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【拘束フェチ小説】鷹美(1)「完全拘束調教屋・前編」

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152 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/09/28(月) 13:23:39 ID:HXwHYK7b0

 寛貴(ひろき)と鷹美(たかみ)は幼馴染みで、一応付き合ってはいたが、鷹美の気の強さが障害となり、一向に体を許さない鷹美に寛貴は苛立っていた。

 そんな時、寛貴は裏サイトで怪しい広告を見つけた。

「完全拘束調教屋」

 寛貴は早速有り金全部注ぎ込んで鷹美の調教を依頼した。

 

 依頼した翌日の下校時、鷹美は姿を消した。

 同時に寛貴の元に黒塗りのワゴン車が現れ、寛貴を乗せた。

 運転手ともう一人男が乗っていて、その男が話しかけてきた。

「はじめまして、調教屋です。もうすでに鷹美さんは準備に入っているころだと思います。

後悔しませんね?」

「はい、考えた末に決めたことです」

「わかりました」

 車は古めかしい小さなオフィスビルの地下駐車場へと入った。

 車を降りると寛貴は男にプロレスラーの覆面のおもちゃを渡され、それを着けた。

 運転していた男と寛貴を案内した男も覆面を着けた。

 地下駐車場の奥の階段をさらに地下に降りると、機械室の脇にコンクリートむき出しの小さな部屋があった。

 部屋には至る所に鋼鉄製の金具が取り付けられていて、調教するために作られた部屋だとわかった。

 部屋の真ん中には鷹美が制服のまま吊るされていた。

154 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/09/29(火) 01:36:34 ID:gmMsUeXV0

 鷹美は薬でもかがされているのか、意識がなかった。

 部屋の中にはもう一人覆面を被った男がいた。

「しばらくは見ていて下さい」

 案内した男がリーダーらしく、寛貴にそう言うと鷹美に近寄った。

「おい、起きろ」

 バシバシと頬を叩いて鷹美を起こす。

「え? なに? ちょっと、なにこれ」

 鷹美は両手で吊られた状況と、周囲を覆面の男に囲まれている状況を見て、自分の置かれた状況を把握したらしいが、それでもまだ現実のものとは信じがたい様子だった。

「誘拐……なの? お金ないわよ、うち。 相手を間違えた……の? でしょ? ね?」

「いいや、あんたで合ってるんだ。あんたに性的調教をするのが目的だからね」

「い、いやあああああっ!!」

 この誘拐行為が自分自身に向けられたものであると知って鷹美は悲鳴を上げた。

「な、何で? 何のため? あたしなんか調教して誰が得をするのよっ!!」

「別に…… 強いて言えば我々かな。我々は女の子を調教して奴隷化するのを見るのが好きでね。べつにあんたを殺そうってわけでもない。調教が終わったらちゃんと解放してあげますよ」

「う、うそっ! どこかに売り飛ばす気でしょっ!」

「あー、残念ながらそういうルートは持ってないんだ。ただ堕ちるところだけが見たいだけだから。ホームズっぽく言えば、それこそが我々の報酬かな」

「ヒイイイイ」

 自分を調教して作り変えることだけが目的だと聞いて、鷹美はどんな言い訳をして逃れることができないとわかって絶望した。

157 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/09/29(火) 23:49:39 ID:gmMsUeXV0

「ぐすっ…… どうして…… 何であたしなのぉ……? うう」

「別に誰でも良かったんだが、今日物色したなかではあんたが一番可愛くってスタイルも良かったからだ」

「うう」

「まずは脱いでもらおう。解放された時に服が必要だろうから、丁寧に脱いで畳むんだ」

 ガラガラと吊っていた手が下ろされ、手枷も外された。

「素直に脱がないと酷い目に合わせるぞ」

「うう」

 鷹美は服を脱いで畳み、床に置いた。

 しかしいざ下着になると脱ぐのをためらった。

「まあいいか。では檻に入ってもらおう。まずは極限の窮屈さの恐怖を体験してもらう。

そうすればこの後完全拘束を施す時の恐怖も理解できて、堕ちやすくなるからな」

 他の男2人が小型の檻を押してきて、上の蓋を開け、中に鷹美を立たせた。

「いやあああ」

 リーダーの男は鷹美に後ろ手に手錠を掛けると、にボールギャクを噛ませ、ブラとパンツをハサミで切って取り去った。

「ホゴオオオ!」

 鷹美は突然全裸にされて暴れたが、男3人に頭や肩を抑え込まれ、檻に押し込まれて施錠された。

「オフオオ! ホゴホゴ!」

「一晩檻に入るには、下着は邪魔だよ。どうせ漏らすしね」

「ンオオオオオオ!!!」

 鷹美の悲痛な叫び声が地下室に響いた。

159 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/01(木) 02:40:13 ID:naHQM3qb0

 噛まされているボールギャグから溢れる唾液が不快だった。

 きちんと噛み合わせられない顎もだんだん痛くなってきた気がする。

 檻の中で鷹美は、あぐら座りした状態で背中を大きく前に曲げられ、頭は檻の天井で押さえられた状態になっている。

 自分の上半身の体重で軋む身体が、窮屈さを倍増させている。

 もう少し背中が起こせればまだ楽なのにと思いながら、上手く膝を寄せてその上に顎でも載せられないかと試したりしたが、今度は股の関節が窮屈すぎて、ほんの僅かしかその体勢は維持できない。

 

 気が遠くなるほどの時間が経過し、意識も朦朧とし、体勢などどうでもよくなってきた。

 足の感覚はもう無いのに、日常の中では例えも思いつかないほどの不快感、身体の一部が異物となって、毒を発しているような感じに気が狂いそうだった。

 足と背中の軋みと痺れが、ジンジンとノイズのような感覚を脳に送ってくる。

 感覚が無くなるのなら、いっそ切断されたようにすっきり不快感も消去されればいいのに、ずっとずっと苦しい塊のままとなって鷹美を苦しめている。

 そのうち、とうとう恐れていた尿意がおこってきた。

160 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/01(木) 23:51:37 ID:naHQM3qb0

 気が付けば木板は十分温まり、今は少し蒸し暑いくらいなのだが、最初寒く感じた時に尿がたくさん溜まったらしい。

 気が紛れるものがあると少しは尿意は遠のくものだが、鷹美にはこの現状を呪い続けるくらいしか集中できるものもなかった。

 

「ウーーーッ!」

 真剣に出そうになっては、それでも少し退く尿意。

 

 このお漏らしの絶望をたっぷり30回ほど味わった挙げ句、とうとうジョロジョロと漏らしてしまった。

「ウハアアアーーーン!」

 惨めさと情けなさで鷹美はわあわあ泣いた。

 目の前の木板にたっぷり拡がった尿の真上に顔があるので、嫌でも臭い匂いを嗅がねばならない。

 お尻までびちゃびちゃに染みて、一部は檻の外へと流れ出た。

 やがて尿は冷えてますます不快感が増した。

 もう我慢の必要はなくなってしまったが、この汚辱感と比べるとまだ我慢している方がましだったように鷹美には思えた。

 

 しびれと疲れが極限に達し、気の遠くなる不快感の中でうつらうつらし始めた。

163 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/03(土) 00:22:25 ID:d5/SHzvW0

 鷹美はハッと目覚め、悪夢から解放されている淡い期待を抱いたが、目の前に映る自分のあぐら座りをした裸の股間と、何より乾きかけた尿の不快な臭いに現実に引き戻された。

 後ろ手の手首に食い込む手錠と、それが押しつけられた背中の食い込みが痛くなり、いまさらながら少し位置を変えた。

 突然、鷹美は身体の自由を求める気の狂いそうな衝動に襲われ、全身を使って暴れた。

「ムギイイイイ!!」

 特に固定されているわけではない足を檻の中でばたつかせ、天井につっかえた後頭部で鋼鉄の檻を跳ね上げようとした。

 折角少しおちついた手首を、いじめるように食い込ませ、手錠を引きちぎろうとした。

 噛まされたボールギャグを噛み割って、せめて口だけでも楽になろうとしたが、とても不可能だった。

 

 しばらく暴れると鷹美はまた諦めモードに入り、檻に打ち付けた打撲の痛みに、暴れたことを後悔した。

 ちょっとしたおしおきというようなレベルを軽く超え、意図的に拷問されているほどの身体的苦痛を与え続けられ、真剣にボロボロと泣いた。

 しかし何も解決せず、またウトウトと眠りはじめた。

 再び目覚めると、なんとか少し自由に動く足だけでも檻の格子から出して伸ばしたくなった。

 しかし、どう工夫しても足を檻から出すことはできなかった。

164 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/04(日) 00:39:54 ID:4K6AL1rc0

 翌朝、寛貴もあまり熟睡できない朝を迎えた。

 いくら自分が依頼したとはいえ、もし自分ならあんな体勢は一時間も耐えられないだろうと思った。

 鷹美は学校には来なかったが、まだ事件にはなっていないようだった。

 

 地下室の鷹美の前に男たちが現れた。

 人間、不思議なもので、不自然な体位を取らされても、まだ抗う意識があるうちは、見た目に緊張感が感じられる。

 しかし、今の鷹美はもう抗うのを諦めた不定形の肉になっていて、歪んだあぐら状の自分の両足の上に、乳房が押し潰されるのも構わず上半身が力無くのしかかり、後ろ手は非対称に背中で突っ張り、手錠を嵌められた手首は、それぞれバラバラに虚空を掴むような形になり、まるで糸の切れた操り人形のようだった。

 一見してまず下腹部や下肢のうっ血が心配されたが、本人はそんなしびれなどとっくに諦めたように思えた。

 

「おい、出してやれ」

 リーダーが言うとあとの2人が手伝い、檻の蓋を解錠し、グダグダに固まった鷹美を引っ張り出した。

「イアア! イアイ、イアイ!」

 どこかが痺れて痛むのか、あるいは固まった関節が痛むのか、ボールの奥で『痛い』と聞こえる声を出す。

 手錠を外され、床に全裸のまま転がされた鷹美はピクリとも動かなかった。

167 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/04(日) 23:42:20 ID:4K6AL1rc0

 鷹美が無抵抗な状態になっているのをいいことに、リーダーは浣腸器を持ってくると鷹美の尻に突き立てた。

「アグワッ!」

 ぬるりとした何かが塗ってあったので、未経験の鷹美でもシリンジの先端は容易に潜り込んだ。

「クウウゥゥゥゥーーーゥ!」

 リーダーが内筒を押し込むと、鷹美は消え入りそうな悲鳴を上げた。

「ウアッ! ウアッ!」

「まだまだ、今出したら液だけだよ」

「クウウウウウーーーーン!」

 鷹美は動かない手足を軋ませながら暴れる。

 運転手だった男がその鷹美を軽々と抱え、幼女の用足しのポーズにした。

 すかさずもう一人がその下に、段ボール箱にごみ出し用のビニールを被せ、中にペット用のゼリーシーツを敷いたものを置いた。

 我慢の駆け引きなどする暇も無く、鷹美は液とともに極太の便を出した。

「ワアアアアアアン!!」

 やっと羞恥心が状況に追いつき、大声をあげて泣き出した。

 局部を清められ、排泄物を片付けられると、鷹美はボロボロの状況とは逆に身体は軽くなった。

 再び床に寝かされた鷹美は、のっそりと自力で起き上がり、おぼつかない指先でボールギャグを外そうとする。

「外してやれ」

 鷹美の口枷が外された。

「あんたたち…… 絶対…… ゆるさない……」

169 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/05(月) 23:24:23 ID:H0/noHHT0

「ほう、随分と威勢がいいね。同じ口で『お願いします、縛って下さい』と言うようになるかと思うとゾクゾクしますよ」

「誰が言う……もんですか」

「まあいい、ただ苦痛なだけの拘束はもうおしまい、おつかれさま。今度は快感のステージだ」

「いやよ、家に帰して」

「もう少しつきあってもらいますよ。でももう帰りたいと思わないかもね」

 リーダーが指示して、男たちがグダグダの鷹美の手足に鋼鉄製の分厚い枷を嵌め、担いで壁に大の字に張り付けた。

 鷹美は全身の痺れが切れた状態になっていて、ビリビリと痛かったが、それでもなんとか肩に負担がかからない程には足に力を入れることができた。

「色々と未経験のようだから、一気に快感を叩きこむから」

 そう言うと電動マッサージ器を取り出した。

「ひっ! あたし! しょ、しょ、処……う、あ、そんなの絶対無理よお!」

「あははは、見たことないか。このまま突っ込むんじゃないから。こうやって……」

 電マをそのまま破瓜に使われるのかと勘違いするほど知識も経験も乏しい鷹美だったが、電マを軽く当てられるとビクンと大きくのけぞった。

「う、やあっ! 気持ち悪い!」

 振動のこそばゆさが先に感じるのか、不快感を露わにする鷹美。

171 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/07(水) 00:37:08 ID:TYpwCzYK0

「便利な時代になったよねぇ、こんな子だって、こうやって…… 力加減と根気が大事だけどね」

 リーダーは、あまり電マの位置を変えず、身体をくねらせる鷹美の動きに追従して、同じポイントばかりを絶妙な力加減で責める。

「やああ! やああ! や…… な…… んーーーー! んあああ?」

 しばらく当て続けると、鷹美の声に艶っぽさが混じり始めた。

 さらにそのまま当て続ける。

「ああああ! あああああ! やあああああ!! あっ! あっ! あっ! あっ!」

 ガシャン、ガシャンと鎖を波打たせて暴れ始めた。

「やめ! やめてえええ! へんなんなる! なんか、! あ! あ! あ! あっ!あっ!あっ!」

 暴れ方が小刻みになってきた。

「あああああああああああああ」

 すでに鷹美の股間は洪水のようで、内股を伝い、また直接床にしずくが垂れていた。

 鷹美は紅潮した顔で目を見開き、未経験の猛烈な快感に、頭がパニックになっていた。

「あああああああああああああ」

 意図や体裁をかなぐり捨てた、本能的呼気に叫び声を乗せて、あああと短く区切った声を発し続ける。

 やがてそのトーンが高くなり、声の太さが増すと、もう誰の目にもイク直前に見えた。

 そこで初めてリーダーは電マの当て方を変え、クリに全力で押しつけた。

「あーーーーーーーーーーッ!!!」

 見開いた眼から涙をほとばしらせ、全身を硬直させてイク鷹美。

 リーダーはなおもヘッドを当て続けるが、まるで危機に瀕した野獣のように、猛烈に身体をくねらせ、鷹美は電マから逃れてしまった。

 リーダーはあえてそれを追わなかった。

173 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/07(水) 23:37:28 ID:TYpwCzYK0

 檻での疲労と快感の疲労とで、鷹美は膝の支えも失ったように両手で吊られた状態になった。

「んー、まぁ、最初だし、下ろしておいて」

 男たちは鷹美を壁から外し、手足の枷はそのままに床に寝かせた。

 そして小さな盆にサンドイッチと野菜ジュースのパックが載ったものを鷹美の近くに置き、全員部屋を出て行った。

 

 鷹美はそのまましばらく眠っていたが、ようやく起き上がった。

 鋼鉄の手枷と足枷は嵌められたままだったが、特に繋がっているわけではなかったので、やろうと思えば自由に起き上がり部屋の中を歩くことは出来た。

 しかしまだそこまでの体力はなかった。

 クタクタの身体を起こして野菜ジュースを掴み、指が痺れてうまくストローが刺せないので、飛び散るのも気にせず、何回か失敗したあと角を食い破って少しすすると、少し元気が出た。

 薄っぺらいハムサンド一切れをなんとか口にし、パックを潰すようにして残りのジュースで流し込んだ。

 食べ物が胃に落ちるのも待たずにまた横倒しに寝た。

 

 少し時間が経つと、急にさっきの快感を思い出した。

 自分で少しはいじったことがあるが、あんな嵐のような快感は初めてだった。

 その波に飲まれるのが怖くて、寛貴にだって今まで触らせもしていなかった。

 自分にコントロールできないものが、他人にコントロールできるとは思えない。

174 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/09(金) 00:24:58 ID:jGVkXV6H0

 漠然とした感覚で3時間くらいたったと感じたころ、また男たちが入ってきた。

 手にはあやしい革製の衣装を持っている。

「少しは落ち着いた? さあ今度はもっと不自由な拘束に慣れてもらうよ」

 リーダーはそう言うと2人の男に鷹美を立たせ、革製の衣装を穿かせた。

「いやっ、なにこれ」

「最近なら巷でも良く目にするでしょう。ボンデージってやつですよ。もっとも一般に目にするのはデザインをそれっぽくしたまがい物ばかりだけどね」

 鷹美が着せられているのはやや厚手の革製のレオタードのようなもので、首周りまでしっかり覆うタイプで、襟はそれこそ首輪のような構造になっていた。

 胸は丸い穴が2つ明いていて、鷹美の形の良い張りのある胸がそこから飛び出した。

 穴の径がやや小さいので、少し絞り出されるような状態になっている。

 穴の周囲は折り込んで補強され、何かを取りつけるためか、小さなリングが何箇所か付いていた。

 きちっときせられ背中のジッパーが閉じられると、胸回りが圧迫されて鷹美は呼吸が苦しくなった。

 しかし鷹美には見えないが、背中にはさらにジッパー部を寄せるように配置されたベルトが数か所あり、リーダーはそれを容赦なく締めた。

「はぐっ! いやっ! 苦しい!」

 鷹美の叫びを無視して、リーダーは首輪部分も強く締め込んだ。

178 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/10(土) 00:12:52 ID:tzjw6V+X0

「ハァハァ、お願い、ちょっと緩めて…… べつに少し緩くてもどうせ脱げないんでしょ?」

「あははは、ボンデージギアの意味をわかってないね。少し苦しくても、死んだりうっ血したりしないくらいにしてありますよ。これを着せられた人間は、常に軽い苦しさのテンションの中に入れられて、自分がどういう存在なのかを24時間思い知るんだよ」

「ああ……」

 鷹美はまだ隷属する心とはほど遠い気持ちであったし、そんな気持ちの存在すら知らなかったが、もう自分が現実世界からだんだん離れていくような感覚を感じていた。

 その感覚は恐ろしくもあり、しかし怖いもの見たさの甘美な感じもあり、鷹美には自分が抱くその甘美な感覚が自分自身で理解できずにいた。

 その革製のレオタードはへそ周りが大きく開き、鷹美のつつましやかな形の良い臍が見えた。

 開口部周囲も胸の穴と同じく補強があり、締めつけのテンションが逃げないようになっている。

 首輪から胸までは水着のような斜めの構造なので、肩は露出しているため、腕や足の不自由さは無い。

 股はまるでショーツのクロッチ部を大きくしたような構造になっていて、その周囲を金具で留めてあったが、リーダーが金具を順次外してゆくと、クロッチ部はパッカリと外れ性器から尻の穴までが露わになってしまった。

「き、きゃあ」

「さっきまで裸だったのに、何をいまさら。でも期待していいよ。さっき気持ちよかったんでしょ? 今度はちょっと地獄かもしれないけど」

 レオタード型ボンデージギアの各ベルトを全部調節すると、リーダーは指示して鷹美をまた壁にはりつけた。

179 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/10(土) 00:14:29 ID:tzjw6V+X0

「さっきはクリトリスだけだったけど、こんどは胸もきもちよくなるよ」

 リーダーは細いベルトが何本もついた筒状の革の容器に、よくある卵型のローターを押し込むと、それを鷹美の胸に押し当て、ベルトを胸の穴の周囲に設けられた金具に通して留めた。

 タブタブと鷹美の乳を揉む。

「あっ、やっ」

 鷹美の乳首をつまみ、硬く立たせる。

「はあっ! やああ!」

 細いベルトの長さをそれぞれ調整しなおして、ちょうど乳首にローターが添うように当たる位置にした。

 更に乳を揺すってテンションを確かめ、乳全体がやや歪な感じになるのも構わず、もう1コマずつ締め込んだ。

「何するの? 怖い…… これ何?」

 左右の乳首にローターをセットし終わると、それぞれのリモコンのダイアルを回した。

「あううううっ!!! きやああああ!」

 未知の刺激に鎖を鳴らして鷹美が暴れる。

「そんなに暴れるほどのことではないでしょう。慣れると気持ちよくなるよ」

 一度ローターを止めた。

「こんどはこっち」

 楕円形の板にゴムのイボイボがたくさん飛び出た丘状の膨らみのついた物を取り出した。

 それにも細いベルトが何本も付いていて、リモコンも伸びていた。

「ひいいっ!」

 さすがの鷹美にも、それがどこに取り付けられるか想像がついた。

180 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/10(土) 00:15:53 ID:tzjw6V+X0

 予想にたがわずそれは股間に押し当てられ、ベルトで留められた。

「調整が大事なんですよ。苦しいだけになると何も効果が無いから」

 予告も無くヴイイイとローターのリモコンを入れる。

「ひぐぅっ!」

 目の前にリーダーの顔があるのもかまわず、鷹美は腰をドンと突き出して刺激から逃れようとした。

 ガクンガクンと腰を激しく前後に揺する。

「ちょっ、ちょっ、いくら未経験でももう少し控えてよ」

「むりいいい! あっ! あっ! ……痛っ!」

「ほらあ言わんこっちゃない」

 リーダーはリモコンのスイッチを切って、板の上から手を添え、鷹美の股間に押しつけて少しスライドさせた。

「はあっ!」

「こっちかな?」

 新たな位置にベルトを調整し、再びスイッチを緩く入れた。

「ああああああああ!!」

 鷹美の反応が先程と違い、必死な単純拒否ではなく、性的な苦悩の顔になった。

「いやぁ…… やめて…… これ…… いや……」

 腰がゆるゆると円運動をする。

「ここですね」

 ローターが動いたまま、ベルトを増し締めした。

「完全拘束まではまだまだですけど、楽しんでね」

 リーダーはそう言うと、ローターの回転を全部『弱』にして、男たちと部屋を出て行った。

185 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/11(日) 20:53:31 ID:Frsf7ugW0

 放課後、再び訪れたワゴン車で調教用の地下室に案内された寛貴が見たものは、グズグズに崩れた鷹美の姿だった。

 弱ローターで徹底的に焦らされ、振動のために粘膜の感覚が鈍くなったころに一度全部止められ、そしてまたしばらく放置され、再び粘膜の感覚が戻ったところで弱ローターで焦らされることの繰り返しだった。

 口にはまたボールギャグが噛まされ、抗う言葉も奪われていた。

 

 鷹美は男の人数が増えたことに気付いたようだが、それを気にかける余裕などない様子だった。

 リーダーがボールギャグを外す。

「ハァ、ハァ、お願い…… なんとかして……」

「どうしてほしいの?」

「わからない…… でも中途半端で気が狂いそう」

「もっと強くしてほしい?」

「たぶん、……そう……」

「ははは、これは調教だからね、してくださいと言われてはいそうですかとはいかない」

「ああああああ」

 鷹美が絶望したように叫ぶ。

「でもね、代わりの刺激をあげますよ」

188 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/12(月) 23:03:48 ID:+mHeZdeN0

 男たちはイチジク浣腸を巨大にしたようなものと、最初に鷹美に排泄させた時の段ボール箱を持ってきた。

「いやああああ!」

 また浣腸されると知って鷹美は暴れた。

 しかし手足を完全に開いて拘束されているので、簡単にパック型浣腸の先端を受け入れてしまった。

「はあああああぁぁぁぁーーーー」

 液の注入とともに鷹美の口から洩れる消え入りそうな悲鳴が嗜虐心をそそる。

 寛貴は鷹美のあられもない姿と声に興奮し続けた。

「せっかくだから少しだけ強くしようか」

 ウイイィィとすべてのローターを中にする。

「はあっ! そんなんされたらすぐ出ちゃう!」

 今度は我慢できないと悲鳴を上げる。

「ああ…… やぁ…… ああ…… うああ……!」

 脂汗を垂らし、眉間にシワをよせても、鷹美の整った顔は絵になった。

 悔しさと情けなさの混じった鷹美の眉の表情が、寛貴だけでなく他の男たちも激しく興奮させた。

「くううぅぅーーーん」

 犬が甘える時のような声を出して噴出の大波をこらえ、腹がゴゴゴと鳴って圧力が分散すると安堵する鷹美。

「ン!くうううーーーん!」

 何度かの大波を乗り越えたあと、限界の兆しが見えた。

191 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/13(火) 23:15:22 ID:N9vwBOdL0

「大したものも食べてないから、そんなには出ないよ。たぶん液だけだよ。我慢せず出せば? あそうそう、刺激が欲しいんでしょ? 苦しい苦しいと思わずに、胸とアソコのこと考えながら出してね」

「くううぅぅぅーーん!」

 鷹美は本当に限界と思える大波をやりすごすと、「中」にレベルアップされて熱くなりつつある股間を意識した。

 電マの強制的な刺激ほど速効性はないが、何かあとひと押しですごい快感が来そうだった。

 やがてアナルには本当の本当に限界の大波が来た。

 前回の身体を整えるための事務的な排便とは違う、自分の羞恥を弄ぶための浣腸。

 鷹美に強烈な無力感を与えることで、精神的に服従させようとするための浣腸。

 鷹美は葛藤を続けたが、ついに体裁もプライドも凌辱の恨みも全部捨てて、その瞬間の快感を受け入れた。

 

 刹那、あまり固形分を含まない、高圧の熱い流れが鷹美のアナルを駆け抜けた。

 排泄の快感は性感よりも人間の野生に近い、原始の快感。

 ゆえにその排泄の安堵と流体が駆け抜けるアナルの快感は、ローターで高められた鷹美の性感を、容易に絶頂へと押し上げた。

「アーーーーーーーーッ!!」

 立ったままでの排便という異常体験が、二次的にさらに鷹美の感覚を歪め、追い詰められた状況での特殊な絶頂に対する免罪符として機能していた。

「アアアアーーーーーーーッッッ!!!!」

 仕方ないんだ、こんな風に拘束されてしまったら、立ったままうんちまき散らし、あられもなくイツても許されるんだ……

 

 気の遠くなるようなおあずけの果てに、激しい絶頂を迎えながら、鷹美は異常な快感を甘受する言い訳を見つけた。

193 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/14(水) 23:36:47 ID:JNC1Grxz0

「ハァ…… ハァ…… ハァ……」

「どう? 気持ちよかったでしょう」

「……」

「そこで『ハイ』って素直に言うと、もっと気持ちよくなるよ。完全に拘束されて無抵抗にされたら、あんたには自由は無くなる。でも同時に責任も無くなるから、絶叫してイッても、つつましく出来なかったあんたのせいじゃない。無理矢理そうさせられちゃったんだから、素直にイッていいンだよ。ちがう?」

「ああ……」

 リーダーの詭弁は鷹美を堕ち易くするための罠なのだが、今の鷹美の耳からは救いの言葉としてドロリと甘く流れ込んで来た。

「どう、気持ち良かった?」

「ハイ…… ……ぁぁ……」

 鷹美の背筋に正体不明のゾクゾクが駆け抜け、ひどい目に遭っているのに一瞬心が安らいだ。

「よしよし。まだまだスゴイことの入口だから楽しみにしててね。慣れてくると、このまま更にローターを強にして放置とか、追加電マ責めとか、意識が完全に飛ぶまでやったりできるようになるから」

「い、いやああ!!」

 一瞬の安堵から急に現実に引き戻され、鷹美は絶叫して恐怖した。

 自分の口から『ハイ』と肯定の言葉を漏らしてしまったことで、歯止めが効かなくなりそうで怖かった。

 

 調教の進み具合を見せられた寛貴は、再びワゴン車で帰された。

198 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/16(金) 02:06:46 ID:BZoPOET50

 車中でリーダーが寛貴に言う。

「どうです、鷹美ちゃん可愛かったでしょう。さて、依頼の内容を遂行するためには、あなたが鷹美ちゃんの恨みを買わなくてはなりません」

「えっ? 調教されて仕上がった鷹美が納品されるのを待つんじゃないんですか」

「ま、それもアリですが、そんな脳みそカラッポのマゾなんてすぐ飽きちゃいますよ。それはすでに鷹美ちゃんではなくて鷹美ちゃんの姿形をしたなんか別の性的な動物です」

「そう言われればそうですね。でも依頼主ってみんなそんな役させられるんですか?」

「あ、いやいや、たいていの依頼主は気に入らない女上司を奴隷にしたりとか、別に相手の裸が拝めて挿入できればいいという人が多いので、脳みそからっぽでもいいんですよ。そのあとは女性との関係が切れてしまっても、むしろその方が当事者お互い好都合なんです。でもつきあってる女の子を調教となると、そのあとまだ関係が続きますからね」

「なるほど」

「明日はあなたは素顔で鷹美ちゃんの前に出てもらいますから、そのつもりで」

「はあ、もう最初から任せてるので指示通りにします」

「初心をよく思い出しておいてくださいよ。ハハハ」

 

 家の近くで降ろされた寛貴はリーダーが言った言葉を反芻していた。

196 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/16(金) 00:09:57 ID:BZoPOET50

 寛貴が帰ったあと、鷹美には次の調教が課せられていた。

 壁のはりつけからは解かれ、清められたアナルにローションを塗り込まれ、直径2.5cmほどの玉が5こ入れられ、さらにその後ろからバルーンプラグで栓をされていた。

 鷹美は汚い場所にものを出し入れされる汚辱感に震えていたが、再びローターを弱く振動させられ、気がまぎれてきた。

 ボンデージはそのままに、手枷を後ろ手に繋がれ、足枷は短い鎖で繋がれて床に転がされていた。

 そこへリーダーと運転手が戻ってきた。

「どうだ?」

「まだまだッすね」

「グリセリン入れていいよ。何回も経験させて慣れさせた方が本人のためでもあるし」

「はい」

 バルーンプラグは液を注入する弁付きの穴があり、そこへ先ほどと同じ細長いチューブのついた大型の使い捨て浣腸を差し込まれて、パック丸々1個分、150ccほどの浣腸液が流し込まれた。

「ああーーーーーっ!!」

 度重なる浣腸責めに悲鳴を上げる鷹美。

 追加して注射器で発泡を促す薬も注入され、直腸内にはプラスチックとゴムの異物しか無いにもかかわらず、あっという間にガス圧が上がり、鷹美の便意は最大に達した。

「いやああ! 出させて、出させて!」

 不自由な体を魚のように跳ねさせて鷹美は暴れた。

199 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/16(金) 02:08:50 ID:BZoPOET50

「あっ、くうううーーん!」

 便意をこらえる時には鼻にかかった声になるらしい。

「あッ! くうううぅぅーーん!」

 何度もこの声を上げながら、鷹美は必死に耐えていた。

「さっきと同じだよ、栓を抜いてあげるから気持ちを乗せてイッてごらん」

 鷹美がリーダーを恨みがましい目で睨むと、足枷の鎖だけ外された。

 再び用意された段ボール箱を、足を開いて、またいで立つ。

「くうーーーんん、あっ、ぬ、ぬいてぇぇ」

「まだ気持ちノッてないでしょ」

「あああもうわかんないいいい! くるしいのぉ! ぬいてえぇぇ!!」

「いいの? しらないよ?」

「もおぬいてえええええ!!」

 リーダーはニヤニヤ笑ってバルーンプラグの空気を抜いた。

 シューという音とともに蒼白だった鷹美の顔にポッと赤みが戻り、安堵の色が浮かんだ。

 肛門を拡張される辛さがみるみる消えた。

 とたんにヌルリと甘い喪失感がアナルに走り、細くなったプラグが勢いよく抜けた。

 続いて大量の液とともに押し込まれたボールがボボボと飛び出した。

「あああああああーーー!」

200 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/16(金) 02:10:44 ID:BZoPOET50

 鷹美はまだ拡張されていない今の自分のアナル径ギリギリのボールを、ものすごい勢いで数個排泄して、頭が焼けるような快感を覚えていた。

 だがしかし、最初に経験したような排泄絶頂にはならず、絶頂を迎えるという意味ではタイミングを逃してしまった。

 5個のボールのうち3個は液の勢いで出たが、まだ2個残り、それは液の勢いでは出なかったので自力排泄になった。

「あっ、クウウン……」

 他人に見守られる中で、自力で排泄するための筋肉に力を入れる羞恥に、鷹美は頭がおかしくなりそうだった。

「んーくあっ!」

 4つ目のボールが鷹美のアヌスから飛び出し、コツーンと湿った高い音をたてて段ボールの中の他のボールに当たった。

「くうーーーーあああああ! ンアッ!」

 最後のボールも飛び出し、ボソッとゼリーシーツの上に直接落ちた。

「はあああああ……」

 残った液をブリブリとガス混じりに出し切りながら、鷹美は痺れるような排泄快感に酔っていた。

「気持ち良かった? でも、イケなかったね?」

 鷹美は真っ赤になって頷いた。

「残念でももう次のステージ行っちゃうから。今度は本格的な完全拘束だよ」

「ああ……」

 鷹美は次は完全拘束調教と聞いて『ひいっ』と驚きの声を上げなかった自分が不思議だった。

202 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/16(金) 22:53:32 ID:MwJZgwNC0

 鷹美は手足の枷を一旦外され、局部や手足を拭き上げられた。

 そして、ストラップのたくさん付いた二の腕までの長さのあるボンデージグローブと、ふとももまでの長さのハイヒールブーツを履かされた。

「まだ表情を見ないといけないから、全頭マスクはあとまわしだね。 どう? 締め付けが続くのがイイでしょ?」

「ああ…… いやああぁぁ」

 鷹美は抗って見せたが、さっきリーダーの言った『拘束されたら責任も無くなるから素直にイッていい』という言葉が頭に渦巻いていた。

 二度目の排泄責めの時うまく絶頂を迎えられなかったことが心残りで、鷹美の身体は鷹美の心を追い越して次の絶頂を迎えられるほどの強い刺激を渇望していた。

 しかしそうして欲しいことをを露わにすることは恥ずかしくて憚られたが、拘束されることでそれが許される空間に身を置けるとひそかに期待し始めていた。

 鷹美の心臓がドクドクと高鳴る。

「ほら、今着けてる革製のグローブにはおまけがあってね、こうすると指が全部使えなくなるんだよ」

 手にミトンが被せられ、ボンデージグローブにあらかじめ取り付けられたベルトで締められた。

 鷹美は、自分の手が手としての機能を失うのを目の当たりに見て、一つ言い訳ができたと思ってしまった。

「腕も後ろでまとめちゃおうか」

 その手が背中に回され、肘どうしがくっつくほどストラップで絞め上げられても、さらにその上からアームザックを被せられ、肩にベルトが留められても、どんどん言い訳のネタが増えるように思われた。

204 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/17(土) 22:58:46 ID:G9E/mT4n0

「ハァ…… ハァ…… ハァ…… ハァ…… ハァ…… ハァ……」

 すでに鷹美の息は荒くなっていて、瞳は虚ろにトロンとなっていた。

「さっきから黙々と拘束されてるけど、拘束が好きになっちゃった? アハハ」

「そっ、そんなことない!」

 素に戻って荒っぽく否定するが、誰の目にも鷹美が口で言う程嫌がっているようには見えなかった。

 アームザックで上半身を一つの塊と化してしまうと、鷹美を誘導して壁際に立たせ、先にヘッドハーネスを取り付けた。

 そのハーネスは額の高さぐるりを幅広のベルトが取り巻き、さらに顎の下と頭頂を取り囲む縦のベルトを備え、それらをベースに数本の補助ベルトが後頭部と口の脇を走って頭全体を締め付け、ボールギャグとアイマスクが取り付けられるようになっていた。

 そして頭頂部には大きなリングがあり、天井から下がった鎖に繋がっていた。

 リーダーはスイッチを操作して鎖がピンと張る程度のテンションに調節すると、ブーツについた左右のベルトをそれぞれ結合して、鷹美の足を一本の太い棒のようにしてしまった。

「うぐぐ、いや、怖い、首が伸びちゃう」

「このハーネスでは首が絞まったりしないから」

 言葉では納得できないという表情の鷹美を無視して、リーダーはボディーケースを用意させた。

 それは背後が蝶番となり左右からまるで楽器ケースのように鷹美の身体を閉じ込めてしまうFRP製の巨大なケースだった。

208 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/18(日) 23:50:02 ID:5Wxs/E5t0

 3人がかりでそのケースに鷹美の身体を納めると、前の留め金を上から順番に掛け、施錠した。

 鷹美はまるで首から下が古代エジプトの王の棺のようになった。

「ああ、いやああ!」

「食事が全然足りてないから、これ」

 チューブ式のゼリーを3種類ほど無理矢理流し込まれ、その後にボールギャグを噛まされた。

 今度のボールギャグはヘッドハーネスに取り付けるタイプなので、顎までしっかり固定されてしまい、少し口を開けてボールの脇から言葉を漏らし出すことすら出来ない。

「じゃあ、お休み」

「オアアーーーー!!」

 そしてアイマスクも付けられ、鷹美は立ったままケースに閉じ込められ、倒れないように天井から吊られたまま眠ることになった。

 

 鷹美は絶望した。

 あんな激しい快感を伴う排泄のチャンスに最後までイケなかった心残りのまま、ピクリとも動けないように拘束され吊られてしまった。

 全身の拘束感は、最初に無力に排泄しながらイッた瞬間を永久に忘れぬよう自分の体に刻み込み続けているのに、満たされない想いが、締めつけられた身体の中心にポッカリと空洞を作っている。

211 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/19(月) 23:44:40 ID:ko6036md0

 せめて、自分の手ででも触れて刺激したい。

 でもそれは自分に自由があること。

 その自由な状態で自分をいじれば、はしたないと責められる。

 無力に拘束されれば、はしたないとは言われない。

 でも全部他人任せ。

 誰か、誰か、私を滅茶苦茶にして欲しい。

 

 指先までびっしりと革で固められ、腕を背中でギチギチに戒められ、そのために胸が恥ずかしいほど張り出していたが、それもすべてFRPの殻に包み込まれて、体をゆすって乳首の擦れを味わうことすら出来ない。

 未経験に高いヒールは、鷹美に履かされたハイヒールブーツの拘束感をいやというほど思い知らせ、中で足の指先くらいはもぞもぞと動かせるがそれは快感とは全く繋がりのない虚しい行為だった。

 腰を動かして股間に当てられている淫具の突起で気持ち良くなろうとしたが、腰もがっちりFRPで固定されているため、本当に1mmすら動かせずに絶望した。

 しかし、おしっこを出した後にキュッと締めるような、膣口や肛門周りの連動した筋に力を入れると、ほんのわずかユル甘い刺激が返って来た。

213 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/21(水) 00:03:19 ID:AoGNbPPv0

「ホフッ、ホフッ、ホアアァァ……」

 今こそ貪欲に貪っても許される時とばかりに、鷹美は痴呆のように股間の微細な随意筋に力を入れ続けた。

 それはいくらやっても絶対に到達することのない絶望の道のりだったが、ただ拘束されて眠るよりもずっと鷹美の心を満たす行為だった。

 

 しばらくキュッキュと締め続けては、疲労の果てに眠る。

 不自由な姿勢がわざわいして、簡単に目が覚める。

 アイマスクされたままの暗闇に恐怖し、ややあって状況を思い出して絶望する。

 FRPのケースは土台がちゃんとしているので、多少首を傾けても倒れることはない、もっとも、頭を吊ってあるので傾くことすらないが。

 

 うつらうつらして、目が覚めては口に嵌められたボールギャグを呪う。

 

 精神と肉体を消耗しながら、鷹美はゆっくりと完全拘束奴隷への道を落ちていった。

216 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/22(木) 00:25:45 ID:khQmFqKJ0

 気の遠くなるような消耗の果てに、ようやくアイマスクが外され、ボールギャグも抜き取られた。

「ああ……」

 鷹美の目にはすでに生気が無く、遠い遠い所にある快感の目的地への想いだけで辛うじて生きているような感じだった。

 身体的にはリーダーがそれなりに気を遣っているので、ボロボロではあるが病的な状態にはなっていない。

 精神的なダメージが効果的に鷹美を追い詰めたのだろう。

「ちょっとトイレ休憩とお食事ね」

 FRPケースも外され、ブーツ同士を繋ぐストラップだけが全部外された。

「うわ、ドロドロ」

 鷹美の股間から内股まで、かかとの下に溜まるほど愛液で濡れていた。

 股間の淫具が外され、股にビニール袋があてがわれる。

 状況を把握して、やっと鷹美の瞳に光が戻ってきた。

「こんな袋におしっこするのいやあああ!」

 

「フフフ、おしっこすると気持ち良くなれるかもよ」

「ああ…… ……ぁぁ…… いや…… いやあぁぁぁ……」

 僅かな希望の言葉は鷹美にとって天使のふりをした悪魔のささやきだった。

 口では嫌嫌を連発しながら、トロンとした瞳でビニール袋に大量に、腰が痺れる程気持ちよく放尿した。

219 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/22(木) 23:34:03 ID:wePwjyYf0

 股間が拭われ、淫具が嵌め戻されると、またFRPのケースに閉じ込められた。

 また栄養ゼリーを何種類かチューブで飲まされ、ボールギャグとアイマスクを嵌められた。

 ぼんやりした時間感覚で、どうやら午前中のようだった。

 これでまた午後まで頑張ればイカせてもらえるのかもしれない。

 完全拘束の無力さを一晩知った鷹美だったが、長期放置の絶望はまだ知らなかった。

 

 寛貴にまた迎えが来た。

 寛貴は鷹美にどんなに嫌われても、嫌われたままでも鷹美を奴隷として手に入れると心に誓って車に乗った。

 憎まれても抗われても、それは素直に身体を許してくれなかった鷹美も悪いと思った。

 

 もちろん、全てが自分のわかままであることは百も承知だ。

 しかし、どんなに鷹美が自分の快感を他人と共有したりすることが恐怖でも、せめて少しは自分を信頼して、一緒に快感を求めて行こうと考えてくれてもいいではないかと思った。

222 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/24(土) 00:16:38 ID:heLk5g510

 寛貴は地下室の鷹美の前に立った。

 ゴクリと唾をのむ。

 リーダーが鷹美のボールギャグとアイマスクを外した。

 鷹美の濁った目を見て、寛貴はその貶められた者のもつ淫靡な雰囲気にゾクリとなり勃起した。

「鷹美……」

「……? あ……れ……? ひ……? ひ……ろ……き……?」

 まるで突然交通事故に遭い、目覚めた時、目の前に知った顔がのぞき込んでいるのを見るような反応。

「……なんで、ここに、いるの? ……助けに、来たの?」

「鷹美ちゃん、こんどの事はぜーんぶ、この寛貴くんの依頼だから」

「……え? ……どういうこと……?」

 少し現実に戻った鷹美の目に光が戻って来た。

「寛貴くんが鷹美ちゃんを奴隷にしたくて、お金を払って我々に依頼したってわけさ」

「……なんですって……! ほんとうなの、ひろき」

「ああそうさ、お前があんまり体を許してくれないから、調教を頼んだんだ」

「ひどい! 学校休んじゃってこんなことされてるの、全部アンタのせい?! パパやママだって心配してる!」

 まだ首から下をFRPケースに閉じ込められたまま鷹美が叫ぶ。

226 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/24(土) 23:42:26 ID:heLk5g510

「それくらい俺も思いつめてたってことさ」

「情けない! アタシが欲しければ堂々と奪いなさいよぉ! 他人に頼むなんてサイテー!!」

「あー、それはちょっとだけ弁解させて」

 リーダーが口を挟む。

「あのね鷹美ちゃん、幼馴染でベッタリまったり空気のような存在になった人にソッチ方面の話をまともに出来る奴ってまず居ないよ? アクションすら起こせないまま自然消滅する関係が多い中、せめて行動を起こした寛貴くんはまだ見込みあるよ? それにね、例えば寛貴くんが奮発してあんたに宝石買ってあげたとするでしょ? そしたらあんたは宝石のデザイナーや掘り当てた工夫を評価するの? 想いを込めて金を貯めた寛貴くんにありがとうって言うでしょ。 調教の道具立てなんてこの地下室も含めて普通では手に入んないんだから、プロに任せて当然でしょ?」

「うー! でもなんかヤダ!」

「ま、俺にはもう鷹美の気持ちなんてどうでもいいんだ。快感ででも恐怖ででも、俺の言うこと聞くようになればな」

「バカア!!」

「さあさ、いよいよ全頭マスクの出番だよ。これ着けられると、表情も言葉も全部奪われちゃうんだよ。寛貴くん着けてやんなよ」

 FEPの箱の前に踏み台が置かれ、寛貴がそれに載って鷹美の頭に全頭マスクを被せる。

 マスクは初心者にも扱いやすいジッパータイプで、目の穴は最初から無く、口の穴には筒状の開口ギャグが付いていた。

 安全のためハーネスは残したままその上から装着できる仕様で、頭頂部の金具の通る穴もある。

「やめてよ、やめてってば!」

「今までここで経験したこと思いだしなよ鷹美ちゃん、素直に自由を奪われると、いいことあるかもよ?」

「ああ……」

 突然鷹美は真っ赤になり、潤んだ目になって抗うのをやめた。

234 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/25(日) 23:49:12 ID:Iw8JwDpg0

 寛貴はこのような器具を扱うのは全く初めてだったが、せめて鷹美に不要な痛みを与えまいと丁寧に被せた。

「ホアア」

 金属の筒が口に侵入し、情けない声を上げる鷹美。

 少しシワを送って、顎までぴったり合わせると、それは容易に鷹美の頭にフィットし、寛貴はジッパーを閉じた。

 一旦FRPケースが開けられ、ローターのリモコンが外に出されると、鷹美はそれに気付き、密かに期待した。

 身体のFRPケースが戻されると、鷹美の口枷には長さ20cmもあるゴム製のディルドーが差し込まれ、完全に言葉を奪った。

 そして更にFRPケースの頭部が用意され、鷹美は頭まで完全に全身をFRPの中にロックされてしまった。

「ンク、ンク、ンゴンゴ」

 当の鷹美はディルドーに喉を突かれて涙目にになりながら、FRPの中の革の中に密閉されて完全にハイになっていた。

 その耳に外の声が遠く届く。

「さあ、寛貴くん、鷹美ちゃんをイカせてあげて」

 自分を今の最悪の状態に落とした張本人であるはずの寛貴なのに、これからもらえるであろう最高の快感の執行者だと言う矛盾が、鷹美を混乱させた。

 快感は欲しかったが、納得できない部分がしこりとして残り、もし刺激をもらっても充分に楽しめない気分だった。

 

 それとなく身体を求めてくる寛貴の気持ちはもちろんわかっていたが、なによりお互い馴染みすぎていて肉体的な触れ合いなど今更なんだか羞恥とは違った恥ずかしさがあったし、そして自分の身体の未知の快感を他人にいじられるということが現実味に乏しく、そしてとてつもなく怖かった。

 だから茶化して拒否したし、仮にそうしても寛貴ならば納得してくれると勝手に思っていた。

237 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/27(火) 00:13:03 ID:ge11XFR20

 まだローターは動かない。

 渇望の間に鷹美は色々なことに思いを巡らせた。

 

 ひょっとすると寛貴もやはり同じ気持ちで、一応つきあってデートなんかもしていたが、幼馴染にそれ以上の関係を要求するのは自分の感じた恥ずかしさと同じものを感じていたのではないか?

 それを更に乗り越えた上で自分に告ったのに、何度言っても茶化され、さすがに限界を超えたのかもしれない。

 自分が羞恥を乗り越えて告っているのに、私はその手前のまま足を踏み出す努力をしてくれない、と。

 親しい仲にも無碍に茶化しすぎてはいけない感情があることに鷹美は今、やっと気付いた。

 熟年夫婦の離婚ではないが、いくら親しくとも妥協の見えない長期間の平行線は、日常の水面下でくすぶり続け、いつかは爆発する。

 

 鷹美は全身をミチミチに拘束され、喉を奥までゴムの棒に犯されながら、FRPと革の強固な殻の中でフッと笑った。

 

 あれ?おかしいな。

 

 今、世界中に多分、私ほど厳重に拘束され包まれてる人間なんていないのに、心が、丸裸、だよ?

 

 身体の自由はゼロなのに、今なら、心に、何でも、自由に、入るよ?

238 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/28(水) 00:05:22 ID:qCkWY09i0

 快感を他人に操作されるという経験をすでにしてしまい、鷹美の気持ちの障害はすでに一つ消えていた。

 むしろ今は自ら自分の快感をいじって欲しくて仕方がない状態になってしまっている。

 さっき寛貴はもう私の気持ちなんてどうでもいいと言った。

 それは何だか少し残念だけど、寛貴の思った通りにしてもらったらとりあえず気持ちよくなれる。

 今はそれでいい。

 

「これ回して。これも、これも、そう、3つ目のはもう少し弱くていいですよ」

「ンゥクゥゥンン……」

 ついにローターが振動しはじめ、求めていたものが与えられた。

 強さの調節にぎこちなさを感じるが、鷹美はやっと与えられた刺激に身を任せた。

「あ、あ、それだとねぇ……。 ……まあいっか、思った通りやってみて下さいよ」

 ちょ、ちょっと強いよ!

「はぁッ!」

 強さがどんどん増して行き、電マのように耐えられない強さになってきた。

「ン!!!!!!!」

 やがて乳首ローターの振動がFRPケース全体に響くほどの強さになった。

240 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/10/28(水) 23:16:42 ID:VI6Zk6u90

 弛緩していた乳首が硬くしこって、刺激の強さを急に倍ほどに感じるようになり、鷹美の身体が跳ねたが、実際にはピクリとも動けず、その反応を外部にリアクションとして示すことができなかった。

 そして電マの時、最後に刺激から逃げたように死ぬ気で身体を動かそうとしても、今度は振動から逃げるどころか、微塵も動けないことを嫌というほど思い知らされた。

 

 突然、鷹美の脳に灼熱の血流が流れ込んで来た。

 微塵も動けない絶望と、自分の状態を外に知らせることができない恐怖を、真にリアルに実感してしまったのだ。

 

 どういじられてもなすがままにされてしまう自分の状態が完全に把握し理解できた時、鷹美は完全拘束超拘束の意味を知った。

 

「コ・ンーーーーーーーーッ!!!」

 喉まで拘束されてしまって全く声が出せない。

 電マで強制的にイカされた時の感覚が蘇る。

 

『無理矢理そうさせられちゃったんだから、素直にイッていいンだよ。ちがう?』

 

 リーダーの悪魔の囁きが再び響いた気がした。

 

 なにもかも受け入れることを許す裸の心に、ドロドロと快楽の粘液がまとわりつき、染み込んでゆく。

244 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/03(火) 00:33:30 ID:4aZggf+50

 絶頂への渇望・剥き出しの心・強制的な快感・悪魔の詭弁、それらが鷹美の中で混然一体となり、ついに腹の奥に熱い熱い塊が発生した。

 腹の奥の熱はそのままに、クリトリス付近から痺れるような気持ち良さが広がり、内股を抜けて、つま先まで届いた。

 乳首はずっと遠くへ無限に引っ張られるような妙な喪失感を伴いつつ、初恋の甘酸っぱさが何億倍にもなったような不思議な切ない快感がめちゃくちゃに溢れてきた。

 

 渇望の波にのって、そのまま一直線に絶頂へと向かう。

 思考が麻痺するほどの快感に、呼吸するのも忘れそうだった。

 

 光に包まれてイク。

 

「クムゥゥン!! ん・-------!!!」

 快感の絶叫すら全部ゴムの棒に吸い取られる恐ろしい仕掛け。

「-------------!!!!!!」

 でもでもめちゃくちゃにイク。

 大量の汗が噴き出し、FRP割れそうに暴れてるのに、微動だにしない。

 

 しかし、やがて、その大波も……

 

 ……引かない……!!

 

 鷹美は超拘束の中で真っ青になった。

245 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/03(火) 00:34:07 ID:4aZggf+50

「麻痺してもつまんないから、ここまでは戻して。そう、そのくらいですね」

 

 ドッカン、バッタンと暴れてるつもり。

 乳首!

 乳首の止めて!

 死んじゃう!!

 

 今回は電マの時とは逆に、クリトリスの方が少し余計に弱くしてあるにもかかわらず。

 胸をいじられる無限の切なさを、強制的にたたき込まれ続ける地獄。

 ついこの前まで、指が引っ掛かったら痛いモノ、くらいに考えていた乳首が、こんなに敏感な性器だったなんて!

 

 胸が破裂しちゃう!

 こんなに切ない感じ、死んじゃう!!

 

 体を海老に折って胸を後ろに引きたいのに、FRPの中での鷹美の体勢はむしろ胸を突き出したまま。

 鷹美は思考も混濁しはじめ、喉の奥からゴプゴプと泡を吹きたいような状態だった。

248 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/03(火) 23:49:29 ID:4aZggf+50

 FRPの殻の奥で、鷹美の目からは光が消えていた。

 その目に急に再びクワッと光が宿った。

 クリトリスや性器部分にイボイボと押し当てられているローターが最大になったのだ。

「コ・ムンーーーーーーーーーーーー!!!」

 絶叫してるのに声にならない。

 全頭マスクの真闇の奥で見開いた目からはとめどなく涙が散っているのに、拭うことも止めることもできない。

 

 絶頂後に与えられる追加強制絶頂の恐ろしさ。

 無機的に連れられる高み。

 望んで登山して得た頂きの絶景ではなく、突き落とされるために連れて来られた断崖絶壁の恐怖の景色。

 でも残酷な装置は鷹美を事務的に追加絶頂へと誘う。

 

「ムン~~~~~!!!!」

 

 もはや悲鳴より哀願の叫びだったが、全く伝わらない。

251 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/05(木) 01:10:30 ID:3gZjR/VR0

 まだまだ刺激は続き、絶頂と絶頂の間隔が短くなってきた。

「ンーーーー~~~----~~~~~~!!!!」

 ほとんど本人に意識はない。

 だがリーダーや寛貴は止めない。

 リーダーは長年の経験でさじ加減を意識しつつまだGOサインのままである。

 

 鷹美の意識には波があり、死ぬほど辛いと思う瞬間と、発狂しそうな絶頂快感との間を行ったり来たりしていた。

 

 やがて鷹美の脳にパチンと閃光が走り、鷹美はようやく意識を失うことができた。

 リーダーは寛貴にローターを全部止めさせた。

「出さなくていいんですか」

「今度意識が戻った時、鷹美ちゃんは生まれ変わってるから。それからゆっくり出しますよ。寛貴くんの仕事だよ」

「はい」

「幸い明日は休日だから、朝からここにきてもらいますよ。さすがにこのまま一昼夜は生理的に無理だから」

「わかりました」

「汚れてもいい服で来て、着替えも用意してください」

 寛貴は送ってもらって帰宅した。

253 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/06(金) 00:11:09 ID:s5u2YR8Q0

 翌朝、再び迎えが来て、寛貴はまた調教用の地下室へと入った。

「ほんとに昨日のあのままなんですか?」

「そうですよ。夜中に何回か目ぇ覚めたみたいだけど、断片的に悪夢だと感じてまた寝たようだね」

「狂ったりしないんですか?」

「だからギリギリだってば。きみが王子様になるための手段だからね」

 FRPケースが解錠され、これは慣れた男たちの手によって外された。

 立ちのぼる幼馴染の同級生の雌の蜜の匂いに寛貴はクラクラした。

 リーダーの指示で寛貴が足のストラップから外してゆく。

「全部外し終えるとガックリ崩れるから、ちゃんと支えてよ」

 リーダーが小声で寛貴に耳打ちする。

 頭頂のチェーンが外され、鷹美の身体はどうっと寛貴にのしかかって来た。

 全身の激しい汗、排便した時の拭いきれない飛沫、垢、大量の愛液などがベトベトにまとわりつりた肉体が支えを失って寛貴に委ねられた。

 

 寛貴は初めて自分のなすべき役割をはっきりと意識して、服の汚れるのも気にせずに鷹美を抱きしめた。

256 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/07(土) 00:32:39 ID:XD47JMOk0

 鷹美はまだアームザックで腕を背中で固められたままで、頭は全頭マスクで包まれ、喉までディルドーを突っ込まれたままだった。

「ン……」

 もう意識があるのだろうか?

 どこから自分が関わっていることに気付いているのだろうか?

 寛貴は考えを巡らせながら、鷹美をペタンと床に座らせ、指示される通りにベルトを解き、アームザックを外した。

 寛貴はゴクリと息を飲んだ。

 アームザックは単なるカバーに過ぎず、鷹美は肘がゆがむほどにストラップで腕を連結させられていたからだ。

 だが良く見るとストラップはグローブに作り付けられたもので、腕の血流を止めるように締められてはいない。

 寛貴はそのストラップも外し、手の指を覆うミトンも取り去った。

 鷹美の腕が力無く両脇に垂れた。

 全頭マスクの口から長いゴムの塊をズルリと引き抜く。

 寛貴はまたゴクリと息を飲んだ。

 まとわりつく唾液と白濁した泡沫で、このゴム棒が喉の奥まで鷹美を犯していたことがよくわかったからだ。

257 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/08(日) 00:09:49 ID:u4+p3QIv0

「カハッ……」

 喉が楽になった鷹美が、意識があるのかないのかわからないまま舌を動かして口の奥を楽にした。

 いよいよ全頭マスクのジッパーを開いて、鷹美の顔を取り出す。

 革ブーツにグローブ、まだローター類の残ったボンデージを着たこの肉の塊が本当に鷹美なのか。

 自分で全頭マスクを被せたくせに、にわかに信じられなかった。

 黒い革の球体がぷるりと剥け、マスクは拘束具からしなやかな革の塊へと戻った。

 同時に涙と汗にまみれた鷹美の整った顔が出た。

 完全にマスクを翻転させて口の金属筒を抜き、ハーネスも緩めて取り去った。

「コプ……」

 鷹美は目を閉じたまま、意識が無いようだった。

 汗でベットリ貼り付いた髪の毛を掻き分け、寛貴は手のひらで鷹美の額の汗をぬぐう。

「鷹美…… 鷹美…… 鷹美ってば」

「ん…… あ、ひろきぃ……」

 細く眼を開けて自分を見たその表情に、寛貴はゾクリと射すくめられたように動きを止めた。

259 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/08(日) 23:49:14 ID:JHewEZgu0

 寛貴には鷹美が何倍も性経験先に行ってしまったような気がしたが、実際にはまだ鷹美は処女だ。

「ひ、ろ、き」

 もう寛貴は本能で行動していた。

 全ての思考や論理をすっ飛ばし、鷹美の唇に自分の唇を重ねていた。

 経験があるわけでないので、ただやみくもに自分の舌で鷹美の口の中をかき回すだけだったが、ディルドー責めで溜まっていた濃厚な鷹美の唾液を味わうと、少しだけ鷹美の体験を共有できた気がした。

 無力に両脇に垂れる鷹美の両腕ごと身体を抱きしめると、自分の両腕の中に簡単に収まってしまう鷹美の身体に猛烈な愛おしさを感じて力いっぱい抱きしめた。

 鷹美は、ぷいと顔を横に向けて唇を離す。

「はふっ…… くるしいよう……」

「わ、わるい……」

 はずみで鷹美越しにぱっと上げた寛貴の目に、リーダーが拳の親指を立ててレスラーマスクの奥でニヤッと笑ったのが見えた。

260 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/10(火) 00:07:42 ID:MghQ5Zrj0

 寛貴はすべて理解し、鷹美を完全に寝かせると、ごこちない手つきで鷹美の股間を覆うイボイボの植えられたローターパッドを外した。

 鷹美のソコは全く前戯不要に濡れそぼっていて、快感に煮込まれたあとずっと係留されたままだったことが良くわかった。

「いいよ……」

 鷹美がベタついたまま扇状に床に広がる自分の長い髪の中心から、ちょっとだけ顔を上げてほほ笑む。

 その微笑が諦めなのか、混乱なのか、理解の上なのか、本当の愛情なのか、全くわからないまま、寛貴はズボンと下着を下した。

 

 硬いボンデージに覆われたままの鷹美の身体に自分の身体を被せる。

 疲労と快感漬けが鷹美の痛覚を鈍らせていて、激しい痛みもなく鷹美は寛貴を受け入れた。

「はあっ……!」

 鷹美の頭にまばゆい光が満ちて、鷹美は凌辱や強制快感と寛貴とのセッ○スが全く別次元のものだと理解した。

262 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/10(火) 23:53:29 ID:VzndB4AZ0

 未経験のはずなのに、僅か数回の出し入れを受け入れただけで、鷹美はソレを強く握り返している自分に気づいた。

 突然少し現実に戻って、安全日かどうかを必死に考えた。

 大丈夫だ、と思った瞬間、股間に差し込まれた寛貴のモノがさらに膨らんだ。

 

 おかしいね。

 他人に見られて、半ば強制的にセッ○スさせられてるのに、こんな安らぐ気持ちになるんだ。

 肩が痛くてまだ腕が上がらないから寛貴を抱けないけど、こんど二人だけでするときは絶対抱きついちゃう。

 

 寛貴は寛貴で、抱えた鷹美の足がボンデージブーツに覆われているのにも異常な興奮を覚えていた。

 ねっとりまとわりつく肉の味は、もちろん自慰では経験できない超快感だった。

 焦って突き込みたくなる衝動を抑え気味にして、味わうように突いていると、やがて腰の後ろが熱くなった。

「ああっ!」

 寛貴の気持ちを代弁するように鷹美が叫ぶ。

 寛貴はまるで自分が射精しそうなことが鷹美にも直接伝わるようで驚いた。

 そこからのストロークは鷹美も上ずった声を出して着いてきた。

 そしてついに腰がトロけそうな射精感を味わいながら、鷹美の中にぶちまけた。

「あああーーーーーーっ!」

265 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/13(金) 11:55:32 ID:1tjWn8ce0

「気持ちよかった?」

 リーダーが鷹美に聞く。

「はい…… あぁぁ……」

 本当にその質問通りなのに、鷹美にとってはもう一つ呪文としても作用し、快感の余韻にさらに快感が上乗せされた。

 鷹美の単純だった快感に、寛貴というタグが付加された。

 

 リーダーはついに最後の仕上げの時が来たと思った。

 そう、寛貴にとっての目的は完遂され、依頼は成就されたが、自分たちの目的まではまだあと一歩残っている。

 リーダーは寛貴の耳に口を寄せ、次のステップの悪魔の呪文を教え込む。

 この呪文がちゃんと発動するならば、寛貴の依頼に名を借りた、自分たちの愉しみは成就する。

 

 寛貴が身支度を整え、まだ床に寝たまま股間から精液を溢れさせている鷹美の前に立つ。

「俺の奴隷になるか?」

「……うん…… いいよ……」

「なら、次に俺が迎えに来るまで、完全拘束のまま待つんだ。口も、お○んこも、尻の穴も、尿道も、全部拘束してもらえ」

 

「!!! あ !!!」

 

 鷹美の目がカツと見開き、動かない肩を無理に動かして、上半身を起こした。

 鷹美の目には燃え上がるような、歪んだような、愛しいような、なにもかもがごっちゃになった怪しい光が宿っていた。

 

「はい!! …………ぁぁぁぁ……」

 

 力いっぱい元気よく答えたあと、すぐに瞳が曇り、ジョジョジョーとそのまま失禁した。 

266 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/13(金) 11:57:13 ID:1tjWn8ce0

 

 堕ちた。

 

 リーダーと男たちは自分たちの趣味を完全に満足させる結果を得て恍惚を味わっていた。

 早速鷹美にとっておきのデラックスな完全拘束を施すべく、準備を始めた。

 依頼により処女のまま手をつけることができなかった膣にもやっと挿入できるので、装置のバリエーションが広がる。

 呆然と立ち尽くす寛貴をしりめに、3人ががりで鷹美の着ているボンデージを脱がし、長いシャワー水栓を引っ張って来て、鷹美の全身を洗い始めた。

「ちょ、ちょっと何?」

 さすがの鷹美もぼんやりした余韻から連れ戻され、驚きの表情のままなすがままになっている。

「髪は自分で洗う?」

「あ、はい」

 身体は勝手に男たちにボディーブラシでゴシゴシ洗われ、その間にかけられたシャンプーを髪に延ばしてわしわしと洗う。

「いたたたた」

 まだ関節が痛むのか、一部に手が回らない鷹美。

「まだ無理みたいだね。髪の毛、やっちゃっていい?」

「お願いします」

 プロばりの手つきでリーダーが鷹美の髪を端からまんべんなく洗ってゆく。

「お痒いとこございませんかー」

 鷹美が泡の奥で笑う。

267 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2009/11/13(金) 11:58:54 ID:1tjWn8ce0

 その間に身体は洗い上がり、髪をやってもらっている間に鷹美は自分で股間の敏感な部分を洗った。

 まだ少し染みた。

 

 シャワーで全身流され、髪も身体も超吸収繊維のタオルで拭き上げられた。

 寛貴は水のかからない所まで退がってじっと見ていた。

 ゴムのモップのようなもので、全ての汚れと水分が壁際の大きな排水孔へと押し込まれると、地下室は若干湿気が多いながらも、もとの調教部屋へと戻った。

 

 そして鷹美を完全拘束するための道具が中央へと移動された。

 鷹美はやや湿気を含んだ髪のまま、部屋の中央に立って、手で胸と股間を隠していた。

 

 目はまっすぐ寛貴を見ていたが、準備が済む様子を見届けると、やがて鷹美は目を閉じた。


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