注目記事

【拘束フェチ小説】檻姫(番外編)

0 -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

304 : 檻姫[sage] 2008/11/25(火) 01:57:47 ID:qMfPL6aP0

________

 

 私は地下牢にグレンドルを呼び出し、かねてよりモリスから言われていた恥ずかしい話を切り出した。

「クレンドル、そなた私に惚れていると申したな」

「ち、ちが! バッカ、いきなりそんな話、スレイらしくないぞ」

 口の利き方がいつも一緒に戦っている時と同じなので少し安心した。

「恥を忍んで申すが、実はこの甲冑、私の体の些(いささ)か細かい部分にまで食い込んでいてな、一定期間に一度清掃が必要なのだ。それを手伝ってはもらえぬか。取り外しはモリスがやるが、その…… 補完というか……」

「い、いいけどよ」

「かたじけない。 では、モリス、頼む」

 近くに控えていたモリスが牢内に入ってきた。

 中には既に、シーツだけは真新しい武骨な木のベッドや、薬品類が運び込まれていた。

 グレンドルの目の前でドレスはおろか、乳を括り出す甲冑まで外され、私は下着型の甲冑のみの裸にされ、ベッドに枷で固定された。

「うわあ!」

 グレンドルの悲鳴。

「何だグレンドル、今更。 見られたって減るもんじゃなし」

「スレイがそれ言うなぁ! 減るぞ! まぶしさで! 俺の目が!」

「……? うーむ。まあ、私の裸に対する褒め言葉ととっておこう」

305 : 檻姫[sage] 2008/11/25(火) 01:59:27 ID:qMfPL6aP0

 モリスはオタつくグレンドルを横目でニヤニヤ見ながら、私の甲冑のクリトリスと小用の穴、排便の穴の固定リングをそれぞれ外した。

「あくンッ!」

 用便の穴は何の衝撃も感じないが、クリトリスは解放されたむずがゆさがジーンと走る。

 バルベロッテに嵌められて以来、初めて下半身の戒めが解かれた。

「うッ……」

「ああっ! 言うな、ばかもの! モリスのいじわる!」

「済みません、姫様」

 におうって、きたないって、充分わかってた。

 下に盆が敷かれ、石けんとお湯で流される。

「じ、自分でできるから…… 手枷を外して…… 慈悲だから……」

 真っ赤になって申し出ても、モリスはやめてくれない。

 きれいになったところで、いよいよ筒が抜き取られる。

 今頃になって、やっと体内で金属の傘が開いて固定されているんだという感覚が理解できてきた。

 モリスが解錠の穴を探って入り口の口金を引っ張ると、体の奥で広い面積がクンと突っ張る。

 すごい…… 本当に抜けなくされてしまっているんだ。

 おしっこの成分か何かが固まって付着していたらしく、モリスがピンの先でゴリゴリと穴をほじり当ててからピン全体を差し込んだ。

 慎重にピンを回す。

 モリスの無骨な指に対して、摘む部分が極めて小さいので、ピンを回すたびに小用の穴がぐいぐいと引かれる。

 そのたびにチリチリと残尿感のような不思議な痛みが走り、改めて尿道にすら枷を嵌められていたのだということが思い知らされた。

306 : 檻姫[sage] 2008/11/25(火) 02:00:10 ID:qMfPL6aP0

 ピンがもう回らなくなると、モリスはゆっくりと筒を引き抜き始めた。

 引いてすぐに、閉じた「返し」の機構部分が、尿道の一番狭い部分を抜けようとする。

 無意識に締めているから狭いのだが、力を抜けと言われても無理な話だ。

 そうしている間にもズルリと筒が5mmほど抜かれ、まるで石ころを排尿しているような、ゴロゴロとした未経験の異物感が尿道の奥を占めた。

 小水の異物ならそのまますぐに流れ出るのだろうが、この異物感は移動しない。

「くーーーああッ!!」

 切ない呻き声を上げてしまう。

 さらに5mmほど引かれたら、ゾクゾクするものすごく気持ちいい排尿感が襲って来た。

「アーーーーーーーッッ!!」

 耳まで真っ赤にして、極太のおしっこしている快感に震える!

 さらにモリスが引くと、ゾクゾクがすーーっと出口へ移動して、ブルブルと痺れる甘さを伴い、尿孔からほろりと抜けた。

「ああん……」

 トロトロと残った小水が滴り、それが内部にヒリヒリと滲みる。

「あっく…… んっく……」

 排尿の機能を取り戻したことを、尿孔を締めて確認しようとするが、チリチリ疼く上に自分の下腹部が妙に他人行儀でままならない。

 だが代りに全身が弛緩し切るほどの安堵感に酔い痴れていた。

 

 尿を拭われ、今度は尻の孔だ。

307 : 檻姫[sage] 2008/11/25(火) 02:05:03 ID:EcDHPP100

 筒を嵌められて以来、いつも便が入り口に引っかかっているという人工的な残便感に苛(さいな)まれて来た。

 それが肛門枷とでも言うべきこの筒の拡張機構によってもたらされる擬似的な感覚とはわかっていても、排便を催すあの冷や汗の出る焦燥感は、私から正常な思考と抵抗心を奪っていた。

 モリスが、ぽっかり明いたままになっている私の肛門の脇を探り、鍵式の螺子孔を探す。

 もう慣れたはずなのに、便孔の奥を直視されるなど、死んでしまいたいほど恥ずかしい。

 ようやく探り当て、ネジを差し込み、ギリギリと回す。

 とたんにパアアアッとうんちがああああ!がまんできません!!

「嫌あああ! モリス逆!逆ッ!!」

 ベッドの上で大便をぶちまけそうな焦燥をいきなり与えられ、頭から湯気が出そうなほど赤くなって、くねくねと全身で悶えてしまう。

「し、失礼しました」

 ギリギリと逆に回されると、あらゆる焦燥感が嘘のように、すーっと安堵する心地良さに襲われた。

 本当に太いヤツがすっきり出た時の気分だ。

 最後に、何の抵抗感も無くなって、少し筒が抜けたが、最後に拡張機構部分が肛門を乗り越える瞬間に、目の裏が真っ白に光るほどの甘い排泄感がビカッと来た。

「んあっ!!」

 あとは全身が弛緩したようになって、ベッドの上で四肢を大の字に固定されたままグッタリとなった。

 股が拭われ、手枷足枷が外された。

308 : 檻姫[sage] 2008/11/25(火) 02:06:11 ID:EcDHPP100

「さ、グレンドル殿、補完を」

「え、あ、俺ッ?! で、でも、王様に殺されるよ」

「頼む、グレンドル、私も恥を忍んで言っているのだ」

「クソッ、俺も男だ! だがやっぱりこっちは本当に祝言上げてからだ。だからコッチをもらうぜ」

「え? あ? そっちはちが!」

 うつ伏せにさせられ、ほぐれ切った尻穴に何か熱を持った棒が押しつけられた。

 筒に塗ってあった軟膏の残りのおかげか、腸からの浸出液のせいか、ソレは軋む痛みも無く入り口を押し広げてきた。

「うあ! うあ! うあ!」

「姫様、出すように力を入れるのでございます。もう何度もご経験でしょう」

 そうだ、あのエレキの棒とか、心を押し開くような覚悟で尻を緩めるのだった。

「うーーーん…… らァアアアアアッ!!」

 一瞬グレンドルのモノを押し戻す手応えがあった直後、逆に全ての侵入を許してしまった。

 のけぞってピクピク痙攣する。

 自分で自分がひどい顔しているのがわかる。

 目を剥き、涙が浮き、鼻水が垂れ、口は半笑いの半開き、口の端からはよだれが……

309 : 檻姫[sage] 2008/11/25(火) 02:07:53 ID:EcDHPP100

「熱い! すげええ! 締まる!」

 グレンドルは叫びながら私を抱えるようにして奥まで突いて来る。

 一度奥まで受け入れると、今度は抜く時の排便感が、魂までも引きずり出される感じで気持ちいい。

 グレンドルが少しコツを掴んだのか、ゆっくりめのリズムで、深く突き、長く引き抜く。

 その度にグレンドルには悪いが極太排便を繰り返しているような、汗の飛び散る程の快感が、私の全身を痙攣させる。

 私の女の口は腿まで垂れる程に蜜を吐き、尻穴の奥のどこだかが押されるたび、あの銀の棒を前で咥えさせられているような快感が走る。

 グレンドルの出し入れの運動があるピークを超えたとたん、恍惚の快感に襲われた。

 あの棒でしっかり仕込まれてしまった、逝く時の快感機序が発動する。

 腹の奥がぐうっと収縮し、子袋の位置がぐうっと前進する。

「あ、逝く」

 私は短く告げると、全身に浴びせられる快感の痺れに身を任せた。

 

「ハァ、ハァ、すまん、変なことになっちまって。でもスレイの気持ちは有難いけど、王女の立場があんだろ? こっちの処女は取っておけよ。代りにコッチの処女をいただいちまったぜ。こんなに出ちまった」

「征服感に浸ってるところすまんな、グレンドル。こっちは破瓜も無く、受け入れたのは調教器具だけだが、コッチは犬や蛸に慰み物にされたので、処女では無いぞ」

「アヒャ?」

 

 うー、ちょっと照れ隠しに、尊大にしすぎたかな。

 でもグレンドル甘やかすと調子に乗るからな。

 

 一晩経ってから全部のパーツを戻されて、洗浄の半日が終わった。

 

 

(終)

318 : 檻姫[sage] 2008/11/26(水) 01:27:59 ID:oRFLGAbI0

________

 

 バルベロッテの元妻たちと付き合うようになってから、父上の受けがすこぶる良い。

 物腰が優雅になった、所作が細やかになった、良く気が付くようになった、とベタ誉めだ。

 侍従や侍女達からも、我儘が減って思いやりが出て、妙な美しさにも磨きがかかったと、なつく者まで現れる始末。

 それはそうだ。

 こんな人間の心の機微まで読み取って、快感へ誘(いざな)うようなことばかり毎日続けていたら、自然と身に付くのも当たり前。

 それに妻達の中の年長者、リンダやジョウ、マスーラなどは、侯爵同様博識で、檻の中のだけでなく城内で話す普通の話題でも勉強になることが多い。

 

 普段は妻達同士で順番を決めてあれこれやりあっているが、そこに私の番を勝手に組み込んで来る。

 今は私は責め手側なので、地下牢にズラリと並んだ檻の一つ一つに給餌し、言葉を掛けて責める。

 そして私が責められる順番が決まると、いつの間にか誰かが私の部屋に侵入して、暦に5日ほど連続で×印を付ける。

 私はそれに気付き、心臓が裂けそうなほどドキリとし、次に淫らな期待で堪らなくなるのだ。

 

 リンダ達の手管に絡め取られてゆく私。

 まるでバルベロッテが女になって生まれ変わり、10倍に増殖したような気分だ。

319 : 檻姫[sage] 2008/11/26(水) 01:29:43 ID:oRFLGAbI0

「姫様、中庭をお散歩して、あずま屋でお茶などいかがですか?」

 何気無い誘いに乗ってリンダ達と中庭に出た。

 私も含めきらびやかなドレスが揃って楽しげに移動する。

「この頃は気候も大変良くて何よりだな」

「まぁ! 姫様も随分と剣術以外の話題をお持ちになられましたねぇ」

「草花を愛でるなど二の次だったのだが、屋外でも色々経験させられたのでな。嫌でも目につく」

 

 その時、芝生の中央に見慣れない2本の木製の柱があるのに気付いた。

「何だろう」

「姫様この間にお立ちになって…… はい、両手をお挙げになって」

 言われるままに万歳したら、リンダが石墨で柱に印を付けた。

「何だ?」

「ウフフフフフ、あとでモリス殿にお伝えしておきますね」

 エッ?

 その言葉で、ドクンと心臓を手掴みで握られた気分になった。

 ドレスの開いた背を、冷や汗がゆっくりと伝う。

 

「姫様、前に仰ってましたよね。最初にドキドキしたのは貴族の子の処刑だったって。姫様、いつかその子と同じように、処刑されてみたいと思ってたでしょ」

 耳全体がカアッと熱を持ち、リンダの言葉が歪んだ雑音のようにしか聞こえなくなった。

「そん……な……」

320 : 檻姫[sage] 2008/11/26(水) 01:32:18 ID:oRFLGAbI0

 煽りは妻達の得意技。

 私のために皆で考えて準備した淫らな責めを、事前に私に少しずつ情報公開して、当日までの間に色々想像させて、私が怯えたり嫌がったりする様子を皆で楽しむのだ。

 

「お茶をいだだきましょう」

 中庭のあずま家に向かってきゃらきゃらと移動する妻達に、一歩遅れて着いてゆく。

「そんなこと、思ってない……」

 自分に言い訳するようにボソリと言った。

 

 あずま家でお茶とお菓子を食べても、全然味がしない。

 中庭を見渡すと、先ほどの木の柱が2本、見物するのに誠に都合の良い位置に見えた。

 うわ、きっとここから眺める気なんだ……

 具体的にどんな姿にされるのか想像もつかないまま、2本の柱の間で体をくねらせる自分を想像して股間が熱くなった。

 

 翌日、柱の所を通ると、古びた鋼鉄製の手枷がそれぞれの柱の高い位置に、1つずつ鎖で吊してあった。

 柱の根本には同じように足枷が1つの柱に1つずつ鎖で繋いであった。

 それだけでもう、自分の運命がわかってしまう。

 

 中庭に、四肢を拡げて吊されるんだ……

 

 まさか王女の姿のままということは無いだろうから、あの奴隷甲冑を着せられて……

328 : 檻姫[sage] 2008/11/27(木) 01:46:15 ID:AzuPVZCc0

_________________

 

 翌日、モリスの工房に遊びに行くと、真新しいディルドーがこれ見よがしに置いてあった。

「出しておくなよぉ、こんなものー」

「いや、すごいモノを作ってしまいました。これだけ強烈なイボが並んでいるのに、グーッと締め込むとカチリと平らになり、本体もスルリと逃げるのです。コレを装着されたら、処女でも発狂するかもしれませぬ。ワハハハハ!」

 私は……笑えなかった。

 入れられる入れられちゃう処女でも発狂?あんな手応えキモチ良さそうなイボが引っ込む?本体も逃げる?だって、あーって、あのくきいいって締める瞬間のコリッて摺られるアレが最高なのにその瞬間にこそみんな逃げちゃうなんて想像できないよだってだって自分の意志で自由に動かせるのって膣内だけよって状態ににされちゃってみんなに見られてそうだ処刑って言ってた何があってもしばらく外してくれないつもりなんだ、あの広場の女の子のように脱力して脱糞してもまったく同じに吊られ続けいや脱糞はせぬぞってそれぜんぜん慰めになってないしそれでコレ?入れられてるわけでしょ一体どうなるの唯一の救いの快感で脳が焼き切れる逃げ道すらなくされてあああ

「姫様! 姫様!? ひ・め・さ・ま!!」

「うあああ! す、済まん、戻るっ」

「はぁ……?」

 だめだ完璧に策に嵌ってる。

 ギンギンに張り詰めたクリトリスが、ほんの僅かのメダルの揺れでも激しく感じてしまう。

 下半身の甲冑の性器の穴が開放されたままになっているのを良いことに、指で弄りまくって自慰に耽ってしまった。

329 : 檻姫[sage] 2008/11/27(木) 01:46:54 ID:AzuPVZCc0

 処刑当日。

 私としたことが、期待しすぎの焦燥感と恥ずかしさで寝込みそうなってしまった。

 地下牢に行くと、既にあのディルドーがリンダの手に有った。

「ああ……」

 全身の毛穴が総毛立つほどの絶望感。

 本当に処刑されてしまう寸前のような震えを伴う覚悟。

 

 ゆっくりと、私の被虐感を煽るようにしながらディルドーを挿入され、口の蓋を閉められ、鍵を掛けられた。

 そしてあの残酷な性感を常に発するフルプレートアーマーを着せられた。

 もちろん鉄仮面も着け、髪で正体が知られないように髪はまとめて後ろで布を被せてもらった。

 

 別に逃げたりするわけでもないのに、わざわざ首の左右で手を拘束する木製のストック枷を嵌められて、牢から中庭に連れ出される。

 周囲を囲むのは、今日は4人の妻達。

 たったこれだけの距離なのに、もう何日もかけて下ごしらえされてしまった私の膣は、不随意の蠕動を繰り返し瘤を摺り上げている。

 アーマーの内部を、滑(ぬめ)る液体が太腿にまで滲み広がっている。

 

 モリスが手伝い、私は四肢を拡げられた状態で2本の柱の間に固定された。

 あの広場の子よりも足まで拘束されている分厳しい処刑だ。

 

 そして、本当に、そのまま放置刑。

330 : 檻姫[sage] 2008/11/27(木) 01:47:57 ID:AzuPVZCc0

 最初はもちろん気が張っているし頭も明瞭なので、とにかく持久戦に向けて体力を温存し、楽な姿勢を見つけようと試みる。

 最初から腕も脱力。

 フルプレートアーマーのおかげか、生身より肘と肩の負担が少ないので、もうだらりと吊られる。

 こういうとき足が自由だともう少し楽な姿勢が取れるのだが。

 

 少し落ち着いたら、また膣のディルドーが蠢き始めた。

 すごい……

 すごいよ、この瘤……

 クッと奥に引き込んだ時に、ちょうど手前の天井を突き上げる。

 ここがキモチイイんだよね。

 そら、1回……2回…… これならこのままイケるじゃない! モリス、ちょっと設計を失敗したな?

 

 あずま家から見られてるのも気にせず、腰をクイクイ突き出して、コブの当たりの良い所を繰り返し摺る。

 あっくゥん! 嬉しい! このままああ!

 ――カチ――

 あ、あれ?

 わああああ、いきなり虚無空間に放り出された感じ。

 さっきの瘤は? 棒もヌルンと逃げちゃって、何も無い感じがする!

 ハァ…… ハァ…… くそう…… もう少しだったのに。

 

 少し経ったら、どこだかに逃げていた棒の感覚が、どろーんと中心に戻り、位置が安定すると再びカチッと瘤が飛び出て来た。

「ンーーッ!」

 いきなり内部全体をつつかれてパアッと気持ちよくなった。

 ハァ…… ハァ…… モリス設計絶妙すぎ!

340 : 檻姫[sage] 2008/11/29(土) 01:05:26 ID:zSZ4/oMq0

 顔を上げてあずま家の方を見ると、4人の妻達は談笑しながらお茶を飲み、私のことを指さしている。

 ハァ…… ハァ……

 感覚は次第に鋭くなってゆくので、最初の刺激で逝けなくとも、そのうちきっと……

 あずま家を睨みながら、瘤のイイところを探して腰を前後左右にくねらせていたら、リンダ達に思い切り指さされて、思い切り笑われた。

 

 全身をみしみしと締め付けるフルプレートアーマーの内部が、惨めに括(くび)り出されている私の一番敏感な部分3ヶ所を刺激する。

 足の自由が利かないのがもどかしすぎる。

 もじもじってすると、絶対きもちいいはずなのに。

 本当はもっと腰をこう捻って、太腿を擦り合わせたいのにぃ!

 この姿勢、残酷すぎるよぅ!

 

 放置刑の恐ろしさは、何もすることがないので頭の中が思考でいっぱいになることだ。

 そして自分の首を絞めるようなことでも次々と思いついてしまう。

 

 火照って熱を湛える下半身の、一番下の前方で、カチコチに尖っているクリトリス。

 モリスが甲冑を高温の火炎鞴(ふいご)で焙って調整加工するのを見て、クリトリスと乳首を貫くリングも切ろうと思えば切れるんだと知った。

 いつでも外せるとわかった途端、急に名残り惜しくなって紋章メダルの交換だけにしてしまった。

 メダルは純金製なので加工は簡単だ。

 しかしピアスリングの方は私が勝手に外せると思い込んでるだけで、実際に外そうと試みれば、まず最初にリングを熱する等の処置が必要で、ひょっとしてもう一生外せないのかもしれない。

341 : 檻姫[sage] 2008/11/29(土) 01:07:48 ID:zSZ4/oMq0

 腰の甲冑にしてもそうだ。

 甲冑の一部と言えば聞こえは良いが、私にとって機能的には性器・排泄器の拘束具、貞操帯そのものだ。

 この甲冑の材質も、熱して切れば加工できるのであろうが、身体に装着したままでは熱することができないのでとても切断するなど不可能に思える。

 最初に地下牢で合わせられた時は、秘伝の熱処理とやらをする前だったのだろう。

 自分が閉じ込められている「動ける檻」が絶望的強度だと改めて思い知り、全身にゾクゾクと甘美な痺れが走る。

 その刺激が、逝けない永久ダンスを加速する。

 

 動かしてない。

 腰なんて動かしてないよ。

 でも、でも、わずか1mm向こう側に絶頂への扉があるのかもしれないと思ったら、クイクイ押しつけるのを我慢できるわけないよ!

 吊られてクタクタの全身なのに、腰周りの一部だけをゆるりゆるりと回してしまう。

 

 今度は、この前全部外してもらって洗浄した時の自分のクリトリスを思い出してしまった。

 アーマーの厚みが4~5mmあり、クリトリスを括り出す半月状のディスク2枚は、組み合わされてリング状になった時の穴に向かってすり鉢状になっているので、実質クリトリスの付け根は1mm程度しか引っ張られていないはずだった。

 しかし包皮を掻き分けられ、完全に剥き出しにされたまま固定され続けたため、包皮は付け根付近で縮こまり、クリトリスは完全剥き身のまま、その根本で空気の動きすら感じる程に飛び出した状態になっている。

 剥き出しの、光沢を帯びた真っ赤なソレが、リングとメダルの重さで下向きにぷらりと垂れる様は、まるで超小型の男性のアレのように思えて、皮膚上でのわずか数ミリ単位の出来事なのに、後戻りできない肉体改造をされてしまったような絶望感に浸った。

 モリスは過去に他の女に施術した経験をいくつも持つらしく、外せばしばらくして殆ど元に戻っちゃいますよとさも残念そうに言うが、それってリングが外せればという前提の話だろ。

 

 私のクリトリスって、もうだめだ。

 乳首も。

345 : 檻姫[sage] 2008/11/30(日) 00:07:06 ID:TkqOVG5X0

 ついに腕の痺れが全身に回りはじめた。

 しばらくは全身のきつさと足の位置のままならなさが気になって、快感責めのことを忘れてしまう。

 あの広場で処刑された女の子の姿が、今の自分の姿に重なる。

 あの子が絶望しながら味わった拘束を、私は淫らな欲望を満たすという不謹慎な目的であじわっている。

 自由を剥奪されて、感覚を麻痺させられてこそ得られるゾクゾクした快感は、死と隣り合わせの戦での一瞬にも似ている。

 きっと、切られて死ぬ時もこんな気持ちなのだろう。

 まるでピアスの痛みが、矢に当たった時の衝撃に似ていたように。

 

 日が暮れたころ、体力が限界に達し、吊られた死肉のような気持ちになった。

 たった半日吊られただけで、厳重な拘束というものは正常な精神も判断力も奪い去ってしまう。

 あの広場の子は、もうこの時点で気が狂っていたのかもしれない。

 私は狂えない。

 他のことで狂うよう、仕掛けを施されているから。

 

 死肉すら狂う仕掛け。

 それはこのディルドーだ。

 あの檻の時のように手足の感覚が無くなると、まるで肉ダルマにされたような気分になった。

 体内の敏感な部分の動きだけが全てで、末端はすべて冷たい肉になり切り離されたように感じる。

346 : 檻姫[sage] 2008/11/30(日) 00:08:00 ID:y7KQ1fbO0

 吊られた、温かい、丸い、肉。

 その中心を、蠢きながら上下する、金属の棒。

 

 ハァ…… フウ……、 ハァ…… フウ……、 ハァ…… フウ……

 

 その動きに全神経が集中する。

 ああ、やっと、やっと逝ける。

 そしたら、その後は、ずっと逝けるはず。

 

 ハァ…… フウ……、 ハァ…… フウ……、 ハァ…… フウ……、

 

 ハァ…… フウ……、 ハァ…… フウ……、 ハァ…… フウ……

 

 ああ…… 来た、来た来た、

 

 すごいの来た。

 

 ああ嬉…… ――カチ――

 

 いやあああああああああああ!!!

 

353 : 檻姫[sage] 2008/11/30(日) 20:08:36 ID:Ra8w5yam0

――――――――――――

 

 さながら東方の国のドラのように、丸く吊られた肉がガクガクと跳ねる。

 外観が重い金属の甲冑なので、きっと本当にドラのようだろうと思えてしまう。

 実際には手足があるのに、自分では丸いようにしか感じられない。

 口から給餌され、排泄させられているのに、全くそれを有難いとも恥ずかしいとも思わなくなっていた。

 

 逝きたい……

 逝きたいよ……

 そればかりがグルグルと頭の中を回る。

 焦燥は狂気を呼び、鉄仮面の中は涙と鼻水でドロドロになってきた。

 

 くわっと顔を上げる。

「ンーーーーーーーーーーッ!!」

 仮面の中で眉を精一杯寄せて、最大級懇願の叫び。

 だがそれは中庭の漆黒の闇へと吸われて行った。

 

 辛いまどろみと苦しい覚醒が交互に襲ってくる眠り。

 睡眠に関してはあの檻の方が何倍も楽だった。

 関節を固定してもらえない甲冑は本当に重い。

354 : 檻姫[sage] 2008/11/30(日) 20:09:18 ID:Ra8w5yam0

 私だけが特別なのか皆同じなのかは知らないが、檻でも吊りでも共通して言えることは、眠りに落ちると性欲は一時的に消失するということだ。

 ほんの一時、性の渇望から解放される安堵。

 しかしその安堵を私が実感することはない。

 その眠りはとても深く、短く、完全に意識を失っているからだ。

 私の体はその僅かな間に肉体回復のプロセスと、純粋に機能的な意味での休息を取る。

 

 そしてその僅かな休息の後の覚醒の瞬間に、目覚めた時から既に拘束の中に居るという衝撃を何度も味合わされるのだ。

 起床が起床でない恐怖。

 ただパチリと目覚め、自分が何もかも剥奪されていることを瞬時に認識させられる。

 ギャーーーーーーーッっと叫びたいのに何も出来ず、目覚め、目を見開いて恐怖し、冷や汗をドバッと流す。

 そして恐怖の涙が一筋。

 

 しかしややあって、私は自分が居たいところに居ると気付く。

 嬉しさにブルブルと震え、身体が火照る。

 今度は歓喜の涙が一筋。

 

 そしてまた、ディルドーの洗礼が始まる。

 今度こそ逝けるはず。

 こんな深夜に…… ンッ!

 もうあの虚無感を味わいたくないのに……

355 : 檻姫[sage] 2008/11/30(日) 20:10:12 ID:Ra8w5yam0

 そう、そこのコブ。

 あっと、それ以上動くと引っ込んじゃう。

 そう……

 そう……

 そう……

 よしきたぁ、クリトリスも感じる。

 このまま……

 このまま……

 

 ――カチ――

 

 もお嫌あああああああああ!!

 

 キコキコ、ジャラジャラと鎖の音が響く。

 自分で揺すったりしてないつもりなのに、体は無意識に大暴れしているらしい。

 

 逝けないもどかしさ。

 逝けないもどかしさ。

 逝けないもどかしさ。

 逝けないもどかしさ。

 逝けないもどかしさ。

 

 もお殺じでえええええええ!!!(鼻水撒散)

364 : 檻姫[sage] 2008/12/02(火) 00:41:09 ID:Ya35YbBY0

 仮面に当たる朝日で目が覚めた。

 こんな状況でも、暫くは眠っていたらしい。

 

 まつ毛が目ヤニでくっついて、涙に額の汗が混じり目に滲みる。

 呆然としていると、また膣内を突き上げるコブが気になってしまう。

 

 普通、人間は皮膚が圧迫されると暫くしたらそれに慣れて気にならなくなる。

 腕輪の圧迫や首飾りの重み、耳飾りの留め金の圧力などがそうだ。

 でもこのコブは違う。

 緩やかな面の一部に、傷にならない程度の突起があり、膣の粘膜を休ませてくれない。

 姫とは名ばかり、男に混じって剣を振り回すガサツな私の、本当に女な部分、弱い部分を容赦なく突き拡げる。

 はっきりわかる。

 私の女の肉襞の内面のあらゆる場所が、あちこちを浅く鋭い突起に突かれているのが。

 その刺激は眉間に棒を押し当てられる如く、その状態のまま我慢することができない、焦燥を伴った刺激。

 それから逃れようと、私の柔肉の筒は、たまらず粘液を滲み出させ、位置を変えようと必死に蠢き締める。

 それこそこのディルドーの思う壷。

 感じ方の違う膣内のそれぞれの位置に配置された大小のコブが、その蠢きに合わせ締め込まれながらゾロリと神経を擦りあげ、浅い突起が柔らかく粘膜を引っ掻く。

 

 アアアーーアアアアアアアーーーーーン!

 

 口枷のおかげでオーオーという野太い呼気にしかならないが、喉の奥から快感の嬌声を絞り出す。

365 : 檻姫[sage] 2008/12/02(火) 00:42:08 ID:Ya35YbBY0

 ハァ…… フゥ…… ハァ…… フゥ……

 ハァ…… フゥ…… ハァ…… フゥ……

 

 うーっ、この内臓の内側をトゲで押されてるのって、落ち着かなくて気が狂うーー!

 ただ落ち着かないだけならいい。

 はぁん

 あぁん

 そこぉ……

 それぇ……

 あーーっ!

 あーーーっ!

 きもちいい!!

 

 ――カチッ――

 

 もおやめてえええええええ!!

 

 あの煩わしい浅いトゲが見事に収納され、コブが平らになり、細身になったディルドーが、巧みに曲げられた本体の曲線と、分割機構によって、その存在を消失する。

366 : 檻姫[sage] 2008/12/02(火) 00:42:42 ID:Ya35YbBY0

 ぎいいいい!

 

 給餌のための口枷を突っ込まれているため、歯噛みなどできないのに、心が悲鳴に似た歯噛みの音を上げる。

 

 くはっ、くはっ、くはっ。

 

 締めてるのぉ!

 股を締めてるのぉ!

 こんなに股を締めてるのにいぃ!

 どっかにコリッとでもいいから引っ掛かってよおぉ!

 

 暫くしたらマスーラが近づいて来て、鉄仮面のシールドを上げ、湯で濡らしたタオルで目を拭ってくれた。

 マスーラはドロドロになったシールドの周囲も拭うと、シールドを戻して立ち去った。

 今度は妻の一人ミレアリアが来た。

「モリス殿は3日ほど仕入れにお出かけですので」

 そう言って、ぎこちない手付きで餌と排泄を世話してくれた。

 

 腹が満たされたら安堵して、ガクッと気を失った。

372 : 檻姫[sage] 2008/12/03(水) 01:37:54 ID:eqOozfkz0

 ハッと気付くと、視界の脇にあの地下牢で見たエレキの箱が置いてあった。

 腹の方を見ると、槍が腹に刺さるか刺さらないかの位置にこちらを向いて地面に差してあった。

 もちろん、甲冑を突き通せるわけないだろうが、気味が悪いので僅かに腰を引いた。

 

――バチッ!――

 

 ぎゃん!!

「プピイッ!!」

 

 乳首とクリトリスに灼熱の衝撃が走った。

 なんだか乳首とクリトリスの辺りの感覚が変だ。

 ザラザラの布ではなく、金属の板のようなものが押し当てられている。

 

 さっきの槍の先を良く見ると、私の甲冑の腰周りには木片がぐるりと巻き付けられ、そこに這わされた針金に触れそうに置かれている。

 良く見れば、腰の左右にも槍がある。

 ということは背中側にも?

 気を失っている間に木片や針金を取り付けられ、槍を配置されたのか?

373 : 檻姫[sage] 2008/12/03(水) 01:39:00 ID:eqOozfkz0

 そうか、さっきのショックは強いエレキなんだ。

 弱いときもちいいのに、強いと周囲の筋肉までひっつれて、焼けるような衝撃があるんだ。

 ハッと気付いて顔を上げると、あずま家で皆が笑っていた。

 私が仕掛けに気付いたことがわかったらしい。

 

 ボロボロボロッと涙が溢れた。

 逝けない地獄に居る私に、この仕打ちですか。

 あんまりだ。

 一応王女なんですけど。

 

 ヒックとしゃくりあげたら、また槍が触れてエレキに焼かれた。

 

――バチッ!――

 

 うぎゃあ!

 

 でも動いてはいけない。

 ピクッと腰の動きに歯止めを掛ける。

 その及び腰な姿勢でビクビク緊張する様子を、あずま家の皆が指差して笑う。

374 : 檻姫[sage] 2008/12/03(水) 01:40:09 ID:eqOozfkz0

 どろーんとディルドーが復帰。

 ああん……

 その瞬間、また槍に接触。

 

――バチッ!――

 

 うぎゃあああ!!

 死ぬ。

 乳首焦げちゃうよ!

 

 あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ

 

 腰を緊張させ、ピクリとも動けない。

 エレキ衝撃の恐怖に発狂しそうだ。

 

 コリッ

 

 ディルドーはおかまいなしに私の中を擦る。

 

 はあううううううう!!

 

 また槍に触れてバチンと火花が散ったあと、もう制御出来ずにそのまま前後左右に触れ続け、バチバチバチバチと火花ダンスを踊らされたら、誰かが真っ青になってこっちへすっ飛んで来たが、もうその時には意識を失っていた。

377 : 檻姫[sage] 2008/12/03(水) 23:25:38 ID:vGyrS4AL0

 気付くとエレキダンスからは解放されていた。

 槍も腰周りの木片も針金も無く、ピアスの部分も元のざらざらした布に戻っていた。

 随分永く気を失っていたのか、もう夕方だった。

 

 何かが変だった。

 チクチク・ザラザラが移動している。

 

 何だろうこれは……

 

 夕暮れの薄暗い光の中、鉄仮面のシールドの縦格子の内側に、毛羽立つ蠢くシルエットが映った。

 

 け! 毛虫だッッ!!!

 

「フゴーーーーーーッ!!!」

 自分のどこにそんな体力が残っていたのか、ジャリンジャリン、ガキンガキンと滅茶苦茶に体を揺すり、真剣に涙目になって鉄仮面の中に侵入した毛虫を必死に振り落とそうとした。

 

 その時は、これはきっと下の芝生から体を這い昇って、誤ってシールドの格子から顔の前に入って来てしまったのだと信じていて、今回のお仕置きプレイの想定外の事態なのだと思った。

 

 そしてなんとか毛虫のことを説明して取り出してもらおうと思ったが、口が利けないのでパニックになった。

 夕食のためにあずま家から立ち去ろうとしている妻達に、懇願する眼差しをシールドの奥から向け、なんとかしてほしいと心から思った。

 どうせ眼差しなんて見えないとわかっているのに。

378 : 檻姫[sage] 2008/12/03(水) 23:26:50 ID:vGyrS4AL0

 ところが。

 

 今朝給餌をしてくれたミレアリアが、私に向かって指を4本拡げて見せたのだ。

 そして手を振って引き上げて行く。

 4って…… 何が?

 まさか…… 毛虫の数!!!?

 

 その瞬間、目の前の毛虫が事故ではなく意図的なものだと知り、左右の乳首周囲とクリトリスの周囲で蠢くチクチク・ザラザラの正体と繋がった。

 

「フゴーーーーーッ!!」

―― ガシャン! チャリン! バタン! ドスン! ――

「フゴーーーーーッ!!」

―― ガシャン! チャリン! バタン! ドスン! ――

 

―― ガチャ! ――

 

―― ガチャ! ――

―― ガチャ!! ――

―― ガチャ!!! ――

 

 バルベロッテによってエレキ棒に犯された時のことすら霞んでしまうほどのおぞましさに、狂乱して叫びながら暴れる。

 

 取って!

 

 取って!

 取って!

 取って!

 

 這い回る生々しい感触が嫌ああああああああああ!!!

379 : 檻姫[sage] 2008/12/03(水) 23:29:21 ID:vGyrS4AL0

 真剣に発狂寸前だと思った。

 

 首筋を伸ばしてヒイイと叫びたい程の嫌悪感なのに、ゾロゾロ這い回る毛虫で乳首もクリトリスも甘く擦り上げられてしまう。

 人間、こんな脳がぐにゃりと歪むような境地ってあるのか。

 

 肌と甲冑が密着している部分が多いため、毛虫は道を阻まれて、ピアス周囲の狭い空間を不規則に這い回る。

 嫌で嫌で死にそうなのに、多数の毛にクリトリスを刺激され、淫らに腰を振らざるを得ない私。

 

 目の前の鉄仮面のシールドの内側を這っていた毛虫は、いつの間にか勝手に出ていっていた。

 

 しばらくしたら、乳首とクリトリスが猛烈に痒くなってきた。

 何か塗られている!

 

 痒い! 痒い! 痒い! 痒い! 痒い! 痒い! 痒い!

 

 その痒みをトレスするように毛虫が這う。

 

 ああん……

 

 これって、毛虫の餌も兼ねているのだろうか。

 

 ああっ、痒い! 痒い! 痒い!

 

 にぎゃーーーーーッ!?

 

 毛虫にクリトリスをはみはみされてるっ?

383 : 檻姫[sage] 2008/12/04(木) 23:16:52 ID:XcmWoOvO0

 気が狂いそうな瞬間がずっとずっと継続していたが、日暮れ後しばらく経った夕食時に騒ぎが起こった。

 

「姫様! 大変です! 直ぐに工房へおいで下さい!」

 血相を変えたリンダたちがグレンドルと一緒にやって来た。

 

 私は毛虫でそれどころじゃないのに!

 一体何なんだ。

 

「ムフーーン!」

 毛虫は洒落にならないので取ってくれと叫んで見ても、一向に通じない。

 

 妻たちに支えられ、グレンドルに手足の鉄枷を外してもらった。

 ドスンと芝生に尻餅をついた。

 手足の自由が利かずもがいていると、グレンドルに文字通りお姫様だっこされた。

 ちょ、一体何キロあると思っているんだ!

 

「ぬごおおおお!!」

 グレンドルは雄叫びを上げながらズシンズシンと工房へ向かう。

 うわあああ、グレンドル無茶するな!

 

「ハフハフ、重ーーーッ! お前、太ももベッタベタじゃん。どうしたんだこれ?」

 私は甲冑の中で真っ赤になった。

 グレンドルあとでコロス。

384 : 檻姫[sage] 2008/12/04(木) 23:18:06 ID:XcmWoOvO0

 工房では燃え盛る炉の前でミレアリアが他の妻たちと対峙していた。

 

「ミレアリア! 早く鍵を返しなさい!」

 リンダが叫ぶ。

「クククバカめ! 本物のミレアリアは檻のまま、今頃葡萄酒蔵でラリって糞を垂れ流してるよ」

「なんてことを!」

「お! 来たな、テストステラ姫! よくもご主人様を殺したな!」

「どういうことだ?!」

 グレンドルが叫ぶ。

 

 私はだっこから降りてグレンドルに辛うじて掴まって立っている。

 ミレアリアの偽物が金髪のカツラを脱ぎ捨てると、顔立ちは似ているが濃い栗毛の別人だった。

 瞳の色も違う。

 

「私はクレア。私はご主人様に間者として育てられた。私にはご主人様しか居ないんだ! ご主人様が全てなんだ! それを簡単に切り捨てやがって! 奥様方も裏切り者だ! 真にご主人様のことがわかっているのは私だけだ!」

「クレア、いい子だから私達と一緒に暮らしましょう。そうすれば貴女の壊れた心もきっと良くなるわ。主人ほどではないけど、私達でも少しは貴女を慰めてあげられると思うわ」

「うるさい! うるさいうるさい! 裏切り者の戯言など聞かん!」

 

 クレアと名乗った間者の女は、見慣れた鍵束を取り出した。

「これを見ろ! お前たちが探している姫の鍵だ!」

 

 私はたった今初めて、他人に自分の自由を掌握されている衝撃を、今の平和な生活のなかで思い知らされた。

385 : 檻姫[sage] 2008/12/04(木) 23:19:46 ID:XcmWoOvO0

「ククク、どうだ姫、毛虫と痒み薬の感触は! 病みつきになったんじゃないか?」

「毛虫ですって?!」

 リンダ達はこの毛虫のことは知らないのか?

「テストステラ姫! お前はただでは殺さん! クハハハハ! この鍵を炉に放り込んでやる!」

「や! やめなさい、クレア!」

「ご主人様から、ちゃんと聞いてるぞ! この鍵はたった一組しか作らなかったと。 脱げば熱して切れるその甲冑も、中の姫ごと焙るわけにもいくまい。つまりこの鍵が無くなれば、お前は一生その甲冑の中だ!」

「バカなことはやめろ! 非常時だ、姫のことが露見してもかまわねぇ、誰か弓の腕がたつ者を呼んでこい!」

「動くな! ククク、すぐ死なれるとつまらないからな、シッコ穴とウンコ穴の鍵は返してやるよ」

 2つの鍵を抜き取り、チャリンと放る。

 

「クハハハハ! エロい遊びの代償は高くついたな! さあ、想像しろ! お前はその中で、体を洗うことも出来ず、二度と絶頂を味わうこともなく、男も知らぬまま、皮膚が腐り、だんだん老いて死んで行くのさ!」

 

 え?

 え? え?

 

 そうか。

 もう私はこの甲冑を脱げないのか。

 

 乳首とクリトリスに毛虫を這わせたまま。

 

 やがてそれも死んで腐った汁をまぶしたまま。

 

 甲冑の下に仕舞い込まれた3つの快感の突起に二度と触れられぬまま。

 

 胎内に逝けないディルドーを握り締めたまま。

387 : 檻姫[sage] 2008/12/04(木) 23:22:31 ID:b74po/FM0

「キャーーーッ!」

「わーーーーッ! くそっ!」

 

 クレアに掴み掛かろうとするグレンドルやリンダ達のやりとりを、遠い座席で見る演劇のように呆然と見ていた。

 

 

 馬車から眺める遠くの景色のようにゆっくりと、

 

 私の目の前で、私の自由の鍵が、

 

 ぽーんと飛んで、炉に投げ込まれた。

 

 

 それは炉の奥の真っ赤に燃える石炭の塊の上にチャリンと載ったが、

 

 グレンドルが火掻き棒を掴む間もなく、

 

 鍵束の形のまま真っ赤になり、

 

 輪郭が細くなり、

 

 やがて形を失って、

 

 石炭の隙間から流れ落ちて、炉の底に消えた。

388 : 檻姫[sage] 2008/12/04(木) 23:24:38 ID:b74po/FM0

 

 あ。

 

 あっ。

 

 あっ、あっ、あっ、あ。

 

 き、来た。

 

 なんか来た。

 

 すごいの来た。

 

 ちょ、なんで?

 

 なんでイクの?

 

 絶対逝けない体にされてるというのに。

 

 言葉で?

 

 言葉でイクの?

 

 膣が滅茶滅茶締まってるウウウ!

 

 ぬるい棒なんておかまいなしに!

 

 

 

 

390 : 檻姫[sage] 2008/12/04(木) 23:26:59 ID:cil3No4a0

 

 きいいいいいいいいいいいいいいいい!!!

 

 きもちいいいいいいいい!

 

 一生このままってきもちいいいいいい!!

 

 

 狂った!

 

 私、狂ったよ!

 

 アソコが熱い!

 

 クリトリスが破裂する!

 

 乳首が甲冑を突き破りそう!

 

 全身の毛孔が全開になり、脂汗が噴き出す。

 

 

 イグぅぅぅぅううううううううううう!!!

 

 

 グレンドルに背中から抱きつき、指の甲冑が硬い筋肉にめり込むほど抱き締めて、立ったままずっとずっと逝き続けた。

 

 

397 : 檻姫[sage] 2008/12/05(金) 23:12:20 ID:ltRzcBGC0

「スレイ! しっかりしろ! スレイ! ああ、モリスさえ居ればなぁ…… おい、きっとモリスがなんとかしてくれるよ! おい、スレイ!」

「ギャハハハハハ! ついにご主人様の仇を討ったぞ! テストステラ姫! お前もここは偽者に任せて、ご主人様の元でずっとそうしていれば良かったものを!」

 

「偽者…… 間者…… そうか、スレイの偽者の腕を潰したのはお前か!」

 グレンドルがぼそりと呟いた。

 

 突然ピキーーンというような音が頭の中で弾け、超超超絶頂の余韻も冷め遣らぬ、足元もふらつく体で、グレンドルの腰の剣を抜き、クレアの前で構えた。

 

 私がどうしてこんなに偽者の子の身の上にこだわるのかわからない。

 私も戦では敵兵だって何人も殺しているのに。

 その兵にだって家族があったろうに。

 

 でも、私という存在に直接関わって人生をねじ曲げられ、逆らえぬ命令を押しつけられて不幸になった、というのがどうしても許せなかった。

 身勝手な私怨と言えば私怨だ。

 このクレアという女も、結局は私のそれと同質の私怨だろう。

 ならば刃を交えて、勝った方が正義だ。

398 : 檻姫[sage] 2008/12/05(金) 23:13:33 ID:ltRzcBGC0

 クレアは表情を歪め、隠し持った仕込みを抜いた。

 バルベロッテからこの甲冑の弱点を聞いているのか、関節部をガンガンと突いてくる。

 

 私は鉄仮面の奥から冷ややかな目でそれを見つめ、甲冑の手で刃を鷲掴みにし、バキンと折り去った。

「ひいっ!」

 不敵な笑みを絶やさなかったクレアが見せる恐怖の表情。

 

 お前が狂気なら私も狂気だ。

 グレンドルの剣でクレアのはらわたを刺し貫き、返り血も気にせず柄をぐるりと捻って、傷を挫滅させ、切り口を拡げてから剣を抜く。

 文字で表せぬような断末魔の叫びを上げてクレアは絶命した。

 抜いた剣でうつ伏せに倒れたクレアの背中を、幾度と無く刺す。

「おい! スレイ! もうやめろ! スレイってば!」

 

 グレンドルに引きはがされ、血まみれの剣をグレンドルに返した所で、フッと緊張が緩み、気を失った。

399 : 檻姫[sage] 2008/12/05(金) 23:14:13 ID:ltRzcBGC0

 

 

 目が覚めたらグレンドルの部屋に居た。

 ベッドに半身を起すと、甲冑の鳴る音に気付き、グレンドルがこっちへ来た。

「お、気がついたか? 奥さんたちとも相談したんだが、お前の部屋に戻すと正体が知れて騒ぎになるから、モリスが戻るまではとりあえず俺んトコで我慢してくれ。どうせ手ぇなんて出せないしな、ハハハ。 ほい、これ」

 石墨と小さい黒板を渡された。

『ありがとう』

 黒板に書き付けてグレンドルに見せる。

「ははは、いいって。まぁモリスが帰ってくればなんとかなるだろう。それまでの辛抱だな」

 グレンドルは楽観視しているが、この甲冑がそんなに甘くないということを、私は嫌というほど知っている。

 私はもう永久にこの中で暮らすのだ。

 

「しかし、あのスレイがあんなに取り乱すとは思わなかったな。ほら、お前の指の痕。すごい力だったぞ」

 私がグレンドルに抱き付いた時の状況を思い出し、甲冑の中で火が出そうなほど赤くなった。

 ショックだったのではなく、今まで経験したこともないほど逝っていたのだ、なんて言えない。

『すまん』

「あ、いや、個人的には抱き付かれたのは嬉しかったけどな。しかし、そんなにショックだったか? いくら鍵を融かされたからって、あれはさすがにやり過ぎだろ」

 グレンドルは、私がショックで立ちつくし、怒りに任せて斬り付けたと思っている。

402 : 檻姫[sage] 2008/12/05(金) 23:16:17 ID:/VWhidiE0

 二度とのこ甲冑を脱げないという事実が、だんだんと実感に変わってくる。

 黒板を掴み、ボーッとしながらカカカッと書き付けて、グレンドルに見せる。

『こんなことならさっさとお前にやればよかった』

「何を?」

『しょじょ。 膜はとっくに無いがな』

「ブッ!! バ、バカ! お前、立場ってもんがあるだろう! 自分だけの身体じゃないんだぞ」 

『なぜあの時、前に入れなかったのだ。バカだな』

「そりゃこんなことになるって分かってたら入れてたさ! 俺はいつだってそうなんだ。要領が悪いんだ。10枚の富くじのうち1枚を姉ちゃんにやったらそれが大当たり。おかげで嫁入り道具が買えたんだけどな。騎士見習い時代同期のヨークと俺で指揮官目指してたんだが、俺はちょっとした不正が嫌で先輩の命令聞かなかったら、あいつは今や若手小隊長、俺は未だにこんなんだ。ま、だからこそ姫とタメ口きけるほど知り合えたんだけどもな」

『それのどこが要領悪いんだ?』

「だって……」

『お前の戦闘時の勘てすごいぞ。我々にはそっちの方が大事だ。要領なんて気にするな。それに……』

 黒板が足りなくなった。

 ぼろ布で消して次を書く。

『王女、の、尻、の、味を、知って、いる、のは、お前、だけ、だろ?』

 グレンドルを慰める誉め言葉のつもりでカツカツと冷静に書き付けてから、見せる直前にボン!と真っ赤になった。

 

 うわああああ!私もうだめだぁ!こんなこと平然と書くようになっちゃって!

 尻の味って何よぉ、しかも自慢げだし!

 こんな大恥かかせるのも調教の仕掛けだったのかよぉバルベロッテぇ!

 

「? 何止まってんだ? 次見せろよ」

 サッと黒板を取り上げられた。

 わーーーーーッ! 読んじゃだめえぇぇぇ!!

403 : 檻姫[sage] 2008/12/05(金) 23:17:50 ID:/VWhidiE0

 ボガーーン!!

 そんな強烈な擬音が当てはまるほどにグレンドルが赤面し、狼狽した。

「そ、そそそうだな、俺ってららら、ラッキーなやややつだよな。つか、スレイがずっとその甲冑のままでも、俺がもらうから! 王様に掛け合うから!」

 グレンドルの言葉に嬉しくなったが、反面、政略結婚などの政治手段としての国のパーツとしての王女の立場を、自分の趣味の淫らな遊びが元で潰してしまったことがお父様に申し訳なくて少し暗くなった。

 

「そ、そうだ、腹減ってねぇか? 朝飯まだだろ。場所が地下牢で申し訳ないけど、奥さんたちの誰かが待機してるって言ってたから、トイレと食事を済ませて来いよ」

 グレンドルが必死で話題を変えようとする。

 手を出して黒板を早く戻せとせがむ。

 渡されたらぼろ布で目茶苦茶に擦って先程の文を消し、『わかった』と上書きした。

 

「立てるか? 地下室の入り口まで一緒に行くよ。その先の地下牢までは一人で行ってくれ」

 コクリと頷いた。

 

 地下牢では本物のミレアリアが待っていて、他に檻が2つ置いてあって、リンダとマスーラが詰め込まれていた。

「姫様済みませんでした。お陰さまで昨日の今日ですが体調もいいです。私の偽者は私がのんべぇだと知らなかったようですね」

 何よりだという意味で頷き、食事と排便を世話してもらった。

 

 地上に上がるとグレンドルが待っていた。

 のどかな明るい中庭の小路を2人で歩いていると、バルベロッテの所での暮らしを思い出してしまった。

 これがこの後ずっと続くんだ。

 しかも風呂なしで。

 どこまで生きられるか、本当に発狂するかもわからないが、生きられる所まで生きてみよう。

 バルベロッテの部屋で薬を浴びせられ拉致された時に、私の短い一生は終わっていたのだと思えば、今は相当に楽しい暮らしを送っていることになるのだから。

411 : 檻姫[sage] 2008/12/06(土) 22:59:52 ID:Zm94WXyJ0

 少しフッ切れたら、歩きながら急に毛虫のことを思い出した。

 不快な痒みに3つの突起がじんじんするが、もう動いてはいないようだ。

 

 ゾゾゾーーーー!っと真っ青になった。

 

 グレンドルの腕を掴み、グイグイと彼の自室まで急がせる。

 やっと部屋に着いた。

 

「どうしたんだ、一体」

『間者に、乳首とクリトリスの所に毛虫を入れられた』

 グレンドルが無言でボォーーッ!と真っ赤になった。

 うわあああ!

 またやった!

 妻達やモリス相手じゃないんだから。

 グレンドルに向かって『乳首』とか『クリトリス』とか平然と書いちゃった!

 私死にたいーー!

 

 ガーッとぼろ布で消して書き直した。

『だいじなトコロで毛虫が死んでる。どうしよう』

「あいつが言ってた毛虫ってそのことか。脱げないんじゃ洗えないしな。甲冑ごと風呂に入れば? 隙間からお湯が入って少しずつ流れるんじゃない?」

『鍵が錆びるかもしれぬ』

「そうだな、少なくともモリスが戻るまでは下手に弄れないな」

412 : 檻姫[sage] 2008/12/06(土) 23:01:55 ID:Zm94WXyJ0

 気分と体調が少しずつ戻って来たせいか、むず痒さが戻って来た気がする。

 グレンドルの部屋で、グレンドルの前で、椅子に掛けたまま、内股をもぞもぞと擦り合わせる。

 

「どうした?」

『快感に気をやれない仕掛けを入れられている。しばらく行動がおかしくなるが、出来れば見ないでくれ』

「それってお前、このあと一生その生殺しのままってことか?!」

『そうだ。 面と向かって口で言うな。恥ずかしさで死ぬ』

「わーーっ! すまん、すまん! わ、わかった、お、俺、今夜、警らなんで、ベッドで仮眠取ってるから! ら、楽にしててくれ!」

 グレンドルはドスンとベッドに横になった。

 

 開け放たれた窓から、城の外ののどかな景色が見え、草木の香りをたっぷり含んだ午後の風が穏やかに吹き込んでくる。

 

 グレンドルは仰向けに横たわり、これから寝るというのに腕を組んでしかめ面をしている。

 私はといえば、死んだ毛虫汁の痒みのおぞましさに、嫌でも頭の中を非日常へと引きずり込まれてしまう。

 しかめ面の面白いグレンドルを見ながら、鳥のさえずりを聞きながら、草の香を嗅ぎながら、クリトリスや乳首周りの痒みに泣きそうになる。

 

 でももう他にすることもなくなってしまったので、蝕む快楽に身を任せる。

413 : 檻姫[sage] 2008/12/06(土) 23:03:20 ID:Zm94WXyJ0

「ンフッ……」

「ンッ……」

「ン……」

「ンン……」

 

 あ、そうだ、先に書いておこう。

 黒板と石墨を取り上げ、『み・る・な』と書き付けた。

 

「ンッ……」

「ンーーッ」

「ンンンンッ……」

「フヒウ」

「ンッ……」

「ンーーッ」

「ンーーーーッ」

「ンーーーーーーーッ」

「ンンンンンンンーーーーーーーーーーッ」

 ―― カチッ ――

「ンンンンンンーーッ!!!」

 やっぱり逝けないいいい!!

 悔しくて足をバタバタさせる。

 グレンドルがチロリと横目で見た。

 

『みるな』

 

 ビクッと目を閉じるグレンドル。

415 : 檻姫[sage] 2008/12/06(土) 23:06:05 ID:T5E0su240

 ああ、鍵を溶かされてしまったあの瞬間は、何もしなくても逝けたのに。

 それまで積もった逝けないストレスがあってこそのあの絶頂で、また再現しようとするなら、同じだけ生殺しのエナジー溜めてから、あれと同等の超刺激を与えないと駄目なのだろうか。

 

 ぼろ布を取り上げ、『みるな』を消す。

『一緒に居てもいいか? 甲冑が冷たくて済まん』

 と書き付けて、石墨をポイッと投げ捨てた。

 ドカドカとベッドへ行き、グレンドルの横にドカンと寝て、ぐいぐいとグレンドルに体を押し付ける。

「なっ!?」

 鉄仮面の顔をグレンドルの厳つい肩に押し当てながら、腕だけグレンドルの前にかざして黒板を見せた。

「ブッ!! ススススレイがいいならすすすすきなだけ居ろよ」

『済まん』のとこだけもう一回指差す。

「お、おう」

 グレンドルが横を向いて、ぎこちない手つきで私の肩を抱いた。

 今度は『冷たくて』からを指差した。

「そんなことないぞ。肩とか顔とか、隙間の多い所は冷たいけど、腰とか胸とか太ももとか、スレイの肉が甲冑にぴっちり密着してる所は、裸のスレイを抱いてるみたいに温かいぞ」

 私を慰める意図で、グレンドルは『冷たい』を過剰に否定したくて言ったのだろうが、私は自分の肉の温度を露呈している気がして、恥ずかしさで真っ赤になった。

 第一、『肉』って何よ! 失礼な。

 

 膣内のディルドーが緩く甘く動く。

 でも、今までのような意地の悪い動きではない。

 グレンドルに触れられて落ち着いた気持ちになった私の心を、優しく優しく高めるように動く。

 今、グレンドルのモノを入れられて、体を動かさずにじっと膣で握ったら、きっとこんな感じなのかな。

 そう思うと、逝けなくとも何だか嬉しい。

 

 吹き込む柔らかな風に包まれ、グレンドルと一緒になってそのまま眠ってしまった。

420 : 檻姫[sage] 2008/12/07(日) 20:40:15 ID:UAALYX1m0

「姫様! 姫様! あら? あらまぁ。 あらあらあら」

 リンダらしき声で目が覚めると、もう夕暮れだった。

 グレンドルに抱きついている自分に気付き、ガバッと飛び起きた。

 リンダがニヤニヤ笑っている。

 

「何だ? おわ! やべ! 俺、夜勤警らだった!」

 グレンドルは慌てて着替えると部屋を飛び出して行った。

 

「姫様、モリス殿がお戻りですよ! 馬を飛ばして呼び戻しました」

 嬉しい知らせだ。

 どのみち無駄かも知れないが、この甲冑を知り尽くした製作者がいれば何か策があるかもしれない。

 しかし医学の知識まで持っていた博識のバルベロッテがそんなに甘い物を作らせるとも思えない。

 

「お早く地下牢へ」

 コクリと頷いてリンダに続いた。

 

 

 妻達に混じって、旅の身支度もそのままに、地下牢にモリスが居た。

「おお、姫様! 仔細相伺いましたぞ。はい、鍵」

 

 ハァ?

 

「きっと間者めは私が留守にするのを狙っておったのでしょうな。さあさあ、お早く自由の身に」

 

 ハァ?

 

 鍵あるの?

 なーんだ。

421 : 檻姫[sage] 2008/12/07(日) 20:41:06 ID:UAALYX1m0

「モリス殿、あとは私共で」

「おお、頼む。慌てて帰ったので片付かん」

 鍵をリンダに渡し、モリスは出て行った。

 

 いつもより少し真剣な面持ちのリンダ達の手で、次々と鍵が開けられる。

 真っ先に鉄仮面を脱がせてもらった。

「ぷあっ! ああ、リンダ、皆、世話をかけた」

「一時はどうなるかと思いましたが、普通に鍵の予備があったのですね」

「うん……なぜだろう。絶対予備など無いはずだったのに……  それより毛虫! これには参った」

 甲冑が脱がされる。

 毛虫はやっぱり潰れて、汁を出していた。

「キャッ! うわああ…… これ、姫様よく平気でしたね」

「平気じゃないってばああ! 怒るぞ。 もう死にそうだったんだから。早く取ってぇぇぇ」

「はいはい」

 リンダは事も無げに潰れた毛虫を指で取り去り、地下牢の床に捨てた。

 乳首は赤く腫れていた。

 クリトリスも少し腫れていて、固定する円盤を外すときに痛かった。

 

 首輪も、手足の甲冑も全部脱がされる。

 最後に腰の甲冑を解除された。

 尿道の筒も肛門の筒も、もう抜き差し慣れているので、ロックさえ外してもらえればあまり苦痛なく抜ける。

「はあん!!」

 苦痛無く抜けるが、ビクッとする快感のおまけはつきものだ。

422 : 檻姫[sage] 2008/12/07(日) 20:42:47 ID:BMZjcbSd0

「何か着る物は無いのか? 湯を使いたい。裸で湯殿に行くわけにもいくまい」

 リンダ達がニヤーッと笑う。

「湯殿には私達がお連れします」

「だから、せめて何か着ないと……」

 リンダ達が持ってきたものを見て、私は言葉が途切れ、顔面蒼白になった。

 

 あの、広場で処刑された子が、最後に詰め込まれた革袋と箱……

 

「姫様サイズを作らせました」

「あ、い、嫌あああ!!」

「まーたまた。嫌がるふりばっかりー」

「ち、ちが……」

 ああ…… 本当にあの子と同じに…… 詰め込まれてしまうんだ……

 おあつらえむきに、今の私はボロボロでドロドロでものすごく臭いし。

 

 リンダ達に脇を掴まれ、大した抵抗も出来ぬまま足から袋に詰められた。

 手は拘束無しのまま背中に回され、そのまま革袋を閉じられた。

 一応新品ではあるらしく、ものすごく革臭い。

 

 周囲を人の手が蠢き、何かを繋ぎ合わせ、ギュッと引き絞る。

 暗闇が更に狭く、窮屈に密着してくるのを感じる。

 

 何本ものストラップで黒い蛹にされてしまうと、あの子の絶望が伝わって来た。

 この革袋は見た目よりもっと絶望感を煽る。

423 : 檻姫[sage] 2008/12/07(日) 20:43:24 ID:BMZjcbSd0

 完璧な遮光性と密閉性、そして硬さ。

 晒し刑の後のぼやけた脳でも、たちまち恐怖に暴れ出したくなるほどの閉塞感。

 周囲の気配がわからないのも怖い。

 

 突然持ち上げられ、無理矢理折り畳まれた。

 ちょ、無理ッ! その方向痛いってばぁ!

 おかまいなしに曲げられ、首をコキリと斜めに押しつけられたら、ゴトンと重い物を載せられた。

 蓋?

 この不自然な斜めさは首痛すぎる!

 

 あああああ、浮いた!浮いたよ!

 運ばれてる?

 この感じは台車ではなく、みんなで抱えてるんだ……

 

 ああう、自分の『荷物扱い』っぷりに、解放された股からとろとろと汁が溢れて止まらない。

 すごいよ、モノ扱いってすごい快感だよ。

 

 

 しばらくゆさゆさと揺られて、ゴトンと置かれた。

 ドーンと音がして、頭が痛くなったら、首は楽になった。

 

 暑い…… それにベタベタする。

435 : 檻姫[sage] 2008/12/09(火) 20:36:35 ID:s+/DG7qd0

 体を伸ばされ、全体が緩むと、袋から取り出された。

 ジットリ汗をかいていた。

 ……良い香りと、心地良い湿気……

 

 革袋から湯殿にでろりんと絞り出された。

 仰向けに転がったまま動けないでいると、周囲を湯浴み着を着た集団にぐるりと囲まれた。

「姫様お疲れ様でした。今日は皆檻から出しました。全員でご奉仕致します」

 これ実はものすごいコトの宣言だったのだが、その時は『今日はみんな揃って出られてよかった』位にしか考えなかった。

 

「すまん…… やはり力が入らない…… 任せる……」

「はーーい!」

 全員で声を揃えて元気なお返事。

 一体何なんだ。

 

 最初は寝かされたまま湯を何度も浴びせられ、顔から腕から指から腹から足から爪先まで、徹底的に柔らかい布で擦られた。

 出るわ出るわ、すごい量の垢。

 ピアスを気遣いながらゴロリとうつ伏せに返され、今度は背中を擦られた。

 

 垢がほぼ出尽くした所で、一旦全身流されてから抱えられ、湯船に浸けられた。

 湯に浸かる久々の安堵感に声が出る。

「ふーーーーーーーぅ。 あー、年寄り臭くて済まん」

「姫様って真面目な時はいつも年寄り臭いですものねー。『いやっ』とか『らめっ』とか仰ってると可愛いのに」

「リンダ、何か変だぞ今日は」

「うふふふふふふふ」

 なんかやな笑いだなぁ。

436 : 檻姫[sage] 2008/12/09(火) 20:41:13 ID:s+/DG7qd0

 全身の血行が良くなり、体が楽に動かせるようになってきた。

 乳首もクリトリスも、毛虫の汁が洗い流されたら、ヒリヒリする感じが無くなった。

 ざばりと洗い場に上がり、案内されるまま体を横たえる。

 たくさんの手で石鹸を塗りつけられ、体を洗い上げられる。

「ひゃあ!」

 その間に髪の毛も丁寧に洗われる。

 

 物心ついてからは侍女の世話にならずに一人で湯を使っていたが、こうやって人に洗ってもらうのも気持ちの良いものだな。

「ちょっとまて!そこは自分でえぇぇぇぇあああああ!」

 油断していたら股まで洗われてしまった。

 一通り全身洗い終わったら、また流され、髪はタオルで包まれた。

 

 皆に押し倒されるままに再び床に寝かされると、寝ている場所の上下左右の床石が抜き取られ、真鍮の枷が現れた。

 ギョッとする間もなく手足を大の字に固定されてしまった。

 

「な、なんでこんなことするんだ!」

「だってぇ、姫様きっと暴れます」

「え?」

「さ、皆精一杯ご奉仕しましょう」

「はーい!」

437 : 檻姫[sage] 2008/12/09(火) 20:42:30 ID:s+/DG7qd0

 本当の全裸で、大の字に拘束された私の左右に、ずらりと妻たちが並んで座る。

 リンダがまず私の首筋に触れ、軽いタッチで首周りから肩にかけてツーーッとなぞると、それに呼応するように腕、手、脇、胸、腰、腹、腿、内股、足などを何十本もの華奢な指が、極軽いタッチでなぞる。

 

 ゾゾゾゾゾゾとこそばゆさに全身を侵され、その直後にぽわっと快感の末梢神経に火を灯される。

「ふわああああああ! く、くすぐったい!」

 くすぐったいなんて大ウソ。

 性的快感に全身覆い尽くされてしまっている私。

 

「や、やめて! ほどいて!」

 手枷をガキョガキョと引っ張る。

 その手のひらに指を這され、指先一本一本を丹念に舐められる。

「わあああああ!!」

 二の腕から腋にかけて舐め上げられる。

「わあああああ!!」

 臍周りに舌が這う。

「わあああああ!!」

 内腿を爪の先で甘く引っ掻かれる。

「わあああああ!!」

 足の甲から脛まで産毛の先に触れる程度のタッチで撫でられる。

「わあああああ!!」

 足の指を一本ずつしゃぷられる。

「わあああああ!!」

 ありとあらゆる前戯の一気責めに、一気に全身の性感を高められ、もうすぐにでも欲しくて堪らなくなる。

438 : 檻姫[sage] 2008/12/09(火) 20:46:42 ID:9afc+6EB0

 リンダが私の腰の辺りに来て、指を股に這わす。

「はふっ! はふっ! あのっ…… そのっ……」

 腰がクイクイと突き出てしまう。

「何です? 姫様」

 ニヤニヤと笑いながら、わかってるくせに焦らす。

「だから……」

 カアッと真っ赤になる私。

「ああ、わかりました、コレですね?」

 指がそっと股間に触れる。

「ああ……」

 安堵したのも束の間、リンダの指は一番触って欲しい所ではなく、左右の大きな股の膨らみに触れる。

「ち、ちが……」

 だが全身性感帯のようになっている私は、そこを撫でられただけでもビクビクと感じてしまう。

「ああッ!!」

 股を焦らされている間だ、今度は別の妻達に左右から耳の穴に舌を突っ込まれ、にちにちと舐(ねぶ)られた。

「らああああッッ!! それらめっ! らめえぇえ!!」

 熱い湿った舌に耳の穴を犯されるゥ!

 耳の穴から直接脳を舐められているように感じ、ゾクゾク、ビクビクと全身が痙攣してしまう。

「らめっ! らめっ!」

 耳の穴に気を取られていたら、リンダが膣に指を差し入れた。

 

「姫様、途中でおかしな邪魔が入りましたが、本当はあのディルドーと晒し者刑でさんざん焦らして、その後たっぷり逝かせて差し上げる予定でした。姫様はこれから膣で何度も逝かされまくった挙げ句、トドメにクリで逝かされるのです」

「らあああ! 何をきっちり宣言してるんらぁ!」

 

 耳舐めるのやめてええええ!!

451 : 檻姫[sage] 2008/12/10(水) 23:05:40 ID:LeqV4d1g0

「ハァ…… ハァ…… ハァ……」

 やっと耳から舌が抜かれた。

「んあああっ!!」

 リンダの指が膣口をそっとなぞる。

「ふふふ、姫様ずっとオアズケでしたから、こんな刺激でも奥が締まるはずですよ?」

 暗示に掛けられたように、奥の子袋付近がきゅううぅと締まって、ドロ甘い快感汁がとくんと膣内にあふれ出す。

「やああああぁぁぁ……」

 その間にも全員による全身の前戯マッサージは続いている。

 本格的に乳を掴まれ、包むように揉まれた。

「ふわぁぁあああぁぁ!!」

 

 やっと『全員』の意味とその恐ろしさを理解した。

 

「焦らしてばかりもなんですから、まずは軽くイッときましようか」

 指をツブッと差し入れて、膣の天井を探る。

 手前の上にあるコリッとした一帯をまさぐられる。

 さんざんバルベロッテに責められたところだ。

 さすがにみんな女の壷を良く知っている。

 

 指をキュッと引かれると、ビリッと痛みが走った。

「まだ痛ぁぃ!」

「おやまあ姫様お堅いですねぇ、そういう子は、コレでだいたいイクんです」

 そのコリッとしたところの周囲を、軽いタッチの指先ですーっと数回撫でられた。

「ああーー! ああーー! ああーー! ああーー! ああーー!」

 お腹の奥から何かが溢れそうになり、キュウンと下腹部が引きつけて、パアッと気持ちよくなった。

 ああ、膣感覚で逝った。

 すぐ後にカクッと安堵の瞬間が来る。

「ほら、1回めイキましたね」

「うー……」

452 : 檻姫[sage] 2008/12/10(水) 23:06:45 ID:LeqV4d1g0

「こんどはおっぱい吸われながら逝ってみますか? そうねぇ、連続3回!」

「そう言ったって、その通りできるもんか」

「姫様暗示にかかりやすいですからね、多分逝きますよ」

「ふーんだ」

 

 リンダの言葉を受けて、マスーラとジョウが私の乳首に吸い付く。

 しかしピアスがあるので浅く咥えるだけだ。

「らああッ!!」

 熟練の舌技に、一瞬で左右の乳首が蕩かされる!

「ああんもう、姫様ばっかりこんな素敵なピアス、悔しいー!」

 マスーラがピアスを軽く引っ張る。

「はう! 乳首取れちゃうよぉ!」

「ううふふふ、ピアスで乳首の芯を持ち上げたまま舐めるなんて、普通できませんものね」

「うわ、そんなことやるなぁあ! にゃあああああああ!!!」

 だめだ、敏感な部分を内部から持ち上げられる快感って凄まじすぎる。

 

「油断だめですよー」

 乳首に気を取られていたら、。リンダにまた膣の天井をころりころりころりと弄られて、そのまま即引きつけて逝った。

「ふひいぃぃイクっ!!」

「あと2かーい」

 そんな連続なんて……

 

 ころりころり。

「あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ! やあああいくぅ!!」

 2回目、本当に来ちゃった。

 

 さらに、こりん。

「ああ!?ああ!?ああ!? ンやあああぁぁぁーーーんん」

 とうとう3回逝った。

453 : 檻姫[sage] 2008/12/10(水) 23:07:17 ID:LeqV4d1g0

「うふふふ、休ませなーい」

「やめぇれぇぇ……」

 今度はきゅぼっと一番奥まで中指を差し入れられた。

「はう!!」

「これが姫様の子袋の入り口…… これも、こうやって指先で押すと……」

「うわ、それ痛い」

「失礼…… なら、これは?」

「はうあ!!」

 絶対他人には触れられてはいけない部分を触られている快感に体が跳ねる。

 リンダはその周囲をピンポイントで探りながら押す。

「らああッッ!!!」

「ははあ、姫様のポイントはココですね? ほら」

「らあッ!! らめっ!!」

 それこそクリトリスの先端の気持ち良さが環状に配置されたような場所を押されてる。

 

「ではここを押しながら、耳に舌を入れられるとどうなるかやってみましょう」

「ひいいいい! 嫌あああああ! そんなの狂う!」

「今までの経験が平気だった姫様が、何を今更。ほい」

 再び左右の耳の穴に舌をにちっと差し込まれ、フッと記憶が飛びそうになったところで、体の奥の奥の場所をクイと押されて視界が真っ白に弾けた。

 ピュッと下腹部が緩んだ気がする。

 おしっこ出ちゃった?

「うふふ、潮を噴かれましたね。すばらしい」

「やああああ! おしっこ漏れちゃったあああ!」

454 : 檻姫[sage] 2008/12/10(水) 23:09:55 ID:3r1DfZwo0

「これはおしっこではありませんので、安心してお噴き下さい」

「やああ! お噴きやあああ!」

「さて、この中心はほぐれましたかなー?」

 さっき押されて痛かった、膣の天井の膨らみを再び探られる。

 

 指が膨らみの中心を押した。

「あヒイッ!」

 ガクンと腰が跳ね、状況確かめようと首を起こした。

 なだめるように濡れた髪を撫で付けられ、仰向けに押し戻された。

 

「ああ、これだけゆっくり姫様を弄り回せるのって初めてですね」

「『弄る』言うなァ」

「姫様にはこの手前のスポット感覚と、この奥の子袋感覚で無限連続に逝くのを味わって頂きます」

「いやぁ……」

 

 最初は痛くて後でほぐれてきた、膣の天井の手前の『スポット』を指で押される。

「ああああああん!」

 涙も、唾も、股の汁も、溢れさせられそうな汁が全部溢れさせられてしまうような気持ち良さ。

 スポットを圧迫する力を強くされたり弱くされたり、私の膣を灌漑する淫らな汁の水門を自由自在に操られてしまう。

 私のソコは、押せば押すだけ汁を噴く、いやらしい肉壷と化していた。

458 : 檻姫[sage] 2008/12/11(木) 23:05:57 ID:42mo/pUh0

 リンダの指先がそのスポットを大切な物にでも触れるような繊細さでそろそろと撫でる。

 

 ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ!

 

 全身が微小な快感の大群に襲われる。

 くいくいとその微小な快感をかき集められ、こね回され、大きな快感に膨らんだところで、そのスポットからズドンと叩き込まれる。

「はう!あ!い!く!」

 キューッと膣が収縮し、うねりでリンダの指を押し出した刹那、ズブリと奥まで押し込まれた。

「きゃああああああーー!」

「そうやって自ら子袋を絞り出して下さると助かります」

「出してない! 子袋出してないよぅ!」

「だってほら、こんなにすぐそこに」

 子袋の入り口をキュプッと押された。

「へにゃああああああぁぁあぁ!」

 きゅぽきゅぽと続けざまに入り口に指を出し入れされる。

「らめっ! らえっ! らへっ! はへっ!」

「そしてここが弱いんでしたよね?」

 さっき探り当てられた子袋入り口周辺の逝くポイントを無造作に押される。

「ふひいいいいいぃぃぃんーあぐーあぐー」

 意味不明の叫び声を上げて逝き、目も眩む快感の中で痙攣した。

459 : 檻姫[sage] 2008/12/11(木) 23:06:49 ID:42mo/pUh0

 指をすぐ戻され、また天井のスポットだ。

「そんら…… もう、もう、らめら……」

 スポットをいいように連打され、打ち上げられた魚のように、ただビチビチと拘束されたまま跳ねる。

 

 もう何度も逝ってるのに赦してもらえない。

 すぐまた指を奥に差し込まれ、子袋の口を弄られる。

 また絶頂。

 

 そしてさらに膣の天井を弄られ、

 そしてまた子袋の口を弄られ、

 そしてまた天井、

 そしてまた口、

 そしてまた、

 そして、

 そし、

 そ、

 

 ……

460 : 檻姫[sage] 2008/12/11(木) 23:07:42 ID:42mo/pUh0

 その間全身ずっと全員に前戯され続けのうえ、ここまで弄られたら、もう気を失うしかない。

「だめですよー、クリで逝くまでは赦しませんよー」

「やめれえぇぇぇ……」

 ピアスに貫かれたクリトリスを下から指で持ち上げられ、粘液まみれの指でそろりと擦られた。

「きゃひっ!」

 膣とはまた別次元の快感に腰が跳ねた。

 膣の快感が煮込み系の複雑な味なら、クリの快感はスパイスの効いた刺激系。

 快感を蓄積して蓄積して蓄積して、ただ一度の絶頂のために練り上げられる。

 

 メダルを緩く引っ張られ、クリに異物がぶら下げられていることを思い知らされる。

 敏感な器官に施された悪魔的快感の肉体改造。

 包皮に隠れることを赦されない、晒し者のクリトリスが、甘い刺激を一身に浴びる。

 

 きた……

 きた……

 きた……

 

 顔も耳も真っ赤に染まり、頭がカラッポになり全身が引き付ける。

 

「ああっ!イクぅーーーーーーっ!!!」

 

 肺の奥の奥から、ストレートに言葉に出して、穴と言う穴を全部開き切った気分で逝く。

461 : 檻姫[sage] 2008/12/11(木) 23:09:27 ID:BVNOrFbo0

 湯殿にゴウと一陣の風が吹き、手足とも枷で縛られているはずの私の身体が木の葉のように宙を舞う。

 真っ白な湯気の遥か上を舞い、一瞬妻達の手も指も意識から消えた。

 

 降りてこない。

 まだ降りない。

 あ。

 やっと降りてきた。

 心が身体へと戻る。

 

 すとん。

 

 ハッ!

 

「ああ……」

 気が付くと、手足の枷は外され、リンダの膝枕で寝ていた。

 

 周囲はキャッキャと騒がしく、参加した残りの妻達が思い思いに湯をつかっていた。

「お立ちになれますか?」

「ああ……」

 よろよろと立ち上がると、清められた尿管と排便管、腰の甲冑を持ってきた。

 ボーッとしたまま尿管と排便管を差し込まれると、少し気持ちが現実に戻って来た。

 甲冑を履かされ、それを施錠される音ではっきり目が覚めた。

 それぞれの固定リングをねじ込まれ、尿管、排便管、クリトリスを固定されると、頭の中心に芯が戻ってきた。

 下半身が締め込まれると何だか安心するから不思議だ。

462 : 檻姫[sage] 2008/12/11(木) 23:10:03 ID:BVNOrFbo0

「ああ、リンダも皆も、ありがとう……」

「どういたしまして。また私達の順番の時は宜しくお願いします」

「うむ。今教えられた経験も生かして、容赦せぬからな」

「おお、たのもしや、おそろしや、オホホホ! ところで姫様、ずっと気になっておりましたが、この乳首とクリトリスの色は?」

「えっ!?」

 慌てて自分の乳首を見る。

 クリトリスも覗き込んで見ると、幼女の如く淡いピンク色になっている。

 バルベロッテに拉致されて以来、最近色が濃くなってきたなと気にはしていたのだが。

「これは……」

「姫様、それ、どうしたんですかー?」

「うらやましー」

 バシャバシャ湯をつかいながら、口々に妻達が聞く。

「し、しらん。 ……あ! まさか、あの毛虫の汁が……?」

 毛虫が潰れた汁が乳首とクリトリスに染み込み、色素を溶かし、幼い頃のような清楚な淡いピンク色になったのかもしれない。

 

 妻たちの羨望の眼差しを浴びながら一人で湯殿を出た。

463 : 檻姫[sage] 2008/12/11(木) 23:10:49 ID:BVNOrFbo0

 さすがにもう一連の私弄りは終了のようで、控えの間には普通のゆったりとした湯上がり衣が用意されていた。

 それを着て工房へ急ぐ。

 

 モリスは仕入れた道具や材料を整理していた。

「おお、姫様」

「仕事を急かして済まなかった。だが助かった。礼を言う」

「礼には及びませんよ」

「気を利かせて合鍵を作ってくれていたのだな」

「っははは! そんな気の利いたものではございません。 バルベロッテ候の時は、もちろん人の生き死にから国家を動かすほどの重さのある鍵でしたから、合鍵は作らぬという侯爵の言いつけを守っておりましたが、今ははっきり言って姫様のご趣味というかお遊びでしょう? 万が一にも大事があってはなりませんから、こちらへ移ってからせっせと合鍵を作っておりました。国王も1セットお持ちです」

 

 『お遊び』という言葉に自分の淫乱さを指摘された気がして真っ赤になった。

「……まあ、ともかく今回はモリスに大感謝だ。だが、合い鍵があると思うと、何かその……」

 

「フフフ、姫様相変わらずですな。ちなみに王に預けたものと私が非常用に保管しているものは、鍵束一式を低い温度で溶けるスズ合金のインゴットの中に溶かし入れてありますから、使えるようにするまでに丸2日ほど掛かります。姫様がそれを手に入れてもご自身では自由になることは出来ません。今回使った鍵は、それこそもう1つインゴットを作ろうかと支度していた物ですので、基本的に姫様の自由はこの鍵束ただ1つです。そして合鍵がお嫌なら、ただ一言『捨てよ』と仰って頂けば、国王の分も回収し、すべて処分致します」

 

 最後の言葉を聞いて、私はあの鍵束が目の前で溶けた時のような、ものすごい興奮に襲われた。

「ああ……」

 ドクドクと心臓が口から出そうなほど高鳴る。

 触れもせず、立ちながらに逝く超超超快感。

 あの快感をもう一度味わえるかもしれないチャンスが、今、目の前にある。

464 : 檻姫[sage] 2008/12/11(木) 23:12:39 ID:Kidwfo8C0

 モリスは私の潤む目や、チリチリと赤く染まって行く私の耳たぶをチラチラと見比べながら、さもまじめそうな顔をして口を結ぶ。

 

 私はぷるぷると興奮に震え、口を開いた。

 

「す……」

 

 私は口ごもり、更に真っ赤になってうつむいた。

 

「モリスのいじわるっ!」

 

 顔を上げて叫び、ただ少女のように走り去るしか出来なかった。

 

 走り去りながら快感で倒れそうだった。

 私の最高の快感は私の手の中にあった。

 『捨てよ』

 いつか言ってしまいそう。

 産毛の毛穴が引きつりそうなほどのゾクゾクを噛みしめながら多幸感に包まれた。

 

 

 

 それからしばらくして、中庭の木からあの毛虫、ニプロストクロラトス蝶の幼虫が居なくなった。

 リンダ達はヴァージンのような乳首や陰唇になって満足げだった。

 

 ああ、いつの時代もこうやって人のエゴで生態系が破壊されるのだ。

 

(終)

472 : 檻姫[sage] 2008/12/13(土) 00:05:38 ID:5fl8HKFZ0

 城内をあの全身黒革拘束衣で締め上げられたメイドがうろつくようになった。

 本来なら、私か妻達の誰かということになるのだろうが、彼女はリリアと言って、バルベロッテの実験の犠牲になったメイドの子だ。

 バルベロッテは私にも妻達にも愛情のようなものを見せたことはあるが、もっと深い所では自分の欲望に忠実で冷酷な男だった。

 快感の限界を見極めるための実験台となり壊されたリリアを見ると、私はバルベロッテを切り捨てた事を微塵も後悔しない。

 今リリアが着ている拘束衣はこちらに連れてきてからモリスに作らせたもので、手の指はきついなりに全部自由に動くし、口枷も取り外しが出来る。

 しかし肘の動きをストラップで制限され、給仕に支障のない範囲でしか動かせないようになっている。

 そうしないと所構わず自慰を始め、また壊れた状態に戻ってしまうからだ。

 今、彼女は自分の暗部と戦いながら必死にリハビリしている。

 白く染めた革のフリルカチューシャやフリル付き革エプロンなどを装備し、革に制限された不自由な体、高いヒール、体内前後に埋め込まれた金属棒などに責められながらかいがいしく仕事をこなし、欲情する時間帯としない時間帯を区別できるよう努力しているのだ。

 夜の検査でストラップを留めている封印紙が破れていなければ、本日の自慰抑制合格ということで、一晩たっぷりとお相手……って、今日は私の番?

 いや、嫌なのではなく、私の手技などでは申し訳ないなと思いつつ、彼女の背にある封印紙を見つめながら後ろ姿を見送った。

473 : 檻姫[sage] 2008/12/13(土) 00:06:48 ID:xV49kqld0

 

「あ、今晩はエッス様だぁ! 聞きましたよぉ! エッス様ってぇ、お姫様だったんですねー、スッゴーイ」

「王女など面倒なだけだぞ。悪いやつに拐(かどわ)かされたりな。ちょ、調教されたりな」

「でもあたしぃ、エッス様みたいなお姫様ばかりだったら大好きだな。聞いて下さいよぉ、領主さまが懇意にしてたトルトロストのプリンシア姫ったら、大した器量でもないくせにぃ、あたしに5回もお茶を淹れ直させたんですよぉ!」

「そうかそうか、ご苦労だったな。あまり人を悪く言うな」

「もう、エッス様ノリ悪ゥー! もういいや、ねぇ、ご褒美はやくう!」

「あー、今日は私なんかで済まんな。えーと、まず口上か。あー、本日リリアはー一日欲望に打ち克ちー、治療のー著しい進捗をー認めるのでー、ここに褒美をー授けるー(棒読み)」

「口上なんていいからぁ、はやくぅ!」

「私の趣味丸出しだが、良いか? まずはこっちから……」

 私は常に装着している腰と胸の甲冑の上からシャツを羽織り、下はメダルでクリトリスが不意に引かれるのを防止する下履きを穿いている。

 その姿で丸裸のリリアに寄り添い、彼女の膣口に指を差し入れた。

「はあん!」

 自力で抑制し切ったとはいえ欲情はしていたわけで、昼間ずっとあの黒革拘束衣姿のまま過ごしたソコは、指1本では何の抵抗も無い程に潤み切っていた。

 指先をそっと曲げ、天井を探る。

 リンダの受け売りだが、イイものはイイはず。

 ここだな……

 柔らかい膣ヒダが一部コリコリと硬くなった部位を探り当て、指先でそっと手前に撫でる。

「くあッ!!」

 リリアの体が硬直した。

478 : 檻姫[sage] 2008/12/14(日) 00:31:12 ID:Fdzu7aqD0

 手応えのあった箇所から前後左右に指を動かし、最も反応の強い部位を更に探り、指で強く押す。

「あっくうううンンン!!」

 硬直し、ビクビクと痙攣する。

 僅か1cmにも満たない指の動きで、人一人が自在に跳ねる様は誠に不思議な興奮を呼ぶ。

 私個人の好みそのままに、一点圧迫と、周囲を乱れ押しすることを繰り返す。

「ハヒ! ハヒ! ハヒ! エッス様ァ! キモチイイイイ!!」

 奥に近い部分をコロリと引っ掻くと、ぎゅいいいんと膣が収縮して指が絞り出されそうになる。

 その収縮する筋肉の環を乗り越えて指を奥に差し込むと、熱い肉ヒダが小指ほどの細さに締まったゾーンに入った。

 リリアの両足がバン!と延びて、無言のまま腰がガクンと浮いた。

 おっと。浮いた腰に手を追従させ、ぬめりで指が抜けないように、更に深く押し込む。

「ぎ。 ………………」

 歯噛みするように一声発したかと思うと、リリアは腰を浮かせたままガクガクブルブルと痙攣した。

 その姿勢のまま20秒ほどして、カクンと弛緩した。

 膣が緩んだので、再び天井の刷り上げからもう一回スタートする。

 

「ハヒイ! ハヒッ! エッスさまぁ、休憩!休憩!」

 

 聞き入れず、これを4、5回ほど繰り返したら、反応が鈍くなってきた。

479 : 檻姫[sage] 2008/12/14(日) 00:32:17 ID:Fdzu7aqD0

 今度はモリス特製のディルドーだ。

 腕でもすんなり入りそうなほどトロトロに緩んだ膣口に、淫水で磨き込まれた木製の張型を当て、ゆっくりと押し込む。

「アーーアーーーッッ!!」

 さっきと違った顔で切なげに喘ぎ、ディルドーの侵入に合わせながら長く悲鳴を上げた。

 丁度カリ部分があのゾーンに当たった辺りで、2,3回前後に摺ってやったら、悲鳴に近い絶叫を上げて、また果てた。

 でも止めない。

 そのまま子袋の入り口付近まで押し込み、膣の行き止まりの手応えの辺りで、優しく突きまくる。

「アーーッ! アーーッ!  アーーッ!」

 暴れる暴れる。

 手に馴染む良い形の乳房を片手で揉みながら、何度逝っても許さず、繰り返し突きまくる。

「ヒフッ! ヒフッ!」

 呼吸が浅く短くなったので、本当にちょっと休憩だ。

482 : 檻姫[sage] 2008/12/14(日) 22:12:21 ID:lPFTLLiL0

「ハアッ…… ハアッ…… エッスさまぁ、素敵ィ…… キモチイイ……」

「そうか…… それはよかったな」

「おっぱいもんでぇー」

「こうか?」

 私は土に半分埋まった丸い石を掴むように、両手でリリアの左右の乳房をそれぞれ掴み、ぱふぱふと揉んだ。

「ああん、ちがーう! もっと、こう、両方むにゅっと掴んでぇ! エッス様はおっきーんだから、自分で揉むでしょ?」

「自分では揉まんな」

「うっそー! しないんですかー?」

「ああ、あまり自分では揉まぬ」

「キキキ! じゃあ彼氏だ、グレちゃんだ。グレちゃんに揉まれてっでしょー?」

 私は真っ赤になった。

「あ! あれは彼氏などではない! 揉ませたりもしてない!」

「じゃぁそれ以外はしてんだ」

「してないってばぁ!」

「にへー、えらそーな言葉遣いが崩れた時のエッス様ってかわいいー!」

「ちょ、バカなこと言っていて良いのか? ほらほらまだ御褒美は終わっておらぬぞ」

「ひゃあん! いきなりソコ摘むなんてずるいー!」

「そうそう、乳房揉むんだったな」

 私は寝台の枕を背中に敷き直し、上半身を斜めに起こした状態でもたれ掛かった。

 そして私の体の前に裸のリリアを同じ向きに座らせ、後ろから抱き抱える。

483 : 檻姫[sage] 2008/12/14(日) 22:13:12 ID:lPFTLLiL0

 私の目の前にリリアのうなじが来る。

 お互いに頭を左右に避けて、私はリリアの左肩越しに顔を出す。

 両脇からリリアの胸を掴み、絞り出すように揉みしだく。

「はあああぁぁぁぁん! エッスさま、きもちいい……」

 

 私のより小振りなので、力の加減に戸惑うが、自分がされたら気持ち良いだろうと思う手付きで、母乳を出させるつもりで搾る。

「くはああぁぁん! やあん、おっぱいの中身出ちゃう」

 

 その時、カチコチに尖ったリリアの左右の乳首に、スジ状の傷を見つけた。

 左右の指をCの字にして、さながらピアスリングのように左右の乳首を摘まみ、悪戯っぽく刺激しようとした。

 

 その刹那。

 

「イヤーーーーッ!」

 

 物凄い叫び声を上げて上体を起こし、体を丸めてガクガクと震えた。

 

「キャヒッ! ギャヒッ! 嫌ああああ! あたしの乳首をいやあああ!」

「おい、どうした?」

「千切れちゃった! あたしの千切れちゃった! アハ! アハハハハハハハ! きもちいよぉ?!」

「どうしたんだ、千切れてなぞおらん! 強く摘まんだのなら謝る! おい、リリア!」

「あ! そいえば、あんたもピアスしてるよね! 千切ろうよ! ブチン!て! きんもちいいいいよぉぉお? けけけけ」

 向き直ったリリアの形相を見て、私は真っ青になった。

484 : 檻姫[sage] 2008/12/14(日) 22:14:18 ID:lPFTLLiL0

「や、止めろっ!」

 狂気に触れて、心底恐かった。

 

「このやろおー 千切らせろー! すごいチョー快感なんだからぁ!」

 

 そんなこと恐ろしくて死ぬほど嫌なのに、王女のプライドというのか、私のバカな部分というのか、変にあまのじゃくな部分が勝手に発動してしまった。

 

「済まぬ…… どの手技で機嫌を損ねたのか知らぬが、御褒美係が受け手を怒らせては失格。私の乳首を千切って気が済むなら好きにするが良い」

 シャツを捲ってメダルの下がった乳首をペロリと出した。

 

 意に反して、処刑前のゾクゾクに酔いしれてしまう。

 

「……」

 

 こっちを向いたリリアの眼光がストンと正常に戻った。

「アハ? やだぁ、エッス様、あたしにおねだりですかー? 乳首舐めればいいですかー?」

「あ、いや、済まん」

 シャツを戻し、胸を仕舞った。

 

「その、どこか嫌な所に触れてしまったか? 済まん……」

「あ、ああ…… すみませーん、あたしぃ、乳首にピアスされてて、それを快感欲しさに自分で引き千切っちゃったんでーす」

「そんな……」

「幸いぃ、縫い合わせてもらってー、ちゃんと元通りになりましたけどぉ、その時の快感が悪夢のように襲ってくることがあるんですぅ。すみませーん、あたし取り乱しましたぁ?」

「ああ、少しな。だが大事なくて良かった」

489 : 檻姫[sage] 2008/12/16(火) 00:08:31 ID:lhTuJCc+0

「もうおっぱはいいいでーす。ありがとうございましたぁ。次はモリス様が作ってくれたぁ、コレ!お願いしまっす!」

 寝台脇からリリアが取り出したのは、双頭のディルドーだった。

「なんだそれは?」

「うあ、エッスさま知らないんですかぁ? こっちおーエッスさまに入れてぇ、オトコノコになってもらうんです。そんでもってー、あたしにズブッて」

「ズブッって…… えええええ?」

 

 良く見ると途中に折れ曲がる機構があり、私の腰の甲冑に固定できる円盤も付いている。

「こ、これを、私が?」

「ああもう、なんべんもきかないでー! はやくぅ!」

 リリアに急かされ、受け取ってはみたものの…… マジですか、これ。

 

 ええい、と気合いを入れ、私用らしき方のディルドーを膣口にあてがう。

 一連のリリア責めで充分に潤んでいたソコは、苦もなく先端を呑み込んだ。

 同性とはいえ、他人に見つめられながら膣に物を沈めて行く羞恥に震えながら、怪しげなコブが並ぶ木製のソレを全部体内に埋めた。

 根本のリングを回すと私の腰の甲冑に固定され、本当の男性のようにソレが生えた。

 付け根からダラリと下がったモノを、見よう見まねで見知った角度に固定し、角度調節部に木製のくさびを押し込むともう動かなくなった。

490 : 檻姫[sage] 2008/12/16(火) 00:09:09 ID:AUekYSq/0

「うひゃぁ……」

 男子も突然乳房が大きく膨らめば、こんな戸惑いを覚えるのだろうか?

 扱い慣れぬモノをぐっと握ると、ビビビと全身が痺れた。

 完全に固定されたように見えても、計算された遊びの部分があり、こっちを掴んで動かすと、私の中のモノが絶妙な動きをする。

 くはぁ!

 前後にコスコスするとすんごいきもちいいよぅ!

 

「はやくぅ……!」

 寝台に仰向けに寝て私を誘うリリアに対し、今自分に備わったモノを見下ろすと、実質リリアより先に私の方がディルドーに犯されてしまっているにもかかわらず、本当の男子のようにリリアを征服する気分になるから不思議だ。

 

 ぎこちなくリリアに被さり、下腹部に飛び出たモノの先っぽを意識しながら、腕と膝で体勢を整える。

 狙いを定めて腰を動かすが、こんなに思い通りにならないモノなのか?

 世の男性はどうやって位置決めしているのだ。

 リリア自身に手を添えてもらい、やっと入り口に宛がえた。

 えーと……

 どうやって前進するのだ?

 あれこれやって、やっと腰を突き出す動作で良いことが判明。

 ズブーーッとリリアに沈める。

 あーーーーーっ! きもちいい!!

491 : 檻姫[sage] 2008/12/16(火) 00:09:49 ID:AUekYSq/0

 これはッ!

 リリアより!

 私の方がッ!

 

 たとえまがい物の男性器でも、膣内いっぱいに満たされたモノで前後に擦られるのって、こんなに大胆に気持ち良いものなのか?

 ましてやリリアの中には、私の中のモノより若干太めのモノが収まっている。

 それを…… こうやって……

 はう!

 あう!

 滅茶苦茶きもちいいよぅ!!

 

 リリアのためというよりむしろ自分のために、カクカクと腰を動かし、ディルドーをじゅっぽじゅっぽと音を立てて出し入れさせる。

「あーーーっ! あーーーーっ! ああーーーーーーっ!」

 喉を明瞭に通り抜けるリリアの嬌声が耳に心地よい。

 朱に染まった顔で穏やかな笑いを浮かべ、私の動きに合わせ、汗を散らしながら嬉しそうに叫ぶ。

 私もこんな正常位での性行為をすると、こんな嬉しそうによがるのだろうか。

 相手は…… 『グレちゃん』?

 プッ……!

「あん!あん!あん! あーー!エッスさまぁ! 何ニヤニヤしてんですかーーぁ?! あたしのご褒美でぇ、カレシのこと思い出すの禁止ーィ!」

 あまりの図星にぎょっとした。

「済まん」

 肯定してどーするよ。

500 : 檻姫[sage] 2008/12/17(水) 03:03:45 ID:pnOTGle70

 まあでも『自分がされるなら』と考えたら、単調になりつつある腰の動きに変化を与えようと思い付いた。

 

 入り口あたりをキュッキュッキュッっと……

「あん、あん、あああああああーーーーーーん!!」

 こんどは奥まで、ずぼっちょ、ずぼっちょ、ずぼっちょと……

「はぐううううぁぁぅぅぁぅぁあああああああああ!!」

 ガクンガクンと手足が痙攣する。

 今度は中くらいの深さで、天井方向を突き、スピードを速くした。

「アッ! アッ! ア!ア!ア!ア!アアアアアアアアアア!!」

 足を腰にカニ挟みのように回され、同じ速度でより奥まで突く。

「アーーーッ! 逝きます! 逝っちゃう! アアアアアアアアアアアアアア!!!」

 リリアの全身激しい痙攣に巻き込まれ、私も少し逝っていると、下腹部が生温かくなった。

「ああああああ…… ごめんらさーい、しおふいちっち」

「ああ、気にするな。おしっこじゃないからいくらでもお噴きで良いぞ」

「アハハハ、知ってますよう、やだなぁ、エッスさまは今更ぁ」

「……済まん」

 私は真っ赤になった。

「ハァ…… ハァ…… あーきもちよかったーー! ご褒美ありがとうございましたーぁ。 あ、もう抜いていいですよ?」

「え? あ、済まん」

 ディルドーをリリアから抜き、寝台から降りた。

 ちょっと名残惜しい気もするが、自分側のディルドーも抜いた。

501 : 檻姫[sage] 2008/12/17(水) 03:05:41 ID:pnOTGle70

「ねぇねぇ、エッスさまぁ! あたしのことギュッって抱いてくれますか? ギュッって!」

「ああ、良いぞ」

 身軽な状態で再び寝台に乗り、リリアの上に体を重ねてギュッと抱いた。

 

 刹那、リリアの瞳が濁り、表情が歪む。

 

 私がディルドーを抜くのに気をとられている隙に、リリアは右手にダガー(短剣)を握り締めていたらしい。

「クククク!かかったな!貴様の命、貰い受けるッ!」

 

 私の背中側から短剣で突いてくる。

 私はチラと目で追って、左肘でリリアの手を短剣の柄ごと突いて外向きに払った。

 ダガーは大きく跳んで寝台の遥か脇でドスリと床に刺さって音を立てた。

 

 リリアはそのまま腕を降り下ろし、私の背中に突き立てた。

「どうだ! どうだ! バルベロッテ様に仇なす者に死を!」

 空の拳を、とすとすと私の背中に何度も突き立てる。

 

 さっきの乳首ピアスの一件を思い出し、少し演技してやろうと思い付いた。

「ぎゃああああああ! やられたぁ! くうっ!油断した! まさかメイドが!メイドがぁぁぁ~! 無念。」

 最後の『無念』は年寄り臭かったかななどと妙な検証をしつつ、脱力してリリアに覆い被さった。

502 : 檻姫[sage] 2008/12/17(水) 03:06:27 ID:pnOTGle70

「ハッ! あ、あれ? ちょっとーー! 何ですかぁーー? エッス様ァ! 重いー! ねぇーー!」

「済まん」

「もう!『済まん』ばっかぁー! ちょっとエッスさま、居眠りィ? もう、きのうグレちゃんとヤり過ぎたんじゃないですかぁーー?」

「ち、ちが!」

 

 その時ドアをノックする音がして、リンダが入ってきた。

「終わりましたか?」

「ちょっとーーぉ! リンダ様きいてきいてー? エッスさまったら、グレちゃんとヤり過ぎでー、あたしの御褒美でぇ、居眠りしちゃうんですよーーーぉ? ひどくなーい?」

「あら、それはいけませんねエッス様、クスクス。程ほどに」

「『程ほどに』ちがーう!」

「でも居眠りしたのは事実ですーーゥ。ぷんぷん」

「だからそれも後で説明するから」

「いいえ、これは公的な御褒美ですから、居眠りなど許されぬのはエッス様もご存知のはず。そういう人にはお仕置きです」

「きゃーーッ! なんでそうなるのだ!」

「あのーォ、おしおきってゆーーかぁ、あたしとおんなじカッコでいっしょにお仕事してもらえたらなーっ、て?」

「それいいですわね。いきなり無体な責めを宣告されるよりよっぽど筋も通ってますし。そういえばこの間工房に姫様サイズのあのメイドスーツが置いてあったような……」

「あ…… あ…… あ…… い、いやあああ!!」

 モリスあとでコロス。

 

「ウフフフフ、エッス様、ナカーマ。 エッス様もォ、一度本ッ当にブッ壊れると、ゾクゾクするような別世界が見られますよーーォ?」

 

(終)

505 : 檻姫[sage] 2008/12/18(木) 00:38:32 ID:1TIDEnoy0

 最近モリスの工房が近付き難いものになった。

 なんでかって?

 臭いのだ。

 卵の腐った臭い。

 小型の風車のような装置で換気をしているが、とても近付く気にならない。

 

 しばらくして、城の堀の側に大きな矢倉が立った。

 矢倉は堀の上に突き出た腕を持ち、そこには巨大な繭型の、銅だか真鍮だかで出来たタンクが下がっていた。

 タンクからは銅のパイプが延び、それが所々とぐろを巻きながら、矢倉の下の鉄枠へと繋がっていた。

 とぐろを巻いている部分はどうやら可動部分らしい。

506 : 檻姫[sage] 2008/12/18(木) 00:49:21 ID:1TIDEnoy0

 翌日、リンダがお仕置されるというので付き添いに行った。

 リンダを檻から出し、簡単な服を着せて、口枷と手枷を嵌めて地下から出る。

 モリスに指定された場所は昨日見たあの装置のところだった。

 

 着いてみると、城門の近くだということもあり、大勢の人だかりが出来ていた。

 あのタンクは矢倉を軸にして岸へと引き上げられていて、そこに組まれた薪の上でシュウシュウと蒸気を吹いていた。

 鉄枠は台の上に水平に置かれていて、まるで本のように2つに開かれていた。

 開いた鉄枠それぞれには見たことも無い飴色の薄い膜が張ってあった。

 

 リンダをモリスに引き渡すと、拘束を解き、口に鉄の筒を突っ込み、うなじにベルトで固定した。

 モリスがリンダに何か耳打ちすると、リンダは真っ赤になって頷き、全裸になって、台の上に置かれた鉄枠に張られた膜の上に寝た。

 そして、もじもじしながら手足を目一杯伸ばし体を鉄枠一杯に拡げた。

 

 モリスが鉄枠を操作すると、リンダはさながら本にしおりを挟むように鉄枠と鉄枠の間に張られた膜の間に挟まれた。

 その膜は不思議な膜で、内部が透けて見え、すごい弾力を持ってリンダに纏わり着いていた。

 

 一見、切れ目など無さそうに見えた膜には一部に穴があったようで、先ほどリンダの口に押し込まれた筒はその穴からにょっきりと突き出ていた。

521 : 檻姫[sage] 2008/12/20(土) 01:57:53 ID:486gtdIj0

 準備が整い、モリスが矢倉のレバーを操作すると、真っ赤に熱せられたタンクの弁が閉じ、チンチンと音を立てながら薪の火の上から離れ、堀の上空へと移動した。

 続いてガラガラとロープが繰り出され、加熱された巨大タンクは堀へゆっくりと漬けられた。

 ものすごい水蒸気が上がり、タンクが急冷されると、今まで耳にしたこともないような悲鳴に似た金切り声のような音と、ゴーーッという風切り音が混ざった音が聞こえてきた。

 すると見る見るリンダを包む膜がぴったり密着し、まるでレリーフのようにリンダの美しい体が浮き彫りになった。

 

 ゴーーーッという音がピューーーッというカン高い音に変わると、それまで一応大人しくされるがままだったリンダが突然暴れだした。

 しかし浮き彫りになった姿のまま、ボヨンボヨンと体をくねらせるだけで、あんな薄い膜なのに破ることが出来ないらしい。

 抵抗らしい抵抗も出来ずにただもがくまま、鉄枠が立てられ、リンダは膜に支えられて鉄枠の中に浮いたまま衆目に晒された。

 

「アオーーーッ!!」

 カン高い音に混じってリンダの悲鳴が聞こえる。

 何で暴れているのかわからないが、膜に吊るされたその姿は、見ているだけの私にも激しい惨めさをひしひしと伝えてくる。

 あんな、股の中心の凹凸の様子まではっきりと他人に見えるように晒されてしまうなんて……

 

 ゴクリと生唾を飲み込みながらしばらく見守っていると、口周りと股の部分が透明に透けてきた。

 中の構造がはっきり見えてますますいやらしい。

 私はもうさっきから、人間を膜の間に閉じ込めて空気を抜いてしまうという大仕掛けな処刑っぷりを目の当たりにして、リンダ同様股間が大変なことになっていた。

 しかも膜の素材が湿り気を帯びた時の妖しいテカりが、私の体の芯にある奇妙な物に惹かれる心を刺激する。

 

 わ……

 わたしもされたい!

522 : 檻姫[sage] 2008/12/20(土) 01:58:52 ID:486gtdIj0

 ああ……

 わかってしまった。

 リンダが叫んでいる理由が。

 

 最初はただ包まれる拘束だと思ったのだろう。

 体を窮屈に曲げる檻に慣れている者にとっては、大の字の晒し者だってむしろ楽なはずだ。

 しかし、あくまで想像だが、あの膜が密着した瞬間、全身を均等に締め付け、皮膚が膜と一体化し、渾身の力を込めてもピクリとしか動けない超異空間に閉じ込められたことを知り、巨大なタンクの空気を抜く仕掛けで圧力を掛けられ続けるに及んでは、ただ手足を枷で動かなくされる状態とは全く異なった感性の何かを刺激されて、猛烈に感じ始めてしまったのだろう。

 終わらぬ圧力にパニックになり、また呼吸も制限されているために暴れたのだろう。

 

 ずっと見続けるとそのままここに倒れ込んでしまいそうだったので、矢倉のモリスに断ってその場を離れた。

 

 その夜、リンダが檻に戻されているのを見て、少し安心した。

 あのまま一晩というわけはないだろうと思ってはいたが。

 そのままモリスの工房へ向かう。

 リリアに付き合って、明日一日メイドの真似事をしなくてはならないのだ。

 バルベロッテの城での革拘束衣よりは少しマシに見えたが、封印の紙を破るとまたお仕置きなどと難癖をつけられそうで気が重い。

523 : 檻姫[sage] 2008/12/20(土) 02:00:52 ID:486gtdIj0

 モリスが私に見せたのは、真っ黒だが革ではない拘束衣だった。

 しかも異様に小さい。

 

 材質は…… あの膜?

 

「ハハハ、姫様のご様子はあの矢倉からでも良く見えましたからな」

「う、うるさい!」

「まあまあ、これはラバーと申す素材です。先日姫様にご不便をお掛けしたあの時に仕入れておりましたモノです」

「ラバー?」

「もとは何処とも知れぬ大陸の南の熱帯に生える植物の樹液を固めたものです。ただそれだけだと使いにくいので火山の蒸気をあて加工すると、このように大変よく伸び、戻る性質になります」

「それであの膜を作ったのか」

「仰せのとおりで。彼女の報告によれば、常軌を逸した拘束圧力により、たちまちのうちに恍惚となり、体はポカポカと温かく、恍惚を過ぎると眠くなるとか」

「すごいな」

「ふふふ、姫様はまたの機会に。むしろこちらをどうぞ」

 先ほど見せたラバーの拘束衣をずいと差し出す。

 

「腰の甲冑はそのままでよろしいでしょう。 あとは胸の甲冑も含め全部お脱ぎになるのが一番かと」

「わかった」

 おしおきの処刑だというのに、この小さめの服にどうやって我が身が納まるのか興味津津だった。

534 : 檻姫[sage] 2008/12/22(月) 22:53:36 ID:Skq0aMHU0

 工房の隅でドレスを全部脱ぎ、下着も脱いだ。

 モリスに手伝ってもらい、胸郭を圧迫する甲冑も外した。

 不思議なもので、身を戒める器具が外されると妙に心細くなるから不思議だ。

 いやまぁ実際これは甲冑なのだから、外せば心細くなるのは不思議でも何でもないのだが。

 

「私もまだまだこの材料についてはわからないところが多くて、姫様にはご迷惑をかけるかもしれません」

「別に今更、何でも来いという気分だ」

「ではまず、全身にこのオイルを塗らせていただきます。ラバーはある種の

 

オイルで溶け、ある種のオイルで硬くなるので、そうならない種類のものです」

 清潔な敷き布の上に載せられ、刷毛でべたべたと油を塗られる。

 最初気色悪く感じたが、花の油のようで、悪い香りではない。

「ちょ! 顔にも塗るのか?」

「あのメイドの姿を思い出していただければ当然おわかりになるかと。今のうちに髪の毛をおまとめ下さい。マスクの頭の後ろに余裕を作っておきました」

「わかった」

 髪の毛を束ね、くるくると後頭部でまとめておだんごにした。

「ピンだとラバーが痛むので、この紐でお願いします」

「えー? 先に言ってくれ」

 またほぐし直して、紐でまとめながら後頭部で束ねた。

 

 その上からべたべたを油を塗られ、全身油まみれになった。

 余った油が方々からゆっくりと垂れてくるのが気持ち悪い。

535 : 檻姫[sage] 2008/12/22(月) 22:54:59 ID:Skq0aMHU0

 その真っ黒なラバーのメイド衣装は手も足も頭も全部一体となっていて、顔の部分は目の穴と、小さい鼻の穴、最小限の口の穴が明いていた。

 尻から背中を通り、後頭部まで大きな切れ込みがあり、背中から入る構造だとわかる。

 股の部分には幾つかの穴があるので、長期的な装着にも対応しているようだ。

 それより一番奇妙に感じたのは、乳首とクリトリスに相当する部分の大きな球だ。

 まるで道化師がつける赤い丸い付け鼻のような、球状をした突起が乳首の部分に2つ、やや小さめのものがクリトリス部分に1つついている。

 色は同色の黒で一体化しているため、正面から見るとあまり目立たないが、横から見れば相当奇妙だろう。

「なんだこれは。道化になれというのか? メイドではなかったのか?」

 私は少しムッとして尋ねた。

「これは姫様にきっと気に入っていただける仕掛けなのですが、構造上このようにするしかなかったのです」

「まあいい、どうせ着た時点で充分辱められるわけだから、その突起も『今更』のうちだ」

「では、足からお願いします」

 

 大きく開いた背中の切り口から、奥に見える足のパーツの方に向かってドロドロの足先を差し込む。

 ヌルヌルと滑りながら進み、切り口に股がつかえたところで一旦止める。

 先が大きく余っているが、こんどは反対の足を通す。

 左右の先がだぶついたまま立ち、今度は普通にソックスを履く時のようにラバーのソックス部分を左右からつまんで引き揚げ、足先までびっちり通す。

 くちゅっと空気の押し出される音がして足の先まできっちり入った。

 足首の締め付けが妙に心地よい。

536 : 檻姫[sage] 2008/12/22(月) 22:55:59 ID:Skq0aMHU0

 左右とも足先まで入ったらそのまま立ち上がり、ズボンを履く時のように腰まで引き上げる。

 しかし密着度が強く、簡単に腰までは上がらない。

 ゆっくり引ける所まで引き、あとはふくらはぎから空気を追い出しながら太腿まで両手で撫で上げるようにすると、だんだんと股の部分まで履けてきた。

 履いた感じはシルクのタイツそのままだが、密着度と圧迫感が全然違う。

 相当窮屈なものなのだが、よく伸びる素材なのでまんべんなく全方向から圧迫され、その圧迫感の緊張がずっと続く。

 

 この圧迫の緊張が…… 全身を覆う……?

 

 いやっ!

 あっ! だめだよ! 濡れはじめちゃった!

 

「うー。」

 私が俯いて唸っていると、モリスにとっては予想の範囲内の反応だったらしく、妙な先回りを言う。

「これはリンダのものと違って透けませんから、そのまま気にせずお続けください」

 あー憎たらしー。

537 : 檻姫[sage] 2008/12/22(月) 22:56:34 ID:Skq0aMHU0

 腰まで引き上げると、下半身がピリピリと緊張し、革の拘束衣とは全然違った感覚が襲う。

 革は密閉され、感覚を遮断され、知覚を奪われて行く感じがするが、ラバーは真っ黒なくせに肌のすべてを露出させ、細部まで晒し、皮膚感覚を倍増させる感じがする。

 こんなにギチギチに包まれているのに、下半身裸みたい……

 

 今度は手だ。

 要領がわかっているのと、足と違って自分で取り回せる部分なので、丁寧に差し込むと簡単に先まで入った。

 やはり腕や指が露出している感じがするが、間に文字通り薄皮一枚隔てているという、非常に妙な皮膚感覚だ。

 腕を通し終わると胸の部分も同時に密着して、乳首の先に何か妙な感覚があるが、それが何なのかはまだわからない。

 

 いよいよ頭だ。

 これも良く伸びるので、革の拘束衣を着せられる時よりは強引な窮屈さが無い。

 しかし暗闇をくぐって目の穴に目を合わせたとき、既に全身の皮膚を張り替えられてしまったように感じた。

 

 顔のマスクのたるみを伸ばし、目と鼻と口が正しい位置に合うように調整する。

 口は弾力で開けづらいが、普通に喋ることはできる。

 

「後ろはどうやって閉じるのだ?」

「何か密閉しながら閉じる構造の金具があれば良いのですが、とてもそんなもの作れませんので、貼り合わせて閉じます」

「なるほど。 ……って! ええええーーーーーーーーッ!! 貼るって?!」

「このラバーの溶かした液で貼れば、継ぎ目も目立たぬほどにきれいに張り合わせられます。背中の切り口部分は張り合わせられるように貼りしろが付いていたのにお気づきでしょう?」

 確かに重なる構想になっていたのは気づいていたが……

 なんだか永久にラバーから出してもらえないような気がして恐ろしくなった。

541 : 檻姫[sage] 2008/12/23(火) 14:36:33 ID:XIqcLYAQ0

 革製のもののときでも異臭というのはあったので、着込むのに夢中になっていて今まで気づかなかったが、独特の異臭がものすごい。

 顔が完全に覆われているわけではないのでさほどでもないのかもしれないが、この異様な臭いは脳の中心を直撃する。

 プスーッ

 プスーッ

 ハァハァ……

 だめだ、思わず口で呼吸してしまう。

 

「背中を閉めます前に、もう少しきっちり着て頂きませんと、せっかくの仕掛けが台無しです」

「仕掛け?」

「まずですね、胸がちゃんと入っておりません。バルベロッテ領に居りました頃、姫様の完璧なトルソーをお作りしてありますので、採寸は完璧です。もっときっちり入りますぞ、ほら」

「バ、バカ、いやらしく掴むな!」

「失礼。でもこうして先端を合わせませんと」

「こうか?」

「根本から少し絞り出すように……」

「これで良いか?」

 とりあえず乳の納まる袋に押し込んでいただけの状態から、全体を馴染ませてゆくと、一部の皮膚の引き攣れが収まると同時に、ヌルンとある位置に全体が密着した。

「はう!」

 さらに先端に何かが当たる。

 当初感じたあの違和感が、さらに胸の先を刺激する。

542 : 檻姫[sage] 2008/12/23(火) 14:37:24 ID:XIqcLYAQ0

「姫様、ご自分で乳首を揉み出せますか?」

 乳首そのものはピアスで引っ込まないようにされてしまっているので、硬くして尖らせろということらしい。

「バ! ばかもの! そんなこと……」

「では失礼して…… 私が」

「ちょ! やるから! 自分で!」

 思いきりイヤそうな顔をして、ラバーの先近くをつまみ、自分で乳首をしごき出す。

「んっ…… でた、かな? あ!!!!」

 何かに先端をきゅぽっと挟まれて、思わず声が出た。

 穴だ!

 先っぽに穴がある!

「反対側もお願いします」

「うう…… わかっている」

 反対側も乳首を絞り出すと、穴のような構造に半分差し込まれてしまった。

「やああ! なんか…… これ、変だ……」

「それは中途半端だからです。これをこうすれば……」

 モリスはラバーメイド服の乳首の先についている、球形の物をキュッと摘まんだ。

 そして手を離すと、乳首が穴にキュッと吸い込まれた。

「はうあ!!! いやああああ!!」

 経験したこともない奇妙な感覚に、全身から冷や汗がドバッと出た。

543 : 檻姫[sage] 2008/12/23(火) 14:38:55 ID:XIqcLYAQ0

「こうすると中の空気が抜けて、乳首を吸い出すことができるのです。はい、もう1回」

 さらにモリスが球形のものを潰して手を離すと、ピアス部から先の吸われている部分が、カキンと充血するほど膨らんだ。

「きゃああああああああ!!!」

 悲鳴を上げてしまう。

「こちらも同様に……」

「ひいいいいいーーーーー!!」

 反対側の乳首もキュポキュポと吸い出され、また悲鳴を上げた。

「ハァ! ハァ! らめらこれぇ! 胸がじんじんしてぇ!」

「ご自分で吸い出さないようにご注意下さい。これ以上吸い出すと内出血して乳首から血が出ますから」

「ひいいい!!」

 目を剥きながら俯いて、乳首の不思議な超快感に耐えていると、視界に股間の球状の物が目に入った。

 

「ひ!」

 

 これから何が起きるのか一瞬で理解し、顔をあげて乾いた短い悲鳴を上げ、モリスを見た。

「さ、下もきっちり着て頂きます」

「いやあああああああ!!!!」

 

 クリトリスが吸い出されることを想像しただけで、腰が砕けて座り込みそうだった。

548 : 檻姫[sage] 2008/12/25(木) 22:54:28 ID:8Gdr1cZF0

「失礼して、腰を触りますぞ」

「やらぁ……」

 私が否定してるのに、構わずモリスは私の腰のラバーをつまみ、よじれを直す方向にキュッキュッと引っ張る。

 腰に装着させられている甲冑からピアスで飛び出したままにされているクリトリス、しかも一連の装着の刺激でカチカチに尖っているソレが、油まみれのままラバーで擦られると、経験したこともないトロけるような刺激が発生する。

 

「くはあああああ! らめっていってんのにぃ! もう奥さんに言っちゃうからぁ! ベンくんにも言っちゃうんらからぁ!おとーさんしどいしとですって!」

 腰のラバーが引っ張られるたび、ズクンズクンと腰が引けるような刺激を連続的に浴びせられ、駄々っ子のように思い付いた端からバカげた脅し文句を口走る私。

 この刺激は思考を削いでゆく悪魔の刺激だ。

 

「まったくもう、なんてこと口走るんですか。仕事と家庭は別。もともと私は単なる鍛冶屋ですから。バルベロッテ様ですらちゃんと区別して下さいましたぞ」

 

「らって…… もお充分れしょ…… こんな……  あ”!!!!!」

 

「あー、嵌まりましたな。そこがクリトリスの収まる穴です」

 口中に唾液が溢れ、下半身が小刻みに震える。

 

 ラバーの質感に周囲を包まれた、油まみれのクリトリスの快感!

 これに、たった今から吸引の処刑が施されるなんて。

 胸のじんじん具合から、クリトリスをやられたら気を失いそうだって想像出来ちゃう。

 

 今も油にまみれた左右の乳首は、油膜の効果で空気が抜けることもなく、敏感な神経を釣り出すようにミチミチに膨らまされたままだ。

 このの周囲のラバーは乳に密着しているので、身じろぎ程度では強い刺激が乳首を襲うことはないが、クリトリスは……歩いただけで身体とラバーにずれが生じ、一歩歩く度に強烈に刺激されるに決まってる。

 

「やめれ…… 死んりゃう……」

 吸引していない状態の今ですら、ズクズク疼く刺激に口角から唾液が垂れるほどなのに。

549 : 檻姫[sage] 2008/12/25(木) 22:56:29 ID:8Gdr1cZF0

 モリスの手が、股間のラバー球に掛かる。

 目の前で物凄い処刑が行われる直前だというのに、身を引いて逃げることも、モリスを倒して処刑を回避することも出来ない。

 自分で自分の壊れる瞬間が見てみたいと思う自分が居る ……のか?

 もう、自分でもわからない。

 

 キュポッと球が潰された。

 球の先端に小さな穴があり、その奥で何かが開いた。

 球の空気が弁で逃がされたのか?

 ハラハラと涙する私のことなど構わず、モリスはあっさりと手を離した。

 

 その瞬間は、恐怖で声が出なかった。

 一瞬遅れて、その快感が全身に回った。

 

 全身の生皮を剥がされ、ドロドロの壷に押し込まれるような気分。

 しかし剥かれた皮膚からは痛みではなく快感を叩き込まれる。

 

 クワッと目を剥く。

 

「いにゃあああああああッッ!!!」

 歪んだ絶叫。

 

 全身の動きがその姿勢のまま固まる。

 ダラダラとラバー内部で汗が垂れる。

 吸引の快感がこんなに凄まじいとは。

 擦られるのとも、押されるのとも、エレキとも違う、内部から外に向かって圧力が掛かり続ける未知の快感。

 

「姫様、四つん這いでお願いします」

「はひッ!」

 未だに身じろぎすら出来ない私。

550 : 檻姫[sage] 2008/12/25(木) 22:57:23 ID:8Gdr1cZF0

「えー、お早くお願いします」

「らあッ! わかってるらあッ! れも無理ッ!」

「ああもう仕方ありませんな」

 モリスが私の腰を抱えて無理やり身体を折る。

 吸い取られた3つの突起が穴の中で甘く擦られると同時に、ラバースーツ本体からくびれを介して飛び出している3つの球状の吸引器がプルプルと揺れ、死にそうに気持ちいい快感を流し込んで来る。

 

「もおやめれあああああああああああぁぁぁ!!」

 膝の力が抜け、モリス目論見通り四つん這いにさせられてしまった。

 

 背中のラバー開口部の一部が何かでつままれ、開口部を閉じるように引き寄せられる。

 胸のラバーが締まって苦しい。

 

 強烈なラバー臭と、もっとツンとするような臭いがして、背中にベタベタと何かを塗られた。

 少し冷たくなって、ぐいぐいと押された。

 

 快感に震えながらしばらくそのままだった。

 

「いやぁ…… らめぇ…… じんじんちゃう…… ガクガクしちゃう……」

 乳首の感覚は少し馴染んだが、クリトリスは全然快感が収まらない。

 

 モリスの言うなりに四つん這いにされ、背中をさらに引き絞られ、臭い液と生暖かい感覚を背中に感じながら、なすすべもなくラバーに密閉されてしまった私。

 ラバーがの開口部を一時的に引き寄せる金具が外されると、胸の強すぎる緊張が普通に戻り、それとと同時に背中の圧迫が始まって、全身くまなくラバーに圧迫密閉されたことを実感した。

 

 あの城の堀の脇で四角く圧迫されたリンダのことを思い出した。

 あれに近い圧迫を、私は今全身に感じてるんだ……

560 : 檻姫[sage] 2008/12/26(金) 22:56:33 ID:jKbH2FQL0

 圧迫の甘い快感がに酔っていると、突然尻の栓が外された。

「何すんらぁ!」

「排泄はお済ませになったばかりですな?」

「そうら! はひっ…… あんまりしゃべらすなぁ」

「では逆流の快感をお楽しみください」

 

 四つん這いのまま見上げると、モリスの手に太くて長い、黒光りするラバーの棒、というよりロープ?が握られているのを見て真っ青になった。

 一番端には尻の蓋のパーツと、更にその外に乳首やクリトリスのと同じような吸引器が付いているのを見て気を失いそうだった。

「こ、殺しゃれるゥ」

 

 モリスはそのロープのように長い棒全体に油を塗ると、私の排便用の穴に差し込んだ。

 

「ひ!」

 

 入り口は金属の筒で覆われているので何も感じない。

 しかしそのままずるずると呑み込まされると、生の腸が露出している部分に容易に到達した。

 それでもモリスの手には棒が50センチ以上残っている。

 腸に直接異物が触れると、擬似的な排便感に襲われる。

 ああ…… 便が逆流していく……

 排泄器官に異物を呑み込まされる……

 

 少し押し込まれた所で奥に突き当たった。

 モリスが捻って押すと、少し抵抗があってから、その曲がり角を越えた。

「やあああああ! そんな深く入れたららめぇ!」

 

 その奥は異物を受け入れるだけで冷や汗の吹き出る未知の空間。

 モリスはお構い無しに私の腸を犯す。

 

 尻の穴をすぼめてそれを阻止することもかなわぬまま、ラバーの棒に腸を奥の奥の奥まで犯される。

561 : 檻姫[sage] 2008/12/26(金) 22:57:30 ID:jKbH2FQL0

 また曲がり角だ。

 ゴリッと下っ腹が膨らむ感じがして、さらに先端を奥へ受け入れてしまった。

 

 冷や汗が止まらず、気分がわるい。

 とうとう全部呑み込まされてしまい、尻の蓋を施錠されてしまった。

 

 あんなラバーの棒が、腸内でとぐろを巻いているなんて信じられない。

 球形の吸引器が尻尾のように尻から飛び出ている。

 

 モリスはもう一本棒を持ってきた。

 それは短くて、やはり付け根に蓋と吸引器が付いている。

 棒は先端が一部くびれて斜めに曲がっている。

 

 もう気を失いそうだ。

 

 あれは私の膣に入れられるもの。

 先端は子袋内部に侵入して犯すものだ。

 

 絶対そうだ。

 

 皮肉な期待を裏切らず、モリスはそれを私の膣に挿入した。

 滝のように蜜が溢れているので、油など不要だろう。

 

 やがて曲がった先端が子袋の口を探り当て、ゴリンと入り口をこじ開けて、私の最も犯されざるべき空間をたやすく犯した。

 

「ひどいよぉ…… グスッ」

 王女の立場など忘れ、ただの女としてあまりの仕打ちに泣いた。

 このあともっと酷いことされて、快感にのたうちまわることになるなどとは知らずに。

562 : 檻姫[sage] 2008/12/26(金) 22:59:50 ID:jKbH2FQL0

 膣口の蓋も施錠され、もう身体の内も外もラバーから逃げられなくされてしまった。

「お立ち下さい」

 足に力が入らないのに、腕を引っ張られ、無理矢理立たされた。

「ほらほら、しゃんとしないとここを吸引しますぞ」

 股間を指差す。

「きゃあああああ! はひっ!」

 恐怖のあまりモリスの言いなりだ。

 

 その状態で硬いラバーで出来た編み上げブーツを履かされ、白いラバーでできたフリル沢山のエプロンとカチューシャを着けさせられ、甲冑と同様のデザインの、シンプルな金属の首輪も施錠されてしまった。

「フフフ、姫様もメイドらしくなりましたな」

「おぼえれろぉ」

「おっとっと。喋ると姫様だとバレてしまいますぞ。はいこれを」

 ラバー球が表裏に着いたラバーの口枷だった。

 球を吐き出せないように顔全体を締めるハーネスタイプだ。

 

「こちらが口に入れる方です」

 ラバーの玉を口に含むと、口を覆うラバーの口枷を後頭部で留められ、ラバーのストラップを左右の鼻の脇から眉間を通してカチューシャをくぐらせ、頭頂部を回して後ろで留められ、顎が開かぬように下顎の部分もストラップで留められた。

 

 モリスが口の外に出ている球を押すと、私の口の中の球が膨らんだ。

 キュポ、キュポ、キュポ、キュポ。

「ンーーーーーーーーーッ!!」

 もう口いっぱいだよう!

 

 ……ちょっと待って。

 この球は押すと吸引するだけでなく、押すと膨らますようにもできるのか?

 

 じゃぁ…… 私の腸や膣に入れられたものって…… まさか……

574 : 檻姫[sage] 2008/12/27(土) 23:20:50 ID:fKngXemy0

「さあ、姫様はあと懲罰の仕掛けを付けて完成ですぞ」

「ンーーー!」

 懲罰って何よぉ!

 

 両肘にストラップが掛けられ背中で引き絞られると、両手が腰の前後にしか動かせなくなった。

 背中を見ると、ストラップの間にモリスがへんなラバーの袋を取り付けている。

 袋からは細いチューブが伸びていて、先端には針のようなものが付いている。

 

「姫様、メイドの間は、腕の動きは必要最小限でお願いします。例えば、胸や股間の球を弄ろうと手を伸ばすと……」

 モリスがわざと私の腕を引っ張る。

 すると背中のラバーの袋が広がり、チューブの先から空気をシュウッと吸い込んだ。

「この針を、ここへ刺します」

「ンンーーーーーーッ!!」

 モリスはあろうことかその先端を股間の球に差し込んだ。

 

 あ あ あ あ あ

 

 私が自由になろうとか、球を切り裂いて空気を入れようとかすると、クリトリスが吸われちゃう!!

 

 リリアが腕の動きを印紙で封印されているように、私は自分のクリトリスを人質に取られてしまったのだ。

575 : 檻姫[sage] 2008/12/27(土) 23:21:45 ID:fKngXemy0

「ちわーーーーーっ!」

 きゃあああああああああ!!

 リリアが入って来たあ!

 リリアもすでに革拘束メイド姿にされている。

 

「お、エッスさまぁ! 準…… スゲーーー! なにこれ!」

「ンーーーーーー!!」

「うわぁあ! エッス様エロエロぉーー! 準備できてるならぁ、早速おしごとですよー! 行きましょー!」

 ちょ、待ってぇ!

 

「あー、リリア、エッス殿はゆっくりしか歩けないから、ちょっと気を遣ってやってくれぬか。それと喋れないようにしてあるので、そのへんの気配りもよろしくな」

「そーなんですか? わっかりましたあ! 

「それとな……」

 ごしょごしょとリリアに耳打ちする。

「へー! スッゴイ!! おもしろーい! へへへへへへ、エッス様! あたしのいうこと、ちゃーんと聞いてくださいね? きかないと、オシオキですよー!!」

 一体何をリリアに教えたんだ!

 

 最後に全身のラバーの上から油を塗られ、テカテカに磨き込まれた。

 工房の鏡で見ると、素肌よりもいやらしく艶めかしく見える。

 

 この異様なラバーメイド姿で、工房を後にする。

 ラバーブーツは歩きにくい程に高いヒールで、歩くたびにガクガクと体が揺れてしまう。

 案の定、クリトリスの刺激が強くて、一歩一歩確かめながらしか歩けない。

 

 ぎもっ、ぎもっ、ぎもぢいいいい!

 一歩一歩がぎもぢいいよぅ!!!

576 : 檻姫[sage] 2008/12/27(土) 23:23:18 ID:fKngXemy0

「ンッ…… ンッ…… ンン……」

 気持ちよくて、微妙に鼻から声が漏れてしまう。

 

「エッス様ぁ! エッス様もきもちいんですね?この服。 あたしも今着せられてるコレ大好きです! あたしもエッス様みたいな不思議な素材の欲しいなー」

「ンッ……」

「最初はお掃除ですよー 今日は広間のモップがけでーーす! なんだかぁ、あたしみたいなのが働いてるのをぉ、みせびらかしたいみたいでぇ、わざわざ来客の時にやるんですよーコレガ。 王様はそーとーな御趣味ですねー」

 

 父上にかぎって、そんなことはないと思うけど……

 しかし、女としての私をお父様が直接知らないのと同様、お父様の男の部分を私は知らない。

 

 快感に煮込まれながら、ゆっくり歩いて広間に着くと、隅に飾ってあるモップとバケツを取った。

 リリアが侍従に何か言うと、侍従はバケツを持って行って、水を汲んで戻って来た。

 この姿勢で不可能なことは周囲がサポートするようになっているらしい。

 バケツはピカピカに磨き込まれた真鍮製、モップも留め具と飾りが真鍮製で、やはりピカピカに磨いてある。

 なるほど、見せるための演出か。

 

 父上は広間の自分の椅子に座り、その前に置かれた長椅子に来客が腰かけて話をしている。

「そういえば、最近はとんと姫様にお会いしておりませんな。一時辺境の地でご静養と伺いましたが、もう御戻りで?」

「ハハハ、すっかり元気になりおって、また女だてらに剣ばかり振り回しておるよ」

「いやもったいない、着飾ったお姿も拝見したいものです。そしてうちのフランツめのお相手などしていただけたらもう……」

「ハハハだめじゃな、まだまだ心も体も幼過ぎて、棒きれ振り回して走るそこらの子供と一緒じゃ。そんな色恋ざたやら結婚やら、あやつの頭には丸っきり無いじゃろ」

「お年頃ですからそんなことはございますまい。陛下が考えていらっしゃるよりももっと大人では?」

 お父様は私の体のことは一応知っているので、ちょっと困った顔をした。

「ハッハッハ、あるいは、そうかもしれん。ま、それはそれで剣から離れて少しは女らしくなるのなら良いかもしれんな」

581 : 檻姫[sage] 2008/12/28(日) 14:32:48 ID:cbio4rVZ0

 私たちは隅からずっとモップを掛け、玉座近くまで来た。

「おお、これは変わった趣向ですな」

「うむ、かのバルベロッテ領から引き取って来た者じゃ。心の病を治すとかで、このような姿も治療のうちらしい。よく気が利く働き者じゃ。こちらは見ない顔じゃな」

 リリアが最敬礼して父上たちに挨拶した。

「陛下にはご機嫌麗しゅう。スロベニイ侯爵様いらっしゃいませ。リリアと申します。この者は新入りでエッスと申します」

「ほう、それにしても実に奇妙な服じゃな」

 スロベニイ侯爵がいたずらのつもりで私の胸のラバー球をキュポッと押した。

「ン!!!!」

 私は目を剥いて硬直した。

「エッス、ご挨拶を。喋れないのだから、せめてお辞儀を」

「ン…… シフッ……!」

 僅かの振動が恐ろしくて、体が曲げらんない!

 

「申し訳ございません、あとできつく叱っておきます」

「まあよい。して、病は良いのか?」

「陛下の思し召しのおかげで少しずつ良くなっております。ありがとうございます」

 リリアが会釈してモップを握りなおし、私は硬直したままそろそろと移動してモップがけを続ける。

 

「とても心の病とは思えませんな。挨拶など上々ではございませんか。実は良家の出とか?」

「それはしらぬが、わしも病とは思えんのじゃ。まあしかし専門的なことはわからん」

「それにしても、二人ともすごい服でしたな、ヒヒヒヒヒ」

「ゴホン、ま、ああいうのもアリじゃろ」

582 : 檻姫[sage] 2008/12/28(日) 14:34:07 ID:cbio4rVZ0

 父上が俗っぽい言い方をするのを初めて聞いた。

 私は裸よりいやらしい姿を父上と侯爵に晒してしまった。

 でも右乳首が痛くて、それどころではなかった。

 お腹の中に異物をごってり詰め込まれ、クリトリスと乳首を吸い出されて、それだけでも快感で動けなくなりそうなのに、今度は快感を超えた痛みで身動きできない。

 なんとか手を乳首の球に持っていき、球の弁をいじってみようと試みたのだが、そこまで手を伸ばすとクリトリスが大変なことになる。

 泣く泣くそのまま広間のモップがけを終えた。

 

 道具を片して広間を出ると、リリアが目茶目茶怒ってる。

「エッス様あ! なんでちゃんと挨拶しないんですッ! お父様だから? ダメでしょ馴れ合いわ! 今はエッス様はメイドで奴隷なんですからねッ!」

 伸びぬ腕を伸ばして壁に『ごめん、ちくびいたいの』と書いた。

 

「侯爵様にいたずらされたの知ってますッ! それでも腰を曲げて挨拶すんのッ!」

『すまん』と書いた。

「おしおきですからね。これはエッス様があたしの立場でも容赦しないでしょ?」

 ひー! 低音で囁くリリアの声、怖ッ!

 

 弁解の余地はないので、コクリと頷く。

583 : 檻姫[sage] 2008/12/28(日) 14:34:52 ID:cbio4rVZ0

 リリアはおもむろに私の膣に繋がるラバー球を握った。

 ポク、ポク、ポクと何回か押すと、私の大切な子袋の中に差し込まれた部分が膨らんだ。

「ンイイイイイイーーーーーー!!!」

 暴れたくても暴れられない体をガクガクと震わせて耐える。

 

 ハアッ!

 なにこれ!

 子袋全体がお腹を突き上げる様に感じてしまう!

 子袋の入口をいじられる時の、心の底まで満たされる多幸感が、子袋の中を拡張されることでありえないほど全身に拡がる。

 

 空中に浮きそうな、それこそグレンドルに尻の奥までほじられて感じてしまった飛翔感を、立ったまま味合わされてしまう。

 

「こっちも」

 まだやんのおッ?!!

 

 こんどはお尻のをポクポクと握る。

 こちらは数回では何の変化も無かったが、十数回ポクポクされたらとたんに強烈な排便感が襲ってきた。

「ンギイイイイイイイイーーーーーー!!!」

 喉の奥で絶叫!

 

「ンヒッ!」

「ンヒッ!」

「ンヒッ!」

 全く歩けない。

584 : 檻姫[sage] 2008/12/28(日) 14:41:26 ID:orkUdORM0

「早くしてください! もっと膨らましましょうか?」

「ヒイッ!!」

 全身に脂汗が浮く体に鞭打って、リリアについてゆく。

 

 うんちしたい!うんちしたい!うんちしたい!うんちしたい!うんちしたい!うんちしたい!うんちしたい!

 

 とんでるとんでるそらとんでる!

 

 超苦痛と超快感で本当に気を失いそうだ。

 

 

「ンヒッ!」

 

 まじらめらー!

 ほんとにおかしくなるうー!

 

 うんちしたい!うんちしたい!うんちしたい!

 とんでるとんでるそらとんでる!

 

 どうにかこうにか厨房まで辿り着いた。

590 : 檻姫[sage] 2008/12/30(火) 01:38:43 ID:/EuF54T/0

 リリア専用のお盆を渡される。

 私の分はもともと用意されているわけではないので、リリアの予備を借りたわけだ。

 通常のお盆と違い、三日月形になっていて、腰からあまり伸ばすことのできない手でも左右で保持できるようになっている。

 巧みな凹凸のデザインで補強された薄い真鍮のお盆だ。

 これもよく磨き込まれていて、自分の顔が映って少し嫌だった。

 

「あたしがー、陛下のやりますからぁー、エッス様はぁスロベニイ侯のお願いしますねー!」

 こくりと頷く。

 し、しかし…… お腹をいっぱい膨らまされて、異次元の快感に腹腔を吊り上げられている私には、動くだけで精一杯で給仕など無理。

 

 両手で持ったお盆に紅茶が載せられる。

 もうただ持っているだけでカップがカタカタと鳴る。

 快感と苦痛で気が遠くなりそうなのを必死でこらえて、こぼさぬように広間に戻る。

 

 遠い……

 遠すぎる……

 

 リリアは一応体裁もあるのか、私に合わせてゆっくり歩いていてくれている。

 だが、いくら粗相の罰とはいえ、私をこんな状況にしたのはリリアなのに。

591 : 檻姫[sage] 2008/12/30(火) 01:39:17 ID:/EuF54T/0

「失礼します、お茶をお持ちしました」

「おお、これは済まんな。不思議なメイドにお茶を出してもらったと国に帰ったら自慢しよう」

「勿体ないお言葉。そもそも私共は奴隷の身分ですから、お気にかけていただくことすら憚られる者。勿体な過ぎて消え入りそうでございます」

「ははは、何を申す。そなたの物腰や言葉遣いを見れば、そんな下賤な者でないことは一目瞭然。何か事情があるのであろう」

「恐れ入ります。そのお言葉だけでもう充分でございます」

 リリアはスロベニイ侯と会話しながら、慣れた手つきで父上の前にお茶のセットを並べた。

 仕草を真似て私もスロベニイ侯の前にお茶を出そうとするが、どうしてもある角度以上前屈みになることができない。

 

 そのままイッて倒れそうなのだ。

 

 所作の粗相と全体的な粗相では、この場合所作をぞんざいにするしかない。

 スロベニイ侯の前の小さなテーブルは、ソファに合わせてかなり低い。

 私の腿の半ばくらいの丈しかない。

 

 あまり屈まずに、そっと受け皿を掴み、載ったカップをカタカタ言わせながら、もうあとちょっとでテーブルに置けるというところで、カタンと皿をテーブルに落とした。

 僅か数ミリではあるが、カップがずれ、お茶が少々受け皿にこぼれた。

「申し訳ありません! 淹れ直して参ります。この者はきつく罰しておきますから!」

 リリアが私のフォローをして、皿とカップを引き取ろうとする。

「よいよい、別に服や調度を汚したわけではない。見れば動きが不自由な様子。やはり何かの病か?」

592 : 檻姫[sage] 2008/12/30(火) 01:39:58 ID:/EuF54T/0

「はい、この者は感じることが止まらなくなる病なのです」

 

 きゃーーーーッ! なんてこと言うのッ?!!

 

「この突起もその治療のためのもの。この者はこれを弄られても快感に耐えるよう訓練を受けているところなのです」

「ほう、これをな」

 スロベニイ侯は指を伸ばして、また摘まもうとする。

「あ、お恐れながら、そのような扱いでは逆効果なのです。ただ指先で揺らせば良いのです」

「ほぅ、こうか?」

 股間のクリトリスを吸引しているラバー球を、背中の懲罰装置のラバー管が刺さったままプルプルと揺らす。

「ンフッ!!」

 ずっと超快感の中に居るところへ、更にめくるめく快感を押し込まれる。

 不規則な指の動きに、とうとう腰が砕け、そのままガックリと膝を突いた。

 

「こら!」

「良い良い、おかげでこっちも弄れるぞ」

 お盆を落とさぬうちに床に静かに置き、膝立ちの姿勢でスロベニイ侯に乳首のラバー球を弄られる。

 今のように全身を快感で満たされている時は、クリトリスの強い刺激より、こんなゆる甘い刺激の方が絶頂への近道になる。

 

 すごいきもちいい。

 

 スロベニイ侯の年季と悪戯心の混じった不思議な指使いで、乳首だけでどんどん昇り詰めてしまう。

593 : 檻姫[sage] 2008/12/30(火) 01:41:39 ID:crgiEO0V0

「ンンーー!!」

「ンンーー!!」

「ンフーーーー!!」

 

「あっ」

 

 規則的な甘い声を出したら、父上が小さく叫んだ。

 

 ああああああ!

 バレた!

 バレたんだ!

 私だとわかってしまった!

 

 だがもうその時にはどうすることもできず、私は生れて初めて、父親の目の前で絶頂を迎えてしまった。

 

「ンンンンンンンンンーーーーーーーーー!!!!」

 

 性交というものを知っている大人なら、誰にでもわかる明瞭な反応と叫び声。

 実際、スロベニイ候もニヤニヤ笑いながら自分の手技が一人の奴隷メイドの気をやらせたことをわかっている。

 

 普通、すとんと気分が元に戻るのだが、腸と子袋を拡張されてしまっているので、気分はドロドロのまま、次に何をすればいいか全く思いつかない。

601 : 檻姫[sage] 2008/12/31(水) 01:08:39 ID:WyNy5JNH0

「立ちなさい!」

 リリアに引き摺られて、初めて足に力を入れた。

 ガクガクで立てない。

「ほら!」

 尻のラバー球をリリアが掴み、弁の部分を歪めるようにつまむと、シューーーッと空気が抜けて、突然お腹が楽になった。

「まだだめ?」

 私が返事するより先にリリアが膣に入れた方のラバー球を同じように歪めると、こちらも空気が抜け、お腹の奥がスッとした。

 同時に快感も消えてしまった。

「どう?」

 コクリと頷く。

 

「失礼いたしました」

 リリアが私のお盆も拾って、そのまま二人でゆっくり歩いて広間を出た。

 

 ああ、またおしおきだ。

 

「ウフフ、エッス様、お父様の前でイッちゃいましたねッ!」

「ングーーーーゥ!!」

 涙目で抗議する。

「怒ったってだめですよー! ちゃんとお仕事しないエッス様が悪いんでーす!」

「ンーーー!!」

602 : 檻姫[sage] 2008/12/31(水) 01:09:16 ID:WyNy5JNH0

 しばらくそこでリリアと睨み合って立ちんぼのまま。

 マスクから覗く目だけニヤニヤ笑って取り合わないリリア。

「はーい、ホラ、お話終わったみたいですよー! 器を下げにいきましょー」

 

 広間にはもうスロベニイ候も父上も居なかった。

 クリトリスと乳首はまだ吸引されたままだが、さっきより少しはマシに動けるので、残されたティーカップをお盆に載せて厨房へ戻った。

 

「エッス様ぁ、あとは中庭の落ち葉の掃き掃除だけですよぉー」

 厨房を出て、中庭の外れにある物置小屋に向かう。

 単調で規則的な道のりに、吸い出されたままのクリトリスが凄く感じて来た。

 

「ンフゥウッ!!」

「ンフゥウッ!!」

「んんーーー!!」

 

「ああら、いい声、エッス様ぁ! エッス様はぁ、あたしと条件違いますからね、別にイッてもいいんですよ? でも、作業だけは続けてもらいますからねッ!」

 思ったより普通の対応のリリアに向かって、あまり深く考えずにこくりと頷いて見せた。

 物置小屋に向かうには、まず城の建物を出て、中庭を横切らなければならない。

 

 革製全身拘束衣に慣れているのか、リリアはスタスタと小屋へ向かう。

「ンフゥウッ!!」

「ンフゥウッ!!」

「ンイ!ンウ!!」

 このままだと、中庭に出るまでに絶対イク。

603 : 檻姫[sage] 2008/12/31(水) 01:10:07 ID:WyNy5JNH0

 程よい力で吸引されたままのクリトリス。

 油まみれのソレは、全面をラバーの吸引部に密着させられ、油を介したラバーの、通常では得難い超快感に包まれてしまっている。

 一歩歩く度に下腹部のラバーの規則的な引き攣れを受け、甲冑とピアスで根本を固定された私のクリトリスを、微妙に捻っては擦り、戻しては摘まむ。

「ンウ!! イウ! ンフウッ!!」

「イウ! ヒウ! ンフウッ!!」

「ムンッ!!! イウン! ンフウッ!!」

「ウウウウウーーー!!」

 ちょっと! リリア! 歩くの早いよぅ!

 

 リリアは私の様子に気付いているのか、チラと見てまた歩く。

「イウ! ヒウ! ンフウッ!!」

「ムンッ!!! イウン! ンフウッ!!」

 

 あ……

 あ……

 あ…… だめ…… イク……

 

「ンムムムムンンーーーーーーーーー!!」

 

 ガクリと膝を折って、中庭に続く廊下の隅で動けなくなった。

 

「しょうがないなぁ、エッス様わ! そんなにお腹を膨らまされるのが好きなんですかぁ?」

「フヒイッ!!」

 立ったまま身動きできなくなる恐ろしい仕掛けを再び発動すると脅されて、私は瞳がキュウッと収縮し、クラクラのまま立ちあがった。

609 : 檻姫[sage] 2009/01/01(木) 23:54:32 ID:2Rpp/dyg0

 ドロドロのギチギチの、そしてキツイ快感でクラクラのまま、一歩ずつノロノロと歩く。

 

「フヒイッ!!」

 

「フヒイッ!!」

 

「フヒイッ!!」

 

 一歩ごとに、すでに感度が限界まで高められた粘膜に過度の刺激が加えられ、痛みにも似た激しい快感が走る。

 イッた快感に快感を上乗せされて、こんどは中庭に出たところで気を失いそうだった。

「フギイイイイイイ!!」

 楽しくもない過剰な快感を押し込まれ、私のクリトリスは悲鳴を上げている。

 

「何やってんだ? お前」

 いきなり後ろから声を掛けられた。

「ヒイッ!!?」

 ビクッと全身が緊張した。

 だってグレンドルの声だったから。

 

 ありえないモノを見る目で振り返ると、ちょっと照れ臭そうな顔をしたグレンドルが立っていた。

「なんかまたモリスの実験? 新しい甲冑のインナーとか? なんかそれで出来た膜で、お堀ンとこで何かやってたよな」

「ンムーー?!」

 私のことがわかるのか? バレバレなのか?

 問いかけるように叫んだ。

610 : 檻姫[sage] 2009/01/01(木) 23:55:12 ID:2Rpp/dyg0

「わ! グレンドル様、わかるんですねー?! さッすがぁ! ラブラブぅ!!」

「ば、ばか、ラブラブとか関係ないって! スレイは部隊の仲間! でも、目の穴からそんだけ目と眉が覗いてりゃ一発でわかるし、身体のラインとかもなぁ?見慣れたモンだし……あ! 見てない! 見てないぞ、俺!」

「んんーーーーー!!」

 私はもうどうしていいかわからなくなり、その場で棒立ちのまま悲鳴を上げた。

 

「そうだー!! さっきのオシオキがまだでしたよねー!?」

 ええっ?

 やっぱりやるのッ!?

 

 リリアが股のラバー球に手を掛けたとき、私は反射的に身を引いてバランスを崩した。

「おっと」

 グレンドルが親切心で私の腕を掴み、ぐいっと引き寄せる。

 バ! バカア!!

 腕に繋がったベルトが引かれ、背中に装着させられたラバーの袋が拡張する。

 拡張されたラバーの袋は、その先のチューブが差し込まれたラバー球の中の空気を、思い切り吸い取った。

 

 ―― シュウッ! ――

 ―― キュッ! ――

 

 絶望の吸引音が背中と股間で響く。

 

「ゴブ!!」

 クリトリスを拡張吸引する快感、失神直結のめくるめく過剰な快感を、一撃で股間に叩き込まれ、私は口の中に泡を溜めて気を失った。

611 : 檻姫[sage] 2009/01/01(木) 23:55:55 ID:2Rpp/dyg0

 猛烈な便意で目が覚めた。

 うんちしたいうんちしたいうんちしたいうんちしたいうんちしたいうんちしたい!

「ンヒイッ!! ……ンヒフ!!」

 目に映ったのは中庭の青い空と覗き込むグレンドルの顔。

 中庭ではこちらの様子を気にするでもなく、既にリリアがせっせと落ち葉を掃き集めている。

 ああ、早くお仕事に復帰しないと、またおしおきだ。

 ガバと起きようとしたが、全身がわなないて身動きできない。

 

 ―― シュッ! シュッ! シュッ! ――

 

 そうしている間にもどんどん便意が強くなる。

 あろうことか、グレンドルが尻のラバー球をせっせと握り潰しているのだ。

 

「ンイィーーーーーーッ!!」

「おう、リリアに聞いたんだ。ここをポクポクやるとお前が目ぇ覚ますってな。そして目が覚めたらこっちを握るんだって?」

 こんどは膣に繋がるラバー球を握ろうとする。

「ンイイーーー!!!」

 絶叫してグレンドルの手を振りほどこうとするが、手を動かせばまたクリトリスが吸われ失神するので出来ない。

「バカ、暴れるなよ。優しくやってやるから」

 優しく子袋を拡張されてたまるかーーー!!

 

 万策尽きて脱力すると、グレンドルは私の子袋にせっせと空気を送り込み始めた。

 信じられない。

 グレンドルに殺されるなんて……

 

 優しく見つめるグレンドルを、縮んだ瞳孔で凝視し、涙をハラハラと流しながら、子袋を限界まで拡張され、奥の性感帯を超圧迫されて再び失神した。

618 : 檻姫[sage] 2009/01/06(火) 01:03:38 ID:lVQ/39Yf0

「エッス様…… エッス様ぁ……」

 ハッと目覚めると、既にグレンドルの姿は無く、リリアに揺り起こされている所だった。

「ンーーーーーーッ!!」

 子袋を限界まで拡張された状態のまま記憶が途切れていたので、起き抜けに思わず叫んでしまったが、既に子袋と腸の空気は抜かれていた。

 

「ほらぁ! ラブラブで失神するまでイッてないでぇ、早く起きて手伝ってくださいよォ!」

 何がラブラブだぁ!

 本当にお腹が破裂して死んだと思ったんだからぁ!

「ンィーーーーッ!!」

 涙目で抗議する。

「はーーいはい、何が言いたいんだかなんとなくわかりますよぉ。 ま、アタシはお仕置きの失神を次のお仕置きのネタにすることはしませんから、あと中庭掃いて今日は終わりでッす。て、あれ?エッス様のラバー状態が既にアタシに失礼なことしたお仕置きでしたっけぇ! アッハッハ、まあいーぢゃないですかァ!」

 

 リリアに手を引かれて、どうにか立ち上がる。

 力が入らず、膝がプルプルと笑ってしまう。

 

「はいホウキ」

 箒にすがって立つ。

 

「ンフゥ…… ンンッ……」

 

 小枝を束ねた箒で、落ち葉だけを掃き集めてゆく。

 お腹の奥がジンジンする。

 お尻の奥には、排便を許された瞬間のような、物がズルンと甘い快感を伴って抜けて行くような、恥ずかしい気持ち良さが残っている。

619 : 檻姫[sage] 2009/01/06(火) 01:06:46 ID:lVQ/39Yf0

 掃く度にプルプルと揺れる乳首とクリトリスのラバー球の刺激が、体を再び火照らせる。

 

「ンフゥ…… ンンッ……」

 

 同じ刺激をベッドの中でもらったらどうだろう。

 『おしおき』と言っても、バルベロッテに凌辱された時とは精神的な重さが全然違う。

 これはあくまでも私を困らせるためのお遊びだ。

 だから、正直に言ってこんなきもちいい刺激、ベッドで貰えたら最高なのに。

 心から気持ちよく逝けるのに。

 日常に強引に割り込んで来るから嫌なだけなのに。

 でも日常に性的興奮を割り込ませるための非日常な仕掛けを身に纏わされている。

 

 股をトロトロに濡らしながらやっと中庭を掃き終えた。

 

 

「ごくろーさまでしたぁ! あっち向いてくださーい!」

 リリアは私の背中に回ると、リリア自身も肘を封印されている不自由な手で、器用に私のストラップを外した。

 ストラップと一緒に私を恐怖で戒めていたラバーの吸気袋も外れた。

 リリアはクリトリスのラバー球に繋がるチューブも抜き取った。

「アハハすっごい仕掛けですねぇ! さ、少しは楽に歩けるでしょ? 道具片付けて行きましょー」

 

 基本的には何も変わらないのだが、腕が自由に動かせるのと、いきなりクリトリスを吸われて失神する恐怖が無いだけでも全然ちがう。

620 : 檻姫[sage] 2009/01/06(火) 01:09:35 ID:lVQ/39Yf0

 道具を納屋に仕舞っていると、後ろからリリアが抱きついてきた。

「ンフーー??!」

 私の体に頬擦りする。

「あはぁ! これほんッと素敵ですねぇ! ああん、エッス様の全身を撫で回したいのに出来ないいいい!! もう今日はご褒美無しでもいいから、封印破っちゃおうっかなぁ!」

「ンンーー!」

 私は首を横に振ってリリアをなだめる。

「あ、でもぉ、エッス様のお仕置き完結しないといけないからぁ、我慢しますねッ?」

 

 リリアは一度物置小屋を出ると、私を促してその裏手に回った。

 そこには物置小屋のもうひとつの入り口があった。

「エッス様ぁ、その木のかんぬき、跳ね上げてくださいまっす?」

 木製の横木を跳ね上げると、ドアが緩く開いた。

 

「開けて」

 

 ちょっとトーンを落としたリリアの声にゾクリとしながら、扉を開いた。

 

 なんだこれは!

 内部全面が真っ黒なラバーで張られた小部屋。

 屋根に明かり採りのガラス窓があるだけで、あとは扉の裏まで全面ラバーだ。

 

 隅に透明な液体の入った小瓶と水差し、小さな金属の箱。

 そしておまるのような蓋付き容器と、ラバーの袋を空気で膨らませたようなクッションが一つ。

 

 外は比較的涼しい気候なのに、その中は天窓からの日光に一日中温められ、むせかえるようなラバー臭が渦巻いていた。

624 : 檻姫[sage] 2009/01/06(火) 22:27:19 ID:/OX2ezCA0

「入って」

 

 リリアの低い声に押されるようにして中に入った。

 

「ウフフ? これはご褒美でーす! 一晩ゆっくりお楽しみくださーい。存分にイッていいですよーォ?」

 

 え?

 

 バタンと戸が閉められ、ガタンとかんぬきの落ちる音がした。

 ザッザッと芝生を踏む足音が遠ざかり、リリアの気配が消えた。

 

 え?

 

 無駄と知りつつ扉を押すが、分厚いラバーの感触があるだけでびくともしない。

 

 今晩はここで寝ろというのか?

 お仕置き終わりじゃなかったのぉ?

 

 仕方無いのでラバーのクッションを壁に寄せ、メイド作業で疲れた体を床に横たえた。

625 : 檻姫[sage] 2009/01/06(火) 22:28:49 ID:/OX2ezCA0

 物置小屋とはいえ床はギリギリ私が寝そべることが出来るだけの面積がある。

 

 しかし 臭い。

 通気の殆んど無い室内は熱気とラバー臭が立ち込め、外作業だと殆んど汗を意識しなかったのに、今はもう既にラバー拘束衣の中は汗だくだ。

 

 我慢してしばらく横になっていたが、だんだんヘンな気分になってきた。

 ヌルヌルして気持ち悪い……のがきもちいい。

 すっごく変だ、私。

 

 自由になった手で、ギュピギュピと自分の全身を撫で回すと、ぬめる肌から汗と油で浮いたラバーがくちゅくちゅ音を立てながら滑る。

 それがなんとも言えない無機質と有機質の間(はざま)の感触を全身に与えるのだ。

 

 急に背中の合わせ目のことを思い出してしまった。

 私はこのラバー拘束衣の合わせ目を溶かし合わせて貼り合わされているのだった。

 

 すごい……

 全身隙間無く脱げないラバーに包まれてるんだ、私。

 

 乳首のラバー球が目に入った。

 さっきまで触れることすら恐ろしい存在だったその球が、天国の入り口に見えてゴクリと生唾を飲んだ。

626 : 檻姫[sage] 2009/01/06(火) 22:30:16 ID:/OX2ezCA0

『同じ刺激をベッドの中でもらったらどうだろう。正直に言ってこんなきもちいい刺激、ベッドで貰えたら最高なのに。心から気持ちよく逝けるのに』

 

 ああっ!

 

 快楽の罠に堕ちる瞬間の絶望感は、何と甘美なことか!

 今までずっとこれで調教されて来たのだった。

 これが堪らない極上の快楽なのだ。

 王女が処刑されるという、私の心の奥底の、私ですら気付かなかった快感を抉り出し、浮き彫りにし、晒すシチュエーションなのだ。

 ぐるぐると代償を検証し、本当に勝手にいじっていいんだとわかった時、私の脳はラバー地獄に堕ちていた。

 

 ギュピ、ギュピ、ギュピ、ギュピ、ギュピ

 

 くちゅ。くちゅ。くちゅ。くちゅ。くちゅ。

 

 この、本能に訴える気持ち良さは何なのだ。

 

 元は植物の汁だそうだから、身体への馴染みと親しみは相応自然なことなのかもしれないが、自分の全身に纏わり付き、覆い、自分を別な生物に変えてしまうような異質な光沢と触感が、性感の核を刺激する。

 考えてみれば性感の象徴、性器の陰唇やクリトリス、そして口唇、さらには粘液とは無関係な乳首ですら、絶頂に近くなれば光沢を帯びる程になる。

 光沢は性の極みの象徴なのだ。

 

 隅にあった小瓶を掴む。

 小瓶には甘い香りの粘液が入っていた。

 

 中指をトプンと瓶に入れ、一すくい胸に塗ると、まだまだ自慰に嫌悪感のある私が、もう止められなかった。

632 : 檻姫[sage] 2009/01/08(木) 17:22:19 ID:PWpN3iZr0

 自分の持ち物なのに、たわわな胸がいとおしい。

 鷲掴みにして振ると、ラバーの筒内いっぱいに吸引拘束された乳首が油と汗で微妙に擦れて、そのまま失禁しそうな気持ち良さだ。

 もちろん失禁などできぬよう尿路を戒められてしまってはいるが。

 

 リリアの言葉を信じるならば、ここには私一人。

 誰に憚るでもないので、自分の好きな強さ、好きな速度で揺らし揉む。

「ンフーーーッ!」

 超きもちいい。

 

 身悶えることも、叫ぶことも自由なんて、嬉しくて涙が出てしまう。

 そんなことを喜んでる時点で、自分がもう戻れない良くない世界にどっぷりハマっているような気がするが、今は目前の快楽が優先だ。

「ヴーーーーーッッ!!」

 喉の奥を振るわせて、絶頂間近の雄叫びを上げる。

 

 ラバー球の構造が分かったので、恐る恐るつまみ、先端近くを歪ませてみる。

 シュツと小さい音がして、乳首が楽になった。

 

 じんじんする乳首を再び虐めるように、ゆっくりとラバー球を潰す。

「ンンーーーーーー!!」

 ぎもぢいいよぉ!!

 

 口中にいっぱいよだれを溜めながら、反対の乳首も空気を戻して、再び吸う。

「グンンーーーーー!!」

 のけぞるほどの気持ち良さ。

 

 その時小瓶が倒れ、中の粘液が床に広がった。

633 : 檻姫[sage] 2009/01/08(木) 17:23:22 ID:PWpN3iZr0

 自分の行動が完全に狂気だとわかっているのに止められない。

 幼い子供の泥遊びのように、その粘液の上へ身を投げて、粘液を塗り拡げ、ぐちょぐちょになりながらゴロゴロと転がる。

 ラバーの空気枕もこのドロドロに巻き込まれ、もう何がなんだかわからない。

 私の脳は快楽に狂って、シワも何も無いツルツルテカテカの、粘液をまぶされた塊になってしまった。

「フヒッ! ホヒッ!」

 気持ち良さに、悲鳴に近い嬌声を上げ、モリスに止められているにもかかわらず、左右の乳首ともスコスコとさらに2回も吸引してしまった。

 

「フゴオオオッ!!!」

 目から火が出て、全身がエビのように反り返る。

 乳首だけが別な世界に連れてかれちゃうゥ!!

「フシューーウ! フシュシューーーウ!!」

 ラバー球を歪ませて圧力を抜こうにも、指が震えてうまく掴めない。

 乳首がぢんぢんしてきて耳も目もキーーンと引っ張られるような死にそうな快感がやってきた。

「ガフ! ガフ!」

 ぎもぢいいいい!

 これをクリトリスにやったらどうなっちゃうんだろう!

 考えるよりも先に股間のラバー球をキュポキュポキュポと3回も吸引していた。

 

「グム”------!!!!」

 グレンドルに腕を引かれて一瞬で失神したあの強烈な快感が、時間を10秒くらいに引き伸ばしてやってきた。

 5秒ほど様子を見る間があったかと思うと、次の1秒にはもう手が痺れてうごかなくなるほどの手遅れ加減。

 

 拘束などされていないのに、手を脇に添えて棒状になったまま、粘液の上を転がりつつ失神した。

634 : 檻姫[sage] 2009/01/08(木) 17:24:28 ID:PWpN3iZr0

 気づくと天窓から見える空はもうすっかり暗くなっていた。

 どのくらい気を失っていたのだろう。

 お腹も空いたし、小用も足したい。

 まだじんじんする乳首とクリトリスのラバー球を歪めて圧力を抜き、やっと起き上がる気になった。

 

 改めて部屋の隅を見ると、金属の小箱と水差し、そして蓋付き容器が残っていた。

 金属の小箱を開けると、中に見慣れた鍵が1つと、ビスケットが少しと、コップが入っていた。

 口を塞がれている今、どうやってこれを食べろと?

 いや、よく考えたら、腕を戒められていなければ、この口枷は自力で外せるな。

 

 口の外のラバー球を歪めると、案の定口の中いっぱいに拡がっているラバー球から空気が抜け、口が楽になった。

 手探りで頭に巻かれたベルトを緩め、顔を締めるハーネスを外して、口枷を吐き出した。

「ぷはあっ! うー顎いたい」

 独り言を言いながら、コップに水を注ぎ、ビスケットを口にする。

 たった3枚なので食べ足りないが、腸をあれだけ塞がれていては、食べ過ぎれば別の地獄に襲われる。

 水も汗で失った分程度に止めておいた。

 

 食べながらチラチラと蓋付き容器の方を見ていたが、結局生理現象にはかなわなかった。

 小用の口の蓋を解錠し、ラバー姿のまま容器を股間にあてがって長い長いおしっこをした。

 

 全部終わって蓋を戻し、ドロドロのままの体を横たえると、今度は尖った刺激では無い絶頂が欲しくなり、3つの突起を緩く吸引しながら、ダラダラとした自慰を始めた。

639 : 檻姫[sage] 2009/01/10(土) 00:28:41 ID:vxTq/qAs0

 月明かりだか星明りだかわからない、わずかな明かりが天窓から室内を照らす。

 漆黒の室内で漆黒の身体を好き勝手に揉み、3点の突起と、膣内、腸内のラバーの圧力を自在に調節して、甘い甘い快感にゆるやかにのたうちまわる。

 まるで胎児に戻ったような、あのバルベロッテの所で檻に詰め込まれた時のような感覚が、手足自由な状態で再現される。

 滑りが甘くなると、瓶に残った粘液を足し、さらに踊るように体をくねらせ、自由になった口から舌を出して口唇を淫らに舐める。

 欲望の赴くままに快感を貪る、とても恥ずかしくて人には見せられない姿。

 心のどこかに、何かの罠かもしれないという思いを抱えつつも、手を止めることができない。

 

 暗くてもなお頭がクラクラするほどのラバー臭の渦巻く室内で、ひたすらに我が身を弄ぶ。

 

 にゅるにゅる。

 ぴちゃぴちゃ。

 くちゅくちゅ。

 

 ラバー球の扱いに慣れてしまって、緩く吸っては圧を抜き、緩く吸っては圧を抜き、クリトリスのすれ具合が程良いところで、ラバー球自体を前後に動かして、クリトリスをラバー内面でしごく。

 

 ッはあッ! これすごくイイ!!

 男の人って、きっとこんな感じに感じてるのね。

 うわ、少女っぽい思考からぜんぜん抜けられない。

 えいくそ、『よ、世の男性は、き、きっとこのようにか、かん、感じているのだろうかかかか』かはぁ!

 ちょ、いい! もう、私、マジメっぽいのどっかに捨てちゃっていい!

 ああああああ、手がとまんない!

 

 ふぁっ! ふああっ! ふあああああああああ!!

 

 まるで男性のソレを握るようにして前後に限りなくしごき、ついに求めていた絶頂を迎えた。

640 : 檻姫[sage] 2009/01/10(土) 00:29:33 ID:vxTq/qAs0

 明るさに目覚めると、ラバー球を握ったまま眠っていた。

 

 ガタゴトとかんぬきを外す音がする。

「エッス様ぁ! どーでした?! おーーー匂いまッすねーー! おんなの匂い!」

「いやああ!!」

 いきなり淫らなことをし続けていたと指摘され、叫び声を上げた。

「さあ、もう1コだけ楽しいコトしましょうねー!」

「もういやああ! 昨日で終わりのはずだろ?」

「うっふっふー! モリス様の会心の作ですよー! エッス様もご存じの。 見たら絶対やりたいって仰いますよーー?!」

 

 くたくたの体のまま立ちあがり、リリアに引っぱり出されて物置小屋を出た。

 リリアは中を簡単に片付けると、扉を閉めてかんぬきを下ろした。

 そういえば、今はリリアは腕を拘束されていない。

 

 嫌々歩く私の腕を取り、ぐいぐい引っ張って行く。

「ほらほら、ちゃんと歩かないとまた吸いますよォーー?」

「やるならやれ。もう随分慣れた」

「ああーん、そんな風に言ったらつまんなーい! えい!」

 いきなりプシッと右乳首のラバー球を潰した。

「キャアア!!」

 慌ててラバー球を歪め、圧を抜く。

「ほんとにやるなんて、ひどい!」

「キャ、エッス様、女の子っぽーい!」

「言うなぁ!」

 じゃれあいながら歩くうち、とうとう城の門まで来た。

641 : 檻姫[sage] 2009/01/10(土) 00:30:23 ID:vxTq/qAs0

「ちょ、城から出るのか?」

「すぐそこでッすよーーー!」

 一般人には私だとバレていないようだが、ラバーに包まれているとはいえ、全裸に近い状態を人前に晒すのは死ぬほど恥ずかしい。

 城門の衛士たちや出入りする人間が全員ジロジロとこちらを見る。

 

 背中を曲げて身を屈めるようにして城門を出ると、すぐそこが何やら騒がしい。

 まだあのリンダを晒しものにしたラバーの四角い枠の装置が堀のそばにあるらしい。

 まったくモリスも好きだな。

 フフ、今日の犠牲者は誰なんだ?

 

 人垣がザッと開き、私の正面に道ができた。

 その道の奥には、あのラバーでできた膜のベッドが、口を開いて待っていた。

 

 犠牲者は…… 私……?

 

 ラバーの中に滝のような冷や汗をかく。

 これ以上まだラバーで辱めようと言うのか。

 私は真っ青になり、恥も外聞もなく、踵を返して逃げ出そうとした。

 

 呆然とする私の3か所のラバー球の弁に、リリアが油さし器のような物で何かをチュッチュッと流し込んだ。

「逃げようとしてもダメですよーーぅ? これでこの弁はもう開かなくなりました」

「きゃあああああああ!」

 言い終わるより早く、乳首もクリトリスも3回ずつ吸引され、一瞬で目がくらんでその場にガクリと崩れ落ちた。

646 : 檻姫[sage] 2009/01/10(土) 22:08:11 ID:IrAPmPfv0

 ガクガク震える体を無理矢理立たされ、衆人環視の中をラバーの薄膜でできたベッドに向かって歩かされる。

 刺さる視線が、あの広場で処刑された少女を思い出させ、私の股間は恥ずかしい程に濡れる。

 

 ベッド脇にはモリスが居た。

「おぼえ……てろ……」

 わななく唇ではいた捨てゼリフを聞き届けたところで、モリスは私の口に再び口枷を嵌めた。

 それは最初に嵌められたものと似ていたが、ハーネスはなく、ただ後ろで留めるだけの構造だ。

 口は太めのチューブになっていて、まるで蚊の口吻のように飛び出している。

 そしてラバー球は横についていて、スコスコと口いっぱいに膨らませたら、モリスはスポンとラバー球を抜き取った。

 次にモリスは私の膣と腸に繋がるラバー球を外し、長いチューブがついたものに替えた。

 

「寝ろ」

 『姫』と言うわけにいかないから、動詞だけぶっきらぼうに言う。

 また恨めしげに睨んでから、ガクガク震える体で素直に台に置かれた膜の上に横たわる。

「大の字に」

 枠の四隅まで手足を伸ばした、全く無抵抗な姿勢。

 

 モリスはその私の上から、やたらラバー臭い液を浴びせた。

 これって…… 最初に背中を閉じ合わされた時の、ラバー接着剤!!

「ンーーーー!!!」

 涙目で絶叫すると、筆で目の周囲に接着剤を丁寧に塗られ、鼻の穴の周囲にも塗られ、鼻の穴は黒いラバー片で、目はアイマスク型のアメ色のラバー片で塞がれた。

 臭くて、口の口吻で呼吸する。

 目も、明るさしかわからなくなってしまった。

647 : 檻姫[sage] 2009/01/10(土) 22:08:48 ID:IrAPmPfv0

 顔を封印したところで、更に上からドロリと接着剤を流され、上のラバー膜が閉じられた。

 上の膜には何箇所か切れ込みがあったようで、口吻と、乳首とクリトリスのラバー球と、チューブで延長した膣と腸のラバー球が膜の外に引き出されたようだ。

 空気が漏れないのかと余計な心配をしたが、接着剤で着いてしまうので関係ないようだ。

 

 ……接着剤!?

 

 うわあああああああ!!!!

 

 まさか、まさか、このままこの膜の間にずっと閉じ込められてしまうのか?!

 

「ヴーーーーーーーーッ!!!!」

 

 恐怖の悲鳴を無視するように、外で矢倉がきしむ音がし、タンクが堀の水に漬けられる轟音が上がった。

 悲鳴にも似た吸気音が聞こえるや否や、あの時リンダが何を体験したのかを身をもって知った。

 リンダは素肌だったので今の私と全く同じ条件ではないが、肌に密着するラバー膜の圧力がものすごい。

 全身をまんべんなく圧迫されるのは、ただラバー拘束服を着せられただけとは全く違う次元だ。

 呼吸まで制限され、口吻から浅い呼吸でしのぐしか出来ない。

648 : 檻姫[sage] 2009/01/10(土) 22:09:35 ID:IrAPmPfv0

 体がぺちゃんこになるほどの圧力だと思ったら、それだけでは無かった。

 絞めあげられ、押しつぶされ、変形させられ、骨がきしむほどの力。

 空気の万力に絞め上げられる。

 

 身動きしようとすると、ほんの少し動けるが、すぐに弾力で押し戻されてしまう。

 カチカチの拘束ではないところが、逆に不思議な絶望感を誘う。

 無力さを思い知らされる浮遊状態。

 

 突然ガクンと枠が持ち上がり、恥ずかしい無抵抗な姿のまま、物見高い見物人たちの前へ吊るされてしまった。

 

 ラバーのために視線を直接確認することはできないが、あのリンダの時の様子をつぶさに覚えているので、どんな目で見られているかさえはっきりわかる。

 

 恥ずかしい……

 死んでしまいたいほど恥ずかしい……

 一国の王女がこんな惨めな姿を晒して…… …… 悦んで いるなんて……

 

 その時、目の前に人影が立った。

 その直後、膣と腸に繋がるチューブが少し引っ張られた。

 

 これから何をされるのかを悟り、気が遠くなった。

657 : 檻姫[sage] 2009/01/12(月) 17:43:46 ID:JVNd10ue0

 ―― スコッ! スコッ! スコッ! スコッ! ――

 

 私をまた死へと誘う恐怖の音が聞こえてくる。

 この固まったラバーの超圧力の間で標本にされている私を、中からもラバーで拡張しようとするなんて!!

 

 やられたことあんのかよぅ!

 ほんどにぢんぢゃうよぉう!!

 

 あと子袋だけはやめてぇぇ!

 あれほんとに女としてはつらいんだよう!

 奥の奥の奥を残酷に蹂躙されてる気分でぇ!

 

 グス……

 グズ……

 

 泣いても許してもらえそうになかった。

 

 ―― スコッ! スコッ! スコッ! スコッ! ――

 

 圧力にぺちゃんこにされた狭い体の中で、腸内のラバーが限界まで膨らむ。

 

 気球だ。

 私はラバー・肉・ラバーで出来た三層構造の気球の、真ん中の部分なんだ。

658 : 檻姫[sage] 2009/01/12(月) 17:44:37 ID:JVNd10ue0

 ―― スコッ! スコッ! スコッ! スコッ! ――

 

 うわあああ来た!うんちしたいうんちしたいうんちしたいうんちしたいうんちしたいうんちしたい!!!

「ホヒュ! ホヒュ! ホヒュ!」

 もう限界イイイイィィィ!!!

 

 ―― スコッ! スコッ! スコッ! スコッ! ――

 

「ンギイイイーーーーーーーィィ!!」

 

 限界!

 もう限界だってば!

 

 圧迫されたお腹が内側から膨らまされ、自分自身が剥製のように薄くなっていくのがわかる。

 もし本当にそうでなくても、この内外から肉を潰そうとする圧力の凄まじさは体験した者にしかわからないだろう。

 

 股間で何かがブランと垂れ下り、膜に当ってボヨンボヨンと跳ねた。

 ラバー球を……持ち替えた……?

 

 ―― シュッ! シュッ! シュッ! シュッ! ――

 

 わあああああああついに膣の方にも来たああぁ!!

659 : 檻姫[sage] 2009/01/12(月) 17:47:32 ID:JVNd10ue0

 ―― シュッ! シュッ! シュッ! シュッ! ――

 

 膣内をあっさり満たした空気は、奥へと逃げ場を求めて拡がり、子袋内のラバー球も膨らみ始めた。

 

 ―― シュッ! シュッ! シュッ! シュッ! ――

 

 子袋が、内臓に余裕のある方向へ、歪みながら拡がってゆくのがわかる。

 

 ―― シュッ! シュッ! シュッ! シュッ! ――

 

 ああああああああ、もういっぱいだ!もう死ぬ!

 

 ?

 

 拡張が、ほんの僅かの余裕を残して一旦終了した。

 

 予想外の展開が待っていた。

 きっと限界まで拡張されてそのまま晒されるのだと思っていた。

 しかし、そのちょっと手前のままで晒された。

666 : 檻姫[sage] 2009/01/15(木) 00:13:06 ID:tw09y4cH0

 あらゆる私への関わりが停止し、いたずら防止のためか、吊られた位置がガクンと高く持ち上げられる。

 アームで固定されているためか、この薄膜のベッドごと風で回転したりすることはなく、常に観衆に対して同じ方向で晒されている。

 接着剤を流されてしまったため、ほんの僅か首を回すことすらできない。

 本当にピクリ程度なら動けるのだが、すべての動作は一体化したラバーの塊の相互効果によって、すぐに元の場所へと押し返されてしまう。

 

 やがてジワジワと、最後に残された僅かな余裕の意味が身をもって理解できてきた。

 あらゆる性感を高い位置でキープさせられて、乳首やクリトリスにも最高の刺激を入力されつづけ、超最高の終焉の直前でストップしたままで、私の体が無事に済むわけがなかった。

 

 ああっ!

 モジモジしたい!

 で、できない!!

 

 ああつ!

 お腹楽になりたい!

 で、できない!

 

 ああっ!

 乳をもみたい!

 で、できない!

 

 ああっ! ああっ!

 逝きたいよぅ!!

 で、できないいいぃぃぃ!!!!!

 

 死に隣接する時に得られる最高の快感を、目の前でおあずけにされている!

 すでに何度か経験させられているだけに、我慢できなくて狂いそうだった。

667 : 檻姫[sage] 2009/01/15(木) 00:14:17 ID:tw09y4cH0

「ンンンーーーッ!!」

 限界の環境に置かれて、精神に異常をきたしそう。

 しかしバルベロッテの一件以来、鍛えられこそすれ壊れることのない私は、残酷にも超渇望の焦らし責めを額面通りに味合わされてしまう。

 

「ンギイイーーー!!」

 あとひと押しで逝けそうな体を、ゴム膜の狭間の超狭窄空間でガクンガクン揺すって暴れる。

 しかしきっと外見的には、僅かにパインパインと膜が振動する程度なのだろう。

 狂気に暴れる子を閉じ込めておくには最適かもしれない。

 

 あああああ、今の私って、リリアより狂気じみている?

 なまじっかリリアより体が鍛えられている分、モリスたちから見れば私はこのラバー拘束具に最適の存在なのだろう。

 

 ムキーーー!!

 ウギーーー!!

 グギイイィィ!!!

 

 逝かせてよう!!!

 

 一通り内部的大暴れをしたところで、ストンと思考がある処にハマった。

 ここに閉じ込められた瞬間は、圧迫の恐怖と拡張の恐怖で忘れていたが、良く考えてみると、今まさに、ほんとに、本当に、私の性癖にとっては一番のオイシイ頂点に居る。

 素直に認めよう。

668 : 檻姫[sage] 2009/01/15(木) 00:15:03 ID:tw09y4cH0

 衆人環視・晒しもの・完全拘束・超高速・超圧迫・超拡張・超吸引。

 高貴なのに下賤・姫なのに奴隷。

 剣を持てば敵う者無しの私が、死の直前まで追い詰められている。

 

 放置の絶頂。

 

 処刑と剥奪の恍惚。

 

 あー

 

 あーあー

 

 あ"ーーー

 

 ぎもぢいいいいいいいい~

 

 

 辺りが暗くなりかけるまで何時間も放置され、たっぷりと無力感に浸らされ、おあずけのままの焦らし責めにあった。

 

 やがて枠が下ろされ、再び股間に下がるラバー球が握られた。 ―― シュッ! シュッ! シュッ! シュッ! ――

 

「ムゴアァァァァーーーーー!!」

 

 絶頂への階段の最後の一段を飛び越えた。

 吐き気が込み上げるほど拡張された私の子袋。

 赤子を宿す前に、処女を誰かに捧げる前に、異物で蹂躙されいびつに拡張されてしまった。

 

 圧縮されて消滅しそうな自分の存在を感じ取った時、私はあらゆる部分をラバーで犯されながら膜の間で制御できぬほど暴れながら逝った。

674 : 檻姫[sage] 2009/01/16(金) 13:02:46 ID:cVa6/+v30

 脂汗まみれで目を覚ますと、枠ごと水平に寝かされていた。

 膜が固定されている枠が、バンバンと跳ねるような音を立てて揺れる。

 その音がする度に、少しずつ何処かが緩んで、手足が動かせるようになってくる。

 目を覆うアメ色のラバーには、真っ暗な色しか映らない。

 時々オレンジ色にチラチラ明るくなるのは松明(たいまつ)の明かりなのか?

 

 バインバインという音が周囲を一周すると、体がフッと自由になった。

 ラバー拘束衣と接着したままの膜を、私の体の形に、おおまかに切り抜いたようだ。

 

 体を抱いて起こされた。

 接着されてしまっているので動きは鈍いが、ぼってりもっさりしたままなら立てる。

 だれかに手を取られ、ガクガクと歩き始めた。

「フホッ! フゴッ!」 

 まだ吸引力の残る3つの突起が、歩く動きに引きつれてジンジンする。

 

 歩いた距離と階段の感じで、いつもの地下室へ着いたのだとわかる。

 ドン!と突き飛ばされ、よろけて石の床に倒れ込んだ。

「ンンーーーーー!!」

 

 耳も覆われているのではっきりしないが、周囲を人に囲まれているようだ。

675 : 檻姫[sage] 2009/01/16(金) 13:03:46 ID:cVa6/+v30

「エッス様ぁ! 随分とはしたなくイキましたねー!?」

「私でもあそこまで激しく気をやりませんでしたわ」

「ガクンガクンしてましたよね」

「それにあの声。こっちまでトロけそう」

 リリアにリンダに…… 妻たちみんな……!?

 

「ちょっッと小突いてみましょッかあ?」

「だめよそんな! 仮にも王女様よ?」

「今わー、まだあたしのターンなんですってば!」

「ムゴーー!」

 もうとっくに終わりだと思っていたので抗議の声を上げた。

 『仮にも』って何よぉ。

 

 ドン、と柔らかい棒で小突かれた。

 膝立ちの姿勢が崩れて四つん這いになる。

「えい!」

 今度は素足で蹴られた感じ。

「ムガーーーーー!!」

 真剣にムカついて立ち上がって暴れた。

 ドン!

 足を払われ、いいように転がされる。

「ンーーーーーー!」

 悔しいけど何も出来ない。

 ドスドスと突く棒の数が増え、バシバシと叩かれた。

 全身が不自由なままで、受け身すら取れずに好き勝手に嬲られる。

676 : 檻姫[sage] 2009/01/16(金) 13:05:44 ID:cVa6/+v30

 くそっ! 身体が自由なら、こんなことくらいで……

 そのとたん、ゾクゾクとえもいわれぬ快感が湧き上がり、全身を満たし始めた。

 ラバーの奥でくわっと目を剥き、口いっぱいに歓喜のよだれが溜まる。

 

 ……イク……

 逝っちゃう!

 

 完全拘束は無力化の極み。

 王女としての気苦労からも、戦闘の緊張からも解放された、私の中心にあるもやもやした弱々しいコアを、皆が気遣って高みへと誘(いざな)ってくれる。

 無抵抗に叩かれると、私のコアが本当に剥き出しにされていることを確認できて、嬉しさで興奮が止まらない。

「フゴアァーーーーーー!!」

 自分の体を抱くようにして、気が遠くなる絶頂に包まれた。

「ほらあ!イッた!ほんとにイッた!スッゴーイ!エッスさまわあ!」

「あたし、モリス様呼んで来ます」

 

 しばらくして、背中に冷たい刃を感じ、ジョキリ、ブルリとこのラバーの拘束衣と膜の塊が切り開かれた。

 ラバー球も切り開かれて圧を抜かれ、時間をかけて膣と腸の長いラバーも抜かれた。

 膣と腸のラバーが抜かれた後、私の体は空洞になってしまったように感じた。

 まる2日なのに一週間ほどにも感じたラバーの拘束から、ようやく全身解放された。

 

「ハァ…… ハァ……」

「おしおきィ、気持ちよかったですかァ?」

「……リリアも、みんなも、やりすぎだ……」

 王女をひっぱたいたので、皆は私の言葉にギョッとなった。

 

「でも……気持ちよかった……」

 

 私は目を逸らし、真っ赤になってボソリと呟いた。

 ラバーを知る前より、少し素直になれそうな気がした。

 

(終)


http://set.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1225200618/
関連記事
ページトップ
アクセスランキング ブログパーツ