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【拘束フェチ小説】目覚めると、彼女は寝かされていました。

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866 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/10/31(日) 03:03:28 ID:UyPDBv640

 

 

目覚めると、彼女は寝かされていました。

 

 

起き上がろうとして、それが叶わない事である事に気付きます。

起き上がるどころか、手足を動かそうとすると、キシキシ、ジャラジャラ、ガチャガチャという音がするだけです。

全身を包み込む圧迫感、最後に着ていた服とも違うようでした。まるでゴムに包み込まれたような質感です。

それに、口の中に脱脂綿のようなものを詰め込まれてダクトテープで塞がれているという、大変息苦しい状態でした。

 

彼女は首だけ起こしてみて、驚愕します。

まず全身を包んでいる違和感の正体は、ところどころにジッパーのある黒いラバーのスーツのようなものでした。

てかてかとツヤがあり、彼女の身体にぴったりとフィットしていて皺一つありません。

それでいて、手首から先はかなりぞんざいな造りになっていました。長さが足りず、手首を出す孔がありません。

これでは両掌を握り拳の状態にせざるを得ません。指一本動かす事すら出来ないのです。

 

おまけに、ただでさえぴっちりとしたラバーの上から、細くかつしっかりとした鎖が彼女の身体を締め上げていました。

鎖は彼女の豊かな胸を搾り出し、乳首の形さえ浮き出させています。

867 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/10/31(日) 03:04:21 ID:UyPDBv640

首と両足首にそれぞれ枷が嵌められており、そこから棒のような部品が南京錠で接続されて、大きな三角形を描いていました。

手首にも勿論枷が嵌められていてその三角形の首からの二辺に、三角形の外側から同様に固定されています。

つまり、彼女の胴体──胸、腹、股間──は完全に無防備な状態でした。

三角形の内側へ手を出す事が出来ない以上、何をされても彼女は一切反攻が出来ないのです。

 

そうした状態で、彼女は仰向けに転がされていたのです。試しに動こうとしてみましたが、やっぱり駄目でした。

身体に巻き付いた鎖も、どこかに固定されているようなのです。

単に縛られているだけなら転がる事も出来るでしょうが、赤ん坊の仰向けの姿勢にも似た姿勢で固定されている以上、彼女は寝返りすら打つ事はかないませんでした。

 

どうしてこんな事になってしまったのでしょうか。彼女はぼんやりとした頭で考えます。

私は確かあの憎い男を殺そうとして……!?

 

「やあ、元気?」

 

彼女は声のする方向へ顔を向けました。

声から察したとおり、その先には、あの憎い男が。

 

「そう怖い顔しないでくれよ、せっかく可愛い顔しているんだからさぁ。」

睨みつける彼女に対し、男は愛想のいい笑顔でニコリと笑いかけました。

872 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/10/31(日) 22:06:23 ID:UyPDBv640

男は、彼女の猿轡を外します。

 

「‥…ぷはぁっ!!」

 

体内に新鮮な空気が大量に入っていきます。

1ミリリットルでも多くの酸素を取り込もうと彼女は出来得る限り大きく息を吸って吐きました。

いくら特殊な訓練を受けている彼女と言えど、呼吸まで鍛える事は出来ません。

 

その隙を狙われたのでしょう。男は彼女の口に何かを入れました。

「何をおごぼっ!?」

金属の味がするその物体を、男はミネラルウォーターで彼女の体内へと流し込んでしまいました。

 

「げほっ!げほっ!げぼっ!」

「今度のは、さっきの猿轡なんか目じゃないから覚悟してね♪」

咽る彼女の口に、男は何かの液体で湿ったハンカチを押し込みます。

異様に甘ったるい風味が口内に溢れます。

「これはねぇ、僕の知り合いから貰った薬なんだけど、何でも人間の性欲と性感を極限まで高める薬なんだってね。」

有体にいわば、媚薬です。男の口ぶりから察するに相当強力なものに違いありません。

「本当はもっと薄めて使うらしいけど、君の事だから原液でいいかな?」

男はそれを次々と詰め込んでいきます。何枚も、何枚も。

 

「念には念を入れようか。」

何枚も詰め込み、手ぬぐいのようなもので猿轡を噛ませると、男は更に脱脂綿を取り出し、彼女の鼻の穴に詰めました。

彼女の鼻孔に、あの甘ったるい臭いが満ち溢れました。この脱脂綿にもあの媚薬が含まれているに違いありません。

その上から更に、包帯のようなものを巻きつけられました。

ぐるぐる巻かれた顔から、目だけが男を睨みつけています。

873 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/10/31(日) 22:07:41 ID:UyPDBv640

数分もしないうちに、彼女は完全に上気していました。かろうじて外部から見える目も、きょろきょろと落ち着きがありません。

発情し、勃起した乳首がラバースーツを突き破らんかの如く激しく自己主張しています。

ラバースーツの下、彼女の女性の部分は完全に潤み、洪水のように荒れ狂っています。

自分を慰めたい。しかし指一本動かせない!そのジレンマがますます性欲を加速させ、彼女の理性を限界まで嬲り続けるのです。

 

その上、まず彼女に何より必要だったのは、濁りの無い綺麗な酸素でした。

媚薬に濡れた猿轡・鼻栓をされている以上、今の彼女の体内へ入ってくる空気は全てあの甘ったるい媚薬混じりの空気なのです。

苦しい!新鮮な酸素が欲しい、酸素が!

喚こうとすればたちまち窒息してしまうでしょう。彼女は呻く事すら出来なくなりました。

 

不意に、彼女の視界が遮られました。アイマスクをつけられたのでしょう。

一体これから何をされるのか、変態的な男のされるがままにされてしまうのです。

しかも彼女はそれを音で判断するしかありません。

 

「これがなんだかわかるかい?」

男は何かを取り出しました。手の動きに合わせてジャラジャラと音がしています。

「これはねぇ、君の全身を拘束している南京錠の束さ。これをね……」

男はさらにもう一つの南京錠を取り出して、彼女の首輪に引っ掛けるとそのまま、

874 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/10/31(日) 22:10:26 ID:UyPDBv640

パチン。

 

全力でもがいた(つもりの)彼女ですが、全身を包むは指一本、声一つ上げる事ままならない完全拘束

彼女に出来る事など何もありませんでした。

そうです、彼女の身体の自由は、全て彼女の胸元にぶら下がっているのです。

出来る事なら今すぐにでも鍵を使って自由になりたい、しかしその鍵がなければ首輪から鍵を取り外す事が出来ない、その切なさといったら!

彼女の股間から蜜がさらに浸み出しました。

 

「首の南京錠の鍵がどこにあるかわかるかい?」

 

さらに男は残酷な事を告げました。

「さっき飲んだ 鍵 がそれさ。」

「!!!!!!!!!」

そうなのです、先程飲み込ませた金属の物体の正体は鍵でした。

「ちなみにこれ、わっかを切断しないと鍵単体じゃあ外せないんだ。」

男は心底うれしそうでした。

「特殊合金だから錆びたり毒になる事はないから安心してね♪」

 

だからせいぜい頑張ってひり出しなよ。

男からのメッセージに、彼女は絶望のどん底へと叩き込まれます。

排泄までも敵に性癖に利用されるなど、これほどの屈辱があるでしょうか。

876 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/10/31(日) 22:35:02 ID:UyPDBv640

「さーてと、これで準備完了、かな?」

男はいきなり、彼女の締め上げられた身体に手を触れました。

ただでさえ彼女の性感は媚薬と拘束によって異常なまでに高められているのに、男の手つきはなかなか巧妙です。

性感の一歩手前の辺り、と言えばわかりやすいでしょうか。

男の手が触れるのは彼女の最高の性感からわずかにズレており、故に絶頂に行きつく事が出来ないのです。

出鱈目な周期で、絶頂の手前で踏み止めさせられる。男の手つきは明らかに故意でした。

まるでそれは拷問のようです。

 

「ハハッ、拷問はこれからだよ。」

 

彼女は夢現から一気に現へ引き戻され、そして理解しました。

これまでの経過は全て準備だったのです。拷問はまだ始まってすらいませんでした。

 

どうしてこのような事になってしまったのでしょう。

この男の暗殺に失敗してしまった彼女は、こうして男の性癖の捌け口として再利用されるのでした。

877 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/10/31(日) 22:40:30 ID:UyPDBv640

 

短編終了。

支援ありがとう。

 

 

878 : 名無しさん@ピンキー[sage] 2010/11/01(月) 04:54:23 ID:hEZzly5KO

これからどうなるの?wktkってとこで終了しちゃって残念。

でもこういうのも良いですね。

 

 


http://set.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1265965419/
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