くように感じる絶頂感。

 またしても鷹美は寛貴を触媒にして、犯されることで多幸感を得る術を知る身体にさせられてしまった。

487 : 鷹美 ◆t8x8UmmWyA [sage] 2009/12/27(日) 00:48:07 ID:EihKpR2C0

 結局寛貴のモノだったという安心はあったが、鷹美は次に同じような状態にされたら誰のでも欲してしまいそうで怖かった。

 鷹美の心配をよそに、ついにウレタンの準備が開始された。

 いかに高圧ウレタンといえど、長期拘束ともなれば、鷹美の姿勢に配慮しなければならない。

 

 ガラガラとけたたましい音が地下室に響き、天井にホイスト(吊るタイプの小型のクレーンで横移動できるもの)が準備された。

 リーダーが吊り下がったリモコンを操作するとクレーンの先が降りてきた。

 男たちは鷹美の革スーツの金具に鎖をいくつも取り付けると、それを束ねてホイストのクレーンの先に掛けた。

 鷹美はまだ多幸感の中で朦朧としていたが、いよいよその時が来たのだと感じていた。

 

 鷹美は自分の命綱であるチューブや電線とともに一旦天井近くまで持ち上げられた。

 吊られたままスプレー状の分離剤が吹きかけられた。

 そして、その真下に分厚いアクリルでできたケースが運ばれ、ゆっくりとその中に下ろされた。

 透明アクリルケースの底にはあらかじめウレタンが特殊な凹凸の形に盛られていた。

 鷹美は口が一番突き出るような姿勢でその凹凸の上に乗せられ、周囲から手が伸びて、まだ吊られて揺れる鷹美の位置を微調整した。

 そして口枷の輪がアクリル下部に明いた穴に一致したところで、胸や腹部と凹凸との差異が計測された。

 

 一旦クレーンが巻き上げられ、鷹美はまたアクリルケースの上空へと吊られた。

 いくつかのブロック状のウレタンが要所に置かれ、再び鷹美が下ろされた。

 無理なく口枷が接合することを確かめ、チェーンが緩められると、鷹美はついにアクリルケースの中に接地した。

 何点かブロックが強く当たる部分が気になったが、きっとウレタンが周囲から流れ込んで来て、均等な圧になるのかもしれないと鷹美は勝手に想像していた。

491 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/28(月) 15:46:12 ID:1zmWuvoP0

 アクリルケースに明いた穴に口枷の位置さらに微調整され完全に一致すると、筒状のネジがゆっくりとねじ込まれた。

 鷹美の狭い視界からもその様子が見える。

 快感に朦朧としていた鷹美は、自分がああらゆる出来事の終焉に到達した気分になり、突如激しい恐怖を覚えた。

 

 多分、もう二度と元には戻れない。

 寛貴が迎えに来るなんてウソだ。

 

 そして、寛貴とリーダーがわざわざウソをついてまで自分を別な奴隷のように扱い、誰のモノでも受け入れるマシーンのように仕立てようとしたのかも鷹美なりに理解した。

 寛貴との繋がりを断ち切って、もう寛貴の迎えを待たない、完全なマシーンになって永久にこの箱の中で過ごせ、と。

 何の予告もなくどんどんウレタン詰め作業を始めたのだってそのためだろう。

 

 とたんに激しい切なさに襲われ、鷹美はめちゃくちゃに暴れ始めた。

 ほとんど身動きの出来ないリング状にされてしまった身体を、可能な限り激しく歪め、動く限りの関節を軋ませて、まだチェーンの掛かったままガチャンガチャンと揺すった。

 しかしもうシリコンで完全に固められた全頭マスクと一体化した口枷は、接続リングねじでアクリルケースとも完全に一体化しており、その全頭マスクからギチギチに革で固められた全身は、鎖の一部以外、殆ど動かすことが出来なかった。

 

 鷹美は本当に逃げ出したい気分になり、声帯が過剰に締めつけてチューブで傷つくのも構わず、無音の絶叫を続けた。

492 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/28(月) 15:49:15 ID:1zmWuvoP0

「(イヤーーーーーーッ!!)」

「(もうやめてーーーっ!!)」

「(だしてーーーーッ!!!)」

 

 自分の命が終わる瞬間のような気分になった時は、さすがに快感よりも恐怖とパニックが先に来ることを鷹美は知った。

 外見からはビクビク痙攣しているようにしか見えない状態の鷹美を、リーダーは脳波でも見て心理を確認しているのかここへ畳み掛けるようにウレタンの注入を開始した。

 

「(キャーーーーーーッ!!!!!)」

 自分の希望と真逆の状況になったことを知り、鷹美は失神しそうなほど絶叫した。

 しかし状況は改善されず、ウレタンはドロドロと流れ込んで来る。

 あっという間にゴーグル部分も埋まり、明るいベージュ色の空間に包まれた。

 冷たさの感じから身体の半分すなわち一番下面に来ている上体や頭や足が全部埋まり、腰と、弧を描く太腿と膝、すねの半分ほどがまだ鎖が掛かったまま空中に出た状態のようだった。

 

 リーダーは男たちに指示すると、2分割された押さえ板を持って来させ、まだケースの半分ほどしか注がれていないウレタンの上に嵌めさせた。

 まるで木板刑具のように、鷹美のまだウレタンに浸かっていない部分はその押さえ板の穴から突き出た状態になった。

「急げ、もう発泡するぞ」

 男たちが長くて重そうなクランプで押さえ板の位置を固定する。

「なんで半分だけなんですか?」

「容積が大きいから取扱いが大変ということと、一気に固めると、鷹美ちゃんの位置が勝手にズレちゃうから。単に全身を固めるならそれでもいいけど、口枷の位置があるからね。口と頭を固定されたまま、強圧で首から下を流されると、いかに丈夫な革スーツ着せられてても命にかかわるよ。あと、もう胸は接地してるけど、鎖にはまだテンションが残ってて、皮膚感覚としては微妙に浮いてる状態だから、まずこれで固めて、それから鎖を外して上を固めると、ずっと浮いたような感じのままになるからね」

 寛貴はゴクリと生唾を飲み、相槌をうつのが精いっぱいだった。

501 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/30(水) 00:20:02 ID:Gb5vFFl10

 鷹美は冷たい薬液に浸された状態から、次第に周囲が熱くなってくるのを感じた。

 イヤホンをねじ込まれ、シリコンで固められてしまった耳にも、周囲の激しいノイズは骨を伝導して伝わって来る。

 

 ―― ゴーーーーーッ!! ――

 

 幾億もの泡がはじけ、幾千もの沸騰する鍋に囲まれた気分。

「(熱ッ!! 熱! 熱! 熱! 熱! 熱!)」

 発熱まっさかりのホッカイロを直接肌に貼り付けられたように感じる。

 いきなりやけどをするほどではないが、ずっと続けば低温やけどにはなりそうだ。

「寛貴くん、お祈りするならまさに今だよ」

「は?」

 寛貴がリーダーの言った言葉の意味を把握しかねているうちに、ガシャーンと鷹美を吊る鎖がありえないほど波打った。

「(ムゴーーーーーーーッ!!!)」

 無音の絶叫をする鷹美。

 今までの革の締め付けなどお遊びだと嘲笑うように、物凄い圧力で鷹美の全身が圧迫される。

 飛び出した膝前後の部分はまるでもう自分の身体では無いように感じるほど、ウレタンに包まれた部分の圧力がすごい。

 寛貴の見ている前で、押さえ板の隙間からモコモコと余剰なウレタンが溢れ出てくる。

 リーダーはそれをそのまま放置し、コンソールの数値に見入っていた。

 

 圧力による精神的な絶望の快感というものがあるなら、まさに今、鷹美はその中に居た。

 自分の身体が圧迫され、消滅してしまいそうになる恍惚。

 バキュームベッドの何倍もの圧力。

 バキュームベッドは陰圧最大理論上でも1気圧だが、ウレタン圧迫は圧の逃がし加減でその何倍もの圧力を生む。

 それが、単なる高圧革拘束でも、ラバーでも、バキュームでも出せない、本当に危機感を感じさせる強圧を鷹美に与えているのだ。

 そして硬化すると発泡中の時とは違い、圧が均一に分散して、潰さず支え、鬱血させずも逃がさない超拘束となるのだ。

 

 やがて発泡と発熱が終わると、鷹美は半ば失神していた。

 リーダーは数値を確認しコンソールを操作すると、鷹美の目のバルーンが再び膨らんで、既に涙まみれで閉じている鷹美の瞼を覆い、さらにゴーグルのレンズの液晶シャッターも閉じて鷹美の視覚は完全に奪われた。

505 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/30(水) 23:09:08 ID:Gb5vFFl10

 完全に硬化したことが確認されると、押さえ板が外され、余剰のウレタンも取り去られた。

 鷹美を吊っていたチェーンが全部外され、今度は一枚の平らなアクリルの蓋が用意された。

 先程と同様に大量のウレタンが流し込まれ、通常は膨らむ余裕空間を残して蓋がされるのだが、今回余裕空間はほんのわずかのまま蓋が取り付けられ、アクリルケースごと囲むような大型のクランプで固定された。

 蓋の隅の1か所にはチューブやケーブルを通す切り欠きがあった。

 

 発泡がはじまると、あっという間に余裕空間はウレタンで満たされ、強圧で硬化するウレタンの余剰がチューブ類の脇からチュルチュルとあふれ出る。

 それを次々とヘラで取り除いてゆくと、次第にその量が減り、ついには完全に固まった。

「(んんぎいいいいいいいーーーー!!!)」

 失神していた鷹美は脚を覆う強圧で目覚め、そしてまたパニックに頭がぼうっとなった。

 寛貴は、鷹美の姿が完全に見えなくなったことに物凄い違和感と興奮を覚え、しまったばかりのペニスはズボンを突き破りそうだった。

 

 ついに鷹美のウレタン詰めアクリルケースが完成した。

 

 寛貴の目の前にあるのは、クリーム色をしたモノがびっしり詰まった、ただの四角いアクリルケース。

 分割埋入したことにより、中央部に水平にうっすらと分割線が見えるが、革スーツのかけらすら見えない。

 あまりの凄さに、寛貴はしばし声も出なかったが、すっと視線を落とすと、ヘラ状に反り返り、先端を尖らせたまま穴から飛び出した真っ赤な物体が目に入った。

 鷹美の舌だった。

 絶叫の真っ最中の形。

 まるで針金で整形されたようにピンと尖ったまま、ブルブルと震え、穴の下の縁からはダラダラと唾液が溢れていた。

「いいよ」

 リーダーの声に背中を押されるように、寛貴はペニスを取り出すとその尖った舌の上に添え、一気に奥まで押し込んだ。

509 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2009/12/31(木) 16:05:47 ID:+35tK0yG0

 その舌の手ごたえは硬質だった。

 まだ失神し、痙攣しているのか。

 他人を迎え入れる余裕などないようにこわばり、硬い弾力で寛貴のモノを押し返そうとする。

 先端が喉に到達するより先に、下からの突き上げ感がキツくて、寛貴はペニスに痛みすら感じたが、一度奥まで入ってしまうと四方から締めつける感覚に腰がトロけそうだった。

 こわばる舌を押しのけた瞬間、寛貴は激しい征服感を感じ、鷹美のすべてを手に入れた気分になった。

 あまり無茶をせず、そのまま挿入し続けていたら、急に舌のこわばりが解けた。

「うわっ!」

 ポイントを圧迫する刺激から、全体を包み込む刺激に変わり、寛貴は思わず腰を引きそうなほどの快感に包まれた。

 亀頭はすでに喉へ落ちているので、サオのみの感覚だが、鷹美が無意識に嚥下動作をしているのか、グイグイと奥に引き込まれそうになる。

「あう!」

 その時亀頭に感じた鋭い衝撃的快感は、鈴口に食い込んだ気道チューブだった。

 すでにギンギンにたぎっていた寛貴は、不意のピーキーな快感にどばっと射精してしまった。

 

 嚥下と連動していない射精のために、寛貴は自分の亀頭部分は一時的に自分の精液に埋没する熱い感覚に見舞われた。

 そしてすぐに鷹美の嚥下反射がはじまり、ペニス下面を摺り上げるような蠕動の動きに寛貴は口の端からよだれを垂らした。

 寛貴は不意に出してしまったにもかかわらず、鷹美の口中を犯す感覚に大満足だった。

 

 鷹美はその時意識はあったが、何が起こっているのかを把握することが出来ず、断片的な刺激に対して、丁寧に断片的な反応をしていただけだった。

 だがその脳は見当識を失い、漆黒の闇のなかにただ浮いて、そして押しつぶされているということしかわからなくなっていた。

521 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/03(日) 09:13:56 ID:I478bnUZ0

 強圧と発熱の嵐が過ぎ去ったあと、鷹美は浮遊感覚と埋没感覚の狭間にいた。

 全く身動きできない感じはまさに埋没感覚で、雪崩で遭難する人はこの状態で氷漬けになってしまうのかとも想像した。

 そして、自力で立てず不自然な姿勢のままなのに、倒れも崩れもゆらぎもしないのは、まさに浮遊感覚だった。

 ウレタンは硬化してしまえばその形を留め、そこから逃れようとするときに押し戻す作用しかしない。

 つまり固まれば過剰に締め込み続けることはないので、離脱不能感は凄まじいが、極度の鬱血にはならないのだ。

 

 口に何か入れられた。

 そして何かを飲まされた。

 硬くて太いものが喉奥に溜まってる。

 嘔吐反射に苦しみながら飲み込もうとするけど飲み込めない。

 そのうち勝手に抜けた。

 抜き去られた後、口中がきもちわるい。

 唾液が溜まるのを待って飲み込みたいが、口が閉じられないので唾なんてそんなに溜まらない。

 

 何してんだろう。

 何してんだろう、私。

 

 しばらく時間が経過すると、今度は鷹美は胎児に戻ったような全身拘束の甘い気分と、自分のことがわからない混沌とした不安と、圧力で殺されそうな絶望が混ざり合った中にいた。

 

 そして、電車での居眠りの如く、不安定な姿勢や刺激の中にあっても深く深く眠った。

 おぼろげに覚醒し、また眠り、夢を見て覚醒し、また眠った。

 

 ついに、寛貴が帰宅し傍にリーダーしか居なくなった頃に、怒涛の記憶とともに、自分が今どうなっているのかを把握した。

 リーダーはコンソールを見つめ鷹美の様子が安定したのを確認すると、幾つかの操作をし、鷹美の口にただ塞ぐタイプのゴム栓をして地下室を出た。

528 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/04(月) 15:43:26 ID:8Xq4EH3N0

 歪んだ姿勢のまま完全に固められている鷹美の頭に、これまでの記憶がよみがえる。

 学校の帰りに拉致されたこと。

 それは寛貴のさしがねだったこと。

 そして無理矢理お尻を調教され、快感を覚えこまされてしまったこと。

 お尻で高められた上に寛貴に処女を捧げたこと。

 そして、ああ……

 拘束されたまま寛貴が迎えに来るのを待つはずだったのに、なしくずしに二度と外れない装置を取り付けられ、解放の希望が無いわけではないが、これまでの手間から逆算すると、もう一生このままにされてしまいそうな状況に居る。

 

 すーっと冷静になった意識の中で、やだよ、こわいよ、にげたいよ、と鷹美は思った。

 そして離脱法について僅かに思考を巡らした瞬間、凄まじい絶望感と、甘美な快感に襲われた。

 全身を固めて埋められて、周囲にどれだけの厚みがあるのかもわからない。

 もしこの拘束を破れたとしても、性器に食い込んだチューブ類はもう抜き取ることが出来ないだろう。

 

 好きな男子のために、全部捨てて、ただ待つだけの存在にさせられた。

 そして、それがきもちいい。

 ただ舌先で彼を感じていればいい。

 

 ぐるっと意識が遠回りして、やっと口の中のドロドロと繋がった。

 寛貴の精液が愛おしい。

 キューーッと乳首とクリトリスに血流が巡り、残酷な装置で固定された3つの敏感な点から甘痒い刺激が全身に回る。

530 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/04(月) 21:30:38 ID:8Xq4EH3N0

 ぬちょぬちょと舌先に絡まる精液の感触に、後悔するとわかっていても、今だけ快感の刺激を欲する。

 その脳波を読み取ったかのように乳首の周囲が振動し始めた。

 天地もわからぬ漆黒の闇の中で、乳首の周囲が甘く甘く震える。

 愛撫と呼ぶには付け根を締め付ける突起の刺激が厳しいが、それでも十分きもちいい。

 ブーンとウレタン内に響く音は、しばらくの間変化せず、乳首の更なる勃起も手伝って、身を引きたいほどになってきた。

 が、当然逃げられるはずもなく、むしろ胸を突き出す姿勢を強要されたまま、脳内で(いやっ!いやっ!)と連呼していた。

 プィーーンと音調が上がり刺激が倍増すると、充分に感覚受容域値の低くなった乳首は、容易に強い刺激を胸の奥に送り込む。

 首を振ってイヤイヤしたくとも、胸を左右によじって逃げたくとも、カッチリ一定の姿勢のまま甘んじて受け入れるしかできない。

 そのうちクリトリスも振動し始めた。

 こちらも軽い振動が長く長く続く。

 そして、3点とも止まる気配がない。

 刺激の強さに慣れた頃、3点とも軽く一段強くなる。

 ―― ブイーーン ――

 ―― ブイーーン ――

 

 その時、鷹美の頭に恐ろしい考えが浮かんだ。

 もう、私は完成品なのだった。

 すでに、堕ちてるのだった。

 もう私を責める時間に制限なんて無い。

 完成期限なんて無いのだ。

 ならば私がどれだけ泣こうが叫ぼうが絶望しようが、全く無視して責め続けることもできるはず。

 

 (イヤああああああああああ!!!!!!)

 

 超拘束されて初めて、正常な判断のできる状況下で、本当に絶望して暴れた。

537 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/05(火) 22:19:27 ID:E7/knkEE0

 ―― ブイーーン ――

 ―― ブイーーン ――

 無慈悲なローターの音が体腔を経由して耳に届く。

 ローターは機械的に一定の刺激を与えて来るが、鷹美の身体は機械的にそれを受け止めることはない。

 三点で根元を挟むように拘束された3つの敏感な突起は、快感刺激を蓄積し、血流の量が変化し、食い込み量が変わる。

 いびつに逆エビに曲げられた体の、頭のすぐ上のウレタンの彼方で、鷹美のクリトリスは真っ赤に尖って輝いていた。

 しかしその輝きは誰の目にとまることもない。

 鷹美本人だけが、もうクリ表皮が限界まで張りつめ、ビクビクと痙攣するしかできない胴体の振動で微妙に引っ張られ、目を剥きそうな刺激に耐えていることを知っていた。

 いっそクリが千切れるほど、クリが潰れるほど、滅茶苦茶な刺激で破壊されればスッキリするかもしれないのに。

 しかし無慈悲なローターは、コンピューターからの指令通りの振動しかしない。

 調教中の拘束では、まだ体を揺する僅かな隙間があったので、微量ながらも強弱が調整できた。

 しかし今は本当に目を剥き、ただじっと同じ姿勢に固定され、1mmも動けず、精密に正確に厳密にただその振動を受け入れるのみ。

 その切なさは他の誰にも伝わらない。 その切なさは他の誰にも理解されない。 その切なさは他の誰も経験し得ない。

 全器官のうちで唯一随意な舌を動かし、気を紛らわせ、香りを嗅ぐことのできない状況で、精液の味のみをたしなみ、溜まった唾を飲む。

 また快感に耳が熱くなる。

 意識がぼぅっとする。

 乳首が…… 乳首が切なすぎる。

 せめて胸を揺すりたい。

 1mmでいい、1mmでいいから、ローターの位置をずらしたい。

 ここはもう痛いのぉ! こっちに当たればもっときもちいいのぉ!

 ムキイイイ!! キイイイ!!

 クリはそこ痛い! 痛いってばぁ!

「(アハ)」

 微動だにできない絶望が、鷹美の脳のヒューズのどこかを焼き切る。

 だが鷹美は狂わない。

 受け入れるための超脱力をするのだ。

 そして、次の想像をして現状を快感に転化するのだ。

 そう、この状態でローターを全部全開にされたら、……死ぬ。

559 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/07(木) 23:05:16 ID:Vr3pBrRg0

 状況は変わらない。

 延々と同じ調子のローター責め。

 3つの突起が振動病になりそうな様子を呈した頃、ようやく全部が停止した。

 

 しーんとした空間に、まだ振動が続いているような偽りの感覚が残る。

 やっと刺激から解放され、少し気分が落ち着いたが、鷹美の高ぶった気分はそう簡単には戻らない。

 革スーツの水冷機構が働いているのか、過剰に熱が籠ることはないが、火照った全身の熱で頭がボーッとしていた。

「(シューーーーーッ)」

「(シュコーーーッ)」

 息を整えながら、口いっぱいに溜まった唾で、ネバネバした精液を洗うように飲み込む。

「(シュコーーーーッ)」

「(シュコーーーーッ)」

 まるで嵐の前の静けさのようなインターバル。

 そして鷹美の心臓は再びドキドキと早鐘のように鳴る。

 きっと全開にさせられる。

 

 だがしかし、時が止まったかのような静寂が続く。

 

「(ムウウゥウゥゥーーーーッ!!)」

 別に何に対して叫んだということはない。

 日常を放棄させられ、一つのモノにされた者が、現実から乖離(かいり)する時の無念の叫びなのか。

 

 そして突然、静寂を破るように、猛烈な振動が鷹美を襲った。

 ―― ビイィィーーーーーーーーン!!! ――

 それでも鷹美はこの全力全開を身構えていたつもりだった。

 しかしそんな抗いは一瞬で彼方へと置き去りにされた。

 制御の効かない滅茶苦茶な超快感が、3つの敏感な突起を襲う。

 もう振動病のことなど気にも掛けていないと思われるほど、無慈悲で機械的な最高振動。

 強圧に密閉された中で不自然に逆エビにされたまま、泣き叫ぶ鷹美。

560 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/07(木) 23:06:16 ID:Vr3pBrRg0

 今度は思考する間さえ与えられず、一気に快感の高みへと押し上げられる。

 緩い振動の無念を取り返すように全身汗まみれになって動けない体を痙攣させる鷹美。

 

 ―― ブイィィ!  ブイィィ!  ブイィィ!  ――

 

 鷹美の痙攣に合わせてローターがうねるような振動音を出す。

 理屈も思考も全て奪われ、今度は機械的に絶頂へと誘(いざな)われる。

「(クヒイイイイイ!!!!)」

 声にならない叫びを上げて、絶頂に向かう宣言をする。

「(イクッ!!)」

「(イクウウウウゥ!!!)」

 絶頂の最初の入り口に入った時は、まだ自分が無音で叫んでいる意識はあった。

 しかし振動は止まらず、あの調教の時の電マモードのように、嬉しくてたまらないはずの快感が次第に苦痛へと変わる。

「(クヒッ!)」

「(クヒッ!)」

「(クヒッ!)」

「(もお止めてぇぇぇぇぇ!!!)」

 

 寛貴がもしもここにいて、もしも透視眼を持っていたならば、ウレタンを透かして小刻みに震える黒いリングが見えただろう。

 しかしそれより極上なのは、無限にイッている、モノ化された女子の口腔の、熱く、蕩ける粘膜の感触だろう。

 だがそれはまだ寛貴に試されることなく、鷹美は試運転中の部品の一部として、性能を限界までチェックされていた。

565 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/08(金) 23:36:34 ID:wcEkjcRO0

「(ヲ”ア”ア”ア”ーーーーーー!!)」

 意味不明の無音の叫び声をあげながら、涙を撒き散らして激しく暴れる鷹美。

 もちろん、1mmも動けない。

 本当に声が出ていたら、声帯が焼けてしまうのではないかと思われるほど、際限のない絶叫。

 絶頂の果ての、更に先にある地獄。

 きもちよすぎ地獄。

 極上のイクラを、漏斗で無限に呑まされるような地獄。

 マッチ1本の暖かさで充分なところを、灯油で火だるまにされるような地獄。

 

 やがて心臓に負担がかかり始め、脳波も乱れ始めた。

 口の中には飲みきれない唾液が溜まり、加えて、泣き叫んだ涙が全部鼻腔経由でそこに合流して、しょっぱい唾液になっている。

 鷹美は完全に気を失っていた。

 マシンは終了を判断し、刺激を止めた。

 

 少ししてから、全身のEMSが作動しはじめ、無意識に全力を出して強張った筋肉をほぐした。

 胃に電解質の混じったドリンクが流し込まれ、排泄装置が作動して浣腸と洗腸を繰り返すと、鷹美はそのまま深い眠りに落ちた。

566 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/08(金) 23:40:47 ID:wcEkjcRO0

 何時間かして、リーダーが地下室に戻って来た。

 鷹美の口のゴム栓が抜き取られ、ジャバジャバと溜まったままだった唾液がこぼれた。

 呆けた鷹美の耳に、リーダーの声が響く。

「お久しぶり、鷹美ちゃん。一応つかず離れずメンテナンスしていたけど、意思の疎通があるのは久しぶりだよね。モノになった感想はどう?」

「(シューーーッ!!)」

「ああ、無理にしゃべらなくていいよ。しばらくしたら寛貴くんも来るから。モノになった鷹美ちゃんは、今度はモノとしての機能と完成度を上げなくちゃね。口専門になったわけだから、寛貴くんが突っ込んだ時に、最高の技でしてあげたいでしょ? 理解出来たら舌を前後に出してみて? わかんなかったり、NOだったりしたら、舌を出して左右に動かして」

 分厚い唾液の膜をまとった舌が、無機的な直方体のアクリルケースに明いた穴から、レロレロと前後に出入りした。

「オッケー。やり方は順番に話ながら進めるから、基本ルールだけ知っておいて。まずオシオキから。言ったことがうまくできないと、これね?」

 バシッ!と全身のEMSから同時に刺激が出て、全身の筋肉が同時に緊張した。

 お互いに反対の動きをする筋肉同士も同時に緊張させられるので、とても痛い。

 もちろん、筋肉にダメージを与えるほどの強さではないが、全く完全に無抵抗な鷹美にとっては、自在に痛みを与えられるのは想像以上の恐怖があった。

「(ンンッ!!!)」

 口の穴からビシュゥと舌が出て、唾液が飛び散る。

「ごめんごめん、結構痛かった? 後に残る痛みじゃないけど、いきなりだと怖いでしょ」

 ベロベロと舌が出る。

「こんどはご褒美」

 いきなり、クリトリスと乳首に程よい振動が加えられ、周囲のEMSも合わせて作動した。

 首筋や脇、背中の性感帯も、産毛を撫でられるようなゾクゾクする電気パルスで刺激された。

「(ハアッ!!)」

 自分でローターを調節しながらオ○ニーしている時のような、一番ポイントを突く快感ゾーンに一瞬で連れて行かれた。

576 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/09(土) 22:12:54 ID:MPbGk85Z0

「ウレタン漬けになってから今までの色々な刺激でデーター収集していたからね、鷹美ちゃんのいちばんきもちいいトコ知りつくしてるよこのマシンは」

 フッと刺激が全部止む。

「(ウーーーッ!)」

「名残惜しいでしょ? 寛貴くんよりこの機械の方が上手かもね、ハハハ。じゃ本番いくよ」

 アクリルケースの穴から、圧力センサー数百個を内蔵した、大量の電線のついたゴム製のディルドーが、鷹美の口深く挿入された。

 先端は当然喉まで達し、しばらく忘れていた嘔吐反射の地獄が蘇ってきた。

「個人的な趣味もあるけど、やっぱり最初は先っぽかな。挿入した時点で先をペロペロってのもありだけど、基本は奥まで入れた状態でやってもらうことになるから、喉をうまく動かしてみて。オエッていう反射を利用してもいいよ」

 いきなりそんなこと言われても、鷹美にはどうしていいかわからなかった。

「あと5秒」

 (エッ?!)

 ―― バシッ!! ――

 (ぎゃん!!)

「だめだなぁ、もう一回。あと10秒」

 (ひいいいいいい!!)

 ウレタンの中心で真っ青になる鷹美。

 喉の奥で飲み込む動作を繰り返す。

「お、いいね、近いけど、圧力足んない」

 (ひいいいい!)

「(オエエエエエ!!)」

 無理に吐いてみた。

「お、クリアしました。いいね。でも本当に吐くと減点だから、毎度使える技じゃないね。とりあえずオシオキ回避だけどご褒美にはならないかな」

 だが電撃を回避しただけでも鷹美はホッとした。

580 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/11(月) 19:08:10 ID:IEhFvUHF0

「今度は舌先の添え方だよね。これも強さとしごき方が大事だから。最初は舌の腹でしごくようにしてみて。ホントは舌の背と言うんだけどねアハハ。先っぽ使うのは最後かなぁ」

 鷹美は言われた通りに舌背をムニムニと動かし、ペニス型センサーの下面を必死にしごいた。ところが……

「あと5秒」

 (うそォ!! 何がいけないの?)

「えーとね、それだと男性は、ただ押し潰されて、そしてただ力が抜けただけにしか感じないよ? 舌を押しつけてるだけ」

 (ひいいい!!! どうすればいいのォ!!?)

 自分が逆エビのリング状の固定された姿勢であることも忘れ、必死で舌を柔軟に動かそうとする鷹美。

 ―― バシッ!! ――

 (ぎゃん!!)

「だめだなぁ。再度10秒から」

 先っぽは後でと言われたが、先っぽからウエーブするように動かし、舌背部を強く当てるようにしてみた。

「おお? いいね。なんとかクリア。もう少し続けて」

 むにょん、むにょんと動かし、少し圧力も変えてみる。

「すごいすごい、さすが鷹美ちゃん」

 褒められてもちっとも嬉しくなかった。

「本当はこの動作を長く続ける練習した方がいいんだけど、それは自動モードに任せるとして、最後は舌先で付け根を刺激する練習」

 漠然と言われてもどうしていいかわからなかった。

「あー、もうカウント入ってるよ? あと7秒」

 (ええええええええ? ちょ、ひどい! このっ! このっ!」

「お、いきなりナイス! でももうすこし全体的にいかないとダメだよ」

 鷹美は今まで太めにして使っていた舌をべロンと広げ、センサーの丸みにそって包むようにして、先端方向に絞るような力をかけた。

 そのまま舌の筋肉がケイレンしそうなほど無限に力を入れてみた。

 (オフッ!!)

 不意にローターが振動して、トローリと甘酸っぱい心地良さに引き込まれた。

「おやおや、鷹美ちゃんてノッてくるとすごいのね。この状態から尿道部だけちょっと強めにしごくと、我慢できる男はいないかもよ。良く思いついたね。まさかご褒美モードに入ると思わなかったので、特別にこのままちょっとだけご褒美」

  全体を包むような舌遣いをして、くちゅっ、くちゅっ、と何度も頑張っていたら、心地よい快感に包まれて、鷹美は眠るように脱力した。

588 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/12(火) 22:07:48 ID:TUoD4w3k0

「鷹美ちゃん、鷹美ちゃん」

 鼓膜の真横でイヤホンから響く毎度のリーダーの声で目を覚ました。

「起きた? わずか5分の居眠りでも、かなり気分が楽でしょ?」

 確かに、いつ電撃に襲われるかわからない緊張は少しほぐれていた。

「一通りできるようになったみたいだから、あとは自動モードでしばらく練習しててね。おねーさんの声はやさしいけど、合成だから甘えちゃだめだよ。機械が判定するから僕より容赦ないよ」

(ひいいいい!!)

 鷹美は心の中で絶叫した。

『テ!ス!ト!』

 鼓膜の真横で女性のものすごい大声が響き、耳がキーンとした。

「音量はどう? 大きければセンサーを舌で押して? 聞き取れないなら飲み込む動作で」

 ぎゅうぎゅうと舌で押す。

『テスト!』

「これでは?」

 舌で軽く押す。

『テスト』

「どう?」

 鷹美は何もしなかった。

「OKってことだね? じゃ、スタート」

 (きゃあああああ!! いっつもいきなりなんだからぁ!!)

『舌の奥で・センサーの・先端を・しごいて・ください』

 ちょうど某カロイド某音某クにも似た、流暢だが高音に妙なトーンが混じり、イントネーションが僅かにズレた声だ。

 (えと…… ええと……)

『あと・7秒・です』

 (きゃああああああ!!)

602 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/13(水) 20:38:27 ID:yLkhegU80

 (奥で飲み込む、奥で飲み込む、オエエエはもう使えない、飲み込む、飲み込む……)

『あと・3秒・です』

 (うそ! いやあああ! わーーーッ!わーーーーッ!!)

 (ウゴックン!!)

『クリア・しました。 それを・続けて・下さい』

 (ひいっ!)

 (ング! ング! ング!)

『続けて・ください』

 (ング! ンクゥ! ンン!)

『少し・ちがい・ます。あと7秒』

 (ひいい!! ングッ!! ンク!ンンンウ!)

『弱い・です。 あと3秒』

 (もう舌が疲れてきたんだぁ! ンウウ! おねがいいいぃぃ!)

『あと1秒』

 

 ―― バシッ!! ――

 

 (ぎゃひいいいんん!!)

『再カウント・あと10秒』

 鷹美は涙を迸らせながら必死で舌を使った。

 涙はまたゴーグルに溜まり、鼻から喉へと落ちてゆき、唾液にまじってしょっぱかったが、そんなことを気にしている場合ではなかった。

620 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/14(木) 17:43:31 ID:CdW2ivNk0

 鷹美は延々と舌の奥を使う練習をさせられ、舌の筋肉が痙攣をおこして痛くなった。

『5分・休憩・です。 眠り込んだ場合・電撃で・起こします』

 休憩と聞いて一瞬ホッとしたが、電撃で起こされるとあっては居眠りもできなかった。

 しかし緊張が解けた安心感か、ガクッと眠り込んだ。

『間もなく・再開・します。あと5秒』

 ハッ!と目覚め、鷹美は直前で電撃を回避したことに安堵すると同時に、その危うさに、舌使い調教されている最中以上に冷や汗を全身にかいた。

『では・復習・です。同じメニューをどうぞ。あと10秒』

 鷹美はもうウンザリだったが、電撃の恐怖にしぶしぶ従った。

 (んんっ!!)

 突然、胸のさきっぽが気持ち良くなった。

『良好です。 延長・します』

 電撃の恐怖から、ただ圧力値をクリアするためだけに強引な舌使いをしていた鷹美だが、一休みして余分な緊張が解け、本当に亀頭を差し込まれた場合に男性が気持ち良くなれる圧力と舌の蠢きをある程度会得していた。

 ただ圧迫するだけの動きから、亀頭下面を短い距離で繰り返し摺り、カリのくぼみに舌のブツブツが食い込み、のどちんこ周囲の口奥のヒダ部分でカリ全体を締めつける。

 そこで少し飲み込むような動作をすると、カリ全体が締められたまま、前後にクイクイと摺り上げられる。

 あとはこの動作がどれだけ持続的にできるかだけであった。

 (ンンッ! うわぁ、きもちいいよう)

 続ければ続けるほど、鷹美の性器周り・乳首周りが心地よく締められ、振動される。

 舌使いが甘くなるとスーッと快感刺激も減ってしまうので、おのずと心を込めて舌を動かすようになる。

 やがて心地よいまどろみに襲われ、それまでの疲れもあって、別にイッたわけでもないのに眠り込んだ。

 ―― バシッ!! ――

 (ぎゃひん! いやああ、もう! なんでよう! そうか…… ……うう……)

 電撃を受けた瞬間は半分寝ぼけていた鷹美だが、状況を思い出し、特に指示もないまま、頑張ってそれまでの訓練を続けた。

626 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/14(木) 22:19:13 ID:i89NPNZo0

 (んくっ…… くちゅ…… くちゅ…… こんなこと……いつまで続くんだろう)

『クリア・しました。次は・竿の部分です。包むように・長いストロークで・行って・下さい。あと10秒』

 (ひいいっ!)

 鷹美は舌使いを切換え、舌の中央で包むように、舌先まで使うようにして、なるべく押すのではなく前後動を心掛けた。

 突然、ブルッと気持ち良くなった。

 トロンとした心地よさの中で、一生懸命動作を維持した。

 すると久々にクリトリス周囲に、ただ気持ちいいだけではない、甘い甘い刺激が起こり始めた。

 夢中で舌を前後に動かし、まるでアーケードゲームのスティックをしごきながら動かしているような気分で舌を遣った。

 どんどん陰核の刺激が強くなる。

 だが、ある刺激以上はどんなに頑張っても到達しなかった。

『良好です。そのまま・付け根を・刺激・するように。あと10秒』

 (ひいい!ひどい!)

 イカせてもらえず、すぐ次の訓練を要求され鷹美はひどいと思ったが、涙を流しながら最初の練習でいきなり評価の高かった舌先の締め付け動作に移行して、舌を動かし続けた。

 すると乳首と陰核の振動がどんどん強くなり、絶頂を迎えられる兆しが見えた。

 

 全部の舌使いを総合的に行い、舌先でさらに締めるようにペニス型センサーを刺激すると、ドグッ!と喉奥に液体の圧力を感じた。

『止めては・いけません。やさしく・しごき上げるのを・継続・してください。あと10秒』

 鷹美は何かを掴んだ感じと達成感があり、もうカウントダウンは怖くなかった。

 ゆるゆると舌の中央で、男性の尿道と思われるあたりを舌先から喉奥へしごき上げる。

 するとさらにドロリとしたものを喉奥に感じ、鷹美はゆっくりとそれも飲み込んだ。

『今回の・プログラムを・終了します』

 アナウンスのあと、全てが止まり、静寂が訪れた。

 鷹美は名残り惜しげにセンサーを舐めまわしながら眠りに落ちた。

630 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/15(金) 21:33:40 ID:9dYUzj400

 それからの鷹美の生活は、自動給餌による食事・EMSによる筋肉のメンテナンス(少し怖かったが普通のメンテナンスだった)、排泄、そして時間の感覚が不明瞭になるほどの舌の訓練が続いた。

 舌使いそのものはほぼ完成の域に達していて、あとは持続時間を長くするための筋トレのような状態だった。

 鷹美は舌使いで懲罰電撃を受けることはほぼなくなったが、気持ち良さに眠り込んでは何度も電撃を食らった。

 そのたびに鷹美は自分が本当にマシーンの部品として規格に合わせられてゆくような感覚を覚え、激しい絶望と、本当に人間でなくなってゆく甘美な被虐感に浸っていた。

 

 この無機質なアクリルケースの中、ビッシリと充填されたウレタンフォームの中に、たった一人の彼氏のためだけに、フェラマシーンとして完成されてゆく可憐な少女が、激しい拘束衣に包まれて、ありえないほど不自然な逆エビの姿勢のまま埋め込まれているなど、いきなりこの前に立った者には到底信じられないかもしれない。

 

 しかし、確かに彼女はそこに居る。

 唯一直接外界に触れる口腔内を、今は調教マシンのセンサーに塞がれて。

 そして電撃と快感に、悲鳴と悦楽を交互に享受しながら、この無機物の奥で超拘束されたまま、生かされている。

 

 実時間で何日かの後、口のセンサーが抜かれ、元のゴム栓に戻された。

 鷹美はついに自分にとっての唯一の相手が訪れるのだと予感した。

 

 寛貴は実際には何回か様子を見に来ていた。

 寛貴もまた、完成されたあとの最高の一発を期待しつつ、歯を食いしばって自慰を我慢していた。

 このまま、まだ何日も我慢が続くなら、夢精で勝手にリジェクトされてしまいそうで心配だった。

 

 そして、ついにその日が来た。

670 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/16(土) 15:50:09 ID:x3nggeEV0

 寛貴は途中で様子を見に来た時は、僅かな時間ちらりと見てそのまま帰るだけだった。

 リーダーのようにモニターの数値が読めたなら、また別な楽しみ方はあったかもしれないが。

 しかし、今日はいよいよ鷹美に正式に自分のモノを預ける日だった。

 迎えの車の車内では寛貴のペニスはすでにはちきれんばかりだったが、身体の反応とは裏腹に、寛貴は鷹美が完全に壊れてしまったのではないかと心配していた。

 毎日のリーダーからの話などで鷹美の様子は聞いていたが、自分で鷹美を奴隷化依頼しておきながら、結局は鷹美と単にラブラブにエッチしたいだけだったのだと慙愧の念にかられていた。

 

 地下室に入り、様子を見に来ていた時と全く同じ状態のアクリルケースの前に立つ。

 今までと違っているのは、ケースに明いた口の穴の部分に、電線の束が流れ込んでいるのではなく、ただの黒いゴム栓がしてあることだった。

 

「寛貴くん、さあ、試してみてよ。僕らのことは気にせず下を全部脱いだ方がいいよ。唾液でズボンや下着が汚れるよ」

「はぁ……」

 そう言われても、調教中に無我夢中で突っ込んだ時と違い、改まって脱げといわれると少し憚られた。

「病院の検査みたいなつもりで、ね」

「はぁ……」

 そう言われると、相変わらずのレスラーマスクの目の穴から覗いているリーダーやスタッフのまなざしは、医療検査のプロのようにも見えた。

 

 寛貴は下を全部脱ぎ、アクリルケースの前に立ち、ゴム栓を取った。

 鷹美に対するアナウンスは何もなしだった。

 しかし、鷹美は予感していたのか、淫靡な光沢を放つ唾液をまとった舌を、栓の外された穴からデロリと出した。

 ゴクリ、と万感の息を呑み、寛貴はその穴にペニスの先を差し込んだ。

672 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/16(土) 20:25:56 ID:GnQaZI7p0

 もともと寛貴の頭にあったのは、男性にありがちな独りよがりな凌辱気分だった。

 それはもちろん男の本能から分岐した側路であるから、一概に寛貴を責めることはできない。

 鷹美を自由に操って、自分の想いを遂げたい。

 その中で鷹美もついでに気持ち良くなれれば、それはそれで良い。

 鷹美には、ずっとやらせてくれなかったオシオキもできれば、自分も少しスッキリする、と。

 

 その欲望を、協力者を得て歪んだ形で昇華させ、ついに鷹美を意のままにできる姿に固定してしまった。

 堕ちた鷹美は自分のことを理解してくれて、実質ラブラブではあるが、さすがにまさかこんな姿にされてしまうとは思わなかっただろう。

 初心に立ち返り、今、鷹美の口を犯す。

 そして鷹美が完全に自分のモノになったことを実感してやる。

 そのはずだった。

 

 しかし、性器の先端をその赤い穴に差し込んだ瞬間、そんな過去の思惑などどうでも良くなってしまった。

 

 このリーダーという男のやりたかったことはこれなのか!?

 この、人間を部品にした超絶口淫装置を作ることだったのか?

 自分はひょっとしてこいつらのの欲望を満たすための素材をまんまと提供させられてしまったのではないか。

673 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/16(土) 20:29:29 ID:GnQaZI7p0

 恐る恐る挿入したはずのペニスは、先端がくちゅっと熱に包まれたかと思うと、尿道の下側を這うようにうねりにつつまれ、勝手に奥へと引きずり込まれてしまった。

「はう!!」

 女のように情けない叫びを上げた自分が恥ずかしくなった。

 リーダー達はマスクの奥でニヤニヤ笑っているようだった。

 サオの付け根まで熱に包まれたまま、下りのベルトコンベアーに巻き込まれたかのように、先端が喉の奥へと文字通り飲み込まれてゆく。

 自分の手を使ったオ○ニーでは絶対に出来ない刺激。

「わあああああ!」

 カリが絞られ、そのまま千切られて飲み込まれそうだった。

 それが何度も何度も続く。

 

 腰が蕩けそうな、ゾクリゾクリと粘膜を直接しごき上げる快感が続く。

 しかもそれが一定の力を保ちながら、強すぎず、弱すぎず、繰り返し繰り返し続く。

 本当に最高の自慰コンディションが整った時のように、すでに射精しそうな熱い熱の塊が竿の中に充満してきた。

「はう! ヤベ! 出そう」

 しかし、めくるめく快感はそこで終わらなかった。

 もう出そうなほど滾(たぎ)っているのに、刺激の位置が変わった。

 竿全体がうねるように包まれてしごかれる。

 これも自慰では絶対不可能な技。

 いや、両手で握ればあるいは近似可能かもしれないが、熱が違う。

 それが緩めの刺激で繰り返される。

 これはわざと緩めにしているとしか思えない。

 射精直前まで滾ったモノが、本来射精すべき限界を超えて、まだまだ加熱されてしまう。

 真剣にちんこが割れると寛貴は感じた。

677 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/17(日) 16:14:18 ID:wdY1SMTB0

 しかし、まだ先があった。

 今度は付け根を締めながら、射精を誘うようにペニスの根元から先へとうねりが移動する。

 再び亀頭が喉奥へ飲み込まれ、ペニス全体が引き延ばされてしまう。

 そして、それと同時に舌の背が尿道を潰すほどに突き上げてきて、ペニスの性感神経を全部同時にいじくられ、ピカピカと火花が散るような発光を眼球に感じた。

「あ! がっ! はうああ!!」

 寛貴は目頭から涙さえ流していた。

「鷹美! 鷹美! 鷹美!」

 抱き締めるには手に余る幅のアクリルケースに、脂汗の指紋をべっとり付けながら、寛貴は両手でケースを強く抱いた。

 鷹美の舌のしごく速度が上がり、付け根の締めつけが更に強くなる。

 寛貴の眼前に真っ白で巨大な光の球が現れた。

 眼球を動かしてもその光の球から視線を逸らすことができない。

「ぐああああッ!」

 猛烈な射精が来た。

 腹の内蔵すべてが、尿道を通して全部吸い出されてしまうかと思われる程の激しい射精。

 ブりゅッ、ブりゅッ、と脈動する、その繰り返しが止まらない。

 プリンのような熱い塊が尿道を駆け抜け、それが鷹美の喉に消えてゆく。

 そしてまた舌のうねりにしごかれ、寛貴のタマの奥からプリンの塊が吸い出されてゆく。

 実際にはタマから直接射精するわけではないのに、寛貴はタマが小さくしぼんでしまいそうに感じた。

「かっ、はぁっ……!」

 アクリルケースにしがみついたまま、寛貴は目を剥いてよだれを垂らし、ガクガクと震えていた。

 かつて経験したことなど皆無な、激しい射精がしばらく続いた。

 

 全てを吐き出し、やや弾力を失ったペニスを愛しむように、柔らかい舌がくちゅくちゅと舐め回す。

 そしてその動きも緩慢になったころ、寛貴はやっと穴から解放された。

680 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/18(月) 21:54:13 ID:JArHqAeX0

 下半身むき出しのまま、仰向けに倒れて茫然とする寛貴をリーダーが覗き込む。

「呼吸装置の関係でバキュームフェラだけはできないけど、バキューム抜きの舌技としてはかなりのレベルだと思うけど? 今まではまだセンサーの相手だけだったから、根元まで全部突っ込んだ状態での調教しかしてないんで、鈴口(尿道口)の扱いとかは全然無視だけどね」

「はひっ……」

 リーダーは満足そうにニヤリと笑い、寛貴の下腹部にウエットティッシュをハラリと落とすと、ゴム栓を鷹美の口に戻した。

「ふうう……」

 寛貴はやっと立ち上がり、下腹部を拭って服を戻した。

 

「フラフラする…… タマのつけねがキンキン痛いです」

「アハハハ、まあ、すぐ治るよ。今日は最初のお披露目だからもう帰りなよ。フェラマシーンも疲れてるしね」

 寛貴はリーダーが『鷹美ちゃん』と言わず、『フェラマシーン』と言ったことが気になった。

 

 寛貴はじっとアクリルケースを見つめた。

 磨き上げられたアクリルの左右の表面には、自分がつけた手の脂のあとがベットリ残っていた。

 上面から傍の装置へと繋がる何本ものチューブのうち、細い一本に黄色い液体が通っていて、小さな気泡が移動していた。

 あれが鷹美のおしっこなのか。

 また別な太めのチューブには流動食の残りのようなものが内面に付着し、細かい水滴も着いていた。

 寛貴は、病院の点滴装置を見つめているような感覚に囚われ、不意に目の前に鷹美の存在をはっきりと感じた。

 無機質に埋没させられ、完全に自由を奪われた哀れな女の子が、まさに機械に生かされ、そこに居るんだという実感を。

 

「行くよ、寛貴くん」

 そして、寛貴は自分の本当に大切なものが、眼前で、物凄く酷い状態に置かれていることを再認識した。

 厳重に革拘束されたあげく、逆エビに捻じ曲げられ、ウレタンの奥に黒い環となって埋没された鷹美の姿が透けて見えた気がした。

 

 いきなり寛貴の全身に激しい戦慄が走り、あれだけ絞り取られたチンコがズボンを破らんばかりに勃起した。

681 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/18(月) 21:57:25 ID:JArHqAeX0

 寛貴はリーダーの呼びかけを無視し、震えながらアクリルケースに近寄り、そっと屈んでゴム栓を抜いた。

 反射的にデロリと出た舌に、自分の唇を押しつけるようにキスをした。

 寛貴は口を大きく広げ、自分の口を鷹美の口枷と同じサイズくらいに開き、舌と舌を合わせて舐め回した。

 最初相手の舌は驚いたように引っ込んだが、やがて同じように舌同士をむさぼるように絡め合った。

 

 寛貴はたまらずペニスを出し、その穴に突っ込んだ。

 最初舌はプログラム通りの動きをしそうになったが、急に止まり、むにゅむにゅと舌で亀頭の先を愛撫しながら、やさしく、気遣うように、ペニスをそっと押し出した。

 

 寛貴は一瞬拒否されたように感じ、すごいショックを受けたが、その愛撫の動作に『またねきてね』というような明るい表情を感じ、激しく満たされた気分でペニスをズボンに戻した。

 

 愛しい! 愛しい! 愛しい! 愛しい! 愛しい! 愛しい! 愛しい!

 

 超拘束の中で、口を全開にしたまま、穏やかに微笑みながら、また彼が来るのを待つ鷹美の、黒いリング状の姿が、その場にいた者全員に透けて見えた。

 

 超不自由なのに、なぜこんなに気持ちいいのか。

 超拘束されているのに、なぜこんなに心が軽いのか。

 超惨めなはずなのに、なぜこんなに満たされているのか。

 そんな鷹美の心の中すら、その場の全員に見えるようだった。

 

 リーダーは、状況が自分の目指した究極の高みにあることに大満足だった。

694 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/20(水) 10:57:43 ID:EVrP5p2Y0

「その箱は、君の物だよ、寛貴くん」

 寛貴がブルッと震えた。

 

「君が我々に依頼して、そして手に入れたんだ。さあ、行こう、続きは明日のお楽しみ」

「はい……!」

 もう寛貴と鷹美の意思疎通のためにマイクのスイッチを入れる必要も無くなった。

 寛貴は地下室を出て行った。

 

 しばらくして寛貴を送りに行ったリーダーが帰って来た。

 鷹美はまだ満たされたまま少しウトウトしていた。

 ザザッとイヤホンのスイッチが入り、鷹美の鼓膜の傍にリーダーの声が響く。

「すばらしかったよ。予想以上だ」

 鷹美も満足していた。

「じゃ、調教の続きをしようね」

(……はい…… ……ええええええええええええええ!!!? まだやんのォ!?)

 

 口のゴム栓が外され、今度はファッキングマシーンのように、モーター付きの伸び縮みする棒の先にセンサーペニスが付けられていた。

「ちょっと失敗なのは、鷹美ちゃんがおちんぽの構造をちゃんと知ってるか確認せずに埋めちゃったコトなんだよね」

 鷹美は拘束の奥で真っ赤になった。

「鈴口ってわかるかな? おちんぱの先端のおしっこ出る穴のこと。左右がマイクロおま○こみたいに唇状になってるの。あとは習うより慣れろだから、またプログラムの通りに練習してね」

 

「シュウウウウウ!!」

 鷹美の無音の絶叫が、呼吸チューブを駆け抜けた。

696 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/21(木) 00:01:41 ID:8MuhxUNu0

『始めます。まず・入ってきた・モノを・舌の・先で・やさしく・止めましょう』

 ブブブというステッピングモーターのような機械音と振動を伴って、鷹美の口の中にセンサーが入り、舌の先に触れた。

 止めるといってもどう止めていいかわからず、ただ舌を尖らせて突き出した。

『それでは・鈴口が・痛い・です。面で・行って・ください』

 一度センサーがウイーンと退がり、再びブブブと入って来た。

 今度は舌を盾のように拡げ、ペトリと先端に添えて止めた。

『クリア。 では・尿道口を・左右に・分けるように、舌先で・ゆっくりと・舐めて・ください』

 鷹美にはその構造が明確には思い出せなかったが、舌先で確認しながら、ドリルのように突き込んでみた。

『鈴口が・裂けます。相手の・衝撃を・認識・しましよう』

 

 ―― バシッ! ――

 (ぎゃん!!)

 

 鷹美は久々に味わう電撃に、動かぬ身体で飛び上がった。

 ようやく鷹美は男性の尿道口の敏感さを身をもって知った。

『もう一度。10秒』

 (あわわわわ!)

 しかし、一度寛貴の実物で上手く射精させられるほどスキルの上がっている鷹美は、すぐに状況を察し、自分のクリトリスを舐めるような気持ちで鈴口の内面に舌先を触れさせた。

『クリア』

 あっさりとクリアした。

『今度は・亀頭・全体とカリの裏を舐めてください』

 これも事務的な所作ではなく、想いを込めてゾロリと舐めると、あっさりとクリアした。

 しかし、想い入れと実際の舌の動きが伴わず、持続的に続けると何度か電撃を食らうのだった。

702 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/21(木) 22:25:30 ID:Xzz7uYSz0

 全部突っ込まれた時と同様、何日かの調教の後、鷹美は一通りの舌技を全部習得した。

 鷹美の口にはまだファッキングマシーン状のセンサーが突っ込まれたままだった。

「がんばったね。これから何日かはご褒美モードだよ。でも苦痛モードかもしれないけど。あー、でも絶対逃げられないという状況は鷹美ちゃんにとってはやっぱりご褒美かな」

 わけのわからないことを言って、イヤホンの音は途切れた。

 

 ―― ビイイイイン ――

「(はうっ!!)」

 突然、乳首に電流が流れ、内蔵されたローターが振動を始めた。

 舌の訓練によってずっと寛貴を想い、半ば興奮状態にあった鷹美は、すぐに耳の付け根が熱くなるほどの性的興奮の渦に呑まれた。

(やああああ!)

 全く自由を奪われているので、ローターのなすがまま。

 ローターは何度か強弱を繰り返しながら、だんだんと強くなる。

 そこまでお膳立てされたところで、口のペニス形センサーがぐちゅぐちゅと出入りを始めた。

 興奮でクラクラしながら必死に舌を遣い、先端を舐めたり、カリをなぞったり、サオを包んだり、尿道をしごいたりした。

 どんどん振動が強くなり、クリトリス周辺や、お尻の穴、膣のローターまで振動をはじめた。

(あううう! このままじゃ、もう…… もう……!)

  イキそうになって、舌の動きが止まった瞬間、

 ―― バシン! ――

 クリトリスと乳首を狙って、電撃が来た。

「(ぎゃああああああ!!)」

 快感とおしおきのいきなりのギャップに鷹美はパニックになった。

 しかも、ローターも止まり、気が遠くなりそう残念さに襲われた。

703 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/21(木) 22:28:41 ID:Xzz7uYSz0

(ひどい!イキながらも舌を止めるなってコト? ずっと絶頂を迎えても、ずっとご奉仕しつづけなきゃなんないの? そんなのホントにマシーンだよ! 私にそんなマシーンになれっていうの?)

 

 鷹美は自分の姿や状況を思い浮かべ、快楽を楽しむことの許される「ヒト」から、快楽を動力にして動く「マシーン」に、既になっていると思い、気が狂いそうだった。

 

 ―― バシン! ――

 (ぎゃひいい!)

 

 興奮して敏感になっている性器への電撃は死にそうに痛かった。

 ボロボロ泣きながら、でもローターで強制的に絶頂に導かれながら、センサーをしゃぶり続けた。

 強制絶頂を迎えさせられる。

 (んくっ!)

 パキッと、鷹美の心のどこかが軋んだ。

 (ムオーーーーッ!!)

 電マ絶頂と同じ原理で、ついに強制アクメを迎えさせられる。

 

 脳内で渦巻く真っ白い光の渦をかきわけ、脳の一部が冷静に舌技を続ける。

 黒い環になった全身は痙攣し、もう自分のコントロールなんて吹っ飛んでる。

 でも奉仕を続けてる。

 もちろん、舌先の感覚を確かめたり、細かい気を遣う奉仕は絶対無理。

 でも、覚えこまされたプログラムを適当に繰り出すことはできている。

 それが正しい手順かなんてわからない。

 脳が眩しすぎて…… しんじゃうよぉ。

 

 呼吸が怪しくなり、鷹美は失神した。

 酸素が送り込まれ、強制回復モードに入る。

 失神回復後のまどろみの中でも、鷹美はレロレロと舌を動かしていた。

704 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/21(木) 22:29:07 ID:Xzz7uYSz0

 回復した鷹美は頭がおかしくなりそうだった。

 まさか、これからずっと永久に強制快感漬けにされるのだろうか。

 私自身の快適な快感なんてまるで無視のまま、口に挿入された男性器を舌で反射的に舐めて射精させる、本当のフェラ専用マシーンに。

 

 暗澹とした、いびつな興奮が、ガクガクと鷹美の歪められた全身を襲う。

 そんなの絶対イヤ。

 あれだけ寛貴にご奉仕できたんだから、こんな姿になっても、これからもずっとラブラブでいられるのに。

 心を奪われてマシーンにされるのは嫌ぁ!

 ……なのに、なんでこんなにドキドキするのよぉ!

 

 少しずつ、説得されるようにして、どんどん、マシーンに、されて、しまう。

 今の私では、拒否する力も権利も自由もない。

 どんどん、改造されちゃう。

 

 鷹美の回復を装置が感知したのか、再び悪夢の強制絶頂のプログラムが始まった。

「(イヤーーーーーッッ!!!)」

 鷹美の絶叫をよそに、またどんどん快感を押し込まれ、あっという間に無限絶頂のサイクルに入れらた。

(イクゥ!! もうイクのいやあああ!! ハヒッ!ハヒッ! ヒイイイイイイィィィィーーー!!)

 そしてもう舌を休めてもローターが止まることはなく、代わりに性器への激しい電撃が加えられた。

 ―― バシン! ――

 ―― バシン! ――

 ―― バシン! ――

(ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!舐めますからぁ! もうれんげきやめれくらああぁああぁぁいぃぃぎぃぃ!!!)

 

 ―― バシン! ――

 

(ぎゃああああああああ!!!!)

708 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/22(金) 20:14:59 ID:N4Jje24s0

 無限にイキ続けている鷹美の状況など知らず、再び寛貴が地下室にやってきた。

「熱いッすね」

「そう? 前と変わらないけど。内部の冷却装置も異常なしだよ」

「そうですか……」

 目の前のアクリルケースは以前と同じようにゴム栓が嵌められていたが、心なしか様子がヘンだった。

 寛貴はゴム栓を抜く前に、前回の時のようにアクリルケースを抱いた。

 そして、その前に屈み、ゴム栓を抜いた。

 寛貴は驚いた。

 そこにあった舌は、ぎこちなさや初々しさの残るピンクのかわいらしい舌ではなく、おどろどろしい淫靡な快楽を探し求めるように蠢く、真っ赤に熟れた触手のような舌だったからだ。

「これは……」

 しかしそれも練習の成果だろうと思い、そこへ自分の舌を差し入れキスをした。

 デロリ、と100万倍の濃度の媚薬を舌に塗りつけられたように感じた。

 その舌は、蕩けそうに熱く、軽く絡めただけで寛貴のちんぽはガチガチだった。

 寛貴めまいを感じながら立ち上がり、ズボンを脱ぐのももどかしく、すぐさまその肉穴にペニスを突っ込んだ。

 

 こいつ…… 震えてる……

 イッてる……

 

 寛貴にもすぐにわかった。

 このアクリルケースの奥、ウレタンの中心にある者の状況が。

 そして、大切なものが壊されそう、奪われそうだというのに、寛貴のペニスは破裂しそうに硬くなり、夢遊病者のようにそのイチモツを真っ赤な穴に突っ込んだ。

713 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/23(土) 23:48:09 ID:LIyHtGGi0

 チンポをその穴に突っ込んだ瞬間、寛貴は背中に冷たい汗が垂れ、大変なことをしてしまったという予感がした。

 しかし時はすでに遅く、寛貴のペニスは蠢く熱いビロードに巻きつかれ、締め上げられ、擦り上げられていた。

「うわあぁっ!!」

 愛しさからではなく、今度は自分の身体を支えるためにアクリルケースを抱いた。

 男なのにお尻の穴がきゅんきゅんと切なくなり、あっという間に1回目の射精を迎えた。

「ハァハァ」

 すでに敏感になりすぎてヒリヒリしている亀頭を、ねちっこく包むように舐め回される。

 亀頭が少し落ち着くと、今度はウレタンに内包されている鷹美が、鷹美自身が楽しむように舐め始めた。

 先を舐め、サオを舐め、包み、しごき、付け根を締める。

 一定方向にずっとずっと擦り上げる。

 まるで自分の舌で自分のクリトリスを舐めるように。

 

 そう、鷹美には今はバイブレーターの刺激は与えられていなかった。

 鷹美は、自分自身がフェラマシーンになるというイメージで性感を高めて寛貴を迎え、ペニスを舐めることでついにアクメを迎えることが出来るまでに調教されていた。

 連日のアクメ漬けとオーラルトレーニングで、舌で奉仕をすることで絶頂を迎えられるようにされてしまっていた。

 鷹美は寛貴のためでもあるが、それより自分がイクために舐め回している。

 ローターが動かなくとも、粘膜が擦り切れるほどに仕込まれた快感を思い出し、ひと舐め、ひと舐め、登り詰めてゆく。

 

 舌が震えるのを寛貴は感じた。

 ああ、鷹美がイッている。

 それと同時に寛貴もまた射精した。

723 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/24(日) 21:00:44 ID:yjU0WQL90

 寛貴は、前回は自分ばかりが気持よくなったのではないかと後で少し後悔していた。

 実際には鷹美はそれどころではなかったわけだが、今回は鷹美と一緒にイケたという実感があり嬉しかった。

 一方、鷹美も一緒にイケたという嬉しさはあったが、口でちんぽを舐め上げるだけで本当に絶頂を迎える体にされてしまったことを想い、ウレタンの中心で真っ青になって泣いていた。

 しかしその舌は、鷹美の絶望にも関わらず、快感を求めるようにまだうねうねと勝手に蠢いていた。

 

 それからは鷹美には日常の給餌・排泄・EMSメンテナンスの他は性的刺激は何も与えられなくなった。

 固体に閉じ込められた中で、鷹美は久しぶりに自分の身体のことを想った。

 筋肉の位置を検知する神経はもう殆ど麻痺していたが、それでも少し力を入れるとやはり逆エビの姿勢にされていることがわかる。

 連続絶頂は中止されたとはいえ、お尻の穴を拡げたままにされているのはずっとそのままだし、内部のバルーンによって常に排便したい気分が続いているのも感じる。

 膣内もずっと変化なしなので、ディルドーの先端で子宮口が突き上げられたままだ。

 ゆっくり自分の舌を動かし、口枷の内面を舐めると、反射的に膣がクキキキと収縮し、子宮口の縁がコロリとなぞられた。

(きもちいい……)

 条件反射のように覚えこまされた舌技が、性器の不随意な反射と連動してイクきっかけを作る仕掛けのようだった。

 下腹部に力を入れると、少し遠くの筋ではあるが、子宮が押されてさらに気持ち良くなった。

(んっ…… んっ……)

 リズムを作りながら気持ちいいポイントを探り、不自由なオ○ニーを始める鷹美。

(ああ、これじゃ足りない…… おちんぽ、おちんぽ舐めたいよぉ……!)

 

(アハハ、私、本当にフェラマシーンにされちゃった。おちんぽ舐めることしか考えてないや。完全に超拘束されて、自由を奪われて、身体機能を制限されて、単一機能の道具化されて…… でも気持ちよくて、充実してて、幸せ。 ……心は壊れそうだけど)

729 : 鷹美 ◆iIo5f1RC12 [sage] 2010/01/25(月) 22:53:20 ID:OoTgg4vQ0

 鷹美の渇望がピークに達したころ、寛貴が連れられて来た。

 舌への寛貴のキス。

 そして待ちに待ったおちんぽ。

 舐めて擦って包んでしごいて、今日も寛貴の射精とともにめくるめく絶頂を迎える鷹美。

 余韻に震えているうちにペニスは去り、また単調な一日へと戻る。

 余韻から覚め、舌を蠢かせながら、もう次の回が待ち遠しい。

 メンテナンスのタイミングでだいたい1日の時間がわかる。

 今日もそろそろ来るかな?

 案の定、ほぼ定刻に口のゴム栓が抜かれ、嬉しい挿入。

 そしてまた翌日も。

 そしてまた翌日も。

 そしてまた翌日も。

 口での性行為なので生理の時でも関係なしだった。

 しかし不自然な姿勢のせいか、少し痛みが強く続き、生理の数日はイクことができなかったし、イク気分でもなかった。

 そして生理が終わり、また嬉しく絶頂を迎える日々が続く。

 いつまでこうしているのか、と考えたこともあった。

 でも、もうどうでも良くなった。

 寛貴がきもちいいなら。


http://set.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1238672896/
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