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【拘束フェチ小説】奴隷姫

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279 : 奴隷姫[sage] 2006/05/30(火) 20:01:09 ID:pFY8Vi8M0

 昔々の、とある王国の話。

 王国の規模が小さいということもあって、世襲の王家は国民に信頼され、安寧ながら平穏に統治していた。

 小国ながら香辛料・薬草・鉱石に富んでいたためその交易でも外貨を得ていた。

 隣国の王は当初まじめに交易していたが、小国の言いなりに資源を輸入するのが悔しくなり、決して高くはない代金にも難癖をつけはじめた。

 軍事力では相手にならぬとわかっているので攻め滅ぼすことも考えたが、それでは鉱物その他の知識も失われてしまうので、なんとか穏便に事を運びたいと考えていた。

 

 王家には美しい姫がいた。

 美しいだけではなく、非常に聡明で、初潮を迎えた歳から何年もいかないというのに、外交・治世についても天性の勘があった。

 読書を好み、古い文献なども読み漁り、知識だけなら城の年寄り連中にもひけを取らぬほどであった。

 また剣術は好まなかったがこれもまた天性の才があり、近衛師団長の教えるままに並以上の剣の腕となっていた。

 艶のある濃い栗色の直毛が腰まで伸び、鳶色の瞳をもつやや切れ長の目は、形の良いおとがいと相まってもの静かで知性的な顔立ちを作っていた。

 胸はまだ発達途上だというのにすでに相当な大きさに膨らみ、色白で華奢な体のため大変大きく見えた。

 

 

280 : 奴隷姫[sage] 2006/05/30(火) 20:01:53 ID:pFY8Vi8M0

「お父様、どうなさいました」

「おお、ミトノスか。ロッドシット王が、城の別館落成披露にお前を招待したいと言ってきた」

「罠に決まっております。私を人質にしてこの国の資源を我がものにするたくらみでございましょう」

「うむ。しかしそうとわかっていても、こう毎度辞退してばかりだとそのことでつけ入られる恐れがある。何か良い策は無いものか」

「では私の身に何かあれば鉱山を崩し畑を焼くと脅してから参りましょう。ロッドシット王もすでに自国の産業が我々の資源なしには成り立たぬほど発展しているのは承知のはず。それが失われるとあらば迂闊に手は出せぬと思います」

「そうだな。しかしお前を人質に取り、強引に交渉してきたらどうする」

「その時は自害致します。そのような覚悟は常に出来ております。大国に小国が渡り合うには常にそのような緊張は当前と認識しております」

「よくぞ申した。まあ彼の王に悪意なく、真に別館の披露だけであるならば、今回行けば充分義理が立つ。頼んだぞ」

「はい」

 

 こうして姫は護衛の兵12人と女従者2人を連れて隣国へと出かけた。

 

 

312 : 奴隷姫[sage] 2006/06/01(木) 09:25:51 ID:+/b/dLxw0

 途中、出迎えの使者隊と合流し隣国の城に着いてみると、城の近くに大きな劇場のようなものが建っていた。

 それは劇場というよりは、壁の無い美術館のようにも見えた。

「はるばるようこそおいで下された、ミトノス・クロムエラスト姫」

「国王自らお出迎えとは恐れ入りますトリアノ・ロッドシット王。此度はお招きいただきましてありがとうございます」

「いやいや、クロムエラストの姫君は若くしてあらゆる才をお持ちと伺っております故、わしの蒐集したつまらない美術品にでもご興味がおありかと思いまして、お目汚しとは思いましたがお越しいただきました次第」

「さきほど遠目より拝見しましたが、変わった美術館のようですね」

「良い趣向もいろいろとございますので、まずはご退屈な式典をお先に……はっはっは」

 思ったよりも人当たりの良いロッドシット王の様子に、ミトノスも少し安心して微笑みを返した。

 

 披露の式典がクライマックスに達し、ラッパの音とともに幕が落とされると、石造りの3階建ての建物で、1階がピロティー構造になっており、何体もの彫像や彫刻が並んでいた。上の階は絵画工芸品の展示という解説があった。

 

 早速ミトノスは、王の案内で来賓数名とともに館内に入った。

 1階は、綱を張った低いポールで順路が作られているほかは、ただの明け広げな空間であった。

 ありきたりな彫刻ばかりと思えば、素晴らしい彫像もあるというように、玉石混交な展示内容であったが、少し奥まった区画に来てギョッとした。

 そこに立っていたのはポーズをとった半裸の人間だったからだ。

「はっはっは。驚かれましたかな? この者たちは彫像として飾られることを生業とする者。筋肉を鍛え、忍耐をつけてこのように立像として1日飾られるのです。もっとも閉館になれば帰宅いたしますが」

 

 

313 : 奴隷姫[sage] 2006/06/01(木) 09:27:06 ID:+/b/dLxw0

 さらに先を見るともっと驚いた。

 そこに立っている者は先ほどの人間彫像とは違い、体中を火箸ほどの太さの鋼鉄のフレームで細かく固定され、無理矢理立たされているのだ。

 立たされている人間そのものも、彫像を仕事にするといった誇りのようなものはなく、おどおどした目をこちらに向けるばかり。

 体は、着衣のもの、半裸のものといろいろで、着衣の者はフレームの上から服を着せられているようだった。

 同時に汚い体臭と糞尿の汚物臭が鼻をつき、それをごまかすかのようにその一角だけ強い香が焚かれており、ミトノスは眉をしかめた。

 

「こちらの者たちは先程の者たちと違い、罪人や奴隷です。それぞれの体に合った鋼鉄の枠を作り、その中に閉じ込め、ポーズをとらせているのです。もちろんこの別館の開館時間に関係無く、未来永劫そのままです。排泄もたれ流しなので香を焚いております」

 ミトノスは改めてそこに並ぶ固定された人間たちを見回した。

 一番恥ずかしい姿をしている者は若い女が股を大きく開き腰を突き出すように固定されているもので、細い鋼鉄の枠が頭・首・腰・乳房・肩・腕・肘・太もも・足・膝・手首から指先に至るまで、体に沿って複雑に溶接され組み立てられていた。

 一部僅かに調節可能なネジや蝶番が見える他はすべて溶接とリベットにより固定されていて、もう二度と外されることがないことを表していた。

 その女は木の筒をくわえさせられ、それすらも鉄枠で顔を包む枠に固定されていた。

 

 ミトノスはゴクリと生つばを飲んだ。

 こんな姿のまま一生過ごすのか。

 それとも罪人なので、やがてすぐ死んでしまうのか。

 あるいは気が狂ってしまうのか。

 

 

314 : 奴隷姫[sage] 2006/06/01(木) 09:27:58 ID:+/b/dLxw0

「その者が気になりますかな? クロムエラスト姫。ボロボロになっても他のものより目の輝きが違うのがおわかりでしょう。その者もあなたと同じようにこの国にお招きした姫なのですよ。パラルースの国の」

「ええっ?! 貴国と同盟を結んだと聞き及んでおりますが、その姫がなぜ?」

「はっはっは。パラルースも最初は同盟を拒否したのですよ。しかし姫を人質に取られてはどうにもなりますまい。この姫もあなたと同じようにノコノコやって来たのです。それ以来3年もずっとこうしているのですよ」

 そのロッドシット王の言葉に底知れぬ陰謀の影を感じ、ミトノスは恐怖と緊張で身を硬くした。

 

「心はどうだか知りませんが、体は健康ですぞ。運動出来ないぶん、貴国より取り寄せたハーブをふんだんに使った餌を与え、全身に蝋を垂らすことで筋肉の緊張運動をさせて体形を維持しております」

「そんな! ひどい!」

「姫もご自身で体験されればおわかりになりますよ。ほら、そこに……」

 ロッドシット王の指す奥を見ると、そこにはフレームで固定されたミトノス自身が立っていた。

 着衣は、今着ているドレスよりもより華美なものだったが、確かに自分だ。

 困惑しているうちに香の香りがいよいよ強さを増し、意識が暗転してミトノスはその場に倒れた。

 

 

319 : 奴隷姫[sage] 2006/06/02(金) 19:06:16 ID:4cXM38Bd0

 気が付くと真新しい石造りの地下室に、全裸で鎖で繋がれていた。

 ミトノスはギョッとして薄汚れた自分の裸身を見たが、あのおぞましい鉄の枠はまだ嵌められておらず、鋼鉄の手枷・足枷がそれぞれ左右鎖でつながったものを嵌められ、鋼鉄の首輪から伸びる鎖が石の壁の留め金に繋がっていた。

 部屋にはまだあの香が焚かれていて、胸を内部から締め付けられるようにトクトクと心臓が高鳴っていた。

 

 ひどく暑かった。

 やっと意識がはっきりすると、とても騒々しい部屋であった。

 濁った脳に、ガンガンと鎚打つ音が頭痛となって響いた。

 

「お、目が覚めたな」

 ガランと鎚を投げ、ニヤニヤと笑う年配の男と青年。

 

「ここはどこです」

 足を床に伸ばし、背中を壁にもたれるようにした姿勢で目覚めたミトノスは、上体を起こしつつ、顔にかかった自分の髪を払おうとしてジャラリと両手が繋がれていることを思い知らされた。

 男たちの視線の先に、自分の胸の陶器のような丸みの頂点にむき出しの可憐な薄ピンクの尖りがあることに気づき、慌てて繋がれた両手で隠した。

 

 

320 : 奴隷姫[sage] 2006/06/02(金) 19:07:02 ID:4cXM38Bd0

「い、いやっ! ロッドシット王はどうされたのですっ! あなたたちは何者ですっ?」

「ヘヘヘ、俺はこの城の鍛冶屋だ。こいつは見習をしてる俺の息子だ。あんたはこれから奴隷の鉄枠を嵌められるのさ。あんたの城にも鍛冶屋がいるだろ? なら、俺たちの仕事は知ってるよな」

 城には刑罰のため罪人に合わせてその場で枷や拷問具を作る、専門の鍛冶屋がいるのだ。

「そんな、奴隷なんて! 父が黙っていませんよ! あなたたちの暮らしを豊かにしている資源が手に入らなくなりますよ!」

「へへへへヘ、あんた、上で自分のソックリさんを見ただろ? 姫が急に体調が悪くなったと言って、あいつを従者に渡したら急いで国へ帰っていったぜ。服がいっしょなら従者でも案外気づかないもんだな。もっとも、臥せっている姫を起こして本物かどうかなんていちいち調べねぇだろうけどな」

「そんな……」

 

「本国についた頃にはあいつは自害するだろう。それまでの間にお前さんは完全に奴隷姫に仕上がってるって寸法さ」

 ミトノスの顔色が変わったのを見て、鍛冶屋は息子に目くばせする。

「し、舌を噛みます! 奴隷姫なんて、そんな勝手なことはおおムムムッ! ンーーーーーーー!!!」

 背後から息子に口を押し開かれ、くつわのような口枷を噛まされて、ミトノスは舌を噛むこともできなくなった。

 

 

345 : 奴隷姫[sage] 2006/06/04(日) 21:21:56 ID:nJd2FfMW0

「ほれをはうひなはい!!」

「あーん? 何言ってるかわかんねぇよ。もう観念しな」

 鍛冶屋と息子はニヤニヤ笑いながら再び鎚を取ると、ガンガンとかなとこの鉄を叩き始めた。 

 

「ウッ…… ウッ……」

 錆の味がするくつわを噛み締めながらミトノスは自分の甘さを悔やんで涙を流した。

 なにより悔しいのが、自分のこの身が自分の国を陥れる交渉材料にされてしまうことだった。

 人質にされそうな兆しが見えたら躊躇無く死ぬつもりだったのに、ロッドシット王の方が何枚も上手だったのだ。

 

 死ぬ機会を失って茫然としているミトノスは体が汗ばむのを感じた。

 鍛冶屋が『上でニセモノ会っただろう』と言っていたので、ここは恐らくあの別館の地下室だろう。

 そこにどう換気を取りまわしたのか、大型の炉が設置されていて、この親子が融けた鉄を鋳型に流しては枷や鉄枠の原型を作り、それを叩いたり溶接したりハンダ付けしたりして、指定された器具や枷を罪人や奴隷に合わせて作っていた。

 

「おい、小さい方の金槌出せ」

「ああ? アレはまだ城の地下だぜ、オヤジ」

「チッ、ここは新しくていいが、こなれねぇと使いにくくてしょうがねぇな。取って来いよ。ついでにアマルゲンもな」

「へーいへい」

 

 

346 : 奴隷姫[sage] 2006/06/04(日) 21:24:12 ID:nJd2FfMW0

 しばらくして息子が道具を取って帰ってきた。

「よし、それそっち置いて手伝え」

 

 鍛冶屋は息子に姫を押さえさせると、出来上がったばかりの頭部のフレームを姫の頭に合わせてみた。

 鈍い銀色に光る鋼鉄の枠を見て、ミトノスは自分が卑しい身分へと落とされてしまう恐怖を感じた。

 それがゴツゴツした容赦のない頭皮への当りを伴って合わされると、抵抗する言葉さえ失われてしまうように思えた。

 

「ん? ここ当たるか?」

「はひ」

「ちょっと待ってろ」

 鍛冶屋はミトノスの頭からフレームを外すと、炉の方へ行った。

 ガンガンという鎚の音の後、ジュウジュウという水蒸気が立ち込め、鍛冶屋が調整したフレームを持って戻ってきた。

 

「なんせ一生この中で過ごすんだからな、当りがあると地獄の苦しみだ。痛いところがあったら言うんだぞ」

 ミトノスは一瞬この鍛冶屋は優しいのかもしれないと思ったが、完璧な装着感で傷や圧迫で苦しませずに一生閉じ込める枠を作ろうとしていることに気付き、恐怖に震えた。

「よしよし、いい感じだ。この国でこの鋼を扱えるのは俺だけだからな。最高に硬い刀剣用の鋼だから、こいつを切れる鋸もヤスリも存在しねぇ。もちろん、焼けば切れるし形も変えられるが、一旦人間に嵌めちまったら、人間ごと焼くわけにいくめぇよ。だから一度こいつを嵌められたら一生そのまんまってコトだ。俺にだって外せねぇさ、ガハハハハ」

 

「ヒイッ!」

 

 

363 : 奴隷姫[sage] 2006/06/06(火) 08:44:47 ID:eQKjaa630

 しばらくまた炉であぶる音や鎚で打つ音が響き、ジュウジュウと水蒸気が立ち込めたあと、こんどはしばらくゴリゴリザリザリと金属を擦る音が響いた。

「ヘヘヘヘ、きれいにヤスリをかけるなんて滅多にしねぇんだが、王のご指定とあらば仕方ねぇ。ありがたく思えよ。おい、押さえろ」

 鍛冶屋の息子に引きずり起こされ、ミトノスは鎖をジャラジャラ言わせながら跪かされた。

「ひやっ! ひやああっ!!」

 前で手枷を掛けられた手で鍛冶屋の息子をポカスカ殴る。

「へへへ痛くもかゆくもねぇよ。だが邪魔だな」

 息子はゴツイ手でミトノスの手首を握ると、一旦片方の手枷を外し後ろ手に掛け直した。

「やああ!」

 乳房が揺れ乱れるのもかまわず、上半身をくねらせて逃れようとするミトノスの肩を息子が押さえると、鍛冶屋は完成した顔のフレームをミトノスに前から被せた。

「やめなはい! やめれ! たるけれ! ひやあぁぁ!」

 さすがのミトノスも恐怖に取り乱し、懇願の表情をした。

 

 顔枷は顔面から側頭部までが一体の前パーツとなっており、後頭部から後ろパーツを合わせてネジ留めする構造になっていた。

「オヤジ、髪の毛出した方がいんじゃね?」

「そうだな、枠も皮膚ぴったりで調整したから、その方がいいだろう」

 顔の位置を精密に合わせ終わると、鍛冶屋は乱暴にミトノスの髪を数束に分け、後頭部のフレームの隙間からそれぞれ出すと、前後のフレームの継ぎ目を合わせて、顔枷とも言える顔のフレームを閉じた。

 

 

364 : 奴隷姫[sage] 2006/06/06(火) 08:45:41 ID:eQKjaa630

 

 鍛冶屋は一旦ネジ数本で仮留めすると、ミトノスの顔を上げさせた。

 悔しさが込み上げ、ミトノスは鍛冶屋を睨みながらハラハラと涙をこぼした。

 その顔に嵌められた凶悪な枷は、眉の高さで頭を水平に取り巻く枠と、耳の少し前を顎を閉じさせるように縦に通る枠と、眉間を通り、鼻の左右で別れそのまま左右の口角部通って顎の下へ溶接されている枠それぞれを基本とし、それに耳を囲む枠や、耳に差し込むイヤーロッドのネジ穴、目の蓋のネジ穴、口に何かを固定するネジ穴、頭への当りを調整する幾つかのネジなどが付けられていた。

 

 ミトノスはくつわの口枷の上から顔のフレームを嵌められている状態だったが、一瞬でもくつわを外すと舌を噛む恐れがあった。

 そこで鍛冶屋は、そのくつわの上から舌枷とも言える舌を押さえる靴べらのような部品をミトノスの口に押し込み、くつわを解いてフレームの隙間から引き抜き、すぐさまその舌枷をネジ留めした。

 

「ううっ、こんらはるはひめ、ひろふひまふ! ひらへへ! ひらへへふらはい!」

「おんめぇバカだなぁ! けっこう賢いお姫様って聞いたけど、そんなこともわからねぇのか? 『こんな辱めはひどすぎるから死なせてくれ』って? おめぇを『死にたいほど辱める』のが目的だからよぅ、それで合ってんだよ!」

 

「ひいいいぃぃぃぃ!!」

 

 

 

365 : 奴隷姫[sage] 2006/06/06(火) 08:48:32 ID:eQKjaa630

 

 ミトノスは人間の深淵な残虐嗜好に恐怖した。

 多くの本を読み、城での出来事の表も裏も一通り目にしてきたミトノスであったが、まだ人生経験の浅いミトノスは意図的に人を辱める仕打ちというものを目の当たりにして、例え様もない恐怖と屈辱を感じていた。

 そしてその恥辱のステージに今まさに自分自身が載せられているのだという事実に頭の芯が熱くなった。

 

 鍛冶屋がミトノスの顔に嵌まった鉄枠を更に調整する。

 頭を押さえる部分に幾つかのネジとプレートがあり、それで頭皮へ均等に当たるようになっていた。

 ミトノスは泣きながら大人しく調整を受けた。

 

 美しく聡明な姫は、自らの長い金髪の間から生え出たグロテスクな鋼鉄の枠に自らの顔を閉じ込められ、それに固定された舌枷で言葉を奪われ、泣きながら涎を垂らしている。

 

 ネジはまだ仮留めのようだがいずれ外せないように締め込まれてしまうだろう。

 その前に逃げる方法を見つけなくてはとミトノスは思った。

 

 

425 : 奴隷姫[sage] 2006/06/11(日) 07:53:33 ID:lBMkrcq10

 急に香の香りが鼻につくようになった。

 香りを吸い込むとトクトクと心臓が不必要に速く脈打ち、これから辱めを受けさせられようとしているというのにボーッと甘い気分になってくる。

「この香りはなぁ、女を逆らえなくする香りなんだ。なぁに、毒じゃねぇさ。だけどもよ、自分が酷い目に遭う場面を想像しただけでビリビリと脳を痺れさせる、悪魔の香なのよ。残念ながら男にゃぁ効かねぇから、どんな気分かは、俺らにゃわからねぇけどな、ガハハハハハ」

「ろんな……」

 ミトノスは鍛冶屋の言う意味が良くわからなかったが、美術館で見た鉄枠に押し込まれた人を思い出し、自分もあんな風に全身を鉄枠に閉じ込められてしまうのだと想像したとたん、ドクンと心臓が大きく脈打ち、股の間が熱く湿った。

 ミトノスは性的な経験は全く無かったので、オシッコを少し漏らしてしまったのだと思って真っ赤になった。

 

「おい、枠はもう下に降ろしてあるのか?」

「とっくに」

「じゃ持って来い。合わせるぞ」

 鍛冶屋に言われて息子がガラガラと台車を押して来た。

 その上には美術館で見た自分のニセモノが嵌められていた枠が載っていた。

 

 

426 : 奴隷姫[sage] 2006/06/11(日) 07:55:07 ID:lBMkrcq10

 

「へへへ、上でこいつを見たと思うが、もうおまえさん用の枠は準備できてたんだ。あとは微調整だけだ。ほら、立てよ」

 息子に乱暴に立たされ、手足と首の鉄枷が一旦外された。

「ひやっ! ひやっ!」

 埃で汚れてはいるものの、細い腰に形の良い乳の載った輝くような裸身をくねらせ、ミトノスは必死に抵抗したが、鎚打ちで鍛えた分厚い筋肉の腕は微塵も動じない。

 

 そのまま半ば吊り上げられるようにして大の字に開いたフレームに押し込まれてしまった。

 息子が手を押さえている間に、鍛冶屋はまず首のフレームを閉じ、ネジで留めた。

 ミトノスは泣きながらジタバタ抗ってみたものの、次に手首のフレームを左右とも閉じられ、ついに抵抗するのをやめた。

 その様子を見て、鍛冶屋は先に足から完成させてしまおうと思い、足は膝に近い部分だけを留めると、足指の固定を始めた。

 

「ヘヘヘ、やっぱり踵の高い靴の方が見栄えがするよな」

 現在、フレーム全体は台車から垂直に生えている太い支柱に数カ所で固定されているため、ミトノスが重心を崩しても倒れることはない。

 しかし、フレームそのものは支柱なしで自立できる構造になっているので、鍛冶屋はまず足の部分からバランスを取ろうと考えていた。

 

 

427 : 奴隷姫[sage] 2006/06/11(日) 07:56:28 ID:lBMkrcq10

 鍛冶屋がミトノスの足に嵌められたフレームの調節ネジを何カ所か緩めると、ふくらはぎから足の裏の部分までがガクガクと緩んだ。

 鍛冶屋は先に右足だけをそうして緩め、ミトノスの右足を上げさせ踵の金属板に12cmほどの長さの棒をねじ込んだ。

 靴底に相当する部分のネジを3カ所締め直すと、まさにハイヒールの靴底のような形になった。

 しかし足指はそれぞれ5本の指に分けられた個別にフレームで固定されるので、指先だけが裸足で接地するような形だ。

 一言で言えば、底の長さが寸づまりのハイヒールサンダルのようになったのである。

 

 足の形が決まると、すね、膝、太ももをそれぞれ閉じるフレームを合わせ、ネジで仮留めした。

 同様に左足もハイヒール仕様にし、同様にすね、膝、太もものフレームを閉じると、ミトノスは両手を広げて足を前で開いて腰をやや落とした、まるでシコを踏んだままの力士のような奇妙な格好になった。

 背中の支柱がなければそのまま仰向けにひっくり返ってしまう。

 

 鍛冶屋は支柱のネジを調節し、ミトノスを抱えるようにしてズルリと引き上げると、足のフレームをまっすぐ伸ばし、軽く股を開いたポーズでハイヒールサンダルのような足がきちんと台車の床に着くように調節した。

 普通に立ったポーズで両手を広げたミトノスに、今度は鍛冶屋は腕のフレームを取り付けた。

 もともとのフレームはミトノスの背中側半分を覆っていて、鍛冶屋は腕なら腕の各パーツの前半分を合わせて、枠についた留めるための穴をネジで仮留めしてゆくのだ。

 頭を包むフレームが、首のフレームに繋げられると、重かった首が少し楽になった。

 

 

481 : 奴隷姫[sage] 2006/06/13(火) 23:05:02 ID:aV14yZ1f0

 

「ヘヘヘヘ、あとはお楽しみはココだな」

 鍛冶屋は無造作にミトノスの乳首をつまんだ。

「ひぃゃあぁッ!!」

 誰にも触れさせたことのない敏感な突起を、まるで鍋の蓋のツマミを引っ張るように、乱暴につままれ、羞恥と怒りでミトノスは真っ赤になった。

 手足も首も完全に固定されてしまったので、もうミトノスにあらがう手段は残っていない。

 ミトノスを押さえておく必要のなくなった息子に手伝わせて、鍛冶屋は置いてあった大きなフレームを持ち上げた。

 それは大きな同心円のフレーム数本でつくられたお碗型の突起を左右に備えているので、胴体上部のフレームであることがわかる。 

 鍛冶屋が左右を合わせてミトノスの胸にそれを押し当てると、張りのあるミトノスの乳房は少し潰されたところですぐにプルンと反発し、滑稽なほど左右対象のお碗型に溶接された、乳檻とでも言うべき半球形の格子の中にスルリと収まった。

 鍛冶屋は脇の穴にネジを通して仮留めすると、指先を乳檻の隙間から差し入れて、乳首がちょうど先端に来るように微調整した。

 ミトノスの乳首は経験の少なさと恐怖とでほとんど陥没したままの状態になっていた。

 

 

482 : 奴隷姫[sage] 2006/06/13(火) 23:06:39 ID:aV14yZ1f0

「へへへ、美しくて賢いお姫様も、何もかも完璧ってわけじゃないよな。コッチはまるでダメですかい」

 乳檻の隙間から指を差し入れ、乳首周辺を突く。

「ひゃあああ! ひゃめらはい! ひゃめれ! はわららいれ!」

「そうはいかねぇ。アンタは乳首までばっちり固定することになってんだ。ほれ、このピアスでな」

 金色のネジ2本を見せられても、ミトノスはそれをいったいどう使うのかさっぱりわからなかった。

 きっと乳首をネジで挟まれてしまうのだと思い、悲鳴を上げた。

「ひゃぁああああ!!」

「ヘヘヘ、わかったかい? 王様のご命令で特別に黄金のネジだ。普通は枠と同じ鋼鉄だ。王のご配慮に感謝しな」

 火と鉄ばかりを何十年も毎日扱い続けた、節くれ立った指がミトノスの乳首を容赦無く擦り上げ、少し勃起したところで、引き抜かんばかりに摘まみ上げる。

 香の香りがまた鼻につき、ドクドクとわけもわからず熱い血が身体中を駆けめぐる。

 十数回乳首の愛撫を繰り返され、ミトノスの乳首は左右とも立派に勃起し切り、肌の色に僅かピンクを加えたほどの無垢な色合いのその肉の突起は、乳房を覆う碗型乳檻から飛び出た、穴の穿たれた一対の恐ろしい金具の間にみっちりと充満した。

 金具の穴は乳首の付け根近くの左右にあり、そこをピアスで貫いて留める構造になっていた。

 

484 : 奴隷姫[sage] 2006/06/15(木) 00:53:47 ID:Sb82sXhZ0

「ヘヘヘヘヘ、王から賜った代物だが、一杯くらいいいよな。おう、お前も飲め」

 鍛冶屋は高価なガラスの瓶に入った度数の高い蒸留酒を、鉄の汚いコップ2つに注ぐと、息子と一緒にグビリと明けた。

「カーーッ! んめぇ! 喉が焼けるぜ」

「ゴホッ! ガハッ! げー、強ぇぇ!」

「ガハハハハ、おめぇにゃ勿体なかったな」

 鍛冶屋は瓶から別の小ぎれいな器に注ぐと、そこに先ほどの金色のネジ2本と、さらにもう1本金色の小さいネジを入れた。

 そして大きな柄のついたドライバーのようなものを持って来ると、先を酒に浸し、中から金のネジ1個を取り出し、先端に取り付けた。

 先端はネジを把持する構造になっているらしく、鍛冶屋が指を離してもネジは落ちない。

 鍛冶屋はそれをピュッと振って酒を払うと、先端を近くに置いてあった薬瓶に漬け、ミトノスの前に戻った。

「痛いのは一瞬……じゃないか。まぁ我慢しろや」

 乳首を再びつまみ出され、穴の位置を合わされ、その穴同士を貫くように鋭く尖ったネジのついた器具を手にする鍛冶屋を見て、ようやくミトノスは何が起ころうとしているのか理解した。

「ヒ!!!」

 口笛のような激しい呼気をミトノスが飲み込んだ直後、その何かが思った通りに目の前で起こった。

 可憐な乳首は金具と金具の間で一旦潰れるようになってから、乳首の上皮は金のネジピアスにブツンと貫かれた。

 そのまま乳首の中を進み、反対の上皮を突き破って飛び出たところで、ミトノスが悲鳴をあげた。

「キャーーーーーッ!!」

 しかしただ貫かれただけでは終わらず、鍛冶屋はさらにそれをねじ込む。

「ひいっ! ひいっ! いらい! いらい! やめれ!」

 最後にボキリと鈍い音がして、ネジの頭が折れた。

 鍛冶屋は鋭く突き出た先端の方もニッパーのようなもので切り取った。

 

 

485 : 奴隷姫[sage] 2006/06/15(木) 00:54:49 ID:Sb82sXhZ0

「あぐうううう~ ひろいれふ~ もうやめれ~」

「バーカ、片ッぽだけでやめられっかよ」

 再びドライバーのような器具にネジを付けると、先端を酒で消毒し、薬瓶に漬け、ミトノスの反対の乳首をつまんだ。

「やぁあーーーーーー!」

 ガクンガクンとフレームがたわむほど暴れるミトノス。

 しかし鍛冶屋は淡々と作業を進める。

 

 乳首をつまみ、揉んで勃起させ、フレームの留め金いっぱいのサイズにして、位置を精密に合わせる。

「やめれぇ~ やめれふらはい~~ あーーん、あーーん」

 

 ―― ブツン ――

 

 ミトノスの懇願も空しく、反対の乳首も金のネジピアスで乳檻に固定されてしまった。

 こちらも同じようにネジの頭と先端を始末され、二度と外せなくなった。

 ネジに残ったアルコールが傷穴にズキズキと染みる。

 

 

486 : 奴隷姫[sage] 2006/06/15(木) 00:56:31 ID:Sb82sXhZ0

「おいおい、いちいち泣いてるヒマねぇぞ。今度はこれだ」

 鍛冶屋は洋梨を細身にしたような真鍮の器具を持ってきた。

「お前さん、処女だってな」

 ミトノスは羞恥で真っ赤になった。

「ガハハハ、恥ずかしがることでもあるめぇ。褒めてんだよ。立派な国のお姫様は処女で当たり前。そんなしょっちゅう男と寝てる姫なんざ居ねぇだろうよ。安心していいぞォ、お前はこれからずっと処女のまま暮らすんだからな」

 ミトノスはこの鍛冶屋の下卑た口から出る言葉の意味が理解できなかった。

「これは、処女穴に突っ込んで膜を傷つけずに子宮口までを広げる道具さ。ここのネジを回すと、ほら、梨が膨らむだろう。元来は口やまん○こを押し広げる拷問具なんだが、俺が改良したのさ」

 鍛冶屋がネジを回すと中心を貫く長い軸が回転し、そこに掘られたネジ山に従って中心をパンタグラフ状の部品が移動する。

 すると外側の梨状のカーブを持った4枚のプレートが次第に開いて、大人の拳ほどの大きさになった。

 しかし付け根付近は細いままだ。

 

 

492 : 奴隷姫[sage] 2006/06/16(金) 08:31:06 ID:O50QTSlx0

 鍛冶屋がそれに濃厚なオリーブ油を塗り付け、ミトノスの股間に近づけると、ミトノスは気も狂わんばかりに悲鳴を上げた。

「ひいいーーーーーーーーッ!!」

 乳首に穴を明けられるよりも、もっと根本的な、女としての機能を壊されてしまう気がして、そういった拷問や性器拘束についての知識も無いのに、本能が悲鳴を上げたのだ。

 しかし鍛冶屋の手が止まるはずもなく、立ったまま全身を固定されているミトノスは、なすすべもなくその細い棒を、自分ですら触れたことの無い秘裂の奥へと受け入れてしまった。

「ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~」

 無力な者の放つ、絞るようにかすれた悲鳴。

 鍛冶屋は膣拡張具を少し出し入れして、収まりの良い場所を探し当て、それから先端を子宮口へ押し当てるようにしてネジを回した。

 

 

493 : 奴隷姫[sage] 2006/06/16(金) 08:32:53 ID:O50QTSlx0

 

「あぁ~ あぁ~ あぁ~ あぁ~ あぁ~」

 

 体内の奥で冷たい異物が容赦無く膨らむ。

 破瓜の血を出さないだけで、ミトノスにとっては処女を犯されたのも同然であった。

 後戻りできない汚辱感と、女の子として一生に一回の大切な瞬間を、凶悪な器具で奪われたという思いがミトノスの心を占め、涙も涎もかまわずに、虚ろな目で正面を向いたまま、弱い断続的な悲鳴を上げ続けた。

 

「うう……」

 

 感情の昂ぶりが少し収まると、体内の更なる異物感がミトノスを襲った。

 指を触れることさえ憚(はばか)られた秘所は冷たい真鍮の器具に貫かれ、その奥は内臓が圧迫されて吐き気がしそうなほど拡張されている。

 先ほど目の前で拡げられた大きさの物体が、今、自分の体内にあるなどとても信じられなかった。

 

 

534 : 奴隷姫[sage] 2006/06/18(日) 20:00:01 ID:KPr+unHr0

「次はケツだな。ケツは簡単だぞ」

「もう、ゆゆひへ……」

「バカ言え、このまんまじゃ動けないままウンコもションベンも勝手にタレ流しだぞ。始末する世話係も大変だ。ちゃんと金属の筒を差し込んで栓をして、世話係が来た時にだけ出すようにしないとな」

「ひいい」

「もうお前ェの悲鳴は聞き飽きたな。説明抜きでどんどんやらせてもらうぜ。まだ一番大変なカシメ作業が残ってるからな」

 鍛冶屋は近くの薬瓶を取り上げ、節くれ立った指に軟膏をベットリ取ると、その指をミトノスの尻の穴に差し込んだ。

「キャアアアア!!」

 突然排泄の穴をくじられて、ミトノスはおぞましさに絶叫した。

 鍛冶屋の指は尻穴の内面を探るように一周すると、すぐに抜かれた。

 抜くや否や、冷たい鉄か真鍮の塊が押し付けられる。

 

 

 

535 : 奴隷姫[sage] 2006/06/18(日) 20:02:38 ID:KPr+unHr0

 

「ひやあああ! むいでふ! はへひゃう!」

「ガハハハハ! こんなんで裂けるかよバーカ。しかも今塗ったのは筋肉のしびれ薬だ。お前がどんなにケツ穴を締めてももう筋肉は言うことをきかねぇ。そして今ケツに当ててんのは、突っ込むための丸い頭と筒状の部分が二重構造になった金属肛門だ。こうして押し込むと楽に筒が装着できるんだ」

 

「きゃあああああ!」

 ミトノスはウンチごと肛門全体が中へ押し込まれる感覚に悲鳴を上げた。

「そんなに騒ぐなよ。ここまでだから。ほら、ケツの穴が筒の外にある窪みにするっと嵌まったろ。これで薬が切れれば勝手に筋肉が収縮して、もう二度と外せなくなるのさ」

 ズルリと内筒が抜き取られ、ミトノスの肛門をまるでハトメのように前後から挟む金属の筒が残った。

 ミトノスはお尻の穴を永久に開きっぱなしにされてしまった。

 

 

 

538 : 奴隷姫[sage] 2006/06/18(日) 22:38:20 ID:KPr+unHr0

 鍛冶屋は先ほど宣言した通り、細かい説明をせずに作業を続ける。

 ハイレグ水着のボトムのような枠だけのパーツを持ってきて、ミトノスの下半身に装着した。

 ミトノスは性器や排泄口を拘束するための足場を下半身に装着されてしまった。

 鍛冶屋はミトノスの尿道にいきなり黄金の細いパイプを押し込んだ。

「ヒイイ!」

 尖った快感が走りミトノスは悲鳴を上げたが、おしっこが出続けているような妙な残尿感以外は何をされたのかすらわからなかった。

 黄金の細いパイプは水着型の枠の股の部分に固定され、二度と外せなくなった。

 肛門の筒も膣の拡張具も同様にこの枠に固定された。

 

 ミトノスは突然股の中心にビリビリと気持ちいいような痛いような感覚を感じた。

 それがクリトリスをつままれているのだとは性経験の無いミトノスにはわからなかった。

 やがて鍛冶屋は先ほど乳首にピアスした時と同じ手順で、ドライバーのような器具に金色のネジを取り付け酒で消毒した。

 今度のネジは乳首のものよりかなり小さいようであった。

 ミトノスは、どこをどうされるのかわからないが、ただデリケートな性器にひどいことされると感じ、声を上げて暴れた。

 

 ―― ブツン!! ――

 

 ミトノスの抵抗も空しく、可憐な秘所の入り口を飾るピンクの豆はピアスネジに貫かれ、左右を挟む枠の金具にネジ留めされてしまった。

「ギャーーーーッ!!」

 あまりの激痛に反射的に絶叫して、ミトノスは気を失った。

 

 

 

539 : 奴隷姫[sage] 2006/06/18(日) 22:39:19 ID:KPr+unHr0

 

 鍛冶屋は淡々とピアスのネジ頭を折り、先端を切って処理すると、息子と一緒にミトノスを抱え、全身のネジを緩めて床に寝かせた。

 息子は小型のふいごと炉をミトノスの脇に置き、大きな炉から火を分けてくると、必要な道具を並べた。

 

 ミトノスは暑さと騒音で目が醒めた。

 ふと気づくと、右腕に濡れ雑巾や濡れた革が被せられ、それが枠と皮膚との隙間に押し込まれていた。

 ガンガンと鎚の音がするたび、腕を包んでいる枠が細かく飛び跳ね、その外側にあるネジ留め穴に差し込まれた真っ赤に焼けたリベットが潰されてゆく。

 

 なぜこんなことをするのかがミトノスにはわからなかったが、まだ朦朧とする頭でぼんやり作業を眺めていると、先ほど仮留めしたネジを順にリベットに置き換え、鋳潰しているということが漸くわかった。

 鍛冶屋の作業などにうといミトノスにも、自分が何をされてしまったのかが理解でき、突然真っ青になって跳ね起きようとした。

「お、目ェ醒めたケぇ。ヘヘヘヘ、今ので最後の一個だぁ。枠本体と同じ鋼のリベットだからな、お前さん、もう一生外せねぇぜ。

ガハハハハハハ!!」

 

 手足の蝶番が緩めてあったので、重い体を引き起こすと、なんとか起き上がることが出来た。

 自分の体を手で触れようとすると、手もフレームに閉じ込められていて、指も1本1本固定されていた。

 顔もあのまま二度と外せないように固定されていた。

 

 ミトノスはついに生きながらにして体にぴったり合った人型の檻の中に一生閉じ込められてしまったのだ。

 股間に差し込まれた尿道の管や、膣拡張具、肛門の筒などもすべて焼いたリベットを鋳潰して留められて、永久に抜くことも緩めることも出来なくされていた。

「ヘフッ…… アグウッ…… オオーーーーン……!!」

 自分の身に起こったことを完璧に理解して、ミトノスは獣のような声を上げて泣いた。

 

 

540 : 奴隷姫[sage] 2006/06/18(日) 22:40:31 ID:KPr+unHr0

 

「ヘヘヘヘヘヘ、王様ほどではないが、俺もちょっくらシギャク趣味っての?があってなぁ、王に引き渡すまでは、一国の姫君が俺の作った枠通りに、どんな格好にでも固定されるのを見て楽しませてもらってんだ」

 鍛冶屋は息子に手伝わせ、枠で重くなったミトノスを引き立たせた。

 ミトノスは枠の重みで増えた自分の体重に足がガクガクしてしまった。

 足から順に関節のネジを締められ、やっと自立することができた。

「おまえ、コイツにポーズつけさせてみろ」

「えっ? オヤジ、いいのかよ」

「ああ、好きにやってみろ」

 息子の手は父親の鍛冶屋ほど汚く節くれ立ってはいなかったが、やはり硬いものを扱い続けた男の手だった。

「んー、どうすっかなぁ」

 ニコニコ笑いながらあちこちネジを緩めては微調整し、ミトノスを、天を斜めに仰ぐような乙女の像に仕上げた。

「フーン、指先の形とか、おめェ、いいセンスしてんじゃねぇか」

「へへへ、これでもヒマな時にゃ美術書眺めたりしてんだぜ」

「クンクン、何かクセェな。おっとケツの栓を忘れてたぜ」

 鍛冶屋は近くにあった汚いコルク栓を取り上げると、ミトノスの尻に嵌められたハトメのような肛門拡張筒にグイッと差し込んだ。

 

「さて、出来上がりだ」

 鍛冶屋親子はミトノスを前にして、むし暑い地下室で酒盛りを始めた。

 いろいろ眺めてはポーズを微妙に調整して、それを見ては酒を飲み、酒を飲んではまた微調整した。

 

「あー愉快愉快。俺の叩いた鋼鉄にこんな美しいお姫様が一生閉じ込められていると思うと興奮するぜ。お前さんを抱くわけにゃいかないから、女でも買いに行くかな。おう、お前も行くぞ。かーちゃんには内緒だぞ」

「やった。俺マリアの店がいいな」

「ガハハハ、俺はあんな乳臭ぇ店はご免だ。お姫様アバヨ、王が引き取りに来るまでしばらくそのまんまだな、ガハハハハハハ!」

 空しくポーズをつけられたミトノスを残し、2人は地下室を出ていった。

 

 

 

575 : 奴隷姫[sage] 2006/06/20(火) 22:00:42 ID:QZyyDX5T0

 ミトノスは右足を軸に左足をやや後ろに引き、顔を斜め上に上げ、右手を開いて挙げ、左手は右手と対称の位置にあるように、開いて左後方へ下し、さながら舞い上がった小鳥を追うようなポーズをとらされていた。

 上げっぱなしにされた右手がもう血の流れが悪くなって疲れてきた。

 自分の意思で軸足の微調整ができないので、斜めの姿勢が辛い。

 されて1日もたっていないピアスはズキズキと痛み、お腹の奥の女の子の大事な部分は、まるでおもちゃのゴム人形にエンピツを突き立てるような無邪気な残酷さで、壊れる直前まで拡げられてしまっている。

 

 ほぼ全裸の姿なのに、自分の意思で指先一本すら曲げられず、誰かがセットしたポーズをとらされ続ける惨めさに、ミトノスは斜め上を見据えたままボロボロ泣いた。

 

 

576 : 奴隷姫[sage] 2006/06/20(火) 22:01:24 ID:QZyyDX5T0

 

 泣き疲れた頃、侍従の少女が湯とタオルやバケツなどを持って入ってきた。

「ご気分はいかがですか。王の命によりお世話させていただきます」

 斜め上を向いているのでミトノスは少女の姿を良く見ることができなかったが、声の調子などから自分よりも随分幼い子のように思えた。

 少女はミトノスの尻のコルク栓を抜き、専用の注ぎ口でお湯を浣腸した。

「ウーーーッ!!」

 ミトノスは未知の感覚に声を上げたが、お湯の刺激はさほど不快ではなく、またもう随分便が溜まっていたので、大して抗わず、太い棒状の便をヌルヌルと排泄した。

 しかし排泄して自分の臭いが蒸し暑い地下室に充満すると、顔を真っ赤にして羞恥に震えた。

 侍従の少女は次に尿道の栓を開き、ミトノスのおしっこを全部出させた。

 そしてそれぞれの排泄口を洗い、丁寧に拭き上げると、尿道の栓を閉めて肛門のコルク栓を戻した。

 

 

 

577 : 奴隷姫[sage] 2006/06/20(火) 22:02:13 ID:QZyyDX5T0

 

 少女はタオルをお湯に浸し、ミトノスの全身を拭いた。

 ミトノスが手を挙げている部分は少女の背丈では届かず、台を持って来て拭いた。

 ようやく拭き上げると、シルクの薄いガウンを取り出し、挙がった右手を通すのに苦労しながらミトノスに着せた。

 

「失礼致しました」

 少女が出て行くと、ミトノスはまたしばらくそのままにされた。

 出すものを出したらお腹が減って喉が乾いてきた。

 しかしその空腹も時間の流れに紛れてしまうと、腹部深部の不快感に自分の性器が破壊寸前で固定されてしまったことを思い出し、涙を流した。

 

 

584 : 奴隷姫[sage] 2006/06/21(水) 06:34:09 ID:zsTfrZUw0

 

 どれだけ時間が経ったかわからなくなってきたころ、王と従者が入ってきた。

 ミトノスは上向きの顔のまま、目だけ動かしてそのすがたを見た。

「ろっろりろおう!」

「あーいやいや、そのままそのまま。と申しても動けませぬか、ハハハ。しかしこれでは不便ですな」

 従者に手伝わせ、ミトノスの枠のネジを緩めて、ほぼ直立の普通の姿勢にした。

 

「ひろいれふ! あららはりんげんれふか!?」

 ミトノスは憤って食ってかかった。

「うーむ、これも不便ですな。おい、先生を呼んで来い。舌の処置をお願いしますとな」

「ははっ」

 

 すぐにお付きの医師が道具を持ってやってきた。

 医師はミトノスの舌押さえを外し、奥歯に木のブロックを押し込んで口を開いたままに固定した。

 そして大きなペンチでミトノスの舌の先を挟み、舌を引っ張り出すと、そのペンチを侍従に持たせた。

 そしてミトノスの舌の中心を、下から上に太いピアスをブツンと突き通し、舌の上に平らなプレートをネジ留めした。

「ガーーーーーッ!!」

 舌を引っ張られたまま、ミトノスは悲鳴を上げた。

 

 いとも簡単に自分の体がどんどん改造されてしまうのが怖かった。

 

 ピアスが固定されるとすぐに舌を引っ張るペンチが外された。

 

 

 

585 : 奴隷姫[sage] 2006/06/21(水) 06:36:03 ID:zsTfrZUw0

 

「何をしたんですかっ!?」

 ミトノスは痛む舌を堪えて叫んだ。

「これから先、ヘラで押さえられていては不便でしょう。食事もせねばなりますまい? それに美しい姫のお声が、悲鳴ばかりでは何とも味け無い」

「余計なお世話です! あなたの思い通りにはなりません! 舌を噛みます!」

「それはもう無理です。舌を噛んで死ぬということは舌の太い血の管を噛み切るということ。そこは手足の血の管と違い、根本で縛って血を止めるのが難しいので、いったん切れるとなすすべもなく血を失い、死に至るということです。しかし姫の舌の血の管は、たった今、すぐ近くにピアスを装着されたことで直接噛み切ることが出来なくなりました。舌の先っぽなら噛めますが、それではただ舌が短くなるばかりで死ねませんぞ。お試しになりますかな?フフフ」

「うわあああぁぁぁぁん!! ひどい! ひどすぎます! 私から、自ら死を選ぶ権利まで完全に奪い去るのですかっ?! 血も涙も情けもないのですかっ!?」

「その通りです。それで今までこの国を治めて参りました」

 

「うう…… これから私をどうする気です……?」

 

「しばらくは先日お見せした美術館で美術品として暮らしていただきます。そして準備が整い次第、あなたのお国との国境付近に建設中の晒し台へ移って頂きます。そこであなたを晒すのです。きっと国王もご覧になることでしょう。あとは政治的な交渉となります」

「ひ、卑怯な!」

「なんとでも。姫もそんなことは充分ご承知の上で、ノコノコ我が国へお見えになったのでしょう?」

「くっ……」

 

 

 

586 : 奴隷姫[sage] 2006/06/21(水) 06:39:08 ID:zsTfrZUw0

「そうそう、姫が元気すぎて扱いにくいので、これからあの香を使って完全に奴隷化しますよ。お父様とお会いになってももうわからないかもしれませんね」

「フンッ! そうやすやすと奴隷になどなりませんっ! あなたこそいずれ残虐に殺される日が来ることでしょう」

「ハハハハ、まあ私とていずれ死ぬ身。それまで自分の思った通りに生きてゆきますわ。ハハハハハハ」

 ミトノスは強がって言ってみたものの、ロッドシット王の強大さに圧倒されそうだった。

 

「では、クロムエラスト姫、どうぞお楽しみ下さい。おい、姫に新しい人生を与えて差し上げろ」

「ははっ。すぐに手配させます」

 王と従者が出て行き、ミトノスはまた取り残された。

 

 

 しばらくすると、ビキニの水着のような衣装に薄い上着を羽織り、ヒールの高いブーツを履いた女性が、助手の女の子を連れて入ってきた。

 助手の子も同じような格好をしていた。

 

「こんにちは~ クロムエラストの姫様ぁ。私はルシーフ。この子は助手のエデン。姫様に快楽の味を教え、脳の芯までいやらしさで満たされた奴隷に改造しちゃいに来ました~」

 ミトノスは何か言い返すのもバカバカしくなり、口を尖らせて目を逸らせた。

「あらぁ、ご挨拶ねぇ、エデン、どうするゥ?」

「大丈夫ですよ、ルシーフ様。きもちいいこと教えてあげれば、きっとわかってくれますよ。それにしても、知らないって不幸なコトですね~」

「ほんとよね~」

 

 あからさまに嫌悪の表情をして戸惑うミトノスをよそに、2人は準備をはじめた。

 

 

594 : 奴隷姫[sage] 2006/06/21(水) 15:53:53 ID:zsTfrZUw0

 まず、ミトノスのネジを調整して、楽な格好で少し股を開いた状態の立位姿勢にし、その周りに香炉を4つも置いて火を点けた。

 あの香の香りが直接鼻腔に届き、怪しい香りに前後左右を囲まれて、頭がクラクラする。

 そしてじわっと何かが染み出すような、こそばゆい快感がミトノスの頭の芯をくすぐる。

 

「いやっ……」

 トロンとした目でミトノスは抗いの言葉を吐く。

 しかしドキドキと高鳴る心臓の鼓動を収めることができない。

 姿勢を変えることすらできず、ボーッと突っ立ったままのミトノスのまん前の床に、2人は毛布を敷き、その上で絡み始めた。

 

 女同士だというのに、息が止まりそうなほど長い長いキスをする。

 唇が離れたあとのエデンの恍惚とした表情は、ミトノスの心臓をバクンと握り潰した。

 クタクタになったエデンを仰向けに寝かせ、ルシーフはエデンの胸を覆う衣装をずり上げた。

 まだ幼くも見えるエデンの胸が露わになり、淡い色の乳首が、その可憐さに似合わぬほどいやらしくキリキリと尖っているのが見えた。

 

 ルシーフはその乳首だけを指先でそっと何度もなぞる。

 エデンはピクンピクンと反応するが、大きくは乱れない。

 しかし呼吸に合わせて胸の上下する幅が次第に大きくなり、どんどん何かに感じてきていることがミトノスの目にも良くわかった。

 指先だけの執拗な刺激はずっと続き、エデンは気持ちよさそうにされるままになっている。

 ミトノスは思わず自分の乳首も擦ってほしいと思った。

 自分もあんなに気持ち良くなれるのだろうか。

 

 

595 : 奴隷姫[sage] 2006/06/21(水) 15:54:51 ID:zsTfrZUw0

 

 そのとき、乳首がズキリと痛んだ。

 ミトノスの乳首は、2人の痴態を見て勃起し、貫いているネジピアスを締め付けはじめたのだ。

 思わぬところで両胸の先から胸の奥に向かって流れ込む甘い刺激に戸惑うミトノス。

 

 その表情を見過ごさない2人が立ってミトノスの前へ来て、1人ずつミトノスの左右の乳首をそれぞれつまむ。

 つまむと言ってもミトノスの乳首は左右から枠に挟まれた形でピアスで貫かれているので、枠の切れ目を縦になぞるしかできない。

 それでも、ミトノスにとっては未経験の甘い甘い刺激であった。

「いやっ……」

 身をよじろうとするが出来ない。

 

「姫様は、お腹が空けばお食事を召し上がるでしょう? 喉が乾けば水を飲みますよね? これも同じで、もともと人間に与えられた身体の仕組みですから、素直に気持ち良くなっていいんですよ? 食事などは生まれた時から必要な機能ですが、この気持ち良くなる体の仕組みは、今の姫様ぐらいの歳からようやく必要になる機能ですから、今まで知らなくても恥ずかしくないですよ?」

「それでも嫌ぁぁ……」

「まぁ、強情な姫様ですねぇ」

 ルシーフはその乳首をピアスで押し切らんばかりに中へ押し込んだ。

「キャーーッ! 痛ぁぁい!!」

 まだ傷の癒えぬピアス穴を押される痛みは、激痛と肉が裂けてしまいそうな恐怖を伴う。

 

 

 

596 : 奴隷姫[sage] 2006/06/21(水) 15:56:16 ID:zsTfrZUw0

 

「フフフ、同じ乳首を刺激するにしても、押し方で感覚が全然違うでしょ? 姫様はどっちがいいですか? 最初の刺激か、今の刺激か」

 いくら気丈なミトノスでも、今の刺激はもうごめんだった。

 素直に気持ち良くなることが道義的に許されるのなら、最初の刺激の方ががいいに決まっている。

 

「……最初のほうで……」

「アッハッハー! さすが姫様、賢いですね~ きもちいい方がいいに決まってますよね~ でも一つだけお約束して下さいますか?」

「はい……?」

「ここにはあたしたちしかいませんから、気持ち良かったら我慢せずに、素直に声を出すこと。いいですか?」

「はい……」

「じゃぁ再開しますね~! エデンちゃん、ちゃんとリズムを合わせてよ」

「はい、ルシーフ様」

 

 二人は指に香油を塗って刺激をはじめた。

 ミトノスがかたくなに拒んでいた心の壁が一部崩れ、ルシーフたちによって快感を素直に受け入れる準備ができてしまっていた。

 

 ―― くりゅっ、くりゅっ、くりゅっ ――

 

 休み無く乳首を縦に擦る2人の指は、ミトノスに乳房が性器であることを教え込んでいた。

 大きな膨らみのトップから、たわわな脂肪を簡単に突き通し胸の奥へ染み込む甘い快感は、どんどんミトノスを高みへと導いて行く。

 

 

601 : 奴隷姫[sage] 2006/06/23(金) 00:48:45 ID:H9BHs00y0

 他人の手によって愛撫されることの気持ち良さを教えられたミトノスの口から、ついに甘い嬌声が漏れ始めた。

「あんっ……」

「あんっ……」

「ああああんっ……」

 ルシーフとエデンは顔を見合わせ、今度は同時にミトノスの乳首をそれぞれ口に含んだ。

「ひゃあああ! ああんっ!」

 驚きの悲鳴を上げたミトノスだったがそれに続いてすぐさまあえぎ声が漏れた。

「ああん…… きもちいい…… 乳首きもちいいです……」

「もっと正直に、口に出して」

「ああん…… こんな気持ち初めてです…… 頭がボーッとして…… 乳首が熱くて…… お股も熱くて……」

 すでに股間は大洪水だった。

 

「クロムエラストの姫様、えーと……」

「んあっ…… ミトノスでいいです…… んん……」

「ミトノスちゃん、もっときもちいいトコロがあるんだけど、触ってもいい?」

「……痛くないですか? ……はあっ……」

「痛くない、痛くない、天国へ行くほどキモチイイよ」

「……はい……」

 2人はニヤーッと笑うと、エデンは乳首を愛撫し続け、ルシーフはミトノスの股間の前に屈んだ。

 

「うはー! コレのピアスって初めて見るけど、キョーレツだねぇ。しっかし都合良く尖ってて、とってもいじりやすそうね」

 股間のフレームから伸びる、クリトリス専用のピアス座に左右をしっかり挟まれて、そこから背伸びするように真っ赤な光沢ある芽が飛び出していた。

 

 

602 : 奴隷姫[sage] 2006/06/23(金) 00:50:32 ID:H9BHs00y0

 それをルシーフが柔らかくキュッとつまむと、ミトノスは目を剥いて叫んだ。

「あーーーーっ!!」

 ガクーンとフレーム全体を揺する。

「未知の気持ち良さだった?」

「……はい……」

「アハハ、ミトノスちゃん、素直でよろしい。そういう子はどんどん気持ち良くしてあげちゃう」

 ルシーフはミトノスの股間に顔をつけ、フレームの座ごとミトノスのクリトリスを口に含んだ。

「やああああーーーっ!!」

 突然襲った激しい快感に、目を剥いてブルブルと震える。

 胸ではエデンがルシーフに負けじと乳首を執拗に責めている。

「ミトノスちゃん、この香の効能知ってる? 自分がひどいことされるのを想像すると、どんどん気持ち良さが加速しちゃうんだよ」

 

 そうだった。

 私はもう二度と普通の体に戻ることができない改造をされてしまい、自分の心の純潔を守るための自害という手段すら封じられてしまったんだ、とミトノスは思い出した。

 

 きゅんと甘酸っぱい気持ち良さがミトノスの胸に広がり、心臓がさらにドクドクと鼓動を速めた。

「アハー、ミトノスちゃん何を想像したのかなー? どぶっとおつゆが溢れたよー」

 ミトノスには自分の興奮と愛液との関係はまだ理解できなかった。

「それにね、ホントはこの敏感なお豆は、普段は奥ゆかし~く皮にしまっておくものなんだよ~? ミトノスちゃんのはもう一生飛び出しっぱなしだね! すごいことだよこれは。みんなが彫像にされたミトノスちゃんを見る時、口々に『美しい、すばらしい』って褒めても、全員必ずこの飛び出たままの真っ赤なお豆と、飛び出たままの乳首のコト気にしてるはずだよ」

 ミトノスは、自分の脳内でドカーン!という爆発音が聞こえた気がした。

 自分がどんな姿にされたのか、他人からどう見えているのか、今完全に理解できてしまった。

 自分の知識を完全に超越した、惨めで恥ずかしく淫らな飾り物にされたのだとわかった。

 誰からも一番隠しておくべき部分を、誰からも直視できる位置に晒されたまま固定され、子供を作るまで大切にしまっておくべき部分を、真鍮の器具で目茶苦茶に拡げられ、一番見せたくない排泄行為を、他人の手に委ねるしか出来ない体にされてしまった。

 

 

603 : 奴隷姫[sage] 2006/06/23(金) 00:51:44 ID:H9BHs00y0

 

 香の香りが息苦しいほどに鼻につく。

 今の瞬間までにミトノスの脳に溜まりに溜まった、恥辱の羞恥と汚辱の嫌悪感を感じる脳内物質が、高濃度の香の作用によって一気に膨大な量の快感物質へと変換された。

 

「アーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

 自分がひどく恥ずかしくて惨めだと感じた瞬間それが全部快感に変わる回路が、ミトノスの脳に完全に組み込まれてしまった。

 ルシーフとエデンによって限界まで高められた性感は、ミトノス自身の思考トリガーによってついに絶頂を迎えた。

 

「アーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

 長く長く絶叫するミトノス。

 

「イッてるのね? それ、『イク』っていうの。言ってご覧なさい」

「イクーーッ! あっ、あっ、あっ、またイクーーーーッ!!」

 

 徹底的に堕とすために、乳首とクリトリスを更に責め続けるルシーフとエデン。

 

「キーーーッ! 狂っちゃう! 死んじゃう!」

「死なないから、素直に狂っていいのよ? 狂いなさい」

「アヒッ! アヒッアヒッアヒッアヒッアヒッアヒッ、アーーー!!」

「上出来よ、もう少しイキなさい」

「アヒッアヒッアヒッアヒッ、アーーーーーー!!」

 

「もういいかしらね」

「もうやめちゃうんですかぁ」

「バカ、少し落ち着かせたら何度でもやるわよ」

「ウフフ、そう来なくっちゃ」

 

 ミトノスの目玉はグルンと裏返った。

 

 

 

605 : 奴隷姫[sage] 2006/06/23(金) 00:57:19 ID:H9BHs00y0

 

 ―― パシ、パシ ――

 

「……ちゃん…… ミトノスちゃん……? 姫様……? クロムえーナントカ姫……?」

 頬を叩かれ、ミトノスは目を覚ました。

「ハッ! 私……!」

「あー、やっと起きた。どう? 気持ち良かった?」

「……はい……」

 

「じゃぁ復習してみようか。自分が一番恥ずかしい突起をみせびらかしっぱなしにしてるコトを思い出して」

「あ! あぁ…… ああ!!」

 ミトノスは呪文をかけられたようにすぐさま息を荒げ、ハァハァと深い呼吸をしながら股間を濡らしはじめた。

「上出来よ、お姫様。もうミトノスちゃんは奴隷も同然。ううん、奴隷なんて生やさしいものじゃないわね。ひどいことされて淫らに悦ぶ、下等な生き物よ。一国のお姫様のくせに」

「ああ……!! いやああ!!」

 

 ブシュッと音を立てそうなほど、ミトノスは股間から蜜を吐いた。

 もう、ルシーフの一言一言がすべて淫らでキモチイイ刺激になってしまう。

 そしてそのことがさらに被虐の快感を加速する。

 止まらない無限被虐快感地獄。

 身動きできない自分の体も、快感加速の添加剤。

 

 

 

606 : 奴隷姫[sage] 2006/06/23(金) 00:58:10 ID:H9BHs00y0

 

「ちょっとエデン! 果物なんて食べてる場合じゃないわよ。ミトノスちゃんあと5回はイカせるから」

「はーい」

 エデンはドロドロした果肉を口に頬ばったまま戻ってきた。

 

「ミトノスさん、あーんして」

 首のネジを緩め、少し顔を上向きにさせると、おずおずと開いたミトノスの口に、ドロドロの果肉を口移しで流し込む。

「あぐっ!うぐっ!」

 舌ピアスに邪魔されながらも、お腹が空き切っていたので貪るように甘い果肉を嚥下するミトノス。

 そしてその惨めな食事にまたミトノスはめまいがするほど感じてしまった。

 

 二人は再びミトノスの体に取り付き、キスや愛撫を繰り返し、被虐の言葉を浴びせて絶頂へと導く。

「アーーーッ! いやぁ! イクぅ!!」

 ガクンガクンと痙攣するミトノスの様子を確認しながら、さらに愛撫して絶頂をずっと持続させ、少し過飽和になったところで責めを止めた。

 

 そしてまたしばらくミトノスを休ませ、そしてまた責める。

 

 合間に果物と水を摂らせ、そしてまた責める。

 

 あと5回と言われながら、ミトノスはもう優に10回は達していた。

 しかも回を重ねるごとに、その快感は深く濃密になってゆく。

 

「ふあー! さすがにあたしたちがもう持たないわ。そろそろさようならよ、ミトノスちゃん」

「あー! 寝てるー!」

 ミトノスはフレームに固定されたまま安らかに眠っていた。

 ルシーフとエデンの2人は周囲を片づけると、香炉に香を追加して、地下室を出て行った。

 

 

 

696 : 奴隷姫[sage] 2006/06/29(木) 22:23:46 ID:NWpCVsiK0

 

 気が付くと、ミトノスはあの美術館の一角に展示されていた。

 以前見た他の人間彫像たちとは別の、特別な展示場所に飾られていた。

 ピロティー構造の展示場は、吹き抜ける風が心地よく、広い間口から見える周囲の緑が目にまぶしい。

 遠くに人通りがあるのは見て取れるが、館内はほぼ無人であった。

 久しぶりに吸う外の空気に、ミトノスは安堵のため息をついた。

 しかし心穏やかな気分になったのもつかの間、股間に妙な感じを受けた。

 

 これって…… あの敏感な突起に風が当たってる……の?

 

 いまさらのようにクリトリスが剥き出しになっていることを思い知らされた。

 それがトリガーとなって、どっと淫らな気持ちになってしまい、どんどん股間が濡れてきた。

 さらにそれがトリガーとなり、今度は足まで垂れてきた。

 ミトノスは一瞬でグズグズに蕩けてしまった。

 もうこの枠に閉じ込められているかぎり、淫らになり続けるように調教されてしまったのだった。

 

 クロムエラストの毅然とした聡明な姫はもういない。

 居るのは常に淫らに股間を濡らし続ける奴隷姫だけであった。

 

 

 

697 : 奴隷姫[sage] 2006/06/29(木) 22:26:15 ID:NWpCVsiK0

 ロッドシット王がやってきた。

「クロムエラストの姫君、ご気分はいかがですかな?」

「いいわけありません」

「はっはっは、奴隷姫となってもなおその気丈さには感心致します。あと20日ほどで国境の晒し台が完成します。それまではここで私どもの目を楽しませて下さい」

 ミトノスは返答をする気も失せて、口を結んで目を逸らせた。

「ははは、それだけ股を濡らしながら、それだけの態度、恐れ入りました。ここしばらくのお世話はあの2人がします。食事と下の世話は別の従者が参ります。では」

 羞恥と怒りで真っ赤になったが、今のミトノスにはどうすることも出来なかった。

 悔しさでいっぱいなのに心臓はドキドキ高鳴り、股間からは蜜が垂れてしまう自分が情け無くて泣いた。

 

 そのまま夕方まで展示され、従者が来てドロドロしたお粥のような食事を食べさせ、ハーブ液入りの温湯浣腸をして大小の便を処理して行った。

 

 

 

698 : 奴隷姫[sage] 2006/06/29(木) 22:28:00 ID:NWpCVsiK0

 

 場内の明かりが落とされ、町の夜景が見える広い展示場の入り口から、あの2人が近づいてくるのが見えた。

 ルシーフがミトノスの周りを一周する。

「あっはっはー! ミトノスちゃんてばお尻のコルク栓がキュート!」

 羞恥にガーッと真っ赤になる。

「ほ、ほっといて下さい!」

「ごめんごめん、後ろから見るとマジキュートだよ。それはいいとして、お散歩の時間だよ」

「ええっ?」

「突っ立ってばかりだと筋肉萎えちゃうでしょ。全部のネジ緩めてあげるからこのままのカッコで、はい、歩いた歩いた!

 エデンはそっち緩めて」

「えええー? このまま歩くんですか?」

「そうよー。 あ! 四つん這いの犬がいい?」

「い、いえ、このままでいいです」

「一応逃げないように鎖付けるからね」

「はぁ」

 

 まるで甲冑を着けた騎士に戦のための鍛錬をさせるように、2人は重い体のミトノスを美術館から夜の街へ引っ張り出し、人通りの少ない暗い道を選んでガチャガチャと引き回した。

 

 

 

701 : 奴隷姫[sage] 2006/06/30(金) 00:37:54 ID:aw0Dtp9H0

 

 さんざん市内を歩かされたあと、城の陰の空き地へ来た。

 

「この棒きれ持って」

「あう、お腹の奥の器具が突っ張って…… ちょっと休ませてください」

「そんな時間ないの! 感じながらでもイキながらでもこれで剣術の真似事して!」

 ルシーフの妙な気迫に戸惑いながらも、ミトノスは自分が習ってきた実践剣法の型をいくつか披露した。

 

「だめね」

「だって…… 腕が重くて……」

「今日は慣らしでもいいから、もう少し振れるようになんなさい」

「あ、はい……」

 空き地で2時間ほど棒きれを振り回したあと、また同じように夜の市内を引き回されて美術館に戻った。

 

 フレームを固定され、立ったまま眠る。

 その惨めさに、眠ったまま濡れていた。

 

 

 

702 : 奴隷姫[sage] 2006/06/30(金) 00:39:21 ID:aw0Dtp9H0

 

 翌日も同じだった。

 日中は彫像。

 日が暮れると食事と排泄。

 そして散歩と剣術。

 これが2週間以上も続いた。

 次第にミトノスは枠のネジさえ自由なら、昔のように剣が振るえるまでになった。

 

 

 昼間、飾られたまま放置されているミトノスは辛かった。

 出来ることなら自分の指でも自分を慰めたかった。

 それができない自分がまた惨めになり、その気持ちが快感に拍車をかけた。

 

 「届かないィ~! いじりたーい! ふうっ、ふうっ、乳首に息をかけたらちょっとはキモチイイ~」

 自分で恐ろしく滑稽だと思いつつも、ミトノスはルシーフに言われたように声に出してみたりした。

 無人の特別展示場の高い天井に、自分の甘えた声が虚しく響き、その残響を聞きながら、惨めで淫らで甘い時間をミトノスは毎日ドロドロと過ごしていた。

 

 

703 : 奴隷姫[sage] 2006/06/30(金) 00:40:16 ID:aw0Dtp9H0

 

 ついに晒し台へ行く日が来た。

 ミトノスは手を後ろ手にした状態でネジを留められ、首や腰や足のネジは自由にされた。

 首に鎖を繋げられ、晒し台まで自らの足で歩いて行くことになった。

 

「はうぅん…… あはぁぁん……」

 

 皆がぎっちり重装備をしているのに、自分だけ裸で鎖に繋がれている様子がミトノスの被虐心に火をつけたのか、ただ隊列に並んでいるだけでミトノスは感じまくっていた。

 いざ隊列が出発すると王は目を見張った。

 ミトノスをかばいつつノロノロと進まねばならないと覚悟していたのに、メロメロになって淫らな空気をまき散らしながらも、ちゃんと普通に歩いているからだ。

「ルシールよ、そちのおかげだ。毎夜大義であった」

「恐れ入ります」

 

「あふっ、 あふっ、 あふっ……」

 甘い吐息を吐きながら1日歩いて、野営する場所についた。

 そこでもやはりミトノスは立像にされた。

 

 

 

814 : 奴隷姫[sage] 2006/07/05(水) 01:13:15 ID:lAWpptQi0

 

 2日目の夕方、ようやく国境についた。

 ミトノスにとってはすぐそばが懐かしい自分の国であった。

 国境は川になっていて、検問所がある橋が掛っていた。

 その橋の傍にミトノスを晒すための台が出来ていた。

 

 丸太で組んだやぐらの上にミトノスを固定する金具が付けられ、やぐらの傍らには王が滞在するためのログハウスが建てられていた。

 ミトノスは到着するや否や、自力でやぐらの階段を昇らされた。

 木組みの粗い階段だったので、万一にも落ちたりしないように、後ろから若い兵士2人が付き添った。

「ヒソヒソヒソ」

 兵士たちが何か話している。

 考えてみれば惨めなお尻のコルク栓やオマソコのビラビラは直接見えているのだ。

 前に回ればいやらしく飛び出たクリトリスすら誇らしげに展示されてしまっている。

 しかもそれらが淫蜜に濡れて、発情しっぱなしの女の子の匂いをまき散らしているのである。

 ただでさえ美しい隣国の姫が丸裸の状態になっているのに、それが発情しっぱなしなのだから、若い2人はもう前屈みにしか歩けないような状態であった。

 そんな状況も、ミトノスの心を被虐感で満たし、ますます雌の芳香を垂れ流す。

 

 

815 : 奴隷姫[sage] 2006/07/05(水) 01:14:25 ID:lAWpptQi0

 

 やっと晒し台の頂上に着いた。

 周囲は見上げる人の群れ。

 橋の向こう側へ目をやれば、何事かと事態の推移を見守っていたミトノスの国の国境警備隊が、晒し台に立ったミトノスの姿を見てただならぬ事態を察知し、早馬で城へ知らせに行くところであった。

 2人の若い兵士はミトノスを台の上の金具に固定すると、船の先頭につける女神の像のようなポーズを取らせてから全身のネジを締めて、台を降りていった。

 

 地上20mほどの高さで、クリトリスを風に吹かれながら、ミトノスはもうグズグズに蕩けて濡れまくっていた。

 下から、そして橋の向こうから、矢のように全身に刺さる視線が超快感だった。

 

 事態の推移や自国の対応も気掛かりだったが、こんなキモチイイ状況でイカない手は無い。

 自国の兵士の前すら晒し物にされる永久に囚われた姫が正に今の自分だと、妄想を現実に一致させ、急速に上り詰めた。

 

「(あふっ…… あン あン あン あン ンンンン……)」

 さすがにこの高さから皆に嬌声をまき散らすのは憚られたので、ミトノスは口を結んで声を堪えながら、それでも素直に気持ち良くイキ続けた。

 

「はーっ」

「はーっ」

「はーっ」

 

 艶たっぷりの吐息を吐く。

 

 

 

816 : 奴隷姫[sage] 2006/07/05(水) 01:15:24 ID:lAWpptQi0

 

 その日一日晒され、夜には粗末な布を被されただけで一晩を過ごした。

 普通の人間ならまんじりとも出来ないであろう条件下で、ミトノスはぐうぐう眠った。

 

 朝になり、股間に桶をあてがわれ、恥ずかしい排泄をした。

 そして食事を与えられ、あとはまた晒し物の一日。

 

 時々水分を与えられる以外は、景色を見ながらイッているだけだ。

 寂しい美術館の展示より遥かに多く耳目に晒され、ミトノスは嬉しかった。

 

 それはいけない感情だと思いつつも、視線が乳首の先やクリトリスの先に突き刺さる感じは、ミトノスを簡単に甘い絶頂へと導いた。

 

 

 

818 : 奴隷姫[sage] 2006/07/05(水) 01:32:35 ID:lAWpptQi0

 やがてにわかに対岸が騒がしくなった。

 

 お父様!

 

 対岸にクロムエラスト王と、見慣れぬ巨砲が来ていた。

 こちら岸もロッドシット王がログハウスから出てきた。

 お互いの使者を橋を通じて送り合う。

 2度……

 3度……

 4度……

 次第に両者の表情が険しくなり、交渉が決裂しそうな気配を見せた。

 

 そんな様子を見ながら、ミトノスは内心申し訳ないと思いつつも、楽しくイッていた。

「はぁん…… 一体どうなってしまうのかしら…… ああん……!」

 

 背後に足音がして、ルシーフとエデンが晒し台に登って来た。

「ウフフ、このお姫様ったら自国がどうなっちゃうのか心配じゃないのかしら? あなたのお父様、クロムエラスト王は戦も辞さない気みたいよ?」

「ああん…… ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、でもキモチイイのが止まらないのぉ……ああ……でも戦争なんて、そんなの無理よ。かないっこない」

「姫様がそんな弱気じゃ困るわね。クロムエラスト王はあの砲を使う気よ。王家の秘宝の巨大紅玉を棒状に磨いて、両側に鏡をメッキして、周囲を大量のマグネシウムと硝石で囲んで火を点けると、恐ろしい破壊光線が出るの。『わが国』ならではの資源を生かした砲よ。それでこちらが混乱したところで、ロッドシット王を討ちなさい」

 

 ルシーフとエデンはミトノスの全身のネジを緩めると、ミトノスの手にミトノス愛用の剣を握らせた。

「ど、どうしてこれを?! あなた達はいったい……」

「ほら、剣を掲げて! あたしたちはお先に失礼するわ。がんばってね姫様! あなたなら、あなた様ならきっと出来ます。ご武運を!」

 

 

819 : 奴隷姫[sage] 2006/07/05(水) 01:33:31 ID:lAWpptQi0

 2人が滑るようにやぐらを降りていったのを確かめてから、ミトノスは気力を振り絞って剣を掲げた。

 その合図を待っていたかのように対岸の巨砲に火が入り、周囲がまばゆく光ったかと思うと、突如目に染みるほどの真紅の光線がこちら側のロッドシット王の軍勢を焼いた。

 突然の未知の攻撃に、ロッドシット軍はパニックになった。

 

 ミトノスはロッドシット王の居場所を見定めてから、注意深くやぐらを滑り降り、信じられない速度で王の元へ向かった。

 そうしている間にも砲は外装の閃光火薬を交換し、正確に2射目を放った。

 

 燃え上がる天幕や暴れる馬の間に、衛士2人に守られたロッドシット王を見つけ、一瞬のうちに衛士を切り捨てた。

 切っ先をロッドシット王に向けて迫るミトノス。

「ハハハ、姫はすごい方だ。そしてあなたの国も。欲を出さず、淡々と交易だけをしておけば良かったですかな」

「私の体に明けられた恥ずかしい穴と同様、この期に及んでもう後戻りはできませぬ。覚悟!」

 

 ミトノスは半泣きの厳しい目でロッドシット王を見据え、クリトリスも乳首も突出させたままなのも気にせず、大上段に振り被って、瞬きもせずに切り捨てた。

 

 橋を通ってミトノスの国の軍がなだれ込んで来た。

 ミトノスは自国の兵士に囲まれた。

「姫様! ご無事で!」

「姫様! このお姿は?」

「姫様!」

「姫様!」

 ミトノスは戸惑った顔になり、そして羞恥で真っ赤になり、感極まって叫んだ。

「キャーーーーーッ!! あ!あ!ダメッ!キモチイイの来ちゃう!」

 丸く囲んだ兵士の中心で、叫びながらイキ始めたミトノス。

「やぁぁあああぁぁぁ……」

 快感に苛まれ、疲労と空腹も手伝って、快感にブルブル震えながらその場にゆっくりと跪いた。

 

 

820 : 奴隷姫[sage] 2006/07/05(水) 01:34:17 ID:lAWpptQi0

 すぐに担架で運ばれ、橋を渡って父王のもとへ着いた。

「ミトノス…… こんな姿になって…… ご苦労であったなぁ」

 担架に寝かされたまま父王を見上げる。

「お父様、ただ今戻りました ハァハァ……」

「しかし、ルシーフも危ないことをやりおるのう」

「ん、あ、 あの者達をご存じなのですか?」

「フフ…… 我が国一の優秀な女間者ぞ。もう随分長いこと彼の国におって、自分の好きな仕事をしながらロッドシット王の信も厚くなったと聞く。此たびお前がかどわかされたのを期に、一働きしてもらったのだ」

「『好きな仕事』ですか……」

「さぁ、すぐに城に戻ろうぞ。そのいまいましい鉄枠、新しく作らせたディアマンド石の刃ならばたちどころに切れるであろう。またあの紅玉砲の小型のもので焼き切れるやも知れぬ」

「ありがとうございます、お父様」

 

 ミトノスはやっとこの重い鉄枠から解放されると安堵したが、ふと自分が自国の王宮でこのままの格好で過ごす姿を想像した。

 ドグン!と心臓が高鳴り、担架の布地を染み通りそうなほど股間から蜜が溢れた。

「はふっ…… ああん…… お父様、ルシールさんたち、優秀すぎですゥ……」

「ど、どうしたのだ?」

「ルシールさんの『好きな仕事』の成果ですゥ…… 私…… 私……調教されっ! あああああイク!!! お父様の目の前でイクう! こんなはしたないことがぁッ! 気持ち良すぎるゥ! あああああああああああ」

 

 ミトノスは耳の付け根までを朱に染めて、担架の毛布の中とはいえ、父王の前で身をくねらせてしばらくイキ続けた。

 少し落ち着いてからトロンとした目で口を開く。

「お父様ぁ……」

「どうした、大丈夫か」

「お願いがあります。あの……いつでも切れる鉄枠ならァ」

「鉄枠なら?」

「私しばらくこの姿のままでぇッ! イイ!ですッ! ああ! きもちいいいい! またイクぅ~~!」

 担架に寝たまま激しくイッて、安堵の表情で寝入ったまま、ミトノスは城へ運ばれていった。

 

(終)

 

 


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